「日本料理」で検索しました。
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四季を閉じ込めたような料理と、研ぎ澄まされた所作。改めて“日本料理の到達点”を感じさせてくれる一夜でした。 銀座しのはらさんへ久しぶりに。 一皿一皿に物語があり、盛り付け、器、香りまで含めて「舞台としての日本料理」が成立している稀有なお店です。 ⸻ ■乾杯は平和クラフトのペールエール 穏やかな香ばしさと柑橘の余韻が心地よく、最初の一皿の華やかさにそっと寄り添うよう。 和食との相性も良く、スターターとして完璧。 ■八寸:季節そのものを器に込めて 色づいた紅葉や銀杏葉に包まれた八寸は、まさに“秋の贈り物”。 金箔をあしらった一品の美しさに思わずため息。 視覚だけで幸福度が上がる、しのはらさんらしい世界観です。 ■椀物:香り立つ澄ましのお椀 焼き目の香りと出汁の透明感が際立ち、ひと口飲むだけで体の芯からほぐれていくよう。 柚子の香りが静かに立ち上り、季節の移ろいをそっと知らせてくれる。 ■キャビア:贅沢を超えて“余白の美” しのはら名物・銀座キャビア「恵」。 塩味に頼らず、旨味と香りで食べさせる繊細さが素晴らしい。 ただ豪華なだけではなく、日本料理に自然と溶け込む存在感に驚かされます。 物の胡麻豆腐・焼物・蟹・炊き合わせ 胡麻豆腐のねっとり濃厚な旨み、焼物の火入れの見事さ、蟹の甘み、冬大根の清らかさ…。 どれも技巧と素材力が共存し、食べていて“整っている”という言葉が自然に浮かぶ。 ⸻ ■牛の小鍋:滋味深さの極み しのはらさんの肉料理は、和牛の脂を決して重くさせない。 出汁、野菜、火入れの三位一体で、とにかく体にすっと入っていく。 ■松茸ご飯で締め 土鍋の香りをまとった松茸の旨みが、ご飯一粒一粒に宿る。 おかわり必至の完成度。 ⸻ ■総評 銀座しのはらは、ただ美味しい料理を出すだけではなく、 **“季節の物語を体験させてくれる料理屋”**だと改めて実感しました。 カウンター越しの静かな緊張感と、料理が供されるたびに訪れる小さな感動。 記念日でも、何気ない一日でも、特別な夜に変えてくれるお店です。 また季節を変えて伺いたい素晴らしい時間でした。
2025/11訪問
1回
2025/05訪問
1回
馬喰横山の隠れ家『ふるとり』さんへ、6回目の訪問。 毎回「季節の香り」と「日本酒の妙」を存分に楽しませてくれる、安心感と新鮮さが同居する名店です。 この日はふぐ尽くしのコースに、秋の松茸の土鍋ご飯という贅沢な構成。 ふぐ刺しは歯ごたえと香味野菜のバランスが絶妙で、ひれ酒が恋しくなる味わい。 炙り鰻の一皿は、花びらと香草がふわりと香り、まるで一輪の花のよう。 締めのきのこご飯は、炊きたての香りだけで一献いけるほど…イクラをのせてさらに至福。 この日いただいた日本酒たちも豪華絢爛。 「七田」「寫楽」「磯自慢」「上喜元 愛山」「くどき上手」と、銘酒が料理の余韻を見事に繋いでくれました。 ひとつひとつの杯に物語があり、ふるとりさんの日本酒セレクトのセンスにいつも感服します。 落ち着いた空間と、静かに寄り添うようなサービス。 何度訪れても新しい発見がある、まさに“大人の愉しみ処”です。
2025/11訪問
6回
The Tabelog Award 2026 Bronze 受賞店
食べログ 寿司 TOKYO 百名店 2025 選出店
麻布十番、赤羽橋、六本木/寿司、海鮮、日本料理
麻布十番の住宅街にひっそり佇む「秦野よしき」へ。 扉を開けた瞬間から、空気がどこか凛としていて、まるで“味わいの静寂”に包まれるような心地よさがあります。 この日はまず、白穂乃果からスタート。 香りはふわりと華やかで、舌にのるとじんわり旨みが広がるタイプ。寿司屋で飲むビールの概念を少し更新してくれる一杯でした。 前菜から丁寧さが際立ち、賀茂茄子の焼き浸しは甘みがしっかり引き出され、しっとり上品。 続く白身の涼やかな和え物は酸味の切れが心地よく、夏の余韻を感じる味わい。 日本酒のラインナップも見事で、 ・四季折々の表情を見せる《四季》 ・香りの余韻が美しい《花邑》 ・繊細で寄り添う《浦里》 と、料理の流れに合わせて自然と手が進む三構成。燗も冷酒も美しく整えて出してくれます。 さらに印象的だったのは、白子の椀。 出汁は驚くほど澄んでいながらコクがあり、白子のとろける食感と合わせて、思わず手を止めてしまうほどの完成度。 握りでは、きらりと光を放つこはだに加え、 赤身の旨さをしっかり感じるまぐろがとても良かったです。 シャリのほどけ方が絶妙で、すっと消えていく余韻まで美しい。 全体を通して、華美さより“丁寧な積み重ね”が際立つお店。 ひとつひとつの仕事に誠実さが宿り、気付けば静かに心が満たされている——そんな時間を過ごせました。 麻布十番で落ち着いて食事を愉しみたいときに、また伺いたい一軒です。
2025/11訪問
2回
2025/06訪問
3回
六本木にある《kapou うかい》さんへ。 料理・空気感・仕立ての美しさ、どれをとっても “大人のご褒美時間” を約束してくれる名店でした。 まずテーブルに現れたのは、見事な本鮪の柵に、活きの良い蟹や伊勢海老が並ぶ迫力の食材プレゼンテーション。紅葉のあしらいも相まって、もうこの時点でテンションが上がります。 ● 金目鯛 × 白菜の煮物椀 火入れの柔らかさが絶妙で、滋味深い出汁に体がほどける一品。最初の皿から丁寧さが伝わってきます。 ● 鮪のタルタル × キャビア 香り高い紫蘇の花がふわっと広がり、濃厚な赤身との相性が抜群。ワインと合わせても最高。 ● 香箱蟹の蒸し物 土鍋から立ちのぼる湯気と杉の香りだけで、もはやごちそう。脚肉の甘さと内子・外子の旨味が詰まっていて、この季節ならではの贅沢。 ● 鮑の柔らか煮 肝ソースが深みのある味わいで、食感もやわらかすぎず絶妙。 ● 蟹の天ぷら × 酢橘 サクッと軽い衣に繊細な甘み。シンプルだけど完成度が高い。 ● 伊勢海老の焼き物 ぷりぷりの食感と味噌の濃厚さがたまらない。ワイン(今回はサンセール)との相性も素晴らしかった。 ● 〆の蟹土鍋ご飯 お米一粒一粒に蟹の旨味が染み込み、香り豊かな極上の〆。これだけでも通いたくなる完成度。 料理はどれも「素材そのままの良さ」と「手をかけるべきところの絶妙な仕事」が両立されていて、うかいグループの真骨頂を感じました。接客も程よく距離感がよく、特別な時間を過ごしたい日にまた伺いたいお店です。 季節の移ろいをそのまま食卓にのせたような、美しいコースでした。
2025/12訪問
2回
外苑前の名店『たでの葉』へ、久しぶりの再訪。 今回で9回目になりますが、いつ訪れても心が整う“火と人と酒”の時間です。 囲炉裏の炭火でじっくりと焼かれる鮎や鴨。 香ばしい香りが立ち上るたび、季節がゆっくりと進んでいくのを感じます。 一口頬張るたびに、素材の旨みが静かに広がる。 派手さはないのに、記憶に残る味です。 この日は、 ・RococoWHITE(クラフトビール)で口を潤し、 ・田酒、三輪山、あべといった銘酒を順に愉しむ贅沢。 炭火の温もりと酒の香りが交わる瞬間が、なんとも幸せ。 締めの蕎麦まで一切の隙がなく、 炊き立ての豆ご飯や椀物にも、料理人の丁寧な仕事が感じられます。 カウンターに置かれた言葉が、この店を象徴している気がしました。 炭の音、酒の香、会話の間合い。 どれも『たでの葉』でしか味わえない時間。 今回も心から満たされました。
2025/11訪問
9回
広尾の「七ひろ」さんへ。 落ち着いた和の空間で、カウンター越しに料理が仕上がっていくライブ感も心地よく、最初から最後まで丁寧な仕事を味わえる一軒でした。 この日はまず「平和クラフト Pale Ale」からスタート。 軽やかな苦味と香りで食事の邪魔をせず、前菜との相性も抜群。こういう店でクラフトビールが置いてあるのは嬉しいポイント。 料理は一品一品の完成度が高く、特に印象的だったのは伊勢海老。 素材の強さに頼るだけではなく、旨味を最大限に引き出す火入れと香りの立たせ方が素晴らしく、思わず黙って食べてしまうレベル。 また、椀物や餡を使った料理は出汁の輪郭がはっきりしていて、優しいのにしっかり記憶に残る味。 派手さではなく「本物の丁寧さ」で勝負している感じが伝わってきました。 途中のミートパイも面白く、和食の流れの中で良いアクセント。 食感、香ばしさ、肉の旨味が一気に押し寄せて満足感が高い一皿でした。 締めの釜炊きご飯からのカレーも最高。 香りとコクが深く、余韻まで計算されたような完成度で、最後までテンションが落ちない構成でした。 全体を通して、季節感・技術・空間のバランスが非常に良く、広尾らしい大人の食事ができるお店。 また季節が変わった頃に再訪したいと思います。 ごちそうさまでした。
2026/02訪問
1回
松山で、ここまで「仕事の丁寧さ」を感じる和食に出会えるとは。 最初に供された立派な松茸から一気に引き込まれ、 出汁・火入れ・温度感、そのすべてが静かに、でも確実に伝わってくる構成。 派手さはないのに、どの皿にも芯があり、食べ進めるほどに満足度が積み上がっていく。 お椀や蒸し物は出汁の輪郭が明確で、 揚げ物は軽やか、焼き物は素材の旨みをきちんと引き出す火加減。 締めの鯛めしは、香り・旨み・米の立ち方まで含めて完成形。 カウンター越しの所作も美しく、 料理と真摯に向き合っている姿勢が自然と伝わってくるのが印象的でした。 松山で「落ち着いて、ちゃんと美味しい和食」を食べたいなら、 間違いなく候補に入れたい一軒。 また季節を変えて再訪したいと思います。