18回
2025/11 訪問
あくなき探究心を備えつつ、早くも円熟の域へ
白魚の豆乳汁。 お鍋の後の雑炊をいただくような、柔らかく温かい一皿から。
いつもの、蛸の柔らか煮。 しっかりと味わいも濃い〜のです。
お造りは、外側だけ火入れしたメカジキに、真鯛と水蛸。 それぞれに異なる塩を用意されるこだわりよう。 風呂吹き大根は、柚子味噌ではなくて、酢橘味噌で爽やかに。
い〜いお味の大船渡産の牡蠣♪
これは逸品! 「白子」と供されるものの、ご覧のビジュアルです(^^) 山芋と合わせた葛寄せ仕立てで、見た目に比して、味わいはちゃんと白子。
このカマスはヤバい〜! 皮目だけ醤油を塗って炙っていますが、身の方はほぼ生。 静岡でいただく活〆にも劣らない、まさに絶品カマスですね♪
こちらは、自家製の生唐墨。 まったく干していないので、フレッシュな魚卵の美味しさが生き生き♪ 解凍直後のシャリっとした食感から、温度上昇とともに刻一刻と変わる舌触りの変化も楽しい。
西崎さんのスペシャリテとも言える、あん肝。 いつもより少し、身質はしっかりした個体ですが、味わいの深さや濃さはお見事!
この焼き穴子が、またまた素晴らしい〜! 皮目からのみ、じっくりと火入れするそうですが、この日は特に穴子自体が肉厚な気がする。 その分、皮側のパリパリ感だけじゃなくて、身のふんわり感も強調されてます。
待ち焦がれた握りは、春子から。 なんともエアリーな魅力が全開! ネタによって握りの強弱にメリハリを付けられていると思いますが、特にこれは、握るというより、シャリにネタを乗せる程度の感覚です。美味♪
技が詰まった白いかです。 想像超える薄さのミルフィーユ状で、硬さを克服。 酢橘の量のバラつきを抑える水塩も、独自の工夫。 この日は、イカの甘さを立たせるためか、シャリの酸を少し強めに感じます。見事。
通常よりもずっと大きいというカンパチを、寝かせているそう。 鮨ネタとして、あまり馴染みがありませんが、旨味がしっかり出て美味。
煮蛤も、ツメの味になるのを避けるため、蛤の煮汁を塗っています。 そうすることで、蛤自体の味が強調されるだけでなく、余韻がめちゃめちゃ伸びますね。 ホント、どのネタにも「より美味しく」が詰まってます。
こちらは八戸。 爽やかさというより旨味が秀逸な赤身で、この季節らしさが出ています。こういう赤身、好みです。
この時期にはありえないレベルという、素晴らしい鰯。 たしかに、脂乗り、旨味、香り、すべてが高次元!
余韻に気になる香りが残るからと、刻んだ大葉を忍ばせた金目鯛の漬け。 私のようなバカ舌だと、「余韻まで美味しい!」とか言ってしまいそうですが、さすがに繊細。 なるほど、この大葉がいい仕事しています。
とてもバランスが取れた中トロ。こちらは大間から。
小肌としては味も脂もリッチなので、酢〆はしっかりと。さらに、山葵ではなく大和芥子で、また少しニュアンスの異なるアクセントを。
牡丹海老は、しっかりした脱水によって、まるで寝かせたようなねっとり食感。 中には、焼いてから砕いた殻と味噌が入っていて、濃厚な味わいの一カン。
とっても「らしい」紫雲丹。 これもまた美味。
この穴子、過去一ぐらいに美味しい! 炊き加減、肉厚さ、穴子自体の味、どれも最高です。
毎度、この味噌汁もたまらなく美味♪
デザート代わりの甘い玉子。
【追加】赤貝。 程よいサイズと香り。 一本だけ忍ばせたカイワレが、後味を爽やかに収束させます。
【追加】皮剥。 身も肝も寝かせているそう。 肝の美味しさばかりが注目される皮剥ですが、こちらは身の美味しさも秀逸。
2025/11/29 更新
2025/07 訪問
毎回のように、驚きの発見がある(^^)
西崎さんにお邪魔していると、馴染みの薄い鮨ネタで驚かせてくれることが、度々あります♪
「ニシンって、メヒカリって、握りにするとこんなに美味しいの⁈」なんて衝撃、今でも鮮明に覚えているぐらい。
そして今回のそれは、鮎魚女!!
鮨ネタとしてのイメージもないし、なんなら、ちょっとリーズナブルなお魚よね?と、完全に私の無知を晒すぐらいの認識でした(笑)
ところが、これが食感といい、旨味といい、品といい、とにかく最高に美味しいんです(^^)
特に、昆布で〆たり寝かせたりはしていないそうで、ネタとして新鮮、驚きも新鮮で、この日もすっかり楽しませていただきました♪
□ 海蘊酢
□ 若鮎の有馬煮と蛸の柔らか煮
□ 太刀魚 鱸 水蛸
□ 白バイ貝
□ 枝豆と雲丹の養老蒸し
□ ゴマ鯖の和え物
□ 鰻
■ 春子鯛
■ 白烏賊
■ シンコ
■ 鮎魚女
■ 鯵
■ イシガキ貝
■ 鰯
■ 鰹
■ 中トロ
■ 白海老の昆布〆
■ 紫雲丹
■ 穴子
□ 玉
■ 干瓢巻き
ごちそうさまでした!
海蘊酢。 糸海蘊かな。蓴菜も入って、爽やか〜♪
西崎さんの蛸は、ほんと柔らかく炊かれていますね。 若鮎の有馬煮は、軽い苦味と山椒が抜群!
太刀魚・鱸・水蛸。 鱸と蛸は違うお塩を使うというこだわりよう。 太刀魚は梅ダレが絶妙に合いますし、付け合わせの夏牛蒡までちゃんと美味。
白バイ貝。肝が甘いし、出汁が最高!
枝豆の食感が心地よい養老蒸し。 西崎さんの蒸し料理は、山葵が絶妙に合います♪
夏に旬を迎えるというゴマ鯖。 柔らかな身を、胡瓜との食感コントラストでいただきます。
夏場はオスのものを使うという、あん肝。 相変わらず、どこまでもクリアで、きっと日本一美味しいと思える(^^)
鰻の白煮の炙り。 ふわふわっす(^^)
先の鰻以上に、ふわっふわ〜♪ 握りも優しく、昆布〆も軽く。 塗るのは、煮切りじやない西崎さんならではの工夫。 見た目の美しさにも貢献してます(^^)
完全にシグニチャーになった白烏賊。 当然、握りの強さも春子とは違います。ご常連が増えたからか、詳細な説明はされなくなりましたが、この一貫に途方もない手間が掛かっています(^^) もちろん、美味♡
シンコちゃん、柔らか〜い。 比較的しっかり〆てありますが、旨味はちゃんと感じられる塩梅。
これが、衝撃の鮎魚女! 食感といい、旨味といい、品といい、とにかく最高に美味しいんです(^^) 特に、昆布で〆たり寝かせたりはしていないそうで、ネタとして新鮮、驚きも新鮮で♪ もちろん、この日一番!
たしか対馬だったかな?素晴らしい鯵。 弾力がスゴイというわけではないのですが、ほどよい食感で、なにより旨味がいい! これも美味しいー(^^)
こちらも、その美味しさを西崎さんで教えてもらったイシガキ貝♪ 柔らかな身質に、ほんのりとコリッとした食感を残していて、旨味もしっかり。 鮨ネタにする貝として、素晴らしい。
いーわーしー(^^) 脂乗りが良くて、これがあれば、中トロも大トロもなくてもいいぐらい♪
千葉の鰹ちゃん♪美しさは美味しさ。 いい色ですねぇ。吸い込まれそう♪
今、鮪は大変らしい。 西崎さんで、蛇腹のトロは初めて。
白海老の昆布〆。 水分の抜き方にも工夫があって、程よく昆布の旨味が乗りつつも、白海老自体の甘みが凝縮されています。
塩水雲丹。 匙でいただくのも、これはこれでアリ。
時期的には一番弱いそうですが、穴子自体にしっかり味があります。
大好きな味噌汁。
デザート代わりにもなる、優しい甘さの玉。
【追加】干瓢巻き。 これまた美味しい♪ 幼少期は苦手でしたが、今やすっかり好物になりました。 味付けの塩梅が絶妙なんですよね(^^)
お酒も、まさしくペアリング。 料理の個性に合わせたり、あえて主張の控えめなものを用意いただいたり。 私の酒量を気遣っていただけるのも、ありがたいですね(^^)
こちらは、あん肝専用です。 あん肝の味の広がりと、このお酒の膨らみがシンクロするそう。確かにトーンの近さに好感が持てますね。
なんと!こちら、グレープフルーツの味がする日本酒です。微かに発泡が入ってるかな。 こちらと合わせる用にビールもいただくのですが、ビールの後に飲むとまた印象も変わります。 楽しいですね!
2025/07/30 更新
2025/04 訪問
呑んだ喰った。やっぱりお鮨は素晴らしい!
いやぁ、お鮨は久しぶりです。
それが西崎さんですから、申し分なしです!
ちょっとマニアックさも感じる、美味しさを追求した握りと、そのクオリティにいい意味で合わないお値頃感とで、なんだか、ますます人気に拍車がかかっているようにお見受けします。
□がツマミ、■は握り
□ 煮蛸
□ 稚鮎の山椒炊き
□ お造り(本鱒・水蛸・平目)
□ 浅利出汁と海苔の茶碗蒸し
□ 白バイ貝の酒蒸し
□ 鰯の酢の物
□ えぼ鯛
□ あん肝
□ 鰻
■ 春子鯛
■ 泥障烏賊
■ メヒカリ
■ 煮蛤
■ 赤身
■ 金目鯛の漬け
■ 中トロ
■ 小肌
■ 牡丹海老
■ 鰆
■ 紫雲丹
■ 煮穴子
□ 玉
□ 味噌汁
【追加】
■ 白甘鯛の昆布〆
■ 天草の紫雲丹
ふぅ〜、この日も堪能しました♪
ツマミは、衝撃的な美味しさのエボ鯛に、いつもの絶品あん肝♪
握りには、大将の技が存分に込められた泥障烏賊や牡丹海老。
さらに、素材の素晴らしさが際立つメヒカリに春子鯛が記憶に刻まれて、王道のマグロも言うに及ばずです(^^)
私にしては、ついついお酒も呑み過ぎましたが、それもすべてはその見事なお鮨の責任です(笑)
ごちそうさまでした!
相変わらず、柔らかいだけじゃなくて、噛むとしっかり美味しい煮蛸。
もう稚鮎が出て来ましたか。 さっぱりと山椒で炊いて、稚鮎の苦味がしっかり感じられます。
いつもの水蛸と比べると、瑞々しさがかなり弱いかな。 ただ、このカタクリという山菜がこの季節だけのものだそうで、とても美味♪
あさり出汁と海苔の茶碗蒸し。 西崎さんの茶碗蒸し、山葵との相性も良くて、とても好きなんですよねぇ。
シンプルな酒蒸しですが、これがうまい! あまり食べた記憶がありませんが、白バイ貝の肝って、甘さも感じて美味しい。
西崎家に伝わるという酢の物のレシピ(^^) 玉ねぎやピーマンの苦味が鰯とよく合います。
このエボ鯛、最高! 醤油を塗って炙った皮目はいい香りで、その身はほぼ生状態で旨味がめっちゃ引き出されてる。絶品です!
相変わらず、世界一美味しいあん肝。 クドくないし、舌触り最高だし、絶妙に美味しい。
鰻の白煮の炙り。 ふんわりとシンプルに、鰻そのものを味わえます。
お待ちかねの握りスタート! まずは肉厚な春子から。 その厚さを感じさせない軽〜い握りで、身質の柔らかい春子の魅力が全開です。いきなりめちゃめちゃ美味しい♪
大将のシグニチャー握り♪ 切り付け、水塩、蒸らしたシャリなど、工夫が髄まで行き届いています。 泥障烏賊の甘さと、ネタとシャリの一体感を、極限まで楽しめます。
この日一番はこのメヒカリかなぁ。 深海の小魚。脂乗りは元々いい魚ですが、焼きなどが多くて、鮨ネタでは珍しい。 ベチャっとしたところが微塵もなく、優しい弾力と、甘み&旨味の充実が見事。素晴らしい!
蛤もまた、逸品です。 ツメを使わずに、ここにも西崎さんならではの技が隠されています。 咀嚼している限り、蛤の旨味が広がり続ける楽しい一貫。
鮪は塩釜から。 この赤身、味が濃い!比較的しっかりした身質に、爽やかな酸味も程よくあって、西崎さんの赤身は大好物です♪
適度に昆布〆した金目鯛。 忍ばせた大葉が、金目の香りの後から追いかけてくる、これも見事な握り。
赤身と同じ個体の中トロなんですが、背鰭の脇の部分だそう。珍しいですね。 見た目から感じる筋はまったく気にならず、とてもバランスのいいトロです。
肉厚になってきたことで、少ししっかりめの〆具合。 マグロの脂を切りつつ、しっかりと美味しい小肌ちゃん。 山葵に代わって使われている大和芥子が、これまた違う刺激のアクセント添えてくれています。
この牡丹海老、これまた最高! 中に忍ばせるのは、海老味噌と砕いた殻。甘いばかりの牡丹海老じゃなく、コクと後味に香ばしさが加わり、その探究心の素晴らしさが表れた握りです♪
余韻の香ばしさだった牡丹海老。 こちらは、藁で燻した香ばしさのインパクトが最初に来る鰆。 フワッと柔らかい身質が魅力的です。
まるひろ橘水産の紫雲丹。 香りはもちろんなんですけど、味が濃い!
いつもの穴子♪ 旬には少し早いはずですが、すでにしっかり旨味が乗っています!
【追加】白甘鯛の昆布〆。 繊細な身質が生かされています。
【追加】なんと!天草から、赤雲丹じゃなくて紫雲丹(^^) 明らかに、北海道の個性とは異なります。 苦味さえ感じるような、いい意味での野趣が特徴的。 思ったよりも、ずっと濃厚です。
こちら大好き、デザートのような玉♪
味噌汁は、西崎さんのが一番好きかも(^^)
あん肝に合わせた夢心、穴子に合わせた舞美人など、お酒はすべて、ツマミや握りとの相性を突き詰めたものばかり! 呑み過ぎた(笑)
2025/04/29 更新
2025/02 訪問
ホントに、海、時化てます?(^^)
昨今の近海の時化具合は、出し手、食べ手問わず、お魚への感度を持つ方々には関心の高いところでしょう。
私も正直、さすがにこの日の西崎さんも厳しいかな?と多少の覚悟をしてお邪魔しました。
ところが…
常に、いろんな状況を想定して準備されているであろう西崎さんには、完全に杞憂(^^)
本当に、海、時化てます?
と疑いたくなるぐらい、いつも通りの西崎さんでした(笑)
■は握り、□は一品料理
□ 煮蛸
□ 公魚の山椒炊き 結び干瓢
□ めかじき 平目 水蛸
□ 茶碗蒸し のれそれ
□ 牡蠣
□ 鯖巻き
□ 真魚鰹の炙り 辛子味噌
□ あん肝
□ 焼き穴子
■ 白魚の昆布〆
■ 泥障烏賊
■ 煮蛤
■ 鰊
■ 赤身 勝浦
■ 金目鯛の漬け
■ 中トロ 大間
■ 小肌
■ 車海老
■ 藁で燻した鰆
■ 紫雲丹
■ 煮穴子
□ 味噌汁
□ 玉
【追加】
■ 鉄火巻き 花山葵の醤油漬け
公魚の出汁を吸った結び干瓢、世界一だと思っている鮟肝などのツマミから…
シグニチャーの泥障烏賊、旨味充実の蛤、イメージを覆される鰊などなど、最後の巻物まで大満足のまま走り抜けました!
いやぁ、美味しいモノで満腹になるって、幸せです(^^)
水とお酒だけで炊くというこの蛸が、いつも柔らかくてとても美味しい。
公魚って、こんなにいいお出汁が出るの? 魚自体よりも、その出汁を吸った結び干瓢が、びっくりするぐらい美味しい♪
こごみが出てきました。春も近いですね(^^) 平目や水蛸で、使うお塩を変えるこだわり様で、いずれも特注だそう。 その名の通りの瑞々しさの水蛸が、爽やかな甘さでお気に入り。
あれ、今回は具材ナシ?と思ったら、中にはのれそれが… とにかくベースのお出汁が秀逸なので、無限にいただける茶碗蒸しなのです。
高い次元で安定した美味しさの牡蠣。 「久礼」という、苦味などの複雑さをもったお酒をいただいたのですが、一緒にいただくと、不思議とまろやかさが感じられるようになります。
ど〜ん! この鯖巻き、ヤバし♪
真魚鰹の炙り。
この日のあん肝も、超絶美味しい! なんじゃ、こりゃ?のレベルです(^^) 何がスゴイって、箸で持てる硬さなのに、舌で軽く潰すとトロトロ♪ もちろん、臭みなんて言及する必要もないぐらいにクリア。最高!
皮目からだけ、50分ほど火入れするという焼き穴子。 パリッパリの皮と、ふっくらした身との食感のコントラストが楽しい!
いよいよ、握りスタート! 脱水して、旨味や苦味が凝縮した白魚から。
完全な、西崎さんのシグニチャー握り! 水塩の工夫も見事で、特にこの日の泥障烏賊のねっとりした甘さが最大限にまで引き出されています♪
咀嚼の悦が極まる、煮蛤。 ツメを使わず、これまた蛤そのものの旨味を引き上げる技が際立ちます! ホント、美味しい(^^)
鮨ネタとしてのニシンの素晴らしさは、西崎さんで教えていただきました。 小骨を感じさせない切り付け、コリっとした食感と旨味ばかりを楽しめる見事な一カン。
こちらは、勝浦。 赤身ながら、爽やかさだけでなく脂乗りをも感じさせる、旨味のしっかりした鮪です。 美味しい。
金目鯛は、中に大葉を忍ばせて、なんともバランスのいい仕立てです。
こちらは大間。 一本釣りのため、赤身は少し焼けているとのことですが、この中トロは、お代わりしたかったぐらいにお見事! 余韻が気持ちいい。
いつもより、酢は少し柔らかめかな。 鮪の脂を切るというより、こちらの小肌へ旨味を引き継ぐ感じで、こちらもまた素晴らしい。
茹で立てのこの車海老、甘い!とっても甘い!
藁で燻した鰆。 食感がふうわりで、しっかりめに纏った藁の香りが心地良い。
味が濃厚な紫雲丹。
穴子自体が肉厚で、とても味が乗ってます!
味噌汁界の頂点に近いところに鎮座しています(^^)
デザート代わりの甘い玉子焼き。 しっとり滑らかで、これも大好き。
追加注文時に何かをオススメすることはないという大将が、「今だけだから」とご紹介してくれたのが、こちらの巻物。 この花わさび、シャープな辛味があるのにキレがいい!鮪との相性、完璧なんですけど(^^)
苦味などの複雑さも備えた「久礼」。 その分、合わせるおつまみに合わせて、いろんな表情が出てくるので、面白い♪
こちらは、あん肝のお供。 世の中でイメージされるあん肝とは、まったく別モノのクリアさですからね。 そうしたクリアさは持ちながら、どこかふくよかさのトーンが近いように感じます。
握りに入ってからは、邪魔をしないきれいなお酒を中心に。
2025/02/21 更新
2024/12 訪問
この日の西崎さん、ことさらスゴイことに(^^)
今年もとにかくお世話になった西崎さんですが、この年末に、ことさらスゴイことになってました!
大将自ら「今日はネタがいい♪」と、何度も仰っていましたし、さらには「握っていて気持ちがいい」とまで。
何度かお邪魔している中でも、そこまで仰るのは初めてでしたし、そのせいか、「あの」軽妙な客足らいもフルスロットル(^^)
これは最高のクリスマスプレゼントをいただきました♪
【つまみ】
□ 白魚の豆乳汁
□ メカジキ 平目 生の水蛸
□ 白子の葛寄せ
□ 牡蠣の酒蒸し
□ 煮蛸 子持ち昆布粕漬け
□ めひかりの炙り
□ あん肝
□ 焼き穴子
【握り】
■ 春子鯛 昆布〆
■ 泥障烏賊
■ 小肌
■ 煮蛤
■ 赤身
■ 金目鯛の漬け
■ 鰯
■ 中トロ
■ 車海老
■ 鰆
■ 馬糞雲丹
■ 穴子
□ 玉
【追加】
■ 赤身
■ 皮剥
握りを最初からお代わりしたかったぐらい、もう、全部が最高。
鰯には、びっくりしたなぁ(^^)
お酒だって、もちろん楽しい♪
ただ「合う」ではなくて、そのお酒をその料理と合わせると、どう感じられるのか。
そこまでを説明するのが大事だという大将のスタンスは、私も大賛成。
ついつい、お酒が弱い私でも、あれやこれやと頼みたくなってしまいます(^^)
美味しく、楽しい、西崎さん。
ますます絶好調です。
来年もよろしくお願いします。
冬に嬉しい♪白魚の豆乳汁。 優しく、温かい。
メカジキ、平目、水蛸。 平目と水蛸とで、違うお塩を使うこだわり様。 特に、水蛸の甘さが好み。
どこの日本料理屋さん?(^^) この季節、どこも白子が同じように出てくるからと、葛寄せで。 山芋を混ぜて、食感と風味が見事。傑作です。
シンプルな酒蒸しですが、これがまた美味しい! 大船渡の牡蠣、いいですねぇ。
煮蛸が、とっても柔らかくて味もしっかり。これは素晴らしい! さらに、お隣の子持ち昆布の粕漬け。こんな見事な粕漬けある?(^^)これ、めっちゃ好みです♪
脂乗りのいいメヒカリを炙って。 お摘みも、味や食感のバリエーションが豊かで、本当に楽しいです。
西崎さんを訪ねたことのある人なら、このあん肝の素晴らしさは皆さんご存知。 ですが、この時期のそれは、さらに別格の味わいと綺麗さ。 しっかりとハリがあるのに、口で儚く解ける。たまらぬ…
皮目からだけ50分ほど焼くという穴子。 とっても軽いパリッパリ感と、身のふっくら感の、食感グラデーション。 手間暇が、味わいにしっかり反映されています。
軽く昆布〆した春子鯛。 こちらは煮切りではなく水塩で。より軽やかさが際立ちます。 ふわふわです♪
やっぱり、この泥障烏賊は傑作! 限りなく薄く切った烏賊は、断面積が増えて甘みを感じやすく、味のバラツキを抑えるために生み出した水塩が素晴らしい。 いちいち理屈に適った美味しさです。
いつもは鮪の脂を切る役割が多い小肌ちゃん。 今回は、〆る酢を調整して、小肌自体をしっかり楽しめるこのタイミングで。 旨味がじんわりと溢れます。
蛤にはツメではなくて、はまぐりの煮汁を塗ります。 ツメの味ではなくて、蛤自体をしっかり味わえて、とても好きな仕立てです。
もう王道中の王道のおいしさ! 赤身の感動のストライクゾーンが広くない私にも、これは好みど真ん中。おかわり決定です! もっちり食感が病みつきになります。
大葉を忍ばせた金目鯛。 大葉の主張は控えめながら、ほどよく金目鯛を爽やかに食べさせてくれる、素晴らしい一貫。 これも大好きです(^^)
じゃーん! もしかすると、今日一はこの鰯かも! サイズも脂乗りも申し分なし。明らかに季節は外れているとのことですが、こんな出会いには感謝しかありません。 その身と一緒に、自分自身までトロけそう♪
赤身と同じ個体で、銚子から。 これまた、なんともバランスの良い中トロ。 まったく、くどさが無い。もっとたくさん食べたくなる中トロなんて、私には珍しい。
茹で立ての車海老。 甘さが充実しています。
藁で香り付けした鰆。 これも、ふうわり♪ 脂乗りは三重で、この繊細な食感は山形なんだそう。 藁の風味が嫌味なくて、浮ついた気分になる一貫(^^)
この、落石の馬糞雲丹、いやあ凄まじい美味しさです! 甘過ぎず香りもいい。 シャリとの一体感なんて幸せの極致! 大将が認める、この日のネタの素晴らしさを象徴する一品。
穴子も、いい味の乗り。 間違いのない美味しさです。
大好き過ぎるお味噌汁。
デザートのような玉。 これも大好物♪
お代わりの赤身。 いやぁ。これは、あらためて好みだわ。美味すぎる。
追加の皮剥。 肝が脱水されて旨味がめっちゃ詰まってます! 見た目には「そんなちょっとだけ?」とクレームを入れたいほどの少量の肝なんですが(笑)、そのインパクトが強くて、かえって好バランスなんです。
特に、つまみとお酒のペアリングは、大将の得意とするところ。 この夢心は、あん肝と。 お酒とあん肝の味わいの膨らみ方がシンクロするとのこと。幸せマリアージュです(^^)
2024/12/26 更新
2024/10 訪問
必ず前回を超えてくる凄み
嬉しくもこの度も機会をいただけましたが、西崎さんの何が凄いって、必ず前回を超える何かがあること。
常に自身の握りを疑えるのが、西崎さんの一番の強みだと思います。
どの職人さんも「これが一番」と思って供されると思いますが、「本当にそうなの?」と自身の傑作を疑う。
なかなかできない事です。
気付けば、食べログも4点台の仲間入りされていて、ますます充実されているご様子(^^)
もちろん、この日も素晴らしいランチでした!
【つまみ】
□ 蛸の柔らか煮
□ 茸のみぞれ和え
□ むかごと銀杏の茶碗蒸し
【握り】
■ 春子鯛
■ 小肌
■ 白烏賊
■ めかじきの漬け
■ 鯵
■ 鰆
■ 赤身 厚岸
■ 中落ち
■ 甘海老
■ 帆立
■ 馬糞雲丹
■ 穴子
【追加】
■ 赤貝
■ 皮剥
■ 愛媛の赤雲丹
進化の典型は、白イカ。
元々、大好きで完璧な一貫だったんです。
ところが大将は、こちらの硬めのシャリとの一体感に違和感を持つとのこと。
白イカのためだけに柔らかく炊くことはできないので、少しシャリに「工夫」を凝らしたんだとか…
なるほど。イカの甘さが、よりシャリに馴染みます。
白海老など、他の鮨ネタでも合うものがありそうですし、一カンに懸けるこの思いがある限り、これからも西崎さんの進化は止まることはなさそうです(^^)
これは、ますます目が離せません♪
「大根が主役」という、蛸の柔らか煮。 もちろん、蛸が美味しい♪
茸のみぞれ和え。 舞茸、松茸、香茸などだそうですが、もう、香りがヤバしです!秋、最高(^^)
なんだか、和スイーツみたい♪ むかごと銀杏ですが、ベースの茶碗蒸しがいつも最高にお上手なのです。
春子鯛。 硬いという皮を柔らかくするのに火を入れようとすると、今度は身まで硬くなってしまうそうで、その絶妙な加減を追求されています。 その甲斐あって、もうフワフワ♪ 水塩を塗るのも、見事な技です。
小肌。 旨味がギュッと詰まった美味しさ〜。 ずっと噛み締めていたい(^^)
元々、完璧な一貫だったんです。 ところが大将は、こちらの硬めのシャリとの一体感に違和感を持つとのこと。 柔らかく炊くことはできないので、少し蒸らすんだとか。 烏賊の甘さが、よりシャリに馴染みます。
漬けにしたメカジキ。 表面は滑らかなんですが、芯には心地良い弾力が残っていて、味はもちろん食感のバリエーションが素晴らしい!
プリプリの鯵! 行き過ぎてない、程よい脂乗り。 あさつきとの相性の良さは、まさにこの上ナシです(^^)
鰆もいい具合になってきましたねぇ。 藁の香りが、その美味しさを本当に引き立てます。
珍しいですね、水揚げされたのは厚岸だそう。 味が濃くなってきて、美味しい〜。 赤身は個人的に、他のネタと比べると「めっちゃ好み」のゾーンが小さめなんですが、これはかなり近いかも。
脂が美味しいところは、中落ちで。
甘海老は、昆布などを使って香り付けと脱水されているので、その旨味がギュギュッと詰まっています。
この帆立、美味しい〜♪ 香りはいいし、外の香ばしさと、中の生加減のバランスが絶妙すぎる(^^)
ロシア産という馬糞雲丹。 嫌味のない甘さです。
穴子自体がふっくら。味もいいですね。
いつもより、肝自体に水分がありますが、薬味との相性抜群で欠かせない一品。
【追加】の赤貝。 独特の歯応えは、やっぱりたまりません。
【追加】のカワハギ。 このカワハギも、ヤバヤバです!! なんでも、肝の味わいを高める技を編み出したそうで、それがモノ凄い説得力ありです。 身自体にも味が乗っていて、これ、最高♡
【追加】の赤雲丹。 「見栄えが悪い」という、愛媛の赤雲丹(笑)。 味が良ければ何でもいいですよね。 パーンと広がる味と香りのインパクトと、仄かな苦味。 これもやっぱり素晴らしい!
一番好きなお味噌汁かも(^^)
甘い玉もお気に入り。
これ、とても好み。
これ、「穴子専用」のお酒。 甘さも酸も強くて、単独では到底呑めませんが、穴子のツメの甘さが中和してくれることで、きれいな酸だけを残してくれます。 こういうマリアージュ、面白いですねぇ(^^)
2024/10/27 更新
2024/08 訪問
久々のディナータイムでも、その輝きは増すばかり♪
お昼でも夜でも、西崎さんのお席ならいつでも大歓迎(^^)
気持ちのいい、ほぼ握り一本勝負のランチもいい。
夜は夜で、これまた絶品のツマミと日本酒との魅惑のペアリングに溺れられるのです♪
今回は久々のディナータイム。
その真髄を堪能いたしました!
【ツマミ】
□ 若鮎有馬煮 煮蛸
□ 太刀魚 真鯛 水蛸
□ 新いくら
□ 枝豆と雲丹の養老蒸し
□ ごま鯖の和え物
□ カマスの炙り
□ あん肝
□ うなぎ 白煮の炙り
【握り】
■ めいち鯛
■ シンコ
■ 白いか
■ いしがき貝
■ 赤身
■ 鰊
■ 鰹
■ 中トロ
■ 酢〆の鱚
■ 白海老の昆布〆
■ 紫雲丹
■ 穴子
【追加】
■ 新イカ
【お酒】
・あたごのまつ ひやおろし
・ばくれん
・日高見「弥助」
・正雪
「ばくれん&ごま鯖」など、ツマミとお酒のマリアージュはもちろん楽しませていただきましたが、本丸の握りが、やっぱりどれも見事!
下世話な話で恐縮ですが、この極上のお鮨と、お酒も十分いただいて、今時では信じられないようなお値段。
正直、こちらから値上げをお願いしたいぐらい、個人的には圧倒的な満足感をいただいています(^^)
この日も、ごちそうさまでした!
■若鮎有馬煮 煮蛸 以前は稚鮎ちゃんだった有馬煮も、立派になってます。 味の染み具合が絶妙。 煮蛸も、引っかかるところがまったくない柔らかさ。 火入れが完璧です♪
■太刀魚 真鯛 水蛸 清涼感のあるお造り。 太刀魚とそれに添えられた梅肉ソースが美味しい。
■新いくら まさに出たての新いくらです。 大将は、香りの乗りが気持ち物足りないご様子でしたが、個人的には十分に満足(^^)
■枝豆と雲丹の養老蒸し 大好きな一品のひとつ。 絶妙なお出汁に溺れる、枝豆の食感や雲丹の味わいに、思わず声が漏れます♪ 山葵との相性が、また堪らぬのです。
■ごま鯖の和え物 こちらは、お供のお酒「ばくれん」と一緒にいただいて完成する一品。 大将自ら、ご自身のお料理といろんなお酒を飲み比べて、最高のパートナーを見つけてくださる。 楽しいー♪
■カマスの炙り 醤油の香りが最高なんです。 そして、衝撃の保水力、再び! これまた、カマスという魚種の美味しさを強く再認識させる一品です。
■あん肝 こちらも、西崎さんのスペシャリテ! ディナータイムはこれがある(笑) 通年、こんなに綺麗な味わいのあん肝をサーヴできるなんて、スゴ過ぎます。
■うなぎ この、器と一体になった出立ちも素敵です。 白煮にしたものを炙るそう。ふんわりと鰻らしい味わい。 こちらにもベストパートナーがいます(^^) 日高見の「弥助」くんです!
■めいち鯛 この季節のお魚ですね。 柔らかく、優しい旨味。 握りのオープニングは、静かな美味しさで始まります。
■シンコ 一枚付けですから、もう立派ですね。 それでも、柔らかなその身質と味わいは健在。
■白いか 出た!この一カンに掛ける手間暇は尋常じゃありません。 すべてのイカ料理の中で、きっとこれが一番好きです(^^)
■いしがき貝 これまた、視界に入って歓喜した鮨ネタです! 昨年いただいて、その美味しさに受けたインパクトはまだ覚えています(^^) 貝類の握りの中でも、トップクラスに好み。
■赤身 相変わらず、近海の鮪は全然戻って来ないそうで。 この日はカナダ産。 夏鮪らしい爽やかさというよりは、旨味が立ちます。 今年は夏鮪には会えず終いかな。
■にしん 前回、店内にどよめきを起こしたニシンが、この日もまた!こんなに美味しいと思わないもん(^^) 完全にデジャヴ(笑)。 早春頃には、「ひめにしん」といって、もっと食感が立つものがあるそう。
■鰹 前回も感動しましたが、これは、忍ばせたきざみ玉葱が完全にポイントですね。 かなり細かいのに水っぽくならないし、鰹を立たせてる。 素晴らしい!
■中トロ こちらも赤身と同じ個体。
■酢〆の鱚 以前にいただいた鱚より、しっかりと酢で〆ている印象。 いつもは小肌が務める、トロの後の脂切りのお役目を今回は鱚ちゃんが担っているからでしょう。 構成に意味があって、もちろんしっかり美味しい
■白海老 白海老の水分量で、シャリの硬さの感じ方も変わるとのこと。 いつもよりしっかり目に感じるのは、そういうことか。 小さな一カンに、とてもデリケートさが詰まったお料理です。
ど〜ん!
■紫雲丹 この艶かしい雲丹よ! 味も香りも素晴らしく充実しています。何より、キレイ。
■穴子 いつもの穴子ちゃんは、ふわっと口溶けがいい。
■新イカ もう大きくなって、新イカと呼ぶには立派ですが、さっぱりとクロージング。 本当は、干瓢巻きとかあん肝巻きとか食べたかったけど、満腹でした♪
■味噌汁 魚のアラで取った出汁の味噌汁。 味噌汁界の王様です(^^)
■玉 まるでデザート。 カスタードのような優しい甘さで、心地よく終演です。
■あたごのまつ ひやおろし 冷卸は、秋口のお酒だそうですが、新いくらと一緒に「走り」のマリアージュで♪ 飲み口は少しキリッとしつつ、ほんのりふくよか。
■ばくれん 超辛口のお酒ですが、ごま鯖の後にいただくと、一気にでまろやかなテイストに。 西崎さんのディナータイムの魅力の一つは、ここまで突き詰めたお酒とツマミの相性です♪
■日高見「弥助」 鰻のパートナーです。 鰻の味の膨らみ方と、弥助の膨らみ方がシンクロするとのこと。 インパクトではなく、じわりと広がる旨味がその所以でしょうか。
■正雪 いしがき貝に合わせていただきましたが、嫌味のないうまうま系なので、その後の鮪の赤身ともバッチリです(^^)
2024/08/23 更新
2024/07 訪問
「前回以上」を続けられる凄み
今回もご縁がありました、西崎さん。
幸せ〜♪
何が凄いって、季節も魚種も変わる中でも、常に前回と同等以上の満足を提供していただけるところ。
「より美味しく」を常に考え続けていなければ、決して実現できないことです。
【つまみ】
□ 胡瓜と蛸の酢の物
□ 枝豆と雲丹の養老蒸し
□ 平貝の磯辺焼き
【握り】
■ 春子鯛 昆布〆
■ 鱸
■ 白烏賊
■ トキシラズ
■ 鰊
■ 鰹
■ 中トロ
■ 小肌
■ 甘海老 昆布〆
■ 帆立
■ 紫雲丹
■ あん肝巻き
【追加】
■ シンコ
■ 赤雲丹
■ 干瓢巻き
中でも、店内がザワつくほどの動揺が広がり、お代わりのリクエストが絶えなかったのが、なんと鰊!
ニシンの握りなんて、生まれて初めていただきましたが、脂乗りといい、ほんのり残るコリッとした食感といい、衝撃。
細やかに忍ばせた紫蘇もいい仕事をしていて、大袈裟ではなく震える美味しさです(^^)
こういう、お鮨の新たな魅力を教えてもらえるって、つくづく素晴らしい料理人さんだと感服します。
【お酒】
・あたごのまつ
・しらぎく
・アルプス正宗
もちろん、他のお鮨屋さんへの興味を失くすわけではありませんが、お陰様で、少なくとも羨ましく感じることはなくなりました(笑)。
ごちそうさまでした♪
■胡瓜と蛸の酢の物 大振りなカットながら、柔らかく炊いた蛸が美味しい。 なにより、胡瓜に施された細かいお仕事が、塩梅のいいお酢との絡みを良くしていて、最高の酢の物です。
■枝豆と雲丹の養老蒸し 山芋の甘さに、枝豆の食感のアクセント。 山葵との相性が素晴らしく、とてもホッとする美味しさです。
■平貝の磯辺焼き この平貝、甘〜〜い♪ 海苔の華やかな香ばしさも素晴らしく、こちらもお見事です。
■春子鯛の昆布〆 この日はいつもよりも、シャリがほんの少しだけ硬めの炊き上がり。 ふわっふわの春子鯛との相性がちょっとだけ気になりましたが、握りのデリケートさは変わらず秀逸♪
■鱸 愛知県から、とっても味わいのキレイな鱸。いい意味で野趣がなくて、歯応えも程よい。 これまた絶品!
■白烏賊 完全に、西崎さんのシグニチャー。 この烏賊だけでお客さんを呼べるほど、唯一無二! 機会に恵まれたゲストだけが分かる素晴らしさがあります。
■トキシラズ 旨味はもちろんのこと、香りのインパクトがしっかりで、いつまでも余韻が残ります。
■鰊 これです!店内がザワつくほどの衝撃が広がりました。 ニシンの握りなんて、生まれて初めていただきましたが、脂乗りといい、ほんのり残るコリッとした食感といい、大袈裟ではなく震える美味しさです(^^)
■鰹 カツオちゃんも負けていないですよ。 爽やかですが旨味はしっかり。 刻んだ玉葱とは、長年連れ添った夫婦のように、完璧に馴染んでます(^^)
■中トロ 意外と、西崎さんで直球の中トロは珍しいかも。 近海は全滅に近いとのことで、樋長さんからカナダの個体を。 この時期、これだけ味の乗った鮪をいただけるのは、なんともありがたいです。
■小肌 いつもながら、鮪の脂を切るために、しっかりと締めて。 それでも、噛むと滲み出す旨味は、ちゃんと主張があります。
■甘海老の昆布〆 しっかりと水分を抜いてあるとのことで、甘海老のあのべちゃっとした感じが皆無! 身の締まりと共に、甘さと旨味の凝縮感が増していて、これも本当に美味しい♪
■帆立 藁で燻していますが、香りの品がいいんです。 これまた、しっかりと味が濃い!
■紫雲丹 カネシン水産さんから。 こりゃあ、いい雲丹ですわい。紫だから香りが高いのはもちろんですが、味がしっかりしてる。 美味しいぞ♪
■穴子 安定の美味しさです。
■あん肝巻き これも、西崎さんお得意のあん肝巻き。 薬味とのバランスが絶妙で、毎回の楽しみの一つです♪
もう、大好きすぎるお味噌汁♪
デザートのような玉は、この日は少ししっかりめの焼き。 もう、カステラやん(^^)
【追加】シンコ 季節モノですからね。 かわいいシンコちゃんを5枚重ねて。柔らか〜い。
【追加】赤雲丹 「木の香りが移ってしまった」とのことでしたが、たしかに。プラケースの所もありますもんね。 ただ、赤雲丹らしい美味しさは存分にあります。
■干瓢巻き 美味しいお店は、何でも美味しい(^^) 優しい味付けで柔らかな干瓢。これまたベスト干瓢を更新か?
「究極の食中酒」を目指しているというだけあって、とても優しい。
こちらは、最初は少しふくよかながら、キレがいい。 ネタの味わいのボリュームが増してくる後半に向けて、とてもいいです。
アルプスからイメージする透明感が、しっかりと反映されていて、こちらも万能です。 これも好み♪
2024/07/21 更新
2024/06 訪問
もはや、一分の隙もなし
確かな素地の先に、土台のしっかりしたご自身の城を構えたばかりの当初から、それは説得力のあるお鮨を供されていらした西崎さん。
それが特に最近では、ご自身の探究の方向性と求める味わいとが、大将の中でガッチリとした手応えとなって、握りに表れているように感じます。
もはや、一分の隙も見当たりません。
強いてのツッコミどころといえば、大将の適当なユーモアセンスぐらい(^^)
【つまみ】
■ 稚鮎の有馬煮
■ 蛸と胡瓜の酢の物
■ 枝豆と雲丹の養老蒸し
【にぎり】
□ 昆布〆の春子鯛
□ 鱸
□ 泥障烏賊
□ 本鱒の漬け
□ 鰯
□ 鰹
□ 赤身
□ 中落ち
□ 小肌
□ 白海老の昆布〆
□ 紫雲丹
□ 穴子
□ あん肝の巻物
【追加】
□ 赤雲丹
□ とろたく
この日も、すべての握り、そして流れに大満足!
素晴らしかった。
それにしても、下北沢と代々木上原に挟まれているのに、本当に静かだなぁ、東北沢(^^)
この場所にあるのも、お気に入りです。
■稚鮎の有馬煮 山椒の香りと肝の苦味、稚鮎の魅力が詰まってます。
■蛸と胡瓜の酢の物 とにかく蛸が柔らかい♪低温の火入れなのかな。 爽やかで、夏を感じますねぇ。
■枝豆と雲丹の養老蒸し 茶碗蒸しもお得意ですよね。 弾けるような枝豆と雲丹の甘さが、山葵で引き立ちます。
■軽く昆布〆した春子鯛 もうね、ふうわりですよ。ふうわり♪ 真鯛の筋肉質な魅力とは対極にある、赤子と触れ合うような繊細さです。 うっとりします。
■鱸 出始めだからか、ときどき出会うゴリッとした食感とは無縁の優しい弾力。そして、旨味はしっかり。
■泥障烏賊 出た!私の中の最高イカ料理(^^) 際立つ烏賊の甘みとシャリの塩味。そして優しく香る酢橘。渾然一体となれば口内を至福が支配します。
■本鱒の漬け こちらも、鱒らしい柔らかさに、より円やかなシャリがピタリと寄り添います。
■鰯 脂乗りが抑えられている分、香りが鮮烈! 低めの温度にすることで、口に入れた後にそれがより際立つように感じます。
■鰹 うん、ねっとり甘くて美味しい! 燻した香ばしさが、シャリの隙間に広がりますねぇ。
■境港の本鮪 赤身(テンパネ) これはいい鮪です。小ぶりの魚体が多いという境港で160kgオーバー。 何が素晴らしいって、巻き網なのに身がまったく焼けていない! もう初夏ですが、爽やかさより旨さです♪
■中落ち 同じ個体です。バランスがいい。 脂乗りがよかったので、赤身寄りも混ぜているそう。 さすがです。
■小肌 身が痩せる時期だそうですが、そのタイミングならではの良さがあります。
■白海老の昆布〆 小肌で鮪の脂を切るからこそ感じられる、白海老のリッチな甘さと旨み。 これも見事ですね。
■紫雲丹 すんごい香り(^^) 雲丹ソースをいただいているかのようなシャリとの一体感、群を抜いています。
■穴子 身質はさっぱりしていますが、旨みは充実。 穴子も美味しくなってきました。
■あん肝巻き あん肝も西崎さんのスペシャリテのひとつ。 紫蘇、海苔との相性も最高です♪
■愛媛県産の赤雲丹 これも、目の覚めるようなとんでもない美味しさです!いつまでも香る。しばらく口に何も入れたくなくなる(^^) ほのかな苦味と甘さの相乗効果で、絶品。
あの素晴らしい鮪を贅沢に(^^)
この、デザートのような玉。大好きですねぇ。
お味噌汁も、人生トップクラスに好み。
キリッとした爽やかさながら、養老蒸しといただくとふくよかさが増します。 日本酒でのこうしたマリアージュは、他所ではあまりお目にかかれません。
お鮨には、やっぱり辛口(^^)
日高見。 山田錦の母系のお米で造られるそう。 幾分ふくよか。 本数が少なく、とても貴重品とのこと。
同じく日高見。 こちらは山田錦の父系のお米なんだそう。 比べると、幾分爽やか。 小肌といただきましたが、お酢の爽やかさにはこちら。 後から追いかけてくる旨みには母系が。 どちらも合いますよー。
2024/07/20 更新
2024/05 訪問
「こんなの食べたことない!」が待っている(^^)
今月も、大好きな西崎さんのお席にご縁がありました。
ありがたや〜(*´∀`)♪
本当にどれも美味しくて、以前にいただいた握りでさえ、今も記憶に残っているネタがたくさんあります。
パーン!と目が覚めるようなインパクトのある美味しさがあったかと思えば、しみじみとじんわり押し寄せる美味しさがあったり。
ランチは、ほぼ握りのみということもありますが、「おーっ♪」とか「んー!」とか唸っていると、本当にあっという間に至福の時間が終わってしまいます(笑)。
【つまみ】
□ 稚鮎
□ 岩海蘊
□ 浅利出汁と海苔の茶碗蒸し
【握り】
■ 鱚
■ 泥障烏賊
■ めひかり
■ 鯵
■ 本鱒
■ 鮪 はがし
■ 小肌
■ 鮪 中落ち
■ 白海老の昆布〆
■ 帆立
■ 馬糞雲丹
■ 穴子
■ あん肝巻き
【追加】
■ 白甘鯛の昆布〆
■ 地雲丹(紫雲丹)
こんな泥障烏賊、食べたことないし、絶対にこちらでしかいただけません!
イカを使ったすべてのお料理の中で、この一貫が一番好きかも。いや、好きです!(^^)
元々、超極薄に切ったイカを6〜7枚重ねるだけで、すでに神技なんです。
以前はそれを、お塩と酢橘で供されていましたが、今回は、液体の何かをサッとひと塗り。
「…ん?」
透明ですから、煮切りではありません。
なんと!「水塩」を作ってしまったそう!
以前の仕立てだと、酢橘の1、2滴の塩梅で味が変わってしまうのと、塩のちょっとした乗せ方も影響するとのこと。
水塩に酢橘を搾ることで、絶妙かつバラツキのない仕上がりになるんだとか。
水塩を味見させていただきましたが、単独だととても塩味が強いんです。
ただ、それが泥障烏賊と一緒になると、その甘味をこの上なく引き立てて、他では味わえない極上の一貫に昇華するのです♪
つい先日伺った時には、まだ普通にお塩を使われていましたから、常に「もっと美味しく」の追求していることを、まさに象徴するような逸品。
科学的な味わいの解釈からのアプローチも含めて、きっと、万事がこの調子でしょうから、美味しさでゲストが唸りと歓声を上げ続けるのは、嬉しい必然なのですね。
西崎さん。ますます目が離せない、素晴らしい職人さんです♪
■稚鮎 今年の鮎初めです(^^)。 甘露煮とは違って、鮎自体の美味しさをふんわりと表現されていて、美味。
■岩海蘊 まろやかなお酢と、シャキシャキと食感が楽しい岩海蘊。これも大好き。
■浅利出汁と海苔の茶碗蒸し 浅利出汁がしっかり、海苔の香りもしっかり。 山葵を溶かすと香りが優しくて、何でもかんでも上手過ぎです(笑)。
■鱚 以前にいただいた鱚とは、少し仕立てが違うのかな。 軽やかで、なんとも浮遊感のあるオープニング! 始まりますよー♪
■泥障烏賊 こんな泥障烏賊、食べたことないし、絶対にここでしかいただけません! イカを使ったすべてのお料理の中で、この一貫が一番好きかも。いや、好きです!(^^)
■めひかり 珍しいネタの時は、魚種を明かしてくれません(^^) メヒカリって、生で食べるんですね。 青魚のような脂の美味しさがあるんですが、後味は爽やかなんです。 これ、美味しい〜♪
■鯵 愛媛からだそうですが、弾力がぶりんぶりん(^^) 前回よりは少しだけ温度が高めで、甘さを感じやすくなっています。 うんめぇ〜!
■本鱒 うって変わって、食感のコントラストを楽しむ、ネタもシャリも、ふわっふわの握り。 鱒の香りの広がりと余韻の長さが、穏やかな気分にしてくれます。
■はがし 色気があって、艶々です♪ 稀に、スジが気になるトロもありますが、はがしなら旨味だけを楽しめるので、大歓迎!
■小肌 酢の締め方が抜群です。 はがしから中落ちに行く前に、一度リセットするために挟むとのことですが、もちろん、握りとして小肌自体が美味しい! 一カンごとに、しっかりと意味を持たせていますね。
■中落ち トロトロの中落ちですが、海苔の香りと硬さが余計とのことで、軍艦にはしません。 その恩恵は、シャリと、この鮪との口内での一体感♪
■白海老 昆布〆にはしてあるのですが、ほんのりと後味に感じるぐらいに優しく。 あくまで、白海老自体の美味しさを引き立てます。 こちらもまた、シャリとの一体感がお見事。
■帆立 帆立は、藁で燻して。こちらも優しく握ることで、シャリとシャリとの間からも薫香が立ち昇ります。
■馬糞雲丹 浜中産です。旨味・甘味ともに充実しているのですが、あの、もったりした甘さではなくて、品があります。 なんともバランスのいい馬糞雲丹です♪
■穴子 優しいお味で炊いて、穴子自体の味わいを感じさせながら、甘さはツメで補う感じ。 ふっくらです♪
■あん肝巻き 大将お得意のあん肝を巻物で。大葉や茗荷がとてもいいお仕事をしてくれます。 美味しいのです!(^^)
■白甘鯛 お上品な、白甘鯛のイメージそのもの♪ ハリツヤもあって、嫌味のない甘さ。香りの余韻が長くて、まさにお口が欲しがっていた味わいです。 そして、美しい…
■地雲丹(紫雲丹) 地元で消費される雲丹だから「地雲丹」と言うそうで、青森県の大畑のもの。 きれいな箱詰めなんかされていませんが、これは美味しい! 少し尖った香りの個性もあるのですが、旨味も豊か。
幸せなお味噌汁に…
幸せな、甘い玉子焼き♡
辛口ですが、ふくよかさも備えています。 大将からは、「泥障烏賊と抜群に合う」とのことでしたが、広がっていく泥障烏賊の甘さと、「あたごのまつ」のふくよかさが、シンクロする感じで楽しい♪
こちらは、穴子に合わせて。 単独では紹興酒のような甘さを持っているのですが、穴子のツメの後にいただくと、それが中和されて蒸留酒っぽさも出てくる。 お酒を、鮨ネタ単品に合わせるなんて、すごい探究心です!
2024/05/14 更新
2024/03 訪問
突き抜け始めています♪
なんと、今月2度目の西崎さん。
へへ…(^^)
前回は、お酒と主にツマミとのマリアージュを堪能させていただきましたが、今回は握り中心のランチタイム。
握りへのこだわりは、昼も夜も変わりなし!
その手から放たれる傑作を、むしろストレートに楽しみます♪
そして、その握りたちが成熟度を増して来ていて、ちょっと一段階上のフェーズに来ている気がします。
はっきり言って、猛烈に美味しい!
□ 蛸の柔らか煮
□ 岩海蘊酢
□ 浅利出汁と海苔の茶碗蒸し
■ 白魚 昆布〆
■ 泥障烏賊
■ 鯵
■ 桜鱒の漬け
■ 水蛸
■ 赤身
■ 中落ち
■ 小肌
■ 車海老
■ 帆立
■ 紫雲丹
■ 穴子
【追加】
■ 赤貝ひも
■ トロたく巻き
一貫ごとにめっちゃ美味しいだけでなく、味わいのバリエーションも全体の流れも素晴らしい!
正直、この価格帯でこれ以上期待できるものは、もはや何もないほどに充実しています。
幸せの鮨ランチ、ごちそうさまでした♪
「大根が主役」という、蛸の柔らか煮。 大根ももちろん美味しいし、蛸も柔らか〜い♪
岩海蘊酢。 シャッキシャキの食感が、とても小気味いい♪
浅利出汁と海苔の茶碗蒸し。 海苔の香りが高く、味わい浅利の絶品出汁。 山葵との相性が素晴らしく、最っ高の茶碗蒸し(^^)
いきなり来たー! 白魚の昆布〆ですって(^^) 水分をしっかり抜くことで、このピーンとしたフォルムと、充実した苦味が際立ちます。 春は苦味の季節。最高です♪
見て!超薄切りの技はもちろん、あの「ちょこん」としたお塩♡ 口の中で少しずつ泥障烏賊と合わさって、絡みつくような甘さを引き立てるのです。
ぶりんぶりんの食感を楽しむために、あえて包丁は一筋だけ。脂乗りは優しく、絶妙な美味しさ! 割としっかりとネタを冷やして、「模索中」と言いますが、この辺りの温度へのこだわりは、お師匠譲りでしょうか。
打って変わって、こちらはふんわ〜りの桜鱒の漬け。 ふわっとしつつも、少しパサついたものもありますが、こちらは見ての通りの保水力もあって、しっとり。 美味しい♪
その名の通り、瑞々しさ全開の水蛸!インパクトあるなぁ。 こんなに柔らかい水蛸、私は経験ありません。 このサイズで、噛むのにノンストレスの美味。
桜鱒と同じく、赤酢がしっかりの方のシャリで。 今回も、さび抜きです。 まだ春ですが、夏鮪のような爽やかさを纏って、好みの赤身。
鮪の脂の美味しさは、こちらの中落ちで。
中落ちの脂を切る意味でも、しっかり〆ていますが、それが中まで入りつつもパサつかない絶妙な塩梅。 この小肌は、本当に旨い!
食感といい、甘さといい、この日も見事な車海老! 美しさは美味しさです(^^)
帆立の藁焼き。 手渡しシリーズは、どれもふんわりと柔らかい握り。 特に、香りまで楽しめるネタが多いです。 当然、この帆立もご多分に洩れず♪
この紫雲丹、香りというよりも旨味が衝撃的。 ホントに、味の広がりがもの凄いんですけど!
こちらも、いつもと同じく、ふんわりと美味しく炊かれた穴子ちゃん。
これまた名物の、あん肝。 今回は、大葉がよりしっかり効いている印象で、またまた絶品の巻物です!
デザートのように甘い玉♪ これも大好き。
何度いただいても、最高に美味しいお椀。 ひと口飲めば、「はぁ〜」と、癒しの溜め息が漏れます。
追加した、赤貝のひも。 今回も、山葵の代わりに、大葉とかいわれ。 赤貝の身でいただくよりも、ひもの方がその仕立てがよりフィットする気がします。 たまらぬ…(^^)
こちらも追加分の、トロたく巻き。 トロとたくあん。誰が考えたか、最高の組み合わせ♪
清々しくて、とても好みの初亀。
「最近、急激に良くなった」という、しらぎくの「斬辛」。 少しピリッとする辛さが、赤身の爽やかさにもピッタリ。
亀の海の季節醸造、「春うらら」。 親しみやすい甘さがあって、旨味の濃い後半の鮨ネタたちとも良く合います♪
2024/05/12 更新
2024/03 訪問
「当たり前」を疑うことを忘れない、貪欲な探究心が生み出す至高の握り
常に、「もっと美味しく」の追求を失わない西崎さん。
ほとんどの職人さんにとって、つけるのが当たり前になっている山葵さえ、「赤身の香りには邪魔になる」と思えば、今回のように「さび抜き」で供されます。
この赤身が、山葵がない物足りなさは微塵もなく、むしろ鮪の香りの余韻が長いこと!
とても素晴らしい♪
赤貝も同様で、こちらは山葵の代わりに、かいわれと大葉。余韻を爽やかに〆てくれます。
既存の「当たり前」に無思考で従わないからこその美味しさが、西崎さんにはあるんです!
□ 浅利出汁と海苔の茶碗蒸し
□ お造り(桜鱒・真鯛・水蛸)
□ 蛸 蛍烏賊
□ 酢の物(鰯・玉葱・ピーマン)
□ 槍烏賊 黄身おぼろ 菜の花
□ えぼ鯛の炙り
□ あん肝
□ 焼き穴子
■ 春子鯛の昆布〆
■ 泥障烏賊
■ 鰆
■ 蛤
■ 赤身
■ 中トロ
■ かんぱち
■ 小肌
■ 車海老
■ 平貝
■ 紫雲丹
■ 穴子
追加
■ 赤貝
そして、今回の驚きが、お酒のペアリング!
正直、お鮨屋さんでのお酒に、マリアージュなんて期待していませんが、フレンチやイタリアンの下手なワインペアリングよりも、よっぽど説得力がありました!
【お酒】
◆ 三諸杉…
「みむろ杉」は馴染みがあると思いますが、漢字のこちらは奈良の地元限定ラベル。
中身も当然違う造りで、フレッシュな酸が生き生き。
これを、西崎家に伝わるという、鰯の酢の物と合わせるのです。
三諸杉が一気に丸くなり、ふくよかさと芳醇さが顔を出すんです。素晴らしい♪
◆ 櫻正宗…
単独ではアルコール感が強く、正直好みとは遠い造り。
ところが、「あん肝専用」と大将が言うだけあって、あん肝と合わせると、初口こそ、あん肝を打ち消すインパクトなのですが、余韻であん肝が返ってくると言う不思議な感覚。
あん肝を二度楽しめるような贅沢感♪
◆ 安東水軍…
こちらは、焼き穴子と。
「味わいの膨らみ方が、穴子と一緒」との大将の言葉通り、皮目からだけ火入れして旨味を引き出した穴子の広がりに、この安東水軍がタンデムに付いてきます♪
そして、握りに入ってからは、最後半の甘み・旨味が強いネタにはピンポイントの一献が用意されますが、それ以外はお鮨を邪魔しない優しいラインナップ。
ほぼ握りで構成されるランチとは異なる、ディナータイムだからこそ満喫できる「鮨 西崎」の楽しみ方を教えていただきました!
一箇所にとどまらない、大将の姿勢に感服です(^^)
■浅利出汁と海苔の茶碗蒸し いきなり最高のオープニング♪ 山葵合う〜(^^)
■お造り(桜鱒・真鯛・水蛸) 寝かせて、ねっちりした鯛が美味い!
■蛸と蛍烏賊
■酢の物(鰯・玉葱・ピーマン) 大将のお宅に伝わるお料理だそう。こちらと三諸杉とのマリアージュは新鮮です♪
■槍烏賊 黄身おぼろ 菜の花 中に詰まってる、とろりとした食感の卵がアクセントになって、これ美味しい♪
■えぼ鯛の炙り 最近、お気に入りのお魚です。
■あん肝 本当に、こんなに綺麗なあん肝、そうそうお目に掛かれません。 これが、なんともクセのある櫻正宗との、不思議な相性の良さを発揮するんだから面白い(^^)
■焼き穴子 皮目のパリパリ感と身の柔らかさ、合わせて美味しい一皿。 あん肝のペアリングと違い、こちらは安東水軍との同系統の馴染みやすさで、とても素直なマリアージュ♪
■春子鯛 いつもながらの、優しくふわんふわんな空気感。 美味…(^^)
■泥障烏賊 これぞ、技。 まだやるの?と思うほどに、薄く、薄く… 上から包丁を入れても甘さは引き出せると思いますが、あくまで食感までも追求した、西崎大将のスペシャリテ。
■鰆 前回もこの鰆には感動しましたが、今回も♪ 甘みと、藁の香りが絶妙なんです!
■蛤 今回、絶品中の絶品だった中の一貫が、この蛤! 硬くならない低温での火入れ。そして、ツメではなくて蛤の出汁を塗るんです。 ツメに邪魔されず、蛤そのものの味わいを柔らかい食感で楽しめる、最高の握り♪
■赤身 活縄餌(いけばえ)という漁法で獲った個体だそう。 香りの良い赤身の風味を邪魔しないよう、あえての「さび抜き」で。 これがまた、山葵の物足りなさどころか、鮪の香りがなんと長続きすることか!
■同 中トロ とってもバランスの良い中トロちゃんです♪
■かんぱち この日一番の衝撃は、このカンパチ! 20kgオーバーというその個体を2週間熟成。 ひたすら甘くコクのある脂なのに、まったくくどくない!というか、むしろ爽やか♪ なんとも鮮烈で印象深い一貫!
■小肌 カンパチの脂を切る役割も込めて、しっかり目の酢〆。 たしかにスッキリ♪
■車海老 他所と違いがなさそうに見える車海老だって、色の鮮やかさよりも美味しさを追求して、ほんのり生食感も残してます。これもうまいなぁ♪
■平貝 あえて海苔には巻かず、平貝そのものの美味しさで直球勝負!
■紫雲丹 本当にふんわりと握ります。 米粒と米粒との間の空気からも、華やかな雲丹の香りが広がるよう。
■煮穴子 こちらも、ふうわり♪ 甘みのしっかりしたツメで、後半にしっかりとした強さを演出。
■赤貝 こちらは山葵の代わりに、かいわれと大葉で。華やかな赤貝の余韻を爽やかに〆てくれます。
■玉 いつも、デザートのような優しさでまとめてくれる玉。 これ、大好物(^^)
■味噌汁 魚のアラの出汁から作るこの一杯が、なんと美味しいことか。
大将が奈良への旅行で出会ったという「三諸杉」に始まり、この日は、ツマミと日本酒の渾身マリアージュで楽しませていただきました! 最高〜♪ お酒弱いのに、呑み過ぎたぞ(笑)
2024/03/09 更新
2024/01 訪問
やっぱり、ただただ旨い!
今年の鮨初めは、お気に入りの西崎さんから。
西崎さんは握りが本当に繊細で、お鮨本来の魅力である、ネタとシャリの口内融和の幸せをあらためて噛みしめさせてくれます♪
この日も、もちろん見事過ぎました!
特に…
・極薄で甘さを引き出した”泥障烏賊”
・脂が爽やかに美味しい、”トロ鰆”
・嫌味と無縁の脂乗り、絶品”いわし”
・爽やかさと艶やかな脂が共存する”メジマグロ”
・風味と甘さがこの上なく豊かな”白海老”
・旨味ノリノリの”白甘鯛”
・旬の美味しさ全開の”カワハギ”
・なんとも華やかな”紫雲丹”
…などなど、数えたら全部になってしまいそうなほど、枚挙に暇がありません(^^)
ちなみに、このラインナップで13,000円ですぜ。
信じられまへん…
□ 蛸の柔らか煮
□ 海鼠酢
□ 湯葉と蟹餡の茶碗蒸し
■ 春子鯛の昆布〆
■ 泥障烏賊
■ トロ鰆
■ メカジキの漬け
■ 鰯
■ メジマグロ
■ 本鮪の中落ち
■ 小肌
■ 白海老の昆布〆
■ 帆立
■ 馬糞雲丹
■ 穴子
■ あん肝巻き
【追加】
■ 白甘鯛の昆布〆
■ かわはぎ
■ 紫雲丹
後から気づけば、赤身も中トロも大トロもナシ。
ですが、まーったく物足りなさを感じさせない完成度のストーリー。
食いも食ったり、渾身の16貫!
ただただ美味かった♪
西崎大将、今年もよろしくお願いします。
■蛸の柔らか煮
■海鼠酢 これは懐かしい&嬉しい♪ ほんのり甘さのあるお酢で仕上げた海鼠。 最近は食する機会もめっきり減りましたが、コリコリ食感は変わらず最高!
■湯葉と蟹餡の茶碗蒸し うまうまです(^^)
■春子鯛の昆布〆 ほんのり昆布を乗せて、塩と酢橘で。 なんて爽やか〜♪
■泥障烏賊 いつもは白烏賊での仕立てを泥障烏賊で。 包丁のお仕事で立てる甘さも素晴らしいですが、この極薄を咀嚼することで広がる甘さも鮮烈!
■トロ鰆 三重の鰆。答志島でしょうか。 この、皮目を炙って引き出された脂が、爽やかと言えるほどにスッと入ってくる旨さ。 マイベスト鰆かも♡
■メカジキの漬け お鮨であまりいただく機会のない、淡白な魚種ですが、漬けの塩梅の具合がいいのか、煮切りとの相性がいいのか、これまた旨し!
■鰯 マイベストと言うなら、この鰯か! 脂乗りのいい鰯は時にドロっとした口当たりになることがありますが、これは、嫌味のない脂と旨味、適度な弾力で本当に絶品!
■メジマグロ 最近、こういうふくよかなメジがとても好きになってきました♪ ねっとり食感と妖艶な舌触り、爽やかさと脂乗りの共存。 たまらぬ…
■中落ち この日は、本鮪はこちらの中落ちで。
■小肌 旨味しっかり。
■白海老 昆布で旨味を控えめにサポートして、風味と甘さがこの上なく豊かな白海老。
■帆立 藁で燻して、鼻腔が喜ぶ美味しさ。
■馬糞雲丹 北海道の落石町から。シャリと溶け込むと、何故にこんなに幸せになるのだろうか(^^)
■穴子 ツメには少し水飴とか使ってるのかな。甘めなので、煮汁は優しく、バランス良きです。
■あん肝巻き ただでさえ、スペシャリテとも言えるあん肝ですが、さらに旬ですからねぇ。問答無用でしょう。
■味噌汁 猛烈に好きなヤツです♡
■玉 デザートはいりません♪ 甘くてカスタードのような幸せです。
■白甘鯛の昆布〆 旨味がノリノリです! これ、白甘鯛の味と香りの余韻がハンパないです!
■かわはぎ いつもの限られた漁法のカワハギちゃん。 季節的にも、これ以上には出会えないであろう美味しさです。 大将のシャリとの相性も最高♪ 願わくば、もう一貫(^^)
■紫雲丹 これまたフワリ。「悦」です♪ 雲丹は、めっちゃ華やかで弾けるような香り! すごいな、これ。
この日は、お酒はたまたま「青森祭」♪ 王林ちゃんが喜びそう(^^) そして私も大歓迎! どれもこれも爽やかで繊細な造り。全部とても好みでした。
2024/01/14 更新
2023/11 訪問
握りもトークも程よい軽さが良き♪
相変わらず、インターホンを押すのにちょっとした勇気がいる入口(^^)
開けていただいたら地下へ降りて、親しんだ席に収まります。
このところランチ訪問が続いたので、摘みからいただくのは、結構久しぶりの西崎さん♪
□はツマミ、■は握り、※は特に気に入り
□ 煮蛸
□ 湯葉と蟹の茶碗蒸し
□ 鰤 水蛸 平目 石川芋(きぬかつぎ)
□ 牡蠣
□ いくら
□ カマスの炙り
□ 鯖巻き
□ あん肝 ※
□ うなぎ
■ 春子の昆布〆
■ 白烏賊
■ 煮蛤
■ 金目の漬け
■ 大間産 赤身
■ 白糠産 中トロ
■ コハダ
■ 車海老 ※
■ 黒むつ ※
■ 秋刀魚
■ 浜中産 馬糞雲丹
■ 煮穴子 ※
【追加】
■ カワハギ ※
■ トロたく
もちろん、ネタにもよりますが、ふわりと軽めの握りが好みで、ネタとシャリの一体感が気持ちいい♪
軽妙にゲストをイジる客あしらいも、またお見事。
店内は常時笑いも絶えません(^^)
握りもトークも程よく軽いのが、なんとも後を引くお鮨屋さんです!
■カワハギ 一般的に、肝の味で楽しむ握りですが、こちらのカワハギは身自体もとても美味しいとのこと。 実際に、程よい弾力も心地よく、これは最高!
■煮蛤 低温で火入れすることで、ふっくらと。 蛤そのものの味わいが、口いっぱいに広がるー。
■車海老 これまた、甘さが引き立つ絶妙な火入れです。 なんでしょう、このキレイな甘さは♪
■煮穴子 ツメの塩梅もいいのですが、穴子自体にしっかりと旨みが乗ってます!
■煮蛸
■湯葉と蟹の茶碗蒸し
■お造り(鰤 水蛸 平目)
■牡蠣 ぷっくら、最高!お出汁まで完飲必須の美味しさ。
■いくら 塩で少し味付けをする程度で、いくらから感じる鮭っぽさを楽しむとのこと。
■炙りカマス
■鯖巻き うまし!
■あん肝 いつもの。 こちらは、西崎さんの夜のスペシャリテですね。 プルンとした食感。なんの臭みも感じさせない逸品です!
■うなぎ
■春子鯛の昆布〆 身自体が柔らかい春子なので、握りもふんわりと。
■白いか おそろしい手間ひまで握られる大将のスペシャリテ。 塩、酢橘の酸味の後に、白いかの持つ甘味が存分に押し寄せます!
■金目の漬け 実は、中には大葉が仕込まれています。 コクのある金目を爽やかに、バランスの良い一カン。
■大間の赤身
■白糠の中トロ
■こはだ 中トロの脂乗りがしっかりしているので、それを切るために強めの〆具合。
■黒ムツの藁焼き 手渡しじゃないと崩れてしまうほどに、ふわりと。 藁焼きの香りがエアリーなシャリを包んで、なんとも美味しい!
■秋刀魚 山葵の代わりに、肝ソースを挟んで。
■浜中の馬糞雲丹 養殖のイメージもある浜中ですが、こちらは天然。 甘さを追求した養殖とは違い、こちらは華やかな香りも湛えて美味♪
■トロたく トロが脂乗りが強かったので、握りよりもこちらがいいのでは?とオーダー。 うん、沢庵や海苔といただいた方が塩梅がいい♪
■玉 とろりとした食感と甘さで、もうデザート!
2023/11/10 更新
2023/08 訪問
一カンに掛けるには割に合わない手間を惜しまない
前回に引き続き、この日はお気楽な休日のお鮨ランチ。
お昼はほぼ握りのみです。
おつまみもいいですが、すぐに握りが目の前に供されるのは、やっぱり嬉しい♪
特に、西崎さんのシグニチャーともいえる「白いか」は、本来とても甘く美味しいながらも、その身の硬さ故に鮨ネタには不向きだとのこと。
それを極薄切りにし、6枚ほど重ねることで、見事なネタへと昇華させた一品。
美味しくするためなら、一カンに掛けるには割に合わないような手間も惜しまない、素晴らしい大将の心意気が詰まった握りを、この日も堪能できました♪
◇はつまみ、◆は握り、※は特に好み(ほぼ全部)笑
◇ 岩海蘊と蛸の酢の物 ※
◇ 白バイ貝の酒煮
◇ 枝豆と雲丹の養老蒸し
◆ シンコ
◆ まごち
◆ 白いか ※
◆ 酢〆の鱚 ※
◆ めかじき
◆ 鰯 ※
◆ 赤身 ボストン
◆ 中落ち ※
◆ 白海老の昆布〆 ※
◆ 藁で燻した帆立
◆ 紫雲丹 ※
◆ あん肝巻き ※
◆ 穴子 ※
【追加】
◆ イシガキ貝 ※
◆ 紫雲丹 ※
全体的に、小ぶりな握りも嬉しい♪
口の中での、シャリとネタの一体感をより感じやすい気がします。
美味しかった!
繁華街の喧騒とも無縁の東北沢。
ホント、上機嫌で帰れるお鮨屋さんです(^^)
シンコ。 酢の塩梅が素晴らしく、バランスの良いシンコです。
コチ。 独特の身の締まりが魅力ですよね。じんわりと滲み出す旨味が好きです。
西崎さんのシグニチャーともいえる「白いか」。 身質の硬い白烏賊を極薄切りにし、6枚ほど重ねることで、見事なネタへと昇華させた一品。 甘さが際立って美味しい!
この日一番の衝撃は、この酢〆の鱚!! 皮目の旨味、食感、シャリとの相性。目の醒めるような美味しさです! ああ、また食べたい(^^)
メカジキ。 少し炙って。
鰯。 ちょっと記憶にないぐらいに、トロリと脂乗りのいい鰯♪それも嫌味のない美味しい旨味。 シャリとこんなに相性のいいネタも、そうそうないんじゃ?(^^) 最高!
赤身。 この時期はボストン。近海の爽やかな夏鮪も好きですが、こちらもまた良さがあります。
中落ち。 う〜ん♪無理に中トロの握りをいただくよりも、甘さが充実していていいかも。美味しい。
白海老。 シャリとネタとの境目が分からないほどの一体感は、そのまま味わいにも♪ 甘さは美味しさ。これまた見事な一カンです。
藁で燻した帆立。 帆立の裏には、ふんわりと柔らかく握られたシャリが隠れています。 もちろん、抜ける薫香が心地いい〜。
むらさき(たぶん三陸)。 爽やかで気品ある雲丹ですねぇ。美味しい!
あん肝巻き。 夜のつまみで供される、プルンプルンの絶品あん肝を巻物に。甘辛く炊く調味料の味じゃなくて、あん肝そのものの美味しさなんです。 たまらん…(^^)
穴子。 旬からは少し外れていると思いますが、ふわふわ食感と絶妙な炊き加減で、本当に美味しい♪
【追加】イシガキ貝。 これ、ホントに最高!!勝手に唸っちゃう。 なんという香り高さ、食感、旨味!
【追加】むらさき(たぶん北海道)。 こちらは産地違いの紫雲丹。これまた、香りが立ってますね!幾分甘みとコクが、こちらの方が豊かでしょうか。 素晴らしいなぁ。
岩海蘊と蛸の酢の物。 岩海蘊のシャキシャキした食感、たまりません(^^) たこも柔らかくて美味しいし、いきなりインパクトのある一皿!
白バイ貝の酒煮。
枝豆と雲丹の養老蒸し。 ふくよかな美味しさで胃袋を温めてくれます。
玉。 何じゃ、これ?この玉、トロトロでものすごい美味しい! 何から何まで、なぜにこんなに旨い?(^^)
お酒も充実してます!
2023/08/06 更新
2023/03 訪問
ぷはぁ。やっぱり西崎さんは美味しい♪
この日は、お気に入りの「鮨 西崎」さんへランチ訪問です。
お昼にお鮨って、なんか盛り上がる(^^)
握りメインのランチは初めてでしたが、もちろん手抜きなしの全力握りで、帰路も余韻を引きずり続ける美味しさでした!!
いただいたのは、↓の通り。
□はつまみ、■は握り、※はとくに秀逸
□ のれそれの茶碗蒸し
□ 鰯の酢の物
□ 白バイ貝
■ 白魚の昆布〆 ※
■ 白烏賊 ※
■ 春子鯛 昆布〆 ※
■ めぬけ 赤シャリ
■ 本鱒(桜鱒)の漬け
■ 勝浦の本鮪 赤身 ※
■ 同 中トロ
■ 〆鯖 白板昆布 ※
■ 車海老
■ 帆立 ※
■ 紫雲丹 ※
■ あん肝巻き ※
■ 穴子
□ 玉
【追加】
■ 甘鯛の昆布〆
■ 赤身
■ 紫雲丹
西崎さんのツマミには、マイベスト唐墨や、トゥルンとした絶品あん肝があるので、夜は夜で魅力満載なのです。
ですけど、すぐに握りにありつけるランチも、これはこれでまた楽しい♪
大将の客あしらいも、真顔でシュールな冗談を挟みつつ(笑)、真面目なエピソードも紹介してくれたり、完全に慣れたものです。
【お酒】
・初亀(静岡)
・早瀬川(福井)
・八仙(青森)
大将ご自身も「利き酒師」の資格は持っているとのことですが、スタッフさんもお詳しく、サーヴされるタイミングの握りに合わせたチョイスで、とても楽しませてくれました♪
なんとも総合力の高いお鮨屋さんです。
また来られるかな。
握りのスタートは、小魚らしいほんのりした苦味が美味しい白魚から。
西崎さんのシグニチャー。 本来は硬い身質で握りは向かないと言う白烏賊。 薄〜く6枚重ねることで、その甘さを存分に楽しめる一カンに。
握りも柔らかく、春子鯛のふわり食感と♪
こちらはメヌケ。弾力と旨味が心地良い。
サクラマスの漬け。本当に風味豊かです。
勝浦の本鮪。漬けにはしていません。 旨味、弾力、香り、すべてのバランスが素晴らしい!
同、中トロ。
〆さば、美味しいー♪ 甘酢で炊いた白板昆布を乗せて、豊かな味わいです。
車海老も甘み際立って美味しい! こちらは、海老に合わせてしっかりした握りで。
打って変わって、帆立は手渡しのふんわり握り♪ 香ばしさを楽しむように、空気を含んだシャリとの相性は抜群!
こちらも、香り高く見事な紫雲丹。
夜のツマミで供されるプルンプルンのあん肝を、巻きで。 美味しくないはずがない!
ふんわり穴子。安定の完成度。
毎日でも飲みたいお味噌汁。
玉も甘くて美味。
追加で、こちらは昆布〆の甘鯛。しっかりした身質と深い味わい♪
赤身をおかわり。
雲丹もおかわり。
銀餡が嬉しい。豆乳を隠し味に食感も加えて、潜んだのれそれと美味しくいただきます♪
鰯の酢の物。
白バイ貝。
2023/03/13 更新
2022/12 訪問
導かれるように
ちょうど、ひと月前の訪問で、いたく気に入ってしまった「鮨 西崎」さん。
普段は、こうした予約のハードルが高いお店はすぐに諦めてしまうのですが、こちらは是非また伺いたいと予約サイトを気まぐれにパトロールしてみると…
「空いてるっ!ひと席だけ!」
もう今年の食べ納めは、一つ前の外食でと思っていたので、予定はしていなかったのですが、無条件反射で「ポチリ」(笑)。
そんな訳で此度は、導かれるような年の瀬の訪問なのです。
ひと月で内容は少し変わりましたが、期待を裏切らないのはまったく変わらず!
□はツマミ、■は握り、※は特に秀逸。
□ 佐島の煮蛸
□ 白子の摺流しの茶碗蒸し
□ めかじき 平目 水蛸 むかご
□ 牡蠣の酒蒸し
□ 子持ち昆布の粕漬け ※
□ 鯖巻き
□ 唐墨の粕漬け ※
□ あん肝 ※
□ 焼き穴子
■ 春子鯛 昆布〆
■ 白烏賊
■ 小肌 ※
■ シマアジ ※
■ 赤身の漬け 戸井産140kg ※
■ カンパチ ※
■ 中トロ ※
■ 車海老
■ 金目鯛 ※
■ 噴火湾の馬糞雲丹の巻物
■ 穴子
■ 鉄火巻き
■ かわはぎ(追加) ※
・お椀 ※
・玉
この日も猛烈に美味しかったー(^^)
若大将の姿勢、個人的に全部正解だと思うのです。
単価を抑え、ピンネタに頼らずに、今のうちに工夫と技術で美味しくする術を高める。
将来、極上の食材を扱うようになった時、きっとその技がさらに花開くはず。
安易に次の予約を取らないのも、修行先の名前じゃなく「鮨 西崎」の顧客の裾野を、きっと広げることでしょう。
なんだか、ますますファンになってしまいます。
美味しいものにたくさん恵まれた今年の、これまた素晴らしい食べ納めになりました!
ごちそうさまでした。よいお年を。
甘く美味しいけど、その硬さに難のある白烏賊を、薄く薄〜く三枚重ねて。 その、ねっとりとした甘さだけを享受できる「技」の一カン。
前回は薄い方のシャリでしたが、今回は濃い赤シャリで。 過去最高クラスの赤身です。 この舌触り、たまりません。
17日目という15kgの大型カンパチ。 カンパチとはまったく分からない、シャリと合わさった時の旨味の洪水のような逸品。 感動ものです。
漬けと同じ個体、戸井産の140kg。 これまた、程よい脂乗りと、優しい酸のバランスが見事な中トロ。 めちゃ旨い。
前回もいただきましたが、やっぱり猛烈に美味しい! 身自体の甘さに、肝も甘い。最高です♪
佐島の蛸。
白子の摺流しの茶碗蒸し。
めかじき、平目、水蛸に、むかご。 通常、むかごは長芋らしいですが、こちらは自然薯のもの。
ぷっくり美味しい牡蠣の酒蒸し。
大好きな子持ち昆布を粕漬けで。美味しい!
鯖巻き。大葉とシャリがいい具合。
過去最高傑作の唐墨。 私は干していない方が、塩味も程よく魚卵の味が感じられて、断然好みです。
前回に引き続きの、ぷるんぷるんのあん肝ですが、よりきれいに仕立ててあって、さらに美味しく!
皮目からだけ焼いて、身の水分は残してます。
ふわりの春子鯛。塩と酢橘でさっぱりと。
この小肌も、すべての塩梅が好み♫ こちらは、濃いシャリと煮切りで。
8日目のシマアジ。もともと味がしっかりの魚種ですが、マシマシです!
車海老も甘い。
こちらはさらにふんわ〜りの金目鯛。 藁で燻した香りも楽しむため、シャリの間にも空気を含むかのよう。素晴らしい!
馬糞雲丹の巻物。こちらは少し、海苔に負けちゃいました。
チョコレートソースのようですけど(笑)、
スッと馴染んで、美味しい穴子ちゃんに。 煮蛤も穴子も、ホントはツメ少な目が好みなのですけど(笑)。
鉄火巻き。
この味噌汁、魚のアラで取った出汁で、極上の中の極上です♪
玉。
ビールで乾杯。
これ、好み。
こちらはキレがいい。
2022/12/30 更新
2022/11 訪問
ちょっと!素晴らしいんですけど(笑)
こんなお鮨屋さん、待ってました!
ちょっと興奮気味レビューです(^^)
場所は、高級店ひしめく一等地からは離れた、東北沢。いきなり好感度高しですねぇ♪
そして大将の西崎さんは、「なんば(日比谷)」や「しゅん輔(阿佐ヶ谷)」で、ともに二番手を務めたという確かな腕前の持ち主。
どちらも訪ねたことはありませんが…
「●●出身」なんてのも、人によっては「…?」な方もいらっしゃるようですが、こちらは難波大将が「西崎さんは間違いなく自分の弟子」とコメントされている雑誌記事を拝見しました(^^)
流石に、その素晴らしい握りの腕前だけじゃなくて、客あしらいも軽快で居心地も抜群です♪
2022年4月にオープンしたばかりながら、すでに予約が難しいです…
そりゃ、五感が鋭敏な東京の食べ手の方々が、放っておくはずがありませんものね。
いただいたのは、↓の通り。
◇はつまみ、◆は握り。
※は秀逸ですが、全部につけちゃいそうな勢い(^^)
◇ 煮蛸
◇ めかじき 白甘鯛昆布〆 水蛸
◇ 牡蠣 酒煮 ※
◇ 鰤
◇ 太刀魚
◇ あん肝 ※
◇ 焼き穴子
◆ 春子鯛
◆ 白烏賊 ※
◆ 小肌
◆ 煮蛤 ※
◆ 鰆 ※
◆ カンパチ※
◆ 赤身 大間197kg
◆ 中トロ 大間147kg
◆ 車海老
◆ 金目鯛の炙り
◆ 紫雲丹
◆ 穴子
◇ 玉
【おかわり】
◆ 皮剥 ※
◆ とろたく
シャリは、二種類。
ですが、両方とも赤酢で、濃淡で使い分けているそう。
そして、なんと!
この見事な内容で、おまかせのコースは18,000円なんですよ♪
信じられません!
この価格帯では、ちょっと出色ではないでしょうか。
ピンネタは使えない分、シャリ、温度、ネタの厚さ、握りの硬さなど、技でクオリティを引き上げる工夫に感服です。
有名店から独立したというだけで、強気な値付けの新店も見られる中、鮨バブルには乗らないその謙虚さや心意気にも惚れてしまいそう(笑)
実は8月に一度予約が取れるも、仕事の都合で泣く泣くの前日キャンセル(涙)。
食べログは、その時点でたしか3.3点ぐらいという目立たなさもあってか、この度なんとかリベンジの予約が取れました!
予約の難易度さえ除けば、何から何まで素晴らしい!
これからの成熟を見届けたい気持ちも含めて、「通わせていただけますか?」と、すっかりお願いしたくなるほどです(^^)
次も頑張ります!
素敵なお店にご縁がありました…
身質がしっかりの白烏賊は、極薄を重ねて、ねっとりした甘味を際立たせて。
蛤は低温の火入れながら、食感を生かすために以前より2℃ほど上げたそう。 この辺りは、なんばさん譲りでしょうか。 ツメは使わず、蛤の煮汁を詰めたものを塗って。 これ、極上です!
この鰆、脂ノリノリ抜群です! この甘さは、インパクトありますねぇ♪
この15日熟成カンパチ、食感推しのそれとは別モノです。大きな個体ならではだそう。
牡蠣筏の下の皮剥だそう。 肝はもちろん、皮剥自体にも旨味が乗って、絶品です。
煮蛸。
茶碗蒸し。
めかじき、白甘鯛、水蛸。
この牡蠣も、濃厚でたまらんのです。
生の鰤大根(笑)
太刀魚。
こんなにプルンプルンのあん肝、初めて。 しっかりと血抜きする分、甘辛く炊く必要がないからだとか。 あん肝って、あのホロっとした食感が普通なのかと思っていました。
皮目からだけ火入れした穴子。パリッとフワッの共存。
春子鯛。
小肌。
大間、197kg。
違う個体、147kg。口に入れた途端に香りが立ちます。
車海老。こちらはしっかり握って…
金目鯛の炙り。こちらはフワッと握って。 なので、手渡しです。
紫雲丹。香り高し♪
穴子。
玉。海老と帆立の旨味も乗っています。
とろたくもお見事。
こちらが目印。
インターホンで開けていただいたら、地下へ。
ワインも…
お酒も、十二分に揃っています。
2022/11/29 更新
西崎大将の握りへの基本的なスタンスとして、「ネガティブな要素をとことん減らしていく」というのを、以前に聞いたことがあります。
今回、それが顕著だったのは、金目鯛や赤貝。
たしかに、とちらも余韻が長い鮨ネタですが、それを魅力と感じるのか、少し気になるクセと感じるのかは、受け手次第。
大将がそれを後者と捉えた時、刻んだ大葉や一本のカイワレを繊細に忍ばせて、きれいに切ってくれたりします。
この日も、素晴らしい名店から継承した技は堅持しつつ、しっかりと自らの技術を昇華させることに努められているのだなと、実感する料理でした。
【つまみ】
□ 白魚の豆乳汁
□ 水蛸・メカジキ・真鯛
□ 牡蠣
□ 白子の葛寄せ 山芋
□ カマスの炙り
□ 焼き穴子
【握り】
■ 春子鯛
■ 白烏賊
■ カンパチ
■ 煮蛤
■ 赤身
■ 鰯
■ 金目鯛の漬け
■ 中トロ
■ 小肌
■ 牡丹海老
■ 紫雲丹
■ 煮穴子
□ 玉
【追加】
■ 赤貝
■ 皮剥
この日は、握りだけじゃなく、大将のいい加減な?トークも絶口調(笑)
オープンからまだ3年強だと思いますが、早くも円熟の域に入ってきたとも思わせる充実ぶりです!
ごちそうさまでした。