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2025/12訪問
2回
京都に妻と一緒に花見を楽しみに来た、その夜のディナーはコチラでお世話になることにした。 以前にも予約させて頂いたが、諸事情によりキャンセルせざるを得なくなり、そのお詫び的な意味も含めた再利用となったのだ。 もとよりコチラは建造物として素晴らしく、元は島津製作所の所有する建物だったようだ。 その重厚な造りの建物の入り口に脚を踏み入れる。 そこにはグリートレスが2名、にこやかな笑顔で迎えてくれた。 傘などの荷物を預け、案内に従い席へと進む。 店内もとても素敵で、思わず案内の途中でも脚を止めて魅入ってしまいそうになった。 中庭を臨む窓際のテーブルへと案内して頂いた。 店内は照明が非常に落とされ、許された仲の男女のランデ・ヴーに向いている。 事実、店内のゲストは80%以上が男女の組み合わせだと思われた。 この日は予め決めていたコース料理を頂くことにしていた。 お値打ちだった事もあるが、内容が私の好きな料理、食材で構成されていたからだ。 オニオングラタンスープは、メニューに記載があればアラカルトでも注文したくなる程。 ポワソンの鰆もこの時期に旬を迎える美味しい魚。 チャコールされる肉は料理法として好きな技法。 ただ、唯一残念だったのは、このメイン料理をエキストラチャージを支払うから アラカルトに記載されているタスマニア産のラムに変更できないか、とお願いしてみたが、それは無理という事だった。 しかしお店の方針に逆らうつもりは毛頭無い。 無理は無理、と毅然とした対応がかえって気持ち良いものだ。 そして苺を使用するデセールまで、コース料理の内容全てが魅力的だった。 しかし 食いしん坊な私は、このコース料理の合間にどうしても1品食べたい料理があり、それを追加する事にした。 それが「馬肉のタルタルステーキとポテトチップス」だ。 最近のレストランではタルタルステーキをオンリストしているお店が激減し、めったに見かける事が出来なくなってしまったが、たまに見かけても牛肉で"代用"したりする。 それがコチラでは馬肉を使用するという。 本来、タルタルステーキは馬肉を使用する料理だ。 どんな仕上がりか、とても楽しみだった。 そして提供されたタルタルステーキ。 別添の薬味等は無く、最初から合わせられてある物がセルクルで成形され、ルイユ等のソースも別添えでは無く、お店のスタッフの人に「最初からよく混ぜ合わせてからお召し上がりください」と。 そして最大の謎だったのは、メニューを拝見した際、(何故コレを添えているのだろう…)と気になっていた「ポテトチップス」だった。 逆にメルバトーストが無く、このまま食べれば良いのかな?…… との疑問が残った。 さて実食。 ご教授頂いたとおり、よく混ぜ合わせてから 先ずはそのまま食べてみる。 うん! 美味しい! コレだょ、コレコレ! 最初の一口を味わいながらも、たまたま近くにいたスタッフの人に質問してみた。 「このポテトチップスはどうすれば良いの? 肉と一緒に口に運べば良いの?」と。 すると「左様でございます。そのようにお試しくださいませ」との答えが帰ってきた。 それでは…と素直に従い 実食してみる。 ……おぉ! この食感はどうだ! 素晴らしく美味しいじゃないか! ポテトチップスの塩味と、ザクザクとした食感が加わると これ程美味しく変わる物なのか……。 軽い驚きと、大きな嬉しさが同時に押し寄せてくる。 その時のスタッフの人の「ドヤ顔」も良かった(笑) 「シェフのお勧めの食べ方なんですよ」と。 その後に提供されたスープ、ポワソン等……。 全ての料理が美味しく満足したが、やはりこの日最大のインパクトはタルタルステーキだった。 あぁ、コレを追加して良かった……。 コレを知らなかったら、食べなかったら、きっと後悔しただろう。 ご馳走様でした。 最後に。 コチラのお店のスタッフの皆さんの立ち居振舞い、言葉遣い、ホスピタリティー、笑顔……。 全てが特筆したくなる程、素晴らしかった。 最初ではレストランサービスに感激する事があまりに少なくなってしまったが、コチラは皆さんが素敵なサービスを提供してくれたのが嬉しかったのだ。 ありがとうございました。 これからもこの日のような上質なサービス、料理をお願い致します。
2025/04訪問
1回
高松での出張期間中に出逢った様々なお店と美味しい料理。 うどんのお店は24軒、それを含めて80数軒のいろんなお店と巡り会えた。 そんな今回の私が 強く印象に残ったお店として五指を掲げるなら、間違いなくコチラも推すだろう。 「アイスビストロ ヒライ」さん。 私の拙いレビューをフォローして頂いた、おそらくこの高松にご在住と思われる人が教えてくれたお店だ。 様々な冷製のデザートを製造・販売し、それを店内で楽しむこともできる。 そんなお店で私を虜にしたのが「ソフトクリーム」だ。 元来、デザートとしてアイスクリームやソフトクリームが一番好きな私だが、このような美味しい冷菓には今まで出逢ったことがなかったからだ。 翌日に高松を離れる私。 最後にもう一度…は、私はもはや中毒患者のようなものだ。 この日も 先ずはいつものようにお気に入りのお店でランチを頂いた後の再訪となった。 そして いつものようにテーブル席に腰掛ける。 メニューは見るまでもない。 「ミルクソフトクリーム」1択だ。 すぐ横で このソフトクリームの注文を受けてから焼き上げるコーンの甘い香りがした…。 やがて提供されたミルクソフトクリーム。 「あぁ、これが最後か……」という思いが僅かに私をセンチメンタルな気分にさせる。 スプーンですくい、口に運ぶ。 これだ! この食感こそが、このミルクソフトクリームの最大の魅力だ。 そしてこの味わいともお別れだ……。 とても美味しい筈のソフトクリームが、何故かこの日は微かな苦味を覚えたのは私のせいだろう。 ご馳走様でした。 いつかまた高松を訪れる機会があれば、必ず伺わせて頂きます。 素晴らしい思い出になりました。 ありがとうございます。 あの衝撃的な出逢いから約1週間。 早くも私はコチラの虜になってしまったようだ……。 「アイスビストロ ヒライ」さん。 私のソフトクリームの概念を変えてしまった罪なお店だ。 (このまま このソフトクリーム中毒になってしまったらどうしよう……) そんなバカな考えを妄想してしまう程の存在になってしまった。 再び伺ったのは、うどん2食の後、ラーメンを連食するという暴挙に出た私が、もはや自分で自分を制御出来ない状態になってしまったからこそなのか……。 還暦を間近に控えた初老のオジサンの行動とは思えないことをしていた。 この日訪れた時間は、今まさにランチタイムのピークと思える12時を少し過ぎた頃だった。 さすがにこの時間帯にデザート、スイーツを楽しんでいる人は少数派の皆さんだろう。 まさに そんな時間帯を私は狙ったのだ。 先記したが、さすがに私もオジサンが連続してソフトクリームを短期間のうちに食べに来てる…と思われるのには抵抗があった。 あぁ、こんな時 妻が一緒なら、堂々と食後のスイーツを楽しみに来れるのになぁ……。 そんな事を思いながらも間髪いれずにスタッフの女性に「これを……」とキャラメルソフトクリームを指差した。 今回、キャラメルのフレーバーがある方を選択したのは、やはり「コチラも…」と試してみたかったからだ。 前回頂いたミルクソフトクリームは、私のハートをかなり激しく揺さぶられる程 美味しいことは承知している。 同じマシンから作り出されるソフトクリームの違いを確かめたかったのだ。 やがて運ばれてきたキャラメルソフトクリーム。 ワクワクしながらそれをすくったスプーンを口に運ぶ……。 ん----んっ! 美味しいっ! アイスクリームやソフトクリームが大好きな私にはたまらない! 幼い頃、母と近所のスーパーに買い物に出かけた途中、素敵な洋菓子のお店があり、その店頭でソフトクリームを当時1つ70円で販売していた。 当時私は 親からお小遣いを1日10円という「日払い」でもらっていたので、そのお店のソフトクリームを食べるには一週間分のお小遣いを貯めなければいけない。 しかし母の機嫌が良い時など、買い物帰りに「食べたいよね」と、そのソフトクリームを買ってもらった記憶が未だに鮮やかに残っている……。 私がソフトクリームやアイスクリームが好きなのは、そんな経験がベースになっているのだと思う。 今回のキャラメルソフトクリーム。 衝撃、というものは前回与えられてもらえたので さほどでもなかったが、それでもかなりのレベルで美味しいと言える物だと思った。 それでも私はやはり、コチラに訪れたらミルクのソフトクリームを推すだろう。 私がこの地を離れるのは あと二週間後。 もう一度…… せめてもう一度、というのは私の未練だろうか……。 この衝撃的な出逢いは どう表現したら良いのだろうか……。 先日、素敵なレストランをご紹介賜った方の、これまでの訪問先を拝読させて頂いた時に、コチラが目に止まったのだ。 デザート(スイーツ)の中で、私が最も好きなのが「アイスクリーム」であり「ソフトクリーム」だ。 そのソフトクリームを、最新(?)の設備(機械)で提供してくれる、と記してある。 かなり美味しそうだな…。 よし。 その方がご紹介してくれたレストランでランチを頂き、デザートとしてコチラのソフトクリームを頂くとしよう。 この日はまさに春爛漫の様相で、日中など半袖シャツでも良いのでは、と思える程の陽気だった。 ランチを頂いた後のデザートとしては、ソフトクリームは最高だ。 お店にたどり着く。 パッと見は まるで和菓子のお店のようにも見うけられたが、掛かる暖簾のデザインが、コチラが洋菓子を扱っているお店であることを教えてくれている。 その暖簾を潜り抜け、扉を開く。 様々なスイーツが並ぶショーケースの出迎えをうけ、 私の目指す店内のイートインコーナーは その左奥にあった。 テーブルは複数あれど、基本的には「二人掛け」の小さなもの。 その隅の一角に座り、メニューに目を落とす。 様々なスイーツやドリンクもあるが、迷うことなく私の選択は勿論「ミルクソフトクリーム」だ。 カップ、もしくはコーンが選べるようで、せっかくだから注文を受けてから焼かれるコーンでお願いする。 店内は女性同士、もしくはカップルばかりで、私のような難しい顔をした初老のオジサン1人での利用は かなりのアウェイ感がある。 が、元来ふてぶてしい私だ。 ひたすら美味しいソフトクリームの為なら どんな視線にも耐えてみせよう。 やがて運ばれてきたソフトクリーム。 手渡されたコーンはバイオーダーで焼かれただけに、手に取ると「えっ? まだこんなにも熱い…」と感じる程の熱を持っている。 添えられた小さなスプーンでミルクソフトクリームを口に運ぶ。 えっ………… 何コレ?………… このソフトクリームの質感は いったい……。 あまりの衝撃に言葉が浮かばない。 ただ ただ驚き、この美味しさを どう表現したら良いのかわからない。 この美味しさは、私のような稚拙な言葉でしか書き表すことができない者の表現よりも、とにかく食べてみて それを体感することが一番なによりだ。 ありがとう「サヌキノオトコ」さん。 貴方のレビューを拝読しなければ、こんな思いにしてくれる出逢いはなかっただろう。 高松での勤務期間中には、絶対に再訪させて頂くつもりだ。 そして 出来ることなら名古屋にも出店してくれないかなぁ…。
2024/05訪問
3回
諸兄は「尾崎牛」という牛肉をご存知だろうか。 但馬牛、近江牛、松坂牛…… その土地の名称の冠が付いた黒毛和牛は多々あれど「尾崎牛」は日本で初めて個人の名前を冠にした黒毛和牛を世に届けたブランド牛の事だ。 その肉質の素晴らしさで あっという間に評判は拡がり、引く手あまたの肉となる。 しかし そんな肉だからこそ、大切に扱うことを約束でき、それが信用に値する店にしか肉を卸してもらえない事から「幻の肉」「憧れの肉」「扱える事がステータス」とまで言われるまでになった。 そんな「尾崎牛」を100%使用したパティのハンバーガーが食べられる…。 なんとも魅力的ではないか。 妻を連れ立って伺うことにした。 お店にはディナータイムに予約をさせて頂いた。 ランチとして気楽に味わうのではなく、じっくり腰をすえて味わいたかったからだ。 お店に着き、しばらく建物や入り口の雰囲気を眺めていると、その入り口の扉を開き、にこやかな笑顔が素敵な店長が迎えてくれた。 予約した旨を伝えると、店内の一番奥のテーブルへと案内した頂いた。 初めての来店かを尋ねられ、そうですと答えると とても丁寧にメニューの紹介をしてもらった。 逆に私達も「一番のお勧めは?」「このハンバーガーを選んだ際の、お勧めのトッピングは?」といろいろ質問をしても、的確に答えてくれる。 その熱量で、人柄で、コチラが相当素晴らしいお店であることが解る。 私はお勧めに従い「アボカドチーズ」を、妻は自分の嗜好から「ゴルゴンゾーラハニー」を それぞれ注文し、私だけがトッピングとしてパティを追加した。 ドリンクは私が季節限定のメニューから「ココナッツ」のミルクシェイク、妻は「tbz黒蜜ラテ」をお願いした。 先にドリンクが運ばれてきた。 妻のラテは黒蜜の程よい甘さとコクがあり、とても美味しいと嬉しそうだ。 私のミルクシェイクも。 ココナッツシェイクの上には生クリームが蓋をするかのように覆われてある。 当初は無難に炭酸飲料にしようかと考えもしたが、先程店長に質問した際「このココナッツシェイクとハンバーガーは合いますか?」と投げ掛けたところ「シェイクの甘みとハンバーガーの塩味が…」と的確な答えを頂けたのが注文のきっかけとなった。 一番最初に運ばれてきたのが、チョイスしたサイドサラダ。 ドレッシングはコブサラダに合うスパイシーなクリームタイプ。 ハンバーガーにアボカドを使用するメニューを注文する時ならこのサラダをサイドに選んでも良いと思う。 ちなみに私達はサイドメニューを このサラダとポテトにしたが、本当はオニオンリングを試したかった。 しかし人気なのかオニオンリングはこの日は既に売り切れており、仕方なくサラダとポテトにしたのだ。 待望のハンバーガーも運ばれてきた。 妻の「ゴルゴンゾーラハニー」はサイドメニューをサラダにしたのでシンプルなルックスだが、私の「アボカドチーズ」は凄い迫力。 パティを2枚にしたので高さがある。 とても大きな口を開けないと食べられないが、私はそういうハンバーガーが好きなのだ。 ペーパーに移してかぶりつく。 ハンバーガーはトータルバランスが良く、パティの他にもバンズ、複数種類の野菜などが一度に食べられることも魅力だが、これだけ高さがあるとペーパーに移さないと…。 限界まで口を開け、味わうと やはりダブルパティの旨さが目立つ。 「まるでステーキを食べてるみたい」と妻。私も同感だ。 この食感はおそらく肉を手切りにしたものだ。 機材を通して挽いた肉だと細か過ぎて この食感は出ない。 「尾崎牛」のジュースが咀嚼する口中でも、ペーパーの中でも溢れてくる。 それが「肉のジュース(肉汁)」だと言える証拠に、ペーパーの中のジュースはほんのりと赤みがかっている。 よくテレビ番組でハンバーグにナイフを入れ、その中から大量に溢れてくる透明に近い澄んだ液体の事を「肉汁が溢れてくる-ッ!」と大袈裟に喜ぶ場面があるが、その色は肉の脂の部分が溶けた色だ。 本当の肉汁とは赤身の部分から溢れる物を差し、完璧な焼き具合で仕上げると それが楽しめる。 コチラのパティがまさしくソレだ。 手切りゆえの肉の食感の違いが また楽しく美味しいのだ。 あまりに美味しくて、気がつけばあっという間に完食していた。 お腹も満たされ満足していたが、なにせ食いしん坊な私達夫婦。 デザートにも手を出すことに。 ディナータイム限定のデザートプレートと一緒に今度は温かいブレンドコーヒーをお願いした。 内容はこの日オンリストされていたティラミス、バスク風チーズケーキ、抹茶テリーヌだ。 驚いたのは それぞれのクオリティが高さく、特に抹茶のテリーヌは茶道の茶席で供される濃茶のようだ。 ほんの一欠片を口にするだけで濃密な香りが拡がり、目を閉じると此処が茶室に招かれたような錯覚に陥るような……。 ブレンドのコーヒーがまた旨い。 口に含みながら鼻腔を通して呼吸をすると、香りの豊かさ、そして その香りの余韻の長さが素晴らしい。 先程生じた抹茶テリーヌで受けた錯覚も、このコーヒーが目覚させてくれた。 全てが美味しく、素晴らしい体験が出来た事を店長にお礼申し上げると、また素敵な笑顔で応えてくれた。 ありがとうございました。ご馳走様です。 名古屋で本当に美味しいハンバーガーが食べたくなったら また伺わさせてください。
2025/08訪問
1回
朝から美味しいうどんの連食だ。 この日のもう1つのお目当て「東山魁夷せとうち美術館」に向かうタクシーに乗る前に、ちょっと美味しいコーヒーが飲みたくなった。 坂出駅からはさほど遠くない場所には、コジャレた雰囲気のカフェが他にもあったのだが、私はそんな場合でも手前味噌だが「鼻が効く」のだ。 食べログの、先に訪れた諸兄の写真だけを材料にして 未だ一度も訪れた事の無いコチラに伺おうと……。 まだまだ雨は降り止まない。 坂出駅の北口のロータリーまで徒歩で戻る途中にコチラはあった。 一見しただけならコチラがコーヒーを楽しむお店だとは解らない。 目に付くような看板があるわけでもなく、近づいてよく見ると、1台の年期の入ったロースターと、その周りには乱雑に置かれたコーヒーの缶やグッズが…。 私の今までの経験からすると、この感じは「当たり」「ハズレ」の差が大きい。 少しギャンブルめいてきたが、ここは自分の勘を頼りに扉を開いた…。 店内も昭和の雰囲気がいまだに残っているようで、そしてお世辞にもオシャレとは言えない。 ただ、カウンターや椅子、ランプ型の照明などが、なんとも言えない歴史を感じさせる。 いきなり女性(後程登場するマスターの奥様?)が、「ランチとかは無いけどいい?」と声をかけてきた。 無論ですよ。美味しいコーヒーだけが目当てなのだ。 コーヒーのメニュー以外にもフードや別のドリンクのメニューはあるのだが、なんとなく注文しづらい。 それに不思議なことに、その他のメニューには金額の表記があるのだが、コーヒーのメニューにはそれが無い。 そう思っていたら、先程の女性に 「コーヒーの好みは? どんな感じがいいの?」と。 「はい。私達夫婦は共に酸味の強いコーヒーは苦手でして…」 「はい。じゃあブラジルね」 と、こんな感じで注文を、半ば「決めてもらった」ような感覚になった。 コーヒーは奥様が点てくださった。 ネルドリップと言えるのだろうか。 手にしているのは片手の雪平鍋だ。 「大丈夫かなぁ……」 先程「ギャンブルめいた…」としたが、これがもしもブラック・ジャックだったら、最初に渡されたカードは「7」と「8」。計「15」を渡された気分だ。 ひょっとしたら これは「負け」ちゃったかも……。 やがて運ばれてきたコーヒー。 良い香りだ。 しかし使用しているカップには華がない。 真っ白な、いわゆる「どこにでもあるような」物だ。 さっそく口をつけてみる。 (ブラック・ジャックなら「ヒット」の気分だ!) そして…… ……旨い!! 旨いじゃないか! (ブラック・ジャックなら「15」から「6」を引いた気分だ!) その良い香りと共に深いコクがある。 勿論、私達のリクエストである酸味は極力抑えられている。 ちょっとした驚きだ。 総合的に期待値は下がりつつあったので、これは嬉しい逆転劇だ。 改めてメニューのホワイトボードに目を向けると、コチラの店内で楽しむコーヒーは 全てストレートコーヒーで、オリジナルブレンドは豆の販売のみ、としてある。 しかもブラジルだけはローストの加減がライトローストとハイローストの2種類がある。 (ちなみに今回頂いたのはハイローストの方だった) 最近、コーヒーはブレンドばかり飲んでいて、久しくストレートコーヒーを味わっていなかったが、昔は好んでストレートコーヒーを飲んでいた頃があった事を、この味と香りが思い出させてくれた。 そもそも美味しいストレートコーヒーを提供してくれるお店そのものが少なくなってしまった事も、私が徐々にブレンドに寄っていく要因でもあったが…。 更に驚いたことに、最初のコーヒーを飲み干していた私達に、ようやく登場したマスターが 「これはサービスだから、良かったら飲んでみて…」と、もう一杯のコーヒーを持ってきてくれたのだ。 遠慮ということを知らない私は お礼の言葉と感謝を伝え、頂く事に。 そして これまた とても美味しいコーヒーだった! その後、マスターのコーヒー談義を聞かせてもらったが、博識というか拘りというか、乱暴な言葉で表現するなら「コーヒーバカ」とでも言いたくなる程、ここでは書ききれない知識を拝聴させて頂いた。 伝票には「ハイロースト 2 800」としてあったので、私は一杯が800円かと思っていたが、一杯400円が2杯で800円、ということだったらしく、それでは これだけ楽しくお話を聞かせて頂いたあげく、もう一杯のコーヒーまで…とあっては あまりにも申し訳ない。 会計時には正規の料金800円と共に、私達の気持ちとしてポチ袋に感謝を込めてお渡しした。 マスターは「いやいや、こんなつもりで……」と最初は遠慮していたが、最後には笑顔で受け取ってもらった。 私達もそれで満足だ。 これ程の美味しいコーヒーを、ご好意とはいえ4杯も頂き、たくさんの勉強になる知識を与えてくださったのだ。 これで支払いが800円だけとは、私が嫌だったのだ。 マスター、ご馳走さま。 そして楽しくお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。 なかなか機会には恵まれないかもしれないけど、ご縁がありましたら またお会いしたいです。 それまでは奥様共々お元気で。
2024/03訪問
1回
妻と春の高山を訪れる旅⑬ この旅で最も思い出深い人達とお店に出逢えたことに先ずは感謝申し上げたい。 昨夜、高山市のバーで素敵な出逢いがあり、それに導かれるように来店したことで素晴らしい体験をさせて頂いた。 諸兄はアブサンというお酒をご存知だろうか? 召し上がったことは? 飲んで美味しいと思われただろうか? 私も実は勤務先でバー業務を10年余りしていたことがある。 当時のバックバーにはパスティスと言えばせいぜいぺルノー、リカール、ウゾぐらいなもので、インバウンドのゲストがたまに飲むくらい。日本人のゲストではめったに飲んでいる姿をお目にかかることはなかったお酒だ。 アブサンはその強烈な個性からピカソをはじめ多くの芸術家達にも愛され、多数の愛飲家がいたのだが、あまりにもアルコール度数が高いことに加え、その成分から中毒性のあることが囁かれ、ついには販売禁止になったこともあるお酒だ。 その後、中毒性の有無を調査するに、あまりに根拠に欠けること、アブサンメーカーがレシピを工夫したこと等が再販の扉を再び開くこととなり、現在に至っているのだ。 私にはたまにアブサン(パスティス)を水割りで飲む日本人とオレンジジュースで割る外国人ゲストだけの記憶があるたけで、ある日、自分も飲んでみようと口にしたが、あまり美味しいとは思えなかった記憶がある。 そんな私がそれでもパスティスをたまに飲んでいたのは、ひとえにお酒に関しては負けず嫌いな性格に他ならないからだ。 他人が美味しいと思える酒を自分が美味しく飲めないのが悔しかったからだ。 すると、その強烈な個性に徐々に慣れてくると、それがとても良いと思えるようになった。 そんなわけで日本人にはなかなか理解が得られないお酒だが、それを「これ程とは……!」と絶句する程のコレクションを保有していらっしゃった。 中には勿論日本国内では販売されていないようなアブサンだけでなく、ヴィンテージ物のように今後は入手困難な物、果てはアブサンファウンテンも自身のバーに1つ、コチラに至っては さらに2つ。計3台のうち、ひとつは14世紀のレプリカまで。 諸兄に教えて欲しい。 コチラのお店以上にアブサンに詳しい、もしくはコレクションしているお店は日本国内に他にもあるのだろうか? ご主人(本郷様)と奥様。本当に素敵な方々だった。 コチラのお店で頂いたパスタ「ふきのとうのラグー、リングイネ」は美味しい山菜が採れる春の高山にふさわしい。 あまりにも美味しいので奥様にレシピを教えて頂いた程だ。 少し交通の便が悪いのは玉に瑕。 そんなことさえ補ってあまりある物、人がここにはある。 今度 高山にくることがあるなら真っ先に訪れたい。 私達にはそんな思いにさせて頂いた出逢いだった。
2022/04訪問
1回
愛する妻がコロナウィルスに罹患してしまった...。 先日の沖縄旅行で、帰る時のゆいレールの車内で めっちゃ体調が悪そうで、めっちゃ咳こんでた人が隣にいて「あの人、大丈夫かなぁ…。マスクくらいするべきなのにね...。」と話ていたが、まさか……。 可哀想だが 仕事がある私が職場に迷惑をかける訳にはいかない。 妻を本宅まで送り、しばらくの別居生活が始まった。 幸い病院で処方してもらった薬剤が効いたのか、体調は良くなりつつある、との連絡を受け、一安心した。 そうと解れば休日のこの日。 突然舞い降りた「自由時間」を どうしようか?…… …そうだ! 暫く行ってなかった映画を観に行こう! ちょうど話題作が上映されているはずだ。 しかし その作品はちょっと特別で、この日は16時30分の1回だけのようだ。 夕方迄の時間はどうしよう……。 そこで思い出したのがコチラ「ソロ・ピッツァ・ナポレターナ」さんで美味しいナポリピッツァを頂く事だ。 美味しいナポリピッツァを頂いた後は、河岸を変えてコーヒーを飲みながらレイモンド・チャンドラーの小説を読んでいれば、あっという間に夕暮れが近づいてくれるだろう。 わざと時間を外した事で、お昼のピーク時間には行列をなすコチラでも 待つ事なく席に着く事が…… 出来なかった! オーダーから会計までを入り口に設置してあるタッチパネルで先に済ませるのだが、私の前に居た年配の女性が このシステムを理解できていない。 立ち上げからオーダー、オーダーも「決まったかな?」と思ったら、またリセット。 どうやら単品ではなくセットメニューにしたかったようで、ようやく理解できても セットメニューの内容の多彩さに どれにしようか、どうしようかを迷い続け、あまりに時間がかかるので「もし良かったら…」と声を掛けたくなるのをグッと我慢した。 やはり まだこうしたシステムに慣れないお客さんがいる以上、スタッフの人の目配せによるフォローが必要だと思った……。 さて、ようやく私がオーダーする時が来た。 いろんな種類のピッツァがあるが、私は迷う事は無い。 いつも「バッファローモツァレラのマルゲリータ」1択だからだ。 以前ならピッツァにプラスするメニューも一緒に…という若かりし時もあったが、還暦を迎えた今となっては この「マルゲリータ」1枚がちょうど良いのだ。 ただし 譲れないのはアルコール飲料だ。 この美味しいピッツァを前にして、ビール、もしくはワインが無くては喉を通らない。 この日も映画の途中で睡魔に襲われるリスクを承知のうえでビールを注文に加えた。 自分に与えられた番号がコールされ、ピッツァを取りに行く。 それに辛味のオイルを廻し掛け、自席へと運ぶ。 いつ見ても惚れ惚れするビジュアルだ。 このピッツァを知って以来、宅配のピザは注文したことがない。 ピザは「ピッツェリア」で楽しむ物で、リストランテやトラットリアで楽しむ物ではない。 改めて そう教えてくれるお店なのだ。 本当のナポリピッツァは「耳」が美味しい。 だからコチラのピッツァは「飽きない」のだ。 大袈裟な表現なら「毎日でも飽きない」だろう。 ご馳走様でした。 いつまでも美味しく お値打ちな価格のピッツァを届けてくださいね。 スペイン料理店でディナーを頂いたが、最後に注文しようとしていたパエリアがまさかの「注文は二人前からになります…」とのこと。 初老の私達夫婦にはちょっと辛い。 ならば…… と、スペイン料理店のアフターで伺うことにしたのがコチラだ。 コチラならピザ1枚とデザートやドリンクを選んでシェアすることも出来る。 四等分にカットしたピザのうち、私が三枚、妻は一枚。 私はグラスワインを追加。 妻は更にデザートを選んでコーヒーと共に注文した。 コーヒーはフェア価格だったのか、1杯100円という嬉しい価格で提供してもらえた。 焼き上がったピザを食べる。 もう言葉はいらない。 今まで何度も訪れたコチラの「マルゲリータ・エクストラ」は間違いない美味しいピザだ。 もう何年前になるのだろう……。 私が実家に近いコチラの本店(?)である「チェザリ」さん(当時はそちら1店舗だけだった)で牧島氏のピザを初めて食した際の衝撃は今でも強烈に覚えている。 「こんなに美味しいピザが、この価格で……」 それまでのピザは、宅配ピザにしろ店舗で販売する物にしろ、結構な価格だった。 それがこんなに美味しいく、低価格で提供されるなんて…。 私のピザの概念を覆す出会いだった。 あれから何年が過ぎたのかな…。 今では日本中でコチラと同じような美味しい、本物のナポリピッツァを提供してくれるお店は増えたが、やはりコチラはその先鞭をつけたという意味で素晴らしいと思っている。 これからも美味しいピザを提供し続けて欲しいと願っている。 もう何度目の訪問だろう。 ここ数年、自分から訪れるピッツェリアはコチラだけだ。 それほどコチラと、大須にある本店、もしくは矢場町のお店が同じ「チェザリ」からの分枝の各店舗の本場のナポリピッツァが大好きだ。 コチラの牧島氏が初めてイタリアのナポリピッツァの世界大会で優勝して以来、氏のお弟子さん達も次々と同じ、もしくは別のカテゴリーのナポリピッツァの世界大会で栄冠に輝いた、実力は折り紙付きのお店だ。 しかも圧倒的にコスパが良いのも特徴で、一番安価なピッツァはワンコイン程度の物からもあるのだ。 先程からピザではなく「ピッツァ」というのも牧島氏のこだわりのようで、あくまでも宅配のようなピザとは異なる物だとおっしゃりたいようだ。 この日は妻と一緒に行く野球観戦の前に訪問したが、G.W.最後の土曜日とあり、このお店の界隈はランチは予約が無いと大変だろう。コチラはランチタイムはコース料理を注文すれば予約を受けてくれるが、それ以外の客は来店順になる。 野球の試合開始時間を考えると、早めに来店しておかないと……。 私達がお店に到着したのは開店時間の20分程前だったが、その時点では私達が一番最初だった。 しかしその後すぐに後ろに列ができはじめ、開店の時間には結構な行列になっていた。 やはり早めに来て正解だった。この時点で行列の最後尾では、その後のスケジュールに大きな影響を与えることになりかねなかった。 さて、いつもならバッファローモツァレラのマルゲリータがお気に入りだが今日は違うものを試してみようとなり、マルゲリータに追加トッピングとしてアンチョビを加え、もう1つはクワトロフォルマッジョを注文してみた。 クワトロフォルマッジョはコチラでは初めて食べるが、別添えのイタリア産のアカシア蜂蜜と一緒に食べるのを妻はとても美味しいと言って、ある意味このお店で一番美味しいピッツァかもしれない、とまで言っていた。 アンチョビを加えたマルゲリータもとてもいい。 塩気とわずかな苦味が相性良く、この日は暑いくらいのお昼だったのでビールを所望したが、この味なら白ワインの方が良いかもしれない。 いずれのピッツァもとても美味しく、次回はメニューを選ぶときに迷ってしまいそうだ。 今日は娘に夜に食事に連れていけ、とせがまれた。 東京の日本橋にある商社を辞め、自分の開発する化粧品を販売したいという夢を叶える為に名古屋に戻ってきた娘だ。 大きな商社で、海外出張などにも度々出かけ、我が娘ながら良い会社に就職出来たものだ、と喜んでいたが、先妻に似たのか突然大胆なことをしでかすところがある。 せっかくこんな良い会社に入れてもらいながら、何も辞めなくても……と思うのは私だけかなぁ……。 前回、共に食事をしたスペイン料理の店を「リザーブしておいたからね」と言われ、予約はそちら、財布はこちらである。 せっかく名古屋まで出かけるのであれば、いつもの美容院にも寄って髪を切ってもらおう。 それならランチも……となり、大好きなピッツェリアで食事をすることにしよう、とこちらに訪れた。 今日はいつものメニューをやめて、店員さんにお薦め頂いた「パシュクアーレ」というピザとビールを一緒に注文し、これまた珍しく店内が空いていて好きな席に着くことができたので、普段あまり利用しないテラス席に着いた。 この日の気候は曇り空ながらすごしやすい日になり、ビルの間を吹く風が心地よい。テラスで過ごすには最適だ。 やがて私のピザが出来上がりの声がかかり、ビールと共にピックアップ。 さて、まずはビールで軽く喉を潤してから、お薦め頂いたピザのお味は……と、さっそくかぶりつく。 うーん…… 美味しい…… 美味しいんだけど何か違うなぁ…… 普段は判で押したように水牛モツァレラのマルゲリータエクストラを食べているからか、具材も全く違うこのピザはいわゆる「いつもの味」ではなかったからだ。 当たり前だけに今日も「いつもの味」を求めておけば良かったと少しの後悔。 新しい味に挑戦する時は複数名でシェアできる機会を探すことにしよう。 しかし程よいお天気の昼にテラスで飲むビールは最高だなっ! 休日のこの日、妻を誘って映画を観に行った。 最近の映画の料金は夫婦のどちらかが50歳を越えていれば 2人で2,200円という低料金で観賞できる。ありがたいことだ。 役所広司さん主演の作品を観た後、お昼を少し過ぎていた のでランチは軽めにしよう、となり、さて何を食べよう… と思案してコチラを訪問した。 このお店の訪問は実は初めてではない。むしろ何度目になるだろう…。それくらい名古屋駅周辺に出掛ける際にはたまに利用させていただいている。以前は私の実家である名古屋の大須という街にこのお店の本店があり、そのご縁で本店の方をたまに利用していたのだが、あまりの人気に連日凄まじい行列が出来ていて、人混み嫌いな私はだんだん離れていったのだが、最近は数店舗の系列店が出来たようで、その時その店の行列次第で利用するか否かを決めている。 幸いというか悲しいことに、この日はコロナ渦の影響を受けていることはコチラも例外ではないようで、想像したよりも空いていてすぐに着席できた。 私も妻も同じ「ピッツァ マルゲリータ」を注文し、1つ だけアンチョビを追加でトッピングして、シェアすることに。 焼き上がったピッツァを頬張る。 うん。相変わらずの美味しさだ。私達夫婦は共にこの薄焼きのナポリピッツァが好きだ。むしろ最近はこんな薄い ピッツァでも食べきれない程、胃袋が小さくなっている。 無理をして詰め込むと、今度は夕食が食べられなくなる。 それに料金設定も良い。 私は宅配のピザは何故あれほど高価格なのか疑問に思っている。確かに日本人は人件費がかかり、そういった様々な要因が価格に反映されるのは百も承知していても、それにしても高過ぎる。 コチラのピッツァはイタリアのナポリのピッツェリアと大抵似たような価格設定だと思うが、これが適正価格だと思うし、あれこれトッピングされた物は確かにもう少し価格もあがるが、私はこのピッツァマルゲリータのようなシンプルなレシピの物が好きだ。 蕎麦やうどん、ラーメンも例外なくシンプルな物、あまりトッピングがない物の方が本質的な部分が解りやすい。 コチラのピッツァも生地、ソース、具材、焼き加減… 全てが素晴らしいのでそれがピッツァの世界大会でも評価されるのだと思う。 ただ…… やはり行列は嫌だなぁ……。 この日くらい空いているなら…の条件付きでまた利用させて頂きます(苦笑)。
2024/11訪問
5回
別宅の近くに美味しそうな洋食のレストランがあるようだ。 亡き父親は太平洋戦争の終戦後、アメリカ進駐軍のベースキャンプ内でコックとして従事していたそうで、度々私を洋食レストランに連れて行っては牛タンシチューやホタテ貝のコキールといった料理を美味しそうに食べていた事を思い出すが、その父親の血が私の洋食好きの源流なのだろう。 ハンバーグ、エビフライ、オムライス…… そういった料理が美味しいお店があると聞けば、是非とも行ってみたくなる性分だ。 それが近所にあれば なおさらだ。 食べログから予約を入れたが、受けてくれる日がバラバラで、しかも僅かしかない。 ようやく「この日なら…」という日を見つけて予約をした。 ランチよりもディナーで利用したかった。 ランチタイムでは提供出来ないアラカルトのメニューに興味が出たからだ。 アレコレと食べてみたいが、最近めっきり胃袋のキャパが小さくなった私。 単品で注文しないと食べ残す事になってしまうのはお店に対して失礼だからだ。 妻と一緒にお店に着いた時には、店内はかなりの賑わいで、なるほどこれなら予約も難しい筈だ。 最初に案内して頂いた入り口近くのテーブルは、すぐ近くの隣に小さなお子さんが数人いる席だった。 私はこうした小さなお子さんが苦手だ。 前妻との間に6人の子供がおり、2人だけで育て上げてきたのだ。子育てはお腹いっぱい。 せっかくの休日のディナーくらい、ゆっくりと寛ぎたい。 お店の人に小声で事情を話し、テーブルチェンジしてもらい、奥のテーブルに腰をおろした。 メニューから様々な料理を選んだ。 ワインはカリフォルニアのロバート・モンダヴィ。それを妻は赤、私は白をグラスで。 アラカルトのメニューにオンリストされていた「茄子と長芋の豚しゃぶサラダを前菜として注文し、それにドフィノアも…」と思ったが、少し考えてからお店に質問した。 「アラカルトで注文する料理のガロニは何ですか? もしドフィノアではないならアラカルトとして注文したいのですが…」 「それならガロニをドフィノアにしましょう。私がシェフにお願いしてみます」 なんとホスピタリティー溢れた対応だ。 私など単純なもので、先程のテーブルチェンジといい この対応といい、それだけでコチラを気に入ってしまった。 おかげさまで一緒に注文したハンバーグや牛ヒレ肉のカツレツにドフィノアを添えてもらえるので、無駄な注文をしなくて済んだ。 ハンバーグも洋食レストランで提供するお手本のような美味しいハンバーグだ。 「牛ヒレ肉のカツレツ」は、「フライ」ではなく「カツレツ」スタイルが洋食レストランらしくて良かった。 料理の味わい、ソース、両方共に申し分無い。 更に妻が「美味しい!私、次はコレだけでいい!」とまで言わしめた「紅ズワイガニのクリームコロッケ」。 下に敷かれたグリルしたトマトをソース代わりにするのだが、先ずはトマトをフォークの背で潰し、それをソースとして頂くスタイルだ。 蟹味噌も使用しているかのような濃厚な味わいには、アレコレと工夫したソースよりも このような提供方法が勝っていると思った。 素晴らしい発想だ。 これまでの料理は全て妻とシェアしたので、もう少しだけ追加しよう。 最後に注文したのは「鶏もも肉の白ワイン煮込み」をセット(パンを選択)だ。 セットメニューにした時の内容を知っておきたかったのだ。 しばらくして届けられた料理は煮込みと言うよりも いわゆるフレンチの「プーレ・フリカッセ」だ。 この時点で私にはピンと来るものが……。 料理は全て美味しく、とても満足できた。 ここで私の「ピンと来た」事を確かめるべく、デザートの「パンプリ」をお願いした。 運ばれた「パンプリ」。 外見からも味わいからも確証した。 シェフは私の勤務先で仕事をした事がある人だ。 そのレストランで最後に提供される「パンプルムーゼ(仏語でグレープフルーツの事)のプリン」。 そこで提供される物とほぼ…いや、全く同じだったからだ。 パンプルムーゼのプリンの略称を職場のスタッフが「パンプリ」と呼んでいたのも裏付けになった。 会計を済ませ、帰り際にお店の人に 私の疑問を確かめてみると、やはり正解だったようで シェフが厨房から出てきて挨拶をしてくださった。 あまり仕事を通じてご一緒した事がなかったが、同じ職場の卒業生が こうして繁盛しているお店のオーナーシェフとして頑張っているのは嬉しいこと。 これからの益々のご活躍を願い、再訪を約束してお店を後にした。
2025/08訪問
1回
南知多町のホテルで心身のリフレッシュをしてきた後、別宅に戻ってきたが、エアコンの予約をして行かなかったので部屋の中が暑くてたまらない。 たまらずエアコンで一旦部屋が冷えるまでの小一時間、コチラに避難しに来た。 「Amber 」さん。 近くに出来たコーヒーロースターだ。 新規開店して しばらくしてから伺った際、美味しいコーヒーを淹れて頂き嬉しかったお店だ。 この日も猛暑日となっており、軽い昼食を済ませた後だったので コチラでまた美味しいコーヒーを頂き、部屋が冷えるのを待つ事にした。 入り口の扉を開き、その場で注文を先に済ませてから自分好みの席を選び、そこで待つ。 しばらくしてオーナーが淹れてくれたアイスのカフェ・ラテを2階の私達の席まで運んで来てくれる。 前回初めて伺った際に美味しいコーヒーを淹れてくれたという良い印象が残っているにもかかわらず、妻はともかく私にとっては珍しくカフェ・ラテを、しかもアイスで注文…。 それだけ暑さが日常の行動を崩してしまったようだ。 うん、美味しい。 コクのあるエスプレッソと冷たいミルクとのバランスが良く、夏の昼下がりにお似合いだ。 家に戻ったらシエスタ(午睡)だな……。 新しいコーヒーロースターが別宅の近くにオープンした。 単純に とても嬉しい。 美味しいコーヒーを淹れてくれるお店なら いつでも"Welcome"だ。 休日のこの日、素晴らしい映画を観た その後。 せっかくだから…と、シネコンの近く、名古屋駅周辺にあるお店で買い物をしてから帰ろう となった、その帰宅途中……。 JRの大曽根駅南口から徒歩1分。 私の別宅からかも途中1分。 便利な場所にお店はある。 以前は別の人がお店をしていた筈だが、どうやら廃業してしまったそのお店を居抜きで購入し、新たに始めたようだ。 扉を開いて すぐ左側のカウンターで先に注文と支払いを済ませる。 店内はいわゆる「鰻の寝床」のような奥に細長い造りで、階段を利用して2階にも席がある。 席は空いていれば1階でも2階でも好きな席が選べ、注文した飲み物は自席へと運んできてくれた。 この日注文した飲み物は、私はオリジナルブレンドの珈琲に、追加で生クリームを浮かべた物。 妻はアイスのカフェ・ラテを それぞれ楽しんだ。 ブレンド珈琲は酸味、苦味のバランスが良く、香りも良いことが生クリーム越しにも解る美味しいコーヒーだ。 妻も「コレも美味しいよ」と喜んでいる。 入り口部分が吹き抜けになっており、窓越しに午後の陽射しが射し込んでいる。 この時間、唯一のゲストは私達以外には文庫本を読んでいたので とても静かだ。 あぁ… 美味しいコーヒーを頂きながら、このゆったりと流れる時間を楽しむにはとても良い場所だ。 帰り際、女性のオーナーさんと少し話をした時に気がついたが、アイリッシュコーヒーも提供してくれるようだ。 私が好きなカクテルだが、最近のバーはコーヒーも提供しているお店が少なくなっており、次回はコチラの美味しいコーヒーで作ってくれるアイリッシュコーヒーを楽しんでみたいものだ。 良いお店が出来た。 嬉しい限りだ。 ご馳走様でした。
2025/08訪問
2回
妻と一緒に名鉄瀬戸線の高架下を散策する休日、その次は……。 美味しいお菓子を分けて頂いた私達が次に見つけたのがコチラ「THE LAB NAGOYA」さん。 「何のお店だろう…… あっ、もう「本日分は完売しました」としてあるよ」と話していると、たまたまだろうかお店のご主人が扉を開けて出てきてくれた。 その場でざっくりとお店の話を聞かせてはもらえたが、どうやらホールのガトーショコラを、主にWeb予約で販売しているお店のようだ。 しかし興味が湧いたとしても いかんせん今日はもう売り切れなんですよね…と私達。 すると「良かったら試食程度の物をチャイと一緒に試してみませんか? イートインなら大丈夫なので。お代は2人で○○○○円でいかがでしょうか?」と提案して頂いた。 「えぇ~っ、チャイとガトーショコラを合わせるんですかぁ?… 合うのかなぁ...」と私。 その場でもご主人に申し上げたが、私はお茶の中でもチャイの、あの薬膳っぽい香り、テイストは少々苦手だ。 しかし「良い質問ですねぇ!」と、ご主人はチャイとショコラとのマリアージュには科学的な根拠があるらしく、相当の自信があるようだ。 そしてなにより妻がその提案に食いついてきた。 私は妻が「行きたい!」「試してみたい!」には全て「Yes Mamm !」なのだ。 袖すり合うも多生の縁。 せっかく声をかけてもらったのだ。 そのご提案、是非とも! 店内は ある意味無機質のような、無駄を可能な限り削ぎ落とした感のある洒落た内装だ。 ショーケースを覗かせてもらうと、ガトーショコラ1箱の価格は5000円。 サイズからして相当な味わいが無くては……。 するとご主人がアイスにしたチャイを先ずは運んで来てくれた。 「アイスなんですかぁ?」 「いや、今日は暑かったから私がアイスの方が良いと思って…。もちろんホットでも良いですけどね」 やがてガトーショコラも。 横に少し無糖のホイップクリームが添えてある。 そのガトーショコラにフォークを入れてみる。 ホロホロと崩れるような、でも微かにしっとり感が残っているような… それがなんとも言えない感触だ。 口に運ぶ。 口当たりは先記したままのもの。 妻は「ふわふわだね」と表現していたが、私は違う。 ふわふわ、という程 軽くは感じられないし、しっとりという表現は当てはまらない。 このお菓子を食べた人達は、どんな印象を抱くのかなぁ...…。 間違いなく言えるのは、とても美味しいという事だ。 ショコラの余韻が残っているうちにアイスのチャイを試す。 驚いた!…… 私が苦手なあの「チャイ」が、このガトーショコラとのマリアージュを完成してみせてくれた事に! 確かにチャイの、あの薬膳っぽさはアイスにしても しっかり残っている。 その薬膳っぽさが良いのか、カカオの風味がそれを包み込んでくれているのが良いのか……。 見事なまでのマリアージュは、この日一番の収穫だった。 こんな世界があるのか……。 私もまだまだ修行が足りない訳だ。 それにしてもご主人、お話好きな、よくしゃべる人だなぁ(笑)
2025/04訪問
1回
宮古島東急ホテル&リゾーツではランチは2度程頂いた。 館内で唯一ランチ営業をしているのがコチラ「ムーン シェル」さんだ。 リゾートホテルらしく屋外のテラス席では水着のまま飲食が出来ることもあり、シーズンにはかなりの賑わいがある。 地元の人気料理である「宮古そば」「タコライス」などの他にアメリカンクラブハウスサンドイッチやパスタ、ハンバーガーは「ワークスバーガー」というビッグサイズのオリジナルまで幅広いメニューがある。 宮古島産マンゴーをふんだんに使用したパフェや、F.F.L.(フレッシュフリーズレモネード)というトロピカル感溢れるドリンクも。 今回の滞在中で上記のメニューを頂いたが、どれもがとても美味しいものだった。 トップシーズンは宿泊者だけの利用となるのだが、それ以外はビジターの利用も可能になる。 東洋一と言われる与那覇前浜ビーチを訪れる際には利用したいお店だ。
2023/08訪問
1回
食べログ スイーツ EAST 百名店 2023 選出店
名鉄名古屋、近鉄名古屋、名古屋/チョコレート、カフェ、ジェラート・アイスクリーム
休日のこの日。 休日の過ごし方で好きな事の1つは 美味しいランチを頂いた後に良い映画を観ることだ。 買い物などがあれば それを済ませ、タイミング次第ではディナーまで頂いて…。 この日はまさにそんな1日になるはずだった……。 ところが最初に伺ったランチのお店がよろしくなかった。 意味の無い辛い料理だったので舌が泣いてしまっている。 それを慰めるためには何か甘いものを入れないと…。 ちょうど映画を観るシネコンの近くにコチラがあることを思い出した。 以前利用させて頂き、とても良い印象が残っているコチラで私の舌のご機嫌を治してもらおう。 お昼を少し回っている時間帯だったが、意外なほど席が残っていた。 これなら別行動をしている妻を呼び寄せるのにも都合が良い。 コチラで待ち合わせしてからシネコンに向かおう。 入り口横にあるメニューを拝見してから中に進んだので、注文する物は決めていた。 「シンプルなコールドチョコレートドリンク」だ。 これなら辛さに痺れている私の舌を優しく包み込んでくれるに違いない。 しばらくして運ばれてきたドリンク。 お洒落にもシャンパングラスにウィズアウトアイスで提供された。 (これでストローに もう一工夫あれば尚良いのに……。) さっそく口にしてみる。 うーん…… さすがとしか言いようがない! コールドとはいえ絶妙な温度管理。 これ以上冷えてしまったら香りが出ない。 甘味の塩梅も申し分無い。これ以上甘過ぎてもいけないし、足りなくても満足感が得られない。 何よりも感心したのはカカオの余韻の長さだ。 口に含み、いきなり飲み込まず、口中を廻すような感じで味わい、まだ飲み込んでしまう前に大きく鼻呼吸をするとこのドリンクがいかに優れたものかが理解できると思う。 ようやく飲み干すが、それでもカカオは長く、深く残っている。 このような秀逸なチョコレートドリンクを最近では味わった事がなかった。 さすがピエールマルコリーニさんだ。 ちょっと前に起きた不快な出来事など とうに忘れてしまっていた。 やはりチョコレートは人を幸せに、笑顔にする力を持っているのだろう。 妻と一緒にお昼の12時頃に名古屋駅のデパートに買い物に来て、出かける前に家でブランチ的な食事を済ませていたので、買い物よりも先にデザートを食べることにしてコチラに初めて訪問した。 いつもティータイムにはウェイティングが出ているが、待ってまで利用しようとは思わない。 しかし食べてはみたい…。 ということから今回のような行動になった訳だ。 案の定、お昼の12時に到着したら待たずに席に案内して頂いた。まずは作戦成功だ。 妻とメニューを見ながら私は定番のチョコレートのパフェを。妻はシーズナルのリコメンドのパフェを注文した。 嬉しい誤算で、お昼の時間に来店したゲストはデザートを注文するとコーヒーをサービスしてくださるようだ。 ただしちょっと残念なのは、せっかくコーヒーを頂けるのなら提供するタイミングを考えて(もしくはゲストに聞いて)からサービスして欲しかった…。 パフェよりも先にコーヒーが来たのはあくまでもサービス品だからか、それともまったく考えの中に無かったのか、はたまたアフターで提供するとゲストがゆっくりしてしまうので、回転率が悪くなるからなのか…。 逆に良い意味で解釈すると、パフェはオーダーしてから提供するまで時間がかかるので、その時間が間延びしないように…という意味での提供だったのか……。 私達夫婦の意見では、やはりサービス品とはいえせっかく提供してくださるのであれば、コーヒーを出すタイミングの好みを聞いて欲しかった…というのが結論である。 パフェの内容は質、量共に申し分無く、流石と思わされただけに、その一点だけが引っ掛かり今回の評価とした。
2023/10訪問
2回
勤め先のカジュアルダイニングでのディナーブッフェが、社員の福利厚生の一環として格安料金で利用出来るとの事で、妻を連れ立って出掛けた。 私は普段、ブッフェレストランを利用することはほとんど無い。 理由は簡単。ブッフェが嫌いだからだ。 しかしこの日はワインのフリーフロープランも含まれている。 今のモンマルトルはシェフソムリエ兼マネージャーとして松村氏が手腕を発揮しているので、当日のフリーフローのワインリストが気に入った事、 加えて妻を「私の勤め先だから…」という理由で館内のレストランを利用することを躊躇っていて、なかなか連れてこなかったからだ。 もう管理職としての役職も解けて、現在では定年再雇用者の身分の私。 今のところ もう少しだけ会社にお世話になるつもりではいるが、それ故に今のうちに思い出も残しておこう、という気持ちになったからだ。 土日祝は全ての料理がブッフェスタイルになる。 今回のテーマは「スペイン」。 様々なスペイン料理に加えて、ホテル自慢の国産牛のローストビーフ等が並ぶ。 楽しみにしていたフリーフローのワインリストには「こんなに良いワインをフリーフローで提供して、原価率とか大丈夫?…」と、心配する程のラインナップ。 早速ボルドーの白「シャトー・ラコサード」から始めよう。 アクアパッツァなどのシーフード料理もあるようで、港町・ボルドーの白ワインはファーストドリンクとして最適だ。 肉料理も先記したローストビーフの他にも 同じように国産牛のリブロースを使用したステーキ等もある。 ワインも同じボルドーの「バロン・ド・ロートシルト」の赤をチョイスした。 デザートやフルーツもあり、内容的には満足出来るものだった。 妻も「連れてきてくれてありがとうね」と喜んでくれた。 約40年近く勤務したホテルでの、良い思い出になった。 もう少し… もう少しで本当の「卒業」だ。 およそ半年に一度、先妻との間の6人の子供達と一緒の食事会を催している。 子供達は皆 成長し、医療系の大学に進学した末娘以外は全員が社会人。 5番目の三女は結婚して2人の孫がいる。 今回の食事会には その学生の末娘と博多在住の長男以外は全員出席し、三女の夫と二人の孫、それに何故か最近は別れた先妻までもが参加するようになっている(苦笑)。 総勢大人7人とチビ2人が参加する賑やかな会となった。 チビちゃん達がいるのだ。 これまでのようなレストランには行けない。 そうなるとコチラ「モンマルトル」さんのような、小さな子供がいても受け入れてくれるお店に行くことになる。 しかしながら ちょうどこの日は「スペインフェア」を開催しており、ランチタイムでもオールブッフェスタイルで様々な料理を楽しむことができた。 加えてコチラの「ウリ」とも言える北海道産の牛肉を使用したローストビーフも時間内は好きなだけ食べられる。 今回放栓料を支払い持ち込ませてもらったスペインワインのヴィエーニュ・ヴィーニュ「グラン・バホス」は樹齢60年以上の手掴みで収穫したティンタ・デ・トロを100%使用した物。 お店にはあらかじめお願いし、食事する2時間前に放栓してもらっておいたが、それも幸いしたようで最初から素晴らしいブケを放ち、様々なスペイン料理やローストビーフと共に楽しむことができた。 「次はまた春頃だな…」 記念写真をホテルのスタッフに撮影してもらい、皆と別れた。 90分という時間の制限があったが、楽しく食事をすることができた。 このチビちゃん達が大きくなるまで、また利用させて頂きます。 ごちそうさまでした。 ヴァレンタインデーを翌日に控えた日。 私らしくもなく妻に日頃の感謝を込めて名古屋東急ホテルのショコラヴァリエをプレゼントした。 昔と違い、今はヴァレンタインデー自体への考え方が変化して、ちょっとしたチョコレートのイベントに様変わりしている。 デパートやホテルでは大規模な広告や、チョコにまつわるメニューの提供など、正月の門松がとれる頃からはチョコ一色になる。 コチラのホテルも例外ではなく、この他にもティーラウンジではチョコのデザートセットやアフタヌーンティーを提供、販売をしている。 自宅に帰り、妻に感謝の言葉と共に手渡したら とても喜んでくれた。 翌日のヴァレンタインデー当日に妻が食べてみたところ、 全部美味しいが特に柚子と胡麻が美味しいと好評だった。 クロックムッシューは私用に購入。 朝食として軽く温め直してから頂いてみた。 しかし以前、お店の店内で食べたクロックムッシューはとても美味しかったのに、やはり作りたてでないとダメなのだろうか…。 コチラは少々残念な結果だったが、期待値が高かった分の不満で、決して不味い訳ではない。 自宅で食べる際に一工夫すれば より美味しく食べられると思った。 前妻との間には6人の子供達がいるが、みんな すっかり大人になり、背丈など女子達は私と替わらない程に、男子は私よりもはるかに高身長だ。 そんな子供達の中でも一番の末っ子が高校の部活の部長として頑張っていたが、この秋に開催された全国大会で最優秀賞としての文部科学大臣賞に輝く栄誉にあずかることができた。 加えて進学先も決まったらしく、それでは!と皆で集まりお祝いをしなくては…となった。 大人になり、県外で働く子供もいるので全員が…とは なかなかいかないが、この日は長男だけが欠席。前妻も誘ったところ「行きます」との返事。久しぶりに旧○○家の集まりとなった。 先ずはシャンパンで乾杯した。 レストランを選んだ理由は土日祝日はランチ、ディナー共にフルブッフェで料理が楽しめること。人気のローストビーフは国産牛を使用した物が食べ放題。他の料理も美味しく、回転が良いので いつも作りたてが提供される。 そして何より子供達の食欲の旺盛なこと! 私も還暦が近いので 食欲はあっても それほどは食べられないが、子供達は30歳を筆頭に末っ子は18歳。 まさに「喰うわ 飲むわ…」のピークの頃だ。 シャンパンは簡単に空いてしまい、その後もビールだ、赤ワインだ、やれ「この○○、めっちゃ美味しい!」だの「これを食べたら○○をもう一度取ってこよう!」と……。 やれやれ、もう完全に立場が代わってしまったようだ。 この旺盛な食欲にはついて行けない……。 そんな子供達の成長を頼もしく眺めていた。 今回は もう少し先の話として、三女に第2子が産まれるそうで、その時はまたお祝いをしようよ、と。 私も前妻も孫にも恵まれて幸せだ。 その時はまたコチラでお祝いをしよう。 スタッフの人が気を効かせて「皆さん一緒のところを写真にしましょうか?」と言ってもらい、それも良い記念になった。 ご馳走様でした。 そして来春にまたここで会おうよ。 新たな旅立ちと、産まれ来る命との出逢いに……。
2025/07訪問
4回
夏の疲れを癒す為に山陰・島根に来ていた。 3日目は足立美術館で充実した時間を過ごし、松江市内に戻ってからは夕食に漁師料理のお店に伺い、釜揚げ蕎麦で〆とした。 その蕎麦のお店からホテルに戻る途中にコチラ「宍道湖ワイン」さんがあった。 少し飲み足りない気分でもありディジェスティフでも…と思ったが、妻の体調を気遣い一度は諦めた。 2人でホテルの部屋に戻ったが、自分自身の体調がまだ十分に安心出来ない妻は「まだ寝るには早すぎるけど、私は部屋でゆっくりしているから、せっかくだから貴方だけでも行って来て」と送り出してくれたのだ。 が、その言葉をそのまま受け入れる気は無い。 妻に寂しい思いをさせては…と、お店には申し訳ないが 一杯だけで帰ろうと思い扉を開けた。 お店にはローカルのファンらしき男女のグループが先客としてご主人も交えて楽しそうに談笑していた。 そこへ観光客候の私が1人で入ってきたので一瞬空気が変わったが、そんなご主人は穏やかな笑顔で応対してくれた。 さて、一杯だけだ。何を飲もうかな……。 ココがワインバーとわかってはいても、なんとなくワインを飲む気分にはなれない。 「食事を済ませて伺ったので、食後に向く物を… そう、マールやグラッパ、リキュールでも構いませんが、何かありますか?」 そう私が尋ねると、ご主人が「マールですとコレだけが...」と私に見せてくれたボトルはアルザスのゲヴェルツのマールだった。 「それで結構です」とグラスに注いでもらった。 ご主人は話し相手がいない私を構ってくれ、いろんな話を聞かせて頂いた。 特に日本のワインには愛着も造詣も深く、明日からは私達は出雲に行く予定だと話をしたら、その周辺のワイナリーや出雲市唯一のワインバーも紹介して頂いた。 キックの効いたマールを飲って、ようやくこの日の夜を〆る事が出来た。 ご主人、いろんな話をありがとうございました。 明日、ワイナリーに行ってみますね。
2025/09訪問
1回
入籍記念日の旅行、2日目。 大雪警報に恐れをなした私達夫婦だが、前日の下呂温泉に滞在中の情報から、当初の予定通り この日は高山市まで脚を伸ばすことにした。 しかし下呂駅は列車の運休、連結車両の縮小など、様々な理由で大混乱。 私達も早めにホテルをチェックアウトして駅に向かった事が幸いして、なんとかお昼前には高山駅に着くことができた。 先ずはこの日に宿泊するホテルに向かい、荷物を預かってもらい、傘を借りて市内へ。 もう何度も訪れた高山だが、これだけ雪が降るのは久しぶりだ。 寒さも相まって、お昼は「高山中華そば」を食べようね、と ぶらぶら歩いていてコチラを見つけた。 ホテルのチェックイン迄の時間まで、どう過ごそうかと前日から調べていたカフェだ。 コチラのお店は市内を流れる宮川沿いに面した窓があり、その窓際の席から雪景色を眺めながらコーヒを頂く事が出来たら……。 それが魅力的なお店だ。 開店してしばらくの時間が経過しているはずだが、さすがにこの天気。店内には外国人の2人以外 他の客は誰もいない。 今なら窓際の特等席が利用できそうだ。 妻に「今なら窓際の眺めの良い席が…」と相談すると、「ホテルの朝食ブッフェのコーヒーが美味しくなかったから…」とO.K.だ。 お店の入り口は2つあり、当初向かって左側には先程の外国人ゲストがいるスペースが。右側の入り口から入ると、カフェよりは雑貨を販売しているようなスペースが。 しかし中央にあるオープンキッチンは共通なようで、お店曰く「どちらもカフェとして利用できますよ」との事。 私達は案内してもらった、外国人ゲストが利用するいた隣にある2名掛けのテーブルを使わせてもらうことになった。 さっそくお目当ての美味しいコーヒーと、お店自慢のアップルパイをお願いする。 到着するまで外の景色に見惚れる。 宮川の川沿いには真白な雪が。その向こうの鍛冶橋も雪化粧している。 やがて良い香りを連れてコーヒーが運ばれてきた。 コチラはネルドリップで1杯ずつ丁寧に淹れてくれるようだ。 昨日からようやく美味しいコーヒーに、妻も私もホッと一息つくことができた。 その後にアップルパイも。 見た目がとても個性的だ。 お店に入る時にホールのアップルパイがあったが、その段階で「どんなアップルパイだろう…」と楽しみにしていたものだ。 フォークのみが渡された。 そのフォークを入れるが、しっかりした生地がそれを拒んでいるかのようだ。 (この時、ナイフを借りることが出来たのかな?…) なんとか崩れてしまいがちなパイを、ティースプーンも使ってまとめて口へと運ぶ。 おぉ! 美味しい! シナモンの香りも丁度良く、パイを引き立てこそすれ邪魔することも無い。 添えられた少し甘やかなクリームと合わさってとても美味しいパイだ。 何より食感が楽しい。 しっとりとした林檎にザクッとした生地が、このパイの個性を主張しているようだ。 窓の外では再び雪が舞い落ちてきた。 この日も厳しい寒さになりそうだ。 そんななか、一服の水墨画のような風景を眺めながら頂く美味しいコーヒーとアップルパイ。 高山は良いお店からのスタートになった。
2025/02訪問
1回
那覇空港から南に向かって車なら15分程にある瀬長島。 その瀬長島に新しくホテルが出来た。 そちらに行ってみたくなり、宿泊することにしたが、せっかくだからホテルでゆっくりしたい。 そこでディナーもホテルにあるレストランで頂こう、となり予約させてもらった。 それがコチラ「AERO BEACH TABLE」さんだ。 店内の様子は とてもカジュアルな雰囲気で、かしこまった感じはしない。 ギャルソンもとてもフレンドリーでリラックスできる。 私達夫婦がお気に入りのワインを持ち込みで頂くことにしていたので、持ち込み料を支払い、予め5時間前に抜栓しておいてもらった。 そのワインを確かめながら この日のディナーのメニューを拝見する。 説明によると、コチラのシェフは世界各地の料理に精通されており、この日は中南米の料理を頂けるそうだ。 正直言って中南米の料理は ペルー料理以外何も知らない。 そのことから 料理をサーブされる度に説明を受けたのだが、どの料理もとても美味しく頂いたが、名前や材料、調理方法が全くおぼわらない。 (いや、覚える気力がなかったかもしれない…) ひたすら美味しい料理を頂き、美味しいワインを飲み、メートルと楽しく会話をしながらのディナーだった。 そして この料理内容ながらこの料金はとてもお値打ちだと思う。 コチラに宿泊する機会がある人には 苦手な食材さえなかったら、是非にとお勧めしたくなる内容だった。 食事を済ませた後はホテル最上階にあるラウンジで 再度ゆっくりと夜景を眺め、寛ぐ事ができた。 とても良い時間を過ごせたことに感謝だ。
2024/05訪問
1回
高松での出張期間中に、私としたことが この界隈のバーをあまり利用していない事に気が付いた。 せっかくだ。 以前から機会があれば行きたいと思っていたお店に伺ってみよう。 それがコチラ「BAR 足袋」さんだ。 実は私としてはこの日がリベンジとなり、以前伺った時は満席で利用することが叶わなかった事があった。 故に今回は是非とも…の思いもあったのだ。 私が何よりも気に入っているのは、コチラのアプローチだ。 まるで茶室の "にじり" のような、頭を低くしてくぐり抜けないといけない この入り口は、まさに茶席に招かれたような気分になれるからだ。 この"にじり"を抜けると、打ち水をした石畳が……。 まさに茶の湯の精神に通じる演出ではないか。 このような招かれ方をしてくれるお店には、私も自然と背筋が伸びるというものだ。 扉を開き、店内へと進む。 この日は前回訪問した時とはうってかわって カウンターには手前あたりに1組の男女がいるだけで、その客も まるで私と入れ替わるようにお店を後にしていった。 店主が私に そのカウンターの真ん中あたりに腰掛けるよう手招いてくれた。 バックバーには多種多様なボトルが並べられ、私など見たこともない物も多数あった。 なんとなくこの日はパスティスが飲みたい気分だった。 最初にデミタスサイズのカップに注がれたスープを頂きながら、店主に「何かお勧めのパスティスを…」と所望した。 そこで提供された物が掲載した写真の最初のパスティスだ。 それを水割りで頂くことにした。 独特のスターアニス(八角)の風味は抑えられたタイプのアブサンだ。 これも見たこともない銘柄だ。 1人での来店客である私に 店主は気を遣ってくださり、カウンター越しにいろんな話の相手になって頂いた。 その巧みな話術、卓越した知識に敬意を表しながら、もう一度 違うアブサンを…とリクエストして提供されたのが、ラベルにギロチン台が描かれた おどろおどろしい物。 こんなユニークなエチケットを採用するのもアブサンならではだ、と思った。 ちょっとかわった世界観を持ち合わせた人が造る酒を、それを受け入れ、好む人達が飲む……。 ゴッホ、ピカソ、モネ、ロートレック、ヘミングウェイ…… 19世紀末には こうした芸術家達をも虜にした狂気の酒「アブサン」に、私も店主の導きによって引き込まれ…… そんな夜だった。
2024/05訪問
1回
休日のこの日、妻と別宅の近くにあるお店で「たまにはモーニングでも…」と。 別宅と名勝「徳川園」との ちょうど中間地点にあるコチラに久しぶりに再訪した。 ようやく猛暑がおさまり、出かけるにも気持ちがいい。朝からの散歩がてらにもなると思ったのだ。 以前、コチラではランチとディナーそれぞれで利用させて頂いたことがあるが、確かモーニングもやっていらっしゃる事を思い出していた。 散歩といっても そうならない程の近くにお店がある為、すぐに到着してしまった。 歩道に面した場所にメニューがあり、営業している事を確認してからアプローチを進みお店の扉を開いた。 メニューはシンプルに解りやすく、選んだドリンクでの差異があり、私はカプチーノを、妻はカフェ・ラテを選び、後はクロワッサン1択の中に挟む具材を、サイドメニューからスープorサラダorヨーグルトからそれぞれ選ぶ。 私は生ハム、妻はチーズ、サイドメニューは2人ともサラダを選んだ。 オーダーは入店すると目の前にある場所で先に済ませ、支払いを済ませてから席に着く。 この日は比較的他のゲストが少なく、私達は一番奥の窓際にある丸いテーブルに腰をおろした。 やがてドリンクが先に運ばれてきた。 どちらも美味しそうだ。特に妻のカフェ・ラテはかわいらしいラテアートが施してあり、私のカプチーノも良い状態のフォームドミルクで満足出来る物。 後にクロワッサンサンドとサイドサラダが。 どんな感じの…と思っていたが、潔いほどシンプルに生ハムだけが挟んであった。 しかしサイドにサラダがあるから、同時に口中で咀嚼すれば問題無い。 それよりは このクオリティでこの価格の朝食が頂けることが嬉しいのだ。 名古屋とその周辺都市は、モーニング文化のようなものがあり、各店舗が独自のサービスでしのぎを削っているが、私達夫婦はそういう物は好きではない。 基本的には美味しいコーヒーが頂ければ、サービスはコチラのようなシンプルな物が好みだ。 コーヒーを飲みに来ているのに、それと一緒に味噌汁やら茶碗蒸しやら あまり脈略の無い組み合わせのサービスでは、そういう物を食べ終えた時にコーヒーを持ってくるべきではなかろうか、と思えるからだ。 そんな意味でもコチラはとても良かった。 ランチのパニーニも、ディナーの和食料理もとても美味しいコチラの新たな魅力を発見することができた。 最近知ったお店だ。 別宅のある場所から徒歩3分程の距離にあり、以前ランチで初訪問した際、とても良い印象を受けたのだ。 ご夫妻が営むこのお店、朝・昼はパニーニをメインとするイタリア風のカフェスタイル、夜は和食をメインとする、ご夫妻それぞれの得意分野を活かしたお店として営業している。 なので今回は夜に来てみたかったが、朝・昼と暖簾が掛かる入り口から趣きが異なっていた。 ゆえにコチラは朝・昼は「Garba 」という店名だが、今回はあえて夜の「雅流」という店名で紹介したい。 約3週間ぶりの再訪となったが、やはり昼と夜では雰囲気が違う。 予約した時間よりも少し早くお店の暖簾を潜った。 入り口から近い、前回ランチで訪れた時と同じ、大きなテーブルの席に案内をされた。 若い奥様がにこやかにメニューを届けに来てくれた。 前回ランチで訪れた際に聞いてはいたが、再度お店のシステムから説明を受ける。 夜はコース料理が2種類あり、いずれも内容はお任せだ。 ショートコースは当日でも大丈夫だが、8,500円のコースは前日までの要予約となる。 あとはアラカルトだ。 この日、私達はいろんな料理を試してみたく、アラカルトの料理をシェアするつもりだと伝えて注文した。 先ずはハートランドを二人で。 軽く喉を潤しながら、様々な料理を待った。 最初に運ばれてきたのは「牡蠣と菜花のお浸し」だ。 とても大ぶりの牡蠣を使用していたが、シェアするつもりだと伝えたことで 提供する前から牡蠣を半分に切り分けてくれてあった。 その心遣いがスターターとしての牡蠣と菜花のお浸しを 更に美味しくする調味料となった。 八寸だ。 ご主人の名刺代わりと思えるような料理の数々。 なんと言えば良いのだろう。 一品ひと品が華やかさよりも優しさが伝わってくる。 豪華ではないが寂しくもない。 丁寧に作られた料理に心がほっこりとするようだ。 思わず日本酒が欲しくなったが、この八寸が提供されてすぐにワインがサーヴされた。 イタリアのトスカーナのワインだが、奥様はイタリアに造詣が深く、セパージュは同じサンジョベーゼながらキャンティとは別物に…云々の説明を丁寧にしてくださる。 なるほど、確かに食中酒には最適なワインだ。 これなら和食とのマリアージュも合いそうだ。 刺身は2種類のうち、帆立の炙りの方をお願いした。 表面に色が付く程度の焼き目を入れた帆立貝。 香ばしさを纏った まったりとした甘やかな貝に濃厚な黄身醤油がとても美味しい。 椀物が。 鱈と筍の炙りの擦り流し仕立てだ。 これもまた最初から半分ずつに盛り付けて頂いた。 日本料理の華である椀物を、本来の姿ではなく崩した形で…とは、せっかく作った料理人の腕前を、料理に込めた思いを台無しにしてしまうようで とても申し訳ない気持ちにさせられたが、これもまたご主人の優しさなのだと感謝して頂くことにした。 自家製の山椒油の風味がたまらない。 筍と相まって 春の伊吹を感じる椀だ。 牛スネ肉の煮込み。山芋の唐揚げと共に白菜餡で。 よく煮込まれた柔らかな牛スネ肉に、白菜餡が優しさを添えている。 これなら日本酒だけでなく、牛肉とはいえ力強い物なら白ワインでも合いそうだ。 そして私の大好きな 甘鯛の鱗焼きだ。 パリパリの鱗の食感は甘鯛独特のもの。 京料理では「甘鯛の若狭焼き」といって、上手に焼けるようになるには余程の修練が必要なものだ。 フレンチの「ナスキャビア」のような焼き茄子のソースがまた良い。 ガロニと共に添えてあるフレークは鰹節から作られた物。 きっと出汁を取った後の物を再利用したと思われる。 精進料理に通ずる姿勢だ。 最後には妻が一番のお楽しみにしていた飛騨牛だ。 赤身の部位のローストだろう。 焼き加減は申し分無く、肉汁を上手く閉じ込めている。 なによりもソースだ。 ちょっと ひなびた感のある牛蒡と山椒という組み合わせが、飛騨で育てられた牛肉のイメージとシンクロする。 妻も「赤身なのに柔らかで美味しい!」と満足そうだ。 ワインが少しだけ残ったので、アソートのチーズも追加した。 ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノにカマンベール。 グリッシーニは奥様のお手製の物だ。 更にはデザートも。 「今日のデザートは?」と尋ねたところ、苺と山羊のチーズを使った物らしい。 山羊が苦手な妻は腰がひけたようだが、私は興味津々。 1人分だけお願いした。 運ばれてきたデザートの皿。 二層になった上部は苺、下部は山羊のチーズ(ギリシャのフェタチーズのことだった)で構成された、フリーズ気味の物だ。 スプーンを上下の部分を一緒に味わえるように入れる。 フェタチーズはギリシャ料理ではサラダにも使用されるように、あまり自己主張が無い、食べやすい物。 苺とのマリアージュはなかなか気に入った。 私が 美味しいと満足気に食べていると「やっぱり私も食べる!」と、何でも興味を示す妻(笑) 恐る恐る口にすると「美味しい!!」と(笑笑) 前回、ランチで訪れた際にも満足したが、今日はそれ以上の満足感が得られた。 まだまだお若いご夫妻のお店。 これからも しばしば訪れて応援してあげたいものだ。 休日のこの日。 妻と二人、久しぶりに別宅のマンションの大掃除に取りかかった。 その別宅の近く。 徒歩で5分とかからない場所にコチラのお店はある。 今から約2年程前にオープンしたらしいが、車で通り過ぎると気が付かないものだ。 それが何故繋がったのか。 私がSNS で繋がりのある酒蔵があり、その「酒蔵開放」のイベントでコチラの食事が振る舞われたと聞き、その食事を提供したお店の所在地は名古屋市の大曽根、としてあった。 「大曽根のどの辺りだろう…」と興味をひかれ調べたところ、なんと私の別宅のすぐ近くではないか。 しかも、コチラのお店を営むご夫妻は それぞれが違う分野の料理人で、朝・昼は奥様のイタリアン、夜はご主人の和食を提供している、ちょっと珍しい形態のお店らしい。 これは見過ごすことは出来ない。 妻に「次に大曽根に行く時は コチラでランチを頂いてみようよ」と提案した。 お店の前にも駐車場があるが、あまりにも近いので私達は自分たちの別宅の駐車場に停め、徒歩で向かった。 すると駐車場は既に一杯で、人気があるのが解る。 席もかなり埋まっており、伺う前に電話で予約をしておいて良かった、と安堵する。 コチラでは来店し、扉を開けたすぐの場所で、着席する前に注文を先にして支払いも済ませる。 私達はお互い別々のパニーニを注文したら、「シェアするなら最初から半分ずつカットしておきましょうか?」との提案を受けた。 それには「我が意を得たり!」と、そうして頂くようお願いした。 違いを確認したくて、私は追加料金を支払いサラダを大盛に。 更に追加で「本日のスープ」もお願いした。 やがて料理が運ばれてきた。 私が注文したのが定番メニューのパニーニ「サルシッチャ」、妻が期間限定メニューの「グランキオ」。 それぞれ半分にカットした物が、お店の雰囲気に合っているウッドプレートに、サラダやポテトと一緒に乗っている。 お店の人から「コチラのポテトは作りたての熱々なので、気をつけてくださいね」と説明を受ける。 なるほど。さっそく そのポテトから頂いてみたが、ふんわりローズマリーが香り、熱々で美味しい。 スープも素材の良さを引き出した、と言うより素材の邪魔をしないように作られた、自然の風合いがとても優しく感じられる。 一緒に運ばれてきた切れのある軽い白のワインが それを引き立てる。 陽気の良い季節の昼下がりにテラス席で楽しむようなワインと料理だ。 そのパニーニ。 2種類を食べ比べてみたが、個人的な嗜好で言えば今回はサルシッチャの方が美味しいと二人共に思った。 バランスがとても良いのだ。 パンの焼き上がり具合、サルシッチャの香ばしさ、それに甘酸っぱいソース……。 それらが渾然一体となり、美味しさが口一杯に広がる。 完璧なハーモニーだ。 私は今までパニーニという料理を美味しいと思えた事がなかった。 しかし、ちゃんとした料理人がちゃんと作るパニーニ(お店は「パニーニ」ではなく「パニーノ」と紹介しているが、きちんとした発音だとそのようなヒアリングになるのかな…)は、これ程美味しいのだ!と、まさしく「目から鱗が落ちた」気持ちになってしまった。 これは良いお店に出逢えた。 しかも別宅のすぐ近く。 嬉しいことに、お店のことや料理のことをアレコレ聞いていたら、和食を担当するご主人もわざわざ奥から出てこられ、ご挨拶をして頂いた。 和食のメニューも魅力的なラインナップだ。 妻もすっかりお気に入りのようで、「次は夜に来てみたいな…」と。 それは私も同感だ。 ご馳走様でした。 また次回は違う一面を楽しみに伺うことにしますね。
2024/10訪問
3回
クリスマスウィークから年末年始の繁忙期を無事に乗り切った自分へのご褒美の旅に北海道・札幌を選んだ… というのはこじつけ半分で、本当の目的は新しく開業するホテルに宿泊してみたかったのだ。 ランチで寿司をお気に入りのお店で堪能した後、昨年札幌を訪れた際に利用させてもらうつもりだったのが予め調べておかなかったのが災いし、お店が休日に来てしまい そのリベンジに是非!と意気込んで向かったのがコチラ「雪印パーラー」さんだ。 「スノーロイヤル」 この特別なアイスクリームが誕生した経緯などは写真を参照してもらうとして、さっそく頂いてみることに。 うん。確かに美味しい。それは間違い無い。 英国では「ロイヤル」という冠を商品に付けることは、王室御用達の物だけが許される栄誉であり、誇りでもある。 日本でも「宮内庁御用達」は同様の意味を持つが、この素晴らしいアイスクリームを陛下へ献上する為には当時の担当者(チーム)が並々ならぬ努力を重ね開発したに違いない。 そうして出来上がったアイスクリームを当時のレシピのまま提供してくれることに意義があるのだ。 厳しい意見を申し上げれば、今ではアイスクリームを製造する機械も、原材料の選択も考慮すれば コチラより美味しいアイスクリームは他にもあると思う。 しかし そんな比較はどうでもいいのだ。 先記したように、当時に想いを馳せて口にすれば 陛下はこのアイスクリームを召し上がられた時、どんな思いであらせられたのであろう……。 そんなロマンチックな、ノスタルジックな想いをスプーンに載せて食べていた。
2024/01訪問
1回
私達夫婦の結婚記念日の旅に沖縄に向かった。 新しく出来たテーマパークに行く事が最大の楽しみではあったが、その前に那覇市で前泊する事にした。 その最大の理由がコチラでディナーを楽しむ事が目的だったから。 「島キュイジーヌ あーすん」さん。 昨年受けた感動を忘れる事が出来なかった。 やんばるをテーマとしたこだわりは、食材から器に至るまで全てのテロワールを表現したレストランだ。 あまりの素晴らしさに必ず近いうちに再訪させて頂く事を胸に秘めていたのだ。 お店は閑静な住宅街にある。 その場所に行き着く道を1つ間違えた私達だが、お店の駐車場は裏側にあり、そこからでも店内に入る事が出来る事に気が付いた。 ドアを開くと使い捨てのスリッパが用意されており、それに履き替えて階段を上る。 なるほど、コチラからでも店内に入る事が出来るのか…と思っていたら、メートルが私達を出迎えてくれた。 簡単なご挨拶を…と思っていたら、メートルは私達のことを覚えていてくださり、とても感激した。 確かにあの日は団体客が何らかの理由でキャンセルになってしまったので、ゲストは私達だけ…というシチュエーションだったが、それでもたった一度だけの利用客を覚えてくれていたのは 素晴らしい顧客管理だと思う。 料理はコース1択なので、あとはドリンクだ。 私は喉の渇きから先ずはビールを。 妻はやんばるの薬草や果実など、約20種類の材料で作られたオリジナルのノンアルコールのドリンクを それぞれお願いした。 料理の素晴らしさは語り尽くせない。 全てを記載したら果たしてどうなるのだろう…。 スペシャリティでもある、ガジュマルの樹を器にしたやんばるの野菜達は、目にも、舌にも、心にも、記憶として脳にまで……。 五感だけではなく、それ以上のものに訴えかけてくる力がある。 もちろんその他の全てでも……。 この満足感、幸福感はどう表現すれば良いのだろう…。 私のような稚拙な文章を参考にせず、先ずは予約をお願いし、沖縄の地に脚を運んで欲しい。 そして沖縄の、やんばるの、日本の、世界中の自然の恵みに震えるような喜びを感じて欲しい…。 心からそう思えるレストランだ。 ありがとうございました。 ご馳走様です。 最高の結婚記念日旅行のスタートになりました。 あぁ…… 沖縄とは、なんと魅力溢れる…… 憧れのリゾートホテルを満喫し、チェックアウトしたその日の夜。 まだまだ余韻に浸っていた私達。 食事は、ホスピタリティーは、本当に素晴らしかった……。 そんな思いを引き摺っていたので、初めて伺うコチラでは どんな事を期待すれば良いのだろう。 ゆいレールの小禄駅で下車し、お店へと向かいながら そんな事を考えていた。 その ゆいレールが延びる幹線道路を2筋3筋程入って行くとお店はあった。 閑静な住宅街にある豪邸を改装した佇まいだ。 そんな感じの扉を眺めていると、突然 その扉が開き、中からソムリエが出迎えてくれた。 ちょっと驚いていると、ソムリエから説明があり、この日は台風が接近していた事から団体の予約がキャンセルになってしまい、ゲストは私達だけになってしまったらしい。 そんな気の毒な事になってしまいながら、私達だけの為に営業をして頂けることに なんだか申し訳ない気持ちになってしまったが、そんな理由から私達の席は奥まった個室使いが出来る、素敵な設えのスペースへと案内された。 メニューは拝見するまでもなく、コース料理1択になる。 あとはドリンクだが、私は料理に合わせた5杯分のペアリングを。 妻はノンアルコールのお勧めの物を選んだ。 そうして始まったディナー。 あまりの素晴らしさに度肝を抜かれてしまった! なんと魅力溢れるディナーだろう! 先ずは器が良い。 作家さんに依頼した物もあれば、街で見掛けたのであろう お気に入りの物もあるようだ。 メイン料理に使われた皿は、まるで器が「私にどんな料理を盛り付けるつもりだ!」と挑戦的にでも訴えてきているような、そんな感覚に陥りそうになる不思議な 素敵な器。 そんな難しい器でさえも、料理で答えを出してしまうシェフの感性。 私のような凡人には 到底真似など出来ない事だ。 その料理に合わせるペアリングのドリンク。 ドリンクと言わせてもらうのは、必ずやスティルワインやスパークリングワインばかりではなく、泡盛を、フォーティファイド(酒精強化)ワインを、料理に合わせてきた。 泡盛はカクテルのように味わいや、シナモンの香りで変化ををつけて提供し、それが料理との最適と思える組み合わせになっていた。 フォーティファイドワインは(ドライヴェルモットは)食前にマティーニで飲むくらいで、食中に料理と合わせて飲んだ事は一度も無い。 他にはシェフが料理のソースに使用するくらいのふれあいしか無い酒だった。 それを合わせてくるなんて…。 料理は論ずるまでもない。 写真を参照にして欲しいが、シェフの沖縄への、やんばるへの思いが込もっている。 食材にしかり、器にしかり……。 その思いを受け入れて頂く素晴らしい料理に感動しない人は 果たしているのだろうか?…… たった私達2人だけの為の ちょっとさみしいディナーだったが、今回の沖縄への思い出の最後を飾るにふさわしい夜になった。 シェフ、ソムリエ、ありがとうございました。 あぁ、そして次回 沖縄へ旅行に行く事になったら、果たして私達はどの居酒屋、どのレストラン、どのバーを選べば良いのだろう……。 この魅力溢れる沖縄という土地に、人に、どっぷりと埋まりそうだ。