3回
2025/09 訪問
Ryumiだから成し得る日本酒ペアリング
今回は各お料理に8種類の日本酒を合わせる限定7名の日本酒ペアリングナイトに参加しました。
食材の持ち味を最大限に活かした繊細な味付けのRyumiさんだからこそ出来る日本酒ペアリングではないでしょうか?
プレミアムな日本酒も登場するようで楽しみ。
各日本酒を利き酒師の方が飲む前に説明してくださり、その後に飲むので美味しさも格別です。
一本目、司牡丹Delight Sparkling 。こちらはデゴルジュマン←澱抜きなどシャンパーニュと同じ製法、でもドサージュ←補糖なしという日本酒。日本酒ならではの甘みを感じるスパークリングで料理の幕開け。
お料理は前菜盛り合わせ。
海月、瀬戸内キャビア。海月の触感とキャビアの塩味が程よいバランス。キャビアも塩味の少ない優しい味のキャビア。
子持ち鮎、山椒。上の揚げ牛蒡がいいアクセント。ソースが絶品。
徳島産穴子を湯葉で巻いて
天草の車海老。ソースは梨と茉莉花、金木犀の花のゼリー寄せ。細かく刻んだ梨の程よい甘みとゼリー寄せが車海老の甘みをより引き立てる。
茨城産のさつまいもは金木犀で炊いて。
二本目は香露大吟醸雫酒。以前好きで結構飲んでいたけど雫酒は初めてかも?香りもですが予想よりもしっかりした味わい。なので、お料理のきび豚にも合いそう。
沖縄産きび豚肩ロースと豚トロ。この豚、柔らかさは勿論、甘みも感じる。豚トロは発酵大豆に漬けてあるそう。他の豚のようなくどさがない。美味しい。
三本目、大七妙花蘭曲。大七の最高峰。納得のいく年にしか作らないというお酒。こちらのお値段を聞いていっぱい飲んでる方もいました(笑)。
お料理も最高峰。毛鹿鮫ヒレ、お、大きい!通常は吉切鮫を使うそう。味の繊細さが違う。もう普通に戻れないかも?金華ハムのソースがまた絶品です。下に添えられた蕪でホッ。
四本目、大雪渓純米吟醸D雄町。とても綺麗なお酒。水の良さがダイレクトに感じられる。昔のCMじゃないけど、何も足さない、何も引かない、という感じ。家でも取り寄せねば。
料理は鹿児島産スジアラ、平貝、干し貝柱をワンタンのような皮で包んであります。添えられた長野産天然舞茸と白舞茸。発酵唐辛子ソース。色んな旨味が口の中で混ざり合う。複雑美味。
五本目、船中八策ひやおろし
タロイモ、無花果、おおまかり、干太刀魚。うーん、複雑過ぎてわからんけど、タロイモコロッケ。ドライ無花果、ピーナッツ無花果、ハトムギとナツメのソース。揚げ物にドライな船中八策がピッタリ!
六本目、菊姫純米ひやおろし。こちらは常温、温燗、熱燗と温度を変化させて提供してくれます。因みに日本酒のグラスもそれぞれお酒に合わせて全部変えるこだわりよう。お燗つける機械もこの為に持参されたそう。
料理は近江鴨、根セロリソース。鴨だぁ、好きだぁー、大好きだぁー。しかも、北海道産ナマコとモリーユ茸添える贅沢さ。美味しいに決まってるよー!
七本目、十水プレミアム無濾過生原酒。
お料理は伊府麺という茹でた麺を揚げた物。南瓜が練り込まれてる。海老で出汁をとり、上には海老の卵が。あまり食べたことのない触感だけど滅茶苦茶、美味。海老の出汁が旨味になってるのかなぁ。
八本目、華鳩貴醸酒。紹興酒のような色と味わい。デザートにピッタリ。
小豆タルト、焼きたてサクサク。大豆もみかんの皮で炊いてるそう。日本酒杏仁アイスクリーム。
締めの中国茶まで←ここのお茶ホント美味しい。最高でした。
金額の話をするのも何ですが、この食材の料理とこの日本酒が出て34000円てかなりの破格だと思います。
またこんな企画があったら参加したいと思います。
ご馳走様でした!
2025/09/27 更新
2025/06 訪問
素材の持ち味を最大限に活かした味付け
オープンしてからずっと気になっていたこちらのお店にやっとうかがうことが出来ました。
兎に角、食材の豪華さとその食材を活かした優しい味付け。
始めの一品はクラゲと無花果。
前菜の盛り合わせ。鮑の天ぷら、アオリイカと雲丹は香港の八珍甜醋、天草の車海老は桜海老のソースで。
お肉2種盛り合わせ。滋賀県の近江鴨、沖縄県の福まる農場キビ丸豚。どちらもジューシー。特にキビ丸豚はシェフが開発から携わっているそうで、骨付きのまま仕入れているそう。
スープ。吉切鮫、衣笠茸、干し貝柱、天然椎茸の蒸しスープは塩を一切しておらず、素材の旨味が渾然一体となって深みのあるスープに。
三陸干鮑二十頭、北海道産ナマコ。絵力、凄っ!これを見て絶対行きたいと思った。美味しい〜。
お魚は鹿児島東星斑。こちらも魚の繊細さが引き立つ優しい味付け。
野菜は芥蘭というアブラナ科の野菜を熟成ニンニクで。芥蘭、火入れ完璧。ニンニク、良いアクセント。
最後は上海麺。金華腿の出汁の旨味とXO醤が上海麺と絡まってスープまで美味しい。
デザートは苺のアイスクリームと桃の樹皮のゼリー。
もう一品、ピスタチオのかかったお餅は中からマンゴーがジュワ~です。
中国茶まで美味しかった。
飲み物はレモンハイ、樽熟の満寿泉2杯、マルゴー・デュ・シャトーマルゴー1杯いただきました。樽熟の満寿泉は繊細なお味に合いました。
独自のルートがあるからなのか、この食材でこの値段はかなりうれしい。
シェフも気さくに話しかけてくださり、楽しい時間を過ごせました。
2025/06/18 更新
前回の日本酒に続き、今回は夏の酒紹興酒10種とコースのペアリングに参加しました。
今回は普段あまり良くわからないで飲んでいる紹興酒の概要や各紹興酒の特徴を詳しく説明していただきながらお料理を味わえるコースになっています。楽しみ♪
夏の酒2020冬醸
通常の紹興酒は味わいに深みを出すためなどにカラメルを添加するらしいですが、こちらのお酒はカラメルフリー。しかもブレンドなしの20年ヴィンテージ。通常の紹興酒よりもかなり淡い色合い。冷やして前菜に合わせていただきます。
瀬戸内キャビア 燕の巣
いきなり豪華食材の共演。前回はデザートで出されたエッグタルトの上に。勿体ないけど一口でパクリ。エッグタルトの仄かな甘みと温かさが燕の巣と溶け合い、そこにキャビアの塩味が口の中でも共演。
対馬穴子 帆立貝
しっかり味付けされた穴子だけでも美味しいのにその下から紹興酒にマリネされた帆立が!単体でも一緒に食べても美味。
沖縄きび豚
はいはい、解っております。相変わらずの美味しさ。
南乳豚脚 金柑
トロリプルプルの豚足に中国の甘いお酢の金柑が絶妙。
北海道牡丹海老 柿 海月
皆さん、牡丹海老の頭もバリバリ、チューチュー。発酵唐辛子のソースがたまりません。クラゲも普通で食べてるのと全然違うのよね。
女児紅桂花林蔵典雅18年
先ほどの夏の酒がシングルモルトならこちらはブレンデッド。バランスの妙。
大船渡牡蠣 塩卵 下仁田葱
大ぶりの牡蠣にアヒルの卵、ココナツミルクを使った深い味わい。牡蠣もだけど下にある下仁田葱と春菊が牡蠣の旨味を吸って旨味倍増。
夏の酒2019冬醸
2020と同じ作り、カラメルフリーなのに1年でかなり色合いも濃く、深い味わいに!比較出来るのもこの会ならでは。
毛鹿鮫 上海蟹
キャー!これ合わせちゃいますか?豪華過ぎでしょ?
毛鹿鮫デカッ。毛鹿鮫の細やかで繊細な金糸に上海蟹の餡が絡みついて最高です。幸せ♪
古越龍山国醸20年
しっかりとしたお肉に合わせて古越龍山の最高級のこちらを。バランス、旨味とても良い。
山形最上牛 花椰菜 黄柚子
山形牛の深い味わいに合わせて深みのあるソース。カリフラワー、発酵黒にんにく、柚子などの五味味噌。付け合わせの縮みほうれん草に合わせても。
このソース市販されたら絶対買います!
鑑湖酒坊1952 30年
もうこのクラスになると普段は絶対飲めません。味、旨味、バランス最高です。
伊勢海老 蕪靑 芹 舞茸
伊勢海老まできたぁー!海老は頭の味噌ソースで。ビックリなのは芹と舞茸の春巻き。芹と舞茸だけなのに旨味が春巻きの中に凝縮されてて滅茶苦茶美味しい!今まで食べた春巻きで一番かも?ソースを付けてもこれまた最高。
春風甘口
今までガツン!という紹興酒が続いたので、春風のような優しいお味。
鹿児島九絵 湯葉 潮州豆醤 寒野菜
クエまで来ましたよ!シェフ原価大丈夫ですかー?クエの繊細な味を邪魔しないような豆の発酵した仄かな香り。付け合わせの金時人参やむかごも絶妙。スープが実に深い味に。
鑑湖酒坊1979 10年
こちらも先ほどの30年より優しいお味に。ご飯に合います。こちらも比べられるのが嬉しい。
鮑乾し貝柱 ポルチーニ茸 糯米 蓮の葉
鮑、乾し貝柱、ポルチーニ…もう、何も言いますまい。それらが蓮の葉の香りに包まれて糯米がその旨味を全て吸収して、お腹いっぱいなのに完食です。
珈琲紹興酒
ブラックルシアンみたいな味わい。食後酒に最高。デザートにも合います。お土産に頂きました♪
黒スグリのアイスクリーム 香雪馬拉糕
カシスの酸味のあるアイスと珈琲紹興酒を使った蒸しパン。フワフワ、ペロリでした。
最後はジャスミンと緑茶のお茶を。
原価やシェフの仕込みの時間、手間などなど…本当に毎回美味しいお料理をありがとうございます!堪能しました。
興奮して駄文、長文になってしまいました。
ご馳走様でした。