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「フレンチ」で検索しました。

これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。詳しくはこちら

120 件を表示 72

Maison de Fujii

美栄橋、県庁前/フレンチ

3.64

73

¥10,000~¥14,999

¥8,000~¥9,999

定休日
-

夜の点数:5.0

またまた沖縄の懐の深さに驚きと感動を…… 結婚記念日旅行に沖縄に来ていた。 約1週間近くの休暇を利用した今回の旅も、沖縄に宿泊するのはこの日が最後だ。 最後の夜の食事はどうしよう…… 思い出に残るディナーにしたいが、初日に伺ったレストランを凌ぐお店は そんなに簡単には見つからない。 ところが見つかったのだ! それがコチラ「Maison de Fujii 」さんだ。 ディナーのみの営業で、そのディナーも19時の一斉スタート。 その15分前にはお店に入る事は出来るが、スタート時間には妥協出来ないようだ。 予約の段階で その事は確認を求められるから、約束した時間を守れない、出来ない人にはお勧め出来ない、したくない。 何故なら コチラのお店は、その15分前からマダムが立礼でゲストを出迎えていたからだ。 アルバイトや従業員、スタッフではなく、お店のマダムが直々に迎えてくれる... これこそまさに「Welcome 」ではないだろうか。 余談になるが、そもそも「予約」とは「書いて字の如く "あらかじめ(予め)の約束(約)」なのだ。 例えば諸兄が大切な人と待ち合わせの「約束」をするとしよう。 その約束した時間に5… いや、10分遅れたとしよう。 その時諸兄は自分に非があるとしたら、その大切な人に平身低頭し謝罪するだろう。 「予約」とは「お店と客とのあらかじめの「約束」なのだ」。 もし諸兄が「自分は真摯な、約束事は守る人間だ」と思えるならコチラを是非にと勧めたいが、約束を簡単に反故にする人なら……。 沖縄とはいえ12月の夜は風が出れば寒さも強く感じる。 そんな時でも入り口の扉でゲストの到着を迎えてくれるマダムの気持ちを大切にしなくては…。 にこやかな笑顔と共に、どこか凛とした雰囲気を纏ったマダムの案内でL字型のカウンター席に着いた。 店内はそのカウンターが囲むオープンキッチンになっており、落とした照明が大人だけに許される雰囲気を演出している。 朧気に当てられた照明を頼りにシェフが料理するのだろうか…。 マダムが今宵のディナーの説明と、あらかじめ予約しておいた内容の確認をする。 料理とは別にディナーに併せたペアリングのピヴァレッジを、ワインにするか、お茶にするかの確認だ。 当初は「お茶とのペアリング?……」と思い、それにとても興味を惹かれ、妻にも「お茶とワイン、どちらにする?」と尋ねたところ「私はワインよりもお茶にしてみる」と。 これで同じ料理に対するそれぞれのペアリングを楽しめる事になる。 さてさて、どんなものだろうか……。 料理が始まる前に お茶のペアリングに使用する茶葉がプレゼンテーションされた。 日本の茶葉もあれば中国茶もあり、私など到底見たことも聞いたことも無い茶葉が披露された。 「このお茶は全て温かい状態での提供になるのですか?」と私。 日本以外のアジア諸国の人達は お茶は温かい状態で飲み、アイスにする事はほとんど無い。 しかしマダムは「温かい状態で提供する物もあれば、アイスにして提供する物も…」との答えに、私は (では どんな料理にどんなお茶を、どんな温度で提供してくれるのだろう…) という興味が がぜん沸き起こってきた。 料理が始まった。 シェフは寡黙な職人肌の人なのか、料理に集中しているからなのか、ほとんど… いや、全く喋らない。 代わりにマダムが料理にもビヴァレッジにも、かなり詳細な説明をしてくれる。 このコンビネーションが良いのだろう。 確かに全ての料理は素材を生かし、火入れ加減に拘り、とても素晴らしく 特にポワソンは非常に印象的だった。 が、この日の主役はシェフには失礼だが、料理のペアリングのお茶に譲って頂こう。 私達の隣にいらっしゃった ご夫婦とお見かけするお二人も、私の妻のお茶のペアリングに興味が湧いたようで、それがきっかけとなり 楽しい雰囲気でディナーを頂くことが出来た。 アイスで提供するお茶の中には、ちょっとした演出効果がある物もあり、私も妻の了解を得てテイスティングをしてみたが、確かにシェフの料理とのペアリングがなされており、なるほど、これからの新しい食の楽しみ方になり得そうだ。 冒頭「またまた沖縄の懐の深さと…」と記したが、今 思い出しながらこれを書いていると、改めてそう思った。 どうしよう…… 初日に伺ったレストランは素晴らしいが、コチラも負けず劣らず魅力的だ。 那覇市に宿泊するなら、次はどうしよう…… シェフ、マダム。 ご馳走様でした。 ありがとうございます。

2025/12訪問

1回

島キュイジーヌ あーすん

小禄、赤嶺/フレンチ、カフェ

3.72

104

¥10,000~¥14,999

¥3,000~¥3,999

定休日
月曜日、日曜日

夜の点数:5.0

私達夫婦の結婚記念日の旅に沖縄に向かった。 新しく出来たテーマパークに行く事が最大の楽しみではあったが、その前に那覇市で前泊する事にした。 その最大の理由がコチラでディナーを楽しむ事が目的だったから。 「島キュイジーヌ あーすん」さん。 昨年受けた感動を忘れる事が出来なかった。 やんばるをテーマとしたこだわりは、食材から器に至るまで全てのテロワールを表現したレストランだ。 あまりの素晴らしさに必ず近いうちに再訪させて頂く事を胸に秘めていたのだ。 お店は閑静な住宅街にある。 その場所に行き着く道を1つ間違えた私達だが、お店の駐車場は裏側にあり、そこからでも店内に入る事が出来る事に気が付いた。 ドアを開くと使い捨てのスリッパが用意されており、それに履き替えて階段を上る。 なるほど、コチラからでも店内に入る事が出来るのか…と思っていたら、メートルが私達を出迎えてくれた。 簡単なご挨拶を…と思っていたら、メートルは私達のことを覚えていてくださり、とても感激した。 確かにあの日は団体客が何らかの理由でキャンセルになってしまったので、ゲストは私達だけ…というシチュエーションだったが、それでもたった一度だけの利用客を覚えてくれていたのは 素晴らしい顧客管理だと思う。 料理はコース1択なので、あとはドリンクだ。 私は喉の渇きから先ずはビールを。 妻はやんばるの薬草や果実など、約20種類の材料で作られたオリジナルのノンアルコールのドリンクを それぞれお願いした。 料理の素晴らしさは語り尽くせない。 全てを記載したら果たしてどうなるのだろう…。 スペシャリティでもある、ガジュマルの樹を器にしたやんばるの野菜達は、目にも、舌にも、心にも、記憶として脳にまで……。 五感だけではなく、それ以上のものに訴えかけてくる力がある。 もちろんその他の全てでも……。 この満足感、幸福感はどう表現すれば良いのだろう…。 私のような稚拙な文章を参考にせず、先ずは予約をお願いし、沖縄の地に脚を運んで欲しい。 そして沖縄の、やんばるの、日本の、世界中の自然の恵みに震えるような喜びを感じて欲しい…。 心からそう思えるレストランだ。 ありがとうございました。 ご馳走様です。 最高の結婚記念日旅行のスタートになりました。 あぁ……  沖縄とは、なんと魅力溢れる…… 憧れのリゾートホテルを満喫し、チェックアウトしたその日の夜。 まだまだ余韻に浸っていた私達。 食事は、ホスピタリティーは、本当に素晴らしかった……。 そんな思いを引き摺っていたので、初めて伺うコチラでは どんな事を期待すれば良いのだろう。 ゆいレールの小禄駅で下車し、お店へと向かいながら そんな事を考えていた。 その ゆいレールが延びる幹線道路を2筋3筋程入って行くとお店はあった。 閑静な住宅街にある豪邸を改装した佇まいだ。 そんな感じの扉を眺めていると、突然 その扉が開き、中からソムリエが出迎えてくれた。 ちょっと驚いていると、ソムリエから説明があり、この日は台風が接近していた事から団体の予約がキャンセルになってしまい、ゲストは私達だけになってしまったらしい。 そんな気の毒な事になってしまいながら、私達だけの為に営業をして頂けることに なんだか申し訳ない気持ちになってしまったが、そんな理由から私達の席は奥まった個室使いが出来る、素敵な設えのスペースへと案内された。 メニューは拝見するまでもなく、コース料理1択になる。 あとはドリンクだが、私は料理に合わせた5杯分のペアリングを。 妻はノンアルコールのお勧めの物を選んだ。 そうして始まったディナー。 あまりの素晴らしさに度肝を抜かれてしまった! なんと魅力溢れるディナーだろう! 先ずは器が良い。 作家さんに依頼した物もあれば、街で見掛けたのであろう お気に入りの物もあるようだ。 メイン料理に使われた皿は、まるで器が「私にどんな料理を盛り付けるつもりだ!」と挑戦的にでも訴えてきているような、そんな感覚に陥りそうになる不思議な 素敵な器。 そんな難しい器でさえも、料理で答えを出してしまうシェフの感性。 私のような凡人には 到底真似など出来ない事だ。 その料理に合わせるペアリングのドリンク。 ドリンクと言わせてもらうのは、必ずやスティルワインやスパークリングワインばかりではなく、泡盛を、フォーティファイド(酒精強化)ワインを、料理に合わせてきた。 泡盛はカクテルのように味わいや、シナモンの香りで変化ををつけて提供し、それが料理との最適と思える組み合わせになっていた。 フォーティファイドワインは(ドライヴェルモットは)食前にマティーニで飲むくらいで、食中に料理と合わせて飲んだ事は一度も無い。 他にはシェフが料理のソースに使用するくらいのふれあいしか無い酒だった。 それを合わせてくるなんて…。 料理は論ずるまでもない。 写真を参照にして欲しいが、シェフの沖縄への、やんばるへの思いが込もっている。 食材にしかり、器にしかり……。 その思いを受け入れて頂く素晴らしい料理に感動しない人は 果たしているのだろうか?…… たった私達2人だけの為の ちょっとさみしいディナーだったが、今回の沖縄への思い出の最後を飾るにふさわしい夜になった。 シェフ、ソムリエ、ありがとうございました。 あぁ、そして次回 沖縄へ旅行に行く事になったら、果たして私達はどの居酒屋、どのレストラン、どのバーを選べば良いのだろう……。 この魅力溢れる沖縄という土地に、人に、どっぷりと埋まりそうだ。

2025/12訪問

2回

ビストロ バッカス

新栄町、千種、車道/ビストロ、フレンチ

3.48

170

¥5,000~¥5,999

¥3,000~¥3,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:5.0

昼の点数:5.0

この日は仕事は休日。 大好きな妻を誘ってデートと洒落こもう。 先ずは二人が大好きな映画を観よう。 終わる頃には陽も落ちていて 街はクリスマスの雰囲気を演出するライトアップが施されていた。 車を移動して この日は私の中学校からの友人がオーナーシェフを努めるコチラ「ビストロ バッカス」さんで。 もう長い付き合いだ。 私達の年齢から もう半世紀近い年月が経つ。 その間、シェフも私もすっかりお互いの頭髪の白い部分の面積も増えてしまった。 しかし それでもまったく老けた感じがしないシェフは、中学当時から人気者で、特に女性には人気があった。 そんな訳なのか、この日のディナーは3組9名で、そのうち男性は私1人! ランチならともかく ディナーでの この客層は驚きだ。 この日 コチラでディナーを取ることにしたのは もう1つの理由があった。 私の自宅のセラーで長い間眠っていたワインだが、そろそろ飲み頃を迎えているはずだ、という判断だが、私がいつも自宅で作るレベルの料理と合わせるには……。 そこで同級生のよしみにすがろうと 予約をする段階でワインの持ち込みを了解してもらったのだ。 勿論 放栓料は支払いが必要だが、シェフともう1人の二人でのオペレーションなのでこれに構っている暇はない。 しかし そこは勝手知ったる間柄。 「ワインはナイフだけ渡して あとは自分でやるだろうから ほっといていいよ」とシェフは若いスタッフに指示している。 「いいよ、デキャンタだけ貸してくれたらあとは自分でやるから」と返す私だ。 メドック格付け第三級 シャトーキルヴァンのセカンド「レ・シャルム・ド・キルヴァン」の2004年。 ひょっとしたらピークアウトしているかもしれないこのワインを開けたかったのだ。 慎重にデキャンティングしていく。 幸いオリは少なさそうだ……。 テイスティングしてみる。 ……よし! 大丈夫だ!  20年の眠りから覚めたクラレットはご機嫌だった。 マルゴー特有の繊細は微塵も損なわれてはいなかった。 さぁシェフ! あとは美味しい料理をお願いね! アミューズからのオードブルはヴァリエで。 シェフのスペシャリテの「若鶏の白ワインゼリー寄せ」「鴨肉と豚肉のパテ」は絶品! 「三重県産牡蠣のオーブン焼き」「アトランティックサーモンのマリネ」も美味しかった。 肉料理が得意なシェフ。コンソメの取り方もオーソドックスな手のかかるやり方をしている。 しかし それが旨いコンソメを作り出す最良の方法なのだ。回り道はしない、王道のスタイルだ。 その味わい深いスープに添えられたフォアグラ。 きちんとした火加減で焼かれつつ、とろけるような食感はフォアグラの魅力を最大限に引き出している。 ポワソンには今が旬の鱈を。 淡白な鱈の身にパン粉を纏わせたのは、ソースの乗りを考えてのものか。 それは浅利のジュを加えた軽いトマトクリームのソースだけに素晴らしいハーモニーだ。 メインは牛フィレ肉のポワレ。 私の好みでは この時期ジビエも得意なシェフのことだ、鴨や鹿肉かな、と思っていたが、ワインを考えればこれも悪くない。 トリュフの風味のマディラワインのソースがマルゴーとの相性ピッタリだった。 イメージとは異なるが、シェフはパティシエでもあった。 デセールの「モンブランクリームを纏ったモンブランアイスクリーム」は栗の風味が立っていて、上品な甘さに仕上がっていた。 再度デキャンティングして、もう少し飲める状態にしたワインをシェフにこの日のお礼として渡した。 わがままを聞いてくれてありがとう! 今度はプライベートで飲みにでも行こうや。 また美味しい料理を楽しみにしているわ!

2023/12訪問

2回

白馬リゾートホテル ラ ネージュ東館

白馬、信濃森上/フレンチ、オーベルジュ、バー

3.27

44

¥20,000~¥29,999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:5.0

料理そのものが素晴らしいのに加えて 支配人以下、スタッフ全員のホスピタリティが 賞賛すべき点だと思う。

2017/08訪問

1回

ラパン アジル

沼津/フレンチ

3.57

94

¥4,000~¥4,999

¥2,000~¥2,999

定休日
月曜日

夜の点数:4.8

毎年毎年 長女から「父の日」のプレゼントが送られてくる。 その「父の日」の一週間後に、長女が出場するモルック日本選手権大会。 親孝行な娘の為にも応援に行かない訳が無い。 会社に休暇をもらい、妻と共に向かった。 その大会で予想以上に好成績を納めた結果に私達も長女も満足出来た(と思っている)。 大会の開催地が静岡県・御殿場だったので その日は三島に宿を取ったのだが、その三島の駅ビル同然のホテルからディナーに向かったのは、再びJR沼津駅。 電車に乗車し、ホテルの部屋からお店の入り口までのドア・トゥ・ドアでも約10分。沼津駅からは徒歩2分程の至近距離にお店はある。 「ラパン アジル」さん。 今回の旅行で一番楽しみにしていたレストランだ。 いつもの事だが、私は食べログは 申し訳ないがほぼ諸兄の投稿して頂いた写真しか参考にしていない。 それだけで判断している。 個々人のコメントには嗜好的な差異があるだろうから。 その私なりのジャッジとして コチラは是非とも伺ってみたいと強く思えるお店だった。 予約の段階で長女からもらったワインを持ち込み出来るかを尋ねたところ、放栓料を支払えば可能との了解を得ていた。 席に着くなり「先日ご連絡頂いたワインは今日はお持ちになられましたか?」と尋ねられた。 最初からそれを飲むのか、サーヴして良いのかを知りたいからのことだろう。 しかしメニューを決めた時点で、いきなりクラレットの赤から始める内容ではなかったので、最初はハウスワインの白をアペリティフ替わりに頂くことにした。 メニューはプリフィクスコースの「C」に、アラカルトのオードブルの一品を妻に、私もポワソンを一品追加した。 私のオードブルの「愛知県産鮎のリエット仕立て」は、いきなり強烈なインパクトを私に与えてきた。 (なんだ? この美味しさは?……) 鮎の、内臓(腹わた)の苦味、軽く炙りを入れたかのような薫香、繊細且つ上品な鮎そのものが持つ味わい……。 その全てが渾然一体となったリエットは、単なる名刺替わりのアミューズとは思えなかった。 沸き立つ期待。 その気持ちに応えてくれるかのような最初のポワソン。 近海で揚がったイサキのポワレと伊豆産の平茸。 ポワレは私が自宅で食事する時に好んでする料理方だが、やはりプロフェッショナルなシェフには到底かなわない。 更に驚いたのは伊豆産の平茸の美味しさ。 シコシコ、もっちりとした歯応えがあり、最初は冗談ではなく(あれ? 烏賊はメニューに入っていたかな?……)と勘違いする程の物だった。 ドゥーブル・ポワソンの二品目。 熱々の器で供されたスフレは、グツグツ音を立てている。 そのスフレには海老やホタテ貝柱を織り混ぜて、そこへ軽さの中に濃厚な味わいのフォーム・ド・アメリケーヌが注がれてある。 スプーンで掬いながらフーフーと口にする。 うーん、旨い……。  王道のマリアージュではあるが、改めて思い知らされた。 あぁ、私はこういう料理が好きなんだ…と。 そしていよいよ私達夫婦が共に絶賛する料理がサーヴされる。 「極上伊豆鹿ロース肉の低温ロースト…」だ。 ルックスからも「本当にこれがロースなの?…」と見紛う程に どう見てもフィレなのでは…と思ってしまう。 事実、ラギオールのナイフでなく、他のカトラリーでも十分に切れるであろう柔らかな肉質。 その柔らかさまでがフィレとそっくりなのだ。 口に運ぶ。 咀嚼してようやく「やはりコレはロースだ…」と、フィレでは味わえない肉のジュが口の中いっぱいに溢れだす。 妻を見る。 私と同じ、目を丸くして驚いた反応をしている。 そしてその真ん丸な目は笑っている。同じだ(笑) 十分に咀嚼し、鹿肉の旨味を味わいきってから、ようやく発した言葉は 2人共に「こんなに美味しい鹿肉、初めて食べたよね!」だった……。 デセールにも手抜かりは無い。 私は自己分析すると 選べるのであればデセールにはグラス物が添えられている物を好む傾向にあるが、この日はピーチメルバ1択だった。 「沼津産幻の島郷のモモと…」と記されては、食べない訳が無い。 そして それは大正確となる。 南部鉄瓶に入れられたお茶を楽しんでいたら、少し手が空いたのかシェフがわざわざ厨房から出てきて下さりご挨拶を頂戴した。 鹿肉を始めとして この日頂いた様々な料理が全て素晴らしい内容で、夫婦共に感激した旨を伝えさせて頂いた。 私達が居住する街から沼津は決して近くはない。 しかし この料理、このシェフに再び会う為なら私達は再び新幹線に乗車することになるだろう。 久しぶりに感動した。 素晴らしい出逢いに感謝すると同時に 高ぶった気持ちを鎮める為には まだまだベッドに横たわるには早すぎるな……。 どこか素敵なバーを探して余韻に浸りたいものだ。 ありがとうございました、シェフ。 ご馳走様… また是非ともお会いしましょう。

2025/06訪問

1回

ミクニナゴヤ

フレンチ EAST 百名店 2025 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2025 選出店

ミクニナゴヤ

名古屋、名鉄名古屋、近鉄名古屋/フレンチ

3.66

413

¥15,000~¥19,999

¥8,000~¥9,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.7

名古屋マリオットアソシアホテルのメインダイニング「ミクニ ナゴヤ」で、三國清三シェフの美食会が開催されると聞いた。 当日は三國シェフが来名し、自らの手による料理を提供して、ゲストのテーブルにはご挨拶に来て頂けるようだ。 失礼ながら三國シェフは そこそこの年齢。 いまだに矍鑠として仕事もこなしていらっしゃるが、いつまでもシェフの料理が食べられる機会には、私達のような田舎暮らしの者には そうそう巡り会えないかもしれない。 そう思うと いてもたってもいられなかった。 つい4日前には志摩観光ホテル ザ ベイスイートの「ラ メール」でフレンチを食べたばかりなのに「そんなに贅沢ばかりしていいの?……」と妻にも言われる始末。 「じゃあ この食事をクリスマスディナーの代役にしようよ!」 私も必死だ。 ようやく妻の了承を得ることができ、参加する運びとなった。 ミクニナゴヤは以前、一度だけ訪れた事がある。 今回は二度目になるが、いつも礼儀正しくゲストを迎え入れてくれ、丁寧であり、かつスマートなサービスはさすがと思わせるものがある。 今回もメニューは当日までのお楽しみだったので、卓上に用意されたメニューを開くのが楽しみだった。 この日のディナーはシンプルな構成。 ブリニを添えたキャビアをアミューズと捉えると、オードブル、ポアソン、ヴィアンド、それにチーズとデセールと、このような美食会としては皿数は少な目な方に思われた。 先ずはキャビアだ。 フレッシュなオセトラキャビアには蕎麦粉のブリニ。それに刻んだパセリや鶏卵の白身、黄身ごとのアッシェも。 しかし せっかくのフレッシュなキャビアだ。ブリニに乗せるのも良いが、私達はそのままをス直接スプーンで頂いた。 何故なら この日のウェルカムドリンクがシャルル エイドシックのシャンパーニュだったからだ。 日本よりも先にニューヨークでブレイクした このシャンパーニュは 今やセレブ達の御用達のようだ。 やはりキャビアにはシャンパーニュが良く似合う。素敵なマリアージュだ。 蝦夷鮑のステーキは養殖の物としては大きなサイズ。その肝をソースにしてバルサミコの酸味で味を整えた。カリフラワーはライスに見立てたこと。白の他にも紫色やロマネスコも隠してあり、彩りを添えている。味噌や醤油のパウダーと相まって日本人が喜ぶ仕上がりだ。 ワインはボルドー。シャトー ラフォン ロシェ 2007年を。 もう飲み頃と思えたが、少量注いでもらいスワリングしても全然開いてこない。 もう 起こしてあげなくては。 いつまでたっても起きてくれないお寝坊さんは、ソムリエールに頼んでデキャンタージュしてもらおう。 そうすることで ようやく香りが開いてくれた。 サーモンのミキュイ。 この日、私が一番と思えた料理だ。 ノルウェー産のサーモンを厚くカットしたミキュイは かつて口にしたことがない完璧な火加減で、まだピンクの部分がほとんどなのに、どこを食べてもも温かいのだ。 塩昆布をナッペする為に外した皮目は 改めて掃除をした後に再度カリカリに焼いた物にして料理に戻してあった。 その食感、遊び心が溢れている。 レモンの酸味と塩昆布の塩梅も良く、前後の濃厚な味わいの料理を考えるとこのソースはちょうど良かった。 ブレス産のプーレは胸肉の部位だったが、モモ肉にも負けないしっかりとした食べ応え。スライスした沢山のトリュフと共にソースにもたっぷりとトリュフを使用したもの。 芳しいトリュフの香りが鼻腔をくすぐる。 サンマルセランはちょっと珍しいチーズ。 カテゴリーはフレッシュチーズなのだが、これを あえて熟成させてから食べる。 すると白カビとウォッシュの間のような感じに熟成が進み、それをスプーンですくって食べる。 これからウォッシュにトライしてみたい人には入門編として勧めたい味だ。 デセールはクリスマスをイメージしたアソートで。 その小さなグラスの中に三國シェフがポットから水を注ぐと 煙が立ち上ぼり、同時にレモンの香りが広がる仕組みになっていた。 最後に「NINA s 」というメゾンのクリスマスティーを提供されることでディナーは締め括られた。 テーブルにご挨拶に来て頂いた三國シェフは とても気さくな方で、私達のような田舎者夫婦にも笑顔で話しかけてくれる。 「記念に写真でもご一緒に…」との勧めに 恥ずかしながら妻も一緒に納まった。 期待したとおり、料理、ワイン、サービス共に素晴らしい一夜だった。 三國シェフはじめ、坂口部長、レストランの皆様 ごちそうさまでした。ありがとうございました。

2022/12訪問

1回

レストラン 香松

沖松島、松島二丁目、今橋/フレンチ、ステーキ

3.61

68

¥10,000~¥14,999

¥3,000~¥3,999

定休日
水曜日

昼の点数:4.6

あぁ!人生とはなんと素敵な出逢いを創造してくれるのだろう! 私が無知なのは自身も認めるところではあるが、私はこの高松の地で、今まで沢山の美味しい仔羊の肉を食べてきたつもりでいたが、この素敵なレストランで「こんなにも美味しい仔羊料理がまだあったのか…」という驚きと感動に包まれることになったのだ。 「レストラン 香松」さんだ。 正直申し上げると、私は随分と不誠実な人間で、一度予約をさせて頂いたにも関わらず、前夜の痛飲が祟り 食事どころではなくなってしまった為に その予約を日延べにしてもらうという、お店に対して大変失礼な所業をしたのに、当時電話対応をして下さったマダムの優しさに甘えてしまったのだ。 来店し、席に着いた私に わざわざご挨拶にお越し頂いたマダム(後程知ったのだが、コチラのシェフの奥様だそうだ)は、とても美しい女性で、その立ち居振舞い、声の質から 以前はどこかのエアラインのキャビンアテンダントでもしていたのかな…? と、下衆な想像が持ち上がる程の美女だ。 そんな美しい女性から声が掛かると、そんなシーンに慣れないオジサンは緊張してしまったが、なんとか会話を経てオーダーを聞いて頂いた。 その会話が私を先記した素晴らしい料理へと導いてくれたのだ。 メイン料理で大好きな鴨のコンフィにするか、仔羊にするかを迷っている旨を伝えたところ、マダムのお勧めが仔羊だったのだ。 その会話が無かったら、バカな私は 実はこの日もまたしても先日同様、職場の仲良しが催してくれた送別会で痛飲してしまい、フレンチレストランでワインを飲まずに食べるなんていうことになってしまったが故の、楽しくも無い食事になってしまっていただろう。 前ふりが長くなったのは、それだけ この料理との奇跡的な出逢いを演出してくれたマダムに感謝したいからだ。 マダムだけでなく、コチラのお店は皆さん全員がハートフルな接客をしてくれて、途中で供されたバケットの美味しさに「もしかして自家製ですか?」と尋ねたところ、そのバケットをお願いしているブーランジェリーをわざわざショップカードを持ってきて紹介して下さり、「お一人でやっているお店なので、朝早くに行かないと、お昼には何も無くなってしまう程の人気店なので…」とまでご教授下さった。 料理も美味しい。 海老とヤリイカのマリネから始まり、スープ、ポワソンも。 そして この日のメイン料理がサーヴされた。 「仔羊のロティ」。 最初、この肉の部位とソースを説明して頂き、ガロニのドフィノアやラタトゥイユもご一緒に、と。 肉の部位は喉に近い部分だという。 (後程教えて頂いたこの仔羊の部位は「コリエ・ダニョー」という名前の部位だそうだ) 私も自宅で愛用しているラギオールのナイフの鋭さをもってして、カリッという食感を痛めないようにカットして口に運ぶ。 最初は「おぉっ?」という驚きが。 後程 よく咀嚼する度に「えぇっ?」に変わり、 喉を抜け、鼻腔に残った風味が「ん~っ……」という なんとも言えない気持ちにさせてくれた。 こんな思いをするのは久しぶりだ。 というより、いつ以来のことだろう……。 あぁ! 思い出した! 石垣島のリゾートホテルの中華料理店で提供された海老料理! あれを頂いた時に感じる事が出来たのに匹敵する出逢いになった。 私も間もなく還暦を迎える。 しかし まだまだ世界には私などが知らない美味が沢山あるのだろう。 そんな感動をすることができた料理を提供してくれたマダムとシェフには本当に感謝しかない。 食後にわざわざ私のテーブルに、まだ仕込み途中の肉を見せる為に持ってきてくださり、煮込み料理に使用することが多い部位なんです、とも教えて頂けた。 最後は帰り際に厨房から出てきてくださり、ご挨拶まで頂いた。 シェフは これまた随分な「イケメン」で、なるほど、この手腕のイケメンシェフにして美人のマダムかぁ…。 これは参った! 私など到底 憧れようがなんだろうが無理だな(笑) しかし私が高松を離れるのは あと数日後だ。 もっと早くコチラを知れば、もう一度この料理を……と思ってしまうのは未練だよなぁ……。 最後は1階の玄関口まで降りて見送ってくれたマダム。 ありがとうございました。 素晴らしい人達、素晴らしい料理、素敵なレストランとの出逢いにお礼申し上げます。

2024/05訪問

1回

とれふる

千種、車道、今池/フレンチ、洋食、ヨーロッパ料理

3.56

171

¥6,000~¥7,999

¥3,000~¥3,999

定休日
火曜日

夜の点数:4.6

この日は私達夫婦が入籍した記念日だ。 挙式はお互い「いい歳だから…」と、恥ずかしさから二人きりでシンガポールで挙げてきたのだが、入籍はその後に「立春大吉だから…」と京都で済ませて来たのだ。 その私達が出逢って初めて食事をしたお店がコチラ「とれふる」さんだった。 記念日のディナーは その思い出のお店に久しぶりに出かけよう、となったのだ。 別宅のマンションの駐車場に車を停めれば、そこからドア・トゥ・ドアで15分もかからない程の距離にお店はあるので、いつもなら外で食事をする際にハンドルキーパーを努めてくれる妻にも「今夜は一緒にワインも飲もうね」と。 そのワインは あらかじめ10日程前にお店に伺い、預かって頂いてもらったスペインワイン。 フィロキセラに犯され、全滅の危機にさらされた欧州の葡萄畑のなかで、奇跡的にその害から逃れることができた ほんの僅かなスペインのテンプラニーニョ。 それゆえ樹齢は160年をゆうに越えるが、そんな希少なテンプラニーニョの単一畑で造られたのが、この日のワインだ。 この葡萄の樹のように、どんな困難があっても 二人がいつまでも長く一緒にいられますように、との願いを込めたワイン選びだった。 お店に伺う3時間程前にはワインを抜栓しておいてください、とお願いしたにも関わらず、テイスティングしてくれたメートルもホストテイスティングした私も「まだまだですね」との意見が合い、ワインはデキャンタージュしてもらうことになった。 長い年月を耐え抜いた樹の葡萄から出来たワインだ。 慌てることなく ゆっくりと楽しむことにしよう。 やがて最初の料理がサーヴされた。 初めて食事をした時から印象に残っていた、メートルの素敵なバリトンによる料理の説明は 提供された料理の最後に加えられる最良のスパイスとなる程。 その素敵な声によって説明された最初の一皿から私達は魅了された。 北海道産のズワイ蟹を使用したセルクルだ。 人参のマリネを敷き、トップには食用の薔薇を添えたセルクル自体も美しいが、更にオリーブオイルをパウダー状にした白とレモンとボッタルガのソースの黄色、エッジには百合根とブロッコリーのピューレ、スプラウトが華やかさを演出している。 温かいオードブルは更に私達を歓喜に導く。 同じく北海道産の、とても大粒な帆立貝柱と雲丹だ。 最初の蟹といい、もしかして私達夫婦の好みの食材を最初からご存じだったのですか? とでも言いたくなるようだ。 たっぷりの雲丹を惜し気もなく使用した逸品は、その雲丹とソースのサフランの黄色に包まれ、そこに妻の大好きなモロッコいんげんの細切りの緑が鮮やかだ。 魚料理は2種類の食材で。 三重県産の真鯛と活オマール海老だ。 ポワレした真鯛にはブール・ブランのソース、ポシェしたオマールにはアメリケーヌといった、いわば王道のマリアージュ。 しかし特筆すべきはシェフの食材に対する火加減だ。 先程の帆立貝柱といい、オマールといい、まだ生なのでは…と思える程のレアな断面だが、しっかりと火は通っている。 帆立貝柱やオマールの魅力である甘味を活かしきる為のギリギリのタイミングを見切っているのだ。 もうこの時点で私達夫婦の心は鷲掴みにされてしまった。 楽しみにしていたワインもデキャンタの中で、注がれたグラスの中で変化を遂げていて、その移ろい行く様が美味しい料理と相まってとても良い感じだ。 メイン料理だけはゲストが選択し、その食材によってはエキストラチャージを支払う方法だ。 私達は大好きな鴨肉を、追加したフォアグラも添えて提供してもらうことに予約した段階から決めていた。 持ち寄ったワインも 鴨肉をメインにするからV.V.のテンプラニーニョにしたのだ。 嬉しいことにワインも このメイン料理に合わせるかのように花開いてくれた。 料理のソースもシェフはワインに合わせてくれたのだろう。 真っ先に赤黒い果実を思わせる色と香りにスパイスのニュアンスも感じられるワインにピッタリなソース。 またもや見事な火加減のフォアグラは、勿論そのまま食べても、また そのソースに少し潰しながら混ぜ合わせて食べることで、鴨肉の美味しさが更に引き立てられる。 もはや言葉にならない程、私達は……。 満足したディナーを締めくくるデザートは、大人の魅力溢れるラムレーズンのグラスと料理の余韻を引き摺るかのような赤い実の果実ムースだ。 少しメートルとお話をして、私達がこのお店が最初の食事をした思い出話を聞いて頂いたり、それからの幸せな毎日を送っている事を喜んでもらい、その幸せな気持ちになれた時間を過ごせたことに感謝して お店を後にした。 あまりに久しぶりになってしまったが、改めてコチラの素晴らしさを再認識した。 これからもまた、是非ともお世話になりたい… そんな思いだ。

2024/02訪問

2回

フォーチュンガーデンキョウト

京都市役所前、三条、三条京阪/ビストロ、カフェ、フレンチ

3.49

636

¥5,000~¥5,999

¥3,000~¥3,999

定休日
火曜日

夜の点数:4.5

京都に妻と一緒に花見を楽しみに来た、その夜のディナーはコチラでお世話になることにした。 以前にも予約させて頂いたが、諸事情によりキャンセルせざるを得なくなり、そのお詫び的な意味も含めた再利用となったのだ。 もとよりコチラは建造物として素晴らしく、元は島津製作所の所有する建物だったようだ。 その重厚な造りの建物の入り口に脚を踏み入れる。 そこにはグリートレスが2名、にこやかな笑顔で迎えてくれた。 傘などの荷物を預け、案内に従い席へと進む。 店内もとても素敵で、思わず案内の途中でも脚を止めて魅入ってしまいそうになった。 中庭を臨む窓際のテーブルへと案内して頂いた。 店内は照明が非常に落とされ、許された仲の男女のランデ・ヴーに向いている。 事実、店内のゲストは80%以上が男女の組み合わせだと思われた。 この日は予め決めていたコース料理を頂くことにしていた。 お値打ちだった事もあるが、内容が私の好きな料理、食材で構成されていたからだ。 オニオングラタンスープは、メニューに記載があればアラカルトでも注文したくなる程。 ポワソンの鰆もこの時期に旬を迎える美味しい魚。 チャコールされる肉は料理法として好きな技法。 ただ、唯一残念だったのは、このメイン料理をエキストラチャージを支払うから アラカルトに記載されているタスマニア産のラムに変更できないか、とお願いしてみたが、それは無理という事だった。 しかしお店の方針に逆らうつもりは毛頭無い。 無理は無理、と毅然とした対応がかえって気持ち良いものだ。 そして苺を使用するデセールまで、コース料理の内容全てが魅力的だった。 しかし 食いしん坊な私は、このコース料理の合間にどうしても1品食べたい料理があり、それを追加する事にした。 それが「馬肉のタルタルステーキとポテトチップス」だ。 最近のレストランではタルタルステーキをオンリストしているお店が激減し、めったに見かける事が出来なくなってしまったが、たまに見かけても牛肉で"代用"したりする。 それがコチラでは馬肉を使用するという。 本来、タルタルステーキは馬肉を使用する料理だ。 どんな仕上がりか、とても楽しみだった。 そして提供されたタルタルステーキ。 別添の薬味等は無く、最初から合わせられてある物がセルクルで成形され、ルイユ等のソースも別添えでは無く、お店のスタッフの人に「最初からよく混ぜ合わせてからお召し上がりください」と。 そして最大の謎だったのは、メニューを拝見した際、(何故コレを添えているのだろう…)と気になっていた「ポテトチップス」だった。 逆にメルバトーストが無く、このまま食べれば良いのかな?…… との疑問が残った。 さて実食。 ご教授頂いたとおり、よく混ぜ合わせてから 先ずはそのまま食べてみる。 うん! 美味しい! コレだょ、コレコレ! 最初の一口を味わいながらも、たまたま近くにいたスタッフの人に質問してみた。 「このポテトチップスはどうすれば良いの? 肉と一緒に口に運べば良いの?」と。 すると「左様でございます。そのようにお試しくださいませ」との答えが帰ってきた。 それでは…と素直に従い 実食してみる。 ……おぉ! この食感はどうだ!  素晴らしく美味しいじゃないか! ポテトチップスの塩味と、ザクザクとした食感が加わると これ程美味しく変わる物なのか……。 軽い驚きと、大きな嬉しさが同時に押し寄せてくる。 その時のスタッフの人の「ドヤ顔」も良かった(笑) 「シェフのお勧めの食べ方なんですよ」と。 その後に提供されたスープ、ポワソン等……。 全ての料理が美味しく満足したが、やはりこの日最大のインパクトはタルタルステーキだった。 あぁ、コレを追加して良かった……。 コレを知らなかったら、食べなかったら、きっと後悔しただろう。 ご馳走様でした。 最後に。 コチラのお店のスタッフの皆さんの立ち居振舞い、言葉遣い、ホスピタリティー、笑顔……。 全てが特筆したくなる程、素晴らしかった。 最初ではレストランサービスに感激する事があまりに少なくなってしまったが、コチラは皆さんが素敵なサービスを提供してくれたのが嬉しかったのだ。 ありがとうございました。 これからもこの日のような上質なサービス、料理をお願い致します。

2025/04訪問

1回

イノーヴェ

フレンチ EAST 百名店 2025 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2025 選出店

イノーヴェ

新栄町、車道、高岳/フレンチ、ビストロ

3.68

679

¥8,000~¥9,999

-

定休日
水曜日

夜の点数:4.5

諸事情により、妻が5日間本宅に戻る事になった。 その2日目の夜。 この日の夕食は 最近は「フレンチならコチラがNo.1」と思っている「イノーヴェ」さんで。 もうシェフの料理、マネージャーのマリアのサービスには 称賛の言葉を書き尽くしてしまったと思える程、心酔している私。 もちろん妻も同じ思いだ。 本来なら2人で伺いたいところではあったが、先記した通り妻は事情があり、仕方ない私ひとりで伺う事にした。 クリスマスディナーで多忙を極めていたであろう事は容易に想像出来る。 その翌日の12月26日が年内営業の最終日ということで、どうしても伺いたかったのだ。 さて、メニューを拝見する。 いつもいつも魅力的なラインナップに心が迷う。 (あぁ、コレにしよう... っと、えっ? コレも食べたいな…) 私がお店に伺う時は、毎度こんなパターンだ。 そこでマリアに相談しよう。 「ねぇマリア、コレとコレ、それにコレも食べたいんだけど、ちょっと1人では食べ切れないから…」 と相談に乗ってもらう。 マリアは 「O.K. シェフに聞いてきますね」と、この日のメインは前回も食べて感激した仔羊を、この日も同じハーフポーションで提供しては頂けないだろうかを聞いてきてもらった。 そしてその答えも「O.K. No problemよ!」と。 さすが敏腕マネージャー! 「Thnks a lot!」だ。 料理が提供される前に先ずはワインだ。 この日はオードブルを省き、いきなりポワソンからにした。 ポワソンは私が大好きなサワラだ。 ならばワインはソーヴィニヨンブランにしよう。 見事な火加減は相変わらず素晴らしい。 次の馬肉のタルタルも前回食べてとても美味しかったのでリピートした。 合わせるワインは… おっ? マグナムから注いでくれるの? グラスワインをマグナムボトルから提供されるのは初めてかもしれない。 ワイン(特にシャンパーニュ)は、大きなボトルの物の方が美味しい。 それに華がある。 この日のワインも同様、とても良かった。 仔羊の旨さは言うに及ばず。 ワインも進む進む(苦笑)。 という訳で、この日もとても満足できた。 ご馳走様。いつもいつもありがとう。 シェフ、マリア、今年もお疲れ様でした。 どうか良い新年をお迎え下さい。 そして来年もまた宜しくお願い致します。 今や私はコチラの虜になってしまったと言っても過言ではない。 当分、名古屋でフレンチが食べたい気持ちになれば、迷わずコチラを選ぶだろう。 「イノーヴェ」さん。 私が望むビストロとしての全てを備えているのだから。 この日は妻が娘宅からのヘルプ要請に応え、東京に向かい不在にしている為、私ひとりで伺った。 席に案内して頂き、メニューを見る。 私がビストロとしての理想は「ドゥ・プラ」(2皿の料理で完結する)であり、年齢的にも食べ過ぎは良くない。 それは頭で理解しているが、コチラに伺うと どうしても食べたい料理ばかりが列記されているのだから、その誘惑には抗えない。 この日も結局3品の料理をお願いする事になった。 その誘惑を仕掛てきた(笑)のが、マネージャーのマリアだ。 この日のメインに仔羊を食べたいが、コチラのメイン料理はかなりのボリュームがある。 諦めようとした その時、マリアが「シェフにハーフポーションでも大丈夫か聞いて来ましょうか?」と言ってくれた。 しばらくして戻ってきたマリアが「大丈夫ですって。どうします?」と。 答えは勿論「Thanks a lot!」だ。 それにオードヴルとして「四万十川産天然スッポンのブレゼ」と、これも あれば必ず注文する「スープ・ド・ポアソン」。 この日のメニューはこうして決まった。 ハウスの、異なる種類の白ワインと先記したオードヴルを楽しんだ後、いよいよメイン料理だ。 「ニュージーランド産 "Coastal Lamb" 完全海岸牧草飼育の仔羊のチャコール&薪グリル」だ。 私は基本的にフレンチやイタリアンのレストランでのメイン料理の食材として、牛・豚・鶏の肉類よりも仔羊・鴨・鹿などを好んでオーダーする。 そんなことから仔羊はいろんなお店で いろんなスタイルの料理を食べてきたが、この日頂いた仔羊は「過去イチ!」と言えるもの。 まずもって肉質の素晴らしさが突出している。 その素晴らしい肉をチャコールや薪でのグリルするのはシェフのお手のものだろう。肉を活かしきるロゼの火加減だ。 ソースはジュ・ダニョーがベースだろうが、ガロニのマッシュポテトを敷いたことで ソースだけでしっかり、マッシュを加えて優しく…と、味わいの変化が楽しめる。 ワインはこれもマリアにお任せしたが、メルローだろう。 この料理とのマリアージュを楽しめた。 いつもいつも素晴らしい。 賛辞の為に使う文言はもはや不用だ。 これから暑かった季節が終わり、私の大好きなジビエが美味しい季節がやって来る。 シェフはどんな魔法をかけて私を酔わせてくれるだろうか…。 それを楽しみにしていたいものだ。 もはや説明の必要が無い、最近伺ったビストロではアタマ1つ… いや、アタマ2つは抜けている! それほど素晴らしいお店だ! 「イノーヴェ」さん。 妻と一緒に南知多町のホテルでの避暑を終え、帰宅したその日。 この日のディナーも前夜に続き、それに負けないような美味しい料理を味わいたかった。 どこのお店でお世話になろうかと思案した結果、H.P.に掲載されていたメニュー内容からコチラを選んだ。 そのメニューとは「馬肉のタルタルステーキ」だ。 以前にも書いた記憶があるが、タルタルステーキは元々が馬肉で作られていた料理なのだ。 それが諸事情によるものか、タルタルステーキそのものを提供してくれるお店が激減し、今では滅多にそのメニューを目にすることが無くなってしまった。 あるとしても、それは牛肉等で代用された物で、馬肉で作られたタルタルステーキは私自身本当に久しぶりに頂くことが出来る。 そんな嬉しさが、期待が、コチラに脚を運ばせた。 夏の夕暮れどき、沈みゆく夕陽に街がセピア色に染められていた。 妻の手を取り、お店へと向かう。 扉を開くと右側のオープンキッチンではシェフが忙しそうだ。 左側の階段を上がり、案内されたテーブル席に腰を降ろす。 店内はどうやら満席のようで、まだまだ外は明かるいのに店内はかなりの賑わいだ。 ギャルソン達も忙しそうに動いている。 ようやくメニューを置きにきてくれたひとりに、予約時にお願いしたタルタルステーキの有無の確認と一緒に、この日はワインも持ち込みで対応して欲しいと願い出ていたので それを渡した。 ワインはスペインの「オノロ・ヴェラ」。 ハリウッドで行われるアカデミー賞。 そのガラディナーのシェフを担当するウルフギャングバック氏は、毎年名も無い作り手のワインをどこからともなく発掘し、そのハイクオリティは会場でサーヴされた出席者達の驚きと称賛を得ているのだが、この「オノロ・ヴェラ」も まさにその1本だ。 ガルナッチャのワインならこの日セレクトしたメニューに間違い無く合うと考えたと同時に、このワインは私以上に妻のお気に入りでもあったのでセラーにストックしておいたのだ。 メニューも予めお店のH.P.で閲覧出来るので、スムーズに注文出来たが、そこで小さな誤算が。 「タルタルステーキは少々お時間を頂くことになるのですが…」とギャルソンが。 せっかちな性分の私。 ならば…と、予定していたメニューに もう一品加えることにした。 その1品が、この日のスターターとなった「三河産天然トラフグ クリュ マリネ」だ。 刺身でも提供出来るほど新鮮な三河湾の天然のトラフグを、贅沢にもぶつ切りに近い程厚目にスライスし、シトラスヴィネガーでマリネしたもの。 持ち込んだ赤ワインとは合わないが、この口いっぱいに広がる爽やかさは この天然トラフグをポン酢やすだちではなく白ワインのジュレと共に…というフレンチならではの技法で演出された味わいだ。 妻は「コレ、美味しいね!」と早くもハイテンション気味だ。 「この日は3品…」と予め決めていたメニュー以外の追加になったのは少々誤算になったが、これがアミューズだと思えば この日のディナーが更に上質なものになると考えれば良い。 そして ある意味私にはコレがこの日のメインディッシュと言って良い「ブラジル産馬肉のタルタルステーキ」が運ばれてきた。 ビジュアルとしては薬味やアイオリのようなソースも無く、フレンチフライのガロニだけのシンプルなもの。 このあらかじめ味が決められたタルタルステーキを、一足先に提供されたバケットと合わせて口に運ぶ。   …………旨い!!  やはりタルタルステーキは馬肉だ! 味わいも文句がある筈が無く、パンも妻と2人なら 最初に提供された物はすぐに無くなってしまい、早くも追加だ。 ガロニのフレンチフライの存在が また憎い。 食感はポテトチップスと、マックのフライドポテトとの中間の、いわゆる「いいトコ取り」のようなもので、パリッ・サクッと、ホクホクが同居している。 そこへ上質な塩を用いて提供しているのが解る。 この「上質な塩」を使用するのがポイントなのだろう。 コレもまた美味しいのでワインが止まらないのだ。 次なる「三重県産 甘鯛のポワレ」が。 甘鯛の最大の魅力は「鱗」にある。 その鱗を上手に焼き、際立てないと 美味しさは半減する。 キャセロールごとサーヴされたのは、この日のソース・マリニエールが様々な野菜達と共にスープのような軽い仕上がりだったので、そのソースが鱗を汚さないよう配慮したからだろう。 甘鯛のふくよかな味わいが活かされた一品だ。 驚きは最後にやって来た。 「カナダ産 マグレカナールのチャコール&薪グリル」。 炭火と薪を駆使した焼き具合の見事さは相変わらず素晴らしいが、この日驚いたのが鴨肉に埋もれた(隠された)ようなフレッシュな"桃"の存在だ。 古典的なレシピではオレンジ、最近ではカシス等のベリーを用いることが、鴨肉に合わせるフルーツを使用するソースの定番だと思っていた。 「鴨肉にフレッシュな桃?……」 私には想像すら出来なかったマリアージュだ。 先ずは半分程の桃をカットして、それをフォークの背を用いて潰し、溢れ出てきたジュをソースと混ぜ合わせてみる。 その作業は炭火と薪を使用した鴨肉の香ばしさとフレッシュな桃の甘やかな香りが混在し、鼻腔をくすぐる。 それをたっぷりとロゼに焼き上がった鴨肉につけて口に運ぶ。 ……なんとも言えない、幸せな気持ちに包まれた。 「こんなマリアージュ… 思いもつかないよ…」 素晴らしい味わいに、ただただ感嘆するしかなかった私だ……。 冒頭にも記したが、やはりコチラは他店との比較でもアタマ2つ程抜けていると思う。 シェフに心酔した私達夫婦。 しばらくビストロ(フレンチレストラン含む)は、コチラ以外に脚が向きそうになさそうだ。 ご馳走様でした。 8年程の時間を空けた再訪になると思う。 私が以前、妻と再婚する前に初めて1人で訪問したコチラ「イノ-ヴェ」さんは、確かその頃は1F.で食事をした記憶がある。 そして この日初めて偶然に知った事だが、コチラのシェフの師匠にあたるM氏と私は、約37,8年前に一緒に働いた事があった。 この日の食事はアラカルトを妻とシェアするつもりで注文したので、取り皿として提供されたプレートに「m.k」のサインが入った物を見て思い出したのだ。 前回の初訪問の際には気がつかなかったが、シェフは 師匠であるM氏から このプレートを譲り受けたと教えてもらった事からわかったのだ。 人間、まさに どんな繋がり、ご縁があるのかわからないものだ。 (ちなみに前日までオンリストされていた「アナグマ」を提供していた愛知県豊田市足助町の女性ハンターの清水さんとも親しくさせて頂いており、もし肉が残っていたら食べてみたかったなぁ…。) まだ陽も高い17時を少し過ぎた頃、はやる気持ちを押さえきれない私達は18時にした予約時間よりも1時間も早く訪問した。 久しぶりの再訪をそれだけ楽しみにしていたのだ。 幸い「大丈夫ですよ。どうぞ」と、希望していた2階のカウンター席に腰を降ろしたが、私達よりも更に早くから利用していたゲストが2組いたのにはちょっと驚き、嬉しかった。 そんな粋なお店の使い方をする人達もいるんだなぁ。 メニューを拝見する。 スタッフの人に食べたい料理を注文するが、コチラのアラカルトはけっこうなボリュームだったと記憶しており、結果 シーフードの前菜、スープ・ド・ポワソンのMサイズ、マグレ・カナールの2分の1羽、それに夏鹿をお願いしたが、「かなりの量ですけど大丈夫ですか?」と言われる始末。 私も「頼み過ぎたかな…」と思ったが、注文した料理は全て食べたかった物ばかり。 妻と一緒に「頑張って食べるぞぉ~!」と。 それがゴングが鳴っていきなりのカウンターパンチを 喰らうことになる。 それが最初に提供されたシーフードの前菜だ。 おそらく40cmはあるだろうと思われる、バンケットに使用されるようなサイズのプレートに、主に三河湾を探っていらっしゃると思われる漁師さんから買い付けた海の幸が「どうですか? 凄いでしょう!」と言わんばかりの存在感をアピールしてくる。 全て天然の車海老や渡りガニ、バイ貝だ。 最近ではめっきり収穫量が減ってしまった車海老も、かなり立派なサイズの物がたっぷりと盛られてあり、渡りガニもある程度食べやすいように刃が入った物にしてある。 フレンチのビストロだが、「遠慮なく手掴みで…」と使い捨ての手袋が渡された。 手を使い、殻を外し、取り出した車海老や蟹をたっぷりのアイオリソースと合わせれば、幸福感が押し寄せて来る。 グラスでお願いしたソーヴィニヨン・ブランも1杯で足りる筈もない。 妻など「もう このプレートだけでも満足できるね!」と喜んでいた。 スープ・ド・ポワソンも小さなサイズにして良かった。 十分シェアできる量だし、この後の鴨や鹿を考えたらこれも正解だった。 このスープ・ド・ポワソン。 提供するには大量の魚の「アラ」を必要とする。 つまり魚屋任せにして切り身だけを取り寄せて、自分で魚を捌かない店では提供するのが難しい。 それに手間もかかる。 しかし魚を余すことなく使い切り、しかも それで素晴らしく美味しい料理に変えることは 食物残滓を作らないという観点からも現代の問題にマッチする取り組みと言えないか。 アイオリソースが添えられたメルバトーストと一緒に、先に提供されたバケットも割り入れてスープを浸して食べれば、これだけでも立派な前菜だ。  さぁ!この後は肉!また肉だ! ワインも赤を頂こう。 スタッフの人に この日のハウスワインの葡萄の品種は?…と尋ねたところ「ピノ・ノワールです」と。 「それだけになりますか? セパージュでグルナッシュやシラーを使用したワインは無いかなぁ?」 鴨や鹿を考えたら...と思い、思わず口にした言葉に「少々お待ちください」と。 しばらくして「大丈夫です!コレ開けます!」と、コート・デュ・ローヌ ヴァラージュを抜栓してくれた。 なんと優しいことか! 抜栓する予定の無いワインをゲストの嗜好に合わせてグラスワインとして開けてくれるなんて! ボトルのワインリストもあるのだから、ハウスワインが好みに合わないなら そこから選べば良いのに…。 このホスピタリティーには感激してしまった。 肉料理は 最初に鴨が運ばれてきた。 鴨が大好きな私達夫婦ゆえに、後の夏鹿よりもコチラをフルポーションで頂きたかったが、鴨は2分の1の量でも大丈夫なようだが、鹿にはハーフポーションの表記がメニューになかったから、鴨をハーフにせざるを得なかったのだ。 その仏産マグレ・カナール。 ハーフでも「これで!?…」と思えるようなボリュームだ。 炭火・薪焼きした事で皮目にパリッとした食感が生まれ、香ばしさも加わり、最近食べた鴨料理の中でもNo.1 の美味しさだ。 先程の前菜とスープ、そしてこの鴨で私達のお腹はかなり満足しているが、そこへフルポーションの夏鹿が提供されてきた。 ご存知の諸兄もいると思うが、冬が美味しい蝦夷鹿と違い、本州鹿は夏が旬なのだ。 そんな意味もあり、この日のメインディッシュはコレにした訳だ。 ビストロのアラカルトらしく、この一皿もボリュームがある。 異なる部位は それぞれ魅了があり、ランプは芯の辺りだろうか、脂分が少なく柔らかだ。骨付きのロースは逆に脂分と合わさり、咀嚼すればする程 旨味が溢れてくる。 鴨を食べ終えた時点で「まだ食べられるかなぁ…」と妻と話ていたが、なんの事はない、あまりの美味しさにペロリと平らげてしまった。 このメインディッシュを食べ終えるタイミングを見計らうようにスタッフの人がディジェスティフやカフェ、それにデザートのメニューを持って来てくれた。 私達はこれまでの食事で かなり満足していたが、コレを差し出されては…(笑) 私はディジェスティフに「シャルトリューズ」のヴェールを。 妻はヌガー・グラッセを。そして それを食べ終わる頃にエスプレッソをシングルで、とお願いした。 うーん……。 「本当のビストロ」をこんなに満喫したのは いつ以来だろう。 15時にお店を開け、まだ陽が高い時間帯から美味しい料理とワインを「ドゥ・プラ」で楽しみ、語らい、陽が落ちないうちに帰る……。 こんなように満足できるお店は、もしもコチラにテラス席でもあれば パリの街角にあるお店に来た気分になれるだろう。 シェフ、皆さん、ありがとうございました。 近いうちに必ず帰ってきますね。

2025/12訪問

4回

TATERU YOSHINO

新千歳空港/フレンチ、洋食、ワインバー

3.44

38

¥15,000~¥19,999

¥8,000~¥9,999

定休日
木曜日

昼の点数:4.5

妻と入籍記念日を札幌で過ごす旅。 最終日は飛行機に搭乗する前に空港の国際線ターミナルにあるホテルのレストランとして営業しているコチラを訪問した。 昨年の夏、和歌山県で開催された和楽器の全国大会に末娘が出場することになり、その応援で和歌山市を訪れた際に吉野建氏が営む「Hotel de YOSHINO」で食事をした。 その時の氏の料理に感銘を受けたのは半年前の事ゆえに記憶に新しいものだが、正直 氏がこの新千歳空港のホテルの施設としてレストランを運営しているとは知らなかった。 お店のランチタイムは12時からなのだが、帰路に着く前の時間ゆえにお昼の営業時間で食事をするにはかなりタイトなスケジュールになりそうだったので、予約をする際に13時30分には食事を済ませたい旨を伝えると「なんとかしましょう」と快諾頂いた。 ランチのメニューは現在は1つだけのようで、これも新型コロナの影響によるものか…。 そのメインディッシュはシャラン産の鴨の胸肉だったのだが、私達は追加料金で小鳩をデクパージュしてもらえる料理に変更し、ソースも私好みのサルミを所望した。 食事は仏産の生ハムをスライスして、それをほおずきと共に口に運ぶ物を含めたアミューズから始まった。 ワインはソムリエにグラスの物をセレクトしてもらったのだが、道内の余市でワイナリーを営む平川氏のシャルドネは、と勧められた。 グラスに注がれたワインの香りを利いて驚く。 ついに日本人が国内のワイナリーで造るワインもここまで来たのか、と。 もちろん行き届いた環境で管理された物なのだろうが、ファーストアタックから訴えてくるものがある。 軽くスワリングするとますます香りは立ちこめ、鼻腔をくすぐる。これ程の国産ワインには未だにお目にかかることがなかった。 料理も菊芋のブルーテは、その甘く優しい味わいに たっぷりのトリュフの香りを添えた物。 ワインとのマリアージュもとても良い。 さて、お楽しみの小鳩だが、その前にソムリエにワインの相談だ。無難なワインならばボルドーだが、ソムリエとしてお勧めしたいのは、やはり先程の造り手の平川氏のワインを、と。 「そのワインのセパージュは?」と伺うと「それが平川さん、教えてくれないんですよね」とのこと。 「葡萄の品種を伝えると、その品種のセパージュなら…という先入観から入ってしまう。そうではなくて、平川さんは自分でワイナリーまで足を運び、その場で飲んでみた感覚で確かめて欲しい、そんな方針の造り手さんなんですよ」との事。ソムリエは「私も平川さんのワイナリーにお手伝いに行ってるんですよ。収穫とかまで手伝って、それを分けてもらえるんです。」とも。 なるほどボトルのエチケットもシンプルで、手作り感がある。 グラスに注がれたワインは先程同様 驚きを隠せない。 この気持ちをソムリエに伝えると「平川さんは先のサミットでの各国首脳の食事にシェフソムリエとして従事した程の方で、それがソムリエでは飽き足らず自分がワインを造りたくなって、日本各地を探してこの余市で最上の土地に行き着いたのです」と教えてくれた。 小鳩のデクパージュを眺めながらそんなエピソードを聞かせて頂けば、自然と期待も高まる。 胸、ササミ、腿に見事に捌かれた小鳩に銅鍋で温められたサルミのソースがサーブされる。 早速口に運び、味わう。繊細にして そのジュを湛えた胸肉が濃厚な味わいのソースと相まってとても素晴らしい。 凝縮されたプラムのような味わいと腐葉土のような香りがするワインとのマリアージュはまさに至福の一時だ。 最後にデザートとコーヒーを頂き、妻が化粧室に向かうのを見届けてテーブルチェック。これが13時25分だった。 シェフやメートル、ソムリエのおかげで せわしくも楽しい時間を過ごすことができた。 今度北海道を訪れる機会があれば、次こそはゆったりとした時間を過ごしたいものだ。

2022/02訪問

1回

タワーズレストラン クーカーニョ

渋谷、神泉、代官山/フレンチ、洋食、バー

3.61

444

¥15,000~¥19,999

¥8,000~¥9,999

定休日
-

夜の点数:4.5

さぁこの旅行のメインイベント! 楽しみにしていた宿泊したセルリアンタワー東急ホテルのメインダイニング「タワーズレストラン クーカーニョ」でのディナーに向かった。 今までランチで二度三度利用したことはあったが、ディナーでは初めて。期待が高まる。 ドレスアップした妻をエスコートして最上階のレストランのエントランスへ。窓際のテーブルに案内されてさんざん部屋でウェルカムのシャンパンのボトルのほとんどを飲んで来たのにも関わらず先ずはシャンパンをグラスで頂きながら改めて今夜のメニューに目を通す。 魚料理は妻がオマール海老を、私はレストランが誇る伝統的なスペシャリティの「ブイヤベース」をチョイス。 メインはシャラン産の鴨胸肉(二人様より)を選んだ。 アミューズを楽しんでいると、そのブイヤベースで使用する魚介類のプレゼンテーションがあり、ホウボウやイシモチ、ハタなどが今夜の食材として提供されるようだ。 ソムリエールに赤ワイン好きな妻の為にあらかじめ選んだ今夜のワイン「シャトーコスデストゥルネルの1997年」のサーブをお願いする。 相談した結果、デキャンタージュしてもらうことに。 想像した以上に良い状態で楽しめそうだ。 次々に供される料理は季節感を演出しており、前菜の国産の松茸、スープのトリュフを共にふんだんに。メインにはセップ茸をガロニチュールに添えて各国のキノコを楽しませていた。 特にブイヤベースは秀逸で、演出、味共に申し分なく、オマールや鴨も火加減が絶妙であった。これ以上でも駄目、これ以下でも駄目というギリギリを見極めているから素材の良さを引き出せるのだと思う。 フロマージュのアシェットを楽しんで、妻が心待ちしていたデザートを。 これまた日本の秋を演出する内容で、最後まで楽しむことができた。

1回

ル ピニョン

フレンチ EAST 百名店 2025 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2025 選出店

ル ピニョン

森下、大曽根/フレンチ、イノベーティブ

3.79

219

¥15,000~¥19,999

¥8,000~¥9,999

定休日
水曜日

夜の点数:4.5

1回

ラ・メール

2026年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2026 Bronze 受賞店

フレンチ WEST 百名店 2025 選出店

食べログ フレンチ WEST 百名店 2025 選出店

ラ・メール

賢島/フレンチ

3.99

237

¥20,000~¥29,999

-

定休日
-

夜の点数:4.4

その他の点数:4.5

志摩観光ホテル ザ ベイスイートに二泊 ご厄介になった。 一泊目の朝食は お隣の「ザ クラシック」のレストランで頂いたが、二泊目は前夜のディナーに続きベイスイートのメインダイニングの「ラ・メール」で頂くことに。 「ラ・メール クラシック」では和食も洋食も同じテーブルを囲んで食べることができるのだが、ベイスイートは和食、洋食それぞれの店舗で食べることになる。 前日の朝食は私と妻の嗜好の違い、それにせっかくだから同じレストランを利用するよりも伝統と格式のある もう一つのレストランも伺ってみたかったからクラシックを利用したのだが、 移動する手間などを考慮すると やはり翌朝はコチラで頂くことに落ち着いた。 メニューにあるように、先ずはファーストドリンクを選ぶ。 各種ジュースの他にシャンパーニュもあり、妻はジュースを、私はシャンパーニュを所望した。 卵料理も3種類からのチョイスになり、妻は前日と違う「海の幸のオムレツ」を。私はホテルオリジナルのレシピの「エッグベネディクト」をそれぞれ選んだ。 最初にサーブされたハーブ&フルーツウォーターが 朝の爽やかさを運んで来てくれる。 と、同じくしてシャンパーニュも。 前夜のディナーと同じ テタンジェのマグナムボトルだ。 注がれたグラスが朝日に輝く海の青、樹々の緑と重なり なんとも幸せな気持ちになる。 地元の生産者が作っているヨーグルトとフルーツ、それにフィンガースタイルの野菜達にチーズ。 これらがシャンパーニュと共に頭の中も、胃袋も目覚めさせてくれる。 パンが運ばれてきた。 トーストは二種類。私は全粒粉を使用したパン ド ミ を。 他にもクロワッサンやデニッシュ、マフィンなどもあり、パンが大好きな妻にとっては嬉しくも悩ましい瞬間だ。 3種類のコンフィチュールも勿論ホテルメイドの物。 それに林檎の花の蜂蜜も。バターはエシレの無塩だ。 やがて卵料理も運ばれてくる。 妻のオムレツは美しい焼き上がりと ふんだんに使用された鮑や車海老などの海の幸が、既に美味しいを約束してくれているように思われる。 私のエッグベネディクトも負けてはいない。 オランデーズソースに伊勢海老のアメリケーヌソースを加えたレシピは志摩観光ホテルのスペシャリティだ。 食いしん坊な私達はお互いの料理を交換しながら 共に二人で幸せな気持ちと料理を味わうことができた。 レストランのギャルソンは皆さん素晴らしいホスピタリティーと笑顔溢れるサービスを提供してくださる。 まさに「華麗なる一族」な気分にさせてくれるレストランだ。 三年目の結婚記念日の旅行先には、妻の主治医の勧めで選んだ 伊勢志摩観光ホテル ザ ベイスイートだ。 コチラでゆっくりさせてもらおうか、と話し合い、夫婦の意見も一致した。 到着した翌日に記念日のディナーを頂くことにしたのは メインダイニングの「ラ・メール」さんだ。 レストランに隣接している宿泊者専用ラウンジでアペリティフを頂いていると、英虞湾に夕陽が落ちていく様は まさに一服の絵画のようだ。 予約した時間になり隣のレストランに移動する。 お願いしたコース料理は、志摩観光ホテルが戦後の混乱が まだ収まらない1951年に開業して以来、多くの顧客、世界のV.I.P.を魅了し続けてきた数々のスペシャリティを集約した 「トラディション」だ。 恵まれた伊勢志摩の幸に手心を加え、歴代の総料理長が守り続けた素晴らしい料理の数々。 それを一夜で楽しむことができるのだ。 先ずは乾杯のシャンパーニュを。 さっそく驚いたのは、グラスで提供しているシャンパーニュが マグナムボトルの物だということだ。 普通なら開栓したシャンパーニュだから、状態が良いうちに注ぎきってしまいたいと考えるもの。 そのグラスのシャンパーニュをマグナムで提供するということは、それだけ回転が早いからだ。 加えてシャンパーニュに限らずマグナムボトルはスティルワインでも美味しい。 その素晴らしいシャンパーニュで私達の記念日は幕を開けた。 アミューズには安乗ふぐが。 ちょうど この日のお昼に安乗ふぐを食べたかったのだが、安乗ふぐは3日程前からの予約が必要、とのことで 口にすることが出来なかったのだ。 それがアミューズとはいえ お目にかかることが出来、そんな細やかなことでさえ 嬉しくなった。 ウニのボンファム、キャビア添え。 鮑のステーキ ブールノアゼットソース…… 様々な料理の素晴らしさは ここでも同じ事を繰り返してもしつこいだけなので 添付した写真を参照して欲しいと思う。 最後、食事を終えたタイミングで樋口総料理長がテーブルまでご挨拶に来て頂いた。 とても華奢な、可愛らしい女性で、この小さな身体のどこに このバイタリティーが詰まっているのだろうと驚いた。 総料理長ということは、この素晴らしい2つのホテルの全ての料理の責任者、ということ。 それだけでも重圧がかかるはずなのに、年に数回の美食会を開催し、新しい美味を創作したり、自らが生産者の元に出向き、よりよい食材の発掘にも余念がない。 そんな大変な仕事を続けていけることに敬意の念を抱かずにはおられない。 今日は素晴らしい夜をありがとうございました。 料理長はじめ、メートル デ トル、ギャルソン、ソムリエ… 全てのレストランスタッフにお礼申し上げたいと思うと同時に 再び このレストランを訪れたいと思います。

2022/12訪問

2回

ル・デパー

すすきの(市電)、すすきの(市営)、狸小路/ビストロ、フレンチ、ダイニングバー

3.53

43

¥10,000~¥14,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.4

自分へのご褒美に北海道・札幌の旅に来た。 荒天となってしまったこの日。 予約していた藻岩山山頂にあるレストランが、ロープウェイなどの運休の為クローズする、という連絡が午後3時にメールで届いた。 とても楽しみにしていたディナーだっただけにショックは大きかった…。 しかし落ち込んでいる暇はない。 別のお店を探さなくては……。 と思い、随分以前に別のグループメンバーと一度伺ったことがあるコチラを思い出した。 その時の美味しい料理、楽しかった会話…。 そうだ! ココがいい! 夕方の5時に予約の電話を入れたが なかなか繋がらない。 まさか休み?…… と、ちょっと嫌な予感がしたが、やっと電話に出て頂いた。 夜遅くまで営業している事を確認し、今夜の8時に予約をしたい旨を伝えると、快く引き受けて下さった。 先の19時に もう一軒気になったお店で軽くアペリティフと牡蠣料理を頂き、その後に行きたかったのだ。 お店に向かう時点で 外は凄い吹雪。 ススキノの街もいつもの賑わいはなく、比較的閑散としているようだ。 久しぶりの訪問故に お店の場所がうろ覚えで苦労したが、なんとか時間前にたどり着けた。 雑居ビルの3F にあるお店は目立つ看板らしき物も無く、入り口の扉に一枚のショップカードがあるだけで少々分かりにくい。 その扉を開けるとカウンターの中からシェフが声をかけてくれた。 「ゴメンね!電話の時はちょうど仕込みの最中で手が離せなかったんだ」と詫びてくれたが、コチラこそ当日の こんな悪天候の時に快く引き受けて下さったことに感謝します、と。 L字型のカウンターには先客のお二人がいらっしゃったが、その方ともシェフを間の会話で直ぐに打ち解け、和やかな雰囲気でスタートした。 電話の際、ジビエが食べたい旨を伝えてあったが、あいにく今日は鹿肉か鴨肉しか置いてない、との事。 いやいや十分でしょう。 では その両方を頂きます、とお願いするも、シェフは思案顔。 「それだと量が多過ぎるんだよね…。少しオードブルを出すから、それにプラスでどちらかを…っていうのはどう?」との提案。 「どちらが食べたい? どちらでもいいけど 今日は鹿肉がいい感じで熟れてきたから良かったら」とも。 Yes Sir ! せっかくのシェフのリコメンド。逆らうつもりは毛頭ございません!それでお願いします。 ワインはグラスで。 3種類のフランス産ワインで、ボルドー、ブルゴーニュ、コート・デュ・ローヌから選べたが、鹿肉との相性からコート・デュ・ローヌをチョイス。 シェフも「そうだね。ベストと思う」と。 それをチビチビ飲りながら 隣のお二人とシェフを交えて他愛のない話をしていると「はい、お待たせ!」 オードブル・ヴァリエが提供された。 ジビエ好きを考慮してもらったような内容は全て美味しく、中でも鴨肉のパテに合わせた牛蒡とのマリアージュはセンスの塊のようだ。 シェフは話術にも長け、私達や隣のお二人を飽きさせない。 そうした楽しい語らいをしている間に作ってもらったこの日のメイン「鹿肉のロースト」は、まず先にガロニから提供される。 このガロニ。とても沢山の種類の野菜達が使われ、かつ量も十分過ぎる程。 ましてやメインの鹿肉はとてもボリュームがある。 これだ。これこそが「本当のビストロ」なのだ。 本来、ビストロは「ドゥ・プラ(仏語で2皿の意)」で完結する。 前菜とメイン料理でお腹いっぱいになる、それが本当のビストロだ。 私達が最初に「鹿肉と鴨肉を両方…」と言ったのをシェフが諌めたのは「きっとボリュームが有り過ぎて最後まで食べられないよ」と言いたかったのだろう。 そんな本来のビストロの楽しみ方を忘れてしまい あれこれと注文しようとしていた自分が恥ずかしかった。 肝心の料理だが、この見事な火加減はどうだ! なんとオーブンには入れていないと言う。 しかしながら完璧に火加減を見切っていないと出来ない芸当だ。 ソースはシンプルに鹿肉のジュのソースだろうが、もう1つの驚きは ジビエ好きを自認する私が今まで口にしたことのない「鹿肉のハツ(心臓)」の旨さだ。 こんなにも美味しい部位だったのか! もっと早く知っていたら、出逢っていたら… と思える程だった。 大満足の料理を頂いた後も、先に帰られたお二人が居なくなってしまった後も 私達とシェフは話に花が咲き、いつしか夜も遅い時間になっていた。 最後にとても貴重な蜂蜜で作ったアイスクリームと金柑のデザートでこの日の〆となった。 シェフ、いろいろとありがとうございました。 美味しい料理、楽しい語らい、優しい気遣い…。 その全てに感謝致します。 また札幌に来たら、是非伺わせて頂きますね。

2024/01訪問

1回

ワインバー コリエドール

栄町、栄(名古屋)、久屋大通/ダイニングバー、ワインバー、ビストロ

3.41

135

¥5,000~¥5,999

-

定休日
日曜日

夜の点数:4.2

昼の点数:4.6

約1年ぶりの再訪になった。 私が名古屋のワインバーとして一番好きなお店がコチラ「コリエドール」さんだ。 私の別宅からの交通の利便性が良く、Door to Door でも20分もかからない。 思い返せば今から7年程前に前妻と離婚して以来、恥ずかしながら寂しがりやの私は 再婚したくて"再婚活"に励んでいた。 婚活パーティーとかにも参加したりもしたが、不思議とその会場はコチラから近い事が多く、その開始前、もしくは終了後にコチラを利用させて頂いていた。 マダムの黒木さんをはじめ、スタッフの皆さんはソムリエールとしての知識・技術の素晴らしさは勿論、美しさもあり、まさに才色兼備の方ばかりで 当時の私は心身共に癒されたものだ。 お陰様で今は素晴らしい妻と再婚することが出来、妻の持ち家である現在の本宅に居を移してからは しばらく脚が遠退いていたが、栄周辺での会食などの機会には再訪させても頂いていたのだ。 この日は妻が本宅に 娘が孫を連れて帰省するとの事で、血縁が無い私がいるよりも 水入らずで楽しんでおいで、と送り出したので、久しぶりに独身生活に戻る事になった。 さて、その独身故に たまには1人で寿司でも楽しもう、と、その前に久しぶりにコチラでアペリティフを頂いてから…。 そう思い出したのだ。 お店には夕方の早い時間帯に着いたが、私よりも先に数人の客がワインを楽しんでいた。 予約していた私はカウンターの ほぼ中央の席へと案内してもらった。 春めいて来た陽気に喉が渇き、私としては珍しく生ビールから頂く事に。 その生ビールも 私はコチラだからこそ注文したのだ。 生ビールゆえに普段の管理は店側が担う事になるので、毎日のサーバーの洗浄とか、面倒なメンテナンスに関わる事をしっかりとやっていないと安心・安全な美味しいビールは飲めない。 それが信用出来ないお店なら、瓶のビールの方が良いからだ。 そしてコチラはそうした作業を当たり前のようにしているだろう。 事実、コチラのお店では 私は普段美味しいと思った事がない某メーカーの生ビールを使用しているのだが、飲んだ瞬間「あれっ? ここのメーカーのビールって こんなに美味しかったっけ…」と思わせる程、管理が徹底されているが故の、本来のビールのパフォーマンスを引き出しているのだろう。 これこそが「お金を払ってでも飲みたい生ビール」なのだ。 このファーストドリンクからすっきり気を良くした私。 次なる1杯は、アペリティフらしくマンサニージャを所望した。 これからの季節、テラス席のような場所で午後の柔らかな日差しを浴びながら 良く冷えたドライシェリーを飲むのが大好きな私。 コチラではテラス席という訳にはいかないが、アンダルシアのコスタス・デル・ソルに降り注ぐ太陽と風を想起しながら頂こう。 コチラのお店のもう1つの魅力にチーズがある。 エキスパートの人がいて、様々な種類の物から選び出されたチーズは 言うまでもなくワインのベストパートナーだ。 最近、美味しいチーズを食べる機会がなかったので、久しぶりにワインと合わせてみたくなった。 しかしこの先 寿司店に向かうので、あまり食べ過ぎる訳にはいかない。 そこで一番好きなウォッシュタイプのチーズをタレッジオ以外の物から選び、一緒にマリアージュするワインもお勧めしてもらった。 「ラングル」に合わせてくれたのはポルトガルのワイン。 セパージュを尋ねたら「土着の品種らしく、それが何種類も…」と、私が聞いても知らなかった品種の葡萄で作られたワインのようだ。 しかし頂いてみると「さすが」と思わせてくれるマリアージュ。 この1杯と1皿のチーズで満足できた。 やはりコチラは素晴らしい。 しばらく疎遠になってしまったが、美味しいワインとチーズが欲しくなったらまた伺う事にしよう。 この日は食べログで仲良くなった「背の高いサンタ」さんとの会食を約束した日。 初めてお会いすることに、柄にもなく少々緊張気味の私だ。 勢いをつけようと立ち寄らせてもらった行きつけの居酒屋さんでビールを飲んだのたが、もう少し足りない気分だった。 そこで思い出したのがコチラ「コリエドール」さんだ。 今から6年程前に先妻と離婚した私。 元来の寂しがり屋ゆえに 当時は再婚の為の「婚活」を一生懸命頑張っていた(笑) その頃にしばしば訪れていたのがコチラだった。 当時の私は別宅のある名古屋市の大曽根に住んでいたので、名鉄の瀬戸線を利用すれば コチラのお店から自宅の玄関までのドア・トゥ・ドアが約15分という利便性が気に入っていた。 加えてコチラのスタッフの皆さんは全て女性だけで、ソムリエールとしての知識・技術は勿論のこと、才色兼備というかお美しい方ばかり。 決してスケベ心を出していた訳ではなかったが、当時離婚したばかりの傷心の私は随分と癒されたものだ。 そんな懐かしさもあっての再訪だったが、驚いたことにスタッフの皆さんが当時とはほとんど変わってしまっていた。 どなたもお顔を存じ上げない人ばかりで、全く新規の来店客のようなものだ。 ただ、コチラのオーナーの女性だけは変わらず美しい方で、お店自体が変わってしまったということは無いことに安堵した。 メニューを手渡され、スペインの赤ワインを所望する。 まだまだスペインワインの勉強が足りない私。 知らない銘柄だったので、そのセパージュを尋ねると「ガルナッチャとシラーです」と、すぐさま的確な答えが帰ってきた。 うん、さすがコチラのソムリエールだけのことはある。 とてもよく勉強なさっている。 こうしたことがお店の信頼となっていくのだ。 安心してお任せのワインを楽しめる。 この日は先記した事情の為、1杯だけで済ませることになったが、やはりコチラはいい。 今度はゆっくりと楽しめる時間があるときに来たいものだ。 大切な会食の席に招かれた日の昼下がり。 久しぶりにお気に入りのワインバーを訪問し、アペリティフを頂いてから向かうことにした。 コチラのお店はスタッフの人が全て女性(それも皆さん美しい人ばかり)で、それでいてワインの取り扱い、知識もしっかりしており、私のようなオジサンにはとても嬉しいお店だ。 この日は4月の半ば過ぎというのに夏のような暑さで、最高気温は27度にもなった日だった。 そんな暑い日の昼下がりは冷やしたソーヴィニヨンブランがよく似合う。 個人的な嗜好はもう少し冷やした方が好きなのだが、コチラのお店は温度管理等もしっかりしており、そのワインを最適な状態でサーブしてくれる。 短い滞在ではあったが、席を立ち上がるとわざわざオーナーがエレベーターホールまで見送りをしてくれた。 わずかな時間にグラス1杯の客でもこうした丁寧な応対をしてくれる。 気持ちの良いお店だ。

2025/03訪問

4回

Blanche Aimer

日本ライン今渡/フレンチ

3.04

3

¥3,000~¥3,999

¥6,000~¥7,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.3

以前は「ワイン・ブランシュ」という店名で営業していたフレンチレストラン。 その店名の時、たまに利用していた。 約4年程前に妻の誕生日を祝う為に訪問して以来になってしまったが、久しぶりに再訪してみることにした。 今回は私の母親の為に 最近特に頑張ってくれている妻への感謝の意味を込めた席にしたかったのだ。 妻の誕生日祝いに利用した時の料理が素晴らしく、私達の思い出になっていたのもコチラを選んだ理由だ。 とても暑くなってしまったこの日。 失礼ながら さほどドレスコードを気にしなくてもカジュアルに利用が出来るのも良かった。 風通しの良い ラフな服装で伺った。 席に着き、予約段階でお願いしたコース料理を頂くことを確認し、いつもハンドルキーパーを努めてくれる妻はノンアルコールの赤ワインを。 私はソムリエールでもあるマダムから「よく冷えたソーヴィニヨンブランがあれば。」と。 すると「生憎グラスでお譲りできるソーヴィニヨンブランは切らしておりまして…」との事。 そこで「では何かお勧めの物を」とお願いし、提供されたのが写真のボルドー。 ボルドーでは初めての日本人女性の造り手が手掛けたワインだそうだ。 最初のオードブルが運ばれてきた。 コチラお得意のヴァリエだ。 その数12種類。 写真左上のフロマージュブランのプティシュ-から右下のサーモンまで、1つひとつに手を掛けた、見た目にも味わいにも嬉しい、楽しいが満載だ。 スープが。 キャロットを濾す時、あえて少しザラッとした食感を残している中に、フォアグラのソテーが添えてある。 微かに香るクミンと相まって、これはスープというよりも2品目のオードブルのようだ。 このトロリとしたキャロットとソテーしたフォアグラがお互いを引き立てて とても美味しく仕上がっている。 印象に残る一皿になった。 ポワソンは宮城県産天然のヒラメのポワレだ。 力強くも、かつ繊細な天然のヒラメにはオーソドックスなブール・ノアゼットのソースを。 一緒に添えたラヴィゴットのソースを、時には混ぜ合わせ、時にはラヴィゴットだけで…と、2種類のソースで楽しめた。 メイン料理は基本 豚肉だったが、妻の物はエキストラチャージして黒毛和牛に変更してもらった。 先ずは私の愛知県産の黒豚のローストだが、肉の下に多種多様な夏野菜が敷かれ、上に乗せたラタトゥイユをソース代わりに一緒に頂く。 この季節にふさわしい仕上がりだ。 妻の為に選んだ黒毛和牛は部位によって金額に差異はあるが、今回はランプにした。 その肉質の良さを最大限引き出した火加減は素晴らしく、赤身の肉の旨味を十分楽しめる。 ソースはボルドレーズ。 どうやらシェフは先程のポワソンの時といい、スタンダードなソースが好きなようだ。 デセールはアソートだ。 季節感のある桃を使ったグラスやコンポートに、フロマージュブランのムース。 どれも華やかさには欠けるが、1つひとつを丁寧に作ったと感じさせる物だ。 いやぁ 美味しかったぁ! このクオリティでこの価格!  このお店にして良かった。 改めてフレンチの「地域一番店」としての認識を改めた。 ご馳走様! ありがとうございました!

2024/07訪問

1回

エスカルゴ牧場

上ノ庄、松ケ崎、松阪/フレンチ

3.03

7

-

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.3

数年前になるだろうか……。 三重県の県庁所在地の津市に美術館があり、その施設のレストランには前妻とよく訪れていた。 当時、長女が三重大学の学生であったことから度々訪問する機会があったからだ。 そのレストランのシェフはテロワールというか三重県という土地を愛していたようで、食材にはできるだけ三重県産の物を使用していることが私のお気に入りの理由だった。 そこで頂いた一皿に私は驚きと感動を受ける。 エスカルゴだ。 それまでの私はエスカルゴは真っ黒な姿の物しか食べたことがなく、それをブルギニオンバターで焼き上げた物がエスカルゴだと思っていた。 それはそれで美味しいと当時の私は思っていたので、このレストランで食べたエスカルゴは 全くの別物! 本当は これ程美味しいものなのか?! と驚き感動したのだ。 シェフに話しを伺うと「(三重県の)松阪市でエスカルゴを養殖している人から仕入れた」とのこと。 ……また驚いた。 日本でエスカルゴを養殖しているだぁ? そんなことを、そんな人がいることを、それまで私は聞いたことがない。 でも その美味しさは強烈なインパクトを私に植えつけた。 そしてこの日。 私は念願だった「エスカルゴ牧場」を訪問する機会を得た。 日中は赤目四十八滝の紅葉狩りを楽しみ、そこから近鉄電車で移動してコチラに向かったのだ。 松阪市とはいっても牧場はちょっとへんぴな場所にあり、レストランではエスカルゴと共に白ワインも頂くつもりだったので公共交通機関では とても不便な場所にある。 電車とバスを利用しての訪問は非常にタイトなスケジュールにならざるを得なかった。 夕方の16時過ぎに到着するバスで伺う旨、予約の電話で伝えてはいたが、オーナーは自ら レストランの看板のある道路沿いまで迎えに来てくれていた。 お話し好きな人で、迎えに来てくれた段階からいろんなことを話し出す。レストランの中に案内され、席に着いてもずっとエスカルゴについての話しを熱く語っていた。 そうしているうちにオーナーの奥様と思える女性が、予めお願いしてあった料理を届けてくれた。 レタスとパセリのシンプルなミニサラダ。カットしてトーストされた食パン、白のグラスワイン(ノンアルコールの物に変更可能)、そしてエスカルゴ。 そのエスカルゴはブルギニオンバターで焼き上げた物ではなく オーナーの自家菜園で収穫されたパセリやレモンを使用したソースでの物。 オーナーは食べ方の指南までしてくれるので、それに従って 先ずはエスカルゴの殻の中にあるソースを全て一枚のトーストにかけて、その後エスカルゴをピックで取り出し、ソースのかかったトーストと共に口に運ぶ。 うん!これだ! 缶詰めの紛い物とは全く違う、本物のエスカルゴの味だ! あの数年前にフレンチレストランで受けた驚きと感動が甦ってくる。 そんな私の気分にはお構い無しにオーナーはこれまでの苦労や努力、成果などを語りかけてくる。 人には それが疎ましいと思えることもあるだろうが、それ以上に私はこのエスカルゴを再び食べることができたことが嬉しく幸せなのだ。 それに 確かにオーナーの努力には敬意を払いたい。 なにせ いろんな大学の教授、各国の代表者などがオーナーの元に教えを乞いにくるほどだ。 それほどの研究と成果に対し、日本国政府、関係省庁、自治体は、オーナーがどれだけ交渉しても補助金、助成金は一切出なかったらしく、全てが私財による運営だったのだ。 そのことを悔しく思い、この研究、成果を引き継いでくれる企業、人材がいないことをとても心配していた。 (オーナーは現在75歳と高齢者なので。) いやいや、はるばる松阪まで来た甲斐があった。 私は日本中のフレンチレストランのオーナー、シェフに提案したい。 絶滅したと思われていた、この本物のブルゴーニュ種のフレッシュなエスカルゴを使用した「エスカルゴ ド ブルギニオン」を日本を発信元に世界中のグルメにアピールしてはどうか、と。 日本のフレンチレストランが古典とも言える本物のレシピを復活させてみてはどうか、と。

2022/11訪問

1回

マルコンソールプリュ

フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

マルコンソールプリュ

亀島、名古屋、名鉄名古屋/フレンチ、洋食

3.57

285

¥10,000~¥14,999

¥5,000~¥5,999

定休日
-

昼の点数:4.3

今日は妻の○○歳の誕生日。 この日は毎年 私の愛する大好きな妻の為の一番大切な日にしてあげたい。 食事はディナーは妻のリクエストで和食にするので、ランチは軽めのフレンチはどうだろう……。 そこで思い出したのがコチラ「マルコンソール・プリュ」さん。 約1年程前に初めて伺った時の印象が良かったこともあるが、なにより私達夫婦は初老を迎え 胃袋のキャパシティが年々小さくなっているので、以前コチラで頂いたランチの 軽めのボリュームの内容のメニューに好感を持っていたのだ。 (あの時のようなボリュームなら、ランチで頂いてもディナーまでは影響しないかも…) そう考えて予約させてもらった。 当日は良く晴れ渡る青空が広がり、まるで妻の為に神様も祝福してくれているかに思えた。 お店に到着した。 お店の前には公園があるのだが、入り口辺りのガラスの扉や窓越しに その公園の樹々の新緑が陽射しを受け輝いて見える。 こんな日はもしもテラスのような席があれば、そこで食事が出来れば最高に良いのにな…… テーブルに案内された私達。 卓上にはこの日の食事のメニューとドリンクのメニューが併記された物が。 そのドリンクだが、誕生日らしくシャンパーニュで乾杯でも…と思われるだろうが、この日は後程ディナーで伺うお店の、更にその前にアペリティフを頂きに伺うお店でシャンパーニュを飲もうとしており、コチラでは我慢だ。 スパークリングのミネラルウォーターを貰おう。 最初にはスープが。 新玉葱のポタージュにはパルミジャーノ・レッジャーノが添えてある。 その甘やかな味わいを楽しんでいると、パンもサーヴされた。 丸い形のブリオッシュと、表面にチーズのパリッとした食感が楽しめる焼き上がりのフォカッチャだ。 どちらも焼きたての熱々の状態でとても美味しく、特にフォカッチャとスープの相性が抜群だ。 前菜の鶏肉のガランティーヌが。 しっとりとした食感を残した鶏胸肉に、うるいの緑と 柚子を纏った白味噌のソースが春らしく爽やかだ。 ラヴィオリも。 ホタテ貝のムースリーヌを包み込んたラヴィオリに、トマトとパプリカのソース。 繊細なホタテ貝のラヴィオリに、優しいトマトの酸味のソースが これから初夏に向かっていく季節を想起させる。 鰆。 ポアレの火加減が素晴らしい。 皮目はパリッと焼かれているが、身の部分はパサパサではなく、むしろしっとりとさえ感じる。 ヴァン・ブランは浅利などの魚介類のジュを加えた軽い仕上がりが、ガロニのアーティーチョークが、これまた春を感じさせてくれた。 最後を締めくくるデセールも。 酸味、甘味を抑えたヨーグルトのムースと完熟したパイナップル。そのバランスが素晴らしく美味しい。 お茶と一緒にミニャルディーズもサーヴされた。 カヌレは妻が「今まで食べたカヌレの中で一番美味しい!」と大絶賛。 お茶は 私はダブルのエスプレッソ、妻の紅茶はダージリンのファーストフラッシュだ。 季節感に敏感なのか、春摘みのダージリンは色、香り共に爽やかだ。 素晴らしい内容のランチは、なにより妻が大喜びしてくれたのがとても嬉しかった。 「このお店、また連れてきてね」と妻。 誕生日を祝う1日は素晴らしいスタートで始まった。 この日は休日。 しかし いつもなら妻と一緒に過ごすのだが、ちょっと面倒な用事を街で済まさないといけないので私が1人で出かけた。 その、本当に面倒くさい用事 故に予想通り 時間がかかり、やはり妻を付き合わせなくて良かったと思いながら、頑張った自分にご褒美をあげたくなった。 寿司、フレンチ、どっちにしよう……。 迷った挙げ句、コチラを訪問することにした。 男性1人でフレンチを食べることは今まで何度かあり抵抗は無いのだが、最近は妻と一緒に過ごすことが多い。 ディナーでは男性1人はさすがに辛いが ランチならたまにはいいだろう。 それにこの日はお天気が良かった。 コチラのお店の前には公園があり、小さなお子さんと、遊びに連れて来たお母さん達…。 和やかな空気が気持ち良い。こんな日は同じフレンチでもテラス席があるようなお店が良かったかな……。 そんな気分がランチをフレンチにしようと思う決め手になった。 ドアを開ける。 先客は女性2人が一組だけ。 私に「お席はテーブル、カウンター、どちらが良いですか?」 と尋ねてもらったが、男性1人ではさすがに こ恥ずかしいのでカウンターにしてもらった。 メニューは 一番安価な物。 失礼ながら初めての訪問なので、良し悪しもわからないので とりあえずそうした。 メインはポワソンのようだ。 それに合わせて白ワインをグラスで注文したところ、日本の葡萄品種である甲州の白を注いでもらった。 ちょっと冷し過ぎていたからなのか ブケは弱かったが、洋梨やグレープフルーツのような香り、穏やかな酸味…… いやはや日本人の作るワインも かなり良くなったとつくづく思う。若い醸造家達が海外で修行したり 醸造学を学んだ結果だ。 それがこの日のメインの三重県が誇るブランド「答志島の鰆」とも相性が良かった。 これからの日本のワインの生産者の発展が楽しみだ。 料理も素晴らしかった。 メートルの話では、お店は女性が多いのでビジュアルにも気を使っています、と。 その言葉通り、とてもカラフルな色彩は女性ならずとも男性でも心が華やぐ。 もちろん色彩だけではなく、味も素晴らしい。 シェフはスパイスが好きなのか、料理のどこかにスパイスを隠し忍ばせたり、時にはそれをアピールしたり。 スパイスはあくまでも脇役であり、主張し過ぎるような使い方はしない、という考え方のシェフが多いなか、コチラのシェフはスパイスはただの素材を引き立たせる為のものだけに留めていない、助演賞もののパフォーマンスを引き出している。 鰆の料理に添えた、一度ナッツをクミンやカルダモンで煎り、それをクラッシュした物をヴァンブランのソースに合わせてることで、優しいソースにナッティかつスパイシーなアクセントを加えている。 パンがあまり好きではない私でさえ、最初の丸く焼いたブリオッシュ、そして次にサーヴされたチーズを纏わせたパン等はたとえそれだけでもワインが十分に楽しめる、とても美味しいパンだ。 メートルは あの岐阜県の名店「柳家」で就業した事がある経験から、良いジビエを入手できるルートを持っているようで、「寒くなる頃にご連絡頂ければ…」とおっしゃっていた。 これは良いお店を見つけた。 次回は妻と一緒にディナーで再訪したいものだ。

2025/04訪問

2回

サルティーダ

石垣市/ビストロ

3.46

159

¥8,000~¥9,999

¥3,000~¥3,999

定休日
-

夜の点数:4.5

昼の点数:4.0

今夏のバカンスで石垣島に来ている。 昨夏にとても好印象を得たインターコンチネンタル石垣リゾートに投宿して、美味しい料理を食べてゆっくりしたいね、と妻とは春先からの計画だった。 そのメインダイニングがコチラ「サルティーダ」さんだ。 昨夏の利用の際に料理の良さは勿論、スタッフの皆さんのホスピタリティー溢れるサービスがとても良かったからだ。 改めて振り返ると、私達がお気に入りのお店、もしくはホテルは全てそこで従事している人達が気に入ったところばかりだ。 やはり人が大事なのだ。 良い人がいるからお客が集まるのだ。 そんな意味では私達夫婦が石垣島に来るのは、コチラのホテル、レストランの皆さんに会いに来たいという気持ちが強かったからだ。 更に嬉しいことに、料理内容もパワーアップしている。 昨夏はメイン料理を選び、その他の料理(主にオードブルやサラダ、デザート)はブッフェスタイルで楽しむことになっていたが、今年からはオールブッフェ(全ての料理がブッフェスタイルで楽しめる)になっていた。 内容もホームページで閲覧できるが、とても素敵な料理が列記されている。 それが季節にもよるだろうが宿泊者限定でお値引きになるプランまであったから言うこと無しだ。 3泊する中日のディナーで利用してみた。 午前中の朝食の際、やはりいつもの笑顔に触れることができたので、その日の夜も安心して再訪した。 簡単な説明を受けた後、先にドリンクの注文をお願いする。 妻はシャンパンを石垣島のパイナップルのジュースでハーフ&ハーフにした「パイナップルミモザ」を。 私は赤ワイン(シャトー・グリュオ・ラローズのセカンド)をそれぞれお願いした。 席を立ち、料理台に向かう。 様々な美味しそうな料理に目移りしてしまう。 オードブル、サラダの近くには大きなプラッターが。 見たところ50cm は有ろうかというビッグサイズのミーバイが丸ごとローストされてある。 それを客がめいめい好きな部位を好きなだけ…… なんと豪快なんだろう! 他にも牛リブロースの塩窯焼きや仔羊の煮込み等、全て食べたいが初老の私達ではとても無理と思える品数だ。 チーズやデザートも充実している。 ワインが進んで仕方ない。 妻共々満足し、会計をルームチャージで済ませた後はナイトプールを散策してみた。 プールサイドバーはペリエ・ジュエとのタイアップによる素敵な空間が演出されてあり、そこでシャンパンでも飲みながらライトアップされたプールを楽しむのも一興だろう。 やはり此処はいい。 人も、料理も、ワインも全てに完璧だ。 また利用させてもらいたい…  そう、また皆さんの笑顔に会いに来たいとの思いから……。 ANAインターコンチネンタル石垣島リゾート2日目の夜。 今朝の朝食のブッフェに非常に好感が持てたので、同じレストランで今度はディナーも頂いてみよう、となった。 当初はホテル内の和食のレストランでマグロずくしのディナーも考えにあったが、朝食の際のスタッフの皆さんの笑顔溢れるホスピタリティーに心をうごかされたのだ。 幸い持ち込みのお酒は新政のNo.6を考えていたが、ホテルの部屋で飲もうとしていたムルソーがあった。 このレストランのディナーブッフェはハーフブッフェで、メインディッシュだけは好みの料理を選んで提供してくれるシステムだ。 魚料理と豚肉料理があったので、それを選んでムルソーに合わせれば良い。 この日は夏至に近いこともあり、19時を過ぎてもまだ夕陽が名残惜しむようにホテル全体を赤く染めていた。 外が明るいとディナーの雰囲気が出ないが、予約した時間だから仕方ない。 窓に近い席へと案内してもらい、食事を始めた。 さすがにディナーはブッフェの内容も一段と華やかだ。 ライブキッチンも素敵な料理をシェフが作ってくれる姿を見ていると自然と料理を手にしてしまう。 朝のチーズは主にハード系のチーズだったが、夜はワイン等に相性の良い物を並べている。 仔羊のナヴァランはブッフェ料理とは思えない美味しさだ。 私が持ち込んだムルソーは自宅のセラーで保管していたのだが、いかにルイ・ジャドといえども2000年のヴィンテージではもたなかった…。 抜栓した瞬間だけは楽しめたが、空気に触れた時からみるみるピークアウトの症状があらわてしまった。 食事を十分楽しんだ後、スタッフの人が 「デザートはプールサイドのテラス席でいかがでしょうか?」 と勧めてくださった。 せっかくなので移動すると、ソファーの席には適度な大きさのクッションがあり、リラックスできる。 プールを照らすライトアップがロマンチックな雰囲気を演出している。 二人でいるところを度々写真におさめてもらったが、そういったスタッフの皆さんの、お客様に楽しんで頂だこうという気持ちが伝わってくる。 やはり良い料理、良い飲み物だけではない。 こうしたホスピタリティー溢れるサービスが必要不可欠だと改めて感じることができたディナーだった。 2日目の朝食はコチラのブッフェ料理のレストラン 「サルティーダ」さんで頂くことにした。 もう1ヶ所別のブッフェ料理のレストランがあるのだが、そちらはもう少しカジュアルな内容と聞いており、子供向きの料理等もあるようで、家族連れのゲストにはそちらの利用を勧めているようだ。 私達夫婦は子育てはとうの昔に卒業しているので、レストランでの食事は落ち着いて食べたいと思っている。 なので必然的にコチラのレストランを選んだのだ。 それはすぐさま正解だと思った。 先ずは料理の内容が違う。ジュースはすべてフレッシュな物で、濃縮果汁還元の物は一切無い。 チーズもナチュラルな物で、料理台にサーモンフュメやケッパーベリー、生ハム等があれば、私に「朝からワインはいかがですか?」と問いかけられたような気分になる。 スタッフの皆さんの笑顔、サービス、ホスピタリティーも素晴らしい。 石垣島はマグロの水揚げが盛んなので、和食のレストランで本マグロずくしの料理を頂くことにしていたが、急遽ディナーも頂きたくなった。 この皆さんの笑顔が、夜、もう一度コチラで食事をしたいという気持ちを後押しした。 ごちそうさまでした。今夜またお会いしましょう……。

2023/09訪問

3回

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