2回
2020/10 訪問
曙橋で新進気鋭店の「塩ラーメン」を堪能したあとは、新宿三丁目まで足を延ばしてミシュラン一つ星を連食
2020/10/05 更新
2019/07 訪問
ミシュラン一つ星に選考された超有名店に訪問 新宿御苑へ移転してから初めてとなります
オーナーの山本氏は、ラーメン業界に入る前は建設現場の職人として働いていたとのこと
一念発起してラーメンの道へと方向転換、厳しい修行で知られる『永福町大勝軒』の門を叩いたのが25歳のとき
業界屈指といわれる過酷な修行を4年半務めて、別のラーメン店での修行も経て独立し「SOBAHOUSE 不如帰」をオープンしたのが2006月1月
味を磨いて不如帰を「金」にしようという思いから、2014年10月には店名を「SOBAHOUSE 金色不如帰」に改名
創業当初から蛤にこだわり、別々の寸胴で炊いた蛤・豚・乾物系のスープを丼で1つに合わせる“トリプルスープ”の手法を初めて取り入れたのもこのお店だそう
「ミシュランガイド東京2015」にラーメン部門が新設しビブグルマンに輝いた後も研鑽を続け
2018年5月に新宿御苑前にお店を移転して念願の自家製麺を開始、日々のコンディションに合わせて配合を工夫するとともに、スープを磨き上げて4年連続ビブグルマンを獲得した後、待望のミシュラン一つ星を獲得したそうです
京王新線の幡ヶ谷から移転してから初めての訪問、丸ノ内線の新宿御苑前駅1番出口から徒歩3分ぐらいですが、路地裏なのでGPSナビ頼りで水曜日の12時に到着すると、猛暑のためか外待ちはなく店中待ちの先客は8人
「鴨脂と蛤の醤油」で感動してから5年、筆頭メニューの「真鯛と蛤の塩そば」の食券を購入して中待ち席で待機
15分くらいでカウンター席に案内され、ほどなく着丼
四角て黒いお皿の上に丼、レンゲのポジションもさりげなくて器も凄く上品です
特徴は黄金に輝くゴージャスなスープ、店の代名詞である「蛤」に真鯛や乾物系を合わせた複雑なハーモニー
和の出汁に白トリュフオイルを混ぜることで高級感が半端ありません
ひと啜りでミシュラン一つ星の威厳を目の当たりにした感動が収まらず、蛤の濃厚なコクが余韻となって口内を充満
歯切れのいい中細麺もまた見事で、スープとの絶妙な絡みも見事で圧倒されっ放し
全粒粉も入っているので小麦の味もしっかり感じられます
チャーシューは低温調理で、しっとりとして柔らかく、肉の旨味が素晴らしい
丼ぶりに載っているのは、3つのソース類(あまり馴染みがないのでどれが何なのかは不明)だそうで、スープに溶かすとインパクトのある芳醇な香りが加わり未曾有の旨味
どれを取っても秀逸で素晴らしい逸品でした
2019/08/12 更新
《店舗情報》
かつて建設現場の職人として働いていたこともあるオーナーの山本敦之氏は、一念発起してラーメンの道へと方向転換し、厳しい修行で知られる『永福町大勝軒』の門を叩いたのが2000年10月、25歳のとき
業界屈指といわれる過酷な修行を4年半務めて、別のラーメン店での修行も経て独立し、2006年1月11日幡ヶ谷にて『SOBAHOUSE 不如帰』をオープン
2014年10月には店名を『SOBAHOUSE 金色不如帰』に改名、2018年5月に新宿御苑前に店舗を移転して念願の自家製麺を開始しています
創業当初から蛤にこだわり、別々の寸胴で炊いた蛤・豚・乾物系のスープを丼で1つに合わせる“トリプルスープ”の手法を初めて取り入れたのだそう
オープン当初は閑古鳥が鳴くほどだったそうですが、暖簾にある「鳴かぬなら鳴かせてみせふ」との気概で評判が広まり
「ミシュランガイド東京2015」から4年連続ビブグルマン掲載店でしたが、磨き上げたスープに自家製麺を導入し、「ミシュランガイド東京2019」で待望のミシュラン一つ星を獲得しています
日本を代表する行列の絶えないラーメン店です
《訪問情報》
インバウンド客で大行列ができていた頃は整理券を導入するほどで、コロナ禍で長い休業期間から再開してからは並びも緩和され行き易くなったとの情報もありましたが、念のため土日祝日を回避して10月初旬の金曜日に訪問しました
新宿区曙橋で新進気鋭店の「塩ラーメン」を堪能してからの連食となります
腹ごなしを兼ねて徒歩で新宿御苑を目指し歩くこと20分弱、12時50分頃到着すると、店頭には外待ち客が8人並んでいました
グループ客が多いのか、回転はあまり良くなく業を煮やした二人が途中離脱したので繰り上がり、待つこと20分ちょっとで店内へ
《オーダー》
新型コロナ感染拡大の影響による休業から再開した際、二本柱の「醤油」をリニュアルしたという情報があり
看板メニューの「真鯛と蛤の塩そば」にも迷いましたが「そば(醤油)」の食券を購入して6人ほど座れる中待ち席へ
グループ客がはけて回転が良くなり、10分弱でカウンター席の右から3番目に案内されました
予め食券を渡してあったので、厨房で調理していたロットが私に着席してから3分後に提供されました
《スープ》
こちらのスープは醤油と塩の二本柱
「醤油」は豚骨と蛤と乾物系、「塩そば」は真鯛と蛤と乾物系を合わせたトリプルスープが特長です
”自称日本一ラーメンを食べた男”こと大崎裕史氏の記事によると、今回のリニューアルでは「豚から鴨」へ大きくシフトしたようで
鴨をあえて全面に出さないように工夫されていて、トリュフやポルチーニの薫りや醤油ダレ、全体の香りの拡がりをより感じられるようになったのだとか
ウンチクは兎も角、丼を高台から降ろした瞬間から漂う芳醇な香りと、円やかな白醤油ダレの清湯スープをひと口啜って、その感動的な旨さにレンゲが止まりません
深みのある出汁にトリュフやポルチーニの香りが重なり、唯一無二の味わいです
《麺》
自家製麺を採用されてから、北海道産「春よ恋」に石臼挽き全粒粉を加えた100%国内産小麦の麺だそうです
中細のストレート麺は、全粒粉も入っているので小麦の味もしっかり感じられます
しなやかな麺肌はスープとの絡みも絶妙で、相性ぴったり
《トッピング》
具材は、マッシュルーム・青ネギ・穂先メンマ・蕪・豚チャーシュー・鴨チャーシュー、そして名物のポルチーニオイル、ポルチーニフレーク、黒トリュフのタルトゥファータ
珍しいのは生のマッシュルームと蕪、特に蕪は鶏スープ煮込みのローストだそうで面白い食感でした
鴨チャーシューはロースト昆布締めなんだとか、トッピングにまで凝ってます
《所感》
途中からスープに浮かんでいる3種の特製ソース(ポルチーニオイル、ポルチーニフレーク、黒トリュフのタルトゥファータ)を溶かして、味変を楽しみながら完食完飲
連食でしたが、無くなるのが残念に思うほどハイレベルなラーメンでした
行列なのがネックですが、また平日の隙間時間を狙って再訪したいと思います