中目のやっこさんさんが投稿した瞬(静岡/静岡)の口コミ詳細

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静岡/うなぎ、丼

1

  • 夜の点数:4.9

    • ¥50,000~¥59,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク -
1回目

2025/05 訪問

  • 夜の点数:4.9

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク-
    ¥50,000~¥59,999
    / 1人

「静岡 炭焼き鰻 瞬」蒲焼きの概念を覆す、衝撃の地焼きとの出会い

静岡の葵区に静かに佇む鰻店「炭焼き鰻 瞬」さん。
鰻のジャンルでは最高峰とされる味を確かめに、素晴らしき機会に恵まれてお伺い。

場所はJR静岡駅よりタクシーで25分ほど。
新東名新静岡ICより車で7分となる、どこか懐かしさ溢れる風景が広がるのどかなエリア。

県道から小道に逸れて辿り着く立派な門構え。
新緑が豊かなお庭の石畳を抜けて辿り着くアプローチに心を踊らせながら、母屋の入口に灯る"瞬"の文字に思わずネクタイを正し、いざ中へ。

広々とした玄関で靴を脱いで上がると、ここまでやってきた高揚感はピークに。
左手にあるメインフロアに一歩踏み入れた途端、大きな窓から緑に染まる庭園が画のように映え、自然光と間接照明の温かな色彩で圧倒させる情景。
大きな炭焼き台とまな板を左右に構え、それに向かう8席のカウンターと背後に大きなテーブルが1つ。入口右手には上質な個室も覗かせる。

お料理はお任せコースのみの提供となります。
頂いたものは以下の通り。


「お任せコース」

●トマトの摺り流し
●熟成じゃがいも オシェトラキャビア添え
●天然稚鮎の天麩羅
●尾鰭とじゅんさい
●鰻肝、湯葉、わらび
●う巻き
●鰆の炭火焼 うど味噌
●白焼き
●牛カツ
●アスパラと花山椒のピザ
●釜炊き木の芽ご飯 手巻き
●鰻重
●ソフトクリーム


鰻の概念を見事に上書きさせ、今後の人生に残り続けるであろう素晴らしき味との出会い。

ご常連様のお席だったこともあり、きっと特別なメニュー構成。

着席してすぐにみつけたのはカウンターの奥にどっさりとザルに盛られた花山椒。
これが様々なヒトサラに用いられると、しっかりと華を添えていく。

鰻に纏わるものでは串焼きや肝から炭の薫香や滲ませるタレの味わい。う巻きだって玉子で包まれながらも隠しきれない圧倒的な存在感で、不思議と積み重ねていく期待。
白焼きにはマカを合わせる離れ業ながら、旨さで畳み掛ける。
稚鮎など旬の食材に加えて、サカエヤさんの牛肉を使った牛カツ。さらに花山椒をたっぷりとあしらったピザなど、度肝を抜く逸品がまた旨い。
それでもメインは紛れもなく鰻。

鰻重の支度に取り掛かると、蒸さずに生のまま串打ちされたいかだが焼き台の上に8枚並ぶ。
入念な素焼きを終えると、一旦引き上げて蒸らし、さらにタレを1度、そして2度目に潜らせると一気に見事な飴色に。この瞬間、フロアの空気は鰻一色に包まれてラストスパートに煽る期待。
途中、何度も表面の匂いでチェックされる場面があり、きっと岡田氏が持つ仕立てる技術の一つ。

女将さんとの息のあった連携のもと、次々と完成していく漆黒のお重。

丸い専用のお重の蓋を開けると、1尾分がやや重なるように神々しくタレを纏った艷やかな焼色。そして花山椒が緑を添えた抜群のフォルムに魅了される。

蒲焼は箸で持ち上げると、地焼きらしいハリがありながらもふっくらと滲ませるあぶら。
一口噛みしめると、厚みがありながら硬さと柔らかさを両立させた絶妙な食感で、見事にコーティングされたタレを解くほどに降りてくる深いコクと旨味。
身の旨味もしっかり感じられ、そして何よりも比例するように抜群に立ち上がる風味。
そんな身に咀嚼でタレがじんわりと降りてくる瞬間が堪らなく、この感動するレベルの仕立てがハッキリと脳裏に刻まれ、一口に毎に恍惚とさせた。

今回、特別にご飯に混ぜて頂いたのが裏山で採れたという沢山の木の芽。
花山椒と木の芽の清涼感をも合致させた至極の一体感には、これまで頂いたどの鰻重をも凌駕する贅沢なものに。

岡田氏の料理人としての感性や経験がコース全体に溢れており、多くを語らずとも実直な味で魅せる風格。
特に鰻を焼き上げる所作には職人としての生き様をも感じさせ、食べ手を奮い立たせてくれる。

全国からフーディーを惹きつける真価を身を持って体感することができる満足の内容。
訪れるハードルは高いが、チャンスが巡ってきたならとびきり旨い鰻が待っています。


□炭焼き鰻 瞬
所在地:静岡県静岡市葵区有永町22-60
電話番号:054-294-7178
営業時間:11:30~、17:30~
定休日:月曜、火曜

  • 看板の文字に高まる期待

  • 門構え

  • 母屋までのアプローチ

  • カウンター 靴を脱いで上がるため、足元から開放感を感じさせる。

  • 炭焼き台と真上には大きな排気ダクトを備え、趣きある空間にマッチさせている。

  • ◉生ビール

  • ●トマトの摺り流し

  • トマトの清涼感に添えるえんどう豆。乗せた焼き身のあぶらを滲ませながら、味に厚みを出すオイリーな口当たり。 これから始まるコースを優しく迎え入れるようにアイドリングさせる。

  • ●熟成じゃがいも オシェトラキャビア添え

  • キャビアの程よいえんみとじゃがいもの甘みを円やかに繋ぐオリーブオイル。 いきなり味覚を鷲掴みにされたような、高嶺を感じさせるバランスと沁み入る美味しさ! 美味い!

  • ●天然稚鮎の天麩羅

  • 初々しく初夏のような香りが弾け、エグみとともに生命の力強さを一口で表現させる。

  • 醤油を纏わせると、抜群の香りと旨みが強かにあふれる。

  • ●尾鰭とじゅんさい

  • じゅんさいと相性の良いトマト、そして花山椒を添えて。

  • 噛むほどに柔らかく降りてくる薫香とタレの旨味。じゅんさいと花山椒の清涼感を軸にしながら、尾鰭の旨さがしっかり浮き彫りに! メインの鰻への期待は必然と高まるばかり。

  • ●鰻肝、湯葉、わらび

  • 肝が持つダイナミックな苦みが一瞬で駆け抜け、そして甘みへと移ろう。 湯葉の甘みとわらびの趣きある味わいが素朴な美味しさのバランスを見事に形成。花山椒も贅沢なアクセントにして。

  • まな板の上には蒲焼きが一枚

  • こうなったら、あれしかないよね!

  • ●う巻き 見事に仕立てられたふわふわのう巻き。

  • 口に放り込んで感じるのは、隠しきれない鰻の存在感。 肉厚で漲る旨さは、玉子の甘みのなかにしっかりと薫香とあぶらを炸裂! う巻き史上、過去イチの美味しさをあっさりと更新させる。

  • ●鰆の炭火焼 うど味噌

  • 炭火の抜群の薫香感と脂の高まりを感じさせるふわジュワーの身。 塩を煌めかせて旨味の輪郭を愉しみ、味噌のコクと旨みでクセにさせる。

  • うど味噌はもちろん自家製です。

  • ●白焼き 黄色く摺りおろしたのは国産のマカ。

  • 白焼き自体は余分な脂を落とされて凝縮した旨味を全面に主張し、塩で際立つクリーミー且つ厚みのある旨さ! 尻尾に進むほどクリスピーに香ばしく、マカとの相乗で味に深みが生まれる。計算する食材の領域の広さに驚かされる逸品。

  • 滋賀の精肉店サカエヤさんから仕入れた北海道産の赤牛。

  • ●牛カツ サカエヤさんの牛肉はこのためだけに仕入れている贅沢仕様。クレソンをオリーブオイルで和え、ここにも花山椒をあしらう。

  • 悩ましすぎる視覚と香りで刺激される工程を経て、この見事なるジャストな赤みの火入れに。

  • バター由来のミルキーな仕上がりでも、咀嚼で降りてくる上質な旨味。 思わず恍惚とさせる強烈な旨さ、堪らない。。

  • ●アスパラと花山椒のピザ アスパラは北海道より空輸された立派なサイズ。そして贅沢すぎる花山椒の彩り。

  • 生地はレアと感じさせるほどにモッチモチ! アスパラから引き出されるミネラルに甘みと香りが乗り、花山椒の風味に抱かれる至極の一枚。 めちゃくちゃ美味しい!

  • 大量の木の芽

  • ●釜炊き木の芽ご飯 手巻き 木の芽を混ぜ込んだご飯を海苔で包み、塩のみを散らした手巻き。

  • 熱々な風味に抜群に立つ山椒の香り!そして塩が引き立てる破壊力抜群の旨さ! 手間をかけた特別すぎる手巻きに感動。。

  • お重にセットされるご飯。

  • お待ちかねの着重

  • ●鰻重

  • これが食べたくて多くの人を訪れたくさせる。

  • 薫香、タレの厚み、身のハリと食感、芯のある旨味、そして風味が合わさると、今までに感じた事のない一体感としてグッと胸に押し寄せる。 一つの命を職人が見事に仕立て、"いただく"ということの真価を受け止めることができました。

  • 木の芽ご飯、贅沢の極みです。

  • ●ソフトクリーム

  • ご馳走さまでした!

  • 余韻に浸りたくて、お弁当をお願いしました。

  • 静岡が誇る素晴らしいレストラン

2025/07/26 更新

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