11回
2022/12 訪問
師走をすごせる幸せに、感謝。
柚子香煎でホッと一息。かじかんだ手が温まる思いです。配合を知りたいですm(__)m
12月恒例の「うずみ豆腐」は私にとって、年の瀬を象徴する一品。 何とも染みわたる絶妙な塩梅の白味噌仕立てに、胡麻の香り、文字通り胃の腑に染みわたります。
「こっぺ蟹の蒸し物」は下まで身がびっしり。温められて旨みが凝縮した印象。
「白甘鯛に三年熟成三輪素麺」は衝撃の吸い地でした。 お出汁の中に、白甘鯛を炙った香ばしさも溶け込んで、そこまで計算する素晴らしさが圧巻です
ビールをやめたと、少しすっきりした印象。クリクリした目で真っすぐに見つめられるとオババはドギマギしてしまう♡
分厚く引かれた虎河豚は、3日寝かせて旨みを引きだして。クリームのように仕立てた白子を包んで。
最近この食べ方が1番美味しいと感じる、と道人さん。はい、それはそれは美味しいです。添えられた芹の胡麻酢和え・唐墨も一品として美味。
蟹味噌の強すぎない塩梅が神業と思う。
焼虎河豚。これはもう、美味しいに決まってるでしょ(笑) 人の大きさが気になるヤツ。
月の輪。脂が透明。なんでこんなに綺麗なお出汁なのか・・・金沢春菊の鮮烈な香りも良いアクセントです。
「海老芋の米粉揚」は、トロリと柔らかくお出汁を含ませた富田林の海老芋を熱々に揚げて、 それに最高の柴山蟹餡。 聞こえたのは一同の唸り声だけでした。
お食事は「にえばな」からスタート。薫りを楽しんだ後は、鴨鍋お代わりラッシュです。
鴨のお出汁を吸った淀大根。美味しくて止まらない(笑)
胡麻豆腐の黒糖かけ。何とセンスの良い一品でしょう。
日日の、200本限定品。最高に美味しくて調子づき合せて1合を超えていただきましたm(__)m
2022/12/27 更新
2022/04 訪問
「選ばれてあることの恍惚と不安の二つ我に有り」
題は、お食事の最中、お話を伺っている最中にしきりと浮かんできた言葉です。
今回は店内を改装され、ゆっくりと3か月休まれた後の初訪問でした。
奥行きのある床の間が本当に美しくて、異次元空間に足を踏み入れたようでした。
そんな空間で中島さんのお料理を頂けるのは、身に余る光栄です。
中でも一番好きな季節、中島さんのお料理を頂かないと春が仕舞えない気がしてしまうのは、なんと驕り高ぶったことでしょう・・・反省・・・
さて、ドキドキとお料理が始まるのを待って、まず、中島さんから歓迎の一献を頂きます。
そして、先付が目の前に現れると、文字通り息を飲むほど美しい・・・
しっとりとした蟹の身に、甘く溶けてしまう雲丹、濃いオレンジは蟹の子、
それにシャキシャキと軽い苦みの菜の花。
器の絵付けと一体になって、芸術を頂いているようでした。
お椀、お造り、飯蒸しと驚嘆を重ねて、
「本みる貝の炙りに、このこ」を載せたものが供されるに至って、私の感動は最高潮。
身厚の本ミルは、炭火で香りよく炙られて噛み応えも心地よく、噛めば噛むほど強い甘みで、それを「このこ」の塩気が塩梅よく納めてくれます。
何でも無く見えるかもしれませんが、奇跡のハーモニーのようでした。
こんな事は、人の力を超えている。やはり、食神様が選んだ人と感じずにはいられませんでした。
そんな中島さんも、味に迷い、不安になるとの事。
お食事が終わり、一緒にお話ししていると、そんなことを洩らされて、
私などが、どんなに言葉を尽くしたところで安心する事などできないのでしょうね。
頂いたのは、
◇ 桜湯
◇ 渡蟹と由良のムラサキウニ、菜の花の胡麻和え
◇ 煮物椀 蛤・塚原の筍・うるい
◇ 造り 明石の鯛・淡路の伊勢海老 ルッコラの花
◇ 鮑と空豆の飯蒸し 熊本の八代糸海苔、唐墨
◇ 本みる貝の炙り 海鼠子
◇ 愛媛の白甘鯛 たたき蕨餡
◇ 塚原の筍 付け焼
◇ 鶉(シャントゥカイユ)のフライ キャロルセブン クリームチーズの酒粕と白味噌煮漬け
◇ 桜海老真丈 青干しゼンマイの湯葉巻
◇ 食事 白飯・筍ご飯・香の物・鯛の胡麻和え・ちりめん山椒
◇ 桜餅 お抹茶
本当に春の奇跡のようなお料理でした。
いつも通り、ご一緒様方は、腰を据えて呑み始めて(笑)、中島さんの翌日お休みもいつもの事。
どうぞごゆっくり、と私は退散いたしました。
果報が尽きるような一日をありがとうございました。
ごちそうさまでしたm(__)m
器の絵付けと一体になって、芸術を頂いているようでした。
しっとりとした蟹の身に、甘く溶けてしまう雲丹、濃いオレンジは蟹の子、 それにシャキシャキと軽い苦みの菜の花。
煮物椀 蛤・塚原の筍・うるい。蛤は力強い九十九里。筍は玉蜀黍にも似たドクドクノ薫りを放って、甘い。下に忍んでいるウルイまでシャキシャキと見事に美味しい。
明石の鯛・淡路の伊勢海老 添えられているのはルッコラの花。伊勢海老の美味しさに一同驚愕。サクサクと歯が入る音が響くようでした。
鮑と空豆の飯蒸し 熊本の八代糸海苔、唐墨。絶妙な塩梅に糸海苔の香りが広がる素晴らしい日一品。
身厚の本ミルは、炭火で香りよく炙られて噛み応えも心地よく、噛めば噛むほど強い甘みで、それを「このこ」の塩気が塩梅よく納めてくれます。 何でも無く見えるかもしれませんが、奇跡のハーモニーのようでした。
愛媛の白甘鯛 たたき蕨餡。これも感動の一品。グジの皮は香ばしくパリパリ、身はふっくらしっとり。叩いた蕨餡が心を落ち着かせてくれるような一品です
これを頂かないことには、竹の子を終われません。薫り、柔らかさ、甘さ、焦げた醤油の香り、世界一の筍です。
春のお愉しみになった、シャントゥカイユのフライ。昨年のものより味が濃くて美味しく思いました。山椒の香るソースがまた絶品なのです。
桜海老真丈 青干しゼンマイの湯葉巻。この炊き合わせにもどれだけの手間のかかっていることか。素晴らしく美味。
こちらもこの季節のスペシャル。御釜に一つは白米、一つは筍ご飯。5人で食べきってしまう勢い。
先ずはにえばな。
世界一好きな、道人さんの筍ご飯。筍が一番好きな食材だから、世界一好きな食べ物。筍の下の硬いところを細かく細かく切って、タップリと炊きこまれています。こんな筍ご飯は他所では頂けません。
桜餅も、塩が効いて本当に美味でした。これなら大好きです。
奥行きのある床の間が本当に美しくて、異次元空間に足を踏み入れたようでした。説明をして下さる中島さんも嬉しそうでした。
2022/05/10 更新
2021/10 訪問
食神様の宿る場所・・・秋は松茸
新幹線でじっと耐える事6時間、たどり着いたのは大好きが止まらない「道人」さんです。
開始時間を大幅にずらして頂いて、さぞやヤキモキなさった事と存じますが、
何事もなかったように迎えて下さり、返ってねぎらって頂いたのは感謝しかありません。
さて、今回も一番隅っこにお席を頂いて、ホッと深呼吸。
改めて道人さんと女将さんの並ぶ姿に、じわ~っと幸福感が込み上げて参りました。
先ずは道人さんから、一献頂いてお料理がスタートです。
今回のメインと言えば、やはり「丹波の松茸」
とれとれの歯触りに、口の中から鼻に抜けるというより、口腔内と脳にとどまるようなその香りを堪能させていただきました。
なぜこんなに甘く、香るのか・・・今年の松茸の大トリにふさわしい迫力でした。
そして、それに負けないお料理の数々は、大胆かつ繊細、
まさに道人さんの真骨頂の連続でした。
「マルハギ」の美しさにドギモを抜かれ、肝の味わいにひたすら感動。
大胆に焼かれた、「スッポン」の、レアに焼かれた身も黙々と齧りつきました。
この日一番の感動かもと、記憶に残る一品は「丹波栗と銀杏の飯蒸し」です。
しっかり繊維の太いずわい蟹が贅沢に使われていますが、そのインパクトを凌駕する「丹波栗」の美味しさ!
素晴らしいセンスの一品でした。
この日の素晴らしい、お献立です。
◇ 先付 淡路伊勢海老の炙り 海老味噌酢 ほうれん草
◇ お椀 丹波松茸 蟹真丈
◇ 造り 明石の鯛 藻塩・かぼす・醤油
◇ 造り まるはぎ 肝ポン酢
◇ 飯蒸 丹波栗・銀杏・渡蟹
◇ 焼物 すっぽんの漬焼き
◇ 揚物 松茸のカマス巻き
◇ 口直 ありの実白和え
◇ 汁物 鶉つくね・蕪・九条葱
◇ 飯物 松茸ご飯 白飯 唐墨・縮緬山椒・香の物
◇ 甘味 栗大福
◇ お抹茶
今回めったにないアクシデントにご自身も巻きこまれながら、道人さんとの時間調整や連絡をして下さった幹事様。
本当にありがとうごさいました。
年末の会には伺うことができず、今回が今年最後となりました。
一年素晴らしいお料理をご披露下さった道人さん、女将さん。いつも素敵な幹事様、ご一緒様、
重ねて、ありがとうございました。
大変大変、ごちそうさまでしたm(__)m
淡路伊勢海老の炙り。レアでブリッとした歯ごたえが残り、さすが伊勢海老です。噛みしめるのが楽しい。コクのある海老味噌を軽く出汁酢で滑らかにしています。
見事な味わいの、明石の鯛。一切れずつ口に運び、よく噛んでいくうちに味の変化を楽しむ道人流。美味としか。
歓声が上がった、美しきマルハギ。こんな風に頂くのは記憶に無い。大胆かつ繊細も、道人さんの真骨頂。
この肝が素晴らしかったです。コクのある甘いクリーム、しかも大量。鮟肝よりも上品。
丹波の松茸はなぜこんなに美味しいのか・・・誰か解説してほしい。トレトレのバキッとした歯触りを楽しみながら頂く。いつものように吸い地もパーフェクト。蟹真丈も旬のような美味しさ。
この日一番の感動かも・・丹波栗と銀杏の飯蒸し。しっかり繊維の太いずわい蟹餡で。
ツヤツヤのモチ米が宝石のようです。
驚きの焼きスッポン。レアなんです。脂身・赤身を網羅して、みんな無言で齧りつきました。凄い!
歯を入れると口腔内に松茸の香りが充満しました。身厚のカマスがホックリホロホロと美味しい事に後から気づきました。
ありの実の白和えで平常心に戻してくれました。秋よありがとう。
さて。お鍋は・・・#鶉かわいよ、かわいよ鶉。鶉は俺の嫁。鶉大好きだ!
鶉のつくねに、蕪。九条葱の緑が鮮やか。おつゆを一㍑飲みたい。お変わりは葱多め、おツユ多めで頂く。
ひたすら刻む・刻む・刻む
全て煮えばなに投入され、カウンターに香りが充満した。味わうことを忘れて飲んでしまいそうで、セーブするのに苦労する。
道人さんとご一緒様のアフターが長そうなので、先にお声をかけさせて頂いた(笑) 栗餡に栗甘露煮を包んだ、栗大福。
たっぷりのお抹茶でごちそうさま。
2021/10/24 更新
2021/07 訪問
食神様の宿る場所
どうしても、大好きが止まらない場所です。
女将さんの笑顔を見ただけで、デレデレと目じりが下がってしまうワタクシ・・・なかなかお逢いできない、アイドルの追っかけの気分です。
それに、神がかったお料理をいただけるのですから、ここはもうこの世のパラダイスです。
この日は、七夕にちなんで梶の葉をあしらった「黒鮑に久世茄子のタルタル・赤雲丹」で静々とスタート。
久世茄子のタルタルなんて、相変わらず素敵なセンス♫ と、うっとりしていると、
ご一緒様が梶の葉をお面にこちらを見つめています。
・・・自由すぎる(・・;)
お造りに大好きなアコウが現れると「大盛で~!!」と声が上がるし、
マァ、いつもの事ですが、そんなことも許してくださる不思議な温かさが、道人さんの魅力でもあるのです。
(因みに、こちらは基本的には5.6人のグループ貸切、1回転のみ。その場にはお友達ばかりです)
炭火で焼かれていく身厚の鳥貝も、皮パリ身ふっくらの海鰻も、黄韮を合わせるセンスに打たれた鱧も、
全て息を飲むばかりでしたが、
なんといっても、この日一番泣けた御料理は「鮎のおかき揚げ 玉蜀黍の飯蒸し、蓼と白味噌」でしょうか。
鮎が熱々ホクホク、おかきの薄い塩気に包まれ甘みを増して、
その甘みに同調するのが飯蒸しのコーン。蓼酢も白味噌を加えてクリーミーで何という食神様のお料理か♡
爆笑しながらも、皆様、本当に道人さんのお料理に感動の渦。
この場にいられる幸せを噛みしめた一夜でありました。
頂いたのは、
◇ 食前酒
◇ 黒鮑、久世茄子のタルタル、赤雲丹
◇ お椀 アコウと葛素麺
◇ お造り アコウ、由良の赤雲丹
◇ 鱧の湯引き 梅肉生姜 黄韮
◇ 鮎のおかき揚げ 玉蜀黍の飯蒸し、蓼と白味噌
◇ 鳥貝の炭火やき、玉葱ポン酢
◇ 海鰻の炭火焼き、実山椒時雨煮
◇ 久世茄子の揚浸し、辛味大根・大葉
◇ 冬瓜の毛蟹餡
◇ 鮪
◇ ご飯のお供 (牡丹海老の醤油漬け、生唐墨、香の物、ちりめんじゃこ)
◇ 呉豆腐 波照間の黒糖で作った黒蜜
◇ お抹茶
いつもお世話になってばかりの食べ友様、
感謝でいっぱいです。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます( ノ;_ _)ノ
七夕にちなんで梶の葉でスタート。ご一緒様がお面にしている。出禁注意(笑)
黒鮑、久世茄子のタルタル、赤雲丹。鮑の身の厚さ!久世茄子のタルタルのセンスにうっとりする。
アコウと葛素麺。背筋が伸びるお椀。
アコウ、由良の赤雲丹。身が包丁を跳ね返すようなアコウ。ご一緒様が口々に大盛で!と叫ぶ。定食屋さんではないから(・・;)
身厚の活き鳥貝。磯の香りと甘み。ワタも美味。
ムービーはインスタにて。鮎の骨抜き師を襲名したらしい。
鮎のおかき揚げ 玉蜀黍の飯蒸し。神がかった息をのむ一皿にまた出会えました。
鱧。甘~い♡ 黄韮を見ると無条件で喜ぶ。
皮パリパリ、身もふわっふわっの海鰻。直焼きとは思えないほど。
久世茄子の揚浸しに、たっぷりの辛味大根。こーゆー一品が恐ろしく美味しい。
冬瓜の毛蟹餡。染みる一品。
夏の鮪。皆様山盛り召し上がっていて、私も一切れだけ切って頂きました。
「にえばな」からスタート。爆笑お替り競争が始まる。なんとご用意くださったご飯は8合(笑)
ご飯のお供たち。
削り節に牡丹海老を載せると、激うまでした。
呉豆腐 波照間の黒糖で作った黒蜜はスッキリ切れが良く、つい飲み干してしまいました。
道人さんからのお土産。嬉しすぎたのでちょっと乗せてしまいますm(__)m
2021/07/30 更新
2021/04 訪問
食神様の宿る場所
道人さんでお食事をすると、人の力を超えたものを感じてしまいます。
「毛蟹 筍の椀」のお出汁に、「蛤の飯蒸し」の塩梅に、「ぐじの蕨餡」に、これ以上のものが世の中に存在するとは思えません。
中島さんは、「食材が良いだけですよ」と例によって目をクリクリさせているのですが。
筍の旬のそのまた真ん中に伺えたのも初めてでした。
何が好き?と聞かれれば、まず「筍!!」と答えるワタクシ。
それも日本一と言われる「塚原の白子筍」を道人さんの手でまるまる頂くなんて・・・穂先、次の節、またその次、根元、その香り、甘み、歯触りをそれぞれの調理法で頂き、まさに冥利がつきました。
たっぷりと添えられた、天然の山椒も初めて経験する透き通るような鮮烈さで、我儘にたくさんたくさん頂いて、冥途の土産になりました。
これ以上、私の語彙では説明できません。
1年で一番好きな食材のこの時期に、あの場にいられた奇跡を心から感謝いたします。
お料理は
◇ 桜湯
◇ 鮑 蛤のお出汁ジュレ 生バチコ うるい・こごみ・タラの芽
◇ 毛蟹 筍のお椀
◇ お造り 明石の真鯛・烏賊・唐津の雲丹
◇ 蛤とそら豆の飯蒸し 唐墨かけ
◇ ぐしの蕨餡 山椒
◇ 塚原白子筍 蒸し物・漬け焼
◇ シャントゥカイユ(鶉)のカツ 山椒ソース
◇ 青干しゼンマイ湯葉巻き
◇ 白ご飯 筍ご飯 3合ずつ
◇ 鶉出汁の赤出汁 香の物
◇ 道明寺
人生一番素晴らしい一夜でした。
お声をかけてくださる、大好きな食べ友様、感謝してもしきれません。
本当にありがとうございます。
ごちそうさまでした。
小さな灯りを見るたびに胸がときめく
「鮑 蛤のお出汁ジュレ 生バチコ うるい・こごみ・タラの芽」
ふっくらと柔らかく、旨みを閉じ込めて口にした瞬間に驚きがある。蛤のお出汁のジュレに香る酢橘もたまらない。
「毛蟹 筍のお椀」くっきりした吸い地は今までにない印象。更に毛蟹の旨みが溶けだし、更に山椒が香る。筍の穂先は姫皮の歯触りが心地よく、香りと甘みが広がります。
「明石の真鯛・烏賊・唐津の雲丹」この真鯛の感触は他では経験できません。皆でビルビルとかプリンプリンとかモチモチとか、言葉を探したけれど。かみしめると油分と甘みがどんどん増します。
「蛤とそら豆の飯蒸し」神を感じた一品。ワタを取った蛤の食感と美しさ、出しを纏ったお米、唐墨はこう使いたいです。
「ぐしの蕨餡」グジの皮目は心もち強めに焼かれて香ばしい。蕨餡とはなんとセンスの良いことか。
ため息が出るほど美しい
上部は蒸し筍。細かく入った隠し包丁で舌触りが良い。薫りを存分に足り染みました
やや下は濃い旨みを醤油の漬け焼で。あぁぁぁぁぁ本当に泣きそうになりました
「シャントゥカイユ(鶉)のカツ 山椒ソース」なんと日本で唯一モーツァルトを聞かせて大切に育てた鶉。旨みが濃いのでカツにして自家製山椒ソースをかけても負けない。
「青干しゼンマイ湯葉巻き」興奮状態から一旦現実に引き戻してくれる滋味深い一品。こういう緩急が本当に上手い。
先ずは白版の煮えばな
女将さん、もうもう本当にかわいい♡
下の一番濃い部分はご飯に。歯ごたえが心地よすぎてお変わりが止まらない。
花山椒可愛い。私が4杯目にトライするとご一緒様は7杯目でした。
鶉で出汁を取った赤味噌の味噌椀。山里の野趣が溢れてメチャクチャ美味しい。勿論おかわりを頂く。
お供はお漬物と、生唐墨、山椒ちりめん
道明寺 桜葉もできるだけ頂いて甘みと塩気を味わいました。
2021/04/24 更新
2020/12 訪問
これ以上の場所は、見つけられない。
師走の道人さん。
最初の「折敷」から魂を射貫かれて、もう何も言うことはありません。
「折敷」には通常はご飯とお汁。
忙しい師走にだけ、その二つを合わせてお出しして良い、との事。歳時の一品でした。
「白味噌仕立ての胡麻豆腐、糯米、雪下の蕗の薹」
泣ける位良い塩梅の白味噌のお汁に、仄かに香る、蕗の薹の奥ゆかしさに息が止まるほど。
感動に震えました。
天才です、やはり。
その後の「こっべ蟹」も「虎河豚」も、
この時期になれば珍しく無くなっている事もお見通しで、軽く期待を飛び越えていきました。
こっぺ蟹は蒸しただけでは無く、お出汁で下味。たっぷりと甲羅に戻されて、一口目の驚きと言ったら!!
雪に見立てた蕪餡も、美しい事。
虎河豚はプルプルと震えるいかった状態を丁寧にトリミングして厚切りに♡
頂き方は3種です。
☆ 勿論「てっさ」。「てっぴ」も包んで。
☆ 「白子ダレ」は甘く濃く、まろやか。
☆ 「石焼」はそのまま焼いても、葱ダレに漬け焼しても・・・香りにノックアウトされました。
日本一好きな「鴨鍋」も昨年に続いていただけて幸せでした。
際限なくお汁のオカワリをしてしまい、この前もそうだったと、女将さんに笑われてしまいました・・・。
さらには、ご飯が入らなくなってしまった (-"-;A ...アセアセ
目をクリクリさせながら、飄々と繰り出すお料理。
時折、神髄のようなつぶやきを漏らすのを聞き逃したくない、どこまでも魅力的な道人さんです。
今年も、季節ごとに伺わせていただけて望外の喜びです。
いつもお誘い下さる七福神様、本当に本当に、ありがとうございます( ノД`)♡
イツメンの気安さから、またまた大騒ぎ、どうぞお許しください・・・来年こそは(;´▽`A``
頂いたお献立です。
◇ 白味噌仕立ての胡麻豆腐、糯米、雪下の蕗の薹
◇ こっべ蟹のかぶら餡
◇ 虎河豚 刺身、白子餡、石焼、葱ダレ漬け焼
◇ 煮物椀 松葉蟹真丈、しゃぶ餅、ほうれん草、松葉柚子
◇ 柚子釜 雲丹飯蒸 揚げた唐墨
◇ 焼き物 マナカツオ柚庵焼き 虎河豚白子
◇ 凌ぎ 牛蒡胡麻汚し 芹とお揚げの和え物
◇ 揚物 海老芋の柚子味噌
◇ 鴨鍋 真鴨、聖護院、九条葱
◇ お食事 鯖の梅煮、香の物、生唐墨、縮緬
◇ 抹茶餡の苺大福
素晴らしかったです。
道人さん、女将さん、大好きです♡・・・・ごちそうさまでした<(_ _)>
静々とスタート
白味噌仕立ての胡麻豆腐、糯米、雪下の蕗の薹。気を失うくらい美味しい。
こっべ蟹のかぶら餡 口に入れた瞬間の驚きがもはやご馳走。
虎河豚は、刺身、白子餡、石焼、葱ダレ漬け焼。楽しさも格別。みんなでワイワイ。
これは素焼きにして、白子ダレ。テッピを包んで。
美しいお椀。期待が高まる瞬間。
松葉蟹真丈、しゃぶ餅、ほうれん草、松葉柚子。この日の悶絶2回目。
雲丹飯蒸 揚げた唐墨。
雲丹は舌に残らない甘いクリームのように糯米に浸透していきます。見事。
マナカツオ柚庵焼き 虎河豚白子
牛蒡胡麻汚し 芹とお揚げの和え物。この二皿も驚く美味しさ。キャーキャー言ってしまった。
海老芋の柚子味噌
もう何も言えねえ・・・
鯖の梅煮、香の物、生唐墨、縮緬
にえばなだけは頂きました。
2020/12/11 更新
2020/09 訪問
好き過ぎる気持ちが溢れすぎ(^_^;)
一月半で再び道人さんの幸せ。
今回も、七福神が合体したような、笑顔弾ける食べ友様のお席です。
9月に入ったとはいえ、湿度の高い猛暑の夕方、
まずは「ジャバラのトニックウォーター」でスッと汗が引き、
続く「ありの実の白和え」に、気持ちが静まりました。
このスタートの感じが、いつも大好きです。
今回は特に、丁寧に仕込まれたお椀や煮物、酢の物に、
賑やかな会話をふっとやめ、一息つくような素敵さを感じていました。
ご一緒していただいた、大阪のシェフさま♡が、
食後、意を決したように、お椀のお出汁について口を開くのをお聞きして、
まさに、それが道人さんにとって的を得たお話だった様子です。
「お椀が美味しくなりすぎちゃうんですよ・・・」
と仰ったのが印象的で、素敵な会話でした。
最近読んだノンフィクションで、懐石の流れの中、若い料理人さんが張り切りすぎから、炊き合せを一番出汁で炊いてしまう場面に
「せっかくだした、前の料理の味が台無しになってしまう」。主人公が言っておりました。
後から、そういうことなんだな、
もっとちゃんと味わうべきだったな、と反省した事でしたm(__)m
と、いつも同じことを言っているようで、成長がないどころか、退化している感じではありますが、
次回こそ。
次は、もう冬。伺うのが一番楽しみな、大好きすぎるお店です。
ごちそうさまでしたm(__)m
※ ※ ※
◇ 和歌山県じゃばらのトニックウォーター割
◇ ありの実の白和え 新銀杏
◇ 明石岩屋の鬼鯵 棒鮨
◇ 愛媛県の白甘鯛のお造り、由良の塩雲丹
◇ 鮪
◇ 明石のアコウ お椀
◇ 山口県の鮑・伊勢海老・蓮根 ポン酢ジュレ
◇ 鰻の蒲焼き
◇ 茄子揚げ出しに辛み大根 里芋・高野豆腐の炊き合わせ
◇ 冬瓜の毛蟹餡掛け
◇ お食事
◇ 蓮根餅 無花果
和歌山県じゃばらのトニックウォーター割
ありの実の白和え 新銀杏
明石岩屋の鬼鯵 棒寿司
愛媛県の白甘鯛のお造り、由良の塩雲丹と共に
甘さが引き出されていて、つい「甘いから甘鯛なの?」などと聞いてしまいました
今日は鮪も。
やま幸さん
鮑・伊勢海老・蓮根 ポン酢ジュレ掛け。大好きです。車海老のプリプリと、厚切り鮑のモッチリ、蓮根のサクサク、素晴らしいです。
うな様 舌に残る旨みに、改めて美味しい。
茄子、里芋、高野豆腐の炊き合わせ 揚げ出し茄子には辛み大根
冬瓜の毛蟹餡掛け 蟹の存在感がたっぷりですが、下卑たところが無い優しさが道人さんらしい。
ご飯のお供
蓮根餅と無花果 最高でした!!!!!
2020/12/10 更新
2020/07 訪問
好き過ぎる気持ち、溢れでる
京都は、3月の初め以来。三条大橋を渡る感慨はひとしおでした。
また来られてよかった・・・。
折は「七夕」
それに因んで、先ずは梶の葉を添えた先付。
「昔の人は、ハートの葉に恋文をかいて贈ったそうです」
そんな言葉から、宴はスタート致しました。
今回、とても印象的だったのは、その自由闊達なお料理の組み立てです。
先付の車海老の大きさはワイルドながら胡麻クリームは繊細な技を見せ、
煮物椀の、「しらかわ素麺」も大胆ながら、お出汁はさすが。
熟成が主流のお魚も、「本当はイカッタような魚を出したい」と、迫力すら感じるラインナップでした。
一皿ごとのボリュームも凄い♪
極めつけは、大きな大きな天然鰻。
骨切りして、直焼きでバリバリ!! こんなに旨みが強い鰻は初めてです。
しかも脂が口に残りません。
自由で、素直な自信に充ち溢れ、輝いて縦横無尽。
まさに、夏を体現したような組み立てに、またまた新たな魅力を発見したような気持ちになりました。
頂いたのは
◇ 梅酒 ソーダ割
◇ 天然車海老 久世茄子 胡麻クリーム
◇ 鱧の棒鮨
◇ アコウ、由良の赤雲丹
◇ シラカワ素麺
◇ 毛蟹 赤雲丹 ポン酢ジュレ
◇ 天然鰻の蒲焼
◇ 賀茂茄子 冷やし鉢
◇ 鱧しゃぶ 玉葱ポン酢
◇ 食事
鬼鯵のお造り じゃこ山椒 香の物
◇ 呉豆腐 宮古島の黒糖 和三盆 お抹茶
道人さんに伺うと、
小さな入り口を入る瞬間から、嬉しさがだだだだだだ~っと漏れます。
女将さんの可愛らしい笑顔に、抱きつきたくなります。
今回も笑いに包まれ、最後は花火が始まる始末www
幸せな一夜、好き過ぎる道人さんでした。
帰りに、ちょっと嬉しい言葉を頂いたので、それを胸の中に灯した小さな蝋燭のように生きて行こうと思います。
次は初秋に、
ごちそうさまでしたm(__)m
美しくスタート
巨大天然車海老。もう、こんなのは揃わないと仰る。
鱧の押し寿司。
あこうと、由良の赤雲丹。箱出しNGのお品。
大好きなお椀
しらかわと、三輪素麺。極細で熟成10年。
毛蟹と赤雲丹、山盛り。
骨切りした天然鰻がど~んと大皿で。皮目が美味しいと感じたのは初。
鴨茄子 削り節が美味
鱧しゃぶ 玉葱ポン酢
いつものように、煮えばなから。
ご飯のお供。鬼鯵。
ちりめん山椒が美味しすぎて、ご飯がなくなっても食べきる
呉豆腐
2020/07/28 更新
2020/03 訪問
好き過ぎる気持ち、溢れ出る
今一番好きな日本料理店は、と考えてみれば、西の「道人」、東の「星野」。
そんな愛しいお店に、またまた伺わせて頂きました。
女将さんのはんなりした笑顔に迎えられ、
もう既に、好きさがダダ漏れ……(#^.^#)
こちらにいらっしゃれば、皆様幸せ気分になれる事、間違いなしのお店です。
最初からリラックスした笑い声に包まれて、
桜の花びらが儚く散った、桜湯からスタートいたしました。
◇ 蓬胡麻豆腐、根室赤雲丹
ここにも、桜の花びら。
蓬の緑によく映えます。
お隣に座られた、こちらがお初の食べ友様が、目を丸くして笑顔を見せてくださいます。
その笑顔で、こちらまで嬉しくなりました♪
◇ 渡蟹の飯蒸し、バチコの天婦羅
大好きな飯蒸しに、たっぷりの渡蟹。
渡蟹の身の味わいは、しっとりと味濃く、上品。ご飯に出汁が染み込んで素晴らしい。
味噌もたっぷりで、甘く、贅沢。
バチコに載せて齧り、あぁ、お酒が進んでしまいます。
◇ 明石鯛 大分赤貝 赤貝ヒモと蛍烏賊のヌタ
巨大な赤貝に、一同絶句。
実はえんじ色がかったオレンジで迫力があります。
身が厚く、包丁が入らなければ噛みきれないような歯応えです。
貝ヒモは大好物!
九条葱と、柔らかい蛍烏賊でヌタになれば、感涙ものです。
◇ 房総蛤 福岡合馬筍
これが、凄かった! (T▽T)♡
蛤は腸を取って、何の身だかわからないような、美しさです。
若芽の歯触りも素晴らしく、ビックリいたしました。
筍の香りまで、蛤に負けずしっかり生きて、人生最高のお椀でした。
理想です。
◇ 白甘鯛西京焼
身の厚さ、ふっくら加減が素晴らしい。
よくぞこんなに、ジューシーなまま、身の甘さを残して!
と、口々にざわめいていると、
中島大将がニヤリと笑って、腕をポンと叩きました。
◇ 淡路黒鮑 根室赤雲丹
以下、酔いもまわって、無礼講(^_^;)
解説は控えますm(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m
◇ 桜鱒の柿の種揚げ
◇ 三重桜鰤シャブ 独活 ウルイ
しゃぶしゃぶのお出汁がどんどん美味しくなっていき、いつものようにおつゆのお変わりをいただきます。
鰤シャブ、かくあるべしのしっとりとした火入れもさすがです。
独活もうるいも、大好物。春の幸せです。
◇ お食事 桜鰤漬 牛時雨煮 削節 じゃこ山椒
◇ 椿餅 抹茶
最高に美味しいお料理を頂く幸せと、
「人たらし」と皆が仰る中島大将と、素敵な女将さんにお逢いできる喜びと、
気兼ねなく、ご一緒できる食べ友様と、
こんなに素晴らしい1日はありませんでした。
いつもお誘いくださる、ご常連様に感謝m(_ _)m
大将、女将さん、ご一緒様、ありがとうございました。
胸が高鳴る
桜湯
蓬胡麻豆腐、根室赤雲丹
渡蟹の飯蒸し、バチコの天婦羅
巨大赤貝 女将さんのお顔と同じ大きさ
赤貝ヒモと蛍烏賊のヌタ 気を失うほど好き
蛤は綿を取って。食感が違うものになっておりました
シラカワ 身の厚さ!!
淡路黒鮑 根室赤雲丹
桜鱒は柿の種揚げ 蕗味噌と
三重桜鰤シャブ 独活 ウルイ
独活好きの私だけ、酢味噌和えおまけ。これって愛?愛ですよね!(o≧▽≦)ノ
椿餅
2020/03/21 更新
2019/12 訪問
好きにならずにいられない・・・素晴らしい宴の夜
少し不安になるくらい、静に暗い道を進んで行くと、小さな灯りで「道人」と浮かび上がります。
この日はいつもお世話になっている方の貸しきり会、また、伺うことができて本当に本当に、幸せです。
中島大将はご自身を人見知りと仰るけれど、真っすぐに目を見てお話しなさるので、
くりくりした目が眩しすぎて、思わず目をそらしてしまうオババ(笑)
憧れのアイドルに逢えたような気分です(///∇///)
・・・えっと、落ち着いて・・・(^^;)
先付から感涙の、素晴らしかったこの日のお献立です。
◇ 胡麻豆腐 糯米 白味噌仕立て 蕗の薹と、とき芥子
新春の宴を先取りした、京都らしい先付。
ツボすぎて、涙目。
こっくりとした甘みの白味噌に、胡麻豆腐。
蕗の薹の清い香りと添えられた芥子で輪郭がしっかりして素晴らしいの一言。
◇ 焼き香箱蟹 千枚漬け
香箱蟹を焼く前に、お出汁を加えて蒸す。香箱の概念を覆すふっくら感。
甘酢を添えるのではなく、アクセントに千枚漬けを添えるなんて、素敵なセンスです。
◇ 柚子釜 飯蒸し 雲丹
香りと、モッチリとトロリの食感と、強い甘みと酸味。
小さな柚子窯の中に盛り込まれた世界が凄い。溜め息。
◇ 伊勢海老の造り 海老味噌
ご一緒様の誕生日に花を添え、とっておきの、美術品の器でおもてなし下さった一品。
薬味に酢橘と藻塩と山葵、もう、どれを添えていただいたら良いかパニックになりそう。
◇ 松葉蟹 蟹味噌射込み しゃぶ餅 青菜
蟹の繊維が太い!! 今年一番、味の濃い蟹に蟹味噌。
しっとりとした蟹は、たった今蒸あがったかのようで、凄い技術だなぁと改めて尊敬します。
吸い地は、いつにもまして旨みをしっかり、くっきりしたお味で対抗させていてボーゼンとしてしまう。
◇ 天然虎河豚 河豚白子のソース 鉄皮の小葱、胡麻油和え
厚く切られた虎河豚はギュっと噛みしめる食感。
白子は裏ごしてから、火を入れ、更に裏ごし、旨みが更に凝縮、鉄皮も少しだけ加えた胡麻油で華やかさが加わっています。
◇ 箸休め 京菊名の白和え
緩急をつけた、小さな一品も、香り高く、今まで頂いた白和えの中でベスト。
◇ 焼物 マナガツオ漬け焼
身が厚く、しっとり。目から鱗のマナガツオです。
迫力の大きさで提供されましたが、私にも過不足無い油分で最後まで美味しく頂きました。
◇ 富田林産海老芋の唐揚げ 柚子味噌
きめ細かい身質。まるで裏ごしたかのようです。
◇ 聖護院大根 鴨 九条葱のお鍋
もう、何も言えない。美味しすぎる。
大根の身質の素晴らしさは目利きの賜物なのでしょうか?
鴨のコラーゲンでコーティングされたように艶やか、しっとり。
「お変わりあります」の声に、誰よりも早く手を上げて、しっかりいただきました。
更に、お出汁のみのお変わりも。
◇ 食事 白飯 香の物 生カラスミ 釜揚げシラス 鰹節
◇ いちご大福 餡に胡桃 抹茶
実は、この前にお友達のバースディケーキもいただいて、その後(笑)
それでも最高のいちご大福でした。
小豆の粒がしっかり味わい深く、胡桃の食感も、胡桃の軽い油分を苺が払うのも、なんておいしいのでしょう・・・
この日は前述のとおり、仲良し食べ友様のバースディ。
主催者様がサプライズでケーキもご準備され、更に、名古屋と千葉の、お鮨の親方もご一緒。
余りの幸せ感に、何か恐ろしいことが起こるのでは?とマイナス思考になったほどです。
それもこれも、怒涛のように素晴らしいお料理で、ご参加の皆様を感動の渦に巻きこみ、
素敵な笑顔で接してくださる中島大将のお力。
まだまだお若い方なのに、この先は一体・・・・
もう来年は予約でいっぱいは、有名になったけれど、またどこかで伺えることを祈らずにはいられません。
本当に好きにならずにはいられない「道人」さんです。
幸せです。
ごちそうさまでした。
胡麻豆腐 糯米 白味噌仕立て 蕗の薹と、とき芥子
柚子釜 飯蒸し 雲丹
焼き香箱蟹 千枚漬け
伊勢海老の造り 海老味噌
蟹真丈 中に蟹味噌 しゃぶ餅 青菜
天然虎河豚 河豚白子のソース 鉄皮の小葱、胡麻油和え
焼物 マナガツオ漬け焼
箸休め 京菊名の白和え
富田林産海老芋の唐揚げ 柚子味噌
聖護院大根 鴨 九条葱のお鍋
まずは、にえばな
削り立ての鰹節に生唐墨
苺大福
酒器も素敵
2020/02/03 更新
2019/09 訪問
魅了されずにいられない
お誘いいただき、ご常連様のお食事会です。
今まで、お誘いいただいたチャンスを何回逃したことか・・・苦節2年wやっとたどり着きました。
最初から打ち解けた雰囲気に便乗しながらの、一品目は「蓮根饅頭」
月に見立てて、蟹はむら雲、芽葱は薄。
蟹の塩気と甘み、香りも考慮した銀餡が素晴らしい。
次は「伊勢海老の焼き霜、海老味噌に加減酢」
美味しい伊勢海老は何よりも好き。
この二品で、既に感極まり、思わず小さく叫んでしまったのだと思うけれど、初めて訪れたオババに対しても、
まん丸い目をクリクリと真っすぐ向けて、お料理を説明して下さいました。
お料理も勿論圧巻ですが、何よりも、このかたは「天性の人たらし」・・・と納得。
魅了されずにいられません。
待ちに待ちったお椀は「秋田の松茸」
蓋を開ける瞬間の、松茸と仄かな柑橘の香りは、まさにこの季節の日本人のDMAに語りかけてきます。
利尻昆布のお出汁!!! 細胞に染みわたります。涙・・。
この後も、「お出汁にくぐらせたアコウ」をいただいたのですが、
そのお出汁も素晴らしくて、初訪問にも関わらず、お出汁のみ3回お替りしてしまいました(;'∀')
お料理は、
「カマスを半日真空で旨みを引き出して、表面を幽庵で漬け、炭火で焼いた後松茸のお出汁をかけて」
等、離れ業の美味しさに息を飲みましたし、
センスの良さにもおののきました。
お肉も、マグロも、雲丹も、そうそう白米の美味しさったら!! ハァハァ・・・・落ち着けオババ(-_-;)
全て、一つも外れなく好みのど真ん中の幸せです。
そして小動物系の可愛らしい女将さんにも、しっかり惚れてしまって、悪いところが見つかりません。
これで、予約が取りやすい訳がなく、ここは泣き所ですが、仕方ありませんね・・・・
天の声が降り注ぐのをひたすら待ちながら、余生を送ることにいたします。
本当に感動いたしました。
ごちそうさまでしたm(__)m
器もすべて素晴らしかった
月に見立てて、蟹はむら雲、芽葱は薄
伊勢海老の焼き霜、海老味噌に加減酢
アマテガレイ
秋田の松茸を利尻の昆布出汁で
鮪はやま幸さん
雲丹の中で一番好きな由良がうれしい
鱧はマチュピチュの塩で
ありの実 白和え
カマス 松茸と
茄子 白味噌
あこう(キジハタ)
煮えばな
今日はお肉も用意しました、と、クリクリした目で。
削り節にちりめん 最高でした
10日ぶりにビールが浸みる♡
2019/10/04 更新
12月を道人さんで過ごすのは、毎年の願いです。
気の置けないメンバーで、道人さんが仰る「ゆるい会」の時間を過ごすのは、
何だかんだ有っても無事に一年を過ごさせてもらったと、感謝する最高の時間です。
底冷えする暗い路地から、引き戸を開けると女将さんの「お久しぶりですぅ」の笑顔、
頂く御料理は、私ごときが説明の必要もない至高の数々ですが、
なぜか田舎の炬燵で頂いているような温かさを感じます。
宴が始まり、12月恒例の「うずみ豆腐」は私にとって、年の瀬を象徴する一品。
何とも染みわたる絶妙な塩梅の白味噌仕立てに、胡麻の香り、文字通り胃の腑に染みわたります。
はぁぁぁぁぁ、ため息・・・・( ꈍᴗꈍ)
蟹や虎河豚や、それはもう素晴らしいに決まっているけれど、
道人さんに食神様を感じるのは、例えば「白甘鯛に三年熟成三輪素麺」の吸い地。
お出汁の中に、白甘鯛を炙った香ばしさも溶け込んで、そこまで計算する素晴らしさが圧巻ですし、
「海老芋の米粉揚」は、トロリと柔らかくお出汁を含ませた富田林の海老芋を熱々に揚げて、
それに最高の柴山蟹餡。
聞こえたのは一同の唸り声だけでした。
はぁぁぁぁぁ、、、
頂いたお料理です。
◇ 柚子香煎
◇ うずみ豆腐
◇ こっぺ蟹の蒸し物
◇ 白甘鯛に三年熟成三輪素麺
◇ 虎河豚お造り 白子醤油
◇ 柴山蟹足・芹の胡麻酢和え・唐墨
◇ 柴山蟹 蟹味噌掛け
◇ 焼虎河豚
◇ 海老芋の米粉揚 蟹餡掛け
◇ 月の輪熊 金沢菊菜 淀大根
◇ 鴨鍋
◇ 食事
◇ 胡麻豆腐の黒糖かけ お抹茶
私事ながら、本当に久しぶりの和食コーストライでした。
長い時間を過ごすのが若干しんどいながら、至高のお料理にお酒も楽しめて、自分でもびっくりです。
素晴らしい時間を過ごさせていただいたご一緒様、
温かいおもてなしの、女将さん、
天才道人さん、本当にありがとうございました。
ごちそうさまでした m(__)m