この口コミは、ひろえBANANAさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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昼の点数:4.9
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¥40,000~¥49,999 / 1人
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料理・味 4.9
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|サービス 4.8
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|雰囲気 4.8
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|CP 4.9
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|酒・ドリンク -
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[ 料理・味4.9
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| サービス4.8
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| 雰囲気4.8
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| CP4.9
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| 酒・ドリンク- ]
間違いなく日本最高峰の握りの一角
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手ぬぐい
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外観
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外観
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2025/11/17 更新
◎データ
ジャンル:寿司
アワード:Tabelog Award Gold(2025他)、寿司百名店(2025他)
最寄り:銀座駅から徒歩
◎雑記
・銀座を代表する寿司店と言われる一店。銀座において長い期間超一流の店として君臨しており、寿司好き達の憧れの一店となっています。
・写真NG、同業者NG、団体NG、スマホを触るのもNGと細かいルールが定められ、初めて予約をする際は確認項目の多さに面食らうことは間違いないと思います。ただ、それぞれの項目を見ると特に異常と思えるルールはなく、いわば「普通の客」として求められる条件を敢えて明文化したような内容です。食後に伺うと長い間営業してきた際に起きた様々なアクシデントを踏まえての処置のようで、今の環境が一番落ち着いて営業できると仰っていました。客との真剣勝負を望む求道者のようなストイックさが感じられ、その姿勢は美味しさに反映されているように思えました。
・握りのみのランチで頂きましたが、追加含め全26カンという圧巻のボリュームでした。加えてすべての握りにおいて一カン一カンが驚くような美味しさであり、握りの大きさもあるため暴力的な美味しさが次から次へと襲い掛かるような怒涛の内容です。この数の握りを妥協なく仕上げられるのは驚異的であり、尋常じゃない仕込みへの努力が垣間見えました。
・特に驚かされたのはシャリです。強い味わいと粒立ちを感じさせる絶妙な炊き加減によってネタと様々なシナジーを発揮させるシャリへと昇華しています。ネタの味の強さに合わせて役割が変幻自在に変化するような印象もあり、ここまで強い個性を持つシャリを誇る店もなかなかないと思いました。
・ルールに厳しい方なのは間違いないと思いましたが、一方で接客は非常に柔和かつ気配りして頂ける印象でした。事前のルールを確認・了承した上で訪れるゲストたちも質が高く、良質な時間が楽しめました。偶然隣の席に座られたのはとあるジャンルの超有名店の方でしたが、店主との会話の中で貴重な話をいろいろと伺えました。
・写真が撮れないためどんな内容なのか事前に全く把握できないままの訪問でしたが、驚くような食体験となりました。あくまで現時点での経験に基づいた上でですが、間違いなく日本最高峰の握りの一角だと思います。また時期を変えて真剣勝負を楽しみたいと思える一店でした。
◎コース内容詳細
特に美味しかったものは☆を記載。
①ヒラメ …☆
とろみすら感じさせるような優しい舌触り。
②タイ
淡白な身がシャリを際立たせ、シャリの強い特徴にここで気付かされるような一カン。
③スミイカ
歯切れの良い食感が食事にリズムを生み、その後の食事に弾みをもたらすような印象を受ける。
④アカガイ
磯の香りをしっかりと感じるが、シャリの酸味と中心のワサビが綺麗にいなしている。
⑤サヨリ昆布締め …☆
しっかりと浸透した昆布の旨味が印象的。あと一歩踏み込むと昆布の味だけになってしまうような絶妙な間合いを感じる。
⑥シメサバ
柔らかくもしっかりと味のついた締め方が見事。シャリの酸味と二種の酸味のマリアージュを感じる。
⑦タコ …☆☆
とろけると形容できるほどの柔らかさ。吸盤がプチプチとアクセントのように最後に残る。タコの握りとしては初めて頂くような未知の握りで、強い旨味も相まって驚かされた。
⑧タイラガイ
橙を絞り、優しい酸味をプラスしている。淡白な貝の味を無理なく引き立てるような絶妙な柑橘チョイス。
⑨漬けマグロ …☆☆
舌に纏わりつくような柔らかさで、旨味が口内を駆け巡るような錯覚を受ける一カン。シャリとの相性も特に良く感じる。
⑩中トロ …☆
特に仕入れは明言しないが、明らかに極上のマグロと分かる味。
⑪中トロと大トロの間
あまり食べ慣れない部位だが、中トロの柔らかさと大トロの脂の双方を併せ持つような特徴を感じる。シャリの酸味が活き、脂の美味しさが際立つ印象。
⑫大トロ
中トロ~大トロは同じ魚体を使っているとのことで、徐々に変化する味を慣らすように楽しむことで大トロの脂でも食べ疲れしない工夫を感じる。
⑬コハダ
精密に入れられた包丁が美しい一カン。肉厚なコハダと優しい酸味がトロの脂をリセットするような仕立て。
⑭白魚 …☆
煮ツメで頂く一カン。同店の煮ツメは特に好みの味であり。白魚の合間に染み入るような入り方をすることで一体感が出ている。
⑮クルマエビ
その場で手早く剝いた海老を一尾丸々握りで頂く。力強い海老の旨味を口いっぱいに頬張れる嬉しさを感じる一カン。
⑯大島 ムラサキウニ
店主が縁深いという宗像市大島のムラサキウニ。軍艦仕立てにしないが十分な旨味があり、シャリの酸が甘味を引き出している。
⑰煮ハマグリ …☆
そこまで分厚くはないハマグリだが、驚くほど重厚な味を感じる。いつまでも噛んでいたくなるような深い味わいがある。
⑱ブリトロ
塩を適度に効かせて脂の甘味を引き出すような仕立て。旬を感じる冬の一カン。
⑲ミル貝
しゃっきりとした食感がリズミカルな一カン。同店の貝はそれぞれキャラクターが立っており、違った表情を感じられて驚かされる。
⑳カツオ 串本
生姜かニンニク塩が選べ、後者を選択。さっぱりとした肉質のカツオに上品な塩梅に抑えたニンニクが加わり、力強さを感じる。
㉑トマト・リンゴ
箸休めとのことだが、リンゴにも塩など少し手を加えており、口内をよりさっぱりとさせてくれる。
㉒蝦夷バフンウニ 歯舞
こちらは軍艦仕立てで頂く。上質なもののそれぞれはそこまで大きくないウニだが、驚くほどの大量盛りで圧巻のボリュームに。海苔の質も素晴らしく、ウニとのシナジーを感じる。
㉓アナゴ 塩とワサビ …☆
解けるという表現が出来そうなほどのアナゴであり、香ばしさはそのままに口内で消えていくような感覚を覚える。
㉔アナゴ 煮ツメ …☆
煮ツメとの相性も勿論よく、最後に相応しい濃厚な味で締めくくる。フィナーレに相応しい重厚さを持つ一カン。
㉕かんぴょう巻(追加)
海苔の美味しさに惹かれ、巻物をチョイス。かんぴょうも絶妙な塩梅で、シャリと破綻なく味わえる。
㉖玉子
玉子は優しい甘さに仕上がっており、スイーツよりも緩やかな印象で締めくくれる。
㉗ほおずき
ラストはフルーツトマトを思わせる優しい甘みの食用ほおずきで締める。スイーツを安易に出さないあたりに硬派な魅力を感じる。
◎滞在時間
約2時間30分
◎料金
¥49,610
(コース¥45,100、日本酒・追加¥4,510)