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横浜にあるイタリアン「インコントロ」。実は、オーナーの息子が友人という縁があり、以前からその存在は知っていました。ただ、今回は友人の店だからといって特別扱いすることなく、一人の客として冷静な目で味とサービスを確かめに訪れました。 店内は落ち着いた雰囲気でまとめられており、木目調のインテリアと柔らかな照明が心地よい空間を作り出しています。テーブル間隔は適度に保たれ、会話を楽しむのにも十分なプライベート感。横浜らしい華やかさと、肩肘張らないカジュアルさが絶妙に共存しています。 メニューは季節ごとに内容が変わる構成で、この日は旬の食材をふんだんに使ったコースを選択。前菜は新鮮な魚介と彩り豊かな野菜の一皿。素材の良さを生かすための塩加減と酸味のバランスが見事で、最初から印象的な入り口となりました。 パスタは手打ちのタリアテッレを注文。適度な厚みと弾力があり、小麦の風味がしっかり感じられます。旨味を凝縮させたソースとの絡みも良く、ワインとの相性も抜群。友人から調理の裏話を聞いていたものの、実際に食べてみるとその完成度には驚かされました。 メインは肉料理を選びましたが、火入れの技術が光ります。中心はほんのりピンク色を保ち、ジューシーで香り高い仕上がり。付け合わせの野菜も一つひとつ異なる調理法で仕上げられており、細部までのこだわりが伝わってきます。 デザートは季節のフルーツを取り入れた軽やかな仕立て。甘さ控えめで、最後まで重さを感じさせません。食後のエスプレッソで全体の流れがきれいに締まります。 サービスは、過度にフレンドリーすぎず、それでいて温かみのある接客。友人の存在を抜きにしても、客が落ち着いて食事を楽しめる距離感が保たれています。ただし、混雑時は料理の提供までにやや時間がかかる場面もあり、この点は今後の改善に期待したいところです。 総じて「インコントロ」は、友人つながりを差し引いても十分おすすめできる実力派イタリアン。料理の完成度、空間、サービスの三拍子が揃い、記念日や特別な日の食事にぴったりです。今後も季節を変えて訪れ、さらなる進化を楽しみたいと思います。
2024/04訪問
1回
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