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2026/01訪問
1回
冬の空気が少しだけ張り詰めた都内の午後、移動の合間に立ち寄ったのが「ニッポン ラーメン 凛 トウキョウ」だった。店先に漂う静かな緊張感は、繁華街の喧騒とは一線を画しており、暖簾をくぐる前からどこか背筋が伸びる。旅先で偶然見つけた一軒に足を踏み入れる瞬間は、いつも小さな冒険の入口に似ている。 注文したのは看板とも言える醤油らぁ麺。ほどなくして目の前に運ばれてきた一杯は、まずその佇まいに目を奪われた。透き通った琥珀色のスープは、照明を受けて静かに光を返し、まるで時間を封じ込めた古酒のような落ち着きを帯びている。表面に浮かぶ油の粒が細かく揺れ、湯気とともに柔らかな香りが立ち上る。その香りは鋭さを持たず、どこまでも穏やかで、食欲を急き立てるというより、静かに招き入れるような印象を受けた。 最初にスープを口に含むと、醤油の輪郭がはっきりしていながら角がなく、舌の上を滑るように広がる。塩気は控えめで、奥に潜む旨味がゆっくりと層を重ねてくる。飲み進めるほどに味わいが深まり、まるで物語の伏線が後半で静かに回収されていくような感覚を覚えた。後味は驚くほど軽く、気づけばもう一口と箸が進む。 麺は細めで、スープとの絡みが非常に自然だ。持ち上げた瞬間にふわりと湯気が立ち上り、すすった時の喉越しは滑らかで引っ掛かりがない。適度なコシがありながら主張し過ぎず、あくまでスープを引き立てる存在に徹している印象だった。 中央に配されたチャーシューは大きく、器の中でゆったりと弧を描いている。脂身と赤身のバランスがよく、口に入れると柔らかくほどける。過度な味付けは感じられず、肉そのものの旨味が穏やかに広がる仕上がりだった。添えられたメンマは歯切れがよく、噛むたびに小気味よい音を立てる。上に添えられた青い薬味が彩りを添え、全体の印象をきりりと引き締めていた。海苔も香りがよく、スープに浸した時の風味の変化が楽しめる。 店内は整然としており、無駄な装飾がない分、料理そのものに集中できる空気が流れている。静かに食事を楽しむ客が多く、器と箸が触れ合う音が控えめに響く。その落ち着いた雰囲気は、旅の途中で少しだけ立ち止まり、自分の時間を取り戻すための小さな休息所のようにも感じられた。 訪れた時間帯は昼下がりで、外の光がやや柔らかくなり始めた頃だった。移動の疲れが少し残る身体に温かなスープが染み込み、気持ちがゆっくりとほどけていくのが分かる。器の中の景色を眺めながら麺をすすっていると、旅先でしか味わえない静かな充足感が胸の奥に広がっていった。 気づけばスープを最後まで飲み干していた。派手さで惹きつける一杯ではなく、静かに心に残る味わい。記憶の引き出しに丁寧にしまっておきたくなるような余韻があり、店を出た後もしばらくその香りが頭の片隅に留まっていた。 旅の途中で出会ったこの醤油らぁ麺は、ただ空腹を満たすだけでなく、時間の流れを少しだけ穏やかに変えてくれる力を持っているように感じた。再びこの街を訪れる理由のひとつとして、静かに心の中へ刻まれた一杯だった。総合評価は迷うことなく5点。再訪を自然に思い描かせる、確かな完成度を備えたラーメンである。
2026/01訪問
1回
仕事の合間に少し時間ができて船橋を散策していた時、無性に辛いラーメンを体が欲していて、その流れで「蒙古タンメン中本 船橋店」に立ち寄りました。中本といえばやっぱり看板メニューを食べておきたいと思い、蒙古タンメンを注文しました。 カウンターで待っていると、目の前に運ばれてきた一杯は、見るからに食欲を刺激してくるビジュアル。真っ赤な麻婆豆腐が豪快にかかっていて、その下に味噌ベースのスープと麺、そしてたっぷりの野菜が隠れています。この時点で香りがかなり立っていて、味噌のコクのある匂いと唐辛子のツンとくる刺激が混ざり合い、食べる前から期待値が一気に上がります。 まずはスープからいただきます。口に含んだ瞬間、しっかり濃厚な味噌の旨みが広がって、その後からピリッとした辛さが追いかけてきます。最初は「意外といけるかも」と思わせてくれるバランスですが、飲み進めるほどに辛さがじんわり積み重なっていく感覚があり、まさに中本らしい中毒性のある仕上がりです。辛さだけが前に出るのではなく、味噌のコクや旨みがしっかり土台にあるので、レンゲが止まらなくなります。 麻婆豆腐はとろみがあり、しっかり熱々。豆腐は大きめにカットされていて、口に入れるとふわっと崩れる柔らかさがあります。麻婆の味は辛さの中にコクがあり、スープと混ざることで味の厚みがさらに増していきます。麺と絡めて食べると、辛さと旨みが一体になって、どんどん箸が進みます。 麺は中太で、スープをしっかり持ち上げてくれるタイプ。もちっとした弾力があり、食べ応えも十分です。すすった瞬間にスープの旨辛さがしっかり口の中に広がり、満足感があります。野菜はもやしやキャベツが中心で、シャキッとした食感が残っており、濃厚なスープの中で良いアクセントになっていました。きくらげのコリッとした食感も印象に残ります。 店内はカウンター中心で回転が早く、活気のある雰囲気でした。スタッフの方の動きも無駄がなく、注文から提供までがスムーズだった印象です。食事に集中しやすい空気感があり、一人でも入りやすい環境だと感じました。周囲のお客さんもラーメンをしっかり楽しんでいる様子で、人気店らしい空気が漂っていました。 食べ進めるうちに体がじんわり温まり、気づけば額にうっすら汗がにじみます。この感覚も含めて蒙古タンメンの醍醐味だと感じました。辛さの刺激と味噌の旨みのバランスが絶妙で、食後にはしっかり満足感が残ります。 船橋で旨辛ラーメンをしっかり楽しみたいなら、間違いなく選択肢に入る一杯だと思います。クセになる味で、また食べたくなる魅力がしっかり詰まっていました。総合的に見ても満足度は非常に高く、評価は文句なしの5点です。
2026/01訪問
1回
伊根ならではのコーヒースタンド
2025/12訪問
1回
旅先での昼食というのは、不思議な重みを持つ。移動で少し疲れた体と、まだこの土地に馴染みきれていない心。その中間に、静かに差し出される一膳が、その日の印象を決めてしまうことがある。今回訪れた「ごはん屋 季譚」は、まさにそんな一軒だった。 訪れたのは昼どき。観光地の喧騒から少し外れた場所で、店の前に立つと、外の音が一段階落ちる。暖簾をくぐると、木の質感を生かした内装が目に入る。派手さはないが、丁寧に整えられた空間で、余計なものが視界に入らない。旅先でふと立ち寄った店として、理想的な距離感だと思った。 案内された席に腰を下ろし、「お刺身てんぷら御膳」を注文する。店内には、同じように旅行中らしき夫婦や、地元の方と思われる落ち着いた年齢層の客が多く、会話の音量も控えめ。どこか時間の流れが緩やかで、急かされる感じがない。こういう空気は、それだけで食事の味を底上げしてくれる。 ほどなくして運ばれてきた御膳は、写真で見ていた以上に整っていた。木の盆の上に、白いごはん、澄んだ色合いの椀物、刺身、天ぷら、小鉢が過不足なく並ぶ。主張しすぎない配置だが、一つひとつがきちんと役割を与えられているように見える。 まずは刺身から箸を伸ばす。透明感のある身は、角が立ちすぎておらず、包丁の入り方が穏やかだ。口に含むと、ひんやりとした温度とともに、魚の旨みが静かに広がる。醤油をつけすぎる必要がない。香りも強すぎず、旅の途中の昼食としてちょうどいい塩梅だった。 続いて天ぷら。衣は軽く、音を立てずに歯が入る。野菜と魚介、それぞれの素材感が残っていて、油の存在を意識させない。抹茶塩と天つゆが用意されているが、どちらも試したくなる。抹茶塩で食べると、衣の甘さが際立ち、天つゆでは出汁の輪郭が見えてくる。同じ天ぷらでも、表情が変わるのが面白い。 ごはんは粒立ちがよく、噛むとほのかな甘みがある。派手な主張はしないが、刺身や天ぷらを受け止める土台として、きちんと仕事をしている。椀物もまた静かで、喉を通るたびに体が少し落ち着いていく感覚があった。 小鉢や香の物も、添え物というより、食事の流れを整えるための句読点のような存在だ。途中で箸を休め、味覚をリセットする。その繰り返しが、御膳全体を最後まで心地よく食べさせてくれる。 接客は必要以上に踏み込まず、それでいて目が行き届いている。お茶が減るとさりげなく声をかけてくれ、料理の提供も間がいい。旅先では、こうした距離感がありがたい。こちらの時間を尊重してくれている感じがする。 食事を終える頃には、来店時に感じていた移動の疲れが、少しだけ軽くなっていた。派手な驚きや記憶に残る演出があるわけではない。ただ、きちんと美味しく、きちんと落ち着ける。その積み重ねが、結果として強い満足感につながっている。 「またこの土地に来たら、ここで昼を食べたい」。そう思える店は、意外と多くない。ごはん屋 季譚は、その数少ない一軒になった。旅の途中で立ち寄り、静かに腹と心を満たしてくれる場所として、長く記憶に残りそうだ。総合評価は5点。理由は単純で、食後に何も足したいと思わなかったからだ。
2025/12訪問
1回
休日は早めに行くべき! 「あらし御膳」がおすすめ 祝日の昼間にふと、どこかに行きたいと思い、関西から徳島へ行くことに。 「味処あらし」さんには17時すぎ頃到着。 到着後、ウェイティングボードに名前を書くと、呼び出しは18時半頃想定との目安が書いてありました。 一旦離れてもよいのですが、車で待つことに。 順番が気になり18時に一度店内へ行くと、順番はあと少し。 18時ですでに当日の受付は終了されていました。 そして想定通り18時半に店内に入ることができました。 メニューがいろいろあって迷いますが、あらし御膳を注文。 あらし御膳はいろんなものを食べることができるのでおすすめです。 肉厚かつ弾力のある刺身は、食べ応えがあります。 天ぷらはえびやいかももちろんおいしいですが、鳴門金時の天ぷらがホクホクしていて特においしかったです。 名物のわかめの味噌汁は、器が大きくてびっくりしますが、感動レベルにおいしいです!持って帰りたいくらいです。 お値段は多少しますが、満足度は高いです。 ぜひ食べていただきたいおすすめのお店です。 店名 あらし 注文 活心鮮御膳 総合評価 5 / 5 三連休の中日。外の通りには観光客らしい人の声が混ざり、どこか浮き立つ空気があった。昼間の仕事を片付け、夜の帳が静かに落ち始めるころ、妻と二人で「あらし」へ向かった。ずっと気になっていた店だった。入り口の暖簾がかすかに揺れ、その奥から漂う出汁の香りに思わず足が前へ進んだ。扉を開けると、柔らかな明かりが空間を包んでいた。照明は強すぎず弱すぎず、木のテーブルの表面に静かな光の帯を走らせている。客席には家族連れ、年配の夫婦、一人で静かに食事を楽しむ人。そのどれもが声を荒らげるでもなく、互いの空気を尊重し合うような穏やかさがあった。店員の「いらっしゃいませ」という声も、どこか落ち着いた温度を帯びていて、心の奥の緊張をそっとほどいてくれた。 席に案内され、迷わず「活心鮮御膳」をお願いした。少し待つあいだ、妻と他愛のない話をした。三連休でどこも人が多かったこと、仕事の合間に見た海の色がやけに鮮やかだったこと、そういった断片的な会話が、いつもより柔らかく心に落ちた。やがて膳が運ばれ、目の前に置かれた瞬間、息を飲んだ。海がそのまま形を変えて姿を現したような、一切の無駄のない配置。盛り付けに流れる静かな緊張感と、食べる人へのまっすぐな敬意が感じられた。 まず刺身から。透き通るような光をまとったハマチが、わずかな弾力を宿したまま箸を押し返す。口に運んだ瞬間、ほどけるように身が広がり、淡い甘さが舌の上に染み渡った。その奥に海の香りが静かに立ち上がり、鼻から抜ける余韻が心の奥を揺らした。脂は重くない。軽く舌の上を滑り、すぐに姿を消す。その消え際に、確かな旨味だけが残る。わさびは鋭さを控え、味の輪郭を静かに描く程度で、ハマチそのものの力強さを引き立てていた。妻も同じように一切れを口に運び、言葉にせずとも頷く様子が印象に残った。 次に天ぷら。衣は薄く、舌に触れると砕けるように消える。海老は一口目から甘さがあふれ、噛むほどに深くなる。野菜は芯にほどよい力が残り、素材の香りが揚げ油と溶け合いながら、軽やかに口の中で立ち上がる。油の重さを感じないのは、きっと温度も揚げ方も研ぎ澄まされているからだと思う。添えられた塩を少量だけつけると、味がぴたりと締まり、余韻だけを残して消えた。皿に残る油もほとんどなく、食べ終わったあとも胃が軽いままだった。 小鉢の量は多すぎず少なすぎず、全体の流れをうまく繋ぐ役割を担っていた。汁物はわかめがたっぷりと入り、海の滋味をそのまま器に閉じ込めたような深い味わい。湯気とともに立ち上る香りを吸い込むと、体の中心が静かに温まっていくのがわかった。 食事の終盤、店内の空気を眺める時間ができた。席の間隔はゆとりがあり、隣の会話が気にならない距離感。店員の動きも静かで、必要な時にだけそっと寄り添うような距離感だった。料理を届ける時も、片付ける時も、言葉は短く、それでいて丁寧。こういう店は、料理だけでなく人の所作まで含めて居心地がつくられているのだと思った。 一つの膳を食べ終えるころ、外の喧騒の音が遠くに聞こえるほど、心が静かになっていた。三連休の夜の浮かれた空気の中で、この店だけがゆっくりと時を流しているようだった。妻と二人で「また来たいね」とほとんど同時に言葉が重なったことが、何よりの評価だと思う。 次に来るときは、違う季節の海の味を確かめたい。冬の空気に染みる刺身も、夏の光の中で食べる天ぷらも、きっとまた違う表情を見せてくれるだろう。わからないが、そうなる気がしている。 あらしの活心鮮御膳は、ただ食事をするという行為を超えて、心の奥に静かな余韻を残していった。満足感が最後まで揺らぐことなく続いた。自信を持って評価は5点満点の5。
2025/11訪問
2回
仕事帰りに以前から気になっていた「麺や スエタク」さんを訪問しました。場所は地元の駅から少し歩いたところにあり、落ち着いた雰囲気の外観。暖簾をくぐると、すぐに漂ってくる鶏の香ばしい香りに食欲をそそられました。今回いただいたのは看板メニューでもある「鶏つけめん」。食べログでの評判が良かったので、期待を込めてオーダーしました。 まず運ばれてきたのは、見た目からして美しい一杯。白い丼には艶やかに輝く太めの麺が整然と盛り付けられ、その上には低温調理と思われるピンクがかったチャーシューが二枚。仕上げに青ネギが添えられており、シンプルながら上品なビジュアルです。麺だけでも十分に食欲をかき立てられました。 つけ汁は黒い器にたっぷりと注がれ、表面には細かい泡が立ち、鶏の旨みが凝縮された濃厚な香りが立ち上ります。レンゲですくって一口飲むと、想像以上に鶏の旨みが濃厚。それでいて嫌な重さはなく、丸鶏や鶏ガラを長時間炊き込んだような深みを感じます。鶏白湯系ながら雑味がなく、とてもクリーミーで飲みやすい仕上がり。スープ単体でも十分満足感があります。 麺をつけ汁に潜らせると、その相性の良さに驚きました。麺はもちもちとした食感で小麦の甘みがしっかり感じられ、濃厚な鶏スープをしっかりと持ち上げます。一口ごとに鶏の旨みと麺の甘みが交互に押し寄せ、箸が止まりません。麺量も満足できるボリュームで、食べ応えがありました。 トッピングのチャーシューはしっとりと柔らかく、肉の旨みがじんわり広がります。脂っぽさが控えめなので、濃厚なスープとのバランスも抜群。噛みしめるたびに幸せな気持ちになりました。さらに卓上のご飯も一緒に頼んでいたのですが、最後に残ったつけ汁をご飯にかけて食べると、これがまた絶品。ラーメンと丼、両方の満足感を得られたようで、二度おいしい体験ができました。 店内は清潔感があり、カウンター席中心で一人でも入りやすい雰囲気。店員さんの対応も気持ちよく、提供までの時間もスムーズでした。仕事帰りにサッと寄れる気軽さも魅力のひとつです。 総合的に見て、今回の「鶏つけめん」は期待以上の満足度でした。濃厚ながら最後まで食べ飽きず、締めのご飯まで楽しめる完成度の高さ。地元でこれだけ本格的なつけめんがいただけるのは本当に嬉しい限りです。間違いなく再訪決定、次回は他のメニューも試してみたいと思います。評価は文句なしの満点5.0です。
2025/09訪問
1回
先日、香川に立ち寄った際に訪れた「瀬戸晴れ」さんでいただいた「かけうどん(冷)」が、あまりに印象深かったのでレビューを書きます。結論から言うと、ここは文句なしの☆5。讃岐うどん好きとして、また地元に縁のある者としても、胸を張っておすすめできる一杯でした。 まず目に飛び込んできたのは、澄みきった黄金色のだし。器の中に美しく整えられたうどんが収まっていて、見た目からして凛とした空気をまとっています。写真でも伝わると思いますが、無駄を削ぎ落としたシンプルさの中に職人の心意気を感じました。別皿で添えられた刻みねぎの緑が、さらに彩りを添えています。 実際に口にしてまず驚いたのが、だしの清らかさ。いりこがベースと思われますが、えぐみや雑味がまったくなく、スッと身体に染み入るような優しい味わいです。冷たいだしだからこそ、その透明感や旨みが際立っていて、一口飲むたびに「もう一口」と自然に手が伸びます。醤油の角が立たず、塩加減も絶妙で、暑い日にぴったりの仕上がりでした。 麺はというと、これがまた素晴らしい。コシがありながらも硬すぎず、噛むとムギュッとした弾力と小麦の甘みがじんわり広がります。冷水で締められているので、表面はつるりと滑らか。のどごしが軽やかで、気づけば夢中で箸を進めていました。讃岐うどんといえば力強さを前面に出した麺を思い浮かべがちですが、「瀬戸晴れ」のうどんは力強さと上品さのバランスが絶妙で、飽きが来ません。 薬味のねぎを加えると、爽やかな香りがだしに溶け込み、また違った表情を見せてくれます。途中で七味を少し加えると、辛みがアクセントになり、最後まで楽しめました。シンプルな「かけうどん」だからこそ、ごまかしのきかない実力が試されると思いますが、その期待を大きく超えてくる完成度でした。 店内は木の温もりを感じる落ち着いた雰囲気で、清潔感もあり居心地が良かったです。地元の方らしき常連さんも多く、さっと食べて出ていく方もいれば、じっくり味わっている方もいて、生活に根付いた店だと感じました。接客も柔らかく、初めての訪問でも自然とリラックスできました。 個人的に「うどん=お腹を満たすもの」というより「心を整えてくれるもの」という感覚を強く持ったのは久しぶりです。派手なトッピングや奇をてらったアレンジは一切なく、素材と技術と真心だけで勝負しているからこそ、ここまで心に残る一杯になるのだと思います。 正直、この一杯だけを目当てに香川を再訪しても後悔はない、と断言できるほど。讃岐うどんの原点を感じたい方、シンプルだからこそ奥深い一杯を求める方にはぜひ訪れてほしいお店です。自分にとっては間違いなく「特別なうどん」として記憶に残りました。ごちそうさまでした。
2025/09訪問
1回
鮎川 Bコース(飛騨牛) 総合評価:5.0 先週末、岐阜の板取川沿いにある「鮎川」に家族で行ってきました。川のせせらぎと緑に囲まれたロケーションは最高で、日常の疲れが一気にリセットされる雰囲気。今回はBコース(飛騨牛)を注文しましたが、これがもう絶品!飛騨牛の焼肉をこんな贅沢に味わえるなんて、幸せすぎました。 Bコースは、飛騨牛の焼肉がメイン。A5等級の飛騨牛は、霜降りの美しいサシが入っていて、焼くとジュワッと溢れる肉汁がたまらない!脂の甘みと深い旨味が口の中で溶け合い、シンプルなタレと塩で食べるのが最高でした。特にカルビの部分が柔らかくて、噛むたびに感動。付け合わせの地元野菜のグリルも新鮮で、飛騨牛の濃厚な味わいとの相性がバッチリ。コースには前菜やスープもあったけど、焼肉のインパクトが強すぎて細かい内容はちょっと曖昧(笑)。でも、量も満足度もちょうどよかったです! 店内は木の温もりが感じられる和の空間で、窓から見える川の景色が癒し効果抜群。スタッフさんも気さくで、焼肉の焼き方とか地元の話で盛り上がって、めっちゃ居心地よかった。地元民として、こんな名店が近くにあるのは誇り!ただ、週末は混んでたから、予約なしで行ったのはちょっと冒険でしたね 飛騨牛の焼肉をガッツリ楽しみたいなら、鮎川のBコースは絶対おすすめ!次は友だち連れてリピート確定です!
2025/07訪問
1回
店の扉を押し開けた瞬間、ふっと胸の奥が静かにほどけるような感覚があった。風来房を訪れるのはこれで三度目。初めて来た日の驚きも、二度目に味の奥行きを確かめたときの満足も、すでに自分の中でひとつの記憶の層になっていて、今日はその続きを読み返しにきたような気持ちだった。美味しいことはわかっている。その確信が、むしろ少しだけ心に余裕をもたらしてくれる。 昼下がりの店内は、適度に賑わいながらも落ち着いた雰囲気で、カウンター席に座ると調理場の湯気や金属音が静かに届く。周囲には一人客も多く、皆どこか同じように自分だけの一杯と対話するように麺と向き合っている。店員の方は無駄のない動きで、言葉少なめながらも丁寧に接してくれる。その距離感が心地よく、ひとりで訪れても気を張らずにいられる空気がある。 今回選んだのは前回すでに気に入っていた「白虎(冷たい麺)」。三度目でも、この皿が運ばれてくる瞬間には小さな期待が胸の奥で光る。白い器の上に、冷水でしっかり締められた麺が美しく重なり、その上に細く切られた青葉がそっと添えられている。飾りすぎず、けれど無作法でもない。清らかな佇まいは、まるで静かな朝の空気をすくい取ったようで、見ているだけで自然と背筋がすっと伸びる。 麺を箸で持ち上げると、冷気が少しだけ指先に触れ、細い麺がきゅっと弾む。口に運ぶと、冷たい麺特有の引き締まった食感が心地よく、噛むごとに小麦の香りがきめ細かく湧き上がる。まるで静かな水脈の流れを感じ取るような、澄んだ味わいだ。添えられた青葉は香りを強調せずに、そのすぐ横をそっと歩くような存在で、麺の冷たさと香りの調和を邪魔せず整えてくれる。 つけ汁をのぞき込むと、淡い色味の中に細かな赤が散り、湯気はあまり立たないが、近づけると豊かな香りが静かに立ち上る。レンゲで少し口に含むと、まろやかさの奥に控えめな辛みがゆっくり広がり、冷たい麺を迎え入れる準備が整っていることがすぐにわかる。実際に麺をくぐらせてみると、冷と温、静と動が交差するような味の変化が生まれ、三度目でありながら新しい発見がある。辛みは鋭すぎず、香りがゆっくりと追いかけてくる。飲み込んだあとの余韻が長く、思わずもう一口、またもう一口と箸が進む。 店内の空気は落ち着いているが、その奥では常に湯が沸き、麺が泳ぎ、器が並び、一定のリズムで時間が進んでいる。その気配が、自分の中の雑念を少しずつ洗い流してくれるように感じる。今日ここに来ようと思った理由を明確に説明できるわけではないが、静かに整えたい気持ちがあったことは確かだった。風来房の「白虎」は、そうした曖昧な心の揺れをそっと受け止め、すうっと整えてくれる。 気づけば麺はすっかり器から消え、つけ汁の表面に浮かぶ細かな赤だけが名残のように揺れていた。三度目の訪問であり、味も香りもすでに知っているはずなのに、食べ終えたあとの満足感には新しい形があった。それは、ただ「美味しい」からくる充足ではなく、料理と店の空気が自分の時間に静かに寄り添ってくれたような感覚に近い。 風来房の「白虎(冷たい麺)」は、もう一度味わいたいと自然に思わせてくれる器だと思う。静かで、凛としていて、けれど決して突き放さない。次にこの店を訪れる日も、きっと今日の延長線のどこかにあるのだろう。総合評価は迷いなく5。三度目でも揺るぎはなかった。 仕事帰りに地元・長岡京の名店「風来房」へ初訪問。注文したのは看板メニューでもある「白虎(つけ担々麺)」。食券を買って麺は温かいのを選択。つけ汁をひと口すすると、白ごまの濃厚なコクに鰹・鯖・昆布ベースの魚介出汁が溶け合うクリーミーさが印象的で、ほどよいシビ辛感がアクセントに感じられました 。 麺は中細ストレートで、ツルツルとした喉越しと程よい弾力。意外と細く感じるもののしっかり存在感があり、つけ汁との絡みも申し分なし  。つけ汁には角切りチャーシューと肉そぼろがゴロゴロ入っていて、食べごたえあり。途中で自家製辣油を加えて味変も楽しめ、最後にスープ割りまで堪能できました 。 店内はカウンター9席のみで、地元常連らしきお客さんもちらほら。スタッフさんの活気ある対応も好印象でした。自分の町にこんな本格派があるとは、地元民として誇り。並ぶ価値が十分ある一杯で、評価は満点の5.0。近いうちにぜひ黒ゴマの「玄武」も試してみたいです 京都府長岡京市にある「風来房」の看板メニュー「白虎」は、つけ担々麺の基本形として多くのファンに愛される一杯です。その魅力は、白ごまの濃厚なコクと魚介出汁の旨味が絶妙に調和したクリーミーなつけ汁にあります。鰹・鯖・昆布からとった出汁に自家製の特製ラー油を加え、シビ辛感がアクセントとなり、ほのかな酸味が全体の味を引き締めています。  麺は中細のストレートで、ややウェーブがかかっており、ツルリとした食感が特徴です。つけ汁との絡みが良く、最後まで飽きずに食べ進められます。具材には、柔らかく味付けされた角切りチャーシューや肉味噌、水菜が添えられ、食感と風味のバランスが取れています。  辛さや麺の温度(温・冷)を選べるため、自分好みにカスタマイズ可能です。また、卓上の自家製ラー油で味変を楽しむこともできます。初めて訪れる方には、まず「白虎」を試してみることをおすすめします。その奥深い味わいは、つけ担々麺の新たな魅力を発見させてくれるでしょう。 
2025/11訪問
3回
佐世保にある「ミサロッソ」の名物バーガー、ミサモンスターは、まさに名前通りの圧倒的ボリュームとインパクトを誇る一品です。佐世保バーガーの名店らしく、地元の食材と手作りのこだわりが詰まった贅沢なバーガーで、一度食べたら忘れられない満足感を提供してくれます。 ミサモンスターは、分厚いパティ、カリッと焼き上げられたベーコン、ふわふわの目玉焼き、新鮮なレタスやトマトが層を成し、その上に濃厚なチーズがとろける豪華な構成。自家製バンズはふんわり柔らかく、具材の旨みをしっかりと受け止めつつ、最後まで崩れにくい絶妙な仕上がりです。特製ソースの甘辛い風味が全体をまとめ、濃厚ながらも飽きの来ない味わいに仕上がっています。 サイズ感は驚くほど大きいですが、食材それぞれが新鮮で丁寧に調理されているため、意外と最後までペロリと食べられるのが不思議です。店内はアットホームで温かみがあり、地元の方や観光客でにぎわう活気ある雰囲気。佐世保バーガーの真髄を味わいたい方にはぜひおすすめの一品です。ボリュームと質を兼ね備えたミサモンスターは、佐世保グルメ巡りのハイライトになること間違いなしです。
2024/11訪問
1回
大阪・中津に位置する「麦と麺助」は、ミシュランガイドにも掲載された名店で、その看板メニューである「特製蔵出し醤油そば」は、多彩なトッピングと深い味わいのスープで訪れる者を魅了しています。 スープは、透き通った黄金色で、鶏の旨味と上品な醤油のコクが絶妙に調和しています。一口飲むと、まろやかな甘みとキレのある味わいが広がり、しつこさを感じさせない仕上がりです。  麺は、もちもちとした食感の中細ストレート麺で、スープとの絡みが良く、喉ごしも滑らかです。噛むたびに小麦の風味が広がり、スープとの相性も抜群です。  トッピングには、3種類のチャーシュー(豚ロースのレアチャーシューなど)、ホロホロ鳥、極み味玉、神戸牛の旨味入りワンタン、有明産海苔、シャキシャキのメンマが贅沢に盛り付けられています。特に、豚ロースのレアチャーシューは、ローストビーフのような深みのある味わいで、豚のシンプルな旨味が心地よく感じられます。  また、中央に鎮座するホロホロ鳥は、香ばしく焼き上げられ、鴨肉のようなコクと柔らかさが特徴です。これらの多彩な具材が一体となり、食べ進めるごとに異なる味わいを楽しめるのも、この一杯の魅力です。  価格は1,590円とやや高めですが、質の高い素材と手間暇かけた調理を考慮すれば、納得のいく内容です。店内は清潔感があり、スタッフの対応も丁寧で、行列ができることも多いですが、その価値は十分にあります。  総じて、「特製蔵出し醤油そば」は、上質な素材と洗練された技術が融合した逸品で、ラーメン愛好家のみならず、多くの人々におすすめできる一杯です。大阪を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。 「麦と麺助」の「特製蔵出し醤油そば」は、ラーメンファンなら一度は味わうべき一品です。まず、スープの香りが店内に広がり、期待感を高めます。一口飲むと、蔵出し醤油の深いコクと、魚介の旨味が絶妙に調和していることがわかります。鶏や豚の動物系の出汁に魚介の出汁が合わさり、まろやかさと芳醇さが両立するスープは、まさに極上の味わいです。醤油の風味が強すぎず、しかしながら確かな存在感を示すことで、全体のバランスを保っています。 麺は中太のストレート麺で、つるりとした食感と、コシの強さが特徴的。スープとの絡み具合が抜群で、噛むごとに小麦の風味が広がります。適度に硬さがあり、スープに負けない力強さを持っているため、一口ごとに満足感を感じることができます。 トッピングも「特製」の名にふさわしく、非常に豪華です。チャーシューは豚と鶏の2種類があり、それぞれの食感や味わいが楽しめます。豚チャーシューは柔らかく、脂身がほどよくスープと絡み合い、口の中でとろけるような食感。一方、鶏チャーシューはさっぱりとした味わいで、しっとりとしていて噛むほどに旨味が溢れ出します。また、半熟の煮卵は濃厚な黄身がとろりと流れ出し、スープと絶妙にマッチ。メンマは食感がシャキシャキとしており、醤油の風味を引き立てるアクセントとして機能しています。 さらに、ネギや柚子皮がトッピングされていることで、重厚なスープにさわやかな香りと味わいが加わり、最後まで飽きることなく楽しめます。特に柚子の風味が、醤油の深いコクにさっぱりとした後味をもたらし、食べ進めるごとに新たな発見をさせてくれます。 全体的に、「特製蔵出し醤油そば」は、スープ、麺、トッピングのすべてが計算され尽くされており、一つ一つの要素が高いレベルで調和しています。シンプルでありながら奥深い味わいがあり、一度食べたら忘れられない一杯です。
2024/12訪問
2回
東京油組総本店の油そばは、東京を代表する油そば専門店のひとつとして知られています。まず、店舗に足を踏み入れると、清潔感あふれる内装と活気あるスタッフの笑顔が迎えてくれます。メニューはシンプルで、基本の油そばをベースに、トッピングを自由にカスタマイズできるスタイルが特徴です。 油そばそのものは、濃厚なタレともちもちとした太麺が絶妙に絡み合い、一口食べると旨味が口いっぱいに広がります。特に、豚骨と魚介の出汁が効いたタレは、深いコクと風味があり、飽きのこない味わいです。麺は弾力があり、食感も楽しめる一品です。 また、卓上に用意されている様々な調味料を使って、自分好みの味にアレンジする楽しみもあります。おすすめのトッピングは、ねぎやメンマ、半熟卵など、どれも油そばとの相性が抜群です。特に、半熟卵を崩してタレと絡めると、まろやかさが増し、一段と美味しさが引き立ちます。 ボリュームも十分で、満足感がありますが、ヘルシーさも考慮されており、油の重さを感じさせない工夫がされています。そのため、女性客や健康志向の方にも支持されています。料金も手頃で、コストパフォーマンスの高さも魅力のひとつです。 総じて、東京油組総本店の油そばは、濃厚な味わいとカスタマイズの自由度が魅力の一品です。初めての方も、リピーターも、何度でも楽しめる美味しさと充実感が得られること間違いなしです。是非一度、訪れてみる価値があります。 東京油組総本店の油そばは、シンプルながらも深い味わいが楽しめる一杯です。まず、特製のタレが特徴的で、醤油ベースに豚骨や魚介の旨味がしっかりと効いています。このタレが、もちもちとした中太麺に絶妙に絡み合い、一口食べるごとに濃厚な風味が広がります。 トッピングには、チャーシュー、ネギ、メンマ、半熟卵が添えられ、それぞれが麺とタレの美味しさを引き立てます。チャーシューは柔らかく、脂の甘みがあり、メンマの歯ごたえとネギのシャキシャキ感が食感に変化をもたらします。半熟卵を絡めることで、さらにまろやかさが増し、全体のバランスが良くなります。 また、自由に追加できるトッピングや調味料が豊富で、自分好みにカスタマイズできるのも魅力の一つです。酢やラー油を加えると、また違った風味が楽しめます。 全体的に、東京油組総本店の油そばは、シンプルながらも素材の質とタレの配合にこだわりが感じられる一杯で、何度でも食べたくなる魅力があります。シンプルでありながら奥深い味わいを求める方に、ぜひ一度試していただきたいです。
2024/06訪問
2回
京都にある東洋亭のトマト丸ごとサラダは、見た目のインパクト大で話題の一品です。新鮮なトマト一個を丸ごと使用し、その上には豊富な種類の野菜やドレッシングがたっぷりとかけられています。トマトの甘みと野菜のシャキシャキ感が絶妙にマッチし、ドレッシングの酸味が全体を引き締めます。このサラダは、健康を意識したメニューを求める人に特におすすめ。店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと食事を楽しめます。京都訪問の際は、東洋亭でこのユニークなサラダを体験することをお勧めします。
2024/02訪問
1回
沖縄そばの絶品を堪能できるお店を発見しました。ここでは独自の麺と濃厚な豚骨スープが絶妙なハーモニーを奏でています。麺はもちもちとした食感で、スープは深いコクが広がります。トッピングの豚肉は柔らかく、風味豊か。店内の雰囲気も沖縄らしくて心地よく、親しみやすいスタッフが温かいサービスを提供しています。地元の食材を活かし、伝統と新しさが融合した素晴らしい沖縄そばの味わい、一度訪れる価値ありです。
2023/11訪問
1回
和歌山の昼は、強い日差しに照らされてどこか霞んで見える。井出商店の赤い看板に引き寄せられ、暖簾をくぐった瞬間、醤油と豚骨の混じり合った湯気がふわりと立ちのぼり、外の熱気とはまったく違う世界へと足を踏み入れた。店内は赤いテーブルと擦れた椅子が並び、昼時の賑わいで満ちている。観光客らしき人も、地元の常連も肩を並べ、丼を前にしたときだけは誰もが平等だ。そんな空気に包まれて、心が少し解けていく。 注文したのはもちろん中華そば。白い蓮華が添えられた丼は、写真に収めたくなるような完成度で、湯気の向こうにこちらを待ち構えていた。スープを口に運ぶと、醤油の深みと豚骨の柔らかな甘みが舌の上で溶け合い、直線的ではなく、柔らかな曲線を描くように広がっていく。濃厚なのに重たくなく、最後にすっと引いていく後味。その余韻は、昼下がりの風に似て、どこか懐かしさを連れてきた。 麺はやや細めで、するりとした喉越し。しなやかで、スープを吸い込みながらも自らの存在感を失わない。箸を持つ手が止まらず、気づけばリズムを刻むように麺を運んでいた。チャーシューは厚みがあり、脂身がとろけるように柔らかい。メンマの歯応えは心地よいアクセントとなり、ネギの清涼感が全体を軽やかにまとめている。真ん中に浮かぶナルトは、どこか子供の頃の記憶を呼び覚まし、昼の食事に小さな彩りを添えていた。 昼時の店内は活気に溢れ、忙しそうに立ち働く店員さんの姿に、この一杯が積み重ねてきた時間の厚みを感じる。決して丁寧すぎない接客だが、それがこの店のテンポにちょうどいい。隣の席では出張中らしきサラリーマンが汗をぬぐいながら丼を傾け、観光客らしい家族がスマホを構えている。その雑多さもまた、井出商店の一部なのだろう。 丼を空にした頃には、外の強い陽射しすら心地よく感じられた。井出商店の中華そばは、昼の一時を詩のように切り取ってくれる、不思議な力を持っている。和歌山に訪れたなら、この一杯を味わわずに帰るのは惜しい。そう思わせてくれる体験だった。 和歌山を代表するラーメン店「井出商店」のラーメンは、地元の味を体現する一杯として全国的にも知られています。その特徴的なスープは、豚骨醤油ベースでありながら、見た目の濃厚さに反して驚くほどまろやか。豚骨の旨味がしっかりと効いていながら、醤油の風味が絶妙に絡み合い、深いコクが感じられますが、脂っこさや重たさがなく、最後まで飲み干せるバランスの良さが光ります。 麺は中細のストレートで、しなやかな食感が特徴。スープとの絡みが非常に良く、すすり心地も抜群です。また、スープの濃さに負けないしっかりとしたコシがあり、食べ応えも十分。トッピングには、柔らかく煮込まれたチャーシューがたっぷりと乗っており、そのとろけるような食感と、スープがしっかり染みた味わいが口の中で広がります。ネギやメンマも加わり、シンプルながらも素材の味を存分に楽しむことができます。 和歌山ラーメンの代名詞とも言える「井出商店」のラーメンは、地元に根付いた伝統の味と、どこか懐かしいほっとする風味が魅力です。濃厚でありながらも優しい口当たりの一杯は、一度食べると忘れられない、地域に愛され続ける理由がわかる逸品です。
2025/09訪問
2回
種類が豊富!どれもおいしい!