2回
2022/02 訪問
入籍記念のお祝いランチ。
味の重なり、マリアージュに本当に感動した。
前菜は、生ハム、サバ、サーモンをお寿司のように一口感覚で。フレンチトーストにチーズをのせたのを生ハムで、巻いたやつ。
竹炭入りトーストにサバ、セミドライトマト、チーズ、ハーブをのせたやつ。
一口サイズのオープンサンドみたいでかわいいし、食べたらパンがあっという間にとろける食感。
聞いたら、全粒粉のパンはスタイルブレッドで仕入れてるんだとか。パン自体がめちゃくちゃ美味しいわけじゃないけど、お料理を邪魔せず、何よりサイズ感が小さくてとてもよい。
2番目は香住カニの前菜。パプリカムース、カニ身、蟹味噌をエスプーマにしたもの、バジルオリーブオイルと何層も味がかさなっていて、それを一度にスプーンですくって食べると、うまい具合に混ざり合い、美味しい。
口に入れた瞬間は蟹味噌感は感じないけど、後口にふわっと残る風味がカニ。
一番感動したのはホロホロ鶏のロースト。胸肉なのに、びっくりする柔らかくてしっとり。みみはサワラのふっくら柔らかさに感動してた。
デザートのブランマンジェと塩アイスも絶品。一番最後のデザートはマルジョレーヌ。フランスのピラミッドというレストランのスペシャリテで、ヘーゼルナッツのスポンジ、クリーム、さくさくのクッキーなどを重ねたもの。
焼き菓子とマルジョレーヌは、iciの方がモンブランもバナナのフィナンシェも好きだけど、お料理はやっぱり驚きや新鮮さで言うとラペが断然上な気がする。
ワインも、本日のグラスシャンパン、白ワイン(ドイツのリースリング)も美味しかった。
2022/03/11 更新
夫と記念日に。
栗とキノコのコースで、驚きの連続。全体的に「和」を感じるメニュー。そしてスイーツっぽも見えるお料理もいくつか。「和」を感じる要素として、湯気が立つほどのあたたかい料理が何品か出たことにびっくり。
キノコと生ハムのお出汁のスープとか。鯛もグリルではなく、スープ仕立てで昆布のオイルソース?がたらりとかかっていたり。
コースのテーマにふさわしく、キノコが多用されていて、どれも香り高く芳醇なのに、食べたあと口は重たくなく、むしろサッパリしてる。
ブリ大根というお料理があり、フレンチのブリ大根ってどんなのだろうと思ったら、「煮込みじゃないブリ大根」。マリネ仕立てという感じ。
ブリの脂ののった感じが、サッパリした大根とゆずの風味で全体のバランスがとってもおいしい。
フォアグラキントンは、その名の通りフォアグラを栗のペーストで包んであって、フレンチトーストとメープル風味のクリーム添え。この栗がめちゃくちゃおいしかった。キントンっぽく和菓子にも見えて、可愛いのに栗独特の風味と濃い味わい。
グラスで提供された甘エビと洋梨の一皿は、バジルのソースが良いアクセント。
そしてパン!本来このコースはパンがついてないらしいのだけど、鯛のスープやエゾシカのソースはパンをつけたい…となって、お願いしたら出してくださった。
これが神楽坂の有名店「しかたらむかな」のもの。ジューシーでもっちりなのに口溶け良い。焼き皮が極薄で香ばしくて、焦げっぽい風味がおせんべいっぽくもある。もち感もふくめ、これもまた和風かもしれない。パンがおいしいと本当嬉しい。幸せな気持ちになる。
最後のデザートはモンブラン。クリームたっぷりで、フォアグラと合わせた栗とはまた違う味わい。一番最後のチョコレートは、なんと中に液体状のキノコのソースがはいっていて、驚き。ちゃんとスイーツ。
前菜が他では見たことのない素材の組み合わせと美味しさで斬新。でもちゃんと美味しい。味もさることながら、会話まで弾ませてくれるコースで楽しかった。