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夜の点数:3.6
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¥10,000~¥14,999 / 1人
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料理・味 3.6
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|サービス 3.4
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|雰囲気 3.4
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|CP 3.2
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|酒・ドリンク 3.3
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[ 料理・味3.6
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| サービス3.4
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| 雰囲気3.4
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| CP3.2
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| 酒・ドリンク3.3 ]
幡ヶ谷の路地裏で、富山に帰る夜——loomという居場所
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2026/02/13 更新
休日にしては珍しく、東京にいる。そんな日は決まって、これまで人づてに教えてもらい、保存リストに眠らせてきた店を一つずつ“消化”することにしている。普段は富山でそれをやっているが、今日は東京版だ。自宅から電車とバスを乗り継ぎ、約1時間。辿り着いたのは幡ヶ谷駅近くの**loom**。路地に溶け込むように佇むその入口は、目的地というより“発見”に近い。
紹介してくれたのは富山の人だった。店に入ってマスターと話し始めると、驚くほど会話が滑らかに転がる。気づけば共通の富山の友人が二十人近くいることが分かり、東京にいながら不意に富山に戻ったような感覚に包まれる。個人的に、この店は“東京で富山を感じられる場所”だと思う。壁の向こうにあるのは都会の夜のはずなのに、言葉の端々や置かれたものから、確かなローカルの匂いが立ち上る。
聞けばマスターは、少し前まで富山駅北口あたりでビリヤニ屋を営んでいたという。なぜ当時行けなかったのか、今さらながら不思議でならない。ショーケースの一角に置かれた富山のBrewminの缶を見つけたとき、その思いは確信に変わった。ここは偶然ではなく、必然で辿り着く店なのだ。
料理は、説明より先に香りが語る。ビリヤニは米一粒一粒が立ち、スパイスが過剰に主張しない。タコスは出来立てのカルニタスが主役で、噛むたびに肉の旨みがほどける。チキンキーマは輪郭がはっきりしていて、ビールを自然と呼び込む。どれを取っても“美味い”という言葉で済ませるのが惜しい、芯のある味だ。結果として会計は一万円を超えていたが、後悔は微塵もない。それだけ、この店の食事と酒が身体に合っていたということだろう。
居心地の良さは、数字以上に雄弁だ。正直、あまり人に教えたくないと思ってしまうほどだが、店内はほぼ満席。聞けば普段はさらに混み合い、路地裏とは思えない賑わいを見せるらしい。それでも騒がしさはなく、各々が自分の時間を大切にしている空気がある。居心地が良い店は、混んでいても息が詰まらない。その典型だ。
東京にいて、富山を思い出す。そんな逆説的な体験が、ここでは自然に成立する。次は何を食べようか、どのビールを合わせようか——帰り道、すでに次の訪問を考えている自分がいた。遠くないうちに、また必ず。