YuYu.さんが投稿した美会(東京/六本木)の口コミ詳細

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美食美酒を奏でる吟遊詩人

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美会乃木坂、六本木、青山一丁目/イノベーティブ、日本料理、タイ料理

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.8
1回目

2025/10 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.8
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

感動の余韻で眠れない夜だった

今年、一番感動した。
日本で美食を追来してきたタイ人オーナーと和食の技を磨いてきた日本人シェフが互いの感性を持ち寄り、一皿ごとに新たな可能性を探り続けるイノベーティブ料理。

料理だけでなく、ソムリエのスキルも圧巻。
ペアリングは料理の特徴を理解しているからこそのチョイス、味覚の相乗効果だけではなく、うまく料理の味の段階に合わせて、異なる酸をもつ白ワインを使って、常に次の皿へ進むための味覚を維持してくれる。
 
第1部
◾️クンチェーナンプラー 牡丹海老 発酵青マンゴー
ナンプラー漬けされた牡丹海老の身の上にタイハーブや細やかな梨、その上に濃い青緑の牡丹海老の卵。
全部がバラバラなのに、ひと口で整列。まるで味覚の指揮者。震えた。

◾️トムヤムクン 鱧 淡路産 百合根
タイは昔から高温多湿で生魚の保存が難しい地域であり、淡水魚も多いことに加え、暑さを和らげ、体調を整えるために生まれたトムヤムクンの味付け。廉価なお魚を使用するのが一般的ですが、ここでは高級魚である「鱧」を使用。
鱧の繊細な身を殺さず、百合根の甘さがふわっと寄り添う。
「薬膳」とか「養生」なんて言葉が生ぬるく思えるほど、
これは快楽。

◾️ポピアトート 鰻 
うな重を分解させ、揚げ春巻きで再構築。
春巻きの中に詰まってるのは脂の乗った鰻、それを受け止めるのが“発酵米”のソース。
パリパリの皮から溢れた脂に、みきとジャスミンライスともちごめの香りが混ざり合う。
そこへ鼻から抜ける塩卵パウダーとハーブの香り。
まるで屋台と宮廷料理の二重奏。

◾️オップウンセン フカヒレ
すっぽんの餡が春雨と絡まり、そこに焼きフカヒレの香ばしさ。じゅわ、もち、ぷるの波状攻撃。
エビの旨みが春雨に染み、餡がそれをふわりと包む。
合わせるのはピュリニー・モンラッシェ、世界のワイン上位1%の評価を持つ1本。花・バニラ・そしてほのかな樽香。それはまるでウェディングドレスを着た気品溢れる女性の姿。

◾️パッタイ 黒鮑佐渡島
黒鮑の肝で作られたソースを絡めるパッタイ。
パッタイは柔らかくなって、くっついたりすることが多いヌードルなのに、パスタのようなアルデンテを効かせて、食感を出している。
ソースが濃厚すぎて罪悪感湧くのに、噛むほど昇天。今でも舌に残ってるあの肝の旨み、忘れられない。

そこにフランスアルザス、グラン・クリュのリースリング。綺麗な酸で合わせることで、次の皿へと味覚をやさしく導く。橋をかけるように。

◾️ミアン・プラー 太刀魚 小柴産
太刀魚はえごまの実で包まれて、そこに数々のスパイスを合わせている。口の中でパチパチ跳ねるような新たな食感の展開。

そこにフランスロワール、アンジュのアンフォラ仕立てのシュナンブラン。酸化熟成の独特な香りがタイのスパイスと見事な相性を魅せる。

◾️ラープ 近江牛 神戸ビーフ
近江牛サーロインと神戸牛カイノミの混合ハンバーグ、
その上に大粒のキャビア。
濃厚の極み、贅沢の象徴、背徳感の権化。
噛むたび、肉の旨みと脂の甘みが噴き出す。
「ありがとう」と「ごめんなさい」が、
同時に湧くレベルの旨みは暴力的。

第2部
◾️サムラップ・アーハーン・タイ
今は一品料理が主流のタイ料理だが、古くから伝わるタイの食事スタイルは、ジャスミンライスと合わせて数々のおかずで楽しむ、日本でいわゆる「定食」のような組み合わせだ。なかでも酒飲みにとって、ガイヤーンは一際輝きを放っていた。

構成:
トムセープ タイハーブ帆立
ガイヤーン クミンターメリック
(朴葉 黒さつま鶏)
パッパクブン・ファイデーン
(空心菜備長炭)
オースワン 鱧
炊き立てジャスミン米

デザート 
◾️カノムピアックプーン
金を焼きつけた容器の中にパンダリーフとココナッツクリームの香りが咲き誇る。

◾️できたてアイスパイナップル ジャスミン
出来立てでしか味わうことのできないフレッシュさ。
白の貴腐ワインではなく、赤のV.D.Nを合わせてくるところがまた、ソムリエの引き出しの多さを感じ取れる。ジャスミンの香りと、V.D.Nの煮詰まったプルーンの香が味の幕引きを美しく飾る。

◾️帰り道
街灯の下で「また来よう」って自分に誓った。
胃袋がまた暴れ出す予感が、今も胸の奥でくすぶってる。

新たなタイ料理の姿。
オーナーとシェフの感性が交差して生まれたこの夜の連続技、それを受け止めたワインの選択。

ここまで読んでくれたあなたもぜひ、
挑戦を恐れないそのテーブルへ。

2026/02/05 更新

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