ひろえBANANAさんが投稿した日本橋蛎殻町 すぎた(東京/水天宮前)の口コミ詳細

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ひろえBANANA (30代前半・東京都) 認証済

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日本橋蛎殻町 すぎた水天宮前、人形町、茅場町/寿司

2

  • 昼の点数:4.9

    • ¥60,000~¥79,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.9
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.9
2回目

2024/11 訪問

  • 昼の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.9
    ¥60,000~¥79,999
    / 1人

また行きたいと思わずにはいられない、名店中の名店

◎データ
ジャンル:寿司
アワード:ミシュラン二つ星(2025他)、ゴエミヨ4トック(2024他)、Tabelog Award Gold(2024他)、寿司百名店(2022他)
最寄り:水天宮前駅から徒歩


◎雑記
・食べログに登録されている全店舗の中で最も高いスコアを誇り、全国最高の寿司店と数多くのファンから位置付けられる超人気店です。ミシュランやゴエミヨなど他媒体でも高く評価されており、誰もが認める実力を持つ一店です。

・前回同様ランチの個室で伺いましたが、4名までの席を2名で使えるゆったりとした空間であり、落ち着いて寿司を堪能できました。微かに聞こえてくるカウンターの会話も非常に雰囲気が良く、カウンターでも楽しめるのは間違いないと思います。

・コハダに代表される江戸前の仕事が光る握りは勿論のこと、多彩なつまみやそれにしっかりと噛み合う日本酒など、全ての面においてハイレベルだと感じます。瞬間最大風速として同店を超える寿司店はあるかもしれませんが、平均値がダントツで高いような印象を受けます。

・前回訪問時から3年が経ちだいぶ値上がりはしてしまいましたが、全国で見るとコース価格のみの時点で同店の総額より高額な店も多くあり、寿司の価格上昇と比べると仕方ないと思える程度の値上げ幅であったように思います。何よりその値段を高いと全く思わせない圧倒的な美味しさ、魅力的な人柄、居心地の良さがあり、前回訪問時と比べ経験値が貯まった今でも全く色褪せない素晴らしさがありました。また行きたいと思わずにはいられない、名店中の名店だと思います。


◎コース内容詳細
特に美味しかったものは☆を記載。

❶産土
①銀杏
大ぶりの銀杏。ホクホクとした食感と程良い強さの風味で、スナックのように楽しめる。

②北海道マツカワカレイ 気仙沼カツオ …☆
カレイは昆布を想起させる淡白な旨味、カツオはモチモチとしたテクスチャーと、輪郭のはっきりとした旨味を感じる。

③タラの白子 
冷たい出汁と柚子臭みが全くなく透明感のある白子。出汁の味が白子本来の味をマスクせず、澄んだ味に仕上がっている。

④牡蠣の茶碗蒸し
牡蠣特有の嫌な風味は全く感じられず、旨味だけが綺麗に身と茶碗蒸しに溶け込んでいる。

➋而今

⑤あん肝、イクラ味噌漬け …☆☆
新政酒造の「陽之鳥」を組み合わせる、同店定番のつまみセット。この組み合わせを超えるペアリングを他ジャンル含め味わったことがないレベルで噛み合う。イクラの味噌漬けも素晴らしい塩梅。

⑥タチウオ
絶妙な火入れでふわふわに仕上がった身と、塩が映えるストレートな旨味が印象に残る。

つまみ追加ラインナップ
・ホタテ磯辺焼き ・アナゴ白焼き
・タコ柔らか煮  ・かずのこ味噌漬け
・げそ粕漬け   ・北寄貝生姜醤油漬け

⑦北寄貝生姜醤油漬け(追加)
磯臭さが全くなく、旨味だけを残した北寄貝。華やかに香る七味が綺麗に後味を拭い去る。

⑧ホタテ磯辺焼き(追加) …☆
中心部に近いところはレアに、それでいて外周部も決して固すぎない完璧な火入れが施されたホタテ。香り高い海苔も素晴らしい。

⑨コハダ …☆☆
酸味と塩味が完璧に調和する、同店を代表する一カン。杉田氏の流れるような所作もオーラがあり、場の雰囲気を盛り上げる。

⑩スミイカ
隠し包丁を入れていないと思われるが、非常に歯切れが良い。淡白な旨味と気持ち強めに入れたわさびが映える。

⑪マダイ
奥行きのある旨味がある。肉厚で引き締まった身も素晴らしく、白身らしさを存分に感じることが出来る。

⑫サワラ 藁焼き …☆
最近の流行である薫香を強烈に纏わせるタイプではなく、さりげなく香りをつける程度だが、口にすると燻しの香りが徐々に押し寄せるような一カン。

⑬ミル貝
カリカリとした歯応えある食感が楽しい。噛み進めると奥の方から徐々に磯の香りが感じられ、その絶妙な塩梅に感嘆させられる。

⑭中トロ血合いギシ …☆
きめの細かい身質で、赤身と中トロの中間のような絶妙なバランス。同店はマグロの評判は相対的にあまり聞かないが、全体のバランスを考えた素晴らしい一カンと感じる。

⑮大トロ …☆
大トロも脂感が強すぎず、主張は控えめながら確かな美味しさを感じる。昨今のマグロのブランド化、主役としての過剰な持ち上げに一石を投じるような味わい。

⑯アジ
浅葱と生姜を適度に加え、アジの臭みを消すというより特徴を伸ばすような塩梅に仕上がっている。

⑰シャコ
煮詰めと少量の塩で甘辛く仕上げる。生魚より固く、海老より柔らかい独特の食感であり、

⑱青柳小柱
上品な甘味を感じる貝柱。酢飯の酸味とわさびの辛味と綺麗にバランスが取れている。

⑲クルマエビ
そのままでも旨味に満ちた海老だが、中に味噌を仕込んで一癖をプラスしているのが個性を感じさせる。

⑳バフンウニ
軍艦にせずにウニをそのまま乗せるスタイルのため、ウニ自体のピュアな味を感じられる。ウニの仕入に自信がないと出来ない一カン。

握り追加ラインナップ
・ハマグリ    ・ミル貝
・北寄貝     ・イクラ
・マグロ赤身漬け ・紫ウニ

㉑煮ハマ(追加)
全体を均一に甘く煮た、どこか懐かしさを感じる落ち着く仕上げの一カン。

㉒赤身(追加)
コース内のマグロが美味しかったので追加。噛むほどに広がっていくような酸味が素晴らしい赤身。

㉓イクラ(追加)
つまみの味噌漬けと異なり、オーソドックスな醤油漬け仕立てで。塩味が強すぎないため魚卵本体のコクを失っておらず、しみじみとした美味しさに仕上げている。

㉔アナゴ
最後のアナゴは煮詰めと塩の二種類から選択制。煮詰めを頂いたが、濃すぎずアナゴ自体の旨味を引き出しており、非常に好みの味。

㉕玉子
最後は海老の風味を感じる玉子焼で締める。デザートの類は出ないが十分すぎるほどの満足感が得られる。


◎滞在時間
約2時間30分


◎料金
¥121,000/2人
(コース¥48,400×2、日本酒、追加他¥24,200)

  • 銀杏

  • 北海道マツカワカレイ

  • 気仙沼カツオ

  • タラの白子

  • 牡蠣の茶碗蒸し

  • 牡蠣の茶碗蒸し

  • あん肝、イクラ味噌漬け

  • タチウオ

  • 北寄貝生姜醤油漬け

  • ホタテ磯辺焼き

  • ガリ

  • コハダ

  • コハダ

  • スミイカ

  • マダイ

  • サワラ 藁焼き

  • ミル貝

  • 中トロ血合いギシ

  • 大トロ

  • アジ

  • シャコ

  • ガリ

  • 青柳小柱

  • 青柳小柱

  • クルマエビ

  • バフンウニ

  • お椀

  • 煮ハマ

  • 赤身

  • イクラ

  • アナゴ

  • アナゴ

  • 玉子

  • ドリンク

  • 外観

  • 外観

  • 内観

2025/11/06 更新

1回目

2021/04 訪問

  • 昼の点数:4.9

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.9
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.9
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

当代一の寿司店

休日に訪問。
日本で最も高い評価を得る寿司店。寿司ジャンルのみならず食べログに登録されている全ジャンルの店舗の中でも全国で1,2を争う高評価を獲得しています。
今回個室での予約争奪戦に勝利し、訪問が叶いました。

◎雑記
・個室では基本的に大将が握った寿司をお弟子さんが最後に煮切りを塗って提供して頂くスタイルです。ただ最初の説明と握りの1貫目、食後の挨拶などこまめに大将が顔を出してくれ、不平等感を感じさせない配慮が嬉しいシステムです。

・大将はストイックな寿司とは裏腹に物腰柔らかな応対とウィットのあるトークが印象的で、数回の会話のキャッチボールで一気に引き込まれました。口コミサイトに「トークが面白い!」と書かれている店主は実際に会話してみるとどこかギラついていて苦手なことが多いのですが、同店の大将は本当に接客が巧みだと万人が同じ感想を述べると思います。お弟子さんも全員キビキビと動いて超一流店の名に相応しい仕事をこなしており、大将のホスピタリティや仕事への姿勢が伝播しているように感じられました。

・つまみ→握りと進むオーソドックスなスタイルであり、ネタも江戸前の王道といった内容ですが、一つ一つのレベルが極めて高いため古さやマンネリ感は全く感じません。映えを意識して奇抜な寿司を売りにする店も多い昨今、正統派の直球勝負であるところに自信と風格が感じられました。

・レベルの高いつまみの中でも目を見張ったのがあん肝とホタルイカ。サービスで日本酒が付帯します。訪問日はノンアルコールでの食事でしたが、「非常に相性がいいのでよろしければ」との勧めがあったので頂いたところ、希少酒である新政の陽乃鳥が出てきて驚きました。貴醸酒特有のフルーティーな味わいとあん肝の濃厚なねっとりとした味わいが恐ろしくマッチしており、互いの味を一段階上に引き上げるような相乗効果を発揮しています。ソムリエ顔負けのペアリングでした。
 
・握りの初手は同店の代名詞であるコハダ。日本刀を思わせるような美しいビジュアルであり、握りの所作や置かれる動作の美しさも相まって芸術品の域に達しています。優しくもしっかりと染み渡った酢の酸味、ネタの味を引き出す絶妙な塩味は江戸前寿司の模範解答のような味であり、食べていて思わず頷いてしまうような完璧な握りでした。

・他の握りに関しても江戸前の粋とも言える「仕事」をはっきりと感じさせるものが多かったように感じます。カスゴダイは昆布締めにして旨味を増強、キンメダイは皮目を炙って香ばしく、といった調理技法によるものや、ヤリイカの内部に卵を隠したり、クルマエビの中に海老味噌が仕込まれていたりとアイディアが光るような系統のものまで、ありとあらゆる技法で全ての品に工夫が詰め込まれています。美味しい、美味しくないという枠を超え、寿司という文化の素晴らしさを感じながら頂くような食体験でした。

・一通り食べると追加の有無を聞かれますが、驚くことにその日のコース外のネタが9つも用意されていました。厳選し煮ハマグリ、シメサバ、クロムツの3カンを頂きましたが、いずれもコース中のネタに勝るとも劣らない完成度でした。特にシメサバは酢の加減が完璧であり、コハダで感じた酢使いの巧みさをこちらにも感じることができました。

・当代一との呼び声も高い寿司店であり、期待と不安が半々といった心境での訪問でしたが、奇をてらわずクオリティを極限まで高めた寿司や大将の人柄、落ち着いた空間設計などすべてが完璧であり妥当な評価だと感じました。一見が予約可能な店の中では国内トップクラスに予約困難であり席を確保するのは至難の業と言えますが、またいつかチャンスを手にして再訪してみたいと思います。


◎料理詳細
(口頭での説明をメモしたため、間違っている可能性あり)
特に美味しかったものは☆を記載。

つまみ
①空豆

②ホタテ 野付 ヒラメ 勝山

③タコのやわらか煮

④アナゴの白焼き…☆

⑤マダイの白子

⑥あん肝とホタルイカ 新政 陽乃鳥と合わせて…☆☆

⑦タチウオ…☆

握り

⑧コハダ 天草…☆☆

⑨マダイ…☆

⑩カスゴダイ

⑪赤身 下田

⑫大トロ 下田…☆

⑬アジ 厚真町 あさづきとネギを入れて…☆

⑭子持ちヤリイカ …☆

⑮キンメダイ 湯引き…☆

⑯ホッキガイ

⑰クルマエビ

⑱エゾバフンウニ 浜中町…☆

⑲お椀 アサリ汁…☆

⑳煮ハマグリ(追加)…☆

㉑シメサバ(追加)…☆☆

㉒クロムツ 漬け(追加)…☆

㉓アナゴ…☆

㉔玉

◎滞在時間
約3時間


◎料金
¥78,900/2人
(コース¥28,000、ドリンク、追加他¥4,600)+税・サ

  • 空豆

  • ホタテ 野付 ヒラメ 勝山

  • ホタテ 野付 ヒラメ 勝山

  • タコのやわらか煮

  • アナゴの白焼き

  • マダイの白子

  • あん肝とホタルイカ、陽乃鳥

  • あん肝

  • ホタルイカ

  • 陽乃鳥

  • 陽乃鳥

  • タチウオ

  • コハダ

  • コハダ

  • マダイ

  • カスゴダイ

  • 赤身

  • 大トロ

  • アジ

  • 子持ちヤリイカ

  • キンメダイ

  • ホッキガイ

  • クルマエビ

  • エゾバフンウニ

  • お椀 アサリ汁

  • お椀 アサリ汁

  • 煮ハマグリ

  • シメサバ

  • クロムツ 漬け

  • アナゴ

  • ガリ

  • ドリンク

  • ドリンク

  • 外観

  • 内観

2021/11/06 更新

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