9回
2025/10 訪問
個人的に都内で一番好きな日本料理店♪
いきなり、マルゲのル・パルク2018で乾杯! 香りが素晴らしい!杏のようなチャーミングさで、一気に距離が縮まります。
雲丹とタタキおくら、長芋の素麺。 なんでしょう?この大好きな組み合わせは(^^) オープニングから幸せです♪
菊花仕立て、きれいですねぇ。 真薯は、毛蟹と鱶鰭のしっかりしたお味。食感もいい。 吸い地が優しくて、お椀としてのバランスが良き♪
鰹の藁炙りも、いいところを切り分けて下さいます♪ ありがとうございます(^^) もちろん、藁の香りと味わいの濃さとで、美味。
フランソワ・ミクルスキのアリゴテから。 ミクルスキもすっかり高騰ドメーヌ。あまり寝かせたアリゴテはいただいたことがないので、9年熟成は興味あります。 バランスが整い始めていますが、まだまだシャープ。
金目鯛とクレソンのしゃぶしゃぶ。 ちり酢が美味しいもんだから、どんどん食べたくなっちゃいます♪ 冬に、我が家でどっさりいただけないかしら(笑)
最近、一つのお料理に異なる火入れを施すお皿が増えましたね(^^) こちらは、白甘鯛をおかきと揚げる面と、焼く面とを分けて。 異なる食感のグラデーションを引き出せて、贅沢な仕立てです。
これはあかんヤツ(^^) メオ・カミュゼのクロ・ヴジョ。しかも、限定区画のプレ・ル・セリエの2009。 こんなん出ます?? 肉付きのいい果実味に、ほんのり塩味や旨味。樹齢の長さを表す複雑さです。
鯖寿司。 これ、無双の美味しさです!鯖の旨味がノリノリです!
多仁本さんの鼈、大好きです(^^) クセがなくて、脂乗りも適度。 これ、クロヴジョとの相性が完璧なんです。谷本大将、ソムリエですか?(笑)
お口直し的に、無花果の胡麻だれ。 甘いし、胡麻がいい香りだし、これまた絶品〜♪
さらに、ポンサルダンの1995年! 30年熟成のシャンパーニュなんて、飲んだことあるかな。 やっぱり、深みと奥行きが全然違う。少し陰性が入ることで、泡の生きの良さもクローズアップされる。 贅沢ー♪
岩手県から、走りの松茸。それを鮑と一緒に。 こういう食材は、シンプルに味わうのが一番ですね(^^)
枝豆と蓮根の飛竜頭。 こういう炊合せが、本当に上品になってきました。 大好きなお味です…
新いくらーー! 皮が薄くて、香りもいい。 幸せのいくらごはんです♪
そして、松茸ごはん♡ 今年はもう松茸をいただかなくても大丈夫なぐらい、大満足な美味しさです。
味噌汁の茄子も、炭火でじっくり焼いてから入れられています。 ほっこりしますね。
まさかの、ここでレオヴィル・バルトン! ボルドーを楽しんでいた若かりし頃でも、バルトンは未体験かも。 30近く経っても若々しさを感じさせる色合い。一方で、タンニンや酸は馴染んで、味わいはエレガント。
なるほど。最後のバルトンは、鼈の中華そばのお供でしたか(笑) あの鼈のお出汁ですから、「ぶわ〜」っと風味が広がって、悶絶する美味しさです。 それにしても、大将、ありがた過ぎます(^^)
バローロ・ディ・グラッパで、お酒はクロージング。 いやぁ、堪能させていただきました!
玉子の葛焼き。 優しい甘さで、品のある美味しさ。
大将の点てたお薄で、「ほうっ」と落ち着いて、ごちそうさまでした。 なんとも幸せなお食事でした♪
2025/10/04 更新
2025/07 訪問
日本料理もワインも好きな人の、ここはまさに天国♪
多仁本さんの大好きなワインイベント。
今週予定されているその第3回目は、残念ながらスケジュールが合わなくて参加できず…
本当に残念すぎる(涙)
…と、そんな私の心の内を察していただいてか、この日も大将が用意して下さったお酒は、素敵なワイン尽くし♪
もちろん、素晴らしいお料理とともに。
こりゃ、だめだ。
完全に多仁本さん、虜です(笑)
□ 雲丹 オクラ 心太
□ 鰻冊ご飯
□ 花咲蟹の真薯と冬瓜のお椀
□ めいち鯛のお造り
□ 天竜川の鮎の炭火焼き 胡瓜の緑酢
□ 鮑と椎茸と玉葱のホイル焼き
□ 明石の蛸 打木赤皮甘栗南瓜の冷たい炊合せ
□ 徳島産牡蠣のフライ
□ 天草産の鱧
□ 宮崎牛と万願寺唐辛子のお蕎麦
□ トキシラズと万願寺唐辛子のごはん
□ 鴨の担々麺
□ 蓴菜入り葛切り
□ お薄
もちろん、都内には名だたる日本料理店がたっくさんあります。
元々、そのいずれにもご縁がないこともありますが、不思議と興味自体がそれほど湧いてこないんですよね。
完全に、多仁本さんのせいです(笑)
余談ですが、多仁本さんはお弟子さん方もとてもしっかりされているなぁと思っていたら、「食の人」からのご縁なんですね。
もちろん、ご本人の素質と努力の賜物ですが、紹介先として限られたお店側にも信頼が求められますから、なんだかいろいろと納得です。
谷本大将は、調理場でも必ず「⚫︎⚫︎さん」と呼んで、忙しい中にあっても空気は穏やか。
それはもちろん、ゲストが快適に過ごす空間にもつながっています。
この日も、素晴らしく美味しく、そして素晴らしく心地よかったです(^^)
素晴らしい清涼感でオープニング♪ 雲丹の甘みが加わった、たたきオクラと心太を清々しいお出汁が流し込んでくれます。 いきなり最高(^^)
鰻ごはん、お得意ですね。 腹ペコ状態を落ち着かせてくれる、嬉しいボリューム感ながら、この日は鰻ざくなので、重くなり過ぎないバランスも良き♪
お椀は、味のとてもしっかりした花咲蟹の真薯と、冬瓜。 つくづく、荒木町時代と吸い地が優しく変わりました。
お造りは、めいち鯛。 お塩と醤油がありますが、この品のある甘さには、私は断然お塩! ねっちりした弾力も素晴らしい。
天竜川の鮎を炭火焼きで。いいサイズですねぇ。 これはもう、直球に美味しいー! 一般的な蓼酢ももちろん合いますが、緑酢もこれまた完璧に合います。 あっという間になくなっちゃった(^^)
鮑、椎茸、玉葱をホイル焼きで。 なんの気ない一皿だけど、これまた肉厚の椎茸の旨味が爆裂です(笑)
この冷たい炊合せ、いいですねぇ。 蛸の柔らか煮も美味しいですが、この「打木赤皮甘栗南瓜」なる漢文のような南瓜の甘さが上品で、冷製だからこそしっかり目なお出汁と、とても良く合います♪
炊合せの器。素敵です。
ドーン!と、徳島からの大ぶり牡蠣をフライで。 ソースも用意いただきますが、自家製タルタルをたっぷり付けて、豪快にいただきます! うまぁ〜(^^)
程よく肉厚な鱧。 以前から、多仁本さんの鱧は好物。こちらも自家製のちり酢で。
柔らかくデリケートな繊維の宮崎牛のヒレに、炭火の香ばしさをまとわせたお蕎麦。 反則でしょ(^^)
お食事の充実ぶりも、多仁本さんの嬉しいところ♪ いっぱいのお腹に、もう一段ギアを上げることが求められます(笑) まずは卵かけご飯。私は全卵派です。 しらすを載せたら、これももうご馳走(^^)
トキシラズの美味しさって、ふくよかですよね。 大盛にできない自分のキャパシティが恨めしい…(笑)
最後は、鴨の担々麺!こういう自由度の高さもいい。 鴨の味が思ったよりしっかりしていて、辣油の辛さじゃなくて山椒の香りで合わせているのが、激しく納得のポイント。 猛烈に満足して終着です(^^)
蓴菜の滑らかさ、葛切りと仲良しですね。 程よい甘さで、落ち着きました♪
谷本さんの点てたお薄で、ごちそうさまでした。
お酒は、小さいビールで喉を潤したら、お刺身以外はすべてワインを出して下さいました♪ いつもいつもお気遣い、本当にありがとうございます(^^)
マルゲのシャーマン、そのロゼ。 シャルドネ75、ピノ・ノワール25ぐらいです。 アプリコットのような甘酸っぱさが、とても魅力的♪ いきなり幸せです。
めいち鯛には、日日。 さすがに、お造りは日本酒の出番です(^^)
インポーターさんと、鮎&カベルネの相性を試しているとのこと。 シャトー・ムートン・バロン・ド・フィリップの1986年。まだまだ元気! 絶妙に合う!とは言いませんが、合わないことはないかな(^^)
嬉しいですねぇ。マルセル・ダイスのリースリング♡ 椎茸のお皿と、炊合せをこちらで。 ペトロル感は控えめながら、清涼感を運んでくれる、好感度の高い一本。
ドメーヌ・デ・マランドのシャブリ。 牡蠣と言えば?のシャブリです。日本料理屋さんで、ここまで細かく手配してくれるお店、あります?(^^) 本当に、ありがた山です。もちろん、味も相性も良し。
宮崎牛のタイミングで、満を持して愛しのピノちゃん♪ ドルーアン・ラローズの村名ジュヴレ2012年。 素人の私でもそれと分かる、アペラシオンの個性が表現されたG.C. 13年熟成と思えぬ力強さで美味♪
2025/07/18 更新
2025/04 訪問
私には、完の璧!
多仁本さんのお料理に、ワインのインポーターさんがワインを合わせるという、私にはこの上なく贅沢なイベントに歓喜した前回から数ヶ月…
そろそろ多仁本さんの春のお料理をいただきに行こうかと思案していたところ、なんと!またあのスペシャルイベントが開催されるとのご案内をいただきました♡
まさか、2回続けてのワインコラボとは!
しかも、私がお邪魔したディナーと、翌日のランチの計2回転のみの貴重な機会。
もちろん、行かないという選択肢なんてありません(^^)
そして今宵も、再びの歓喜に文字通り酔いしれて参りました♪
【先付】:ホワイトアスパラの摺流し 雲丹
ジュレかけ 花穂
□ エグリ・ウーリエ ロゼ
【飯蒸】:鰻 花山椒 蕗の薹甘酢漬け 海苔
□ ベルナール・ボードリー シノン
ル・ドメーヌ 2022
【椀物】:蛤 筍 若布 木の芽
□ ドメーヌ・デ・マランド シャブリ 2022
【御造】:鯛しゃぶしゃぶ こごみ ちり酢
□ ラスフィニー クラシック・キュヴェ 2018
【御凌】:鰹藁炙り 新玉ねぎ 大葉 酢橘
□ エティエンヌ・ドールニー サンセール
ル・クロ・ド・ショートネイ 2023
【焼物】:鱒の揚げ焼き トマト 行者大蒜
□ コスタリパ ロザマーラ 2022
【進肴】:銀の鴨 春キャベツと独活のきんぴら
半田素麺 白髪ねぎ
□ ドメーヌ・アルロー モレ・サン・ドニ 2022
【八寸】:鰯の酢炊き タラの芽天麩羅
□ べティッグ ロス・バリエンテス
ピノ・ノワール 2022
【強肴】:筍
□ ジャン・フィリップ・フィジェ
ムルソー 2022
【炊合】:白魚 黄韮 九条葱 柳川仕立て
□ 鳥居平今村 甲州 キュヴェ・ユカ 2004
【食事】:
・筍ご飯
・鴨ご飯
・唐墨ご飯
・熊と花山椒の中華そば
□ エティエンヌ・ソゼ
ピュリニー・モンラッシェ
1er Cru. シャン・カネ 2010(ペアリング外)
【菓子】:葛切り
もちろん、すべてのお皿が劣らず素晴らしいのですが、やっぱりクライマックスは、京都長岡京からの白子筍!
この日の、国内トップのものだそう♪
それを、蒸し、焼き、揚げ、筍ごはんで、贅沢すぎる食べ比べですよ。
太白胡麻油をサッと塗った、焼き筍の香ばしさと美味しさときたら!
筍ご飯は、ほんの〜り効いた塩味が絶妙で、間違いなく人生最高の筍ごはん♪
見事なワインペアリングは前回から引き続きでしたし、さらに最後にシェフから振る舞っていただいたソゼのシャン・カネが、もう…(´∀`*)♪
幸せ過ぎでしょ!
谷本大将、いつもありがとうございます。
まずは、ホワイトアスパラの摺流しから。 優しい甘さが、この日のイベントへの期待値を静かに高めてくれます。
エグリ・ウーリエのロゼ。 春はロゼが似合いますね。ふくよかさとシャープさが、バランス良く共存していて美味しい♪
谷本大将お得意の飯蒸し。 蕗の薹の苦味、花山椒の刺激、香り高い「こんとび」。 こんな手巻き、最高すぎるでしょ!(^^)
鰻の蒲焼きは赤ワインも合います。 中でも、カベルネ・フランは青くささも残るので、花山椒にも違和感がありません。 想像通りのフィット感です♪
春らしさをすべて詰め込んだような煮物椀。 蛤は柔らかく風味豊か。そのお出汁のなんとも充実した味わいは、言うに及ばずです。 幸せですねぇ。
シャブリですから、もちろんミネラリー。 しっかりと塩味が感じられるほどですから、この素晴らしい煮物椀との親和性はとても高いです。
千葉県産というこの鯛、唸っちゃうほど美味しい♪ 寝かせていないとのことでしたが、旨味が溢れてる! そこに、程よく押し返す弾力が嬉しい。 用意された小鍋で、しゃぶしゃぶも見事。チリ酢と合わせると至福。
全部、飲みかけのグラスを並べていますが、実際はもっと注いでいただいています(^^) こちらは、スッとキレが良くて、鯛の品のある旨味を邪魔しません。 目立ちはしませんが、主張を抑えたいいペアリング。
こちらの鰹は、和歌山からだったかな。 軽く藁で炙って適度な燻香を添えて、ねっとりした舌触りは、鰹の魅力全開です!
骨格が比較的しっかりしたサンセール。 ただ、ソーヴィニヨン・ブランらしい柑橘の余韻はちゃんと伸びるし、エレガンスもある。 単独で飲んで良し、食事の相手も幅広く合わせられる、万能ワインですね。
これは面白い調理です。片面だけを油で揚げて香ばしく、もう片面は炭火でじっくり焼くことで、パサつかずふんわりした食感を残してあります。 フルーツトマトと行者ニンニクとで、イタリアンのメインにもなりそう!
ヴェネトのロゼ。 鱒の身質をイメージすると、ロゼはしっくり来ますね。 杏のようなチャーミングな甘さあり、ドライでもあり、美味しいロゼです。
胡麻風味しっかりの冷たいお出汁に、鴨と半田素麺。 青森産の銀の鴨、最近は特に人気ですねぇ。 低温で柔らかく火入れした胸肉、鴨らしさが強いわけではないものの、きれいな味わいです。
アルローはいい造り手ですよね。 こちらも、出汁感のある旨味が充実していて、村名レベルは優に超越しています♪ 鴨の旨味と相乗効果があって、この日のベストマリアージュは、こちらかな。
多仁本さんではあまり献立に入って来ない八寸が、この日は珍しく。 といっても、お酒を呑ませるための前菜盛り合わせ的なものではなく、茶会席に倣った、角盆に乗せる海の幸と山の幸。
この季節にやっぱり美味しいタラの芽の天ぷらに、酢でさっぱり炊かれた鰯。 荒木町時代も、骨格や輪郭がしっかりした個性で好きでしたが、移転後は皿数の増加もあり、一皿ごとの凝縮感より繊細さが伴ってきました。
チリのピノですか! 根っこのテイストがブルゴーニュとは違いますが、こちらも別の表情の美味しさを見せてくれます。 ペアリングとしては、こちらだけが好みとは異なりました。鰯とタラの芽ですからね…(^^)
この日のイベントへの大将の気合いとサービス精神の程が伝わる、長岡京から最高の白子♡ 結局は口に入らなかった、大阪の木積筍と並んで(笑)
まずは、蒸したものから。 これはひたすらシンプルに、白子筍自体の味わいを。 強い甘さというより、食感と、なにより瑞々しさが驚きです♪
太白胡麻油をサッと塗ってから炭火焼きにするこちら、めっちゃ美味しい〜♪ 醤油にも似た香ばしさが鼻に抜けて、厚切りならではの歯応えが満足度を高めます(^^)
揚げが、これまたいい♪ これが一番甘い〜! 衣で水分もしっかり閉じ込められていて、幸せです。
インポーターさん絶賛のドメーヌ、ジャン・フィリップ・フィジェのムルソー。 知らないドメーヌですが、果実味が強調され過ぎなくてとても好感の持てる一本ですね。 いいシャルドネって、やっぱり美味しい。
白魚を、黄韮や九条葱などのしっかり野菜と一緒に柳川風に。 後半なのでお出汁もしっかりめで、小鍋を抱えて飲みたい美味しさです(^^) お料理の温度のメリハリもいいですね。
白のベストペアリングは、こちらかな。 いい甲州なら、20年寝かせるとこうなるのかという、糖度と密度のしっかりした仕上がり。 あの柳川仕立てと、味わいのボリュームのトーンが揃っていて、しっくり来ます。
もうちょっと筍食べたいと思っていたら、来ました! ほんの〜り塩味の加減が絶妙で、私の人生で一番美味しかった筍ご飯は、これです(^^) あー、また食べたい♪
先ほどの銀の鴨で作る、そぼろご飯。 これまた悶絶級の旨さ! 大好きな牛蒡も入っていて、完璧に好みど真ん中です。
きれいな唐墨。 このぐらい薄さが好みだし、美味しい♪ あらためて何が口惜しいって、電車の時間がギリギリで、いつもお土産で持たせてくださる、〆ごはんのおにぎり達をいただけなかったこと(笑)
ペアリング外ですが、大将が振る舞って下さいました! これもすごーい♪ ソゼのピュリニー1erのシャン・カネ。 華やかで落ち着きもある。ボリューム感と清々しさとのバランスが見事です。ありがたや〜(^^)
熊の濃厚なお出汁に、ピリリと花山椒が効いて、バランスが最高。 花山椒は、上品なお蕎麦より、野趣のある動物系の方が合うかも(笑)
優しい甘さの葛切り。蜜まで完飲です。
いつものお薄で、ごちそうさま。 バタバタと帰路に着き、申し訳なかったです。 今宵も最高でした♪
2025/04/16 更新
2025/01 訪問
日本料理とワインとの新たな可能性の扉を開く、スペシャルなペアリングイベント♪
とってもお世話になっている、多仁本さん。
ですが、この日はいつもとは勝手が違います。
私には嬉しい試み、ワインのインポーターさんとのペアリングイベント♪
日頃から素敵なワインを開けてくださるので、この日もめっちゃ楽しみにお邪魔しました!
そして、その期待を大きく上回る、大興奮な宴になりました!(^^)v
■ 虎河豚白子の玉締め 百合根
□ ジャクソン シャンパーニュ キュヴェ♯747
■ 松葉蟹の蒸し寿司
□ ボット・ゲイル リースリング
ジュールゲイル 2022
■ めじ鮪の炙り 水菜のお浸し
□ シュヴロ ブルゴーニュ・ロゼ 2023
■ 唐墨餅のお椀 大根 人参 柚子
□ エグリ・ウーリエ シャンパーニュ
グラン・クリュ V.P.
■ 虎河豚しゃぶしゃぶ あん肝ポン酢
□ マランド シャブリ1er Cru.モンマン 2022
■ すっぽん醤油麹焼き
□ ファブリス・ヴィゴ
ジュヴレ・シャンベルタン V.V. 2016
■ 鯛蕪
□ ギベルトー ソミュール・ルージュ
レ・ムーラン 2022
■ 虎河豚唐揚げ
□ ル・ブートン シャサーニュ・モンラッシェ
レ・ヴォワユノ・ドゥス2022
■ 海鼠のみぞれ酢和え
□ 鳥居平今村 菱山甲州ブラン
“菖蒲沢&中平”2023
■ 熊と芹の鍋
□ ブルーナ・グリマルディ バローロ
ブリッコ・アンブロージョ 2020
■ 御飯
・ひつまぶし
・海老芋ごはん
・TKG 中トロ
・熊の中華そば
□ エ・アルロー ヴォーヌ・ロマネ 2016
(※ペアリング外)
■ 葛切り
□ 抹茶
なにせ、ベースになるお料理のコースが、大好きなモノばかり♪
そこに、ワインのプロが完璧に合わせてくれる。
もう、心中ではギャーギャー騒いでいました(笑)
特に、「虎河豚の唐揚げとシャサーニュ」、「鼈とジュヴレ」、そして「熊とバローロ」が見事でしたが、他のペアリングにも大満足。
全部でワインの量はボトル1本近くになるとのこと。
普段は到底飲めない酒量ですが、スルスルと入って来て、なんならまだ余力もある感じ。
素晴らしい料理と、素晴らしいワイン。
両者が整うと、こんなに清々しい食後感になるのか。
日本料理とワインの可能性、益々楽しみです!
また季節を変えて、絶対にやってほしいなぁ。
最高でした!
素晴らしい、虎河豚白子の玉締め。 もちろん濃厚さはありますが、酢橘や山椒油が効いていて、軽くいただけます。
こちらのインポーターさんの代表的なワインだそう。 ジャクソンのシャンパーニュ。 ピノ系の割合も高めとのことで、玉締めや白子のふくよかさにはピッタリ。
蓮根の食感がうれしい、松葉蟹の蒸し寿司。 想像通りの満足感。
ペトロル感は控えめで、爽やかな酸の伸びがきれいなリースリング。 程よくリッチでもあるので、柚子の爽やかさ、松葉蟹のふくよかさ、どちらもカバーしてくれます。
きれいなメジですねぇ。 そもそもが優しい味わいですから、少し炙って旨味をUP! 多仁本さんの鮪は、海苔を巻いていただくのが定番です。
メジの色合いと親和性の高い、ロゼ。 鮪に赤ワインは意外と合いますが、海苔と違和感がないのも素晴らしい。
吸い地、本当にきれいになりましたねぇ。 1月ですから、お餅をいただけるのも嬉しい♪ 中には、塩味のバランスのいい唐墨ちゃん。
熟成期間が2倍という、エグリ・ウーリエ。 なので、唐墨の深みともシンクロしていきます。 エグリ・ウーリエは、元々ラタフィアが大好きな作り手さん。 これも素晴らしいペアリング。
おー!虎河豚のしゃぶしゃぶ(^^) しゃぶしゃぶももちろん美味だし、予め炊かれている身皮が最高♪ あん肝ポン酢が、いいアクセント。
シャブリですから、もちろんミネラリー。 クリスタルな感じもしますね。 今回のペアリングで唯一、難しかったのが、あん肝。 まぁ、どのワインを合わせても、河豚とあん肝との相性を両立させるのは至難ですよね。
大好きな、多仁本さんの鼈の醤油麹焼き。 本当にきれいな味わいで、歯応え、旨味、ともに申し分ナシ♪ 牛蒡の付け合わせと共に、絶品の焼物です。
う〜ん、c'est super♪ 今回、インポーターさんの用意されるワイン、旨味の充実が共通点に挙げられます。 V.V.ということもありますし、それなりに芯の通ってるジュヴレならではの強さが鼈に合う。
なんともキレイな炊き合わせ。 優しいお出汁に、鯛はもちろん、蕪と柚子の繊細さが心地良い…
これは、なかなか思い切ったペアリングですねぇ。 鯛の炊き合わせに、なんと!ロワールのカベルネ・フランです(^^) とても爽やかなC•Fで、柚子に合うだけでなく、意外にも鯛を邪魔しません。
立派な虎河豚の唐揚げ。 河豚は、唐揚げも本当に美味しいですよね♪ 肉厚で、満足度高し。
ル・ブートンは、知らない造り手さん。 華やかなで、柑橘の酸は充実。酢橘を河豚に搾れば、それが見事な繋ぎになります。 ほのかな塩味は、唐揚げに合わない訳はなく、これまたお見事!
先日、別のお店で見て、無性に食べたくなっていた海鼠。 みぞれ酢で和えて、とっても爽やか&きれい♪ 満たされましたー(^^)
この日のラインナップを象徴するような、旨味のある甲州。 果実味や酸の主張は控えめで、落ち着きがあります。 箸休め的な海鼠と、トーンが同じぐらいなのがいい。
くーまーー! めっちゃ食べたかった♡
青森の熊、秋田の芹。 なんて上品かつコクのあるお出汁♪ 熊肉は、程よい噛み応えとなんとも言えない甘さ。 芹の苦味がバランスを整えて、これは絶品のお鍋です! ああ、もう食べたい(笑)
バリックと大樽を併用するという、納得の味わいのバローロ。 ご多聞に洩れず、こちらも出汁感と旨味が魅力的。 熊は甘旨ですからね。ピッタリです♪ 芹の野趣に合うニュアンスも求めたくなりますね(^^)
ひつまぶし。 お食事も最初から豪華(^^)
イベントだからいつもより贅沢なのに、結局はサービスいただいちゃう(笑)。 当初のペアリングに入っていない、ヴォーヌ・ロマネ。 鰻にも合うし、やっぱり美味しい♪
優しい味わいが素晴らしく好み、海老芋ご飯♪
サキホコレのTKG。 鮪はやま幸さんですが、毎度バランスのいいモノを持たれていて、多仁本さんの鮪が一番好きかも(^^)
「はわ〜ぁ」と、息が漏れる中華そば。 熊の出汁、めっちゃ美味しい!本当に大好物! 幸せ〜♡
食感と、黒蜜の甘さの塩梅が嬉しい葛切り。
素晴らしいペアリングイベント、ありがとうございました!
今回はメニューまでご用意いただけます。 ありがたい(^^)
2025/01/18 更新
2024/11 訪問
謙虚さの中にも、より自信が備わってきた多仁本さん
私の大好きなレストランは、どちらにも共通していますが、中でも多仁本さんは、特におもてなしの心を強く感じさせてくれます。
前回から少し空いてしまいましたが、「より美味しい食材で」との気持ちを乗せたお料理で、今宵も幸せ♪
冬に入りかけたこの時期の多仁本さんは初めてなので、それもまた楽しみにいただきました。
□ 鱈の白子の蒸し寿司
□ 泥障烏賊と切干大根 ほうれん草の胡麻和え
□ 蟹真薯のお椀
□ 漬け鮪
□ 大分の虎河豚鍋
□ 鼈の醤油麹焼き
□ 枝豆 木耳 百合根のひろうす
□ 雲丹 椎茸 青梗菜 黄韮の御前蕎麦
□ 銀の鴨 九条葱 牛蒡の鍋仕立て
□ お食事
・サキホコレ煮えばな
・香箱蟹ごはん 味噌乗せ
・ひつまぶし
□ 葛切り
個人的には、洗練され過ぎていないのが、多仁本さんの魅力だと感じます。
近づき易さと特別感とを両立させる絶妙の温度感を作り上げていますよね。
移転当初は、手探りな様子も感じましたが、ここへ来て、自信もより深まっているようにお見受けします(^^)
以前とは輪郭の解像度がまったく異なるお椀の吸い地が、バチッと決まっていて、そんなところにも進化の跡が感じられます。
そして、こちらが恐縮してしまいそうなほどのおもてなし精神の方は、むしろ何ら変わりなく、この日も大変贅沢をさせていただきました♪
お酒もそのひとつで、この日は、ワインでまたびっくり(^^)
なんと、まさかのボルドーが来た!
ボトルを見た時には、いくら何でも日本料理にカベルネはナシでしょ、と思いましたが、このシャトー・ラスコンブ1984が、これがなんともエレガント♪
やっぱりボルドーは、寝かせてナンボですね。
タンニンなんか綺麗に溶け込んでいて、鼈と鴨に合わせていただきましたが、こんなに違和感ないとは驚きました(^^)
いやはや、本当にいつもありがとうございます。
谷本さんは、柚子椀がお得意。今回のお目当ての一つでしたが、やっぱり美味しい♪ 白子を崩してご飯といただくと、濃厚さと柚子の爽やかさ、蓮根の食感が絶妙にまとまる〜。 いきなりピークか?(^^)
泥障烏賊と切干大根、ほうれん草の胡麻和え。 リンゴの食感がいいアクセントで、家庭的なお料理ながら、そこは流石の味わいです。
以前とは輪郭の解像度がまったく異なるお椀ですが、吸い地がバチッと決まっています。 味わいが充実した蟹真薯ですから、優しく寄り添うような塩梅が、これまた絶妙でした。素晴らしい。
多仁本さんの鮪は、お鮨屋さんでいただく鮪より好みかも(^^) 味わいが柔らかくて、きれいなんですよね。
海苔で巻きますが、トロロも忍ばせて最高です。
大分の虎河豚。お鍋で、しゃぶしゃぶっといただきます♪ 多仁本さんのちり酢が好みですし、さらに贅沢にも、濃厚なあん肝ダレまで! 幸せ〜(^^)
この鼈の醤油麹焼き、絶品ー♪ 鼈自体の味わいがきれいで、身質の弾力もホントちょうどいい。 もっと食べたかったなー(^^)
最近、こうしたひろうすのようなシンプルなお料理に、ずいぶんと惹かれるようになりました。 味の主張が優しい枝豆、木耳、百合根。食感も楽しい。 柚子の香りに、もちろんお出汁が美味しい。
こちらは打って変わって、雲丹、椎茸、青梗菜に黄韮と、味の強い組み合わせで、一気にクライマックス感が高まります!
そして、銀の鴨とおネギの完璧ペア。 くっきりと味が出ていて、こういうのが鴨らしくて好み。 つくねも隠れているし、これもね、いただいていて本当に盛り上がります。
お米は、秋田のサキホコレ。
11月は本当にいい季節だ(^^) そんな風に再認識させてくれる食材とお料理ですねぇ。 無心でいただきます。
鰻は、地焼きにしてから少し蒸すとのこと。 しっかり目のタレが最高なひつまぶし。 空腹時ならどれだけ食べちゃうか分からないぐらい旨し。
優しい甘さの葛切り。
大将の点てたお薄で、ごちそうさまでした。
オープニングは、アンリオから。 お酒も楽しみでしかないんです。ワインも充実していて、その期待値は、今や普通のフレンチレストランなどは優に超えちゃっています(笑)
ほら(^^) フランソワ・ジョバールのムルソー・ジュヌヴリエール1er.Cru 1997。 凝縮感がすごい。若かりし頃はカチカチだったであろうミネラルは溶け込んで、バターのような滑らかさも魅力的。
こんなにエレガントなボルドー飲んだの、何年ぶりだろう。 シャトー・ラスコンブの1984年。 タンニンの芯はもちろんあるんですが、嫌味がなくて艶やか。鼈や鴨に合わせていただきましたが、至福でした!
味わいのボリュームがある一献で、〆シャン♪ いやぁ、今宵も幸せな晩餐でしたー!
2024/11/15 更新
2024/06 訪問
ゲストに合わせた心遣いに、メロメロです。
基本的に単独訪問の私には、他の方々よりも居心地の重要度は高いと思います。
そんな中、多仁本さんは、まぁなんと素敵な空間作りをしてくださることか。
料理の腕前とはまったく無関係なので容姿に触れるのを私は好まないのですが、それでも、みなさんが「イケメン」と評される谷本大将の柔らかい雰囲気が、その心地良い空間作りに少なからず貢献しているのは間違いありません。
移転前の荒木町時代に初めてお邪魔したときに、私のワイン好きが谷本さんに伝わって以降は、必ず何かしらの素敵ワインを開けてくださいます。
もちろん、お料理との相性から外れるようなサーヴは、一切ありません。
日本料理で、こんなにしっかりとワインを合わせてくれるお店は、私にとって多仁本さんが唯一無二です。
日本酒とのペアリングも、もちろん好きですけどね。
そのお料理が素晴らしいのは大前提として、ゲストに合わせたそんな心遣いにメロメロで、この日も歓喜が止まりません(^^)
□ 雲丹 白芋茎 三つ葉 椎茸の白和え
□ 鰻と冬瓜のお椀
□ 鰹タタキの漬け 大根と水茄子の甘酢漬け
□ お造り(京都のメイチ鯛、佐島の泥障烏賊)
□ 若鮎の塩焼き
□ 湯引き鱧 梅肉醤油とちり酢
□ 鱧の含め煮
□ 北海道和牛のヒレの炭火焼き
□ 枝豆と玉蜀黍のかき揚げ 蓴菜の半田素麺
□ お食事
・玉子かけご飯と本鮪(越前の定置網)
・フカヒレご飯
・鰻茶漬け
□ 蕨餅
素材の良さが光るメイチ鯛、大好きな食材コンボの半田素麺を始め、どれも好みなんですが、特にこの日の「鱧の含め煮」は、必食モノの素晴らしさです!
谷本さんは、鱧がお得意な気がします。
荒木町でいただいた鱧もとても印象に残っていますし、何よりお出汁が素晴らしいこの含め煮は、鱧料理で、私の中の最高峰かも♪
この上ない歓待をいただき、こちらからの感謝が絶えない素晴らしいディナータイムでした。
■雲丹 白芋茎 三つ葉 椎茸の白和え 白芋茎の食感と、椎茸の旨味で、まとまりのある白和え。
■鰻と冬瓜のお椀 荒木町時代とははっきりと変えた、優しい仕立ての吸い地。 飲み進めるほどに、香ばしく炭火焼きした鰻の旨味も広がって、ちょうどいいお椀です。
■鰹タタキの漬け 大根と水茄子の甘酢漬け タタキを漬けにするなんて、美味しいに決まっています(^^)。下には餅米が敷いてあって、飯蒸しのよう。
■お造り(京都のメイチ鯛、佐島の泥障烏賊) 烏賊の後ろに隠れているメイチ鯛、これがヤバし! まるで寝かしてあるかのような、甘さと旨みのインパクトに、目を見開きます。
■若鮎の塩焼き 長野県の天竜川から。時期的にまだ小ぶりですが、その分、骨も柔らかく、フレッシュな身の甘さや肝の苦味に好感が持てます。
■湯引き鱧 シンプルに湯引きで。ちり酢と梅肉醤油、どちらもいいですが、強いて言えば、梅肉醤油が好みかなぁ。
■鱧の含め煮 谷本さんは、鱧がお得意な気がします。 荒木町でいただいた鱧もとても印象に残っていますし、何よりお出汁が素晴らしいこの含め煮は、鱧料理で、私の中の最高峰かも♪
■北海道和牛のヒレの炭火焼き 旨味の奥行きはもう一息ですが、その分、柔らかさと香りが素晴らしい。
■枝豆と玉蜀黍のかき揚げ 蓴菜の半田素麺 大好物しか入っていない大好物(^^) これは、丼で行けますね。
■玉子かけご飯と本鮪(越前の定置網) もう夏だというのに、旨味がしっかりした鮪です。 お米は、魚沼産コシヒカリをずっと使われていましたが、秋田のサキホコレに変わっていました。
■フカヒレご飯
■鰻茶漬け
■蕨餅
谷本大将自ら点てたお薄で、最後はさっぱりとご馳走(^^)
オープニングは、マルゲのシャーマン。 ジメジメした季節には、ノンドサがいいですね! ドライではあるものの、ピノ主体なので、少し柔らかさを感じるのも良き。
エ・アルローのニュイ・サン・ジョルジュ1er Cru. キュヴェ・ジョセフ。 NSGらしい骨格と、しなやかさが共存する素晴らしいワインです! 必ずしも、魚=白ではなく、鰹はピノも合うんです。さすが!
お造りにはやっぱり日本酒です。 そして、勝駒の純米酒。 豊かな味わいながら、主張は控えめで、甘さを湛えた泥障烏賊やめいち鯛と同系統の美味しさ。
鮎の塩焼きにビールを合わせていただくのは初めてでしたが、これ、めちゃめちゃ合うんですね! はらわたの苦味とビールのそれが、なんともいいシンクロ具合。 このひと口のために開けて下さり、感謝です。
フランソワ・ミクルスキのムルソー・ポリュゾ1er Cru. 2001年。 もう、恐縮してしまいます(^^) 23年という充実した年月を過ごしてきた熟成香、蜂蜜やトロピカルな果実に柑橘の酸。完璧です。
今はもうないドメーヌかも。クロード・メルシェ。 そのアロース・コルトン、なんと1976年! 爽やかなヒレ肉といただきました。 48年熟成ながら、生きの良さを感じるのはアペラシオンの個性か。感謝感謝!
2024/06/29 更新
2024/04 訪問
どんどん好みになっていく…
移転されてからは三度目の訪問ですが、ボリューム感と味わいの濃淡が整ってきて、どんどん好みにはまっていきます(^^)
正直言って、この日は過去イチ♪
大将のサービス精神と最高のお料理を、存分に浴びることができました!
◆ 雲丹とホワイトアスパラの擦り流し 車海老
◆ 鰻と春キャベツの飯蒸し
◆ 蛤真薯とうるいのお椀
◆ 琵琶湖のもろこ 南蛮漬け
◆ 勝浦の金目鯛の藁炙り
◆ 白魚と九条葱の柳川仕立て
◆ 常陸牛ヒレの炭火焼き
◆ 木積筍の蒸し筍
◆ 北寄貝のしゃぶしゃぶ
◆ 焼き筍
◆ 蛍烏賊と行者大蒜の葛素麺
◆ お食事
・魚沼産コシヒカリの煮えばな
・氷魚とTKG
・塩釜産本鮪の小丼
◆ 水羊羹
特にどれとは言えないぐらい、完璧なラインナップ!
徹頭徹尾お気に入りで、本当に「参りました」です。
もう、筍なんか最高♪
いやぁ、美味しかったなぁ…(*´∇`*)ジミジミ
お酒も、これまたいつも通り恐縮しちゃうワインを開けていただき、日本料理屋さんでは到底お目にかかれない銘酒を堪能させていただきました♪
谷本さん、いつもありがとうございます!
この日、やはり多仁本さんファンの食べ友さんにご一緒いただき、すっかり楽しく満喫いたしました。
ごちそうさまでした(^^)
■雲丹とホワイトアスパラの擦り流し 車海老 清々しい甘さのホワイトアスパラに、しっかりした雲丹の甘さのグラデーション。 車海老の食感も加わり、素晴らしいオープニング♪
■鰻と春キャベツの飯蒸し 手巻きはよく入りますが、今回は見事! 炭火でじっくりと火入れした鰻と、花山椒のアクセントのバランスが素晴らしい。 シンプルに大好きなお味(^^)
■蛤真薯とうるいのお椀 蛤の真薯が、粗い仕立てで食感と旨味が最高♪ 春のすべてを抽出したような蛤出汁のお椀が、余韻長く後を引きます。 しみじみ美味しい…
■琵琶湖のもろこ 南蛮漬け こうした箸休め的な一皿も、全力で美味しい! 酢の酸は柔らかく、ほのかな甘みが心地いい。塩梅がちょうどいいのです。
■勝浦の金目鯛の藁炙り 炭火に藁を焚べて立たせた炎で香り付け。中はレアで皮目だけ火が入って旨味が引き出された金目鯛は、至福の美味しさ♪ なんとも幸せなお造り。
■白魚と九条葱の柳川仕立て お出汁がほんのり甘くて、勝手に笑顔を呼んで来ます! これ、雑炊にしたら、それだけでお店出せるだろうなぁ(^^)
■常陸牛ヒレの炭火焼き 多仁本さんでは、お肉が出るのも嬉しい。 これまでいただいた中でも、このヒレ、なんとも舌触りが滑らか!旨みも申し分なし! 付け合わせのカタクリも、甘さと滑らかさが素晴らしい。
これは、めちゃめちゃ立派! 大阪から「木積筍」。大阪でも、こんな素晴らしい筍が取れるんですね。
それを、蒸し器でゆっくり熱入れ。
■蒸し筍 甘い♪しかも、なんと透明感のある甘さか! シンプルに藻塩でいただきますが、感動レベルは京都の白子筍にもまったく引けを取りません。 ただ、素晴らしい…
■北寄貝のしゃぶしゃぶ 多仁本さんは、ちり酢もお得意。 歯応えのある北寄貝をサッと火入れする事で旨味を引き出し、自慢のちり酢でプチお鍋♪
■焼き筍 先程の筍を、今度は醤油を塗って炭火焼きに。 今思い返しても生唾が出てくるほどに、猛烈美味しい! 香ばしさ、筍自体の香り、甘さ。絶品です♪
■蛍烏賊と行者大蒜の葛素麺 蛍烏賊は揚がっているので、食感がいい! 葛の素麺なので、こちらも食感が豊か。薬味代わりの行者大蒜が、とてもいい仕事をしています。
■魚沼産コシヒカリの煮えばな い〜い香り♪
■氷魚とTKG このふっくらした氷魚が、TKGに乗ってもしっかり旨みが分かります。
塩釜の鮪は、山幸さんから。
■塩釜産本鮪の小丼 ねっとり甘く、爽やかさも備えつつある赤身。 素晴らしい食事の、素晴らしい〆です。
■水羊羹 甘さはほどよく、口溶け最高♪
■お薄 谷本大将自ら点てたお薄で、興奮を落ち着かせてからごちそうさま(^^)
ラペ・ペール・エ・フィスのペルナン・ベルジュレス 1er Cru. イル・ベルジュレス 1994年 開けたてはやや静かだったが、香りはチャーミングで華やか♪ 後から、出汁感や黒糖の甘さが出てきて最高!
ジャン・マルク・ボワイヨ ピュリニー・モンラッシェ 1999年 こりゃ、とんでもないのを開けて下さいました! 蜜っぽい重厚感があって、畑のポテンシャルがめちゃ出てる。探すと奥に控えめな酸がいて、幸せ♪
2024/04/20 更新
2024/01 訪問
極楽浄土なの?(^^)
前回は、ご同席の皆様方と賑やかしくいただき、しかも素晴らし過ぎるお酒たちの饗宴にも大興奮♪
思い出に残る時間であった一方で、谷本さんのお料理には少し集中して向き合えていなかったかもと、ちょっと反省…(^^)
この日は、単身。
かぶりつきで、いただきますよ。
季節も、前回の晩夏から真冬へ。
そのお料理の変化も楽しみです。
◇ 虎河豚の白子の玉締め 百合根と木耳
◇ 松葉蟹の蒸し寿司
◇ お造り(本鮪・泥障烏賊)
◇ 鴨たたき寄せの白味噌仕立て
◇ 車海老・三つ葉・薄揚げ・椎茸のみぞれ和え
◇ 山形牛のイチボ 行者大蒜 ちり酢
◇ カワハギのしゃぶしゃぶ
◇ 真魚鰹・黄韮・牛蒡のかき揚げ蕎麦
◇ 塩の鰤大根
◇ お食事
・煮えばな
・TKG
・鰻の山椒茶漬け
◇ 蕨餅
移転後の、調理場や使う食材の変化に慣れた谷本さんのお料理は、あらためてパワーアップを実感です!
前回伺った時は、私の中にも荒木町時代のイメージや余韻を残したままだったので、ついつい比較してしまいましたが、それも今や完全にリセット。
純粋に、新生・多仁本さんの世界に没頭できました♪
素晴らしかった。
それにしても、私はいつも、あーだこーだと言いながら食べているだけなのに、毎度、大将には良くしていただいて、なんだか申し訳ないぐらい(ー ー;)
居心地の良さは、以前からずっと変わりません♪
ここは極楽浄土なの?と錯覚させてくれます(^^)
■虎河豚の白子の玉締め 百合根と木耳 いきなり美味しい〜! ハート型やキツネにも見える、ぷっくりと可愛らしい白子が、玉締めにとても合う♪ 酢橘で爽やかアクセントも素敵。
■松葉蟹の蒸し寿司 谷本さんは、柚子椀がお得意。 こちらも、当然の瞬殺(^^)
■お造り(本鮪・泥障烏賊) めちゃめちゃ包丁の仕事が入っている泥障烏賊。 身質がしっかりしていますが、口の中に長く残すと、甘みの変化が楽しい。
多仁本さんでは、鮪は海苔といただくのが定番。 この日の鮪も、バランス最高でとても美味しかった! まぐろに合わせて、わざわざブルゴーニュの古酒を出してくださる。 泣ける…(ToT)
■鴨たたき寄せの白味噌仕立て 彩りも綺麗♪ 味わい「じ〜ん」の鴨ちゃんと白味噌。ちょっと強いのかと思ったら然にあらず。 お出汁が効いてて、こりゃ最高のお椀です♡
■車海老・三つ葉・薄揚げ・椎茸のみぞれ和え なんてことなさそうな和え物ですが、さっぱりするだけではなくて、上品に美味しい〜。
■山形牛のイチボ 行者大蒜 自家製のちり酢で、爽やかにいただけます。
■カワハギのしゃぶしゃぶ どーーん!めちゃめちゃ旨い(^^) 刺身で肝を包んで、軽〜くしゃぶしゃぶと… お葱と一緒に、これまた、仕立てのまったく違うチリ酢で♪
■真魚鰹・黄韮・牛蒡のかき揚げ蕎麦 お出汁がしっかり効いてて、かき揚げも最高! いやぁ、これまた、お蕎麦屋さんにあったら絶対に注文しちゃう。
■塩の鰤大根 酔いが回って朦朧と?し始めていましたが、一気に覚醒させる一皿(^^) こんなに綺麗な鰤大根、食べたことない!本当にお見事です。
お食事。 煮えばなのコシヒカリに、このいくらがクリーミーで美味し過ぎる!
TKGにしらすを乗せて♪ 卵黄のみも選べますが、私は全卵派(^^) 最高です♡
最後は、鰻の山椒茶漬け。 鰻と、ピリリと相性のいい山椒。 サラサラとごちそうさま!
■蕨餅
大将が点てたお薄で、すっかり整いました。
どうして、こんな素晴らしいシャンパーニュを開けてくださる?(^^) ヴーヴ・クリコ・ポンサルダンの1988ヴィンテージ!! まだまだ生き生き。 樽由来の香ばしさが、蒸留酒のような深みを出して美味。
もう!ありがとうございます♪ フィサンの1er Cru. クロ・デュ・シャピトル。 これまた40年熟成ですよ! 全然へたれてないし、酸はきれいに溶け込んで、ちょっとした出汁感も出てる。和にもピッタリ。
なんと! 最後は黒龍の「しずく」ですよ♪ これは、本当に美味しい。好み。 少しシャープなのに、とても柔らかい。エレガンス溢れる一献です。
もちろん、またお邪魔します♡
2024/01/20 更新
2023/09 訪問
愉し過ぎる宴♪ 新生・多仁本さん
荒木町のお気に入りの日本料理店「多仁本」さんが、この度、神楽坂に移転オープンされました。
おめでとうございます!
神楽坂はアクセスも良く、大好きなエリアなので、大歓迎♪
私が移転前の多仁本さんで気に入っていた個性は…
◇荒木町の小径の突き当たり、世間とは隔離されたような閑とした佇まい。
◇とてもしっかりしたお料理に比しての、お値ごろ感や気取らない家庭的な心地良さ。
などでしたが、そこは正直、新たな門出とともに薄まってしまいました。
ですが、もちろん新しいチャレンジとはそういうもの。
そして、新たに得た魅力としては…
◇より高級路線へのシフトで、谷本大将の技量がさらに開放されたこと。
◇そして、より洗練された設えで、優雅にお食事と向き合えること…でしょうか。
さてさて、どう変わりましたか…とワクワクいただいたお料理は、こちら。
□ 雲丹と焼き茄子
□ シラカワ 焼き蓮根餅
□ 鮪
□ いくらと車海老の小丼
□ ほうれん草 黄韮 椎茸の胡麻和え
□ すっぽんの醤油麹焼き
□ 鯖のしゃぶしゃぶ
□ 梨の白和え
□ あかやまどり
□ 子持ち鮎の煮浸しの春巻き
□ みずの実のお蕎麦
□ 宮崎牛と小蕪の炊合せ
□ 食事
・煮えばな
・鴨そぼろのごはん
・椎茸のお茶漬け
・すっぽんスープの中華麺
□ 水羊羹
おっ!お料理のスタイルは、ずいぶんと変わりました。
「品数を増やしたから」と、より食べ疲れないように、優しい味わいへ。
それが、最も顕著に表れていたのが、お椀。
吸い地が柔らかくなり、白甘鯛自体の美味しさが存分に引き立つ仕立てになっています。
もともと、かなり輪郭ははっきりしたスタイルで、私も時々「少し強いかな」と感じることもありましたが、それはそれで多仁本さんの個性と、気に入っていました。
ですが、こうして味わってみると、こちらもやっぱり美味しい♪
まさに、新生・多仁本さんでしょう。
そして、以前とまったく変わらないのは、大将のお人柄。
この日は、定休日が重なった他の飲食店の方々が複数来られ、そこかしこでサプライズ(^^)
期せずして、和洋の凄まじい祝い酒たちが飛び交うオープン記念パーティのような賑わいに。
とにかく楽し過ぎました♪
もちろん、またお邪魔します。
■雲丹と焼き茄子 酢橘のジュレが爽やかで美味しい♪
■シラカワ 焼き蓮根餅 明らかに仕立てが変わったお椀。 吸い地が柔らかくなって、白甘鯛自体の美味しさが引き立ちます。
■鮪 長芋と一緒に海苔で巻く、多仁本スタイルは変わらず。
■いくらと車海老の小丼 新いくら、出てきましたね。こちらも優しい漬け具合。 もち米との相性も良き。
■ほうれん草 黄韮 椎茸の胡麻和え これ、絶妙に美味しい!
■すっぽんの醤油麹焼き このすっぽんもまた、堪らない美味しさよ。 醤油麹の旨味も素晴らしく、わしわしと齧りつきました。
■鯖のしゃぶしゃぶ これまた定番のしゃぶしゃぶ。鯖は初めてだなぁ。 脂乗り控えめ、赤身の旨さがギュッと凝縮します。
■梨の白和え おいし♪
■あかやまどり ポルチーニにも似たキノコです。 柔らか食感が新鮮で、サクサク衣とのグラデーションも楽しい。
■子持ち鮎の煮浸しの春巻き 中には、ギュギュッと詰まった鮎の卵。風味高く、これはインパクトあり!
■みずの実のお蕎麦 みずはお浸しなどで大好き。軽やかなお蕎麦です。
■宮崎牛と小蕪の炊合せ ホロリと炊いてあって、柔らかな宮崎牛が美味しい!
■煮えばな
■鴨そぼろのごはん
■椎茸のお茶漬け
■すっぽんスープの中華麺 これは最高の〆そば。すっぽんスープの美味しさが炸裂です!
■水羊羹
■お薄 大将自ら点ててくれます。
ドゥラモットの2012がいきなり! 泡が、繊細ながらエネルギッシュ。美味しい!
ドメーヌ・M・ズィベッティという知らないドメーヌですが、1983年のシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ♪ 40年熟成の飲み頃グラン・クリュですよ! いやぁ、ふくよかさや包容力がすごいワイン。
っとーー! お次は、人生でいただいた日本酒では最高峰だと思います。十四代の七垂二十貫。 こちらは、程よいボリューム感がありながらも、心地よいキレはあり、バランスが本当〜に好み♪ ありがとー!
終わる気配なし(^^) ちょっと!コント・ラフォンのムルソーなんて♡ ムルソーって、モノによっては果実感がもったりするんだけど、こちらはその塩梅が絶妙で、嫌味のない酸がきれいに伸びる。 超美味しい♪
わ、私をどうするつもり?と聞きたくなります(^^) さらには、マルゲのシャーマン。 こちらは幾分ふくよか。かすかなナッツ感もあって、ゆっくり向き合いたくなるシャンパーニュ。
落ち着いた、七本槍の「渡船」でようやくの終焉。 飲み過ぎて、こちらは、なんとなく美味しかった、という記憶しかありません(^^)
以前は手狭だったカウンター内は、見事に動線が取れて、皆さん動きやすそう。
荒木町の飾らない雰囲気も好きでしたが、こちらもまた、落ち着いた設えです。
2023/09/21 更新
いっつも良くしてくださる谷本大将に甘えて、すっかり離れられなくなってしまった多仁本さん(^^)
久しぶり日本料理をにいただくなら、私にはこちらがしっくり来ます。
都内では、名だたる日本料理屋さんとのご縁はありませんが、仮にそんな機会があったとしても、きっと私には揺らぐことのないNo.1は多仁本さん♪
何ひとつ気負う必要のない雰囲気の中で、心のこもったお料理をいただけます。
■ 雲丹とタタキおくら 長芋の素麺
■ 毛蟹と鱶鰭の真薯 菊花仕立て
■ 鰹の藁炙り
■ 金目鯛とクレソンのしゃぶしゃぶ
■ 白甘鯛の揚げ焼き
■ 鯖寿司
■ 鼈の炭火焼き
■ 無花果のごまだれ
■ 松茸と鮑のホイル蒸し
■ 枝豆と蓮根の飛竜頭
■ お食事
・新いくらのごはん
・松茸ごはん
・鼈の中華そば
■ 玉子の葛焼き
いきなり…
絶品の長芋素麺に始まり、
旨味抜群の鯖寿司、
問答無用の美味しさの鼈から、豊かなお食事まで。
まぁ、この日も素晴らしかった!
□ マルゲ ル・パルク 2018
□ フランソワ・ミクルスキ
ブルゴーニュ・アリゴテ 2016
□ メオ・カミュゼ クロ・ド・ヴージョ
プレ・ル・セリエ 2009
□ ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン 1995
□ シャトー・レオヴィル・バルトン 1997
□ マローロ グラッパ・ディ・バローロ 20年
そして、毎度もう笑っちゃうしかないぐらい、ワインがすごい(笑)
日本料理屋さんで、このラインナップは幸せ過ぎるし、ありえぬ…(^^)
つくづく、多仁本さんとご縁があってよかったなぁ。