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夜の点数:3.6
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¥20,000~¥29,999 / 1人
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料理・味 3.6
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|サービス 3.5
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|雰囲気 3.4
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|CP 3.0
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|酒・ドリンク 3.1
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[ 料理・味3.6
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| サービス3.5
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| 雰囲気3.4
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| CP3.0
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| 酒・ドリンク3.1 ]
白金の炭火に見送られて ― 変わらぬ旨さと、少しの別れを味わう夜
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2026/02/11 更新
白金の路地に、夜がゆっくりと降りてくる。平日の仕事終わり、わずかに湿った冬の空気を吸い込みながら、友人と肩を並べて向かったのは焼肉ジャンボ。久しぶりの訪問は、およそ一、二年ぶりだろうか。扉を開けると、炭火の香りとともに、どこか懐かしい空気が流れ込んできた。
席に案内される前、店員さんがふっと微笑みながら「もしかして…」と声をかけてくれた。予約名を見たときから、きっとこの二人組だと思っていたという。長く通っている店ならではの距離感が、ただの食事を少しだけ特別な時間へと変えてくれる。しかし、その馴染みの店員さんが今月末で別の店舗へ移動してしまうと聞き、胸の奥に小さな寂しさが灯った。(ただ、異動先も聞いたのでそちらにも後日行くつもりだ)焼肉は肉だけでなく、人との関係性もまた味わいの一部なのだと改めて感じる瞬間だった。
席につくや否や、「実は新しいコースができたんですよ」と提案を受ける。いつもは迷わずアラカルトを選ぶ私たちだが、今回は少し冒険してみることにした。結果から言えば、この選択は大正解だった。コースには、いつも楽しみにしている野原焼き、柔らかなフィレ肉、そして極上厚切りタンが含まれている。さらに、トリュフの香りがふわりと立ち上る肉巻きおにぎりや艶やかなユッケ、体を芯から温めるユッケジャンスープまで追加で頼み。我ながら緩急のある構成が見事だった。
野原焼きは、いつも通り店員さんが丁寧に焼き上げてくれる。鉄板上で脂が弾ける音を聞きながら、卵にくぐらせた一枚を頬張ると、甘辛いタレと肉の旨味が静かに広がる。フィレ肉は火入れの加減を細かく教えてもらい、厚切りタンはほんの数秒の差で食感が変わることを実感した。焼き方ひとつで印象が変わる奥深さは、ジャンボという店の醍醐味でもある。
これまでアラカルトで通ってきた身としては、コースに対してどこか構えていた部分もあった。しかし、少量ずつ多彩なお肉を味わえるこのスタイルは、想像以上に満足度が高い。重たさを感じることなく、最後まで心地よい余韻を保ったまま食事を終えられたのが印象的だった。会話は自然と弾み、グラスの中の飲み物もゆっくりと減っていく。白金の夜は、静かで、そして少しだけ贅沢だ。
帰り際、店員さんと交わした「また!」という言葉が、妙に胸に残った。馴染みの顔がいなくなるのは寂しいが、それでもこの店には変わらない魅力がある。焼肉ジャンボは、ただ肉を食べる場所ではなく、時間や記憶が積み重なっていく場所なのだろう。新しいコースという発見と、変わりゆく人の流れ。その両方を噛みしめながら、私はまた近いうちにこの扉を開けることになるのだと思う。