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飯田橋方面から神楽坂を登り兵庫横丁を右に曲がって路地をくねくねと奥へ、階段を降りた右手にある目立たないドアが入口だった。店内は中華と言うよりシックなビストロ風、こじんまりと落ち着いた雰囲気。土曜日開店一番の時間で予約していたので私たち夫婦が一番乗り。メニューから5,500円のランチコースを選択して飲み物はグラスシャンパン。先付け3品は湯葉にちょっと辛みのあるソース、カンパチのカシューナッツソース掛け、柿の胡麻和え。和の風情だが奥行きが中華。シャンパンを引き立てる。次は季節の春巻き2種、秋刀魚と銀杏にしめじ。旬の秋刀魚の力強さを頬張る。銀杏の鼻に抜ける香ばしさは秋を感じるなあ。美味い。3品目は大谷選手のスリーパーくらい大きな変化球!イクラの紹興酒付けを茶碗蒸しに添えたもの。魚卵の生臭さなく上品に蒸された茶碗蒸しと抜群の相性。魚卵とワインの組み合わせって生臭さが際立つことか多々あるが、杞憂に終わったどころかバッチリ合うじゃん。飲み物を10年ものの紹興酒ロックに変えて、4品目白子と春雨の麻婆を頂く。白子の濃厚な食感を豆板醤の辛味と山椒の刺激が包み込み昇華する。紹興酒を口に含むと辛味と痺れがリセットされまた一口と誘う。5品目にENGINEの名物料理黒酢酢豚が供される。本日の豚ロースの相棒は油通ししたしっとり系のさつまいも。そして黒酢餡を付けて頂くおこげが添えられる。豚ロースは熱々だが柔らかく甘みを感じる。名物の濃い黒酢餡と絶妙なハーモニー。絶対美味いヤツに決まっている。さつまいも、おこげと絡めても合う。ここまででかなりお腹は膨れてきたが、6品目は炒飯か担々麺が選べる。私は担々麺を頂いたが麺は細めのストレート、スープは白胡麻ベースで気持ちあっさり。ここまでのコースを食べてきた上で摂る炭水化物系としては丁度良い優しさだが、山椒の使い方が絶妙でスープまで完飲していた。こういう方向の美味しさ、大好きかも。デザートは無花果ソースのかかった杏仁豆腐。甘過ぎず軽快なお味はコースの余韻がを感じつつ整えてくれる。神楽坂での食の90分の旅は大変幸せな時間でした。ご馳走さま。
2024/10訪問
1回
朝イチからの映画鑑賞終わり、丁度昼時だったので以前から気になっていたGrill & Bar HANAYAさんへ。12時20分頃お店に到着。お店の看板横の狭い階段を地下に降りてドアを開く。テーブルが左右2卓づつと奥に調理場と向かい合わせてカウンターが5席くらいか。先客は男女カップルと単身男性。皆さん上海角煮カレーを食べています。ひとりだかカウンターの女性にテーブル席に座るように案内される。女性店員1人で切り盛りしているようだ。お水とスプーンのセットを席まで運んできた際に上海角煮カレーをオーダー。10分程待ったがその間に女性の1人客が二人と男性客が一人来店。ワンオペだが手慣れた様子で捌いている。さて上海角煮カレーだが見た目は皆さんの写真ほどフォトジェニックな盛り付けにはなっていない。ご飯は200g以上ありそう。そこそこ盛りは良い。その上にやや緑がかったカレールーがかかり背徳的に大きな角煮が鎮座する。彩にパクチーが一つ。ルーは片栗粉てとろみを付けているのか独特なテカリを感じる。味はスパイシーでなく、中華屋さんのカレー風。だがこの味が角煮の脂身に合う。サラッとしたルーに角煮のコッテリ甘辛い煮込まれた味が融合しお米のベストパートナーとなる。これは新しい味わいだ。口直しのパクチーも福神漬けより確かにありだ。歌舞伎町のフュージョン中華カレー、他のメニューも試したくなった。
2024/02訪問
1回
BBLTでRobert Glasperを味わう
2025/09訪問
1回
越して来て35年経つが、海無し県故か所沢には心から美味しいと思えるお寿司屋さんはないと言う評価であった。町寿司としては可もなく不可もない平均的なお店は有るものの、職人の拘り、技量、ネタの鮮度、店構え、商売道具、使われる器、ホスピタリティ等都心の銘店と比べようもないと決め付けていた。だから所沢に店を構えて9年になるこの店も全くノーマークのままであったのである。ふと気まぐれで食べログを眺めて「山浦」さんの口コミを拝見しこれは是非行こうと予約した次第だ。小ぢんまりとしているが、カウンター8席のお店は大将と客との距離感が程よく、終始和やかな雰囲気に溢れている。今回お願いしたのは酒のつまみと握りのコース(20,000円税、サ別)。つまみ4品の後椀ものが供され、そこから握りが10種。締めに桜のジェラート。最初は生ビールで始めようかと思ったが、プレミアムモルツマスターズドリームと聞き麒麟の中瓶からの日本酒。日本酒のドリンクメニューにはなく、大将が提供する流れに相応しいものをペアリングしてくれる。今日は水尾紅と飛露喜純米吟醸。キレのある水尾と円やかな飛露喜は供されるつまみやにぎりにピッタリ。一層美味しく頂けた。握りは全て味付けしてあり、皿に出されたら指で摘んですぐに頂くスタイル。指拭きも添えられているから衛生面も安心。ネタのクオリティや大将の技は写真の通り。普通の煎茶の他にデザートの際にはアールグレイを使った煎茶も選べた。充実の2時間でした。お支払いはトータルで5.5万円程。銀座の1人分の料金で家内と2人分。内容の充実度から考えるとかなりコスパは高いと思う(寿司屋さんでコスパを語るのは不粋だが…)。そして最後に緩やかな風情の女将がこの空間をとても居心地良くしている。溢れ出る人柄が良い。気持ち良い接客ありがとうございます。再訪決定!ご馳走さまです♪
2025/03訪問
1回
最後に訪れてから20年以上は経っている、が銀の塔は昔と同じように歌舞伎座の裏通りにひっそりと佇んでいた。駆け出しの頃、近所のプロダクションの社長によくランチを奢って頂いていた。郷愁を感じながら扉を開けると時が止まったかのような店内の風景。歌舞伎座はKABUKIZA TOWERに変わったが、東銀座のこの辺りはまだ昭和の面影が残っていた。牛タンシチューのセット5,500円を頼む。セットだと熱々の海老グラタンが付いてくるのだが、ここのベシャメルソースはコクがあって深い味わい。海老と椎茸がベシャメルソースと絡み、チーズの塩味も加わって熱いけどスプーンが進む。師走のこの時期には最高の一品。突き出しのなますやレンコンのきんぴらを摘みながらビールを流し込み、熱くなった口中を冷やす。グラタンを食べ終えるのを図ったかのように土鍋でグツグツと煮えたつタンシチューが運ばれてくる。供されてからしばらくはマグマのように気泡が沸き立っているから、いかに熱いか想像がつくと思う。そんな熱々のデミグラスソースの海から大ぶりの牛タンを箸でひとくち大に切り分け、茶碗に盛られた白米の上にバウンドさせる。そして徐に口に運ぶのだがその儀式を経てもなお熱々の牛タンは口の中でとろけてデミグラスソースと混ざり合う、ああ、Heaven!歓喜の美味が溢れてくる。すかさず白米を一口。ご飯に合うタンシチューはほのかに八丁味噌の風味が感じられる。あの頃と変わらない味だ。なんでもっと早く来なかったんだろうと後悔。厚切りの牛タンは4〜5枚入っており、メークインとニンジンとタマネギ、絹さやが主役を引き立てる。白菜のお漬物とご飯でリセットしながら、最後まで熱々の牛タンシチューはボリュームもあり大満足。デザートのオレンジシャーベットもほのかな酸味で美味しかった。寒い時期の銀座のお勧めです。そしてごめんなさい、このシチューを前に写メを撮るなんて無粋な事は致しません!この文を読んで頂き想像を膨らませた方だけ訪れて欲しいかな。
2024/12訪問
1回
もう何回目だった?えっ、36回か。付き合った時からだと43年だね。じゃあ君の好きなもの食べに行こう、という訳で家内のリクエストに応え中野の洋食堂 葡萄さんへ再度の訪問。家内は清澄白河で坂本龍一さんのイベントを観てから中野で合流しようという事で珍しく別行動。ブロードウェイを冷やかしながら散策。外国人観光客が多い。フィギュア好きって人種を問わず多いんだね。時間になったので店に向かうと家内がレンガ坂の入口で待っていてくれた。出てくるものは分かっている。定番コースだからの安心感。つまらないと言う方もいるかもしれないが、呑んべい夫婦にはぴったりのスタイル。その上今日はワインペアリングにした。14種類の料理とデザートにワイン5種を楽しめて10,180円は安いと思う。特にフォアグラのマカロンは一度食べたら一個じゃ足りない美味しさ。出来るなら半ダースは欲しい。ドルチェのプリンも濃厚で固め、俺のストラクゾーンに全力で投げ込んできやがる。そして何より全く気取ったところがないのが居心地いい。旬の美味しいおつまみと時が磨いた定番のプティスペシャリティで美味しいワインを飲みながら素の自分で心地よい時間を過ごす事の出来る場所だと思う。今日もご馳走様です ワインを楽しみながらお酒に程よく合うおつまみが前半にしっかり出てくる。特に10種類の前菜はバリエーション豊富で楽しく、フルボトルで選択したコート・デュ・ローヌに合っていた。フォアグラのマカロンはあと5個はいけるなあ。この前菜でおせちが販売されたら絶対買うと思う。黒トリュフのチーズリゾットもトリュフが香りが立ち当然美味しいが、もう少しトリュフの量増やして欲しいかな。牛ほほ肉の赤ワイン煮は柔らか天上の旨さ、うなり声が出てしまう。デザートはティラミスを選択したが上品な甘みがマスカロポーネの旨みを引き立てる。エスプレッソはコース外だが、家内が食べたバスクチーズケーキと言い注文必須となる。近く神楽坂に出店と聞いた。ぜひ訪れてみたい。
2025/03訪問
2回
20歳から27歳迄、文化服装学院の裏手に住んでいたから、新宿西口から歌舞伎町はよく飯を食いに行っていた。その当時からお世話になって居たのがこのお店のちゃーしゅーらあめん。多分20数年ぶりの訪問だと思う。何度か訪ねて見たが、行列が長くて断念していた。今日は映画終わりが11時10分だったので、歌舞伎町から早足で西新宿へ。11時28分にお店に着くと暖簾の前に8人。約10分程でお店の中へ。食券機でちゃーしゅーらあめん1,900円を購入、店内の列最後尾に並ぶ。しばらくすると店員さんが食券を回収しに来る。渡すと注文内容を確認しもうしばらくお待ちください、とアナウンスする。店内でも約10分くらいで席に案内される。さらに多分3分程でカウンターにちゃーしゅーらあめんが到着。ビジュアルは写真の通り。澄んだ醤油ベースの優しいスープ。気持ち太めの麺はシコシコしてるが堅いという事もなく適度な縮れにスープがよく絡む。そしてブロック肉のちゃーしゅーは箸で解れる柔らかさ。口中で咀嚼すると二、三口で繊維質が解れ、麺とスープとが混然と混じり合う。単品でも美味しのにこの三つが混じり合う事で三味一体効果が半端ない。餃子の満州は3割美味い!と1.3倍計上だが、満来は3倍では済まず3乗美味い。ただちゃーしゅーブロックはかなり食べ応えがあるので、少食の方は普通のラーメンをお勧めします。私も途中から負けそうなコンペティティブイーターと化しました。ご馳走さま、次回からは普通にらあめんにします。
2025/01訪問
1回
白焼きの皿に広がる世界観に圧倒されながら喰らい続けた夜の話
2025/11訪問
3回
金曜日の夜に2人で訪問。新大久保駅から徒歩5分くらい。昭和の新大久保はいかがわしい雰囲気が漂う街だったが、韓国料理や雑貨店が軒を並べ人が行き交う賑やかな街に変貌している。ただいまだにラブホテルも立ち並びその手の需要もしっかり引き受けているようだ。賑々しい韓国料理店の看板が一際目立つ一画に辰家(ヂンガ)があった。ドラマ「ゲキカラドウ」でも取り上げられた人気店だが、18時半に入店するとまだ席の埋まりは3〜4割程度。予約して行ったがフリーでも入店出来るようだ。席に案内されメニューを見る。一品一品のボリュームが結構多そうだ。見た目のインパクトが強い「フジサン盛りタコボッサム(蛸と豚肉の辛み炒め)」と「ネギ海鮮チヂミとキムチチーズチヂミハーフ&ハーフ」飲み物は生ビールとカシスオレンジをオーダーする。すぐに生ビールとカシスオレンジ、そして5種類のお通しが運ばれて来た。キムチ、カクテキ、ナムル、水キムチ?、厚揚げの煮物と賑やか。大根の薄切りが漬け汁に浸かった水キムチが一番美味しかったが他のお通しもなかなか良い味付けだ。次にフジサン盛りタコボッサムが用意される。せっかく高々と盛られているのだが、鍋に火を入れる前に山頂部分のネギとナムルはいったん別皿に取り分けられ、サムギョプサルと蛸の辛みを先に炒める。この作業は全てお店の方がやってくれるとの事。お通しを摘みながら出来上がりを待つ。その前にチヂミが届く。これもかなりなボリューム。キムチチーズチヂミは表面はカリッとなかはキムチのバリッとした食感でチーズとキムチが混ざり合いマイルドな味わい。ビールが進む。ネギ海鮮チヂミはイカとネギのコンビネーションが冴える絶対に間違いない味、これもビールが進む。と言うわけで角ハイボールに変更。チヂミをつまみに飲んでいるうちにタコボッサムも出来上がった様だ。真っ赤に染まる鍋は豚の脂身が溶け出しぐつぐつと湧き立ち美味しそうな香りが立ち込める。小皿に取り分けまずは真っ赤なサムギョプサルを一口。美味しい!見た目ほど辛くないと言うか辛くない。ナムルの旨みと豚バラの甘みが先に主張して後から蛸キムチの辛味が程よく追随してくる。これも酒が進む。と言うわけでグラスのマッコリをニッコリ笑顔でオーダー。これが大当たり!口をつけると仄かな美発泡でとても舌触りがが良い。そして品の良い甘み。飲み過ぎてヤバいやつじゃないか、嬉しいね。チヂミにもタコボッサムにもすごい合う。最初からマッコリにすれば良かったと反省…しかし、50代と60代の2人じゃ量が多く残してしまった。とても美味しかったから残念だし申し訳ない。若い世代も交えて4人以上で行く店でした。19時頃には満席で断られるお客さんもちらほら。週末は予約必須。とても満足満腹な金曜日の夜でした。ご馳走さまです
2025/02訪問
1回
店舗は1階と2階に分かれており、1階カウンターに通された。入口近くの席で今宵の様に北風が吹き冷え込んだ夜だと外の冷気が度々入り込みそうだなあ、と気持ちが萎えた。予約してこの席はハズレの予感…⁇ところが目の前が焼き場になっており、炭焼きの厚切り牛タン、鶏もも肉、山芋や深谷ネギが仕上がって行くのをライブで観戦できる。遠赤外線の熱で入口近くのハズレ席かと思いきや間近で素材が料理へと変わる様を眺めながら飲める煙被り席だ。3,500円のコースに飲み放題をプラスして5,000円、2時間制とリーズナブル。鶏もも肉と山芋の焼き物は桜塩や柚子胡椒、青唐辛子味噌と味変可能、牡蠣フライ、大根フライはタルタルソースで頂くが、大根はおでん種に衣をまぶして揚げたもの。おでん出汁が沁みた大根とタルタルソースが絶妙のハーモニーだった。メインは水炊き。味わいある鶏肉が美味しいが汁は個人的には塩辛かった。金曜日夜の新宿三丁目は通勤時の新宿駅に勝るとも劣らない人の波。居酒屋難民で溢れかえっており、19時から2時間楽しめただけでラッキー(まあ当然予約はしていたが)。梯子酒はかなり難度が高い。次回訪れるなら牛タン炭焼きとおでんは頼みたいと切に思った。コースの満足度は還暦超えの胃腸には量が多すぎ残してしまったが20〜40歳台の方ならかなり満足出来ると思われる。ただ刺身は悪くはないが焼き物と比べると劣るかな、その日の仕入れにもよるだろうから一概に言えないが。サプライズで連れが私の誕生月と伝えてくれていた様でミルクレープとバニラアイス、生クリームがデコレートされたプレートが供された。気恥ずかしかったが、こんな演出が激戦の新宿三丁目で人気の所以かもしれない。若い方へのお勧め度はかなり高いお店です。ご馳走さまでした。
2025/01訪問
1回
シュトレン、端から切るか?真ん中から切るか?