34回
2025/08 訪問
暑い最中でも存在感
2025年8月の夜です.
この日は3ヶ月ぶりにあらいさんで鮨ということで銀座に来ました. 銀座駅から観光客をかき分けかき分けお店にたどり着きます.
時間となり暖簾をくぐると若い衆の「いらっしゃいませ」という威勢のいい声で迎えられます.
暑い暑い夏でどのお店も魚の仕入れに困っていた時期ですけど、あらいさんの仕入れは一味違いました。鮪は近海物の生マグロが久しぶりに揚がったとのこと. これはラッキー. 最近2店舗でカナダ産を食べて美味しいとはいえ味の深みはちょっと違うなと思っていました.
さてこの日は尾鷲の九絵しゃぶしゃぶ仕立て、おろしポン酢からスタート. この先制パンチで早くもノックアウトされそうな美味しさです. 由良の赤雲丹も舌の上で蕩けて濃厚な余韻を残します. 葛素麺に生唐墨の組み合わせも日本酒を誘う味わい. 誰だこんな贅沢なのを考えたのは.
握りに入って鮪は4貫. 赤身は夏らしく鉄分を感じさせる好きな味でした. トロも脂だけではなくちゃんと旨味もある.
暑い季節も安定のあらいさんでした.
この日のコースは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り.
◆九絵しゃぶ
◆真子鰈
◆赤雲丹 由良
◆若布
◆蛸
◆三つ葉とお揚げ
◆葛素麺に生唐墨 しらす
◆赤睦塩焼き
◆ニタリ鯨
◇鮪中トロ 北海道
◇鮪中トロ 噴火湾
◇新子2枚づけ
◇墨烏賊
◇鱚
◇新いくら小丼
◇車海老 大分天然
◇鯵
◇鮑
◇河童巻き
◇鮪赤身 北海道
◇鮪大トロ 噴火湾
◇蜆汁
◇雲丹軍艦
◇穴子
◇玉
お酒
・生ビール
・而今
・十四代
・羽根屋
次回は晩秋ですね.
ごちそうさまでした.
2025/09/09 更新
2025/06 訪問
初夏の味に悶絶
2025年6月の夜です.
この日は久しぶりに銀座で鮨ということであらいさんにやって来ました. 初夏になって鮪の味も変わりますが、鯵など光り物も美味しい季節です. どんな風に仕立てられてくるのかと楽しみ.
いつものように2階の暖簾をくぐってカウンターに着席. 白い白木のカウンターもだいぶ見慣れて来ました.
この日は三つ葉のお揚げではなく金目鯛のしゃぶしゃぶでスタート. この金目鯛が旨い上に白出汁を加えたポン酢が味を引き立てて美味しい. さらにこの季節外せない眞子鰈はその弾力で食感を楽しませてくれます.
さらに前回は白子だったリゾットは蛤と新蓮根に変化. 蛤出汁を吸い込んだ米と賽の目に切った新蓮根の繊維の食感を堪能しました. つまみのトドメは渡り蟹の日本酒漬けです. フォークで身を掘り出して内子と一緒に食べると日本酒が進む進む.
握りは怒涛の14貫. 中トロ2連発で始まり、香りよい閖上の赤貝、ミル貝と貝2連発に悶絶してそのまま後半の鮪赤身、大トロとノックアウトされました.
この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握りです.
◆金目鯛のしゃぶしゃぶ
◆三つ葉とお揚げ
◆アマテカレイ
◆煮蛸
◆わかめ
◆ばちこ
◆蛤と新蓮根の雑炊
◆ナガスクジラ
◆赤むつ塩焼き
◆渡り蟹の日本酒漬け
◇鮪中トロ 噴火湾
◇鮪中トロ 佐渡
◇墨烏賊 明石
◇鱚
◇小柱軍艦
◇赤貝 閖上
◇ミル貝
◇鯵
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇伊佐木
◇車海老
◇雲丹軍艦
◆蜆汁
◇太巻
◇玉
また来ます.
ごちそうさまでした.
2025/06/24 更新
2025/03 訪問
春のあらい
2025年3月の夜です.
今夜は銀座で鮨ということで2ヶ月ぶりのあらいさんに来ました. 早い時間帯でいつものように時間きっかりに2階のお店に上がります.
昨年カウンターが黒い漆塗りから白木に変わりましたが、早くも少しずつ飴色づいてきたのはこの間の確かな足取りゆえでしょう. 何貫の鮨が置かれたのかな.
さて春となり色々な食材が端境期に入ってきましたが、そんなのは何の其ののあらいさんです.
つまみは普段とは違い白魚とクエしゃぶのスタート. クエは噛み締めると旨味しっかりでした. そこから松川鰈やえぼ鯛と味のある魚が続きます.
鮪2貫の後は白甘鯛、さらに閂と旨い白身が続いて大満足. やっぱりあらいさんはいつも期待通りです.
この日の一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握りです.
◆白魚
◆クエしゃぶ
◆三つ葉とお揚げ
◆松川鰈
◆わかめ
◆煮蛸
◆えぼ鯛塩焼き
◆つぶ貝
◆帆立磯辺焼き
◆白子リゾット
◆ナガスクジラの尾
◇鮪中トロ
◇鮪中トロ
◇小肌
◇墨烏賊
◇白甘鯛
◇細魚 閂サイズ
◇赤貝
◇車海老
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇鯖
◇雲丹
◇穴子
◇玉
お酒
・生ビール
・開運 静岡
・飛露喜 福島
・雪漫々 山形
ごちそうさまでした.
2025/06/24 更新
2025/01 訪問
新年も鮪から舌鼓
2025年1月の夜です.
この日は銀座で鮨ということで今年初のあらいさんにやって来ました. 昨年はカウンターのつけ台も変わってそれだけで心機一転したように見えます. この日は一番乗りで若手の威勢の良い挨拶に迎えられました.
いつものように生ビールで喉を潤して本三つ葉とお揚げでコースが始まります. あらいさんの脇を固めていた若手の1人は個室を任されたようで、途中雲丹軍艦だけその方が握ってくれました.
さてこの日の鮪は三厩です. まだ津軽海峡の鮪は脂も身の旨味も最高です. この日はメジマグロもつまみで出ましたが、メジでも美味しい. 本アラも筋肉質の身を噛み締めると白身とは思えない旨味が広がります.
握りに入って鮪以外にも白甘鯛やら脂ののった鯖で舌鼓を打ったあとは雲子リゾットで悶絶です. こうした変化球で楽しませてくれるのも魅力の一つ.
この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握り.
◆三つ葉とお揚げ
◆本アラ
◆蛸
◆わかめ
◆焼き牡丹海老
◆メジマグロ
◆真魚鰹
◇鮪中トロ 背中
◇鮪中トロ お腹
◇小肌
◇白甘鯛
◇墨烏賊
◇細魚
◇車海老
◇鯖
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇紫雲丹軍艦
◇べったら漬け
◇雲子リゾット
◇蜆汁
◇穴子
◇玉
◇干瓢巻き(追加)
ごちそうさまでした.
2025/01/30 更新
2024/12 訪問
師走のあらい
2024年12月の夜です.
この日は銀座で鮨ということで資生堂の角を曲がっていつものビルの2階に上がります. 時間になって暖簾を潜るとあらびっくり. 黒い塗りだったカウンターが白木に変わっています. どうやら待ち望んでいた木が入ったような大将の口ぶりでした. 黒に鮪の赤も良かったのですが、白木のカウンターの方が鮨には合う気がします. 徐々に飴色に変化していくのを通って眺めるのも楽しみ.
さて12月ともなると鮪もだいぶ脂がのって旨味も増して来ますし、魚自体が美味くなる時期. 鮪は岩手県山田で水揚げされたものをいつものように中トロ2貫に赤身、大トロと堪能. 松川鰈や鯖も旨味を増しています.
つまみでは九絵揚げ浸しと香箱蟹が絶品. 旨味がある九絵は揚げて大根おろしでいただくとたまりません. 香箱蟹の日本酒漬けの美味しさは言わずもがな. ちょっと下品ですがチューチュー身を吸っちゃいます.
この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握り. 特に印象に残ったのは☆★です.
◆三つ葉とお揚げ
◆★鯛 明石
◆和布 鳴門
◆蛸
◆いくら
◆★鰹 富山
◆焼き牡丹海老
◆帆立磯辺焼き
◆★九絵の揚げ浸し
◆★香箱蟹の日本酒漬け
◇☆鮪中トロ 腹?
◇☆鮪中トロ 背?
◇小鰭
◇墨烏賊
◇☆松川鰈
◇小柱軍艦
◇☆鯖
◇車海老
◇鮪赤身
◇☆鮪大トロ
◇馬糞雲丹軍艦
◆蜆汁
◇穴子
◆玉
お酒
・生ビール
・伯楽星
・手取川
・喜久酔
また来年も通います.
ごちそうさまでした.
2024/12/29 更新
2024/10 訪問
晩秋のあらい
2024年10月の夜です.
この晩は銀座で鮨ということで2か月ぶりのあらいさんにやってきました. 前回は夏真っ盛りでしたがもう秋ですから魚もガラッと変わってるはず. 松茸フライが出るかもと色々楽しみにして来ました.
いつものように大将の両脇を固める若手2人も健在です. 厳しくも愛のこもった?指導の元日々成長中らしい.
さてこの日は期待通りに松茸フライが登場. 小ぶりながらもパカっと2つに切った松茸からは芳香が上ります. ソースをつけて食べるのがたまりません.
そして握りに入って鮪2貫. 中トロは程よい脂ののりになってきました. そして仕込んであった赤貝登場です. パンっと叩くと反り返るような赤貝. 閖上です、とぼそっと呟く大将. やっぱり口に入れた時の香りと味が違う.
その他白甘鯛、そろそろ終わりの赤雲丹と旨いものめじろ押しの2時間でした.
この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握り、★☆は特別美味しかったもの.
◆三つ葉とお揚げの炊き合わせ
◆アマテカレイ
◆★由良の雲丹
◆いくらご飯
◆★松茸フライ
◆鮟肝
◆★千葉竹岡のアカムツ
◇☆気仙沼の鮪中トロ背中
◇☆大間の鮪中トロ腹
◇小肌
◇墨烏賊
◇☆愛媛八幡浜の白甘鯛
◇☆閖上の赤貝
◇車海老
◇鯵
◇☆大間の鮪赤身
◇☆大間の鮪大トロ
◇☆山口の赤雲丹
◇穴子
◆蜆汁
お酒
・生ビール
・日本酒2合くらい
次は年末です.
ごちそうさまでした.
2024/10/19 更新
2024/07 訪問
夏らしい鮪の連投
2024年7月の夜です.
今夜は2ヶ月ぶりに鮨あらいで鮨ディナーです. 7月も後半になり鮪の味も夏の装いとなり酸味が出て来たんじゃないかなと期待しつつ18時に暖簾をくぐります.
黒い光沢が美しい付け台の向こうで親方の両脇を固める若手の2人も健在です.
さてこの日も絶好調のあらいさん. いつもの様に三つ葉とお揚げを炊いたものからスタートしましたが、いきなり次のアマテガレイが胃袋にヒット. 薄切りながらも締まった身の弾力と旨味に大満足. 鳴門のわかめもいつものことながら磯の香りとコリっとした食感.
唐墨は蕎麦ではなく素麺仕立てで. 素麺も葛素麺にしてクニャッとした歯応えにして生唐墨のトロッとした食感が相性よくて思わずお代わりと言いそうになりました.
握りに入って鮪2貫続く流れもすっかり定着. 今夜は噴火湾だそうですが、夏本番となり夏らしい酸味を感じる鮪になって来ました. この季節の鮪が1番好きかも.
この日の一通りは以下です. ◆はつまみ、◇は握りです. 特に美味しかったのは★☆で.
◆本三つ葉とお揚げ
◆★アマテガレイ
◆★鰹
◆鳴門のわかめ
◆秋田のもずく
◆★唐墨素麺 生唐墨に葛素麺
◆★梭子魚の焼物
◆ナガス鯨
◇☆鮪中トロ 背中かな
◇☆鮪中トロ 腹
◇小肌
◇☆伊佐木
◇☆青柳
◇小柱
◇車海老
◇☆鯵
◆茄子
◇☆鮪赤身
◇鮪蛇腹
◇☆鮑雑炊
◇雲丹
◆蜆汁
◇穴子
◆玉
次回は秋です.
ごちそうさまでした.
2024/08/03 更新
2024/05 訪問
初夏のあらい
2024年5月の夜です.
この日は3ヶ月ぶりにあらいさんで鮨の日. 初夏で貝は終わりかけ、鮪はまだ早いシーズンですけどどんなネタで勝負してくるのか楽しみです.
いつものように暖簾をくぐって親方の前の席に座らせてもらいました.
この日はつまみに真子鰈が出てちょっとテンションが上がりましたが、その後に親方が「本アラが入ったのでどうぞ」と呟きながら置いた刺身でテンションは早くもMAX. 九州の方でアラと呼ばれることもあるクエは時々つまみでお目にかかりますが、本アラは初めて. きめ細やかな筋繊維と品の良い脂と甘味に悶絶しました.
こちらも初めてお目にかかるオリーブオイルを数滴垂らした蛤の酒蒸しや、定番となった渡り蟹の酒漬けで日本酒をキュキュっと楽しんだ後の握りも秀逸.
香りのたつ赤貝や鳥貝に まもなく旬の鯵、夏の鮪に舌鼓を打ちました. 鮪の赤身は夏特有の味にはまだ程遠かったけど、トロの旨味は5月とは思えないもの. さすがあらいさんの鮪です.
あらいさんのすごさを堪能しましたがまた次のシーズンが楽しみです.
この日の一通りは以下です.◆はつまみ、◇は握り.
◆本三つ葉とお揚げの出汁椀
◆真子鰈
◆新わかめ
◆本アラ
◆バチコ
◆潤菜
◆蛤
◆太刀魚
◆渡り蟹
◇鮪中トロ 噴火湾
◇鮪背トロ
◇小肌
◇赤貝
◇鳥貝
◇星鰈
◇鯵
◇車海老
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇鮪大トロ
◇紫雲丹
◇穴子
◆蜆汁
ごちそうさまでした.
2024/06/12 更新
2024/02 訪問
安定感
2024年2月の夜です.
まだまだ寒い日の夜に銀座に鮨を食べに出ました. 今年初のあらいさんです.
地下のカウンターを2番手に任せてご自身は若手を左右に従え、時には指示を出し、時には愛のある指導を入れていく姿は貫禄そのもの. それにしてもスタッフは皆若いですね. この中から次の新井さんが出るんだろか.
いつものように三つ葉とお揚げの炊き合わせからスタートし胃をウォーミングアップ. この日のつまみは金目鯛のしゃぶしゃぶと千葉竹岡の太刀魚が絶品.
竹岡の太刀魚なんてたかおかさんで食べて以来だけどしっとりとした絶品の太刀魚でした.
1貫目から2貫続けて鮪を出すスタートもすっかりお馴染み. ハシリながらも大きな鳥貝は裏のモフっとしたところとくにっとした食感に舌鼓. 雲子雑炊の下処理の丁寧さも指導の賜物ですね.
この日の一通りは以下のとおり.
◆はつまみ、◇は握りです
◆三つ葉とお揚げの炊き合わせ
◆金目鯛しゃぶしゃぶ
◆蛸桜煮 佐島
◆帆立磯辺焼き 野付
◆イワシ鯨の尾
◆太刀魚 竹岡
◇鮪中トロ
◇鮪中トロ
◇小肌
◇白川
◇細魚
◇鳥貝
◇雲丹軍艦
◇鮪赤身漬け
◇鮪大トロ
◇車海老
◇雲子雑炊
◇穴子
◇玉
追加
◇ネギトロ巻
◇干瓢巻き
この日は新しい日本酒も飲ませてもらい大満足. またきます.
ごちそうさまでしたw
2024/03/15 更新
2023/12 訪問
つまみから悶絶
2023年12月の夜です.
今夜は銀座八丁目に師走の鮨を楽しみに来ました. いつものように18時からの1回転目をご主人の目の前という特等席で堪能します.
ご主人の両脇を固める若い2人もいつもの面子. 話を聞くとポカもそれなりにあるようですが、いじられるのも愛があってこそでしょう. 空きができた地下のカウンターを任されるのはいつの日か.
さてつまみも握りも仕入れの良さだけではなく独創性と仕込みで銀座の他店と差をつける意気込みを感じます.
この日は香箱蟹が絶品. 最近は和食店だけではなく鮨屋で香箱蟹が出てくることもありますが、あらいさんは内子外子に身を揃えるのではなく、日本酒漬けにして来ました. 美味さに殻に吸い付いて身の最後までしゃぶり尽くす勢いです. 日本酒が進む進む.
白子も炙ってそのままではなくリゾットで. 血の気配を感じない徹底した仕込みで透明感ある仕上がりですね.
スターターの三つ葉は根三つ葉. 茎も太くシャキシャキした食感の三つ葉が出汁に浸って胃袋を温めるスタートも盤石の体制です.
握りも鮪中トロ2連発で始まり、江戸前の青柳、閂サイズの細魚に北海道の松川鰈とピンネタのオンパレードでした. ちょっと塩が強くなって輪郭のはっきりしたシャリも好みです.
次は年明けますね. どんなネタが出てくるか楽しみです.
この日のコースは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握りです.
◆三つ葉とお揚げの炊き物
◆鯛 身と皮
◆牡丹海老
◆わかめ
◆帆立磯辺焼き 野付
◆いくら丼
◆クエ揚げ出し
◆ニタリ鯨
◆香箱蟹の日本酒漬け
◇鮪中トロ
◇鮪中トロ
◇小肌
◇赤貝
◇青柳
◇墨烏賊
◇松川鰈
◇細魚
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇車海老
◇白子リゾット
◇雲丹軍艦
◇穴子
◇玉
◆蜆椀
ごちそうさまでした.
2023/12/25 更新
2023/10 訪問
握りは鮪2貫から
2023年10月の夜です.
この日は銀座であらいの鮨ということで18時の回に訪問しました.
10月で世間はまだ夏かと思うような暑さの日もありますが季節は進んでいます. 魚も旨い季節になってきたのでどんな感じかと楽しみでした.
この日はいつものように三つ葉とお揚げの炊き合わせで胃袋を温めてスタート. 明石の真鯛の身の旨味にムフフとなりますが、その後の皮の湯引きの旨さにびっくり. 弾力と皮の美味しさの二段構えでした.
この日のつまみは後半戦の3品にノックアウトされました. 松茸フライは小ぶりながら香りと味は和食のお店に負けません. ここでもソースで楽しみます. クエしゃぶで上質な身に舌鼓をうった後は、ニタリ鯨の尾のきめ細かい脂と柔らかい身を生姜醤油で堪能しました.
握りは最近鮪スタートになったみたい. この日は気仙沼の鮪でした. 脂だけではなくしっかり旨味が出てシーズンになってきたなと実感. 松川鰈や鱚も絶品です.
年末にはどんなラインナップになるのか予約が楽しみになってきました.
以下がこの日の一通りです. ◆はつまみ、◇は握りです.
◆三つ葉とお揚げの炊き合わせ
◆明石の真鯛と皮の湯引き
◆増毛の牡丹海老
◆鳴門の若芽
◆戻り鰹
◆松茸フライ
◆クエしゃぶ
◆ニタリ鯨
◇鮪中トロ 背中
◇鮪中トロ 腹
◇墨烏賊
◇松川鰈
◇鱚
◇青柳
◇いくら小丼
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇小肌
◇白子リゾット
◇雲丹軍艦
◆蜆汁
◆玉
ごちそうさまでした.
2023/11/08 更新
2023/08 訪問
夏の鮪
2023年8月の夜です.
久しぶりに夜の銀座で鮨となりました. 目指すはあらいさんですがもう5ヶ月ぶりくらいですかね. 季節も夏となりどんな魚が出てくるかと楽しみです.
6時の回で2階に上がりいつものようにカウンターの新井さんの前に座ります. 両脇を固める若いお2人もいつもの通りでキビキビした動き.
この日の一通りは以下の通りです.
◆はツマミ、◇は握りです.
◆三つ葉とお揚げ
最近のスターターとしてすっかりお馴染み. シャキシャキした三つ葉も胃に優しい柔らかな出汁もウォーミングアップにぴったり.
◆アマテ鰈 明石
真子鰈のことかな?ネギポン酢でいただきます.
◆赤雲丹
ツマミで出てきました. 下関産とか. 香りが違います.
◆若芽
鳴門の旬の若芽で正方形に切ってポン酢でいただきます. 厚みがあるのに柔らか.
◆新銀杏
木から落ちる前の新銀杏は串にしてあります. 柔らかく苦味なし.
◆鰹
皮がキレイな鰹は山山椒で. 山山椒といえば赤羽橋の鮨屋さんですがこちらも負けてはいません.
◆新いくら小丼
小粒でも皮まで柔らかい新いくらは今しか食べられません. 出汁醤油に漬けて丼で提供. プツっとした食感がたまらないですね
◆しらすと唐墨と葛素麺
昆布と鰹節の出汁に薄口醤油をほんのり利かせて唐墨の味でまとめた逸品. オリーブオイルの香りが結構合うんです.
◆真魚鰹
淡路の真魚鰹. 肉厚の身を絶妙な塩加減と酢橘でいただきます. うんまい.
◇新子2枚づけ
季節物ですから、ご主人のつぶやきとともに置かれます. 確かにまだ若いあっさりした感じですね.
◇新烏賊
こちらもはしり. でもプチっとした後に柔らかな食感と甘味は他のネタと遜色ない存在感.
◇鯵
大好きな光り物. 脂と旨みをのせたこりゃ旨い.
◆鮑雑炊
ここで雑炊. 鮑の出汁が米の一粒一粒に染み込んでいます. 大ぶりにカットされた鮑ものって贅沢な雑炊.
◇鮪赤身
◇鮪背トロ
◇鮪中トロ腹
◇鮪大トロ
この日の鮪は気仙沼だったか. 赤身もこの季節特有の鉄分を感じる味わいです. 鮪の中でもこの味がたまらなく好きですね. 他の部位も脂は控えめながら舌の上で旨みが滲み出してきます.
◇小肌
新子と比べると旨みに天と地の差. 新子も季節ものとはいえやっぱり成熟した魚の味には敵いません.
◇車海老
温度感も絶妙で温かく、プリっとした後に甘みが出てきます.
◇穴子
熱々の穴子をハフハフしながらいただきます.
◇干瓢巻
◆蜆汁
◆玉
お酒
・生ビール
・愛宕の松 宮城
・五凛 石川
・飛露喜 福島
秋以降は鮪の脂がのってくる季節. また次回が楽しみです.
ごちそうさまでした.
2023/08/17 更新
2023/03 訪問
貝の季節が始まった
2023年3月の夜です.
この日は銀座で鮨ということで3ヶ月ぶりにあらいさんにきました. いつものようにエレベーターでビル2階に上がって暖簾をくぐると威勢のよい挨拶が聞こえてきます.
ご主人の隣にいた若手男子がいないと思ったら元の龍次郎さんのお店に戻ったとか. このあたりの鮨屋は人の交流がほんとに盛ん. こうやって経験を積んでいくんですね.
さて今夜は3月ということで貝を楽しみに来ましたが、やはり赤貝の香りは素晴らしい. 口に入れた時の胡瓜香がたまりません.
つまみに入った鮃は歯を弾くような弾力. 縁側の脂は蕩けそうなくらいでした. 蟹の日本酒漬けは渡り蟹からクリガニへ. しっかり味がついた身をチューチュー吸うのもまた楽しい.
鮪は個体を変えて4貫でした. 真冬のピークの脂はないですが質は確か.
今夜も完成度の高いつまみと握りを楽しみました.
この日の一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り.
◆蛍烏賊の茶碗蒸し
◆鮃と縁側
◆煮蛸
◆帆立磯辺焼き
◆鮟肝
◆のど黒酒蒸し
◆クリガニ 日本酒漬け
◇本アラ
◇細魚
◇鳥貝
◇赤貝
◇鮪赤身 敦賀
◇鮪中トロ 敦賀
◇鮪中トロ 氷見
◇鮪大トロ 氷見
◇小肌
◇車海老
◇煮蛤
◇雲丹軍艦
◇穴子
◆お椀
◆玉
お酒
・日高見 宮城
・飛露喜 福島
・五凛 石川
ごちそうさまでした.
2023/04/02 更新
2022/12 訪問
真冬の海の幸に感服
2022年12月の夜です.
今夜は今年最後のあらいさんで鮨を楽しむ予定. 気がついたら先月に続いての訪問になっちゃいました.
今宵も2階の大将のカウンターで美味いつまみと冬で身に脂と旨味を蓄えた鮪を堪能しました. あ、鮪以外も充分美味いんですけどね.
今夜の白眉は間人の香箱蟹の日本酒漬け. そのままかぶりついて下さいというオススメどおり、がぶっと口をつけて中身をチューチュー吸うとたまらない美味しさです. これだけで日本酒のグラスが空になります.
それ以外にも薬の臭いが皆無の真鱈白子の旨味に舌鼓を打って、ニタリクジラの尾の舌で蕩ける脂に鮪のトロに通ずる旨さを感じました. トドメはクエのタタキですね. 20kgを超える魚体のふんわりした食感にノックアウトされました.
この日頂いた一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り. この日は全皿文句なく美味しかったです.
◆このわた茶碗蒸し
◆鯛 明石
◆若芽 鳴門
◆煮蛸 佐島
◆真鱈無洗白子
◆ニタリクジラの尾 アイスランド
◆香箱蟹日本酒漬け 間人
◆クエたたき 尾鷲
◆鮟肝 余市
◇鰆昆布〆
◇墨烏賊
◇細魚 閂
◇鮪赤身
◇鮪背トロ
◇鮪腹トロ
◇鮪蛇腹
◇小肌
◇帆立
◇車海老
◇雲丹いくら小丼
◇穴子
◆玉
また来ます.
ごちそうさまでした.
2022/12/19 更新
2022/11 訪問
初冬の鮪
2022年11月の夜です.
この日は銀座あらいで久しぶりの鮨. 寒くなってあらいさんの代名詞の鮪も良くなった頃だし鯖や鰆も旨くなってくる時期ですから、これらと日本酒を堪能するのが楽しみです.
2階のカウンターではいつものように大将とそれを支える2人の活気ある若手が迎えてくれます. そういえばメイさんはもう1階個室担当だし、臼井さんも独立を見据えて1階カウンターを任されるようになりました. そしてあらいさん出身の方が近々新橋にお店を出すようで、あらいから巣立つ人も増えてきましたね.
この日期待通り大間の鮪4貫に加えて脂がのってきた鰆、旬を迎えた閂サイズの細魚と期待通りの握りに舌鼓を打ちました.
この日の一通りは以下です. ◆はつまみ、◇は握り. 特に良かったのは★☆にしました.
◆三つ葉とお揚げ
◆明石の鯛
◆佐島の蛸
◆牡丹海老
◆★無洗雲子
◆★鰤 羅臼
◆梭子魚
◆牡丹海老の頭
◇墨烏賊
◇☆鰆
◇☆細魚 閂サイズ
◇☆鮪 漬け
◇☆鮪 中トロ背中
◇☆鮪 中トロ腹
◇☆鮪 大トロ
◇小肌
◇車海老
◇いくら小丼
◇紫雲丹軍艦
◇穴子
◇玉
鮪はもちろんのこと他の鮨種やつまみも日々旨くなっている気がします. また冬の間に来ます.
ごちそうさまでした.
2022/11/27 更新
2021/11 訪問
冬に入って鮪も光り物も美味
2021年11月の夜です.
今夜は銀座あらいで鮨を堪能予定. もう11月になり鮪も津軽海峡に入り脂がのって美味しいに違いないというわけでこの日もビル2階へ上がりました.
鮪好きにはたまらないあらいさんですが鮪以外に光り物など江戸前の仕事っぷりも魅力的. この日の鮪は3貫におはぎと鉄火巻に加えた構成ですがそれ以外に秋刀魚と鰯の光り物が素晴らしかった.
秋刀魚はちょっと外を炙って中はレアに、鰯も脂がのってとろけそう.
つまみも充実しており予想以上にお酒が進んだ夜でした.
この日の一通りは以下の通り. ◇はつまみ、◆は握り. 特に美味しかったのは☆★です.
◇☆クエ酒蒸し
◇鯛 牡丹海老
◇煮蛸
◇☆鉄火巻
◇☆北寄貝
◇蕪糠漬け
◇鰹
◇牡丹海老頭
◇鮟肝
◆明石鰆
◆墨烏賊
◆★秋刀魚
◆小柱
◆★鰯
◆★鮭大助といくらの親子丼
◆★鮪赤身 三厩
◆鮪血合いぎし
◆★鮪大トロ
◆おはぎ
◆★小肌
◆車海老
◆馬糞雲丹
◆穴子
◆玉
ごちそうさまでした.
2021/11/29 更新
2021/07 訪問
7月のあらい
2021年7月の夜です.
この日は銀座あらいさんに来ました.
以前から入居しているビルの2階に新たにカウンター
を設えてご主人はそちらに移り、元の地下のカウンタ
ーは個室として使っているとか.
新装したカウンターでどういう鮨が味わえるのか楽しみです.
さてエレベーターで2階に上がると以前より広々した
カウンターになっていました. 皆さんのレビューで見
る黒い漆のカウンターに、照明は中の器具が見えない
ように工夫が凝らされています.
カウンター内にいる方々も人数が増えたような.
さてこの日は梅雨で日本各地の悪天候が数日続いて
いたこともあり、さすがのあらいさんも仕入れに
苦労したそうです. というわけでこの日は飛び抜けて
美味しいネタは少なかったのですが、今シーズン初
の大間の鮪が入っていました. 脂のノリはそこそこ
ですが、夏らしい酸味がある鮪でした.
この日いただいた一通りは以下の通りです.
特に美味しかったものは☆にしました.
まずはつまみから
◆夏野菜とじゅんさい 三杯酢で.
◆明石の鯛 真子鰈の縁側
◆佐島の蛸柔煮
◆鰹
◆★能登の鮑
◆★鰻
◆鮟肝
◆鉄火巻
続いて握りです.
◇あら
◇鮪赤身 大間産
◇☆鮪中トロ 背中
◇鮪中トロ 腹
◇☆鮪大トロ
◇おはぎ
◇小肌
◇鳥貝
◇車海老
◇雲丹巻
◇☆雲丹軍艦
◇玉
次回は天候に恵まれて握りのネタも揃うことを期待
します.
ごちそうさまでした.
2021/07/18 更新
2021/02 訪問
2月の鮪
2021年2月の夜です.
年が変わって初めてのあらいさんです.
地下に降りるとカウンター内にはメイさんがいました. 最近はずっと個室担当だったので珍しい. 聞けば今日の個室担当は別の方だとか. この日は大将とメイさんの以前と変わらない掛け合いを楽しみました.
2月になり鮪は津軽海峡からいなくなり伊豆などが中心とのこと. 1年で最も鮪の味が薄くなる時期ですがあらいさんの冷蔵庫には鮪がギッシリ詰まっていて、その都度最良のものを出していると言ってました。
この日の鮪も魚体を変えながら3貫とおはぎ、鉄火巻. 見た目が派手な大トロよりも味がある中トロを2貫とこだわりが伺えます.
この日はいつもつまみで出る煮蛸を握ってきたり変化を感じた日でした.
この日頂いた一通りは以下の通りです. ◆はつまみ、◇は握り. ★☆は特に良かったものです.
◆三つ葉と揚げの炊いたもの
◆明石の鯛
◆牡丹海老
◆鉄火巻
◆★河豚白子
◆あん肝
◆★帆立磯辺焼き
◆このこの茶碗蒸し
◆牡丹海老頭焼き
◇☆ほうぼう
◇煮蛸
◇☆鳥貝
◇酢牡蠣
◇墨烏賊
◇☆鮪血合いぎし
◇鮪赤身漬け
◇☆鮪中トロ
◇おはぎ
◇小肌
◇車海老
◇☆馬糞雲丹
◇☆煮蛤
◇干瓢巻き
◇玉
次回からは2階かもと言われました. 以前から話題になっていたフロアに入れるかもしれません. 楽しみです.
ごちそうさまでした.
2021/03/12 更新
2020/12 訪問
上質な鮪を堪能
2020年12月の夜です.
師走の銀座です. やはり今年は銀座のこの季節も人通りは少し少なめです. そんな慌ただしい年も通ったあらいさんに今年最後の訪問です.
いつも鮪を楽しみにしていますが、今回は握り4貫に名物おはぎ、そして突先巻きと期待通りの量でした. 鮪はもちろんやま幸から三厩や気仙沼の上質なものが入っていましたが、今回は我々の目の前で見事なブロックから大トロを切り出して提供してくれるパフォーマンス. テレビの鮨屋が開店前に仕込みをするシーンの中で見たことがありましたが、実際に目にするのは初めて.
千葉鴨川の定置網にかかった鮪から切り出された大トロはまだあらいさんが「ちょっと若い」というだけあって熟成というより身の弾力と蕩ける脂のコンビネーションを感じる一貫でした.
鮪以外にもちょっと熟成させた鰆の握りはこの季節ならではでお代わりするくらい美味しかった.
この日いただいた一通りは以下の通りです. ◆がつまみ、◇が握りです
◆三つ葉と揚げの炊き合わせ
◆煮蛸
◆帆立
◆ボタン海老
◆鮪突先巻き
◆ネギマ
◆べったら
◆ノドグロ焼き
◆珍味3種
◇鰆
◇墨烏賊
◇鮪赤身 三厩
◇鮪背トロ 三厩
◇鮪中トロ 気仙沼
◇鮪大トロ 鴨川定置網
◇おはぎ
◇小鰭
◇〆さば
◇車海老
◇小柱軍艦
◇雲丹いくら丼
◇穴子
◇干瓢巻き
◇玉
◆お椀
1年の締めくくりにふさわしい2時間半でした. また来年も通おうと思います.
ごちそうさまでした.
2020/12/24 更新
2025年10月の夜です.
今宵は鮨で秋の味覚を楽しみに銀座に出てきました. この日は後半の回で暖簾をくぐってカウンター席に着席.
いつもお世話になっているあらいさんも気がつけば今月で10周年とか. 最初の頃と比べて握りもシャリの味やサイズが変わったし、つまみも年々進化して美味しくなっています. 10年間にわたって銀座でトップを維持するのは並大抵のことではないけど、それをやってのけるのがあらいさん. 独立した弟子も人気店となっており、育てる方にも抜かりはありません.
この日はこの季節の楽しみである松茸フライが出てきました. 鮪も津軽海峡の鮪が入るようになって大間の鮪です. 一通り舌鼓を打って楽しませてもらいました.
この日の一通りは以下の通り. ◆はつまみ、◇は握りです.
◆鰤しゃぶ
◆三つ葉とお揚げの炊きもの
◆ハタ
◆しらすと生唐墨の葛素麺
◆煮蛸
◆松茸フライ
◆あかむつ塩焼き
◆ナガス鯨
◇鮪中トロ
◇鮪中トロ
◇小肌
◇墨烏賊
◆ゲソ炙り
◇鰆
◇車海老
◇いくら小丼
◇鯵
◇鮪赤身
◇鮪大トロ
◇雲丹軍艦
◆蜆汁
◇穴子
◇玉
まだまだ長く楽しませてもらいます.
ごちそうさまでした.