2回
2025/09 訪問
お腹じゃなくて、心を満たす料理♪
こちら、定番のオープニング。 抽出した赤紫蘇のエキスとバジルオイルで、とても爽やかに高揚感を演出してくれます♪
3種のアミューズの中の一品で、こちらも定番のタルト。 ヨーグルトムースに燻製の香りが付いていて、ふくよかさと爽やかさのバランスがいいんです。 これ、好きなんです(^^)
コンテとパルメジャンのコクがしっかりしたグジエール。
紫蘇の天ぷら。 随所に、日本人シェフが挑む意味を表すように、きれいに和食材が配されています。
これ、最高(^^) トマトが美味しい!キャヴィアが美味しい! それをカッペリーニでいただくなんて、大皿でいただきたい〜(笑)
「キャヴィアのセカンドサーヴ」。 キャヴィアへの拘りは強いようで、複数のお皿で使われていました。 KEIさんでは、Kaviari社のクリスタル♪ それを、大トロに揚げたお米とともに海苔巻き。最高か!
やっぱり、鮮烈な印象を残すのは、小林シェフの名声を高めた一皿と言える「アシェット・レギューム」。 「たかがサラダ」に、何故これほどに魅了されるのか…
混ぜ混ぜしていただきます(^^) 甘み、塩味、苦味に酸味。あらゆる味覚を刺激しながら、ロケットのムースやレモンのエマルジョンがそれらをまとめます。 ひと口ごとに味わいが異なるので、コースのよう!
これはまた、コースに異なるアクセント! 飽きさせません。 カレー風味のオイルで、ソテーしたぷりぷりなアンコウをいただきます。 ホント、全体的に馴染みやすいアプローチなんですけど、一つ一つの深度が深い。
同じコースの他の方には、藁で燻したオマールなのですが、昨年とかぶるので、変えて下さいました。 衣に竹炭をまぶした、オマールのフライ。 キャヴィアのグリビッシュソースと。 食感と風味、たまらぬ(^^)
メインは、和牛からガリシア牛へ変更していただきました。 それが大正解! 熟成香はやや強い印象はあるものの、肉自体の旨みがめっちゃパワフル(^^) こういう赤身肉の美味しさ、日本では味わえません♪
メインの付け合わせ。 チコリにプライドオニオンが乗っていて、バルサミコが爽やか。 濃厚なメインに、素晴らしいパートナーです♪
こういう細かいグラニテちゃんが、いい仕事をしてくれます。 今度はレモングラスで。スッキリ〜♪
チーズをいただくお腹の余裕がない事をお伝えしたら、ゴルゴンゾーラのムースを出してくださいました! もちろん、チーズの濃厚さはあるのですが、下に敷かれたトマトがフルーツのような甘さで、めっちゃ合う♪
無花果を、いろんな調理法で丸ごといただく感じ♪ ワインのグラニテが、程よく清涼感を加えてくれて、初秋を思わせる幸せデザートです。
レモンかライムのギモーブを凍らせたようなお菓子、これがすごい美味しい!好み(^^) キャラメルのムースのようなお菓子と対極で、とても楽しい余韻を残してくれるミニャルディーズです♡
いつもは食後はエスプレッソ一択なのですが、この日は日本茶を。 落ち着く〜(^^)
ド・スーザのブラン・ド・ブランから、晩餐をスタートです。
ドメーヌ・ミシュロのムルソー1er Cru. ペリエール。 よくイメージする骨格がしっかりしたムルソー。 ミネラルもバターのようなコクも、しっかり備えていて美味しい♪
ジャンテ・パンショのジュヴレ村名。 2015年ですが、すでにエッジがレンガ色になってかていて、程よい熟成感。 テロワールらしい強さは健在で、メインの濃厚なガリシア牛にもよく合いました。
※おまけ1 こちらが、劇中でグランメゾン・パリとして使われたレストラン!(^^) 移転前の、名店アストランスがあった場所です。 今は日本人シェフがオルタンシアというレストランを経営されています。
※おまけ2 劇中の尾花夏樹シェフの師匠、ブランカンのレストランとして使われたのは、こちらのメゾン・レヴカ。 めっちゃオシャレ♪ 尾花が京野に胸ぐらを掴まれた所です(笑)
2025/09/14 更新
2024/06 訪問
ドラマを超えた奇跡の料理
MOFの称号を日本人で初めて獲得された関谷シェフもすごいですが…
現地のパリで!フレンチで!
日本人で初めて3つ星を獲得された小林シェフも、本当に素晴らしい!!
しかも、5年連続で維持。
逆に考えてみて、東京の日本料理屋や鮨屋さんで、フランス人の大将が3つ星を獲るなんて、想像できます?
もう、信じられない偉業です。
ドラマ「グランメゾン東京」の尾花夏樹を、現実世界で超えました(^^)
しかも、小林シェフは、私を外食の世界へ駆り立ててくれたアラン・デュカスの系譜ですから、感激もひとしおなんです。
■ アミューズ3品
・梅酒のソルベ
・アンチョビとチーズのひと口タルト
・きゅうりと味噌
■ コンテチーズのグジエール
■ 牡蠣 赤ワインビネガー
■ アシェット・レギューム
■ スズキの鱗焼き
■ スコットランド産ロブスター 椎茸ソース
■ 鳩の味噌焼き 無花果
■ ブルーチーズのプレデセール
■ ベリーとバニラのアイス
■ ミニャルディーズ
小林シェフのスペシャリテは、”アシェット・レギューム”。
数十種以上もの野菜が使われていて、もちろん、それぞれが美味しい♪
レモンのエスプーマがそれらをきれいにまとめつつも、ひと口ごとに異なる味わいを楽しめる逸品です。
小林シェフのお料理は、酸味を巧みに使いこなして爽やかに仕立てるのが本当に上手。
梅酒、赤ワインビネガー、バジル、レモンなどを大胆に置いて、コース全体を爽やかに作り上げます。
この日は、パリ到着当日のディナーであり、日本時間のAM3時に始まるタイミング。
時差ボケを抱え、しかも、持参した薬で体調不良を抑え込んで伺うという、最悪のコンディションであっても無理なくいただけたのは、完全にそのおかげです(^^)
また、日本食材を使うフレンチが珍しくなくなった昨今、現地シェフのその取り入れ方に違和感を覚えることもしばしばでしたが、小林シェフは、なんともそこが圧巻!
真似られないその感性がオリジナリティとなり、3つ星に輝いているのだと、個人的には感じます。
こちらも、ずっと来かった!
私の大好き過ぎるドラマ、「グランメゾン東京」のパリを舞台にした映画版。
その料理監修が、こちらの小林 圭シェフです。
この日いただいたお皿と同じ雰囲気を持つお料理が、今冬の劇中にも登場するのか?
そちらへの楽しみも今から尽きません(^^)
本当に素晴らしかった♪
梅酒と紫蘇のソルベでお口取り。 いいなりホッとする。
アンチョビをアクセントにしたチーズのタルトと、「もろきゅう」(^^) いきなり、日本食材使いの巧みさを発揮。 どちらも、もちろん美味。
コンテチーズのグジエール。
赤ワインビネガーが、牡蠣との相性最高なのです〜。 こんなに安心する牡蠣を出されたら、なんだか骨抜きですよ(^^)
シェフのスペシャリテ。 この美しいお皿を、ガッツリとかき混ぜます。するとグリーン一色に変わる不思議な一皿。 甘味、酸味、ほのかな苦味など複雑ながら、バランスが絶妙に美味しい♪ ものすごい計算だなぁ。
スズキは鱗を残して、松笠のように。 これまた、レモン、バジルに海藻の旨味で、フォークとナイフが止まらぬ(^^) いずれのお料理にも共通しているのは、親しみやすさと新鮮さの共存ですね。
スコットランド産のロブスター。椎茸のソースをかけて。
下にもエノキのような茸が隠れてます。 ほんのり添えられた辛味の効いたソースと合わせて、これまた美味♪
この鳩、ヤバしだぞ。 纏わせた味噌のソースが香ばしく、鳩の美味しさを引き立てるのが、たまりません〜(^^) 身質も柔らかく、ペロッといただいてしまいました。
下に杏子のようなフルーツがコンフィチュールで隠れています。 ブルーチーズが使われていますが、ムースのような仕立てなので、軽くて美味しい。
オシャレ(^^) このメレンゲをフォークで叩いて割ると、中には爽やかベリー系とバニラのアイス。 優しいクロージングです。
煎茶があったので、いただいてみました。 癒し過ぎる…(^^)
小菓子。 キャラメルのチョコも美味しいですが、この冷凍マシュマロがレモン風味で最っ高に好み〜。 帰る頃には、すっかり元気にしていただきました!(^^)
ローラン・ペリエのブラン・ド・ブランで乾杯。 キリリとドライで爽やか。清々しい。
ドメーヌ・ギィ・ボガールのムロソー・シャルム1er. ムルソーの重厚な果実は牡蠣に厳しいかと思えば、こちらはそこは控えめ。 むしろ、充実したミネラルから来る塩味や旨味が牡蠣によく合います。流石!
ジャン・マルク・ボワイヨのヴォルネイ1er. カレル・スー・ラ・シャペル。 ボルドーグラスでサーヴされるのが分かる、骨太なピノ。 出汁のような旨味があるので、ロブスターの椎茸にも、もちろん鳩にも♪
ドメーヌ・ディズノのトカイ。 トカイ、初めて飲んだかも。爽やかな甘さで、これは好みのデザートワインです♪
ユーロは、この時期156円ぐらい。 350€に、ワインが加わります…(^^)
2024年版のミシュランガイド。 日本人として、無駄に私も誇らしい(^^) シェフにお会いできて、嬉しかったです♪
そんな訳で、スタッフさんも日本贔屓な方が多いです。 「イニシャルD」がお好きというスタッフさんが、個人スマホを見せてくれました。 「藤原とうふ店」(^^)
長年の念願が叶いました♪
もちろん、この日も満席の賑わい。 グランメゾン東京の上映が待ち切れません(^^)
2024/09/15 更新
なかなか、パリのレストランに2年続けて同じ季節に訪ねつつ、その変化を楽しむ機会なんてありません♪
正直に言えば、レジェンドのベルナール・パコー氏から、シェフの座を安發さんが引き継いだばかりのランブロワジーと迷いました(^^)
が、安發シェフご自身のお料理は11月からということと、なにより、映画「グランメゾン・パリ」の感動の余韻に浸るのが、今回のKEIさん訪問の目的でしたから、そこは、断固初志貫徹です!
■ 赤紫蘇のグラニテ
■ アミューズ
・鰯のコンフィとヨーグルトムースのタルト
・コンテチーズのグジエール
・紫蘇の天ぷら
■ 数種類のトマトとキャヴィアのカッペリーニ
■ キャヴィアと大トロの海苔巻き
■ アシェット・レギューム
■ アンコウのカレー風味
■ オマール海老のフライ グリビッシュソース
■ ガリシア牛の炭火焼き
■ レモングラスのグラニテ
■ ゴルゴンゾーラチーズのムース
■ 無花果のデザート
■ ミニャルディーズ
やっぱり、鮮烈な印象を残すのは、小林シェフの名声を高めた一皿と言える「アシェット・レギューム」。
「たかがサラダ」に、何故これほどに魅了されるのか…
甘み、塩味、苦味に酸味。あらゆる味覚を刺激しながら、ロケットのムースやレモンのエマルジョンがそれらをきれいにまとめている。
ひと口ごとに異なる味わいや食感で、この一皿でコースを満喫するかのような楽しさが込められているからだと感じます♪
もちろん、他のお料理たちも、アミューズがメイン、デザートまで、素晴らしかった!
KEIは、(たしか) 2つ星だったジェラール・ベッソンの跡地に2011年オープン。
2017年には2つ星、そして2020年に念願の3つ星に輝いて、今もそれを維持されています。
小林シェフは、フレンチに携わる日本人シェフの中でも、間違いなくTop of Topのお一人ですね。
今回のレビュータイトルは、小林シェフが番組に出演する時に度々口にされる言葉。
パリでの最初の晩餐で、しっかりと心を満たしていただきました♪
もちろん、お腹もたっぷり満たされました(^^)