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この口コミは、あのミシュラン星付き店、あの赤提灯屋に弟子入りしなさいさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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1回
夜の点数:4.5
2025/02 訪問
夜の点数:4.5
肩肘張らず、お出汁をいただく
2025/02/21 更新
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1ヶ月前に電話にて予約、1番安いコースを頼んだ。
平日金曜日19:30枠で訪店、店内の客層は6割ほど中華系観光客。さらに、スウェットにジーンズ、スニーカーなど、カジュアルだ。ただ、うるさくなかった。
中村さんは始め、八寸の盛り合わせなど行い、あとは帰りに見送っていただいた。
料理は始めに、梅の花を漬けたお酒を食前酒として提供された。ほのかにまろやかな香りが良い。
八寸はぜひ、お酒が飲める人ならば一合は飲んでしまうだろう。特に、蕗味噌は今まで食してきた中で最も香り高く、ほろ苦さを全体的なバランスでお酒を求める逸品である。
押し寿司も酢を効かせ、口の中をキリッとしてくれる。
その後、お出汁を効かしたお料理が出てくるのだが、女性によってはクエしゃぶの前にはお腹いっぱいかもしれない。クエしゃぶは九条ネギとクエの相性を再確認させてくれる逸品であり、お出汁が二番出汁に薄口醤油だろうか、ポン酢をつけずに食せて酒が進む。
椀物の百合根饅頭もお出汁が料理を引き立てる。
牛蒡のすり流しは、良い勉強だ。昔では実現しなった牛蒡のすり流し、昨今は繊維質の牛蒡を砕いて口当たりをよくする機械を使用しているのだとか。
汁物が多く、お出汁を味わいたい人には最高の時間だが、一方でお腹はどんどん膨れ、苦しくなるだろう。
ご飯は土鍋で炊いた河豚ご飯。1人1合炊いてくれているので、残ったら、むすんでお土産になる。
終始、日本の料理とは華やかな部分もある一方で、肩肘を張らずに土の香りを味わったり、お水の良さを感じたりする奥深いものだと再認識させられる。
ぜひ、また訪れるべきだ。