3回
2025/08 訪問
押し寄せる幸せ(^^)
爽やかな、赤紫蘇ジュースから。
大きな蓮の葉に乗せて、お料理自体がお花のようなプレゼンテーション。 冷たい炊合せのようなお皿ですが、こういうシンプルなお料理の奥深さが、道人さんはたまらない(^^) 「くりゆたか」南瓜が最高です。
楯の川酒造スモモリキュール
鬼鯵の棒寿司! こりゃあ、反則(笑) 鯵は肉厚で、弾力も旨味もしっかり。めちゃめちゃ美味しい♪
お好みで海苔を巻いて。 もちろん、絶っっ品!!
この日も、やっぱり神がかっているお椀。 椀種は、アコウと焼き茄子。 吸い地が、インパクトと透明感のバランスが絶妙なんですよね。天才です(笑) 毎度、「ああ、来られてよかった」と実感させてくれるお椀。
お造りも盤石! 真鯛、本ミル、鮑、そして赤雲丹♪ どれも素敵だけど、鮑!あんなに、サクリと歯切れのいい仕立ては初めて。
ドラゴン太刀魚。 焼物も当然、隙なしの美味しさ! 太刀魚、ふっかふかです♪
和え物は毛蟹。 ジュレが爽やかで、ホッとする一皿。
琵琶湖の鮎。 おかき揚げなんて、珍しいかも。 カリッ、からのフワッが楽しい♪蓼ソースの濃厚さを衣が受け止めるので、バランス良きです。
これ、食べたかった鱧そうめん! 鱧と梅の鉄板の組み合わせに、ここでもやっぱりお出汁がいい♪ それを大好きな素麺となんて、私には超贅沢(^^)
そうめんは、3年熟成の極細です。 こんな幸せな素麺なら、丼いっぱいでいただきたい(^^)
そう、こういうの。 最高なんですよね。 真薯と冬瓜のシンプルな炊合せながら、食感とか優しい風味とか、とても心地良く着地させてくれます。
煮えばな。
この玉蜀黍ごはん、とんでもない美味しさ! 腹パンでお代わりできなかったのが、今でも本当に悔やまれる。無理にでもいただけば良かった(笑) 白甘鯛の梅煮がお供なんて、このお膳、罪なヤツです。
ごどうふ。 品のある甘さの黒蜜、そしてきな粉との相性が最高♪ この日も美味しく、幸せだったなー(^^)
大将が点ててくれるお薄で、スッと落ち着きます。
この日は、こちらをボトルで。 まだ若いので樽香が落ち着いていませんが、バターのような深みを出してくれて、思いの外リッチなタイプ。 適度に冷やしていただくのが良きですね♪ ボトルで向き合うのも、楽しい!
同席された海外からのゲストに、おすそ分けいただきました♪ シルヴァン・カティアールのレ・クロ・ド・ロルム。 美味しい(^^) それにしても、海外の皆様の日本レストランへの知識には、とても感心しますね。
2025/08/09 更新
2025/03 訪問
限りなく小さな「点」に合わせる熱量
前回のこちらへの訪問は、私の食べ歩き人生の中でも最も素敵な出会いのひとつ。
その時、何より心に刻まれたお料理が、限りなく澄み切ったお椀。
技術的なことを素人が知る由もありませんが、数限りない試行錯誤を経て、この美しい吸い地の「点」に辿り着いたであろう、その熱量からは、やはり此度も感激がもたらされます。
■ 柚子香煎茶
■ 伊勢海老の蕪あんかけ
■ 松葉蟹と鶯菜
■ 大分の赤貝 明石の真鯛
■ 焼き白子 河豚出汁で炊いた飯蒸し
■ てっさ てっぴ 白子の酢の物仕立て
■ 徳島産白甘鯛の炭火焼き
■ 天然虎河豚の唐揚げ
■ 鹿児島の筍と千葉の蛤の炊合せ
■ 熊鍋
■ 椿餅
この日の、椀種は「松葉蟹と鶯菜」。
う〜ん、やっぱり沁み渡る…
急な陽気の暖かさで、昆布が少し強く出たといいますが、種の松葉蟹がしっかりしていますから、全体はむしろ素晴らしいまとまり。
このお椀のためだけに、京都に来られるぐらいです。
この日、ご同席が賑やかで恵まれませんでしたが、お料理からも、女将さんが作る空気からも、とにかくほっこりさせていただけます。
なんだか、心も体も浄化されていくような、そんな心持ちになります♪
是非、また癒されに戻りたい…
余談ですが、道人さんのワインリスト、眺めているだけで「ゴクリ」としちゃいます(笑)
ソムリエ資格もお持ちの大将。
そして、そのインスタはブルゴーニュ祭り♪
いつか、ワインのこともいろいろ教えてほしい…(^^)
柚子の香りがしっかりの柚子香煎茶を、かわいい器でいただきます。 心を落ち着かせ、胃袋を温めて、幸せ時間への準備完了です。
なんてお上品な蕪あんかけ。 伊勢海老自体は、その身に特段の旨味は持っていないと思っていますが、その食感で、お出汁の効いた蕪あんかけを引き立てているように感じます。
この日の、椀種は「松葉蟹と鶯菜」。 う〜ん、やっぱり沁み渡る… 急な陽気の暖かさで、昆布が少し強く出たといいますが、種の松葉蟹がしっかりしていますから、全体はむしろ素晴らしいまとまり。
お造りは、明石の鯛と大分の赤貝。 赤貝、とっても大きい(^^) あの、パーン!とくる香りは控えめながら、噛み締めた時の旨みがめっぽう強い。 あの鮮烈さもいいですが、こちらもとっても好み♪
これまた迫力ある河豚白子! やはり河豚のお出汁で炊いた餅米と、混ぜ混ぜしていただけば、なんともクリーミィー♪
厚切りのてっさ、てっぴと白子も一緒に、こちらもしっかりかき混ぜて、酢の物仕立てに。 河豚の旨み、てっぴの食感、白子のコクを、ちり酢の爽やかさが包んでくれます♪
焼物は、立派な白甘鯛。 むむっ!これは一部の隙もない焼き。ふっくらと味わいが広がっていきます。 菜の花の胡麻和えも良き…
揚物は、天然虎河豚の唐揚げ♪ これも立派!! 絶妙な塩梅の味付けに、その身は弾力お化け(笑)。 もう、ぶりんぶりんです。
炊合せは、嬉しい初モノの筍と蛤♪ 春らしさが一気に花開きます。 鹿児島からという筍の穂先はホックリと柔らかく、すでに甘さもしっかり(^^) 蛤出汁も充実して、なんとも幸せな炊合せ。
歓喜のくーまー!(^^)
秋田からの月の輪ちゃん。 なんでしょうね、この脂の甘さ、美味しさは(^^) 九条葱が柔らかくて甘いし、瑞々しい大根も主役級です。
香り高い煮えばな。
特注という真鍮の羽釜で炊かれます♪ 毎日、お酢で磨いているといいます。美しい…
今年初めて炊いたという筍ごはん。これはラッキー! そして、脇にはトロ鰆の梅煮。 ふっくら、そして脂乗りのいい鰆を、梅が爽やかに食べさせてくれます。
味噌汁は、伊勢海老ー♪ はい、世界一の定食の出来上がりです(^^)
中には、爽やかな甘さの金柑餡が詰まった椿餅。 これはお見事なお菓子〜♪ 柑橘と甘さとの組み合わせって、本当に大好物です。
大将に点てていただくお薄で、幸せ締めです。
京都は伏見のお酒、蒼空。 お造りと合わせられる清涼感。
こちらも地元酒蔵、日日の自社田からの山田錦で作ったという限定醸造の最高峰。 素晴らしいお酒です。
ファミーユ・コルディエールだったかな。 何かが突出するわけでもなく、トータルバランスに優れた一杯。
マニエール・エ・フィスのACブル。 「熊鍋」と聞いたら、頼まずにいられません(^^) さすが、ワインラバーの大将! グラスで開いているワインも、とってもちゃんとしています♪
2025/03/02 更新
2024/11 訪問
優しく広がる、安らぎのお料理
ついに来ました、この日が。
あー、年甲斐もなく、ドキドキ&ソワソワが抑えられません(^^)
もしも、「世界中のレストラン、どこでも行けるとしたら、どこがいい?」なんて聞かれたら、もしかすると「道人さん」て答えるかもしれない。
それぐらい憧れのお店です。
いただいた道人さんのお料理は、どこまでも優しく、過剰な期待値を伴ってお邪魔した私を、スッと落ち着かせてくれるような安らぎに満ちています。
お椀…
吸い地とは気付かないほどの透明感ながら、丸みを帯びた味わいはグラデーションで深みを増して、初めて抱く感動です。
この日の椀種は、鶉のつくね。
野趣もある鶉なんて、ともすれば、繊細な吸い地を台無しにしかねないと思いますが、完全に杞憂。
種も吸い地も、どこまでも美しく品を保ったまま、極上のお椀を飲み干し、この一品だけで無二の極楽でした。
道人さんは、願った通り、そのすべてが好みの世界観です。
この度、私には無縁にもほどがあるこちらへお声掛けいただいたマイレビ様ご夫妻には、感謝に絶えません。
そして、丁寧にメニューを起こして下さるご一緒様、楽しいお席にして下さったご一緒様方も、ありがとうございましたm(_ _)m
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⭐︎京都 澤屋まつもと 金木犀 花漬け込み 桂花陳酒仕立て
◉京都 網野町 コッペ蟹 蒸し仕立て
◉鶉のつくねと金沢 源助だいこん 奥井海生堂 蔵囲 利尻昆布と血合抜き鮪節の出汁椀 白葱を乗せて
◉淡路島 真鯛 当日〆と淡路島 丸ハギ 当日〆 のお造り 新潟 藻塩と山葵と醤油と丸ハギ肝入りポン酢と共に
◉兵庫 柴山 松葉蟹 脚 炭火焼
◉兵庫 柴山 松葉蟹 蟹身と蟹味噌の友和え乗せ酢飯 蒸し寿司仕立て
◉鹿児島 ドラゴン太刀魚 炭火焼
◉柿なます
柿、胡瓜、金時人参、大徳寺麩の胡麻酢和え
◉大阪 富田林 海老芋 素揚げ 奥井海生堂 蔵囲 利尻昆布と血合抜き鮪節出汁の山利商店 白味噌仕立て
◉自家製 飛龍頭と京北 蕪の焚き合わせ
◉兵庫 柴山 松葉蟹 蟹ご飯
◉白ご飯
◉答志島 トロ鰆 梅煮
◉香の物
◉ちりめんじゃこ
◉愛媛 栗きんとん
⭐︎お薄
まずは、紫蘇の香りで昂った気持ちを落ち着かせます。
そして、甘い香りの金木犀が、さらに優しく食事への気持ちを整えてくれますね。
まずは、解禁直後の蟹から。 コッパ蟹は内子も外子もたっぷり。いきなり幸せ♪ この時は、「ご飯に乗せても美味しいだろうなぁ」なんて思っていました(^^)
吸い地とは気付かないほどの透明感ながら、丸みを帯びた味わいはグラデーションで深みを増して、初めて抱く感動です。 なんと美しい味わいなんでしょう。
お造りは、真鯛と丸ハギ。 丸ハギはその肝ぽん酢でいただきますが、肝が肥えています♪ 身も厚切りにしてあって、身自体の甘みもしっかり感じられる仕立てです。
この日のズワイは、柴山。まぁ、見事なサイズです! 女将さんの醸す雰囲気が、また安らぐんです。
炭火焼きでシンプルに。 ですが、炭の香りが蟹の風味を一切邪魔しません。じっくりと火入れしてあって、保水が素晴らしい。
これ、あかんヤツや(^^) 蟹身と蟹味噌の友和え乗せごはん。道人さんだから、当たり前といえばそうなんですけど、味噌の味わいが本当にクリア♪
ドラゴン太刀魚!カッコいいですね、ドラゴン!(^^) その名の通りのサイズ感ですが、決して大味にならずに旨味がギュッと詰まっています。
柿なます。 ミルフィーユみたいでキレイですね。 食感のバリエーションと、胡麻の香りや香ばしさも魅力的な一皿。
お椀と並び、大変美味しく感動したのが、こちらの海老芋。 「素材自体が素晴らしいから」との女将さんのお話ですが、揚げたお芋の甘さと優しい白味噌の甘さが、ともに心地良くて、たまりませぬ…
先の海老芋といい、こうした炊き合わせといい、ひたすらシンプルに見えるお料理こそ、より美味しさが際立つ。 皆様を惹きつけて止まないのは、きっとそんなところでもあるんでしょう。
出た! ご飯と食べたら絶対美味しいはず!と思っていた、コッパ蟹♪ プチプチ食感と旨味と香り。こりゃあ、間違いありませんよね。
ご飯のお供のトロ鰆。 梅煮がいいんでしょうね。お鮨などでいただくよりも、ずっとサッパリいただけます。
プライスレスな、極上定食♪ この献立だけでも、立派すぎるお店が出せますね(^^) 最高の〆ごはんでございました。
栗らしさ満開の栗しぼり。
大将自ら点てていただくお薄で、すっかり整えていただきました。
お米の旨味がしっかりしています。
より爽やかさが広がる、こちらの「蒼空」が、より好みです。
ローラン・ルーミエ。 昨今の気候を反映してか、少し繊細さに欠けますが、単独で飲んで十分楽しめます。
ファミーユ・ゴルディエールのマコン・ヴェルジッソン。 シャープな酸は控え目で、ほのかな塩味。 とてもバランスが整っていて、単体でも美味しく、食事の邪魔もしない優等生なシャルドネですね。
憧れの門をくぐることができました。
2024/11/09 更新
お陰様で、いろいろと素敵な飲食店とご縁があっても、毎度、遠足のようにワクワクしながら、その訪問機会を指折り数える、道人さん♪
春と秋は楽しませていただきましたが、真夏は初めて。
一般的には「食材が厳しい」と言われる中、どんなお料理をいただけるのか、小躍りしながら伺いました(^^)
■ 京都大原の赤紫蘇ジュース
■ 車海老 蒸し鮑 南瓜 新子芋 鬼灯トマト
楯の川酒造スモモリキュール
■ 淡路島産鬼鯵の棒寿司
■ アコウと冬瓜 お椀
■ 明石鯛 本ミル貝 鮑 赤雲丹
■ ドラゴン太刀魚
■ 毛蟹 胡瓜 無花果
■ 鮎のおかき揚げ 翡翠銀杏
■ 鱧そうめん
■ 冬瓜と真薯 炊合せ
■ お食事
・煮えばな
・玉蜀黍ごはん
■ 白甘鯛の梅煮 雑魚 漬物 味噌汁
■ ごどうふ
□ お薄
□ ジャン・マルク・ボワイヨ
ピュリニー・モンラッシェ
1er Cru. シャン・カネ 2022
やっぱり、何から何まで素晴らしい♪
酷暑で体内に蓄積される不快感を、すべて洗い流してくれるような、デトックス効果まで感じるような食後感。
さらにこの日は、ブルゴーニュワイン大好きな大将が揃えてくださるラインナップから、一本ボトルでいただきました♪
道人さんのインスタで発信されていることもあってか、皆様のボトル率が高い高い(笑)
日頃は、ペアリングかグラスで楽しむことが多いですが、一本じっくりと向き合いながら食事できるのも、また違った幸せがありますね(^^)
女将さんの作る空気感も素敵ですし、
道人さん…
恵まれた人生を送れているなぁと、しみじみと実感させてくれる最高のお店です。