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【けんぞう蕎麦】永平寺の風土を感じる、辛みと香りの郷土蕎麦 福井の名店「けんぞう蕎麦」。昼のみの営業ながら、提供のスムーズさも相まって回転が良く、しっかりとした単価が成立する仕掛けが見事だ。 からし大根の衝撃、歯切れの良い蕎麦 注文したのは「5号」を2人で、さらに追加で「2号」。シンプルで潔い蕎麦は歯切れの良さが際立つ。そして何より特筆すべきは、からし大根の絞り汁—これがインパクト絶大。風味の強さが蕎麦の淡泊な美味しさを際立たせ、ダシやつけ汁とは違う形で麺そのものの存在感を浮かび上がらせる。 連れはこの辛みに反応し、汗が吹き出すほどの刺激。それでも、「身体に良さそう」とポジティブに受け取れるのは、郷土の力強い味だからこそだろう。 店内の雰囲気:地元客の安定感と観光客の好奇心 11時半、記名してほどなく案内。地元客の利用が主だが、観光客らしき姿もちらほら見える。「知る人ぞ知る名店」としてのポジションが確立されているのが伝わってくる。 総評:郷土の味をダイレクトに堪能できる一杯 蕎麦屋としてはランチのみの短時間営業ながら、テンポよく食べられることで客単価をしっかり確保。価格は、普段大盛り1,000円以内の蕎麦に慣れていると割高に感じやすいが、それを補って余りある個性がある。観光の視点からは十分満足できる一軒だった。 次回は寒い季節に訪れ、また違った表情のけんぞう蕎麦を味わいたい。
2025/06訪問
1回
【麺匠 麦之助 MINIE店】静寂の午後、鶏白湯で整える一杯 福井駅近く、FUKUMACHI BLOCKの1Fにある「麺匠 麦之助 MINIE店」。飲食フロアは洗練された雰囲気が漂い、オシャレな店から気軽に立ち寄れる大衆的な選択肢まで揃う。その日の気分に合わせて店選びができるのも、このエリアならではの魅力だ。 鶏白湯が染み渡る至福の一杯 二日酔いをなだめるべく選んだのは、鶏白湯。まろやかで優しい味わいが、荒れた胃にそっと寄り添う。スープの濃度は程よく、重すぎず軽すぎずの絶妙なバランス。そこに合わせるのは歯切れの良いストレート麺—スープをしっかりと纏い、啜るたびに心地よい食感が広がる。 午後の静寂、ひとりで向き合う一杯 来店したのは15時頃。店内はノーゲス—昼のピークも過ぎ、夜の喧騒が訪れる前の穏やかな時間帯。この静けさが、じっくりと味わう一杯の価値をさらに高める。食べ終えた頃には、二日酔いの不快感も和らぎ、少しずつ整っていく感覚が心地よい。 総評:選択肢豊かなフロアで、じっくり楽しむ一杯 この飲食フロアの良さは、気分に合わせて店を選べること。そして「麺匠 麦之助 MINIE店」の鶏白湯は、そんな日のコンディションを整えるのにぴったりだった。次回は万全の状態で訪れ、じっくりと麺の魅力に向き合いたいところだ。
2025/06訪問
1回
ラーメン多弐家—片町の夜が育む、染み入る一杯 福井・片町。この街には、長く続く夜の文化がある。かつてから飲み屋街として栄え、多くの人がここで杯を交わし、語らい、酔い、そして〆の一杯へとたどり着く。そんな片町の深夜に欠かせないのが「ラーメン多弐家」だ。 この夜、店内はまだ静かだった。だが、ひとり、三人組、さらに二人組と次々に客が訪れる。その流れはまるで、長年続く片町の夜のリズムそのもの。深夜24時には満席になるというのも、片町の歴史が育んできた習慣なのだろう。 頼んだのは「タニヤ味噌」。豚骨ベースの味噌ラーメンは、どこか**懐かしさと安心感**を漂わせる。ワンオペながらも提供はスムーズで、味ごとに異なる麺の選び方に、この店のこだわりが見える。飲みの後、疲れた身体にしみわたり、包み込むような深いコク。まるで長年の片町の夜を見守ってきた一杯のようだ。 飲み歩く文化が根付くこの街で、夜が更けるほどにラーメンを求める人が増えるのも納得だ。片町の夜とともに息づく、**その土地ならではの味**がここにある。