ミシュランPACさんが投稿したくり山(神奈川/白楽)の口コミ詳細

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くり山白楽、東白楽/つけ麺、ラーメン

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  • 夜の点数:4.7

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
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1回目

2025/07 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

極限まで洗練された“芸術麺”横浜が誇るつけ麺の最高峰

白楽駅から徒歩数分、住宅街の一角にひっそりと佇む『くり山』。暖簾をくぐると、カウンター中心の小体な店内に木の温もりが広がる。磨き抜かれた厨房から立ち昇る湯気と、静謐な空気。まるで料理と向き合うための“禅の間”のような空間だ。

■ 料理について
まず圧倒されるのは、極太ながらも気品を湛えた自家製麺。その一本一本に、小麦の旨味と気迫が宿る。弾力と香りが噛むたびに口中で広がり、単なる炭水化物を超えた“主役”としての存在感を放つ。そして、つけダレはまさに職人技の結晶。動物系と魚介の濃密な旨味が渾然一体となり、酸味・甘味・辛味・塩味の四重奏が舌の上で完璧に調和する。家系ラーメンのような豪胆さではなく、フレンチに通じるような繊細さと構成力──このスープはまさに“完成された料理”である。

■ スタッフの対応
無駄口なく、所作に無駄もない。静かな職人の美学が、スタッフ全体に行き渡っている。例えば機器のトラブル時にも慌てず、迅速に対応する姿にプロとしての矜持が垣間見える。客を“もてなす”というより、“導く”ようなサービスが印象的である。

■ 素晴らしいと感じた点
・麺、スープ、トッピングの三位一体が極めて高次元で融合しており、ただのラーメンの枠を越えている。
・スープ割をセルフで楽しめるという自由度が、最後の一滴まで“自分の物語”として完結させてくれる。
・平日夜であれば並ばずに入店できる可能性が高く、“幻の一杯”が現実味を帯びてくる。

■ 気付いた事
・店内は完全禁煙で空気が澄んでいる。
・価格帯は1,000円前後と決して安くはないが、この内容ならむしろ“安すぎる”と言いたいほどの満足度。
・あえてテーブル席ではなく壁に向かうカウンター席。これがラーメンに集中できてなお良い。

■ まとめ
『くり山』のつけ麺は、単なるラーメンというジャンルに収まらない。“食の芸術”としての域に達している。これほどまでに研ぎ澄まされた一杯は稀有であり、まさに“極北の美味”と言っても過言ではない。旨味の密度、小麦の香り、繊細な演出──それらすべてが一体となった時、食べ手はただ満たされるだけでなく、どこか“清められた”ような感覚を覚えるだろう。

待ち時間の少ない平日夜こそ、真の『くり山』を味わう絶好の機会。“食通の巡礼地”は、今なお進化を続けている。

2025/07/04 更新

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