3回
2023/11 訪問
間人蟹は勿論、他のお料理に恐れ入りました。
先ずは静々と「[b:勢子蟹]」から。 濃厚な勢子蟹を味わい、冬が来た・・・と感じます。緑はモズク。
内子も贅沢に頂きます。
「銀杏の擦り流しに 栗の渋皮揚げのお椀」先ずはこれで、ドギモを抜かれました。 しっかりお出汁に、風味豊かな銀杏の擦り流し、そして甘く香ばしい揚げた渋皮栗・・・♡
鮮やかに目に飛び込んできた紅葉。その後はカウンターに散らして紅葉狩りです。
目に鮮やかな紅葉りお皿を散らすと、「大間・鮪の大トロ」です。鮪も紅葉色。
目に鮮やかな紅 それを白胡椒で頂くとはっ!脂がスッと抜けて、甘味が際立ちました。
大きく男前に切られたのは、「明石の鰆」。鰆史上、間違いなくトップです( ;∀;)
大きな活き蟹を3匹運んでいらした緒方さんが、「これで3,000万」と不敵な微笑みです。した緒方さんが、「これで4,000万」と不敵な微笑みです。
ザクッと包丁を入れ、活き蟹にとどめを刺していきます。
先ずは肩。黙って穿るの儀。その後、齧った。
こんな感じで登場。熱々をバキッと割って下さいました。お写真が似ているので抜粋で。
贅沢にバクッと食べても口中で消えてなくなり、淡い余韻だけ・・・まさに夢の食べ物。
爪。最高です!
爪酒・・・私は、爪出汁。
煮切り酒に合わせた蟹味噌の甲羅焼、えも言われん旨み、表現する語彙力が焼失した瞬間でした。
山崎の仕込み水の炭酸水。炭酸が抜けずに美味しい。瓶のデザインは、緒方さんのエントランス天井の竹のデザインとの事。
海老芋でホッコリするはずが、またもや巨大さに興奮状態ww お味は、甘く優しく炊かれておりました。
香の物一つとっても、全く抜かりない。手前は木耳の山椒炊き。美しいです。
〆のご飯に突然思いついて「松茸のお粥」との事、キャッ♡嬉しい、と思ったのも束の間、お支払いが頭をうず巻いたのでした (;''∀'') 素晴らしい香りの、最上級のお粥であった事は言うまでもありません。
カキフライ丼。ウスターソースに実山椒。めっちゃ旨い~ヽ(^o^)丿♪
手打ちそばで、口中がそそがれる心地です。
こんな甘味は大好き。焼き葛餡。香ばしくプルプルです。
2023/11/14 更新
2019/10 訪問
秋の緒方さん。創造の自由さを一緒に楽しむ。
緒方さんに伺うのは、本当に楽しい。
こんな風にしたら、美味しいのではないか。やってみようか・・・
緒方さんの、繰り返されるつぶやきの中で完成されていった献立かしら、と、
食べ手も、幸せに、一緒に楽しくなってしまいます(^^)
秋、松茸の季節にお誘いいただき貸切会に参加させていただきました。
今回の主催者様の会は、必ず特別に楽しい事が間違いないので、楽しみで楽しみで仕方ありません。
ことさらゆっくり、道々までを楽しんでいたら、到着が一番最後・・・・(;・∀・)ごめんなさい。
さて、カウンターにご案内いただいて、皆様口々に飲み物をお願いいたします。
私はといえば、緒方さんでお使いのオールドバカラのグラスが大好きで、できるだけそのグラスを目にしたい魂胆です。
ビール、ハイボール、お水。最後はお酒も頂いて、色々と器を楽しませていただきました(笑)
お料理です。
◇ 丹波松茸の天麩羅 松葉と松ぼっくりを添えて
大きな笊に山盛りの松葉。漆のお皿にバサッと手づかみて置かれ、そして和紙に包まれた「松茸」が手渡されます。
く~~っ、楽しい!
丹波の松茸はこの日がお初との事。いただくのは何年ぶりでしょう。
湯気を上げる松茸にかぶりついてしまって、あっ、写真(;・∀・)
◇ お椀 弁慶栗と菊
しっかりとした鰹出汁に、時折、菊の香りが飛び込んできます。
見事な大きさの弁慶栗は、気持ちが落ち着くような甘み。
里の秋を感じます。
◇ 造り 真鯛、身と炙り皮・障泥烏賊、身と炭火炙り下足
コリコリした真鯛は久しぶり。新鮮なものも大好きです。
そして皮の炙りの甘みがとても良かったです(^^)
◇ 秋鰆の炭火炙り、九条葱 灰汁を抜いた芥子醤油
旨みの突出した鰆に驚きました。
豪快な九条葱のざく切りを載せられるだけ載せていただいても負けない旨み。なんて美味しいのでしょう♡
それでも余ってしまった葱に、緒方さんが芥子醤油をかけてくださいました。
余すことなく堪能。
◇ 琵琶湖天然鰻 白焼き
直焼きの鰻は皮目はパリリン♪身は蒸したのかと思うほどふっくら。
余韻がさわやかに甘く、焼き方の見事さを思い知らされた圧巻の一品です。
◇ 真鱈の雲子 炭火焼き 醤油タレに粗びき胡椒
人生で一番美味しい雲子、と感じた一品。
上質な雲子を徹底して選別するとの事。
甘辛の醤油ダレに黒胡椒なんて、なんて豪快で斬新なのでしょう。感動しました。
◇ 月と鼈 鼈の餡に玉葱
大きな玉葱の一番きれいな部分を、美しい餡で頂く一品。
◇ 生松茸のご飯
カウンター全体が香りに包まれました。イヤダァ~、美味しすぎて飲める、お替り下さい!!
◇ イクラの玉子掛けご飯
お腹一杯ですが、濃厚で悶絶なイクラご飯も頂きましたm(__)m
◇ 銀杏餅
今回も、やはり素晴らしいお席でした。
食後もニコニコしてしまうような時を過ごさせていただいた事、心から感謝いたします。
主催者様、ご一緒様、ありがとうございました。
緒方さん、お店の皆様、
大変大変ごちそうさまでしたm(__)m
オールドバカラが美しい
齧ってしまった(-"-;A ...アセアセ
弁慶栗と菊
真鯛と障泥烏賊
秋鰆の炭火炙り、九条葱
鰻の白焼き
真鱈の雲子の炭火焼き
お題:月とすっぽん
松茸ごはん
イクラの玉子かけごはん
銀杏餅
2020/02/03 更新
2018/07 訪問
夏の緒方さんに、水の清さを感じました
路地を遠回りしながら緒方さんに向かって歩きます。無風に強い湿度のこの日、そんな空気にも京都の夏を感じます。
赤い暖簾をくぐり、中庭を望めるカウンターに。
この日は、いつも素敵なお席にお誘い下さるクールビューティ様とデートです(〃▽〃)
ご常連の彼女のお陰様でくつろいでほろ酔い・・・夢の中にいるようなひと時に、いただいたお料理です。
◇先付 赤雲丹ご飯
ご飯が最高に美味しい!うっすらとついた塩気に甘い雲丹。最初から幸せすぎるスタートです。
◇スッポンのジュレ
煮物椀に替えて、美しく輝く琥珀色のジュレ。上には多分アクを抜いた新生姜。
どこまでも清く、滋味深い。二人とも無言になってしまいました。
◇造り 鱧の造りと焼き霜
目にも涼しい蓮の葉に、豊かに盛られています。とくにお刺身で頂くと、甘みがたっていました。
上に、マカロニのようなモチモチした物体・・・お伺いすると、鱧の浮袋との事、珍味。
このあたりで、飲み物をハイボールから冷酒へ。
一緒にご用意くださった「和み水」を一口頂いてビックリです。
こんなにまろやかで美味しいお水は初めてです。
余りの美味しさに、お弟子さんにお聞きしたところ、大将が毎日汲んでこられる湧き水との事で、お出汁もご飯を炊くのも、すべてこの水を使われるのだそうです。
琥珀色のジュレも、この後頂いて感動したモズクの潮汁も、この水の恩恵があるのですね・・・
京都の水の文化に今更ながら感動いたしました。
◇ぐじ鱗焼き 茄子の油通し
まず、蓼酢が配膳されて、鮎!と思いきや、甘鯛です。
ぐじの甘みと、蓼のピリリがとてもよく合って、さすがの一品に。
茄子も美しい事!!トロリとした食感も格別でした。
◇鮑と桃のピュレ
そのまま桃のピュレ。モッチリした鮑と交互に頂きました。
◇とり貝尽くし
目の前には大きくて元気なとり貝。大きなお鉢から、飛び出しそうに動き回っています。
まずは、「ヒモと肝」濃い甘みと潮の薫り、歯触りもシャキッと最高!
世の中のお鮨屋さん、とり貝のヒモはどこに行くのでしょう・・・
そのあと目の前で焼かれて、次々とお皿へ!!至福・口福!!
◇鰻 ご飯
皮目がパリッと音を立てるように焼かれた天然鰻様。
スッキリとした脂に少し焦げたタレが最高。添えられたピカピカご飯と一緒に夢中で頂きました。
◇鱧と水雲の潮仕立て
今回印象に強く残った一皿。澄んだ水の中に、モズクが漂っているように見えます。
そのまま頂くと、潮の薫りが身体に染み渡るよう。
ふわふわの鱧は、山椒油を浮かべたタレで頂きます。
◇鯛のお出汁のカレー
しっかり香辛料の効いた辛いカレー。お米の威力が素晴らしい。
◇お蕎麦
つけ汁には、たっぷり茗荷と紫蘇。ゆっくり味わいたいけど、延びないうちに、夏のお蕎麦を満喫。
◇生姜の葛焼
熱々の焼葛。私にとってベストスイーツ。
◇お土産に鱧山椒の濡れ煎
やっぱり素敵な緒方さん。
夏の夕暮れに、不思議なことに終始「水」を感じておりました。
またいつか、季節を変えて伺いたいものです。
本当に素晴らしい時間でした。
そして、ごちそうさまでした。
涼やかなハイボール
赤雲丹ご飯
スッポンのジュレ
鱧の造りと焼き霜
鱧の造りと焼き霜
お酒 金継ぎが美しい
ぐじ鱗焼き 茄子の油通し
桃と鮑
逃げ出すトリガイ
ひもと肝
大きい!
鱧と水雲の潮仕立て
鰻ご飯
鯛カレー
付け汁
お蕎麦
焼いた葛
お土産
2019/12/15 更新
約一年ぶりの京都、京都にはお別れしたつもりでしたが・・・
「生涯に一度は、ココの間人蟹を食べるべき」
そう食通様方が口をそろえる、貴重なお席のお誘いに、重すぎる腰を上げた次第です。
解禁になったばかりの間人蟹様。
初競りでは、一匹 1,000万 の高値のニュースを見たばかりですが、
大きな活き蟹を3匹運んでいらした緒方さんが、「これで3,000万」と不敵な微笑み ( ̄ー ̄)ニヤリ。
力強く蟹を捌き、炭火でじっくり、まずは肩から火を通すご様子で、その間にもお料理はスタートします。
濃厚な「勢子蟹のお出汁ジュレ」を味わい、はぁ、また冬が来たのね・・・
そして、そして、次に登場したのが「銀杏の擦り流しに 栗の渋皮揚げのお椀」♡
先ず、これでドギモを抜かれました (◎_◎;)
お出汁に風味豊かな銀杏の擦り流し、そして甘く香ばしい揚げた渋皮栗。
大胆な中にも、日本料理としての完成度に言葉を失い「あぁ、これが緒方さん」と、
今更ながら改めて、畏敬の念に撃たれたのでした。
次には、目に鮮やかな紅葉。お皿を散らすと、「大間・鮪の大トロ」です。
それを白胡椒醤油で!びーーっくり!美味しい♡
次は「明石の鰆」ですが、切り身大きすぎません?
皮目を炙って脂が活性化して、甘い♪
鰆史上、間違いなくトップ~~ (/・ω・)/
さあ♪間人蟹が次々とお皿に置かれます。
ピュアに甘く、透明感のある身は、贅沢にバクッと食べても口中で消えてなくなり、淡い余韻だけ・・・
まさに夢の食べ物。
それに対して「煮切り酒に合わせた蟹味噌の甲羅焼」は、えも言われん旨みに、表現する語彙力が焼失した瞬間でした。
〆のご飯は、ふと思いついたと仰る「松茸のお粥さん」
キャッ♡嬉しい、と思ったのも束の間、お支払いが頭をうず巻いたのでした (;''∀'')
素晴らしい香りの、最上級のお粥であった事は言うまでもありません。
香の物一つとっても、美しさもお味も、全く抜かりなく、
「カキフライ丼」も、「手打ち蕎麦」も、しっかり感動しながら頂きました。
「緒方」さんに伺ったのは、2019年の秋から4年ぶりでした。
3回目の訪問でしたが、私は今まで何を見てたんだろうと思うほど、今回、圧巻に思いました。
本当に素晴らしかったです。
一生で、最初で最後の間人蟹も、もう思い残すことは有りません。
そんな経験に誘ってくださった、北の独身貴族様には激しく感謝いたします。
大変大変、ごちそうさまでした m(_ _)m