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夜の点数:3.6
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¥6,000~¥7,999 / 1人
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料理・味 3.8
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|サービス 3.3
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|雰囲気 3.3
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|CP 3.6
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|酒・ドリンク 3.0
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【地元感あふれる空気の中で贅沢に松阪牛】一升びん 本店 ― 焼肉の喜びを再確認できる一軒
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2025/10/11 更新
三重・松阪といえば世界的にも名の知られた松阪牛。その名を聞くだけで高級料亭や高級焼肉店を連想する方も多いでしょう。しかし、ここ「一升びん」はそのイメージとは少し違います。店構えや店内は、いわゆる華美さや高級感とは無縁。むしろ地元の焼肉屋さんとしての素朴さが前面に出ています。座敷席や飾り気のないテーブル、漂う煙の匂い――そんな空気感の中で、あの松阪牛を惜しげもなく味わえるというギャップが、この店の最大の魅力なのです。
松阪牛を惜しげもなく
網の上に乗せられた松阪牛は、見るからに美しい霜降り。サシの入り方が繊細で、火が通るにつれ脂がじわじわと溶け出し、食欲を刺激する香りが立ち上ります。口に含むと肉質は驚くほど柔らかく、脂の甘みが舌全体に広がり、まさに「これぞ松阪牛」と唸らされる瞬間。
脂の強さをどう楽しむか
ただし、松阪牛の霜降りは非常に強く、数枚食べるとその脂の濃厚さに圧倒されるのも事実。だからこそ、この店では松阪牛一辺倒にせず、赤身やホルモン、野菜をうまく織り交ぜるのがおすすめです。脂の旨味で一気に押し切るのではなく、味や食感のバリエーションを挟むことで、最後まで飽きずに食べ進められる。そうしたバランスをとることで、松阪牛の魅力もより一層際立ちます。
地元感の中で食べる贅沢
店内は観光客だけでなく、地元の常連さんの姿も多く見られます。決して気取った雰囲気ではなく、どこか懐かしさすら感じる大衆的な焼肉屋。そんな空気の中で、世界に誇る松阪牛が並ぶ――このギャップが「一升びん」の真骨頂です。格式張った高級店ではなく、気心の知れた仲間や家族とワイワイ楽しみながら“松阪牛を気軽に頬張る”ことができる贅沢。これ以上ない非日常感と日常感の交差点にいるような体験です。
期待に応えてくれる一軒
私自身、焼肉が無性に食べたくなると、時間をかけてでも「一升びん」に足を運びます。期待を裏切られたことはなく、毎回必ず「これぞ焼肉」という一品に出会えるのがこの店の魅力。カルビやロースといった定番はもちろん、日によっておすすめされる部位や数量限定の希少部位もあり、そのたびに新しい発見があります。
気になったメニューは迷わず注文を
一升びんを訪れる際にぜひ勧めたいのは、気になったメニューを片っ端から試してみること。霜降りと赤身、内臓系や地元野菜――バリエーション豊かに並ぶラインナップは、どれも妥協のない美味しさです。特に松阪牛にこだわりつつも、全体の満足感を支える脇役メニューも充実しているので、つい「もう一品」と頼んでしまう。焼肉屋としての完成度が高いからこそ、注文に失敗がないという安心感もあります。
総評
「一升びん」は、華やかな高級店ではなく、地元密着型の焼肉屋の空気感の中で松阪牛を楽しめる稀有な存在です。脂の強い松阪牛だけでは重さを感じる場面もありますが、そこを上手に赤身やホルモンで調整しながら食べれば、最後まで満足度の高い時間を過ごせます。
特別な日のごちそうとしても、焼肉が食べたくなった時にわざわざ足を運ぶ先としても間違いのない一軒。観光客にとっても「松阪牛の本場で気取らず楽しむ」体験ができ、地元の人にとっても信頼できる日常の焼肉屋であり続けている。
総合的には、「料理の安定感」「松阪牛の贅沢感」「地元らしい雰囲気」の3点が揃い、★3.7という評価が妥当だと思います。豪華さや洗練さではなく、「肩の力を抜いて世界に誇る松阪牛を楽しむ」という唯一無二の魅力を持つ焼肉屋。それが一升びんです。