2回
2024/12 訪問
「大門 くろぎ」全国の旨いもんはくろぎに集う、食通を唸らせる個室で冬本番の味覚を余すことなく大堪能
◉食前酒 ESHIKOTO 五百万石 純米大吟醸 / 黒龍酒造
盃はクリスマス仕様
◉生ビール
◆蕪蒸し 鰻の蒲焼き
◆海老芋 フライ(富田林)
ポテトフライ好きには堪らない魅惑の美味しさ!
◆間人かに(京都)
タグにはくろぎのロゴ入り
爪にギュッと詰まった身
このあと、強烈な甘みに浸れたことは言うまでもない。
茹でたての香箱蟹
味に直結するスピード命
◉黒龍 しずく 2023 / 黒龍酒造
◆香箱蟹(兵庫 浜坂)
兵庫浜坂のブランド香箱蟹
味が付けられているため、一口に思わず笑顔になる美味しさ!
ふんだんにあふれる香りの虜に、、
黒龍しずくで甲羅酒。風流です。
そうめんに合わせる卵黄は選べる6種
圧巻の光景
◆徳島の半田そうめん キャビア添え 卵黄:コーチン卵
強烈な画
計算され尽くされた至極の一口に
続いてはリクエストでこちら
◉黒龍 石田屋 2022 / 黒龍酒造
◆お椀:間人かにの真薯
鰹の一番出汁の円やかな舌触りと凛とした香り
蟹真薯を崩せば旨味の一体感が出来上がる
◆八寸 クリスマス仕様
◆スダチ釜 蕪と胡桃、くわいチップス
◆青味だいこん このわた漬け
◆鯖の味噌煮
◆揚げたてワカサギの天ぷら(北海道網走)
◆お造り:縞鯵、鰹
深みのある旨味を伝える鰹。
香りと素材の旨味をダイレクトに、そして浮かぶ脂の乗りが抜群に美味い縞鯵。
◆牡蠣フライ(三陸)
お肉かのようなジューシーに仕立てた牡蠣。肉厚に肝の香りとタルタルソースによって引き立つ旨味。
土鍋ご飯はお馴染みの「龍の瞳」
沢庵
◆シャトーブリアンのすき焼き、烏骨鶏の卵
卵黄のやわらかな口どけと、割り下の締まった味わいで引き立つ身の味わい。
①龍の瞳(岐阜)
艶々として一粒が大きいのが特徴
お米の旨味に満ちています。
至福の一口
2つ目の土鍋ご飯は香箱蟹!
②蟹とセリご飯
風味と旨さに満ちた一口、忘れられない美味しさ。
お味噌汁にも蟹で統一
③鮭ハラスいくらご飯:夢ごこち(京都)
シンプルながら最上級に美味い!
★安倍川もち
★南瓜のかき氷
★葛切り 黒蜜きなこ
ご馳走さまでした!
お土産の豪華おせち感!笑
2024/12/30 更新
2023/11 訪問
「大門 くろぎ離れ」間人ガニを筆頭に日本全国選りすぐりの食材はくろぎに集まる、選ばれたVIPだけを振る舞うシークレットルーム
堂々たる存在感を放つ日本割烹「くろぎ」。
きっと美食を追求されたなら、辿り着くのがこちらなのかもしれない。
日本料理の真髄ともされる「京味」を出身とし、独立された湯島ではその翌年にミシュランガイド東京で星を得たほど。
湯島から移転されてもなお、絶えず常連客で予約が埋まる都内屈指の予約困難店。
この日は「くろぎ」でも個室でもない"離れ"と位置付けされるシークレット空間へ。
超常連様とのご縁にて貸し切り会のお席へお招き頂きました。
目に留まった感想と臨場感をレビューさせて頂きます。
一歩足を踏み入れると、そこに広がる一面深みのある漆塗りの壁に金箔の装飾をあしらった上質な空間。
ライトに照らされるようにテーブルが浮かび上がり、奥には専用の板場を備えます。
何とも贅沢なことに、この空間のためにネクタイと割烹姿の職人3名、さらにソムリエ含めた4名で手厚いおもてなし。
過ぎ行く秋から、マフラーやコートが恋しくなる11月下旬。
この日は解禁された蟹が主役。
京丹後の最上級ブランド蟹の"間人(たいざ)ガニ"のタグ付き。
メスのせこがには浜坂がに。鳥取と兵庫の県境辺りの大山の火山灰が蓄積するとされる栄養豊富な漁場からの質の良い蟹。
なんと活きた状態のものを魅せつけ、しかも一人1杯!
視覚で美味しさを膨らませる演出は流石で、ご自慢の食材を余すこと無く披露させる。
そして一からお料理が作られていく光景が楽しみを上手く膨らませていく贅沢なひととき。
頂いたものは主に以下の通り。
「おまかせコース」
◆このわたと赤飯の煮飯
◆鴨:バルバリー種(青森)
◆海老芋 フライ(富田林)
◆間人かに(京都)
◆せこがに(兵庫 浜坂)
◆徳島の半田そうめん キャビア添え
シャリといくら
◆お椀:蟹真薯
◆お造り:真鯛(明石)、あん肝
◆間人かに 焼き(京都)
◆にしんそば
◆食事
すき焼き
とんかつ
カツレツ
ステーキ
※ブランド銘柄等は割愛
◆土鍋ご飯
①龍の瞳(岐阜)
②鴨ご飯
★あずきと練乳のかき氷
立派な食材をダイレクトな味で表現し、ときには深みのある旨さで趣を伝えるアプローチ。
代表的な品はこの日の蟹を使った真薯のお椀。
抵抗なく口に馴染んでいく出汁、舌で転がせば厚みのある旨味がどこか奥ゆかしさを伝えてくれる。
そのお椀の中にも一歩引きながら、しっかりと見えてくる蟹の甘み。出汁と一体になるおいしさに肉付けするかのように柚子が綺麗な彩りを魅せる。
北海道の郷土料理にしんそば。
かけそばに浮かび上がる鰊の甘露煮。
円やかなスープに隠しきれないほど滲み出た鰊の旨みエッセンス。食べ進めるほどに身の旨味がスープへとより一層宿し、綺麗な美味さに包み込まれるような一体感へと移ろうお蕎麦。
徳島の半田そうめんには雲丹と卵黄を解いたものを絡め、さらにキャビアを添えて。
冷製のなかにもしっかりと感じる旨味とコク、キャビアの塩気がそうめんに絡んで運ばれ、天かすが食感を与えると、粋な和の面持ちでグッと深まる極上のおいしさ!
出汁を残せば、シャリといくらに海苔を乗せて、海を感じさせるクリアなミネラル感にキャビアの塩気を絶妙に響かせ、想像もし得ない未知の美味しさを形成!!
驚くほどのヒトサラの変貌、全ての要素が旨さのベクトルを合わせてめちゃくちゃ美味しい!
間人ガニの身の繊維は一つひとつが粒立ち、膨らみを感じさせるほど。そして噛みしめると甘みと香りをギュッと膨らませ、ただただ無心に唸るばかり。
ふわふわのカニ味噌を絡ませることで口の中で合致する力強い一体感!蟹酢でさっぱりと旨味だけを浮き彫りに。
初めて頂いたのが活きせこがに。
甲羅には内子外子ミソがミックスされ、贅沢にもかに酢で和えたもの。
これが、これほどまでに蟹のミネラルと旨さを感じたことがないほどに感動。
そして空にした甲羅に熱燗を注ぐという憎い演出に、もはや思考回路が追いつかない。。
八寸を無しに蟹をメインにして頂いたフルコース。
最後は2種類の土鍋ご飯とそれぞれのお肉を全て少しずついただけるという幸せ。
当然の如く、食べきれずとも快くお持ち帰りとしてお土産に詰めて頂きました。
〆は選べるデザートから小豆のかき氷を。
練乳とチーズケーキのような旨みとコクにクッキーを忍ばせて。塩をひと摘み乗せることで透明感と甘みが生まれ、別腹の美味しさに浸れる至福の時。
そして水出しアイスコーヒーの豊かな風味と渋みが、かき氷の甘さの余韻に心地よく響かせると共に、素敵な時間を締め括ってくれました。
いつもよりも写真の枚数が少し多いですが、目に映った情景を感じ頂けましたら幸いです。
サービスを含めた上質な空間が贅沢なひとときを演出してくれる。
最高の食材をくろぎ流の"淡い味"に仕上げて完成される素晴らしい個性。
黒木氏は本店での営業の合間に駆けつける粋な姿に、心をグッと鷲掴みにされた瞬間。
幸運にも訪れる機会が与えられるなら、お腹に余裕を持たせると最大限に楽しめるはず。
日本料理の真髄に酔いしれることのできる特別な場所、それが「くろぎ 離れ」です。
□くろぎ 離れ
所在地:非公開
2023/12/30 更新
増上寺へと続く大門の街角に凛とした趣きを放つ「くろぎ」さん。
訪れたくても狭き門とさせる日本料理のハイエンド。
今年も超常連様の貸し切り会にお招き頂きました。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
昨年、シークレットルームとされる綺羅びやかな離れで最上級の食材ばかりに舌鼓を打った極上のひとときが記憶に熱く刻まれている。
今回はくろぎさんにある3階の個室へとご案内して頂きました。
ここでも個室という概念を上書きするほどの専用調理場を備えており、職人とフロアスタッフを常時して持て成してくれる。
まずはこの日に使われる食材の披露。
皆さんお目当てで訪れた蟹。
やっぱり今年も間人蟹。しかも競り落とされた1番蟹で、今年からは"くろぎ"のロゴ入りタグ付き。
もちろんメスの香箱蟹だって活きたままに並ぶ。
富田林の海老芋に聖護院かぶら。魚は縞鯵に鰹。綺麗なサシが入ったお肉は宮崎牛シャトーブリアン。
素晴らしい食材に心を踊らせ、待ち焦がれたコースが進行していく。
頂いたものは以下の通り。
「お任せコース」
◆蕪蒸し 鰻の蒲焼き
◆海老芋 フライ(富田林)
◆間人かに(京都)
◆香箱蟹(兵庫 浜坂)
◉甲羅酒
◆徳島の半田そうめん キャビア添え
卵黄:コーチン卵
◆お椀:間人かにの真薯
◆八寸 クリスマス仕様
鯖の味噌煮
スダチ釜 蕪と胡桃、くわいチップス
青味だいこん このわた漬け
ワカサギの天ぷら(北海道網走)
◆お造り:縞鯵、鰹
◆牡蠣フライ(三陸)
◆シャトーブリアンのすき焼き、烏骨鶏の卵
◆土鍋ご飯
①龍の瞳(岐阜)
②蟹とセリご飯
③鮭ハラスいくらご飯:夢ごこち(京都)
★安倍川もち
★南瓜のかき氷
★葛切り 黒蜜きなこ
◉食前酒
ESHIKOTO 五百万石 純米大吟醸 / 黒龍酒造
◉生ビール
◉黒龍 しずく 2023 / 黒龍酒造
◉黒龍 石田屋 2022 / 黒龍酒造
全国のうまいもんはくろぎに集うとはこの事。
都内の強みを遺憾なく発揮するように、冬本番に唸るほどの素晴らしき最上級のおもてなし。
先付けは蕪蒸し。
立派な聖護院かぶをトロミのある餡で包み込むと、素材の甘みを全面に押し出し、忍ばせる鰻のふんわりとしたした仕立てに香りと味を広げるように綺麗に上書きし温かくアイドリングさせる。
くろぎ冬の名物は海老芋のフライ。もちろん富田林。
糖度の高さと優しい口どけ、出汁で炊いているからこその凛とした味わいに満ちる隠れたスペシャリテ。
華やかな香りと共にサーブされるのはお待ちかねの間人かに。
大きなハサミとほぐした身にカニ味噌を添えて。
繊維の一つひとつが舌先に感じられるほどふっくらとして、瑞々しくも恍惚とさせる香りは全開に!
かに酢に引き立つフルーティーな甘みはこの時期に訪れた者だけが味わえる至極の美味しさ。
休む暇もなくサーブさせるは香箱蟹。
甲羅に盛られた身と味付けされた内子と外子とミソのミックスされ、絶えず綺麗な香りが刺激するようにこの上ない贅沢な瞬間を味わう。
気の利く持て成しは甲羅酒も楽しませてくれた。
続いて徳島の半田そうめんにキャビアを添えて、6種類の銘柄卵から卵黄を選択できるサービス。
去年も頂いたが、キャビアからしっとり伝わるえんみと旨味がそうめんに絶妙な輪郭を与え、卵黄のコクと天かすの風味、そして紫蘇の香りが見事に融合。一口で思わず溜め息をおぼえるほどに悩ましい美味しさ!
御椀は蟹を使った真薯だが、この日の間人かにを使った最上級と言える蟹真薯。
鰹の一番出汁の円やかな口当たりと、蟹真薯を崩すことでお出汁と蟹の旨さを一体に愉しませてくれる。きっと都内で今一番僕らが贅沢な瞬間を迎えている。
クリスマスをモチーフとさせた八寸、そして滲む脂で一口を魅了させるお造り2種。
揚げ物は三陸の牡蠣フライと自家製タルタルソースを合わせて。
メインのお食事はシャトーブリアンのすき焼きと合わせて、くろぎさんと言ったら土鍋ご飯はやっぱり龍の瞳。
烏骨鶏の卵と合わせれば、割り下の締まった味わいが極上の旨味を呼び、純白で澄んだお米に味を染め上げる幸せ。
食事はまだまだ終わらないのがくろぎ流。
香箱蟹と芹の土鍋ご飯はもちろん身と内子外子ミソが混ぜられ、力強い風味と味はこの季節だけの素晴らしき特権。
ここでお米は京都の夢ごこちに変わり、鮭ハラスいくらご飯で3膳目。
シンプルに旨いいくらと脂の乗った鮭ハラス。甘さに満ちたお米のキャンパスに気持ちよく染まっていく。
最後はデザートを少しずつ3種類。
この日のくろぎかき氷は南瓜を使ったもので、まるで濃厚なポタージュを模した口当たりに、きめ細かい氷が優しい口どけを生んでいく。
葛切りのツルッとした喉越しと共に名物水出しアイスコーヒーで心地よくコースを終えることができました。
重厚感あふれるお土産は龍の瞳、香箱蟹ご飯2つ、そしてだし巻き玉子と至れり尽くせり。
この内容は割愛するが、抜かりなく、余韻高いことは確かだ。
黒木氏の教えのもと、料理人が熟す仕事を間近で感じられ、何ら違和感もなくコースを進行させるのが大きなポイント。
先ほどまで形としていた食材が気品立つヒトサラへと昇華し、五味五感で満たす時間を過ごすことができる。
もしも訪れる貴重な機会を与えられるなら、最高なコンディションで挑みたい贅の限りを尽くした一店です。
□くろぎ
所在地:東京都港区芝公園1-7-10
電話番号:03-6452-9039
営業時間:12:00~14:30
17:00~23:00
定休日:月曜、日曜祝日
滞在時間:約3時間
お会計:約130,000円税込/人