サンドイッチ伯爵さんが投稿したファカロー ピッツァ ギャラリー(東京/新御徒町)の口コミ詳細

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伯爵の『コレ食ベタ』

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サンドイッチ伯爵

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ファカロー ピッツァ ギャラリー新御徒町、蔵前、稲荷町/ピザ

24

  • 夜の点数:5.0

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
  • 昼の点数:4.8

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.0
      • |酒・ドリンク 4.0
24回目

2025/07 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

オーダーメイド

愛してやまない新御徒町はFakalo pizza gallery。
久しぶりに伺ったら、好きな食材選ぶオーダーメイドシステムみたいになっててびっくり。
バジルソースベースにサルシッチャ/2種のズッキーニ/焼き・マリネトマトにしたら、夏が弾ける1枚が完成!次は羊肉やスパイスのエスニック系作ってもらお

2025/08/20 更新

23回目

2025/03 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

やっぱり季節ものが最高

2025年遅めのピッツァ初めは此方。
来るたびに生地の具合が変わってて面白い。
「飲めるピッツァ」として名が広まったけど、今日の生地はもっちりと食感が引き立ってた。
季節モノの「ロマネスコとほうれん草とサルシッチャ」は悶絶級の旨さ!

2025/05/10 更新

22回目

2024/08 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

悶絶

私一推しのピッツェリア。グルテン生成を抑えこむ独自製法の生地は、飲める柔らかさで香りと旨味が抜群。加えて扱う野菜は店主自ら栽培に携わる拘りっぷりが凄い。季節限定の"茄子とサルシッチャ"は茄子の包み込むような甘味とコクが肉の旨味と抱き合って軽く悶絶。

2024/08/31 更新

21回目

2024/06 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

夏野菜を味わう

野菜が美味しい夏。
夏野菜は格別だ。
期間限定"5種のチーズ・ズッキーニ・サラミ"は今食べるべき1枚。
一口食べれば、ズッキーニの想像以上の瑞々しさに目を丸くし、5種のチーズ・生クリームと調和したふくよかな甘みとサラミのスパイシーなアクセントに心躍る。

2024/07/08 更新

20回目

2024/05 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

真骨頂は野菜にある

『飲めるピッツァ』で有名な”Fakalo pizza gallery”だが、その真骨頂は店主自ら栽培に携わる野菜にある。
その野菜を使った季節のピッツァは、訪れたら必ず頼むべき逸品だ。

「カブとサルシッチャ」は、瑞々しさが残る程度に窯で焼いたカブを使う。
根だけでなく、葉も使うことで余すことなくカブの旨味を充分に感じられる。

瑞々しいカブの新緑の風が頬を撫で、大地の豊穣を讃えた甘みと微かに感じるほのかな苦味が、チーズとサルシッチャの旨味を研ぎ澄ます。
カブへの愛が深まる1枚である。

夏仕様に微調整をしたという生地は、以前よりも舌に柔らかく、中はしっとり。
噛めばもちもちと歯の間を弾むが、甘やかに溶けていく繊細さもある。

ほんの数mlの水分量の変化で大きく変わる生地は、まさしく生き物だ。
生きている生地と新鮮な野菜を使った季節のピッツァを頬張れば、自然に生かされている感謝の念が奥底から湧き上がってくるに違いない。

2024/06/01 更新

19回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

心を溶かす、のらぼう菜

口な近づけた瞬間、鼻を抜ける甘香にくらっとした。
菜の花の1種"のらぼう菜"と自家製サルシッチャの1枚である。

一般的な菜の花は苦味が強いが、のらぼう菜は苦味が極めて淡く、瑞々しい甘味が特徴的。
口を開けた瞬間、飛び込んでくるバニラの様な典雅に魅了され、鼻腔に香りがこびりつき、興奮させられる。

噛み締めると、大地の甘さをたたえた甘やかな汁を舌に沿わせ、やがてサルシッチャの猛々しい肉汁と混ざり合い、鼻息を荒くさせながら心を溶かしていく。


2024/04/21 更新

18回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

クセが強いんじゃぁ~

クワトロフォルマッジにアンチョビを乗せてみた。
先日、ロックフォールチーズとアンチョビのカナッペを食べて、これをピッツァで再現してみたら良いのではないかと思惑したきっかけだ。

具材は、モッツァレラ・グラナパダーノ・バジル・ゴルゴンゾーラ・タレッジョ・アンチョビ・パン粉・蜂蜜。

癖のあるチーズに、癖のあるアンチョビ。
御人によっては、「うっ」となる強い香りに、
「癖が強いんじゃあ〜!」
心のノブが思わず叫んだ。

パン粉はnapo3(ナポさん)からのアイディア。
パチパチと弾ける香ばしさが、チーズとアンチョビの芳香と調和する。

決して万人受けはしないだろうが、ウォッシュチーズが好きな御人には、きっと堪らないだろう。
私は好きである。

2024/04/20 更新

17回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

卵のご尊顔

卵一つあるだけで、幸福度は段違い。
卵とは、なぜこれほどに尊いのか。
卵に足を向けて寝られなくなる。

「Fakalo pizza gallery」のビスマルク。
レギュラーメニューには無いが、リクエストして特別に作ってもらった。

具材は、モッツァレラ・自家製サルシッチャ・マッシュルーム・バジル・卵・グラナパダーノ・ニンニクオイル。

当店の柔らかな生地と半熟卵の相性は言わずもがな抜群。
口に運ぶや否や、卵と生地が抱き合ったまろやかな甘味に包み込まれる。

モッツァレラのコクのある甘味とスパイス薫るサルシッチャの尾を引く旨味は、それだけで充分なのに、とろんとした卵のヴェールに包まれることで妖艶になり、色艶に満ちて官能に触れてくる。
やがて、オイルからはニンニクの典雅が、マッシュルームから淡い滋養が香り、卵とチーズと肉の渾然一体となった旨味が更に更に膨張していく。

ハハ。笑いが込み上げ、顔が崩れてしまう。

相当に幸せそうな顔をしていたのか。
そんな私を見たnapo3(ナポさん)に笑われてしまった。


2024/04/14 更新

16回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

侘び寂び

不思議だ。
和の要素は皆無なのに、和の風情を感じた。

「Fakalo pizza gallery」のロマネスコとほうれん草ペーストと自家製サルシッチャである。
具材は、ロマネスコとほうれん草ペースト・燻製モッツァレラ・自家製サルシッチャ・ブラックペッパー。

ペーストは、優しくて朴訥。
原生的な苔に近しいとも言えようか。
朧げな光のように切ないが、その繊細の中に拙い甘味と微かな青味があって、ミネラル豊かな大地の香りがする。

飾り気のないペーストの中で、サルシッチャの脂がさらさらと流れ、スパイスが織りなす芳香が漂い、静かな空間に自然な旨味が水琴窟のように響き渡る 。

それは、舌に迫ってくる様な強さではない。
豪華絢爛よりも質素や閑寂の中に美しさを見出す、日本文化の美意識「侘び寂び」に通ずる美しさである。

食後、私は静寂に包まれた美しい苔庭に佇んでいた。


2024/04/13 更新

15回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

人参が啓蒙する

これも人参なのか…思わず声が漏れた。
紫人参のペーストである。

これまで橙と黄の2種類を食べてきたが、紫は際立って個性的だ。
口に含んだ瞬間、舌を優しく包み込む滑らかなテクスチャーとまろやかなコクと甘味は、芋に近しい。
言われなければ、きっとこれが人参であると分からなかっただろう。

噛めば爆ぜるサルシッチャの旨味をペーストが全て絡め取り、コクも甘味も一層深みを帯び、身体が沈んでいく興奮がある。
やがて、ペーストに混ぜ込んだニンニクオイルの芳香とディルの清廉がたなびいてくる。
鼻腔のヒダが揺らされ、喉に落ちた後の余韻にも恍惚とさせられる。

これにて3種類の人参ペーストもめでたく制覇。

乳製品のように甘い橙。
果実の様にフルーティーな黄。
まろやかで深みのある紫。

どれが一番とかではなく、皆違って皆良かった。

多様性が尊重される現代。
人参に大切なことを教えられた気がした。

2024/04/07 更新

14回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

週末は野菜講義


ピッツァを食べるためにピッツェリアに足を運ぶわけだが、「Fakalo pizza gallery」においては、ピッツァは勿論、野菜を味わう楽しみがある。

オーナーのnapo3(ナポさん)は、平日は我孫子の「のらファーム」にて野菜の栽培に携わり、その野菜をサラダや料理に使う。

手塩にかけて育てた野菜はどれも元気。
珍しい野菜は勿論、馴染みのある野菜でさえも味わったことのない土の滋養に溢れ、新たな可能性を示してくれる。
私が生徒ならnapo3(ナポさん)は教授。
毎週末の野菜講義は、今や私の生活の楽しみの一つだ。

この日は、ブロッコリーとケールの配合種アレッタを自家製のサルシッチャと合わせた期間限定のピッツァ。
具材は、アレッタ・自家製サルシッチャ・燻製モッツァレラ・ニンニク・グラナパダーノ・黒胡椒。
今回は、チーズを燻製モッツァレラに変更をした。

アレッタは、まさしくブロッコリーとケールの良いとこ取りと言った具合。
ブロッコリーのまろやかな甘みとケールのほろ苦さが共存しており、サルシッチャの旨味に寄り添いつつ、苦味で甘味を引き立てる。

風味に奥行きとコクを与える燻製モッツァレラへの変更は、結果として大正解。
ニンニクと交錯した燻製香が全体を包み込む事で、咀嚼中に風味がどんどんと膨らみを増していき、ボディブローの様にじわりじわりと舌を攻めてくる。
言うまでもなく、KO負けだ。

「Fakalo pizza gallery」に出会ってなければ、きっとアレッタとの出逢いも無かっただろう。
今回も大変実りある野菜講義であった。

2024/04/06 更新

13回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

即失楽園

前週に続いて、今回も人参ペーストと自家製サルシッチャ。
具材は、人参ペースト・モッツァレラ・自家製サルシッチャ・ディル。

甘味とコクが濃いオレンジに対して、イエローは甘味とコクがありつつ、奥底に柑橘類を思わせる爽やかな風味が感じられる。

甘味とコクはモッツァレラの乳歯とサルシッチャのす尾を引く脂と、
爽快はディルのフレッシュな香りやフルーティーなオリーブオイルと、
それぞれ共鳴する。

その調和は見事なもので、具材一つ一つの個性が引き立てられながら境目なく一体となり、
押し寄せる旨味と鼻を抜けるフレッシュな香りは、まるで完熟した一房の果実から溢れ出る芳醇なフレーバーに近しい。

人参にこんな側面があったとは。
人参の奥深さに感動を覚えると同時に自らの無知を心底恥じた。

アダムとイブが食べた禁断の果実も、きっとこんな味だったのかもしれない。

2024/03/31 更新

12回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

怪人二十面相

こんなに多彩な表情を見せてくれるチンクエフォルマッジは初めてだ。
具材は、モッツァレラ・グラナパダーノ・バジル・ゴルゴンゾーラ・タレッジョ・リコッタ。

まずは、一口。
この日の生地はとりわけ柔らかい仕上がりだ。
口に含んだ瞬間に舌と同化し、

コクのあるモッツァレラとさっぱりとしたリコッタの系統の違う甘味
香ばしいグラナパダーノ
塩気の強いゴルゴンゾーラ
ウォッシュならではの独特が香るタレッジョ

5種が渾然一体となったチーズの濁流が勢いよく流れ込んでくる。
チーズに溺れるこの感覚はチーズ好きにとっては堪らない。
官能がくすぐられる美味しさである。

だが、これだけで終わらないのが「Fakalo pizza gallery」。
むしろ、ここからが本番である。

当店では、鉄板のハチミツに加えて、生姜シロップと唐辛子の3種の味変アイテム、いや3種の神器が存在する。

初めは鉄板の蜂蜜。
高い粘度を誇る国産の蜂蜜は、今さっき抽出をしたかの様な新鮮で甘やかだ。
チーズにねっとりと纏わり付き、味わいをより濃密で甘美に仕立てる。

次に生姜シロップ。
上質なワサビは辛くないと言われるように、島根は出西のブランド生姜を使ったこのシロップは、ピリッと刺す辛味はさりげなくて気品がある。
爽快な風味でチーズを下支えし、全体を軽やかに仕立てつつ甘味の輪郭を切り取ってくれる。

最後は唐辛子。
こちらは蜂蜜と合わせるようnapo3(ナポさん)にお薦めされる。
蜂蜜はモッツァレラやリコッタの甘味に、唐辛子はゴルゴンゾーラやグラナパダーノ、タレッジョの独特で強い香りに加勢する。
対極に位置する甘味と辛味が舌の上で綱引きを繰り広げ、旨味の火花を散らし、チーズの味体積を延々と伸ばしていく。

なんと愉快であろうか。
味変一つでチーズの表情がここまで様変わりするとは。
私は、この1枚を“ピッツァ界の怪人二十面相”と名付けたい。


2024/03/30 更新

11回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

ピッツァハット、ここに爆誕


「おぉ!これは...」

一口食べた瞬間、親しみのある味に懐かしさを感じた。
「Fakalo pizza gallery」のアメリカーナである。

具材は、燻製モッツァレラ・グラナパダーノ・バジル・オリーブオイル・トマトソース・玉ねぎ・サルシッチャ・マッシュルーム・オレガノ・ニンニク。
通常はサラミが乗るが、サルシッチャに変更してもらった。

久々に当店のトマトソースを味わったが、甘味と酸味の均整が絶妙だ。
コクもあって味わいが平坦でなく、どの具材とも抱き合える懐の深さがある。

オレガノとニンニクが交錯した食欲沸き立つ香りは、宅配ピザのボックスを開けた瞬間に立ち昇るあのジャンクな香りそのもの。

玉ねぎはシャキシャキとした食感が痛快で甘味も濃く、トマトソースやサルシッチャの脂と共鳴し、水煮マッシュルームの頼りない食感も哀愁があって味がある。

たっぷりとした具材たちが渦巻いた旨味は、まさしくピザハットならぬピッツァハットだ。
これがデリバリーで食べられる未来が来ることを切に願ってしまう1枚である。

2024/03/23 更新

10回目

2024/03 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

馬の気持ちが痛い程に分かる

鼻先に人参をぶら下げられた馬の気持ちが痛いほどに分かってしまった。

「Fakalo pizza gallery」の人参ペーストと自家製サルシッチャである。

千葉県は我孫子市のらファームにてオーナーnapo3(ナポさん)自ら栽培に携わった人参をペーストにした1枚だ。
ペーストはオレンジ・イエロー・パープルの3種類あり、昨年末にパープルをいただいて以来2度目。
今回はオレンジを選択した。

具材は、人参ペースト・モッツァレラ・自家製サルシッチャ・ディル。

口に含んだ瞬間、人参ペーストの濃厚な甘味に目を丸くした。
たっぷりと注がれたフルーティーなオリーブオイル、サルシッチャの尾を引く脂の旨味と絡んだ味わいは、舌の上でゆっくりとバターを溶かすあの一時に近しい。

ディルがたなびかせる微風も清廉で心地よく、目を閉じれば広大な大地の情景が浮かんでくるようである。

そして、本日の生地はギリギリまで水分量を高めたことで、中はしっとり。
舌に抱かれれば、あっという間に液体と化し、ペーストと一つになっていく。
主役であるペーストが見事に引き立っていて、笑いが止まらない。

水分量は高まるほど生地は扱いづらくなるが、流石はnapo3(ナポさん)。
訪れるたびに表情を変える生地にも着目するのも「Fakalo pizza gallery」の楽しみの一つである。

2024/03/22 更新

9回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

新星登場

不動の王者フリアリエッリの座を揺るがす新勢力がまさかの登場だ。

ブロッコリーとケールを掛け合わせたアレッタという野菜である。
名前からして海外の野菜かと思いきや平成23年3月に品種登録された日本生まれの野菜である。

その味わいは、ほのかなで優しい甘味とやや渋い苦味が共存しており、まさしくブロッコリーとケールの合いの子といった具合である。

言わずもがな肉との相性は抜群。
フリアリエッリが溌剌した苦味でサルシッチャと衝突して旨味の火花を散らすなら、アレッタは、抱えた甘味をもってサルシッチャに寄り添い、旨味を抱き合わす。

どちらも違って、どちらも良い。
どちらか片方なんて選べない…。

思いも寄らなかった邂逅に、新しい悩みの種が生まれてしまった。

2024/03/16 更新

8回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

焼き上がってからのお楽しみ。

「Fakalo pizza gallery」で先週に続いておまかせを。

今回は、生クリームをベースに大好きなサルシッチャをリクエスト。
具材は、生クリーム・モッツァレラ・サルシッチャ・玉ねぎ。
後乗せでルッコラとグラナパダーノがたっぷりと盛られたサラダの様なピッツァである。

生クリームからはコーンを思わせる香りが立ち上り、モッツァレラも相まって口当たりは滑らか。
じんわりと広がる乳脂の甘味はまろやかで優しく、慈愛に満ちている。
肉肉しさの権化であるゴロゴロとしたサルシッチャの脂と抱き合い、濃密な旨味が尾を引く。

そこに、溌剌としたルッコラの青味が差し込み、甘味と苦味による味の綱引きが口腔の中で繰り広げられ、互いが互いを引き立て合う。
シャキシャキと軽快な食感も、これまた柔らかい生地と美しいコントラストを作り出し、噛んでいくのが実に愉快だ。

メニューにはない物を頼むのは気が引ける御人もいるだろうが、本場ナポリでは具材から焼き加減まで客が指定することも珍しくはない。
もちろん初めて訪問するピッツェリアでは御法度だが、幾らか足を運んでいる店なら勇気を出しておまかせ注文をしてほしい。
これほどワクワクするものはないのだから。


2024/03/15 更新

7回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

口の中で天変地異が起きた。

「Fakalo pizza gallery」にて初めてのおまかせ注文をした。
私はただ「サルシッチャを使った辛いもの」と伝えたのみ。

最近提供を始めた「Pizza 4P’s」のブッラータを加えたミックスサラダを楽しみつつ待っていると、napo3(ナポさん)が不敵な笑みを浮かべながらやってきた。

「やばいっすよ。」

と一声添えて供されたその1枚がこれである。

具材は、モッツァレラ・南瓜・サルシッチャ・玉ねぎ・マッシュルーム・オレガノ・ニンニク・フェンネル・唐辛子。

そして食べた瞬間、天変地異が起きた。

生地から薫る薪の熱情、オレガノの複雑、ニンニクの誘惑、フェンネルの妖気、唐辛子の刺激が渾然一体となったその香りは、"木々を薙ぎ倒す大嵐"であり、

将又、南瓜の骨太、玉ねぎの軽快が渾然一体となったその食感は、"大地を砕く大地震"であり、

将又、モッツァレラの純真、マッシュルームの神秘、サルシッチャの勇猛が渾然一体となったその旨味は、"押し寄せる慈悲なき大津波"である。

自らの無力さに打ちひしがれ、生き残ることだけを切に願いながら、私は只只呆然とするしか術は無かった。

2024/03/09 更新

6回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

24年2月ぶっちぎりTOP

飲食店には、いつもの味を提供し続ける店と日々移ろう変化を楽しむ店の2つがあるが、「Fakalo pizza gallery」は後者である。

メディアで取り上げられた当初は「飲めるピッツァ」として話題を博し、私も初めて訪問した際は、口に入れた瞬間に液体と化す柔らかな生地に目を丸くしたのも鮮明に覚えている。

そして今、通う毎に感じるのは日々生地の変化である。
ザクっとした香ばしさが際立つ日もあれば、飲めるような柔らかさもありつつ香ばしさも共存した日もある。
聞けば、オーナーのnapo3(ナポさん)は日々、水分量や粉の配合を微量ながら調整しているとのことだ。
それも5ccの水を足したり引いたり等の繊細な作業とのこと。
素人からすれば、全く分からぬ世界であるが、その微細な足し引きによって、生地の印象は180°変化するから本当に面白い。

この日は1月訪問時よりも生地の内側がしっとりと湿度を帯びている感じを受け、聞いてみれば、加水率をほんの少し上げたとのこと。
夏になれば塩分を欲するように、加齢と共に薄味が好ましくなるように、ピッツァもピッツァイオーロの気分によって変わる。
前の方が好きだったという賛否両論はあるらしいが、私にとっては今が「一番おいしい」。
この移ろいを肯定的に享受できているのは、私が懐が深いと言うわけではなく、napo3(ナポさん)が如何にこだわり、誠実に、芯を持って、ピッツァに向き合っていることを知っているからである。

この日はまだインスタグラムでも発信されていない季節の1枚「菊芋とほうれん草ペースト」を一足早くいただいた。
具材は、菊芋・ほうれん草・サルシッチャ・モッツァレラ・リコッタサラータ・ニンニクオイル・バジル。

じゃがいもを使ったピッツァやほうれん草ペーストのブラッチョディフェッロは、他店でも見かけるが、菊芋とほうれん草を合わせるのは、営業する週末以外の平日のほとんどを、農園での畑作業に時間を費やし、野菜と真摯に向き合うnapo3(ナポさん)ならではの組み合わせだ。

供されたそれは、まず食欲がぐぐっと掻き立てられるニンニクオイルの芳香が漂い、「さぁ食べて」と鼻を誘惑する。
たまらず齧り付けば、ニンニクオイルが塩気の強いリコッタサラータの芳醇と交錯し、香りが一層膨らみを増すが、主役の菊芋とほうれん草を超えぬよう見事にチューニングされている。

菊芋とほうれん草ペーストは、ポタージュの様な高い粘度で舌をじっとりと這っていく。
味わい深い繊細な甘味は淡いが、土で蓄えた深い滋味には生命の逞しさが宿り、サルシッチャに負けることなく、抱き合い一つになり、芳醇で尾を引く芸術的旨味へと昇華を果たす。

以前、当店の「サルシッチャフリアリエッリ」を「あわゆるサルシッチャフリアリエッリの頂点」と位置付けたが、2024年2月中旬現在、今年に入って既に50枚近く食べたピッツァの中で、この「菊芋とほうれん草ペースト」は、ぶっちぎりTOPの1枚である。

2024/03/08 更新

5回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

正気ではいられない

前回の感動再び。
今逃すと次の冬までご無沙汰してしまう「Fakalo pizza gallery」のサルシッチャフリアリエッリ。

生地は、口に入れた瞬間にとろけ、コルニチョーネはサクッとして香ばしい。
具材に負けず、太陽の香りを漂わせる小麦の丸みのある甘味は、国産ならではの慈愛に満ちている。

千葉県はのらファームにて店主自ら栽培に携わったフリアリエッリは、まさしく地に足着いた力強い苦味と芳香であり、大地の滋養が全体を包み込む。

サルシッチャは、ステーキの様に肉肉しく、荒々しい噛みごたえに顎が喜び、スパイス薫る豊満な旨味に鼻息も荒くなる。

これ以上のサルシッチャフリアリエッリはおそらく無いだろう。
いや在って欲しくない。
これ以上に出逢ってしまったら、きっと正気ではいられなくなってしまう。

2024/03/02 更新

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