無料会員登録/ログイン
閉じる
この口コミは、あのミシュラン星付き店、あの赤提灯屋に弟子入りしなさいさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する
1回
夜の点数:4.3
2025/02 訪問
夜の点数:4.3
こだわりと熟練さから洗練さが生まれる鮨屋
2025/03/12 更新
エリアから探す
開く
閉じる
ジャンルから探す
2週間ほど前に予約をして、二部の20時30分開始に合わせて訪店、他にお客様はいなかったため、まるで貸し切りのような静かな雰囲気の中で、ゆったりと食事を楽しむことができた。大将と向かい合い、落ち着いた空間で過ごす時間は格別であった。
洗練された技術と厳選された素材が光る寿司屋である。この店では、おそらく砂糖を使用せず、酢だけで仕上げたシャリであり、誤魔化さない超直球の正統派握り寿司だ。そのシャリは、さっぱりとした風味が際立ち、握りのネタとの相性も抜群である。
握り寿司は極めてレベルが高い。
前菜として煮ダコや新鮮な魚介の小料理が登場し、これから始まる握りへの期待を高めてくれる。
特に印象的なのは、穴子の料理である。焼き穴子は、絶妙な火入れによって、口の中でほろりとほどける食感を持ち、脂の甘みが舌に広がる。また、煮穴子は、絶妙な煮加減で素材の持つ旨味を引き出し、まさに職人の技が光る一品である。
さらに、つまみつつという男山の寿司専用酒は、お寿司との相性が抜群、食事全体の調和を高め、至福の時間を演出する。
一通りお料理を頂いた後に、大将と寿司の握りについてお話をし、空気を入れる握りを実演してくださった。それは、握ったシャリをまな板に置き、シャリの裏を上にして、まるで折り紙のようにシャリを広げ始めたのだ。
帰りは少しほろ酔いを覚ますために、徒歩で帰路の着くことを決め、お店を出たが、交差点を曲がるまで寒い中、ずっとお見送りくださった。
寒い土地だが、この様な姿勢は人として尊敬に値する。日本に生まれて良かったと感じた。
函館を訪れた際にぜひ足を運ぶべき優良店である。次回の訪問が待ち遠しい。