ミシュランPACさんが投稿した七ひろ(東京/広尾)の口コミ詳細

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七ひろ広尾、六本木、乃木坂/日本料理、イノベーティブ

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  • 夜の点数:4.8

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
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      • |酒・ドリンク -
1回目

2023/02 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

“白トリュフの奇跡を収めた夜。西麻布の隠れ家に響く、七洋の愛と芸術。”

1. 店内の雰囲気

西麻布交差点近くのビルに潜む『七ひろ』は、3階の扉を開けた瞬間に別世界へ誘う隠れ家である。カウンターわずか6席、その静謐さは予約成立がプレミアと化す所以である 。闇に溶け込む設えは、繁華街の喧騒を隔絶し、白トリュフの香りさえも神聖に響く舞台装置となっている。

2. 予約と“奇跡の夜”

「トリュフマスターとのコラボ」により巡り合ったその一夜は、まさに“奇跡”であった。通常の予約ですら困難なこの店で、白トリュフのフルコースを堪能できたという体験は、選ばれし者だけに許される至福である。

3. 店主・高橋七洋の情熱

料理人としての緻密な技術に加え、素材への深い敬愛と矜持を宿すのが高橋七洋その人である。石かわグループや洋食から鍛えられた彼の腕は、白トリュフの気まぐれにも真正面から応え、「一期一会」の香味を皿にまで閉じ込める。それは単なるコラボではなく、職人同士の共鳴であった。


4. 白トリュフコースの構成と感銘
• 嗅覚を覚醒させる序章:白トリュフをスライスし皿に散らす瞬間、その芳香が空気を満たし、ここから味覚の旅が始まる。
• 珠玉の一皿ずつ:トリュフ・リゾット、魚介・肉・出汁との対話は緻密かつ鮮烈。
• カウンターの魔術:目の前でトリュフを削る儀式的時間は、一皿ごとに歓声と静寂が交錯する儀式である。


5. 素晴らしい点
• 隠密性とラグジュアリーの融合:隠れ家らしさと洗練された非日常が、寡客制によって最大限に高められている。
• プロ同士の共鳴:トリュフマスターとの共演は調理というより“共創”であり、芸術の域に触れる神々しさを放っている。
• 店主の“愛”が空間を満たす:七洋の語り、所作、思いやりが、料理以上に心を震わせる。



6. まとめ

『七ひろ』は、ただの和食店ではない。そこには「出会い」「素材」「店主の情熱」が三位一体となり、忘れがたい体験を構築する。白トリュフと七洋のコラボは、目に見えぬ“時の密度”を皿に定着させた。
特別な日にも、人生を祝うにも、そして「一度きりの奇跡」を望むなら、ここ以上の舞台は存在しない。
予約が取れたなら、それは自らに課した“美食の試練”に合格した証であり、その夜は永遠に記憶に残るであろう。

2025/11/16 更新

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