レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
8回
2025/04訪問 2025/06/15
レジェンド店に3年ぶりに訪問、すっかり世代交代も進んでますがテイストは不変
《店舗情報》
元サラリーマンだったという店主の田中光勝氏は、中国料理レストランを経営していた父親が急逝したため脱サラ、料理の道に転身したのが29歳のとき
社長業がストレスだったと語る田中氏は10年間続けたレストランを廃業、のちに伝説となるラーメン店『中華そば べんてん』を高田馬場で1995年にオープンさせました
中国料理で培った腕と経験を生かして「どこにでもある普通の食材から、とんでもないものを作る」ことを美学とし、濃厚で力強いスープ、そして隠し味の挽肉味噌が決め手になって看板メニューになった「つけ麺」はつけ麺ブームの先駆者に
しかし田中店主の体調不良が原因で突然の閉店、最終営業日の2014年6月28日には未明から名残を惜しむファンが殺到し神田川沿いに大行列、ニュースになるほどの騒動となりました
2年間に及ぶ糖尿病との闘病を経て回復した田中氏は、息子さん達のサポートを得て『べんてん』復活を決意
息子の邦彦氏が助手を務めるかたちで2016年9月18日成増で再開しました
《訪問情報》
4月下旬の火曜日、東京出張のついでに3年ぶりに訪問しました
東京メトロ丸ノ内線から池袋で副都心線に乗り換えて地下鉄成増で下車
10時20分頃に到着すると、シャッター待ち10人
ちょっと離れた電柱の列に接続し待つことしばし
11時の開店時にはシャッター待ち客が更に12人ほど増えていました
《オーダー》
店内は11席なので、末席にすべりこみ
久しぶりだったので「つけ麺」の食券を購入してカウンター左端席へ着席し、「中盛」でお願いしました
厨房は田中店主と若い男性と3人体制で切り盛り、すでに大将は麺上げしておらず盛り付けを担当
それと邦彦氏の姿も見られませんでした
25分ほど待って待望の「つけ麺」が提供されました
《麺》
麺は並250g、中350gが同料金、結構な麺量がワイルドに盛られています
相変わらず白くてツヤツヤ中太の自家製ストレート麺は、ツルモチ食感が素晴らしい
噛めば小麦の甘みがしっかり感じられ、コシもあって啜り心地も抜群です
《つけ汁》
つけ汁はシャバ系、醤油ベースでライトな仕上がり
大量のガラ・げんこつ・モミジ・豚足・魚介・香味野菜を惜しみなく投入し秘伝の肉味噌を加え凝縮された旨味
粘度が低くても麺にしっかり旨味を纏わせる究極のつけ汁です
麺が冷水で〆てあるのでつけ汁はすぐ温くなりますが、全く問題ありません
《トッピング》
つけ汁の中に入っている具材はチャーシュー・メンマ・海苔・ネギ
短冊切のチャーシューは脂身がほど良く、下味が絶妙
たっぷり入った自家製メンマが絶品で、追加する人が多いのも納得です
《所感》
いつもながら350gの麺もあっという間に完食
スープ割をお願いして、名残惜しさを感じつつ完飲しました
隣のお客さんがオーダーしていた「塩ラーメン」の香りが漂って来て実に旨そう
『べんてん』ファンの中には「塩ラーメン」を好んで注文する人も多いといいます
次回来店時は「塩ラーメン」にしようと決意しつつ退店しました
後日(5月26日)、二代目店主の入院・休養のためしばらく休業との情報あり
早く回復していただき、親子元気な姿での再開をお祈り申し上げます
《店舗情報》
2018年2月2日にBSフジで放映された『RAMEN-DO~The Soul of Japan~「べんてん」田中光勝』で、元々取材拒否店だった『中華そば べんてん』が連日1時間待ちが当たり前の行列店に至る知られざる歴史、ラーメンへのこだわりが田中店主本人の口から語られていました
中国料理で培った腕と経験を生かして「どこにでもある普通の食材から、とんでもないものを作る」ことを美学とし、濃厚で他の追随を許さない力強いスープを完成させた田中店主
試行錯誤の末に隠し味の挽肉味噌が決め手となって看板メニューになった「つけ麺」は、『べんてん』をつけ麺ブームの先駆者として人気行列店に押し上げたのだとか
ところが田中店主の体調不良を理由に突然の閉店、最終営業日の2014年6月28日には名残を惜しむファンが未明から神田川沿いに殺到し、ニュースになるほどの騒動となりました
2年間に及ぶ糖尿病との闘病を経て回復した田中氏は、息子さん達のサポートを得て『べんてん』復活を決意
息子の邦彦氏が助手を務めるかたちで2016年9月18日成増で再開しました
《訪問情報》
東京での単身赴任生活を締めくくりとして訪問してから2年、コロナ禍にあって東京にすら全く行くことができませんでした
ようやくコロナが収束した2月末の火曜日、超久しぶりに東京出張となり、聖地巡礼を兼ねて朝から連食です
三田の『ラーメン二郎』で朝ラーを決めてから、都営三田線・東京メトロ有楽町線を乗り継いで地下鉄成増駅を下車
徒歩5分ほどの立地にある店舗へ10時30分に到着すると、開店時刻の30分前にかかわらず外待ち客が9人並んでいました
コインパーキング横の電柱先まで伸びた行列の最後尾に接続して読書しながら待機
11時1分に開店となり見慣れない男性助手さんから誘導され、一巡目で入店できました
《オーダー》
「つけ麺」にするか迷いましたが、久しぶりなので基本の「ラーメン」をチョイス
店内奥の券売機で食券を購入して左端から2番目のカウンターへ着席、食券を田中店主に手渡して"中盛"でお願いしました
厨房には邦彦氏の姿は無く、2人の見知らぬ若い男性と3人体制で切り盛りされていました
あとで調べると、『べんてん』もコロナ渦で6ヶ月ほど休業していたそうで、その間にオペレーションを次男に教えて店を手伝うことになったのだとか
茹で釜の前に仁王立ちする大柄な男性が次男でしょうか、田中店主に替わって麺茹でを担当していました
5,6席毎のロットで調理しているらしく、私の「ラーメン」は2ndロット、着席してから25分後に提供されました
《スープ》
待ちに待った『べんてん』のスープを大きめのレンゲでひと啜り
魚介の旨味と醤油ダレが絶妙なバランスで調和している、兎に角力強い味わいです
少し粘度のある円やかな口当たりで、何年経っても色褪せないオンリーワンのスープです
《麺》
中太ストレート麺はモチモチとした食感で、見た目もパスタのような自家製麺
中盛で350g、丼の中を埋め尽くす麺量に少し怯んだものの、箸が止まらない魔法のような麺
滑らかな舌触りと、スープとの調和、喉ゴシを楽しんでいるうちに、麺がどんどん減っていきます
《トッピング》
具材は、四角い小判海苔が2枚・メンマ・大判チャーシュー・刻みネギ
煮豚にこだわる肉厚チャーシューは柔らかですが、みっしりと重厚な食べ応え
増量トッピングする常連客も多いという自家製メンマは味付けが素晴らしく、これを肴にビールをあおるのが最高というのも納得です
《所感》
『ラーメン二郎』の朝ラーからの連食だったので、終盤はさすがに腹パン状態
並盛にしておけば良かったと、少し後悔しつつも完食
名残を惜しみながらスープも完飲しました
また近いうちにレジェンド店主のお手並みを拝見しに聖地巡礼できることを祈りつつ、「ごちそうさま」とお礼を告げて退店しました
《店舗情報》
店主の田中光勝氏は元サラリーマン、中国料理レストランを経営していた父親が急逝したため急遽店を引き継ぐことになって脱サラ、料理の道に転身したのが29歳のとき
社長業がストレスだったと語る田中氏は10年間続けたレストランを廃業、伝説となるラーメン店『中華そば べんてん』を高田馬場で1995年にオープンさせました
中国料理で培った腕と経験を生かして「どこにでもある普通の食材から、とんでもないものを作る」ことを美学とし、濃厚で力強いスープ、そして隠し味の挽肉味噌が決め手になって看板メニューになった「つけ麺」はつけ麺ブームの先駆者に
ところが田中店主の体調不良を理由に突然の閉店、最終営業日の2014年6月28日には未明から名残を惜しむファンが殺到し神田川沿いに大行列、ニュースになるほどの騒動となりました
2年間に及ぶ糖尿病との闘病を経て回復した田中氏は、息子さん達のサポートを得て『べんてん』復活を決意
息子の邦彦氏が助手を務めるかたちで2016年9月18日成増で再開しました
《訪問情報》
2週間前にも訪問した『中華そば べんてん』ですが、東京での単身赴任生活も残すところ1週間となり、東京を離れる前にもう一度カリスマ店主のラーメンを味わっておきたい一念で連食を強行
祖師ヶ谷大蔵駅から小田急・JR山手線を乗り継いで、池袋駅から東京メトロ有楽町線に乗り換え地下鉄成増駅で下車
3月下旬の木曜日12時50分頃に到着すると外待ち客は7人、店舗前の並びに接続しました
並び始めて5分くらいで店外へ出てきた邦彦氏から、先に食券を購入するよう案内されました
《オーダー》
券売機で購入したのは「塩ラーメン」、成増に移転してからは初めてとなります
食券を買って並びなおしてから10分ほどで、退店してきた客と入れ替わる形で入口側から4番目の席に着席
食券を高台にセットすると邦彦氏が麺量を確認、いつもどおり「中盛」でお願いしました
厨房では田中店主と邦彦氏が絶妙のコンビネーションで黙々と調理しています
「塩ラーメン」がロットの先頭になるようで、着席してから6分ほどで田中店主から提供されました
《スープ》
塩にしては茶濁したスープ、普通の塩ダレだけではこの力強いスープに負けてしまうと語っていた田中店主
『べんてん』の「塩ラーメン」では刻みネギ・刻み生姜・唐辛子を盛り付け、その上に熱した油をジュッジュッと注ぎます
この焦がし油が絶妙のアクセントになって茶濁したスープに合った「塩ラーメン」を演出しています
熱々の香味油と生姜の風味がスープの旨味とコクを引き立てて、極上の味わいになっています
《麺》
自家製の中太ストレート麺、艶々の麺肌でツルツルの口当たり、モッチリしてコシのある歯応え
麺量が250gもあって丼一杯覆いつくすほどなんですが、スルスルと食べられてしまうのが『べんてん』の魔力
《トッピング》
具材は、小判海苔が2枚・メンマ・大判チャーシュー・刻みネギとシンプルな構成
煮豚にこだわるチャーシューは、箸でホロホロ解れるほど柔らかくて味もしっかりと染みた逸品
自慢の自家製メンマもテッパンの旨さです
《所感》
念願の「塩ラーメン」、高田馬場以来となるので7年ぶりでしょうか
『べんてん』ファンの中には醤油味の「ラーメン」よりも「塩ラーメン」を好んで注文する人も多いといいます
もちろん「つけ麺」「ラーメン」「塩ラーメン」の3枚看板はどれをとっても一級品なのですが、東京を離れる前に「塩ラーメン」を堪能することができて本当に良かったと思いながら完食完飲
この日は13時20分過ぎに退店したので、未だ邦彦氏にバトンタッチせずに田中店主が厨房に立ってましたが
今度来るときは邦彦氏に世代交代しているかも、と思いながら店を後にしました
《店舗情報》
カリスマ店主・田中光勝氏は29歳のとき急逝した父親のレストランを引き継ぐことになって脱サラ
料理の道に転身してから10年間、中国料理レストランを経営していたそう
人を使うのが不向きだと語る田中氏は意を決してレストランを廃業し、伝説となるラーメン店『中華そば べんてん』を高田馬場で1995年にオープンさせました
中国料理で培った腕と経験を生かして「何でもない食材から、とんでもないものを作る」ことを美学とし、濃厚で力強いスープ、そして隠し味の挽肉味噌が決め手になって看板メニューになった「つけ麺」はつけ麺ブームの先駆者に
ところが神田川沿いに行列の絶えない大人気店が田中店主の体調不良を理由に突然の閉店、最終営業日の2014年6月28日には名残を惜しむファンが開店前から殺到しニュースになるほどの騒動となりました
2年間に及ぶ糖尿病との闘病を経て回復した田中氏は、息子さん達のサポートを得て『べんてん』再開を決意
息子の邦彦氏が助手を務めるかたちで2016年9月18日成増で復活しました
《訪問情報》
2カ月半ぶりとなる『中華そば べんてん』、カリスマ店主の田中氏が厨房に立たれているうちに機会を見つけて訪問しています
今回は東池袋駅から東京メトロ有楽町線で地下鉄成増駅で下車、3月上旬の木曜日13時15分過ぎに到着すると外待ち客は9人、店舗前の並びに接続できました
並び始めて10分くらい店外へ出てきた邦彦氏から、先に食券を購入するよう案内されました
《オーダー》
券売機で購入したのは「ラーメン」、テッパンメニューです
食券を持って並びなおしてから10分ほど経過、退店してきた客と入れ替わる形で券売機に近いカウンター角に着席
食券を高台にセットすると邦彦氏が麺量を確認、いつもどおり「中盛」でお願いしました
厨房では田中店主が黙々と調理、たまに交わすお客への挨拶以外は言葉を発しません
着席してから「つけ麺」と「塩ラーメン」が一杯づつ調理されたあと、4人分の丼が準備され、着席してから15分弱で田中店主から「ラーメン」が提供されました
《スープ》
とにかく力強いスープ、魚介の旨味と醤油ダレが絶妙なバランスで調和している極上の味わい
少し粘度のある円やかな口当たりで、懐かしくも色褪せない絶品スープ
《麺》
自家製の中太ストレート麺はモチモチとした食感で、パスタのような『べんてん』という麺
中盛で350gなので丼の中にしっかり入った麺量に少し怯むものの、箸が止まらない魔法のような麺
ツルツルした喉ゴシを楽しんでいるうちに、麺がどんどん減っていきます
《トッピング》
具材は、四角い小判海苔が2枚・メンマ・大判チャーシュー・刻みネギ
煮豚にこだわる肉厚チャーシューはみっしりと肉肉しく、柔らかな歯応えですが重厚な食べ応え
自家製メンマは味付けが素晴らしく、ラーメンの名脇役です
《所感》
高田馬場初期の頃には色んな限定メニューも提供していたそうですが、現在は「つけ麺」「ラーメン」「塩ラーメン」の3枚看板に塩の裏メニューとして「油そば」というラインナップ
人気メニューの「つけ麺」より、最近は基本の「ラーメン」の方が好感度増している感じ
やっぱり圧巻のスープとモチモチ中太麺が『べんてん』のトレードマーク、中盛でも全く飽きさせない絶品でした
この日も田中店主は13時55分でバックヤードへ下がって邦彦氏にバトンタッチ、ちょっと疲れ気味の背中にお疲れさまでしたと念じながら完食完飲
田中店主が調理した最終ロットに滑り込むことが出来ましたが、近いうちに邦彦氏のラーメンも味わいたいと思います
『べんてん』の味をしっかり引き継ぎつつも、田中店主には可能な限り長く厨房に立って欲しいものです
次回こそは、久しく食べていない「塩ラーメン」を楽しみます
《店舗情報》
BSフジで放映されたドキュメンタリー『RAMEN-DO~The Soul of Japan~ 第1回「べんてん」田中光勝』で田中店主のひととなりが詳しく紹介されていました
「高級な材料で美味しいのは当たり前、普通のモノを使って美味しいモノを作るところに面白みがある」と語り、技に拘る職人気質には敬服するばかり
驚いたのは、サラリーマンだった29歳のとき父親が急逝したのが調理人への転機だったそうで、突如引き継ぐことになったレストランの社長業は心労が絶えなかったのだとか
10年続けたレストランを廃業し、一人で経営するラーメン店を高田馬場でオープンしたのが1995年
大量の鶏ガラを丁寧にとる濃厚でとにかく力強いスープ、そして味付け挽肉味噌が決め手になって提供を始めた「つけ麺」はつけ麺ブームの先駆者に
松戸の名店『中華蕎麦 とみ田』の富田治店主に”This is つけ麺”と言わしめるほど評判となり、神田川沿いに連日行列をつくる大人気店となりました
ところが糖尿病を発症し体力も気力も尽きたという田中店主は、これが潮時と2014年6月28日に一旦閉店
閉店を惜しむ客が連日押し寄せ、神田川沿いに160人並んだのは伝説となっています
糖尿病との2年間の闘病を経て回復した頃、息子さん達が店を手伝うことで『べんてん』再開を決意
息子の邦彦氏が助手を務める体制で2016年9月18日成増で復活、全てを息子さんに伝授しつつ元気に厨房へ立たれています
《訪問情報》
プチダイエットが明けた際には『べんてん』を思いっきり堪能することに決めてました
東京メトロ副都心線に乗り換えて地下鉄成増駅で下車、1番出口から徒歩5分くらいの立地
2020年最後の土曜日13時15分頃に到着すると外待ち客は10人、店舗前の電柱から20mほど離れた電柱側に接続しました
並び始めて5分ほどで店外へ出てきた邦彦氏から店舗前の列へ導かれ、先に食券を購入するよう案内されました
いつからか並んでいるうちに食券を購入するシステムに変わったようです
《オーダー》
券売機で購入したのは「ラーメン」、久しぶりの基本メニューです
食券を持って並びなおすこと10分で、再び店外へ出てきた邦彦氏から一人客優先で入店するよう促され、6人抜きで一番奥のカウンターに着席できました
行列が伸びてしまったためか、その後も回転を良くするために一人客を優先して隙間席に入店させていました
厨房では田中店主が黙々と調理、息子さんとのコンビネーションも息がぴったりです
田中店主のオペレーションに見惚れているうちに昭和テイスト溢れる「ラーメン」が提供されました
《スープ》
大量のゲンコツ、鶏ガラから丁寧に抽出した濃厚でとにかく力強いスープ
魚介の旨味と絶妙なバランスで仕上げた極上の味わいです
少し粘度があってやわらかい口当たりの中に、旨み、コクが重なった深みのあるテイスト
《麺》
自家製の中太ストレート麺はモチモチとした食感で、これぞ『べんてん』という麺
喉ゴシの良さもあって、並盛で250g、中盛になると350gとたっぷりの麺量も全く苦にならない
どんどん啜れてしまう魔法のような麺
《トッピング》
具材は、小判海苔が2枚・メンマ・大判チャーシュー・刻みネギとシンプルな構成
焼き豚はラーメンに合わないそうで、煮豚にこだわるチャーシューは懐かしくも重厚な食べ応え
メンマも自家製で、6Kg戻しても毎日完売するほどの人気トッピング
《所感》
どうしても「つけ麺」の頻度が高くなってしまい、思い返すと高田馬場以来の「ラーメン」
ベースとなるスープは圧巻で、中盛を完食しても全く飽きさせない絶品でした
田中店主は14時を回ったところで休憩に入って、邦彦氏にバトンタッチするそう
『べんてん』の味をしっかり引き継ぎつつも、田中店主にはずっと元気に厨房に立って下さいと願いつつ退店しました
次回は、久しく食べていない「塩ラーメン」を試してみたいと思います
《店舗情報》
『中華そば べんてん』は田中光勝氏が高田馬場で1995年創業したラーメン界屈指の行列店
2014年6月28日、建物の老朽化と田中氏の体調不良を理由に惜しまれつつも一旦閉店
営業最終日には徹夜組が出て長蛇の列がTVニュースになるほど、閉店を惜しむファンが殺到したほど
1990年代終盤には“大行列店”になり、ちょっと古くて小汚い店舗をはじめ、何より味を優先する田中氏の“職人魂”を剥き出しにしたオーラで緊張感ある店の雰囲気が、多くのメディアに取り上げられたり評判でした
『東池袋大勝軒』の「つけ麺の元祖」「つけ麺の生みの親」こと故・山岸一雄氏と交流があったそうですが、「つけ麵」というメニューを世間に認知させるのに『べんてん』が大いに貢献
蕎麦屋さんの「蕎麦湯」で割るように"つけ汁をスープで割って楽しむ"「スープ割り」を広めたのも『べんてん』と言う説もあるほどで
のちの“極太麺・魚介豚骨Wスープ・魚粉トッピングの元祖”『頑者』や、“つけ麺ブームの立役者”『六厘舎』へ多大なる影響を与えたことは疑う余地がありません
復活を待望する声が絶えないなか、田中氏は約2年間静養し、息子さんが助手を務める体制で2016年9月18日成増に復活しました
《訪問情報》
2006年に西武新宿線沿線へ転勤した当時は、『六厘舎』『頑者』を筆頭に"濃厚魚介豚骨系""極太麺"を売りにした「つけ麵ブーム」真っ盛りで、特に沿線の『宝』@田町と『べんてん』@高田馬場はヘビロテ店でした
2020年3月初旬の木曜日、COVID-19騒ぎもあって休暇を取得、ほぼ2年ぶりに訪問しました
昼食は外食しか選択肢が無いので、混雑する時間帯を外して東京メトロ副都心線で地下鉄成増駅で下車、13時半に店舗へ到着すると、なんと外待ちが1人しかいません
既に売り切れでないか不安になりましたが、未だ「商い中」の看板が出ていたのでそのまま並びました
《オーダー》
10分ほどで店内中待ちへ移動し、券売機前で「ラーメン」「塩ラーメン」とも悩みましたが、2月末から訪問してきた店舗『とみ田』『麵屋一燈』『東池袋大勝軒(大須店)』からの流れを踏まえ、「つけ麵」を購入しました
すぐに厨房を囲むカウンターの入口近くの席が空き、助手で息子の邦彦氏に食券を手渡して中盛りをお願いしました
《麺》
中待ちしながら厨房の様子を観察していると、殆どの調理プロセスは未だ田中店主さまが担当、息子さんはビールやおつまみ、洗い物やつけ麺の麺担当していました
ということで10分ほど待って麺の入った丼が息子さんから、つけ汁が店主さまから提供されました
麺は並250g、中350gが同料金、結構な麺量ですが『とみ田』のように麺線を綺麗に整えてはおらず、ワイルドに盛られています
相変わらず白くてツヤツヤ中太の自家製ストレート麺は、ツルモチ食感が素晴らしい
そのまま食すと小麦の甘みがしっかり感じられ、コシもあって唯一無二の麺です
《つけ汁》
つけ汁は当時流行っていた粘度の高い濃厚なスープでは無く、醤油ベースでライトなつけ汁
大量のガラ・げんこつ・モミジ・豚足・魚介・香味野菜を惜しみなく投入し秘伝の肉味噌を加え凝縮された旨味
粘度が低くても麺にしっかり旨味を纏わせる究極のつけ汁です
麺が冷水で〆てあるのでつけ汁はすぐ温くなりますが、問題ありません
《トッピング》
つけ汁の中に入っている具材はチャーシュー・メンマ・海苔・ネギ
短冊切のチャーシューは脂がほど良く、下味がいい塩梅で秀逸
たっぷり入ったメンマとネギ、麺と絡めて味わうと異次元の喜びに箸が止まりません
《所感》
出汁に味もしっかり目の、大好きな『べんてん』の味です
このつけ汁の旨さにツルシコ自家製麺は最高のコンビネーションです
至福の時を惜しみながら最後はスープ割りで〆ました
14時を過ぎたあたりで、助手さんがもう一人厨房に現れ、代わりに田中店主はバックヤードへ姿が消え、息子さんが麺上げを始めました
田中店主にはいつまでも元気に厨房に立っていて欲しいですが、『べんてん』の味を後世に残すためには世代交代も必要です
雪降る中を辛抱強く行列
油そば温中盛り+生玉子
べんてん未食の油そばをオーダー
想像していたよりジャンキーで、べんてんらしさが感じられなかった
早めにスープ割りをお願いするも胡椒とか辛味が強くて塩ラーメンには程遠かった
これでべんてんは全メニュー食したが、やはりテッパンのつけ麺かラーメンを堪能するべき
つけ麺中
念願のべんてん、馬場時代から変わらぬ出汁と麺、こんなに回転悪かったかと思うが「としおか」も大差ないので納得
テッパンというかレジェンドの域
2位
4回
2022/08訪問 2022/08/24
超久しぶりの関西出張で麺活(その5)、最終日に選んだのは大阪・福島で一番の人気行列店になっている『燃えよ麺助』
《店舗情報》
大阪を代表する名店『金久右衛門』本店出身の近藤佑介氏と加藤大輔氏がタッグを組んで独立創業した店
2016年4月23日に大阪・福島駅近くで開業すると、瞬く間に大阪トップクラスの人気店となりました
2年後の2018年5月19日には中津でセカンドブランド『麦と麺助』をオープン、ミシュランガイドのビブグルマンに選出されるなど、本店を凌ぐ人気店となっています
その勢いは留まることを知らず、2019年7月4日には『燃えよ麺助』と『麦と麺助』で修業した創業者の実弟である近藤啓介が、近鉄なんば駅の構内に3店舗目の『なにわ麺次郎』をオープンしています
《訪問情報》
超久しぶりに関西出張となり麺活、最終日の晩に向かったのは大阪のラーメン激戦区である福島で不動の人気行列店『燃えよ麺助』です
JR大阪環状線福島駅とJR東西線新福島駅との中間くらい、どちらからも徒歩2分圏内という好立地
残暑の厳しい8月中旬の金曜日、シャッター待ちを狙ったのですが17時54分に到着すると既に開店していて一巡目ならず
入口前先頭で待っていると、10分ほどで店員さんから声が掛り券売機へ
《オーダー》
メニューは「紀州鴨そば」と「金色貝そば」のツートップ、既に特製は両方とも売り切れとなっており
デフォルトの「紀州鴨そば」を購入して店員さんに手渡すと、ファーストロットの客が退店したので店舗奥から3番目のカウンター席に着席できました
厨房では藤本店長がシェフジャケットに身を包んでラーメン店とは思えないハイカラな出で立ち
ワンロット3杯で調理、オーダーしてから8分ほどで赤褐色のスープに鴨油が煌めく淡麗系ラーメンのビジュアルで着丼
《スープ》
和歌山の紀州鴨と、徳島阿波尾鶏のガラをベースに魚介・昆布の出汁を加え、鶏と鴨と魚介の三種の深いコクとあっさりとした旨みを意識しているというスープ
小豆島産の天然醸造生醤油を中心に数種類の醤油がブレンドされたカエシは、ほんのり甘めで円やか
スープ表面に浮く鴨油はクセが全く感じられず、爽やかな柚子の香りが絶妙であっさりした上品な味わいです
《麺》
以前は老舗「森製麺」のオリジナル特注麺を使用していましたが、北海道産はるゆたかをメインにブレンドした粉で打った自家製麺になったよう
中細のストレート麺は、全粒粉が配合され蕎麦のような見た目で噛み応えも良くて、プツンとした歯切れも素晴らしい
《トッピング》
具材は、白髪ネギ・焼きネギ・三つ葉・柚子皮・2種類のチャーシュー・材木メンマ・ポルチーニソース
ワラを使って炙られた紀州鴨ロースのチャーシューは香ばしく、豚肩ロース肉のチャーシューは、しっとりとした食感で肉の旨味がたっぷり
鴨に焼きネギはテッパンの趣き、ポルチーニソースには豊かなコクが感じられます
《所感》
さすがに大阪屈指の行列店、クォリティの高さには脱帽です
レンゲも箸も休むことなく完食完飲、関西出張の最後を飾るに相応しい逸品でした
大阪を代表する名店「金久右衛門本店」で修業をされていた2人がタッグを組んで、大阪最大のラーメン激戦区・福島に「燃えよ 麺助」をオープンしたのが2016年4月
瞬く間に評判となり行列の絶えない人気ぶりで、気合を入れてシャッター待ち狙いでないと行けなくなりました
JR大阪環状線福島駅とJR東西線新福島駅との中間くらい、どちらからも徒歩2分圏内という好立地
未だ残暑の厳しい8月末の水曜日、開店前11時過ぎに到着すると、お店の前には既に行列が出来ていました
並んでいたのは11人、ファーストロットにギリギリ間に合わなかったと思っていたら
定刻前の11時17分に開店、前に並んでいた中国人団体客より先に通されてL字カウンター10席の末席に着席できました
数量限定のイベリコ豚チャーシューは売り切れだったので、「紀州鴨そば」単品を券売機で購入
カウンターに用意された美しいお盆、清潔感あふれる厨房と調理人たちのキレッキレな振る舞いに期待が高まります
じきに紀州鴨ロース肉と豚肩ロース肉のピンク色が鮮やかに、材木メンマ、三つ葉、白髪ネギ、柚子皮が載る美しいビジュアルで着丼
卓上POPによると、純国産紀州鴨と阿波尾鶏のガラをベースに魚介と昆布出汁を加えた醤油味スープとのこと
スープを口に含むと、鴨の上品な旨みが口の中に広がり、醤油の仄かな甘みが後から追いかけてきます
さすが「金久右衛門本店」出身だけあって、カエシの使い方が巧みです
スープ表面を覆う鴨油と爽やかな柚子の香りが絶妙でレンゲが止まりません
ピンク色の薄切りレアチャーシューが変色しないうちに、紀州鴨ロース肉から
ワラを使って炙られた鴨肉は香ばしくて、ジューシーで、柔らかく上品な味わい
一方の豚肩ロース肉のレアチャーシューは、しっとりとした食感で肉の旨味がたっぷり
麺は、創業70年の老舗「森製麺」のオリジナル特注麺を使用
全粒粉が配合され日本蕎麦のような濃い色の中太ストレート麺は、しっかりした歯応えがあり、啜るたびに小麦の香りもしっかりと感じられます
そして、「金久右衛門本店」のメンマを彷彿とさせる材木メンマは、コリッサクッとした抜群の食感
メンマ自体の旨味が濃厚なうえに、しっかりと絶品スープが染みていて素晴らしい
関西を代表する人気店の「紀州鴨そば」は上品な旨味といい異次元の完成度でした
大阪出張の帰りに時間があったので超行列店に電撃訪問
金曜日の夕方17時半過ぎに到着すると、既に行列が出来ていました
覚悟はしていたものの凄い人気です
それでもファーストロットの10席にギリギリ間に合いました
待つこと20分、続々と来客があり、開店時間には約20人待ちにまで行列していました
店員さんに促され券売機へ、今回は未食の金色貝そばに決めていましたが、数量限定のイベリコ豚チャーシューをトッピングで購入
すると先程の店員さんからイベリコ豚チャーシュー完売の通知、食券を返金するとの申し出に、ならば味玉トッピングにと変更しました
少し待って着丼、金色というだけあって綺麗な黄金スープです
口当たりは見た目通りアッサリ、貝の出汁が強過ぎず良い塩梅です
麺はストレート麺、香りが素晴らしい
スープが案外少ないので、飲み過ぎない様に注意しながらでも、レンゲが止まりません
トッピングは極太メンマにレアチャーシュー、白髪ネギに三つ葉と柚子皮が香り付け
あっと言う間に完食完飲、10番目に提供のはずが2番目に退店
前回いただいた鴨そばほどの感激は無かったものの、流石の完成度ですが
アッサリ上品過ぎて私には少し物足りない感じでした
店外は20分を超える大行列で、大阪トップクラスの貫禄です
紀州鴨そば
醤油の上品な香りがメッチャ旨し
ミスオペで味玉が提供されたが、神対応
3位
3回
2018/04訪問 2018/04/30
つけそば+鶏めし(わさび味)
二日続けてフラレたので朝8時過ぎに予約訪問し、念願の最終営業日食権をゲット
待望のつけそばは、先ず麺が素晴らしい、シッカリと冷水でシメてあり歯ごたえ、喉ごしが抜群
つけ汁は濃い目の味付けだが、卓上の注意書き通りに、ちょんヅケして食べると、麺の風味を殺さずにスープの旨味も堪能出来る
締めはオススメの鶏めし(わさび味)、卓上の割りスープで味を整えていただくと、つけそばとは全く別物の鶏雑炊、ひつまぶしを彷彿とさせる構成に感動した
つけそば+鶏めし+チャーシューサービス
真夏の炎天下で待った甲斐がある旨さ
鶏めしのワサビも割りスープにマッチしてアッサリ激ウマ、チーズリゾットよりも好み
13時前でスープ切れ!要注意
つけそば+チーズリゾット
感動的な旨さ、期待はしていたけど久々の鶏ダク、回転悪いのが玉に傷だが待ってでも又食べたい
〆は熱々のリゾット、これもまた良し
4位
4回
2021/03訪問 2021/04/03
緊急事態宣言の解消に伴い人事異動の挨拶を兼ねて関西へ出張、真っ先に行ったのはカドヤ食堂DNAと札幌味噌を融合させた大阪南森町にある人気行列店
《店舗情報》
店主の石垣直人氏は、北海道生まれで札幌・北区にあるラーメン店『らーめん桃福』の味に感動し、25歳の頃『らーめん桃福』へ弟子入り
その後、札幌・中央区にあるミシュラン掲載店『凡の風』で修行する傍ら食べ歩きを重ね、大阪でカリスマ的人気を誇る西区・西長堀の『カドヤ食堂』味に惚れ込んで来阪、『カドヤ食堂』に入門した石垣氏は本店の4代目店長を歴任しています
札幌の有名店で約10年、『カドヤ食堂』で3年半、通算14年の修行を積んだ石垣氏が満を持して独立したのが2015年2月27日、『カドヤ食堂』の暖簾分け4号店として大阪北区・南森町に『らーめん颯人』を開業しました
『カドヤ食堂』の威光もあって瞬く間に人気店となり、「食べログ ラーメンWEST百名店」には2017年から連続して選出され殿堂入り状態、「ミシュランガイド京都・大阪2016」に初掲載されて以来、6年連続でビブグルマンに掲載されるなど日本を代表とするラーメン店です
《訪問情報》
3月21日で一都三県の緊急事態宣言が解消され、人事異動の挨拶を兼ねて関西へ出張
真っ先に行ったのはカドヤ食堂DNAと札幌味噌を融合させた大阪南森町にある人気行列店『らーめん颯人』
3月下旬の火曜日11時40分頃に到着すると外待ちが6人、ほどほどの並びでホッと一息
ものの10分ほどで接客担当の女性から声が掛り、奥から2番目のカウンター席に案内されました
《オーダー》
外で待っている間にメニュー表が手渡され、カドヤ食堂DNAの「しょうゆらーめん」か数量限定の「裏しょうゆ」にも迷いましたが、人気メニューの「みそらーめん」をチョイス
石垣店主が目の前の厨房で繰り広げる隙の無いオペレーションに関心しながら待つこと6分
正統派札幌味噌ラーメンといったビジュアルで着丼しました
《スープ》
中華鍋で味噌をラードと炒め、白湯スープを合わせる札幌スタイルの味噌ラーメン
白湯スープは丸鶏・鶏ガラと豚に野菜も加えた、味噌に負けない重厚さ
味噌は5種類をブレンドしたものを使用し、表面を覆うラードも熱々の本格仕様
一口啜ると見た目以上にクリーミーで、味噌のコクと味わいに関心させられます
濃厚でありながら全くクドさを感じさせないのは、生姜と山椒が隠し味になっているようです
《麺》
札幌系味噌ラーメンでは一般的に多加水の縮れ麺が使用されますが、『らーめん颯人』では中太ストレートタイプの平打ちの自家製麺を使用
ツルツル滑らかな麺肌でモッチリ弾力のある麺は、縮れ麺とはまた違ったオリジナルな味噌ラーメンを演出しています
まさにカドヤ食堂DNAと札幌味噌を融合させた印象です
《トッピング》
具材は、モヤシ・白髪ネギ・チャーシュー・メンマ・柚子
濃厚な味噌味に柚子の風味と白髪ネギの瑞々しさがアクセントになっていました
チャーシューは豚バラロールタイプで柔らかくジューシー、具材もみなハイクオリティでした
《所感》
レンゲも箸も止まることなく、あっという間に完食完飲
3月下旬と言っても桜満開で暖かな天気、熱々味噌ラーメンでちょっと汗ばむほどでした
ごちそうさまとお礼を言って店を出ると、さすがの人気行列店、12時を回ったランチタイムには更に行列が長くなっていました
大阪に宿泊出張で昼食までフリー、この時とばかり普段は行けない行列店を訪問しようと
2016年からミシュランガイドに連続で掲載され、百名店にも選出されている実力行列店「らーめん颯斗」に
こちらは、関西を代表する名店『カドヤ食堂』で四代目の店長を務めた店主さまが2015年2月に独立開業した店
大阪メトロの堺筋線と谷町線が乗り入れる南森町から徒歩3分、JR東西線の大阪天満宮駅からも徒歩4分という立地
今回は新大阪駅から大阪メトロ御堂筋線で出発、東梅田駅で谷町線に乗り換えて向かったのが金曜日の10時少し前でしたが、既にシャッター待ちしている先客が1人
この日も猛烈な暑さで、店頭に置かれている日傘を借用して待合椅子に着席しました
上階エアコンのドレンホースから水漏れ、隣店の洗浄ホースから放水攻撃を日傘でかわしながら待つこと40分
予習していたとおり、定刻前10:38の開店にほっと一息
さすが大阪で一二を争う行列店、開店時には9人の客がシャッター待ちしていました
北海道出身で、北海道のラーメン店でも修業経験のある店主さまが作る評判の「みそらーめん」にするか、未食の「しょうゆらーめん」「しおらーめん」にするか迷いましたが、折角シャッター待ちしたので数量限定の「裏しょうゆ」に決定、味玉も付けて注文しました
因みに「しょうゆ」と「裏しょうゆ」の違いは、「しょうゆ」が動物系と魚介系を使ったスープなのに対し「裏しょうゆ」は動物系のみを使ったスープとのこと
厨房は店主さまのワンオペ、先客は「しおらーめん」だったので自分のと合わせて調理していました
すぐに、これぞ淡麗系ラーメンといった正統派ビジュアルで提供されました
透き通った醤油スープの表面を覆って煌めく鶏油、2枚のチャーシュー、ネギに載った柚子が映えてます
まずスープを実食、醤油の風味が素晴らしく、何と言っても出汁の旨味が秀逸
複雑に重ねられた旨みが芳醇で奥深さを創り出しています
細めのストレート麺は滑らかな食感で、ツルツルで喉ゴシが最高、スープとの相性も抜群で圧倒的な存在感です
トッピングは2枚のチャーシューとメンマ、ネギに柚子という超シンプルな構成
期待を裏切らないチャーシュー、柔らかジューシーで程よく脂身もあります
コリコリメンマにも丁寧な仕事ぶりが伺えました
退店時には外待ちが10人ほど、並んでもまた食べたくなる実力行列店でした
大阪出張の昼食で3年連続ミシュラン掲載店を訪問
もの凄い行列で評判の人気店へ2度目の訪問です
午後1時前に到着すると、朝方の雨で少し出足が悪いのか10人ほども行列で少し安堵
前のカップルに先に譲ってもらって20分弱で着席
一年前に来店した際は修行先のカドヤ・インスの裏しょうゆだったので、今回は評判のみそをチョイス
見た目はめっちゃ濃厚ですが、それほどクドク無く味噌本来のコクが感じられます
麺は中太ストレート麺、濃厚なスープに負けない存在感、歯応えです
大判の焼豚に気を取られていると、スープの中からサイコロチャーシューに遭遇、少し得した気分です
これまた保護色で見つからなかったメンマも王道の味付けで、アッという間に完食完飲
個人的には裏しょうゆの方が好みですが、しおのオーダーも多く、全メニュー試してみたいと思います
裏しょうゆらーめん
期待していた以上にカドヤインス
感動的に旨し、次はみそらーめん
5位
7回
2022/08訪問 2022/08/13
危うく昼食難民になりそうだったのを救ってくれたのは、桶狭間にある"鴨らーめん"の名店
《店舗情報》
『空庵』が創業したのは2013年9月、オーナーである冨田雅也氏はかつて上海の高級日本料理レストラン『FOUNT』で料理長を務めていた方、20年以上懐石料理を手掛けてきたベテラン和食職人とのこと
オープン当初は「鶏白湯」を看板メニューにしていたそうですが、2014年末くらいから「鴨」オシのメニューにリニューアルしたようです
2020年9月23日から約2ヶ月の改装休業していたそうで、2020年11月25日にリニューアルオープンしたり
2021年7月27日から夜は水餃子専門店として二毛作営業を開始するなど、料理職人の懐の深さと、常に進化を続ける姿勢には驚かされます
素材高騰のため2022年1月末には「鴨ラーメンやめる」宣言とともに「ボルチーニ始動」に踏み切りましたが
鴨不足がしばらく続くそうで、手法を変えて7月末から看板メニュー「鴨はちらーめん」を復活させたそうです
《訪問情報》
名古屋市緑区に移転した店を訪問する予定でしたが、出発が遅くなり閉店時刻に
危うく昼食難民になりかけたところを救済してくれたのは、桶狭間の名店『酒楽亭 空庵』でした
8月上旬の月曜日、14時20分頃に到着すると平日のこの時間はさすがに駐車場はガラガラ、車を停めて入店すると先客は1人でした
《オーダー》
入口近くの券売機で「鴨はちらーめん」を購入し、ラーメン本のクーポン券(卵とじご飯)と一緒に女性スタッフに手渡すと、庭園に面したカウンター席に案内されました
すぐに鴨葱皿がIHコンロにかけられ、鴨に火が通り過ぎないように注意するよう説明を受け、ラーメン到着前に九条葱といっしょにいただきました
鴨を食べ終え、庭を眺めながら甘茶をいただいていると「鴨はちらーめん」が着丼
《スープ》
鴨らーめんの"命のお出汁"は健在
鴨、飛魚、椎茸などからとったスープは、味わい深くてじんわりと染み入る癒される感じ
さりげなく浮かんだ背脂も、鴨スープにコクを加えていました
《麺》
国産小麦を数種類ブレンドしたという自家製の中細平打ちストレート麺
鴨スープに合うように調合された麺なんでしょう、ツルっと滑らかな舌触りで風味も素晴らしい
《トッピング》
具材は、車麩、赤かぶ、木の芽、わらび
命のお出汁をいっぱい吸った車麩は、なかなか面白い食感と旨味、仄かに香る山椒の風味が渋い
《所感》
〆は「卵とじご飯」、若い男性店員さんから受けた説明のとおり、とき卵を鴨葱皿の出汁に加えてご飯にかけて完成
いつもは、命のお出汁をご飯に投入してお茶漬けで最後まで楽しんでいましたが
「卵とじご飯」のクォリティに感心しながら完食完飲
1年ぶりで以前のようなヘビロテは難しくなりましたが、季節感を楽しみに再訪したいと思います
《店舗情報》
『空庵』が創業したのは2013年9月、オーナーである冨田雅也氏はそれまで上海の高級日本料理レストラン『FOUNT』で料理長を務めていた方、20年以上懐石料理を手掛けてきたベテラン和食職人とのこと
オープン当初は「鶏白湯」を看板メニューにしていたそうですが、2014年末くらいから「鴨」オシのメニューにリニューアルしたようです
中華料理にも精通した懐石料理の職人が「鴨ラーメン」をはじめとする創作ラーメンと、料理職人の懐の深さを感じさせるサイドメニューを提供する店です
《訪問情報》
2020年9月23日から約2ヶ月の改装休業していたそうで、2020年11月25日にリニューアルオープンしていました
リニューアルを知ってから訪問の機会を伺っていましたが、なかなかタイミングが合わず
GW中の大掃除で出た不用品を名古屋市緑区にあるリサイクルショップに持ち込んだついでに、ずっと課題だった桶狭間の『鶏番長』との連チャンです
5月上旬の日曜日、13時過ぎに到着すると暖簾の外に外待ち客が6人、さすが人気店です
最後尾の女性客が行列に怯んで離脱したため、その入れ替わりに行列へ接続しました
30分ほど経ったところで、女性スタッフから声が掛かり入店できました
《オーダー》
1年ぶりなので「鴨はちらーめん」に決めてましたが、メニューを見るとおススメの「塩ろくらーめん」として見たことの無いメニューが目に入り、しかも"命のお出汁"が遂に完成と言われると一転
券売機に進んで「塩ろくらーめん」を購入しました
連食だったので、いつものお茶漬けは我慢です
女性スタッフに食券を渡すと、窓に面したカウンター席の右端(厨房寄り)に案内され着席
以前は小上がりの畳敷で和風な内装でしたが、今回の改装では倉庫だったところを客席に拡張し、フローリングにカウンターとテーブル席が配置され収容席数が1.5倍に増えたそう
自慢の庭園が見渡せる窓際の席は四季を感じられる素晴らしい景観、感心しながら眺めていると前菜から提供されました
《前菜》
白木のプレートに5種の小皿が並べられた、懐石料理のような前菜
冨田オーナーのベテラン和食職人らしいこだわりが感じられます
この日は「春満開」と称した、蕗の真砂煮・新玉マスタード・蕎麦実法菜浸し・紅玉の白和え・椎茸の豆鼓炒め、の五品
春を満喫しながら楽しんでいるうちに、命のお出汁で満たされた丼が提供されました
《スープ》
鴨らーめんを始めて7年、遂に完成させたという"命のお出汁"
看板メニューの「鴨はちらーめん」のスープをベースにした塩ダレバージョン
塩ダレは北海道産干し貝柱、岩手産真昆布で仕立てというこだわりで、和食料理人である冨田オーナー渾身のお出汁は絶品の旨味です
さりげなく浮かんだ背脂も、鴨スープにコクを加えていました
《麺》
国産小麦を数種類ブレンドしたという自家製の中細平打ちストレート麺
ツルっと滑らかな舌触りで、鴨スープに合うように調合されたような麺です
麺の風味や喉ゴシも素晴らしく、ズルズルと箸が止まりません
《トッピング》
具材は、鴨ロースのチャーシューと車麩のみ
鴨チャーシューはレア感のあるしっとりと柔らかな仕上がり、スープに浸して楽しみました
命のお出しをいっぱい吸った車麩は、なかなか面白い食感と旨味、仄かに香る山椒の風味が斬新でした
《所感》
やっぱり〆のお茶漬けをオーダーしておけば良かったと、後悔しながら完食完飲
リニューアルして一層客足が増えたようで、駐車場ネックもあって休日はハードルが高くなった印象
以前のようなヘビロテは難しくなりましたが、季節感を楽しみに今後も定期訪問したいと思います
《店舗情報》
マイブームでヘビロテしていたのが早いもので1年前、久しぶりに様子を見に行ってきました
『空庵』が創業したのは2013年9月、オーナーである冨田雅也氏はそれまで上海の高級日本料理レストラン『FOUNT』で料理長を務めていた方、20年以上懐石料理を手掛けてきた和食職人とのこと
オープン当初は「鶏白湯」を看板メニューにしていたそうですが、すぐに献立を「鴨ラーメン」メインにリニューアルしたようです
中華料理にも精通した懐石料理の職人が「鴨ラーメン」をはじめとする創作ラーメンとアイディア溢れるサイドメニューを提供する店です
《訪問情報》
名鉄名古屋本線の「有松駅」が最寄駅ですが
COVID-19緊急事態宣言が発令され外出を自粛している中、ランチタイムの混雑を避けマイカーで人との接触を極力無くして店舗へ向かいました
名二環の有松ICから国道1号線で桶狭間方面へ、桶狭間交差点を古戦場方面へ折れてすぐのところに店舗があります
2020年5月初旬の金曜日13時40分に到着すると先客は1人、玄関で靴を脱いで厨房前カウンター席へ案内されました
《オーダー》
注文したのは看板メニューの「鴨はちらーめん」と「トマト茶漬け」
厨房には冨田オーナーの姿は無く、男性店員さんと女性店員さんの2名体制
先客の常連客も同業者のようでしたが、いろいろ業界情報をやり取りしているのを聞きながら待つこと5分で、ユニークなプレートに載せられたラーメン丼と箸、レンゲ、付け添えの別皿が提供されました
提供のスタイルは以前より劇的に進化しており、足のある木製のプレートに開けられた3ヶ所の穴にラーメン丼、小皿、レンゲがスッポリ、箸は溝に収めていて、付け添えの品書きが添えれらています
《スープ》
鴨の旨味に飛魚の出汁が合わさったスープに、キレのある仄かに甘みのある醤油ダレが加わることで、円やかで深みのある旨みが増幅しています
前回は清湯醤油スープだったと記憶していますが、今日いただいたスープは僅かに濁っていて、スープの中にも浮遊物が浮かんでいます
スープは明らかにマイルドになっているので、どんどん進化しているようです
《麺》
ねり切り自家製玉子麺なんだそうで、加水低めの中細ストレートタイプ
しなやかな食感で、小麦の味もしっかり感じられる存在感のある麺
《トッピング》
具材はお麩・鴨肉のチャーシュー・木の芽のみで、極めてシンプル
独特の味わいと歯応えがしっかりした鴨肉は、上品なスープとの相性が抜群です
スープをたっぷり吸ったお麩はジューシーで楽しい所感です
付け添えはまさに懐石料理を思わせる季節物の品揃え
品書きには以下の通り書かれていました
=春だぜぃ=
・春人参のムース
・ビーツに漬けた桜大根
・昆布じめパプリカ
・クミン効かせた安納芋
・桜葉香蕗
・ズッキーニ糠漬
・土佐和えの竹の子
・八角かました椎茸含め煮
《所感》
最後は「トマト茶漬け」に鴨はちらーめんのスープをタップリ注いで楽しみました
スープの旨味にトマトの酸味が加わって、なんとも素晴らしい味わい、これだけでも商品になるのでは、と感心させられる逸品でした
ちょっと凝りすぎ感は否めないですが、クオリティの高さはさすがです
スープや付け添えなど、どんどん進化しているので、もうちょっと訪問間隔を短くしないといけないかと、思いつつ退店しました
年末からの愛知レジェンド店訪問シリーズ11店目は桶狭間のお気に入り店
息子と釣りに行ったついでの昼食
三連休の最終日で月曜日、息子と朝から釣りに行って昼飯にしようとなり、マイブームの空庵まで名二環にのって訪問
到着時は駐車場が満車状態のため空くのをしばらく待ってから店舗へ
ロケーション的に車でないと来店出来ないので、駐車場待ちしても割り込まれることはありません
外待ち先頭で待っていると、堰を切ったように退店してきて直ぐに入店&カウンター席へ着席
次男は初めてだったので鴨はちらーめん、自分も久しぶりだったので鴨はちを注文
息子は追加で鴨味噌飯とセロリのまぜそば、私は油そば
とトマト茶漬けをオーダー
鴨はちらーめんは和風出汁の効いたスープに小麦の香るストレート麺がテッパン
低温調理の鴨チャーシューに、尼崎の和海を彷彿させるお麩、レンコンをはじめ、旬野菜の組み合わせと食感が楽しめます
大将が一杯づつ切って盛り付けている柚子の皮も香りを引き立てています
トマト茶漬けと鴨味噌飯をシェアしましたが、圧倒的にトマト茶漬けが人気、トマトの酸味がスープとマッチして格別
山椒とハッカクといった中華香辛料が効いた油そばは、単品でも存在感がある一品で、指南された通りに鴨はちスープを足して味変、お酢をひとふりして再び味変し汗ダクになって堪能
息子のセロリのまぜそばも少しいただいたけど、こっちもピリ辛でユニークな味わいでした
息子とその友人を連れてリベンジ訪問
鴨はちらーめん、鴨白湯(限定)、トマト茶漬け、油そば、イカ墨をオーダー
鴨白湯は意表を突いて味噌味、もろみが複雑な味わいを演出している
途中もろみとスープを加えてお茶漬けも楽しめるが、少し凝り過ぎの感が否めず
鴨はちらーめんはテッパンの旨さ、出汁の効いたスープが絶品で具材もユニークで楽しい、〆には鴨はち専用のトマト茶漬けが圧巻のパフォーマンス
追加のまぜそばとして注文した油そばは、山椒がピリリと効いた台湾まぜそば、そのままでも十分に旨いが、鴨はちの出汁を加えて完食
イカ墨は、本格パスタの趣きで鴨はち出汁で麺全体にイカ墨を絡ませていただくスタイル
色んなバリエーションの麺を堪能できる稀少な店だが名古屋中心地から余りに遠いのと、駐車場が少ないのが玉にキズ
塩の山椒
山椒がサッパリ塩の贅沢、いつもながら上品な一杯に感動
鴨はちらーめん
期待通りのアッサリした旨さ
柚子の香りがまた良し
6位
5回
2018/09訪問 2018/09/22
家族で蓼科旅行に、高速道路に乗る前に腹ごしらえ
9/19にようやく営業再開したHARUさんへ
嫁は塩、息子と自分は醤油を選択
醤油らーめんは慈庵バージョンとは異なり醤油のたった高井田系を彷彿させます
ちょっと塩辛いので、個人的にはもう少し醤油抑え目の方が好みです
麺は中太のストレート麺でモチモチで旨い
チャーシュー2枚と穂先メンマにミツバのみの超シンプルな構成
嫁の塩らーめんをおすそ分けして貰ったが、圧倒的に塩の方が完成度は高い
再開直後にもかかわらず客足は順調そうなので、頑張って欲しい
鶏と煮干しのらーめん塩
連休最後はHARU
日曜の13:30くらいに入店すると、先客無しでちょっと拍子抜け
デフォの塩らーめんをオーダー、相変わらずの完成度に関心する
トッピングは水菜と穂先メンマにホロホロ焼豚
シンプルだけど香り高い麺とのバランスが良い
卓上ゆす酢が無くなってることに気付く、味変アイテムとして気に入っていただけに残念、復活を期待したい
塩煮干しらーめん
煮干しの出汁が良く効いていて旨し
こちらのゆず酢味変も秀逸
醤油らーめん
アッサリ激ウマ、安定して来たようで永く続けて欲しい
柚子酢の味変は本当に秀逸
塩らーめん
超久々の慈庵テイスト、ゆず酢の味変も秀逸
塩味が優しくて大満足
醤油らーめん
塩の旨さに、二杯目オーダー
Twitterによると彰庵監修とのこと
爽やかな中華そば、これにもゆず酢がすごく合っていて旨し
7位
2回
2019/03訪問 2019/03/08
福はらに続いて近鉄奈良線沿線の高評価店である極汁美麺 umami へ
大阪難波から近鉄奈良線に乗って15分ほど
河内小阪駅からは徒歩で5分くらい
木曜日の11時少し前に到着すると半開きのシャッター前には立て看板があるだけで誰もいません
よくよく立て看板を見てみると、営業時間は11:30と書かれています
なんか前回も同じ過ちを犯してしまった既視感が、そう開店時間を勘違いしていたのでした
でも直ぐに近隣にお住まいのマダム2人が参列、いつも混んでて食べてみたかったと話しかけられました
その後続々とシャッター待ち来客あり、開店時には12人の行列になっていたので、30分前から並んだのは正解でした
11:30時間どおりに開店、一番奥のカウンター席に座って地鶏醤油とわさびめしを注文
先頭なので一番ロットで2人のマダムと共に着丼
スープをひと啜りすると鶏のumami が口内を充満します
しかも醤油のカドは無くすごく洗練された口当たりに仕上がっています
自家製の平打ち中細ストレートはツルっとして喉ゴシも良好
噛めば、小麦粉の香りがじんわりと広がります
トッピングされた豚チャーシューはしっかりと歯応えがあり肉のうま味が絶品
なんと言ってもトレードマークになるほどユニークな春菊、スープに浸すだけでこれほど食べ易くなるのかと改めて驚きました
わさびめしは初体験だったのでそのまま口に含んだ時はむせそうになりましたが
極上のスープをかけてじっくり堪能しました
醤油らーめん
評判通り、流石の完成度
シッカリした焼豚、菊菜のアクセントなど絶妙
大満足の一杯
ロケーションのせいか、シャッター待ちはあったが、行列までは無かった
8位
3回
2020/01訪問 2020/03/03
2020年の新年2杯目は2年ぶり久しぶりの訪問となる、千種区古出来にある好来系で一番のお気に入り店
訪問投稿のストックが滞留していて、残念ながら2020年1月をもって閉店してしまったそうです
「好来系」ラーメンでは一番のお気に入りだったので、大変残念です
2003年8月20日の開店とのことなので、約16年半にわたる営業お疲れ様でした
名古屋には幾つかご当地ラーメンが存在しますが、そのひとつが1959年(昭和34年)創業の『好来』をルーツとする「好来系」
漢方薬膳料理を基本としたラーメンで、豚骨と鶏ガラに根菜を煮出した白濁した醤油スープが特徴
麺は「島田屋製麺」製のストレート太麺が使われ、4つに仕切られた個性的な麺ザル、メニューの松竹梅の木札、卓上調味料の高麗人参酢や自家製ラー油が共通アイテムです
『好楽』は創業者である楓翁のお孫さんが営むお店で、しばらく本店(現・『好来道場』)での修行を経て独立開業したそう
まさに直系なんですが職人気質というか、接客に棘があって、味の割には店の評価が芳しくなく、空席が多いのが勿体ない店でした
随分前に目の当たりにしたのは、学生さんがラーメンを食べながらスマホをいじくっていたところ
突然、店主さまが学生さんに対して代金は要らないから退店して欲しいと、強い口調で糾弾
ビックリした学生さんは一目散に逃げ出していきました
そういった店主さまの習性も熟知した常連客しか見かけなくなって久しく、綺麗に整えられた店内はいつも静まり返って緊張感が漂う雰囲気の店でした
未だ正月三が日、当初は昭和区吹上の『らーめん奏』が営業しているとの情報を得て向かったのですが
何気なく環状線から『好楽』の方へハンドルを切って店の前を通ると、営業中の表示が
これは何かの啓示かと、そのまま店舗専用駐車場に車を停めて向かったのが13時半少し前
恐る恐る入り口を入ると先客がひとり、ホッとしつつカウンター奥の方へ着席していつもの「松」を注文
相変わらず、ぶっきら棒の店主さまの調理風景を眺めながら待つこと数分
ほとんど無駄の無い所作で麺の湯切り、盛り付けられた薬膳ラーメンが着丼しました
見事に乳化したスープが丼いっぱいに張られて、ネギ・メンマ・チャーシューが盛り付けられた、実にシンプルで好来系を代表するビジュアル
熱々のスープをひと啜りすると、濃いめの口当たりですが動物系のコクの他に根菜類の甘味や全体的に深みもあり
カエシの香りに塩梅の良い塩気、そして若干酸味があってテッパンの癒し
もちもち食感の中太麺は、やや柔らかめの茹で加減ですが、コシもあってスープとの相性も秀逸です
ちょっと小粒になった印象のメンマは相変わらずコリコリ食感が心地よく、風味がしっかりした刻みネギも存在感があります
薄く切られたチャーシューは赤身と脂身のバランスも良く、歯応えもよくジューシー
いつもどおり7割程食べたところで自家製辣油を投入、結構ピリ辛で、一口で頭皮から汗が滲むほど
辛さを楽しんだ後に高麗人参酢をレンゲにとって1杯、2杯
更にスッキリとした風味を堪能しつつ、息もつかせずに完食完飲
大満足の一杯に再訪を誓ったのですが、閉店とのこと
ホームグラウンド的な定期訪問店が一つ無くなって残念ですが、店主さま、大変お疲れ様でした
松
テッパンの癒し、好来系で最高峰の一杯に大満足
辣油と高麗人参酢の味変も最高
松
テッパンの癒やし薬膳スープ、感激の旨さ
10位
3回
2019/03訪問 2019/03/04
大阪出張で少し時間があったので普段行けない地域に遠征することに
月曜定休の店が多いなか、営業することをTwitterで確認して難波から近鉄に乗り換えて今里へ
小雨の降る中11時半頃到着すると、店内満席で外待ち先頭椅子へ着席しました
すぐに空席ができて券売機へ進みます
今回は未食の濃厚魚介ラーメンと決めていたので、速攻購入してカウンター席へ
幸い後客との間に時間があったので、自分の濃厚魚介が調理されて行く様子が分かりました
濃度の高い鶏白湯に予想以上にニボニボ感のあるスープ、ひと口目から圧倒されました
麺はやや細目の中太ストレート麺、濃厚なスープにも劣らず存在感があります
具は豚肉と鶏肉の2種類チャーシューにネギと小松菜のみというシンプルな構成
私個人としては、芳醇鶏そばの淡麗系が好みですが、これはこれで完成度の高いラーメンでした
店主さまもTwitterにつぶやかれていましたが、小雨模様ということで客足が鈍っていたのでしょうか、これまで2回の訪問からすると信じられない空席状態、未だ昼休み前だったことも要因でしょうか
次回は芳醇鶏そばの醤油仕立てをいただきたいと思います
大阪出張が午前で終わったため普段行けない行列店を訪問
宇野辺の名店は定休日だったので悩んだ挙句、味噌ラーメン限定営業とブログにあった福はらへ遠征
平日の13時少し過ぎに到着すると、外待ち6番目と予想より少なく余裕の並びかと接続しました
ところが、行列はいっこうに進まず
オバさん一行が退店すると堰を切ったように進み出し、何と30分以上掛かってようやく入店&着席
帰りのフライトに間に合うかドキドキしながら待つことさらに10分強
入魂の味噌ラーメンはアツアツでコクのあるスープ
野菜炒めもシャキシャキでゆっくり楽しみたかったのですが、時間の都合でかき込むような食事になってしまい非常に残念
ただ秀逸だったのは麺、店主様が丹念に手揉みしてから茹で上げられたピロピロ麺は食感もスープとの相性も抜群で、噛みしめながら堪能できなかったのが悔しいほど
丼からスープをデッド飲みして完食完飲し、大急ぎで今里駅へと向かいました
結局フライトはキャンセルする羽目に、だったらもっと早く諦めて限定味噌ラーメンを味わえば良かったと、激しく後悔したのでした
芳醇鶏そば塩
さすが一燈DNA、物凄く鶏の風味がする超アッサリな一杯
全てが完成度が高くて感激
ラーメンのベスト2017です