中目のやっこさんさんが投稿した鮨おばな(群馬/館林)の口コミ詳細

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鮨おばな館林/寿司

5

  • 昼の点数:4.7

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.7
5回目

2025/03 訪問

  • 昼の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.7
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.7
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

「館林 鮨おばな」ALLピンネタの圧倒的な旨さと心温かな持て成しで魅せる館林の鮨処

春の訪れを告げる温かな日差しに恵まれた3月初旬、電車を乗り継いで降り立つ館林駅。
今日は何がでるのか?そんな期待と自然と会話を弾ませる15分の道中も苦にはならない。

真っ白い外観に山吹色の暖簾がかかり、タヌキさんにもご挨拶。
なんと、その手にいくらの軍艦を抱えているというお茶目な演出に和むひととき。

少し早めの到着でも、女将さんのあたたかな笑顔と共に迎え入れて頂けた。

カウンターには素敵な波の絵画とともに焼けた肌が似合う尾花氏の「いらっしゃいませ」と落ち着いたお声に、半年ぶりに帰省したかのような感覚にさせてくれる。

日曜日の15時、5名のゲストが揃ったところで一斉スタートを迎えました。
お料理はおまかせコースのみの提供となります。
頂いたものは以下の通り。


「おまかせコース」

◆ツルハタ(三重)
◆鰆のたたき
◆雲丹パフェ
◆ひもきゅう海苔巻き(閖上)
◆このわたの茶碗蒸し
◆クエしゃぶ(南房総)
◆赤貝の肝
◆煮牡蠣
◆山葵の茎と葉
◆あん肝ポン酢
◇クロムツ 昆布〆
◇小鰭(天草)
◇いくら軍艦
◇赤身(勝浦)
◇分かれ身(勝浦)
◇大トロ(大間)
◇スミイカ
◇サヨリ
◇小柱軍艦
◇鰆 漬け
◇甘エビ
◇平貝
◇鰯(岩手)
◇蛤
◇カイワレ 昆布〆
◇赤貝(閖上)
◆車海老丼
◇雲丹
◇玉子
◇かっぱ巻き ※追加
☆葛ミルク

◉瓶ビール:エビス
◉龍神 純米大吟醸 喜八Special / 龍神酒造(館林)
◉飛露喜 特別純米 / 廣木酒造(福島 会津坂下町)
◉加茂錦 荷札酒 純米大吟醸 備前雄町 しぼりたて / 加茂錦酒造(新潟 加茂市)
◉手取川 純米大吟醸 本流 / 吉田酒造店(石川 白山市)
◉田酒 特別純米酒 / 西田酒造店(青森 青森市)
※お酒は2名で1合をシェア


ここでしか頂けない味わいと温かな居心地で館林へと赴かせる。

名物はシャリに雲丹を混ぜ込み、さらに雲丹を盛り付けた「雲丹パフェ」。
そして重厚感ある旨味と酒粕のように醸す香りが堪らない、こちらも鮨おばなを象徴する「熟成いくら」。
都内の鮨店に引けを取らない素晴らしい鮪を常に揃えている辺りに風格が滲み出る。

そんなピンネタ揃いの中でもさり気なく安定しているのが赤貝だ。
かなり大きな個体でも間違いなく一級品と言える香りの良さ。より強い香りとミネラルを感じられる紐のほかにも、肝までも摘みとして余すことなく用いてコースを彩る。

おばなさんに来たら頂かずには帰れないのがカイワレの昆布〆。仕入れ先を変えたカイワレは、ミシュラン店などもに卸す広島のハーブ農家"梶谷農園"から取り寄せ、より味わいに深みが出るものへと進化。

他、写真に簡単なコメントを添えておりますので、ご参考頂けましたら幸いです。

摘みの豊富さに、握りへと移るのも忘れるほどに満たされ、畳み掛けるように握りで心を鷲掴みに。
最初に頂いたお酒は館林の酒蔵ながら地元で購入できないとする「龍神」で、その澄んだ味わいに陶酔させてくれた。

訪れることのできる頻度は年に1,2回。
その1日を「鮨おばな」に費やしてでも通いたい素晴らしい一店です。


□鮨おばな
所在地:群馬県館林市大手町5-1
電話番号:0276-72-1604
営業時間:火~土 17:30~
     日曜祝日 12:00、15:00
定休日:月曜、他

滞在時間:約2時間半
お会計:46,915円税込

☆The Tabelog Award 2025 Bronze 受賞店
☆食べログ 百名店 寿司EAST 2025 選出店

  • 暖簾

  • たぬきさんにご挨拶

  • カウンター

  • 敢えて初めから満月と新月の塩を添えてあります。 形でどちらなのか一目瞭然。

  • ◉瓶ビール:エビス

  • ◆ツルハタ(三重) 年に数回しか水揚げされない非常にレアな魚は定置網。 しっとりと口に馴染むと、口当たりは淡白ながらも噛みしめるほどに力強く漲る旨味が塩でキリッと浮かび上がる!

  • ◆鰆のたたき パリッとした皮目には抜群の薫香を纏わせると、咀嚼の度に絶えず鼻から抜けていく香りと身の旨味が見事に合致!一口で味覚を鷲掴みにさせるほどに美味い!

  • ◉龍神 純米大吟醸 喜八Special / 龍神酒造(館林)

  • ◆名物 雲丹パフェ

  • シャリの輪郭と酸味が雲丹の香りを味わいに相乗させ、貝殻のスプーンの優しい口当たりと共に濃厚な旨味で一口を沁み入る味わいへとグッと満たす。

  • おばなさんの名物の一つであり、握りを招き入れる前のシャリのファーストタッチ。

  • ◆ひもきゅう海苔巻き(閖上) 胡瓜はもちろん館林産。

  • きゅうりの清涼感とひものコリッとした食感に浮かんでくるミネラルと香り。 海苔の風味と胡麻の乾いた香りを一つにしながら、心地よい磯感が味わいをつくる。

  • ◆このわたの茶碗蒸し 香りとえんみで忍ばせてあるシャリと交錯して着地する旨さ。 後味と醸す香りがお酒をグッと誘いだすズルい一品。

  • ◆クエしゃぶ(南房総) 銛で突いたという20kgの個体。 ホロホロと崩れる身はあっさりとしながらも、自家製ポン酢の締まった酸味で引き立る旨味。

  • ◉飛露喜 特別純米 / 廣木酒造(福島 会津坂下町)

  • ◆赤貝の肝 一口の弾力ある食感から引き出される旨みと磯感、そしてエグみを滲ませったら気の利く酒の肴に。 これぞ"おばな"らしさであふれる逸品。

  • ◆煮牡蠣 しっかり沸騰させて煮立てた安心の牡蠣。お好みで添えられた柚子胡椒で。

  • 青のりに抱かれた身を噛みしめると、海を感じさせる磯感のなかグッと主張する身の旨味。 柚子胡椒のえんみと香りで引き締めても美味しい。

  • ◆山葵の茎と葉 漬け 箸休めにシャッキリと瑞々しい旨辛みでリセット。

  • ◆あん肝ポン酢

  • 口に入れた瞬間に固形でいられなくなるあん肝。そのまま脆く口どけていくと一瞬の旨味のピークを放つ! その味わいは少しのえんみ寄りで、名店で感じる特別なあの味そのもの。

  • ◉加茂錦 荷札酒 純米大吟醸 備前雄町 しぼりたて / 加茂錦酒造(新潟 加茂市)

  • ◆ガリ ギュッと絞ったような乾いた口当たりながら、その酸味で引き出される口の潤い。辛さのリセット力も強くお酒ともマッチさせるガリ。

  • ◇クロムツ 昆布〆 想像よりも艷やかな口当たりと潤いのある身の解けで、昆布の旨味とじっくりと交わる身のおいしさ。

  • ◇小鰭(天草) 締めて寝かせた感じの枯れた身がお好みだと仰る尾花氏。 噛み締めて膨らむ芯のある旨味と、醸す香りは想像と見事に合致させる!シャリの酸味とも素晴らしいバランスを魅せる握り。

  • ◇いくら軍艦

  • 前回のスペシャルではないが、それでも驚くほどに味はどっぷりと濃厚。重厚感のある旨味と引き立つ香りは酒粕のように旨さを爆発させる!

  • コクがあり、さらに後引く味わいでめちゃくちゃ美味しいスペシャリテ!!

  • ◇赤身(勝浦) お待ちかねの鮪は深みのある赤色で大胆な切り付けは肉のよう。

  • シャリの酸味が身を醸し出すように焦点を置き、咀嚼で馴染み、そして深まっていく旨さたるや! 赤身をも主役にさせる鮨おばなの魅力がこの一貫に込められている。

  • ◇分かれ身(勝浦) 背びれの端の部位で、やっぱり写真に映らない旨さがそこにある。

  • しなやかに滑るような口当たりと、口内の温度で溶け出すように溢れる甘みと香り。そのままシャリと同化すれば強かな旨味へと着地させる。

  • ◉手取川 純米大吟醸 本流 / 吉田酒造店(石川 白山市)

  • ◇大トロ(大間) 砂ずりと血合いぎしのど真ん中の大トロ!

  • 歯の踏み込みで一気にアクセル全開に弾ませる華やかな一体感!! 止まらない甘旨味を滲ませながらシャリと同化して膨らんでいく美味さ!

  • ◇スミイカ しっとり且つサクサクと噛み進めていけば、醤油に引き立つ身の味わいをシャリと一体にしてねっとり落ち着く旨さに着地させる。 ネタの持ち味や魅力を素直に魅せてくれる握り。

  • ◇サヨリ 長い身をスカーフのように巻き付けた一枚重ねで、フレッシュな食感としっかりとした味わいは昆布締め要らず。 しらすのような小魚の淡白な味わいが美味さを煽る。

  • ◇小柱軍艦 海苔の青みと冷たい小柱の甘みを引き立てる醤油、そこに山葵を効かせれば凛とした味わいが形成される。

  • ◇鰆 漬け ねっとりと口に馴染んでいく過程で伝わる旨味。山葵の辛味とシャリの酸味が身の味わいを強固な旨さへと引き出す。

  • ◇甘エビ ペースト状の甘エビと生身を組み合わせた、これまた凄い発想の握り。

  • 一口に甘みが押し寄せながらも、忍ばせた生身の食感から二段階で引き出される抜群の甘旨味!!極上! いつか南蛮海老で魚醤を乗せて再現して欲しい!

  • ◉田酒 特別純米酒 / 西田酒造店(青森 青森市)

  • ◇平貝 スッと歯切れすると醤油が滲んでシャリとの交わりに浮き立つ旨味。 平貝の味の引き出し方を熟知しているからこその一貫。

  • ◇鰯(岩手) 口当たりと舌触りに一切の小骨を感じさせない酢〆で、カドのないとろける旨さが際立ち、膨らむ旨味と抜ける風味の一体感に悶絶。

  • ◇蛤 口に放り込んだ瞬間にふわっと膨らむ出汁感。咀嚼が進むにつれて抱かれるかのようなおいしさに! 煮詰め要らずの仕立てはおばな流。

  • ◇カイワレ 昆布〆 行き着いたカイワレは広島のハーブ農家である梶谷農園のもので、ミシュラン店なども使うほど。 これまでよりもしっかり伝わる旨味が特徴で、ザクザクと噛み締めて深まる香りと味わい。

  • ◇赤貝(閖上) だいぶ大判で立派な個体。口に放つミネラルが潤沢に溢れて漏れる香りは一級品。 シャリと交わり完成する旨さはおばなさんでしか味わえない見事な相乗だ。

  • 雲丹パフェやいくら、鮪も美味しいが赤貝の旨さがハッキリと際立つ鮨おばな。

  • ◆車海老丼 お馴染みの20年継ぎ足しのタレが豊かな味へと彩りを添える。

  • ミシミシとした身の食感にあふれる香り。そして旨味を粒立ちの良いシャリに染めて実感するおいしさ。 ジャストサイズが気の利く粋な小丼。

  • ◇雲丹 凛とした佇まいの極上フォルム。

  • 味はまさにフルーツのようにフルーティーな甘さ、そして後を引かない旨さで一口をハッと満たす。 美味しい!

  • ◇玉子

  • ◇かっぱ巻き なぜか美味しいのは煮切りの塗り方。サクサクと瑞々しい胡瓜は胡麻の乾いた香りと海苔の旨味に包まれてシャリにマッチ。

  • ☆葛ミルク 今日のコースの味わいを一瞬でかっさらうかのようなスイートなおいしさ! 最後は女将さんが締めくくる鮨おばなの和やかな空気も好み。

  • ご馳走さまでした!

  • 割れた花瓶の中の花瓶

  • ほら、名物のいくらがあるよ!

2025/10/03 更新

4回目

2024/09 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

「館林 鮨おばな」遥か内陸の鮨屋に想いを馳せて足繁く通わせる、すべてのクオリティ高きお任せコース

車窓から眺める田園風景も秋の稲穂が色づく9月後半。
館林に降り立つと、少しひんやりとした空気に包まれながら思いを馳せる15分の道のり。
いつもの山吹色よりも薄く、風に揺らぐ軽やかな暖簾をくぐります。

いつもと変わらず爽やかな笑顔で迎えてくださる尾花氏と女将さん。
田舎に帰ってきたかのようなどこか懐かしい気持ちが蘇ってくる。

日曜12時、6名のゲストが揃ったところでゆっくりと山葵をおろしはじめるように一斉スタートとなりました。

お料理はおまかせコースのみの提供となります。
頂いたものは以下の通り。

「おまかせコース」

◆本アラ(秋田)
◆鰆 たたき(三重)
◆雲丹パフェ(北海道)
◆蒸し鮑(宮城)
◆のどぐろ丼
◆ひもきゅう海苔巻き(閖上)
◆秋刀魚(北海道)
◆煮牡蠣
◇ナカズミ 棒寿司(天草)
◆のどぐろ肝
◇縞鯵
◇小鰭(天草)
◇いくら(秋田※おばなスペシャル)
◇赤身(大間)
◇中トロ(大間)
◇剥がしよりもスプーン!?(大間)
◇大トロ 蛇腹(大間)
◇スミイカ(出水)
◇春子鯛(日立)
◇赤貝(閖上)
◇鰯
◇シマエビ
◇蛤(鹿島灘)
◇カイワレ 昆布〆
◆車海老丼
◇赤雲丹(天草)
◇穴子
◇玉子
☆アイス最中

◉瓶ビール:エビス
◉原田 純米吟醸 / はつもみぢ(山口 周南市)
◉而今 特別純米 火入れ / 木屋正酒造(三重 名張市)
◉産土 2023 穂増 四農醸 / 花の香酒造(熊本 和水町)
◉虎千里 純米大吟醸 / 新澤醸造店(宮城 大崎市)
◉山丹正宗 JAZZ BREW 特別純米 音楽振動熟成 / 八木酒造部(愛媛 今治市)


摘みと握りの安定感を誇りながら、おばなスペシャルをプラスした追加要らずお任せコース!

特筆すべきものが有りすぎて、その全てが味わいに満ちている摘み。
蝦夷鮑に拘り、大量に蒸したそのエキスだけで味付けされた蒸し鮑。抱かれるような心地よい咀嚼にミネラルの旨さを全開に海に包まれるかのよう。絶品!
今や食べる機会を失った秋刀魚、肉厚な刺し身はクセもなく醤油と小葱に浮き立つ香りと旨さは甘みを覚えるほど。
おばなさんでしか味わえないのどぐろの肝。舌先で圧をかけると濃密なコクと旨味、口どけに風味を伝えて余韻へと引き込まれる肴。

握りに移ることを忘れるほど魅了させる摘み。

お待ちかねの握りは前回よりもシャリに酸味を加えることで、味わいの方向性をより鮮明にネタを導いている。
ネタは尾花氏が信頼をおける仲卸しの確かな目利きで、全国から素晴らしい素材がここ群馬に必然的に集まっているのは明確。

縞鯵と言われなければ気付かないほどにツルツルとした口当たりで唸らせ、小鰭から出世したナカズミは棒寿司とすれば、等分にした身の酸味の移ろいを狙ったかのように愉しませてくれる。
お馴染み閖上の赤貝は食感とミネラル、一歩下がって醸しだす香りは極上の印。

名物のイクラ。いつも以上に濃厚なコクと旨味、クリーミーな余韻はなんと去年のものというのだから驚きの美味さ。。

そしてやぱり鮪は別格!
グラデーションなどせずに、写真映りが悪ければ悪いほど味の良いマグロだと熟知している。
前回に続くように、赤身、中トロ、同じく中トロ筋の剥がしというよりスプーンで掬った部位、そして蛇腹はどれも都内の超一流店に負けない個体部位をさらっと出してくる。

蛤に至っては煮詰めを用いず、煮込んだ本来の味わいでだけで勝負するこだわり様はきっと"鮨おばな"の誇りだ。

極めつけは天草の赤雲丹。3店の鮨店にしか卸していないもので、惜しげもなく軍艦に盛り付け、口で炸裂させる極クリアなミネラルは海そのもの!

これを食べなきゃ帰れないカイワレ昆布〆までコースに組み込まれると、追加をさせる余地すら与えない。
他、写真に簡単なコメントを添えておりますので、ご参考頂けましたら幸いです。

ご自慢のピンネタをおばな流のアプローチで昇華させた絶品コースを堪能させて頂きました。


海なし県の館林に訪れる価値は雲丹パフェやイクラのスペシャリテだけに留まらず、一品一品すべてが尾花氏の培ってきた感性であふれている。
自宅から向かう道中、今日はどんなものが出るのだろうか?と考えながら、頭に浮かばせる尾花夫妻の温かな笑顔。
帰りには想像を超えた一品やネタの味わいが余韻となり、次回へ繋げてくれる。

小旅行として一日を費やす価値をはっきりと見出す、北関東を代表する素晴らしき一店です。


□鮨おばな
所在地:群馬県館林市大手町5-1
電話番号:0276-72-1604
営業時間:火~土 17:30~
     日曜祝日 12:00、15:00
定休日:月曜、他

滞在時間:約2時間半
お会計:44,880円税込

☆The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店
☆食べログ 百名店 寿司EAST 2022 選出店

  • 外観

  • たぬきさん

  • ◉瓶ビール:エビス

  • ◆本アラ(秋田) 新月の塩の円やかな煌めきがムチムチと優しく馴染んでいく身の甘みを包むように綺麗な旨味を形成。旨さだけを残す綺麗な口どけに釘付けにさせる。

  • ◆鰆 たたき(三重) ほんのり温かく芯は冷たい口当たり。踏み込む歯が抜群の薫香を立ち上がらせ、膨らむ香ばしさは渋みを秘めながら鰆の香りと一つに。その香りを主体に漲る脂身の旨さが完全に一致!

  • ◆雲丹パフェ(北海道) 浜中産の馬糞雲丹をシャリにと和え、さらに雲丹を乗せた贅沢な名物パフェ。

  • シャリの酸味にコーティングされた雲丹とつくるえんみ寄りに力強い旨味とコクの一体感。

  • さらにミネラルを添える雲丹が味わいをグッと彩る。

  • ◆蒸し鮑(宮城) こだわりの蝦夷鮑、味付けは鮑を大量に蒸して出たエキスのみ。

  • 極上の弾力を生む絶妙な火入れ。そこに歯を踏み込むと、いつまでも噛んでいたい衝動に。 溢れ出す青みのあるミネラルは潤沢にさせ、塩っぱい海水を鮑というフィルターを介せば、まさに海を感じせる雑味の無い美味しさに!

  • ◉原田 純米吟醸 / はつもみぢ(山口 周南市)

  • ◆のどぐろ丼 スプーンで身を思いっきりほぐして混ぜて頂きます。

  • 混ぜることで高まる脂は乳化し、シャリの酸味によって繊維の一つひとつから主張するほどに引き立つ濃厚な旨さをいきなり爆発! 乳化、味の相乗、めちゃくちゃおいしい!

  • ◆だし茶漬け 円やかな口当たりながらしっかり旨味を秘めたのどぐろの出汁に浸せば、味の統一感を与えると共に身の香ばしさと旨味がより映えるように浮き彫りに!

  • ◆ひもきゅう海苔巻き(閖上) 9月から解禁したばかりの堂々たる閖上産。

  • 胡瓜のザクザクと広がる清涼感、ひもの香りが彩りを与え、海苔が磯感を補うことで着地させる意図。美味しい!

  • ◆秋刀魚(北海道) あまり見かけなくなってしまった秋刀魚を肉厚なお刺身で頂ける幸せ。

  • 芯のある旨味を生姜がさっぱりとアシストし、フグ葱の酸味と香りが合わさり、そして醤油に引き立つ身の旨み! お酒を運ばせる摘みのラインナップがいつも以上に凄い、、

  • ◉而今 特別純米 火入れ / 木屋正酒造(三重 名張市)

  • ◆煮牡蠣

  • 青のりが味を導くように早くも形成される一体感。 軽い圧だけでナチュラルに溶けていけば、その綺麗な味わいだけを置き去りにさせる。

  • ◇ナカズミ 棒寿司(天草) 初めて頂く小鰭の大きな個体。 敢えて棒寿司にする思惑がこの後に鮮明となる。

  • 上が小鰭。鱗の模様が明らかに大きさを感じさせる。

  • 脂が乗っているからこそ強めに〆て、酸味の一体感、酢の香り、そして旨味を存分に魅せつける。 尻尾にいくほど薄くなるにつれて酸味は強く、等分にすることで味わいの移ろいまでも表現。

  • ◆のどぐろ肝 先ほどののどぐろの肝を濃いめに煮たもの。 落ち着いたあん肝とは違う濃密なコクと旨味。舌先で圧をかけると香りを膨らませながら口どける美味さ!おばなさんらしい仕事が垣間見える素晴らしき逸品。

  • ◆ガリ ザクザクとした食感が水気を呼び、辛さが粋に立ち上がるように香りを乗せてリセット。

  • ◇縞鯵 縞鯵らしくないツルツルとした口当たり、やや温かなシャリが酸味で自らの美味しさを魅せつけながら、ネタの旨味をグッと高める。良い意味で縞鯵のカドを取るかように初めて出会ったネタかのように昇華。

  • ◇小鰭(天草) 先ほどのナカズミと同じ産地の通常サイズ。

  • ナカズミよりも〆た味わいはシャリと心地よく同調し、その押し寄せる香りの一体感で唸らせる!

  • ◉産土 2023 穂増 四農醸 / 花の香酒造(熊本 和水町)

  • ◇いくら(秋田) ※おばなスペシャル

  • おばなスペシャルの正体、それは何十トンに10kgという特別な個体のいくら。 去年のもの、さらに産地までも記憶していることに驚き。。

  • スペシャル通り、これまで頂いたものより遥かに濃厚! 繊細に表面が破れると、ねっとりとあふれるコクと旨み。もはや別次元のおいしさ!!

  • ◇赤身(大間 釣り) しっとりと着地すると凛とした酸味が仄かに響き、噛み締めることでシャリの酸味が身を甘みへと誘う。 この素晴らしき鮪を使えていること、それが鮨おばなが積み上げてきた存在感でしかない。

  • ◇中トロ(大間) 背中のトロ。

  • 夏の終わりにしてはやけにオーバーな香りと旨味。 写真にグラデーションが映らないほど美味しい、と助言の通りに極上!

  • ◇剥がしよりもスプーン!?(大間) 中トロの筋と筋の間で、もはやスプーンで掬う部位。

  • 口当たりは前者よりもさらに濃厚且つしっとりとした旨味を醸し、シャリによって相乗させる旨さが炸裂! 剥がしならぬスプーン!

  • ◉虎千里 純米大吟醸 / 新澤醸造店(宮城 大崎市)

  • "花"を連想させる酒器の文字がおばさんらしい。

  • ◇大トロ 蛇腹(大間) こちらのみ延縄。

  • これぞ霜降りと言わんばかりのフォルム。 ノリノリの脂が溶けると醤油が合致して旨さを煽るように、余韻高く着地するおいしさ! 写真には映らないおいしさがそこにあふれている。

  • ◇スミイカ(出水) シャリを主体にしなやかな弾ませる身をグリップ、咀嚼が進めば自然と味に厚みが出ていき、透き通った旨味をしっかりと表現させる。美味しい!

  • ◇春子鯛(日立)

  • 脱水というよりは瑞々しさのなかにシャリを染めていき、そこで感じる優しい旨味。 醤油に引き立つバランス、そしてシャリが見事に合致させる味わい。計算尽くされたであろう握り。

  • ◇赤貝(閖上)

  • ザクザクと輪郭を感じさせながら広がるミネラル。香りは一歩置いて立てるように綺麗な一体感を形成。 こちらも写真映りが悪いほうが美味い説をおもしろく実証する。

  • ◇鰯

  • みずみずしく解けていくと、生姜で均衡をとりつつ一気に膨らむ香りと旨味。思わずうっとりさせる!

  • ◉山丹正宗 JAZZ BREW 特別純米 音楽振動熟成 / 八木酒造部(愛媛 今治市)

  • ◇シマエビ

  • シャリには満月の塩、身には新月の円やかな塩。 それらをムチッとしたシマエビの身を介して融合させれば、必然的に美味さが爆発!

  • ◇蛤(鹿島灘) 煮詰めナシでも見事なほどに旨味が込められ、山葵が凛と締めるように彩りを与える。 こういった他では味わえない手法やアレンジが鮨おばなへと惹きつける。

  • ◇カイワレ 昆布〆 いつも追加するネタながらこの日はコースに含まれていた。

  • ねっとりしっとり噛みしめれば、いつもより辛味と酸味が心地よく響かせる。 これを食べなきゃ帰れない名物握り。

  • お水は群馬とHawaiiが選べます

  • ◆車海老丼 海老の頭から取ったタレをあしらって。

  • 弾力のある身は噛むほどに香りが立ち上がり、さらっとしたタレも相乗するように香り高く、身をより滑らかな旨さとして伝えてくれる。

  • ◇赤雲丹(天草) おばなさん含めて3つの鮨店のみ卸される、もはや幻と言える天草の赤雲丹。

  • しかもこんなに盛り盛り。。

  • 赤雲丹=甘雲丹と名付けたいほど強烈な甘み。。 思わず皆さん揃って笑顔が綻ぶおいしさでした!

  • ◇穴子

  • ツメが香ばしさをよく乗せていくと釣られるように引き出される身の旨味。口どけても尚ツメのほろ苦さが余韻を残す江戸前の味。

  • ◇玉子 しっとり馴染むと玉子の甘みに風味は芝海老。

  • ☆アイス最中

  • モナカの香ばしさの中にあるビターな甘み。キリッとした味わいで心地よく締める女将さんお手製の貴醸酒モナカ。

  • ご馳走さまでした!

2024/12/29 更新

3回目

2024/02 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

「館林 鮨おばな」ホスピタリティあふれる居心地とお手本にしたくなる逸品の数々

群馬県の館林に降り立つ理由、それは「鮨おばな」があるから。
この日は初めてお昼ちょうどの時間に合わせてお伺い。

☆The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店
☆食べログ 百名店 寿司EAST 2022 選出店

かつて、35年前は握りセット1,500円の町寿司だったという同店。
その当時から変わらずに提供し続ける味が鮨おばなの代名詞とさせる名物のいくら醤油漬け。
通年、いつ訪れても頂けるよう、特別な仕込みと保存方法で、独特なフォルムと味がしっかり魅了させる。
そしてもう一つの名物の雲丹パフェも欠かすことのできない贅沢な逸品。

お料理はおまかせコースのみの提供となります。
頂いたものは以下の通り。


「おまかせコース 33,000円」

◆館林産トマト:イエローミミ
◆クロダイ(鳴門)
◆鰆 たたき(千葉)
◆雲丹パフェ(羅臼 蝦夷馬糞)
◆このわたの茶碗蒸し
◆自家製カラスミ
◆赤貝の肝(閖上)
◆ひもきゅう海苔巻き
◆あん肝ポン酢漬け
◇シラカワ 昆布〆(愛媛 八幡浜)
◇小鰭
◇いくら軍艦
◇赤身(舞鶴)
◇背びれ脇(舞鶴)
◇中トロ(舞鶴)
◇大トロ(舞鶴)
◇大トロ巻物(気仙沼)
◇スミイカ(出水)
◇カンヌキ
◇赤貝(閖上)
◇海老丼
◇キタムラサキウニ(橘水産)
◇玉子
☆アイス最中

※以下、追加
◇カイワレ 昆布〆
◇穴子
◇かっぱ玉子巻物

◉瓶ビール:エビス
◉ぬる燗:あぶくま 純米吟醸 無濾過生原酒 / 玄葉本店(福島)
◉作 槐山一滴水 純米大吟醸 山田錦 / 清水清三郎商店(三重 鈴鹿市)
◉飛露喜 特別純米 / 廣木酒造本店(福島 会津坂下町)


今回は鮪をメインに心地良すぎる一体感を魅せるおばなの握り!

おつまみは地元のトマトから始まれば、瑞々しく広がる酸味と仄かな生姜の香りをアクセントにアイドリング。

鳴門の漁師、村 公一氏のクロダイを寝かせて、身の色からも旨味を連想できるほど。
しっとりとした口馴染みからジンワリと旨味が降りてくれば、乗せた塩で一瞬の煌めきとともに旨さを発揮!

面白い一品はこのわたを使った茶碗蒸し。
このわたの上に酢飯を乗せて、アツアツに綴じながらも一切臭みはなく、香りと僅かなえんみが味を先導し、しっかりとお酒を誘うスターターに。
また自家製カラスミを軽く炙ったなら、乾いた口当たりと香ばしさ、咀嚼で粘膜に浸透する僅かな塩気と甘みが膨らみ、その出来の高さがに比例するようにお酒を運ばせる。

この日は閖上の赤貝を余すことなく使うように肝を山葵醤油和えで。
食感が呼ぶ青みと共に心地よいエグみがひと噛みごとにあふれるおいしさを堪能させる。

酒の肴の最後はポン酢で漬けたあん肝。
クリーミーに口内に纏わりつく旨味と、酸味は主張せずにほんのり香りを添えたポン酢の効かせ方でよりギアを上げる旨さに!

しっかりお酒で温まったところで、いざ握りへ。

立派な鮪の柵が4本並ばせて、今日は鮪に力を入れると張り切る口調の尾花氏。
惚れ惚れする綺麗でしなやかな身質と、鮮やかなサシが堪らなくこちらを誘惑。

改めて感じる握りとしての一体感。
シャリは強く主張しなくとも解けと粘度のバランスに富むと、ネタに寄り添い極ナチュラルに同化。そして咀嚼が進むにつれてネタの持ち味をグイグイと引き出してくれる。
やや大きなポーションの一貫に仕上がるが、これが思いっきり口で炸裂する"美味しさ"が一貫ごとにしっかりと生まれる。

八幡浜からのシラカワは昆布〆にして、カチッと落ち着いた口当たり。そのまま噛み締めると昆布と身の旨味を一つに、シャリが違和感なく合致することで必然的に旨さの相乗が生まれる!いきなり美味い!

この日の赤身は水分量の多いもので、敢えて大胆なほどに厚く切りつけ、口に放り込むとしなやか且つダイナミックに鉄の旨さを炸裂!

そしてこの日に最も深く印象付けたのが背びれ脇のトロ。
鱗のように段々とした幅の狭い身質が重なったフォルムで、口内に接するだけでトロけだし、そのままシャリによって育まれる甘みと香りはまさに極上!
そして途切れることのない至極の余韻へと誘う。。素晴らしき一貫!

続いても見るからに気品あふれる佇まいの中トロ。
前者のトロに比べると"おしとやか"という響きが似合う甘みと香りの滞留。しっとりと広がる甘みをシャリの酸味が優しく引き立て、上品な味わいへと着地させる。

さらに畳み掛けるように大トロ。
霜降り加減が極上のビジュアルで誘惑し、口に放り込んだなら溶け出すこと必至!
舌に乗せるだけで蒸発する感覚と、香りよりも脂を主体とした旨味がシャリと一丸になって溢れ、余韻に満ちる。

これも分厚いスミイカながら、歯切れの良さとシャリのおいしさに浮き上がる身の旨味。
帯を折り曲げたように堂々の1枚を使うカンヌキ、咀嚼いらずの柔らな口どけに香りを残して。
大きさと厚みが素晴らしい赤貝からはザクザクとミネラルを潤沢に、そして不思議とふわっと昆布が香る。

雲丹パフェで終わりじゃない雲丹はラストにキタムラサキの登場。
空気に触れるだけでも乳化しているのが伝わるほどにやっと形成するフォルム。
瞬間で液化して口中を潤沢にあふれるクリアなミネラル感、極上!

これを追加しないと館林に来た感じがしないのがカイワレ昆布〆。
ザクザクとした食感に滲む昆布の旨味でシャリを包み込む、握りとしての完成度の高さには流石の一言!

女将さんお手製の貴醸酒を使ったアイス最中でのスイートな余韻でコースを締め括ってくれました。


尾花氏の理想とする一貫への仕入れや仕込み、そしてシャリの合わせ方が館林にお店を構えていても多くの人を惹きつける大きな理由。
代名詞の醤油漬けいくらの製法は企業秘密ながらも、35年間でさらに進化させているという味への追求も欠かさない。

何と言っても親戚宅へ帰ってきたかのような温かなおもてなしと素敵な笑顔が居心地を与えてくれ、またすぐにでも訪れたいとさせる特別な旅の目的地に。

どんなに時間をかけても訪れる価値を与えてくれる、群馬県でお気に入りの鮨店です。


□鮨おばな
所在地:群馬県館林市大手町5-1
営業時間:火~土 17:30~
     日曜祝日 12:00、15:00
定休日:月曜、他

滞在時間:約2時間
お会計:38,500円税込
予約:常連様のお席にお誘い

  • 外観

  • まずはたぬきさんにご挨拶

  • ◉瓶ビール:エビス

  • ◉ぬる燗:あぶくま 純米吟醸 無濾過生原酒

  • ◆館林産トマト:イエローミミ みずみずしさにほのかに生姜の香りを乗せて。

  • ◆クロダイ(鳴門) しっとりとした口当たり、ムチっとした食感から旨味が引き出され、そこに塩の煌めきが抜群の美味しさを育む!

  • ◆鰆 たたき(千葉) 極薄い皮目をパリッと破ると香ばしさが立ち、身の脂にのせて甘みが香りと共に引き立つ美味しさ!

  • お次は名物のあのパフェ

  • ◆雲丹パフェ(羅臼 蝦夷馬糞)

  • 雲丹をコーティングさせたシャリとは旨味に満ちて、さらに添えた雲丹のクリアな美味さで上書きする。

  • 本日の鮪

  • どれもしなやかで綺麗な柵ばかり

  • ◆このわたの茶碗蒸し

  • 熱しても一切の臭みなく、温かな統一感に僅かなえんみで味を先導し、お酒を急加速させるスターターに!

  • ◆自家製カラスミ 乾いた一欠片の香ばしさを噛みしめると、唾液と共に滲む塩気と焼かれた甘みが重なりお酒を誘うアテに。 普段は作らないという特別な逸品。

  • ◆赤貝の肝(閖上) わさび醤油和えとし、ギュッと滲む葱の青みと身の旨味、さらに仄かなエグみが合わされば確固たるお酒の肴に。

  • ◉作 槐山一滴水 純米大吟醸 山田錦

  • ◆ひもきゅう海苔巻き

  • 閖上の赤貝の紐にコリコリと一体感をつくる館林の胡瓜。咀嚼するほどにみずみずしく海苔と胡麻の香りが彩る。

  • ◆あん肝ポン酢漬け ポン酢に漬けてながら酸味は強くなく、クリーミーに纏わりつく旨味もどこかさっぱりとしたポン酢の香りを乗せて。

  • ◆ガリ 乾いたザクザクとした食感を噛み締めると酸味に乗せて生姜の旨味までもが引き出され、お手本のようなジャストな美味しさに満ちるガリ。

  • 指拭き

  • ◇シラカワ 昆布〆(愛媛 八幡浜)2.2kg しっとり口内に着地するとすぐに主張しはじめる身の旨味と昆布の香り。そのままシャリへと綺麗に繋がっていく、いきなり心をグッと掴む挨拶代わりの見事な一貫!

  • ◇小鰭 程よい酸味と身の旨みのバランスに優れ、そして赤酢のシャリが共鳴するように凛とした美味しさを演出。

  • ◇いくら軍艦

  • 一見ハリがありそうな粒感でも、まるで薄皮が無いようにトロけていく。

  • 圧なくとも一瞬で溶け出し、旨味とコクに少しの塩気がシャリを染める!海苔の磯感もしっかりおいしさに相乗させる合わせ技。美味い!

  • ◇赤身(舞鶴)定置網60kg

  • 前日に獲れたばかりの個体。水分量が多く柔らかい身質を厚めに切り付けることで、口で放たれる鉄の美味さを最大限に表現!

  • ◇背びれ脇(舞鶴)90kgの個体

  • 段を帯びたようなフォルムで、口内に存在できないほどにトロけていくとダイナミックに溢れる甘み!シャリと混ざる事よって香りをグングンと引き出し、そのまま絶えることのない極上の余韻で唸らせる!

  • ◇中トロ(舞鶴) 赤身と同じ60kgの個体

  • 背びれに比べると気品を感じさせるシルキーな甘み。シャリはあくまでも引き立て役に徹し、穏やかな一体感がより上品な面持ちを伝える。

  • ◇大トロ(舞鶴)90kgの個体

  • 舌に乗せるだけでミルキーに溶け出し、これまでのトロよりも控えめな香りに反した強い油分で旨味を膨らませる!

  • 大胆にも大トロを凄い厚さのまま巻いていきます

  • ◇大トロ巻物(気仙沼)90kgの個体

  • 色の悪いものを敢えて用いて、堂々たる最上級の巻物に。

  • ◉飛露喜 特別純米

  • ◇スミイカ(出水) この分厚さでもサクサクと歯切れが良く、シャリと同化すれば醤油と交わる身の美味しさがしっかりと浮き彫りに!

  • ◇カンヌキ

  • 長い一本の身をターンさせたフォルム。 口に馴染むと咀嚼要らずに不思議と溶けだし、味と香りをしっかりと広げていく。

  • ◇赤貝(閖上) シャリの温度と酸味で引き出される抜群の香り! 大きさと厚みからザクザクとミネラルを広げて、ほんのりと奥に感じる昆布の味わい。 フォルムを裏切らない極上の赤貝!

  • ◇海老丼 一年注ぎ足しの海老のエキスかけて。 プリッとした海老に冷たい出汁の旨味がシャリの酸味で引き立つと、海老の風味で心地よい一体感をつくる。

  • ◇キタムラサキウニ(橘水産) スプーンで躊躇いなく大胆に乗せられると魅惑すぎるフォルムの完成!

  • 瞬時に液化して口中を潤沢に潤すミネラルで浸し、そのクリアで奥深いコクが堪らない美味しさ! ここまで素晴らしい雲丹にはそうお目にかかれないほどの逸品。

  • ◇玉子 密度のある旨味でしっとりと広がる。

  • ◇カイワレ 昆布〆 粘度があるほどに昆布で締められ、ザクザクと噛み締めると膨らむ昆布の旨味でシャリを染める、鮨おばなならではの味わい!

  • ◇穴子

  • 柔らかくてふんわりとした仕様は一気に同化。抜ける香ばしさと身の旨味、さらに煮詰めが重なればホロ苦さが絶えず鼻から抜けて粋な一体感をつくる。

  • ◇かっぱ玉子巻物

  • かっぱ玉で清涼感あふれる〆の巻物

  • ☆アイス最中 冷たさに貴醸酒の香りをプラスして、凛とした香りと共にキリッと響かせる甘味。

  • ご馳走さまでした!

  • サーフィン好きの尾花氏に寄り添う絵画

  • 「特急リバティりょうもう」なら浅草から僅か1時間ほど。

2024/08/22 更新

2回目

2023/05 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

「館林 鮨おばな」温かなおもてなしと個性豊かなお料理で、のんびりと鮨に勤しむことのできる特別な場所

昨年11月に訪れた以来、ちょうど6ヶ月ぶりの「鮨おばな」さん。
遠くても訪れたくさせる理由をはっきりと見出してくれる鮨店。

☆The Tabelog Award 2023 Bronze 受賞店
☆食べログ 百名店 寿司EAST 2022 選出店

駅から歩いて20分ほどの道のりも、少し汗ばむ陽気となった5月後半。

一軒のモダンな白いお宅にかかる山吹色の暖簾が風になびき、たぬきさんにもご挨拶。
鉄道のダイヤの兼ね合いで、どうしても早く到着してしまうにも関わらず、少し早めに招き入れて頂きました。

前回までのマスク姿から一変し、お優しい満天の笑顔で迎えてくださる大将 尾花氏。女将さんもニコッと微笑んで、どこか親戚の家にでもやってきたかのような懐かしい居心地。

カウンター正面に飾られていた鮪の絵は波が描かれる絵画となり、尾花氏に似合う爽やかなカウンターの表情に。

待ち焦がれた5名のゲストが揃ったところで一斉スタートとなりました。

メニューはおまかせコースのみの提供となります。
頂いたものは以下の通り。


「おまかせコース 33,000円」

◆自家製漬物(館林)
 蕪、ちびきゅうり
◆鰹のたたき
◆雲丹パフェ(羅臼 馬糞雲丹)
◆煮浅利と青のり
◆鯵の棒鮨
◆ボタンエビ
◆あん肝ポン酢漬け
◆赤貝の紐(閖上)
◆のどぐろ丼
◆のどぐろの肝
◇イサキ
◇小鰭
◇いくら 軍艦
◇赤身(塩竈)
◇背びれ脇のトロ(塩竈)
◇大トロ(塩竈)
◇アオリイカ
◇春子鯛
◇赤貝(閖上)
◇サクラマス 漬け(北海道 江差)
◇生トリガイ(愛知)
◇車海老丼
◇紫雲丹 軍艦(橘の生うに)
◇穴子
◇玉子

※追加
◇カイワレ大根 昆布〆
◇中トロ(塩竈)

◉瓶ビール エビス
◉庭のうぐいす 特別純米 中汲み / 山口酒造場(福岡県)
◉鍋島 純米吟醸 生酒 風ラベル / 富久千代酒造(佐賀県)
◉美丈夫 純麗たまラベル 純米吟醸 / 濱川商店(高知県)


のんびりと鮨に勤しむひととき、この言葉に尽きる!

つまみから握りへシフトされる王道の流れ。
女将さんお手製の地元館林のお漬物から始まり、名物の雲丹パフェはシャリにも統一感を持たせ、混ぜることのない羅臼馬糞のコクのある旨味を早くも炸裂!
前回は煮牡蠣だったものを珍しく浅利とし、青のりの旨味をアクセントに上品すぎる味わいへ着地。
大きな鯵の身にシャリを詰め込んで巻きすで形成させる棒鮨。身を塩で潜らせてさっぱりと薬味で膨らむ味わい!
特大すぎるボタンエビに極めて芳醇なあん肝ポン酢とお酒をグイグイ誘っていく肴たち。

のどぐろ丼は途中にお出汁を注いでお茶漬けとし、初めて頂いたのどぐろの肝の旨さに舌鼓!

そしてお待ちかねの握りへ。

シャリは口当たりに一粒の粒感を立たせるように心地よく解け、赤酢の込み上げは穏やかながら、ネタの味わいをグッと押し上げる。
ポーションは比較的に大きく感じられるダイナミックさと、ほんのりとした温もりから、終始、シャリの美味さをヒシヒシと感じさせてくれる。

仲卸しの"やま幸"より仕入れる鮪がどれも美味しい!
赤身はつるっと滑らかな口当たりで舌に馴染むと、シャリの酸味で浮き上がってくる鉄らしい香り!そして余韻!
特別な部位の背びれ脇のトロ、すっきりした脂身ながらもシルキーな甘みを膨らませて極上な口どけを表現!
口に放り込んだ大トロ、ほっぺたと同化するほどにクリアな脂で美味さを爆発!

江差の漁師さんより市場に出る前に提供されたサクラマス。大胆に漬けて、咀嚼が招く旨味に忍ばせた生姜を巧みに響かせる合せ技。

驚いたのは生のトリガイ。これほどまでに生食感だったり香りの美味しさを伝えてくれたのも印象的。

おばなさんの名物といったらやっぱりいくら。
ねっとりしっとりミルキーに。その濃厚さはお酒でも洗えないほどのコクと旨味、そしてインパクトまで残す衝撃の逸品!

他、写真に簡単なコメントを添えておりますので、ご参考頂けましたら幸いです。

美味い鮨とお酒を楽しむ日曜の昼下がり、温かく見守るような尾花氏の作品に没頭できた素晴らしい時間でした!


一人ひとり、お客を覚えていてくださり、領収書の宛名も把握済み。
予約は台帳のようなカレンダーを使われており、この昔ながらのお客を大切にされている感覚がなんとも心温まる瞬間。

この日も同業の方が訪れたようで、一流の鮨店を営まれていても通われる理由がここに存在する。
尾花氏の技術と味を表現される感性、鮨おばなでしか味わえない素晴らしい時間を生んでくれる。

館林だからこそ見出される本当の価値、それに気づいた時にはすでに「鮨おばな」のファンです。


□鮨おばな
所在地:群馬県館林市大手町5-1
電話番号:0276-72-1604
営業時間:火~土 17:30~
     日曜祝日 12:00、15:00
定休日:月曜、他

滞在時間:約2時間
お会計:約38,000円税込
予約:前回訪問時

  • 鮨おばな

  • 外観

  • たぬきさんにご挨拶

  • カウンター

  • 箸袋

  • 日曜の遠足のようにやってきた館林。駅からのんびり歩いてきた喉をビールで潤します!

  • ◆自家製漬物(館林) 咀嚼から塩気を瑞々しく響かせるちびきゅう。 群馬県を象った蕪。

  • ◆鰹のたたき 醤油に溶いたカラシで頂きます。 皮目は極薄く煌めくように食感を与え、身質からしっかりとした旨味を伝える。 カラシ醤油を纏わせるほどに旨さは高まる。

  • ◆雲丹パフェ(羅臼 馬糞雲丹)

  • あらかじめシャリに纏わせコーティングされた雲丹の強い旨味。 その重々しい旨味に山葵の清涼感と辛味で味に統一感を引き出す!

  • ◆煮浅利と青のり 浅利を煮た汁と青のりで、三河の浅利を上質に表現。 海苔の青みのある香りが浅利の美味しさを最大限にアシスト。 浅利を使う機会は滅多にないそうで貴重な旨みにあふれる一品。

  • ◆鯵の棒鮨 鯵の身はお酢で潜らせてさっぱりと。

  • 鯵らしからぬさっぱりとした身の味わい、内側に忍ばせた薬味が香りと共に極上なまでに旨味を膨らませる。美味しい!

  • ◉庭のうぐいす 特別純米 中汲み 季節限定の貴重なお酒。

  • ◆ボタンエビ ムチムチと口に馴染んでいく特大のボタンエビ。甘みと旨味が同時に押し寄せる!

  • ◆あん肝ポン酢漬け 5日間漬け込まれた芳醇なチーズのような旨味。確実にお酒を運ばせる肴。

  • ◉鍋島 純米吟醸 生酒 風ラベル

  • ◆赤貝の紐(閖上) 閖上でも沖で獲れた上質なもの。 香りが強く、食感から引き出されるミネラルが堪らない美味さ!

  • ◆のどぐろ丼

  • 表面を破るとほろりと柔らかな身、脂に乗せて旨味が口に広がり、そして抜ける香りが極上の味を生む!

  • 半分を残して出汁茶漬けに。 お出汁の旨味の中にも身の旨さがしっかり生きているのを感じさせる。 これは美味しい!

  • ◆のどぐろの肝 出ました!珍味中の珍味! ほんの一欠片でも抜群の香りを膨らませて放ち、濃厚なコクが脳裏に滞留し続ける! もう悩ましすぎるほどお酒のアテの連続!

  • ◆ガリ ザクザクと乾いた食感から強く響くように酸味が広がり、駆け巡るように口をリセット。

  • ◇イサキ やや甘めに響く醤油が優しい旨味をつくり、シャリがよぬ解けて全体に馴染んでいくと、旨味を尻窄みに膨らませる。 シャリは大きめなポーションでダイナミックな旨さを伝えてくれるファーストタッチ。

  • ◇小鰭 身から滲んでくる旨味はひと噛みごとにギュッと広がり、シャリとの相乗で生まれる巧みな一体感。 職人ではなくてもお手本と感じさせるほどにうっとりさせる余韻をもたらす。

  • ◇いくら 軍艦

  • おばなさんといったらこれ!

  • ねっとりしっとりミルキーに、そんなイクラはここでしか食べられない名物! 口内の旨味はお酒でも流れないほどに濃厚で、そしてとにかく美味い!

  • ◇赤身(塩竈) シャリが浮き上がらせるように伝わる身の酸味のうまさ! 後味にまで余韻高く、赤身の醍醐味が凝縮された一貫。

  • ◇背びれ脇のトロ(塩竈) 赤身と同じ個体で、この特別な部位に当たれば間違いなくラッキー!

  • すっきりとシルキーな甘みをシャリが見事に引き立てる! めちゃくちゃ美味しい!

  • ◇大トロ(塩竈) これまでとは違う個体。

  • 脂の強みはなくても、口に入れるとほっぺたと同化したかのよう! クリアな脂がスーッと馴染んでシャリに宿すと極上の味わいを形成!

  • ◉美丈夫 純麗たまラベル 純米吟醸

  • ◇アオリイカ 踏み込みはしっかりと、馴染めばねっとり甘い。全体を甘さが包み終えると、見えてくるシャリの旨さの起承転結。

  • ◇春子鯛 ムチムチとした身質の一つひとつから弾け出る甘み。春子のおいしさを最大限に引き出すように、シャリが身の綺麗な旨味として最大限に引き立てる!

  • ◇赤貝(閖上) 実に美しいフォルム。噛みしめる度に膨らんでいく香りの連続。極上!

  • ◇サクラマス 漬け(北海道 江差) 市場に出回る前に漁師さんより直送された4キロもの。

  • 噛みしめるほどに身の甘みは増していき、生姜が仄かに奥から旨味の輪郭を綺麗に引き立てる技。

  • ◇生トリガイ(愛知) 火入れをせずに敢えて生にこだわる尾花氏。 生ゆえのしっとりと馴染む食感からは香りが放たれ、他では味わえない絶品すぎるトリガイ! 尾花氏の感性までもが凄い!

  • ◇車海老丼 ボイルではなく焼いたものを丼にして。 焼くことで香りの立ち方が凄まじく、主張しすぎない醤油の味わいが全体の味を整え、シャリの旨さをも伝える。 贅沢すぎる"鮨おばな"の丼。

  • 橘の生うに。 見るからに液化しているほど既にトロけています。

  • ◇紫雲丹 軍艦(橘の生うに)

  • 極クリアながら仄かに感じる落花生のような芳醇な香りにコクを添え、抵抗なくシャリを包み込み、喉を通過する一部始終を感じさせるほどに! 文句の付けようのないおいしさの雲丹!

  • そろそろ〆へと近づく寂しい瞬間。

  • ◇穴子

  • 抜けるツメのほろ苦い風味が何とも言えず心地よく、口に馴染んで軽い咀嚼で口どける。 一瞬のピークを迎える旨味の煌めきは粋すぎる江戸前の味。

  • ◇玉子 小さな一口サイズでも弾けるような詰まった旨味。

  • ◇カイワレ大根 昆布〆 ※追加 ザクザクと噛みしめるほどに昆布の旨味がギュッと溢れ、ヌメッとした口当たりに山葵を粋に響かせる! これぞ群馬の握りと言わんばかりの安定の旨さ!

  • ◇中トロ(塩竈)※追加 大トロと同じ個体。

  • 滑らかに口に馴染むと、蒸発するかのように必至に膨らむ甘み! シャリと纏まっていくほどに旨味へと表情を変えて、極上の余韻へと導く。 最後まで素晴らしい握りでした!

  • ☆アイス最中

  • 軽やかな最中の食感に浮かんでくるクリアで綺麗な甘み。スッと口どけてコースの終わりを告げます。

  • ご馳走さまでした!

  • 最後のおしぼりは霧箱のなかに

  • 尾花氏によく似合う素敵な絵画です。

2023/10/06 更新

1回目

2022/11 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

「館林 鮨おばな」鮨好きなら一度は訪れたい、おばな流の温かなおもてなしと江戸前の技術

群馬を代表する鮨の名店「鮨おばな」さん。
いつか行きたいと心待ちにしていた鮨店の一つ。
訪れる人を惹きつける理由を確かめに初めて足を踏み入れます。

☆The Tabelog Award 2022 Bronze 受賞店
☆食べログ 百名店 寿司EAST 2022 選出店

場所は館林駅より徒歩14分ほど。
住宅街の一角に広い駐車場を備えた一軒の白い建物、山吹色の暖簾がかかります。

アルコール除菌とその横に居るタヌキさんに挨拶をして、いざ店内へ。

マスク越しでも伝わる温かな笑顔でお出迎え頂いた大将、お人柄の良さと風格をすぐに感じ取れました。

内観は白木のカウンターと壁の色がシンプルさで繋ぐ落ち着いた空間、そこに午後の日差しが差し込みます。
ネタケースからは綺麗に仕事をされた食材が覗きます。

この日は日曜の2回転目、7名のゲストが揃ったところで一斉スタートとなりました。

メニューはおまかせコースの提供となります。
頂いたものは以下の通り。


●おまかせコース 33,000円

◆ボラのカラスミがけ(徳島 鳴門)
◆カンパチ(三重)
◆蒸し鮑
◆鰆のたたき
◆鱈の白子
◆白子のリゾット
◆蝦蛄 漬け
◆雲丹パフェ(北海道)
◆煮牡蠣
◆梭子魚 焼き
◆トロたく巻き(青森 噴火湾)
◆あん肝 ポン酢漬け
◆自家製漬物(館林)
 アスパラ菜、ちびきゅうり、イチジク
◇縞鯵
◇イクラ醤油漬け
◇小鰭
◇赤身(青森 噴火湾)
◇中トロ(青森 噴火湾)
◇中トロ(青森 噴火湾)
◇大トロ(青森 八戸)
◇スミイカ
◇鰆 漬け
◇かいわれ大根 昆布〆
◇蛤
◇〆鯖海苔巻き
◇北寄貝
◇車海老丼
◇大千の紫雲丹(青森)
◇穴子
◇玉子
☆アイス最中 貴醸酒入り

※追加
◆煮蛸(明石)

・瓶ビール エビス
・三井の寿 純米吟醸 バトナージュ / みいの寿(福岡 大刀洗町)
・会津娘 純米酒 / 高橋庄作酒造店(福島 会津若松市)
・開運 純米 招き猫 雄山錦 / 土井酒造場(静岡 掛川市)
・田酒 特別純米酒 山廃仕込 / 西田酒造店(青森 青森市)
・わかむすめ瑠璃唐草 純米吟醸 / 新谷酒造(山口 山口市)


名物の雲丹パフェを含めたつまみだけで13品と大満足のラインナップ!
そして握りも名物のイクラをはじめ、一貫一貫に込められた丁寧な仕事と、ネタの持ち味を交えた一体感!

一番のこだわりはお塩。
つまみに提供されるのは新月の塩という深海のミネラルで作った塩。逆に握りには満月時に海の上層のミネラルがたっぷり詰まった満月の塩でえんみはやや強め。
これらは驚くほどに高価となり、一品の持ち味を絶妙に左右させる大切なエッセンス。

名物の雲丹パフェ。
土台のシャリにあらかじめ雲丹を絡ませてあり、さらに乗っけられる雲丹!濃厚さがねっとり口に馴染んで生まれる力強いコクと旨味、そして余韻にも浸れるもの。

同じように白子クリームに添えた白子、まずは解いてクリーミーな甘みを楽しんだら、シャリを投入してえんみが膨らませる抜群の旨さ!

他にも煮牡蠣の柔らかさに響く青のりの心地よい風味や、凄まじい味わいのトロたく巻きと圧巻の前編。
つまみのクオリティはどれも気が利くバランス感で上手い!

つまみでしっかり満たされてから提供される握り。
粒立ちをはっきり伝えつつ、ほどけの良いタッチで形成されるシャリ。口当たりにやわらかなえんみが心地よく沁みて、酸味がバランスよくこみ上げていきます。
全体的に味を主張するネタが多かったため、赤酢に合わせる一体感をどれも感じやすい印象でした。

握りの前半で提供される名物のイクラ醤油漬け。
ねっとり濃厚な口当たりから口でなかなか弾けず、パツんとほどけて強いコクであふれる、新感覚のイクラ軍艦。

最もインパクトを与えてくれたのは鮪。
仲卸はやま幸の大間の中トロは、中トロと分かれ身の2貫頂きましたが、舌に乗せた瞬間に香りを立てて溶けだす旨味が素晴らしく極上の味を生む。
赤身も鉄感の酸味良く、大トロはすでに真冬のミルキーな味。

次なるインパクトは大千の紫雲丹。
口当たりに対して抵抗のない極ナチュラルさで馴染み、穏やかな香りを膨らませてスッと消え去るような素晴らしい口どけ!
含んだ感覚を見失うほどに儚さと美味しさが素晴らしい雲丹。

他、写真に簡単なコメントを添えておりますので、ご参考頂けましたら幸いです。


帰宅時の余韻と満足感は極めて高いもので、ほんの小一時間の滞在でも居心地の良さまでが印象付けるほど。

初めての方にも物腰やわらかく接して頂ける大将、鮨好きだけに食べてもらいたいとする熱量がお客に伝わり、その味わいが食べ手を面白く刺激する。
そして女将さんがフロアを円滑に回して二人三脚の心地よいサービス。
地元の野菜を漬けた自家製のお漬物を振る舞い、そしてデザートの貴醸酒入りのアイス最中はホントに至福すぎる口直し。

また名刺を置いてきた際、名刺交換できなかったとして数日後に丁重なお電話まで頂けた大将。心をグッと掴まれたと共に、次回のお伺いへの期待が今から大きく膨らみます。

一流の同業者や料理人がわざわざ足を運ぶ価値が「鮨おばな」にはあると感じることのできた小旅行。

尾花氏のお人柄が溢れた素敵な一店です。


□鮨おばな
所在地:群馬県館林市大手町5-1
電話番号:0276-72-1604
営業時間:火~土 17:30~
     日曜祝日 12:00、15:00
定休日:月曜、 他

滞在時間:約2時間半
お会計:37,510円税込
予約:レビュアー様のお席にお誘い頂きました。
   この場を借りて心より御礼申し上げます。

  • 外観

  • 鮨おばな

  • カウンター

  • おしぼり

  • 瓶ビール エビス

  • ◆ボラのカラスミがけ(徳島 鳴門) 同じ個体の身とカラスミで正真正銘の親子。 鳴門の漁師さんからの産直もの。

  • しっとり旨味を伝え、カラスミの塩味が穏やかに表情をつくる。

  • ◆カンパチ(三重) 20kgの大物で2週間締めたもの。 ねっとりと馴染み、感じる透明感。そこに醤油のコクと塩気を心地よく響かせる。

  • ◆蒸し鮑 鮑自体のエキスで煮詰めただけの味付け。 心地よい咀嚼から出汁の味わいをしっとりと奥深く広げ、ひと噛みが実に美味しさてあふれ、極上なうまさに浸れる逸品。

  • ◆鰆のたたき 皮目を藁で軽く燻して、塩とわさびで。 口にふわっと膨らむ薫香、塩で引き立つ厚みのある旨味。

  • ◆鱈の白子 まずは白子ソースに浮かぶ白子のみ頂きます。

  • クリーミーなコクを纏った白子、解けばさらに伸びるコクと旨味!余韻にまでも旨味があふれて、堪らずお酒を流し込むループへ。

  • ◆白子のリゾット シャリを入れてリゾットにして頂きます。

  • シャリが加わることで、シャリのえんみが浮き上がって旨味を爆発! そこにしっかり香りを乗せる紫蘇が絶妙すぎるアクセントに。

  • 贅沢な一口に紫蘇の香りを添えて。

  • ◆蝦蛄 漬け 柔らかな食感にほのかな甘みが静かにあふれ、しっとりと口へ馴染んで旨味を伝える。 蝦蛄であることを疑うほど未体験の味は、おばなさんの腕が光る一品。

  • お次はあの噂の…

  • ◆雲丹パフェ(北海道) 浜中 小川のうにはシャリにあらかじめ混ぜて、さらに雲丹を乗っけて完成。

  • 濃厚なコクが粒感のあるシャリにしっかり絡み、口内にも濃厚さを響かせて瞬発的に伝わる力強い味! 一瞬で通り過ぎたような美味しさの余韻に浸る。

  • 乗せた雲丹は旨味を放つように口どけて、シャリと混ざり、えんみ方向の旨味がしっかりと膨らみます。 デザート感覚の極上の一口。

  • ◆煮牡蠣 薬味は柚子胡椒、青のりを敷いてあります。

  • 分厚いながらもホロりと咀嚼できる抜群の柔らかさ、そこに青のりの風味がぴたりと寄り添う。 まったりした味を柚子胡椒の強い辛味で引き締めて気の利くバランス感。

  • 三井の寿 純米吟醸 バトナージュ

  • ◆梭子魚 焼き(三陸) 底引きで身質が柔らかいとされる三陸もの。

  • 身を解けば薄皮で保っていたかのように甘いあぶらでしっとり満たされ、それでも不思議とさっぱり。 魚らしい味を放ち、皮目のえんみが綺麗に身へと浸透してふくらむおいしさ! これも上手いつまみです。

  • 会津娘 純米酒

  • ◆トロたく巻き(青森 噴火湾)

  • ふわふわトロトロで甘みたっぷり! 時折響くたくあんが食感と味を与え、口いっぱいに満たされるトロの甘みに浸れる巻物。 余韻までもが美味しい!

  • ◆あん肝 ポン酢漬け なんと5日ポン酢に漬けたもの。

  • 甘旨味に加えてチーズのようなコク、そこにポン酢の味が奥から立ち上がり、その酸味で味を引き締める。 考えつかない仕事と絶妙な味が美味しさとしてマッチする江戸前あん肝。

  • あん肝に合わせて飲んでもらいたいとして八海山を頂きました。

  • ◆自家製漬物(館林) アスパラ菜、ちびきゅうり、イチジク

  • 香りを楽しめ、やんわりした塩気が包み、イチジクが甘みを彩る箸休め。

  • 指拭き

  • ガリ 乾いた食感を噛みしめるほどに瑞々しく、あと伸びする酸味はリセット力に優れたガリ。

  • ◇縞鯵 口の中で弾むような食感から甘みを広げ、粒立ちの良いシャリが柔らかな酸味で身の甘みをさらに引き立てる! 心をギュッと掴まれる初球のにぎり。

  • 開運 純米 招き猫 雄山錦

  • お酒に合わせたおちょこ

  • おばなさん名物のイクラです

  • ◇イクラ醤油漬け

  • いくつかの粒は弾けないほどコーティングされ、圧で破くと濃厚にしっとりと、コク深く口中にあふれ渡る新感覚。一度食べたら忘れられない味わいです。

  • ◇小鰭 しっかり締めた身から穏やかに浮かんでくる酸味。噛むほどに色濃さの味が増し、シャリがほどけて全体と馴染むほどに美味しい!

  • ◇赤身(噴火湾) 舌に伝わる酸味とシャリの酸味とが合致し、赤身としてあるべき味わいと心地よさにあふれる。

  • ◇中トロ(噴火湾) 繊細な舌触りから軽い圧で広がる甘みと香り。シャリと纏まるほどに旨味へと移ろう、余韻高く上品で綺麗な一貫。 これは美味しい!

  • 20年以上のお付き合いだというやま幸さんの鮪。ここ最近で一番の上物だそうです。

  • ◇中トロ(噴火湾) こちらは背びれの脇の分かれ身の部位。

  • 口に含んで立ち上がる甘み、しっとりと強かに極上の旨味を伝えてくれます。

  • 田酒 特別純米酒 山廃仕込

  • ◇大トロ(青森 八戸) 蛇腹に近い部位で、60kgと思ったより小さいサイズ。

  • ミルキーな甘みに醤油で膨らむドッシリとした旨味! シャリとで相乗する美味しさと余韻は、季節を先取った冬の鮪そのもの。

  • ◇スミイカ サクサクからねっとりへと食感を楽しめ、醤油とシャリのえんみがしっかり旨味を形成して膨らませる! 改めてシャリの美味しさも伝えてくれました!

  • ◇鰆 漬け シャリの滑らかな塩気、そこに身の旨味がしっとりと馴染んで、忍ばせた和がらしが味を正す。食べ終えた後に感じさせるミネラル感までも美味しさとして表現!

  • ◇かいわれ大根 昆布〆 ザクザクからねっとり纏まるカイワレ。昆布の味わいが全体を旨味として包み、これまでと違ったもちもち食感でシャリ旨味が膨らみます。

  • ◇蛤 柔らかな咀嚼からふわっと立つミネラル感。ほんのりコクと甘みが乗ったツメは、蛤の味を邪魔せず包む!うまさに溢れる握り。

  • ◇〆鯖海苔巻き あえて皮目を厚く切り付け、その強い食感からどんどん膨らむ旨味!身の香りに交えた海苔の風味も心地よく広げ、食べ手を面白く刺激する。

  • ◇北寄貝 ザクザクと食感を立て、醤油とシャリのえんみが身から溢れるミネラルをダイレクトに感じさせる。

  • ◇車海老丼 14,5年継ぎ足し続ける海老のエキスをかけて完成する小丼。

  • タレが全体をしっとりと包み、海老の優しい弾力から香りと甘みが海老のエキスに際立つように広がる。ミソのコクを添えて。

  • わかむすめ瑠璃唐草 純米吟醸

  • ◇大千の紫雲丹(青森) 口に対する抵抗を一切感じさせないナチュラルな口当たり!穏やかな香りを立てて消え去っていく綺麗で驚きに満ちた至極の口どけ。 そんな雲丹を引き立てるシャリのバランスも極上!

  • ◇穴子

  • ◇穴子

  • 柔らかな身は一瞬にして纏まり、フワッと膨らむ旨味。ツメのほろ苦さが味を整えて、穴子らしい香りが余韻へ繋げる。

  • ◇玉子 しっとりとした口当たりで、芝エビの甘みと香りが立ち、口をスッキリ流すかのような〆の玉子。

  • 大将 尾花氏 料理の腕もさることながら、お客に対する心地よい距離感とひたむきな姿勢が食べ手をグッと惹きつけます。遠くてもお席を押さえておきたい、その気持ちが分かるトータルバランスです。

  • ◆煮蛸(明石) 4.7kgと超大物。 力強い食感が生む抜群の香りが終始抜けていき、塩でしっかりと膨らむ旨みがおいしい! 新月の塩のキレと旨さを最後まで楽しませて頂きました!

  • ☆アイス最中 貴醸酒入り 貴醸酒を数滴いれた女将さんお手製のアイス最中。

  • 口当たりはクリアな甘さで後から最中のコクが交わり、口どけに貴醸酒の香りがほのかに広がる。 コース料理の美味しさを全てかっさらうほどに格別な味わいの〆のデザート。

  • こちらが10年ものの貴醸酒

  • ご馳走さまでした!

  • 店名入りの桐箱

  • 最後に桐の香りが心地よい新しいおしぼりのサービスです。

  • 名だたる鮨店の復興祈願

  • またの機会を楽しみにお待ちしております!

2022/12/29 更新

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