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鮨 草平
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外観
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暖簾をくぐったアプローチから辿り着く入口
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ラーデベルガー ピルスナー
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吉田蔵 u 百万石乃白
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紀土 純米大吟 山田錦精米歩合40%
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◇白イカ（山口 萩）
藻塩を水に解いた水塩を刷毛で塗ると、その塩が柔らかく身に馴染み、バラけと共に酸味が込み上げて身の甘みを引き立てる。 心をグッと掴む抜群のファーストタッチ。
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◇のどぐろ（噴火湾）
昆布出汁と白醤油漬け。
しっとりとした身の旨みを最大限に引き出す酸味とえんみ交わる漬け加減。シャリと同化するほどに高まる旨みに恍惚とするばかり。抜群に美味しい。
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◇春子鯛
酢朧〆で脱水されつつもむっちりした身、圧をかけると旨みが柔らかく広がり、シャリは酸味から甘みに表情を移り変え、引き立つ美味しさを表現！ 江戸前らしい古典的で綺麗な仕立て。
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日高見 弥助 芳醇辛口 純米吟醸
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◇赤身 漬け
一日置いて敢えて酸化させた漬けに柚子胡椒を忍ばせて。
鉄の味わいと赤酢のシャリの酸味が同じベクトルで立ち上がり、綺麗な相乗且つ力強い旨味へと着地。これは直球で美味い！
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◇大トロ
敢えて中トロの前に持ってきた大トロ。砂ずりの部位。
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ミルキーさもありながら夏の脂の乗りと香りを心地よく立てながら口どける。 脂の多いネタでもシャリの美味しさを改めて実感できた極上の一貫。
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◇中トロ 漬け
霜降り部位。 素晴らしい厚みの堂々たるフォルムです。
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初めはえんみが響き、噛むほどにお米の甘みが作用してどんどん膨らむ分厚い旨味！ シャリのおいしさとトロの旨味が合致した草平さんの漬けスタイル！
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冩樂 純米吟醸
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◇〆ニシン（網走）
カチッと酢と塩で締まった身はむっちりと旨味を伝え、浅葱が絶妙なおいしさを掻き立てる！ 鰊の色濃さとシャリの美味しさが融合した北海道らしさを超えるパーフェクトな握り。
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◇馬糞/紫雲丹 軍艦
なんと二種類の雲丹を贅沢にも重ねるように載せて。
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馬糞は甘み、紫はクリーミーさ、それが同時に押し寄せてつくられる綺麗なコクとミネラル感。さらにパリッとした海苔がおいしさを引き立てる！ 贅沢の極みは北海道ならではのおもてなし。
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◇車海老
口に入れて感じる温度の一体感。 噛みしめる度にシャリの甘みが車海老の甘みとベクトルを合わせて、抜ける香りも心地よい一体感を添える。
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田酒 特別純米酒
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◇穴子（長崎 対馬）
ふわふわでしっかり形を整える。 ツメのほろ苦さとコクが身の味を立てて、シャリと纏まれば江戸前らしい穴子の風味を立たせて美味しさへと着地。
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◇玉子
芝海老の香りと甘みが一択で伝える玉子焼き。
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◇あん肝西瓜
赤シャリで本家本元の味を表現。
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あん肝のカスタードプリンのような甘さとコクが全体を包み込み、旨味の塊として後味もハイトーンな余韻を残す。 このあん肝の味は何度か感じたことがありますが、全て一流店。確かな味です。
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◇おはぎ
こちらもすし匠さんの名物。
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トロの濾された身からは甘みと香りが強く膨らみ、そこに響くたくあん。 シャリのおいしさも改めて感じられる、草平さん至極のおはぎ。
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円山に新たな装い、凛とした佇まいの「鮨 草平(そうへい)」さん。
今後、確実に予約困難となるであろう注目の鮨店。
場所は地下鉄東西線円山公園駅から徒步5分ほど。
環状通沿いの落ち着いたエリア、しっとりと趣きを伝える店構えに表札が灯されます。
暖簾をくぐると更に暖簾が掛かり、一歩踏み入れるとハッキリとしたお声でお出迎え頂きました。
そこに広がる落ち着いた和空間には美しい白木のカウンターが8席。
天井が低く感じても座れば圧迫感はなく、ダウンライトでしっかりと手元が照らされます。
シンプルさを意識されて、すっきりさせつつも趣きを伝える和の装飾、一際目を引く立派なこだわりの氷室。
この真新しき舞台で腕を振るうのは大将 松倉 草平氏。
築地場外の街寿司屋から始まり、すし匠ハワイ、鮨よしたけの香港店 すし志魂を経て、今年7月に同店をオープン。次にお店をやるのならネタの良い場所、そして北海道ならこの円山をと懇願されて牙城を築かれました。
注意点として、お写真は握りとお酒のみ。つまみは写真NGとなり、理由は訪れる方に楽しみを膨らませて頂きたいという大将の温かな想いが込められています。
よって、おつまみは頂いたものと詳しい感想は記載致しません。
この日はお一人様それぞれ4名のゲストが揃ったところで一斉スタートとなりました。
メニューはおまかせのみの提供になります。
頂いたものは以下の通り。
●おまかせコース 23,000円
◆つまみ 全12品
◇白イカ（山口 萩）
◇のどぐろ（噴火湾）
◇春子鯛
◇赤身 漬け
◇大トロ
◇中トロ 漬け
◇〆ニシン（網走）
◇馬糞/紫雲丹 軍艦
◇車海老
◇穴子（長崎 対馬）
◇玉子
○お椀
※以下、追加となります
◇あん肝西瓜
◇おはぎ
・ドイツビール ラーデベルガー ピルスナー
・吉田蔵 u 百万石乃白 / 吉田酒造店(石川 白山市)
・紀土 純米大吟 山田錦精米歩合40% / 平和酒造(和歌山)
・日高見 弥助 芳醇辛口 純米吟醸 / 平孝酒造(宮城 石巻市)
・冩樂 純米吟醸 / 宮泉銘醸(福島 会津若松市)
・田酒 特別純米酒 / 西田酒造店(青森 青森市)
見つけてしまった、素晴らしいお店！
その余韻にグッと浸りながらの帰路となりました。
つまみは出るや出るやの全12品。
内容はお伝えの通り割愛しますが、しっかりと胃をアイドリングさせ、握りが出てくるのを忘れさせるほど。
お刺身や焼き物と蒸し、お出汁を絶妙なアレンジとして加えるなど、抜かりない仕込みの反面、ナチュラルな味をそのままに魅了させる逸品の数々に心をギュッと掴まれていきます。
ビール、そして日本酒を半合ずつ3杯頂いたところで握りへ。
握りは一貫のターンずつ、新しいおひつに入ったシャリと交換されていき、鮪のみ赤酢のシャリを用いています。
特にお米が最大のポイントで、辿り着かれたのは岐阜県美濃地方の揖斐川で育ったハツシモという品種。その名の通り10月下旬に収穫される晩成種は、粒がとても大きいのが特徴とされる幻のお米。
ポーションは小さくてもシャリが粒感を伝えてくれ、そこに纏う酢の香りが柔らかく主張して、噛むほどにもちもちと甘みを膨らませる印象。
捨てシャリ少なく、少ない手数でポーションが決まり、早い提供で一つのターンを熟していきます。その様の格好良さに、ついのめり込んでしまうほど！
ネタよりもシャリを第一に重きを置いたバランスを心がけておられるため、シャリの美味しさも楽しんで頂きたいのがポイントの一つ。
春子鯛の酢朧付けや鮪の赤身中トロの漬け、〆鰊に穴子など、江戸前の要素をしっかり感じられる作品。
すし匠の系譜を受け継ぐ、あん肝西瓜やおはぎも健在で、訪れたなら必ず食べたい一貫です。
握りに対して丁寧に向き合い、真心を込めて作り上げられるフォルムから、松倉氏の届けたい気持ちをほんの僅かでも感じ取れた、素敵なひとときでした。
やや少ない枚数ですが、写真に簡単なコメントを添えてありますので、ぜひご参考頂けましたら幸いです。
サービス面は申し分なし。
フロアには常時2名の女性スタッフが立たれ、下げ膳やお酒のお伺い、お冷やはコースターまで交換と、ストレスを感じることは一切ありません。
第一に大将の魅力的なトーク力で安定感と居心地の良さを与え、物腰柔らかなお人柄の良さで溢れています。
近隣の鮨の名店、宮川さんや和喜智さんと交流をもたれて、早くもサポート頂いている温かな繋がりも感じられます。
静かな立地で凛とした空気に包まれ、職人との掛け合いを楽しみ、鮨に勤しむことのできる場所。
円山で早くも名店の風格を放つ「鮨 草平」さん。
多く方に知ってほしい、そう心を動かされるほどに素晴らしい鮨店です。
□鮨 草平
所在地：札幌市中央区南2条西28丁目1-10
エビスビル1F
電話番号：011-215-7757
営業時間：18:00、20:30の2回転
定休日：不定期
滞在時間：約2時間半
お会計：31,700円税込
予約：前日に電話予約