3回
2026/02 訪問
絶対、東京でなんかあっただろ?!ㅤなのです。
以前と変わらず、歩幅が小さい2段の段差があるけど、予約の際に伝えておけばスタッフが手伝ってくれます。
入ってすぐにもう1枚の扉。 ここから店内まではフラット。
おまかせ#1 千葉の酒蔵限定でおまかせしました。 今回は半合づつで。 千葉にも酒蔵はたくさんあって、地元でもほぼ目にしない銘柄がたくさん。 鍋店の不動 純米超辛 生 RED。
いつものワカメとれんこん。 これ食べ過ぎちゃうとお腹が膨れちゃうんで控えめに。
煮だこ。 いきなりびっくり。 たかおかの煮だこはこんなじゃなかったじゃん。 超絶柔らか、旨味あふれる、いつまでも噛んでいたい、ずっと飲み込みたいくない。 大きいものが飲み込めないヘタレなオレさま用に半分に切ってもらってます。
本日の燻製はさわら。 燻しも見事なら、さわらの身質も見事。 逸品です。 気品すらかんじさせる上質な脂身と 天然香木のような静寂な香り。 たかおか大将、殻を破りました。
白甘鯛の焼き。 これもずっと見かける定番。 魚の出汁に漬け込んで焼いたもの。 味わいがしんなりと染み込んで、ちょっと普通の焼きとは趣がことなります。 これすら、一皮むけて旨くなってるよ?!
あん肝。 柔らかく、甘く煮られてほわほわ。 わさびもいいけど、わずかに塩のせると抜群な味わいに変化します。
おまかせ#2 総乃寒菊 かんきく kankiku OCEAN99 凪 Spring Misty 純米大吟醸 無濾過生原酒 うすにごり。 地元で有名な酒蔵、寒菊さんの生酒にごり。 若干発泡してます。 豊かな旨味、甘味、酸味の華やかな酒。
アジ。 これも定番。 金谷のアジとネギの和え物。 一番、千葉を感じさせる逸品。 香りもいい。
これも定番。 はまぐりは入ってないんだけど一口でそれとわかるハマグリ感。 少し甘めのハマグリ出汁に浸ってほだされます。
おまかせ#3 これも寒菊さんの生原酒。 羽州誉50 Horizon 純米大吟醸 無濾過生原酒。 派手ではないけど、米の旨味しっかりのフレッシュな酒。 若がえった寒菊さん、デザインにも力入れてます。
たかおか名物、炙り鮨。 いつも、タチウオが多かったんだけど、今回は大定番のサバ。 丁寧に丁寧に炭の直火で炙ります。 ハンディーバーナーの炙りとは次元が異なる旨さになる。
焼けました。 旨い海苔で包んで。 香る〜、熱々〜。 一口目の音がいい〜。 そして旨い〜。
カラスミ。 味噌漬けにされてることがわかりますね。 たかおか謹製。 これは、いつも旨ポケットにしのばせておきたいやつ。 一切れで1合いけます。
キンメ。 ここの1貫目はキンメなのです。 今回はかなり漬けてました。 ねっとり舌に絡みつく旨味。 白身としてはかなり濃厚な脂を宿してるキンメ。 千葉鮨の筆頭。
コハダ。 めちゃ身厚なコハダ。 しっかり〆めて、しっかり味つけ。 塩味が控えめなので旨い。
コダイ。 江戸前らしい仕事がしっかりしてあって旨い。
おまかせ#4 寒菊の銘柄が続きます。 寒菊 Pray for 2025 中取り 純米大吟醸 無濾過生原酒 プレイフォー 寒菊銘醸。 エレガントで宝石のような雑味のない美しい甘みと口溶け。
赤身。 たかおかさんのマグロは、長らく樋長さん。 豊洲の4大ブランドの一角です。 じっくり熟成させてます。
中トロ。 赤身と同じ個体。 舌にしっとりとすいつき絡む、生の本マグロの旨味を余すことなく。
大トロ。 これは旨いな〜。 脂控えめなのが僕好み。 最高の香り、甘味、旨味の超絶ハイパーな日本の技。
スミイカ。 なんだ、この身の厚さは。 旬ですからね。 こんなに厚いのに、パキパキ感が残る旨いスミイカ。
煮ハマ。 しっかり味しみしみの煮ハマ。 ツメを使わないのはめずらしいですね。 ヘタなこれはこれで旨いけど。
アジ。 江戸前の中の江戸前。 香りよし、味わいよし。 旨味たっぷり。
クルマエビ。 大きいかたまりが飲み込みにくいヘタレなオレさま用に、クッソでかいので半分にしてくれました。 ブリっとした筋肉質で力強いクルマエビ。 ザクザクと噛み砕くとあふれる甲殻類の旨味。
ウニ。 これは旨い。 ただ、これだけは千葉産ではないんだよね。
アナゴ。 ふわとろ崩壊型のアナゴ。 エアリーなシャリとあいまって、ささっとつまんで口に放り込めば、ただちに旨味たっぷりのアナゴリゾットのできあがり。 これもツメを使ってないけど、案外、旨い。
みそ汁。 優しい味わいのたかおかさんらしいみそ汁。
お腹いっぱいだったので、1つだけいただきました。シュワッとエアリーでスフレのような玉。 さて、これにてお終い。 3年ぶりのたかおかさん、いい宴でした。
2回転目の準備もあるのにお見送りいただいた、たかおか大将。 43歳になりました。 初めてあった頃は20代だったんだけどね。 また来るよ。
2026/02/05 更新
2023/03 訪問
一意専心なのです。
過日。
東京に移転1ヶ月前、3年ぶりの訪店。
そして2年後、たかおか大将、帰郷。
初めての店は小さくて今ほど高級な室礼では
なかったよね。
信じられないくらい段差だらけの雑居ビルに
車いすで押しかけて、思いっきりお手伝いい
ただいたり、迷惑かけたのがついこの間のよ
う。
懐かしいよ。
20代後半の大将、まだまだ細くて、頼りなさ
そなビジュアルだったなぁ。
優しくてまじめで誠実で弱っちそうだった。
あれから10数年。
次の店もそして今の店も知ってる。
時を置いては、たかおか大将をずっと見てき
た。
八重洲の店にはあえて行かなかった。
千葉の店を残し、いずれ近い内に帰ってくる
ことも聞いてたしね。
そして言葉通り、帰ってきた。
その間、食べログさんの鮨カテゴリーでは、
全国の名店が居並ぶ中、東京の店が30位前後
にくい込み、食べログアワードのブロンズも
獲得した。
正直、びっくりするほどの成長を遂げてきた。
初めて会った頃には、ここまで伸びるとは正
直思ってもみなかった。
いまや誰もが認める千葉県No.1(寿司栄は
ちょっと変態さんだし、あれは江戸前とは
ちょっと異なる、町寿司のスペシャル版だか
ら)の鮨屋であり、鮨好きならば知らない人
はいない日本の名店に名を連ねる鮨屋になっ
た。
店に寝泊まりしながらしっかりと千葉に根ざ
し、千葉を愛し、千葉の魚介、千葉の米、千
葉の水にこだわり抜いて貫いてきた研鑽の日
々が、鮨不毛地帯と言われる千葉県に大輪を
咲かせるに至る。
うちに秘めた想いは、外見からは想像つかな
いくらいに強かったんだね。
よくがんばってここまでたどり着いたと思う。
あまり褒めもしないし、ちょいちょいイジワ
ルも言うので大将にとっては煙たい客だった
かもしれないけど、いまだ、僕にとっては放
っておけない、気になってしまう鮨屋なんだ
よな、鮨たかおかは。
・
こと素材に限っては、野菜も魚介も乳製品も
一級品がそろう千葉。
生産者さんは一流なのですよ。
その素晴らしい素材の多くは都内へ・・
地元で買い支えられないのがなんとも悲しい
のが千葉の現実。
マグロやキンメ、アワビ、ハマグリを筆頭に
貝類は言うに及ばず、アジやカツオ、タイに
スズキ、ヒラメにタチウオ、イワシ、、そし
てイセエビに至っては、本場三重県を漁獲高
で上回り、今や日本一。
来年からはチバエビと呼んで欲しい。
ただ、地元産の魚ですら、一部は豊洲を通さ
なければ入らないっていう、少々やるせない
こういう矛盾はいい加減、日本中から消えて
ほしいところ。
地方の食文化が華咲く機会を奪ってる理由の
1つですよ。
たかおか大将は、千葉の魚介についてはおそ
らく日本屈指のスペシャリストのはず。
この店では、千葉の旨い魚、千葉の鮨、千葉
の酒にㅤ委ねてください。
ㅤ
入店と同時に、微かな一筋の香りが迎えてく
れます。
燻香です。
これは、もう、アレを燻してるに違いない。
酢だちはきりりと鋭利であり、塩味も明確。
シャリは抜きん出て固く炊かれてます。
ずっと変わらない。
鮨ダネによってはその相性が気になる時もあ
るんだけどな、僕は。
でもこれは大将の信念でしょう。
きっとはまる人も多くいるはず。
ㅤ
ㅤ
江戸の「小粋」と職人の技術の「粋」を結
集した一点突破のごはん料理、それが鮨。
そして鮨は、魚介と米が為す香りの料理でも
あります。
フレッシュな魚介の清廉な香りと、熟成させ
たり、炙ったり、燻したりすることで新たに
生まれる香り。
ㅤ
これらが折り重なり、結び合い、小さな小さ
な一つ料理に姿を変え、精緻で繊細で鮮烈
に調律された香りが鼻孔を通り抜け、口腔内
に美しい華が咲き誇ります。
その鮨において、ここ数年、ㅤあと一歩、至っ
てないかな、というのがこの店への僕の感想
です。
下ごしらえも握りも、ほんのわずかだけど、
あと一歩届いていない。
そう感じてきました。
ㅤ
東京での2年を経て、楽しみでならないのです、
次回、たかおか大将の鮨に会えるのが。
最初の店ではコースが1万円そこそこだったっ
け。
それが今じゃ、30,000円。
お代も立派になった。
20代だった大将もいまでは40代。
でも、まだまだ見ていくから、これからも。
やっぱり、たかおか大将は千葉が似合う。
いろいろ聞いてみたいこともあるし、近々ま
た行くから。
♿車いすお一人様難易度
実に腰の低い大将で、こっちが恐縮するくら
いFラン以下の難易度30。
♿店内レイアウト
カウンターのみ
♿接客
丁寧で親切な大将にすべておまかせすればよ
ろし。
ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の主に鮨屋をめ
ぐっています。
食べログを始めて2年が経過しました。
いいね、フォロー、保存いただいた方々、大
変、励みになります。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー
━ バリアフリー情報 ♿ ━
入口に小さな段差が2段。
予約時にその旨伝えておけばお手伝いいただ
けます。
煮だこ。 江戸前鮨定番のつまみ。 これももちろん、千葉産です。 ほとんど味付けなし。 これ大好きなんで、家でも何度かやってみるんだけど、どうやったらここまで味わい深くなるんだろうな。。 ずっと咀嚼していたい系のつまみ。
かつお。 はい、これが、入店時のファーストインプレッション! すべての香りの張本人。 身にはいっさい火を通すことなく、皮目を炙ることもなく、ただ、強烈に燻した鰹。 鰹の概念、ひっくりかえります。 それくらい鰹は美味い。
とり貝。 「海」を食べてるようなつまみ。 生だとこんなにも香り豊かで咀嚼するほどに、こいつは海で生きてたんだなーって感動してしまう。 なのに、街場の寿司屋、なんで前もって茹でてゴムみたいにしちゃうかな。 美味しくつくっても、不味く作っても、仕入のコストは同じじゃないの? って思ってしまう。 入店直後、大将の手元にこいつがいるところみて内心、とってもうれしかった。
甘鯛 甘鯛の骨の出汁に数時間漬け込んで焼いたもの。 ほわほわして、しっかり出汁の味わい。 煮魚と焼き魚のいいところどりしてる。 でも、皮目はバリッと焼いてほしいかな。
あん肝 アンコウは年中水揚げされるのであって当然なんですが、この季節にあん肝で出会えるのは正直にうれしい。 ほわほわフワフワで柔らかい。 そりゃそう。 蒸さずに煮てる。
太刀魚の炙り棒鮨。 炙り棒鮨はこの店のスペシャリテです。 こうしてわざわざ手間をかけるとですね、熱くなった魚の脂が溶け出し、しゃりの間に潜り込むと同時にしゃり自体も人肌に温まるんです。 海苔は薄くパリンッした僕の好きな食感! 大葉などの薬味がいい仕事してる。 この店の炙り鮨は、ふだん、鰯や鯵を使うことが多いのでラッキー。 僕は太刀魚が大好物なんです。
金目鯛。 千葉の魚の代表格です。 カラシにて。 これも10年変わらず、最初を預かるスペシャリテ。 上質な脂、とろける食感。 金目って、店によっては、少しグレーがかってて食欲わかないことがありますが、上質で新鮮な金目の身は、実はピンク色なんです。 これ食べると「たかおか」に来たなって感じ。 そういう、料理人の顔が見える料理こそがスペシャリテ。
小肌。 酢が立ち気味のしゃりに、これまたよく締まったタネ。 醸された酢にわずかに含まれる香ばしさ。 いいですねー。 こういう酢〆た鮨は大好き。
縞鯵。 江戸前を代表する高級魚ですね。 アジとはいうものの、すごく大型の魚。 魚自体の香りが強くて、江戸前の鮨にぴったりなタネ。 夏前で脂ののりもいい。
漬け。 ここの鮪は、いまや全国制覇が終わって、鮨をろくに知らない人にも知れ渡りつつある「やま幸」さんではなく、「樋長」さん。 もう、どこ行っても、やま幸さんの鮪しか食べれないので、逆に興味深いです。 ここも鮪は3種。 長い熟成後の漬けなんだけど、赤みらしい鉄分から生まれる酸味がちょっと乏しいかな。
中トロ。 これは見事な中とろでした。 夏マグロらしく、さらりとしてて、マグロだけの上質な脂にしゃりがからみ、とろけるような食感、そして、素晴らしいのどごし。 マグロだけは、豊洲に限る! って、いまや日本中どこ行っても「やま幸」さんのまぐろなんでね。。
大トロ。 僕はほんとに、大トロが苦手で・・ 本日一番お高いタネのはずだけど、こっそり心の中で、「大トロいらないから安くしてー」って大将に語りかけてる。 マジで、マグロ3種の習慣、やめません? マグロの仕入先で、鮨屋の「格」が決まるなんて、そんな昭和的な考え、どうでもいいんで。
墨烏賊。 スミイカ、好きです。 イカの中でも、サクッとパキッとしてて切れ味がよくて、噛めばイカらしいネットリ感ある甘みもあって。 でも、イカって包丁の入れ方でぜんぜん食感変わっちゃう。 僕はこの包丁の入れ方が好きです。 今回のスミイカは大型で分厚い! 鮨タネにはちょっと分厚すぎかなぁ。 しゃりが消えても口に残る時間が長くてバランスが少し悪い
煮蛤。 もう、ほんと江戸前〜って感じ。 よく煮られてて僕が好きな柔らか食感。 味付けも、大将らしく淡く優しい。 ツメもさらってしてて、こちらも僕好み。 でも、身もツメも、ドロっと煮蛤〜って感じが好きな人多いよね。 長らく、地方の鮨屋ばっかり行ってたので、久しぶりに江戸前の作法を思い出すことができました。
鯵。 これもきれいな味わいの、もう白身に近い美味しい鯵。 ただ、少し前に、縞鯵だされちゃってるんで、比べるとどうしても劣っちゃう。
車海老。 もう見るからにデカい。 富山エビ並みにデカい。 串刺しで焼いて食べるには最高の大きさなんだけど、鮨にはちょっとでかい。 剥く前からすごくフォルムのいいエビでした。 茹で時間があと2、30秒ほど短ければ、甘みを残してもうちょい柔らかく仕上がったと思うんですよ。 ここはいつもエビが惜しい!
バフンウニ。 これは文句なく旨い。 色、形でわかります。 でも、海苔まきじゃないほうが好きなんだな。
穴子。 全国的に、崩壊寸前のやつが一番多いタネ。 口に入れて2,3回咀嚼したらリゾットになっちゃうやつ。 これもかなーり煮崩れてますなー。 見るだけでわかっちゃう。 自重で崩れかけてますもんね(笑)。 でも、こーいうのがみんな大好き。 僕も大好き。
2025/08/09 更新
2016/07 訪問
細ーくて、まだまだ頼りなさそな大将だったけど・・
わが街、千葉は、食文化不毛の地。。
志と智慧と技を高いレベルで併せ持
つシェフ、料理人ががほんといない
んです。。
日本屈指の農業県であり漁業県でも
あり、食材の宝庫にもかかわらず。
そんな環境にあって、ただ一人、
『千葉を変える』
と、静かに、地道に鮨を握る料理人
がいます。
銀座で11年修行し、29歳の若さで
千葉のけち臭い雑居ビルにて開業。
うわさはすぐに耳に入りました。
謙虚な値付け。
千葉から毎日、築地への買い出し。
店内で寝泊まり。
さぞ、苦労の多いことだろうと。
気になってました、この料理人が。
信じられないくらい段差だらけで
車いすにとってはきっつい汚い雑
居ビルの店内で、思いっきり力を
貸してもらって初訪店したのが確
か3、4年前。
20代後半の高岡さんは、まだまだ
細ーくて、頼りなさそなビジュア
ルだったなぁ。
優しくて、まじめで誠実な、弱っ
ちそうな大将だったなぁ。
あれから数年。
なにげに思い出しては、少しばか
り気にはなっていました。
本日、場所を変え、バリアだらけ
じゃなくなった新しい店に出向い
てみました。
夜営業のみと知ってて真っ昼間に
電話を2度、鳴らしときました。
さて、反応は、、と思っていると
きに店主から電話があり、少し遅
目なら席を確保してくれるとのこ
と。
新しい店と3年間続けられたこと
に敬意を表して、いつもより少し
丁寧に身づくろいをして入店。
少し強気の値付けに変わり、店の
しつらえも、小さな神社のようで
清々しく心地よい空気感と密度を
保ち、つまみのスタイルや酒の出
し方も工夫され、3年の時の積み
重ね以上の進化を遂げた彼に少し
驚きました。
築地での足固めもできたようで、
まぐろを始め、いい仲買から仕入
れることもできているようでした。
ただ、残念ながら、鮨に関しては
まだ至りません。
僕が好む六本木のSさんや銀座
一丁目のIさんにはまだ及びません。
が、それはそれとして、
千葉で下駄履きの距離にまっとう
な江戸前の鮨屋ができたことを認
めないわけにはいきません。
とうとう、、というか、やっと、
というか、僕の願いがまた1つ
叶いました。
ただ、正念場はこれからです。
この日の逸品は、ウニでもまぐろ
でもなく、鰹。
炙り本来の強い香りのインパクト
は控え目に抑えられ、上品に燻さ
れた藁の香りと鰹の強い旨味成分
のイノシン酸が活力ある弾力のす
き間に染みこみ、融け合い、わず
かな時を経て舌の上でその味わい
が完成します。
鰹の上にのるこの緑の小さな固ま
りこそがあさつきと生姜の香りだ
けを凝固させたもう1つの香り。
僕はこれをよく香りの爆弾と呼び
ます。
こういう火を一切通さないフレッ
シュな香りと、炙り、燻しから
生まれる香りが創りだす口腔内
の世界を想像してみてください。
料理人達の叡智を見せつけられ
る瞬間です。
口の中に美しい華が咲き誇るよ
うなかぐわしさ。
これを生み出す根底にあるのは
間違いなく愛です。
目にすることができない繊細で
精緻な鼻孔への刺激が、1つの料
理に強烈な調べを生み出し、完結
に向けてまっしぐらに牽引してい
く香り。
こんな魔法のような技術が生まれ
育つまでに人が経てきた時をイメ
ージせずにはいられません。
無数の手数とさまざまな料理手法
に支えられた絢爛な饗膳に比して
圧倒的に限られた素材とシンプル
な料理法の中から生まれる鮨屋の
料理には、深い愛を容易に見出す
ことができます。
ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の
主に鮨屋をめぐっています。
まだ食べログを始めたばかりで
すが、いいね、フォローいただ
いた方々、大変、励みになりま
す。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー
━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口が2段ほど段差があって自
力では困難かと。
予約時に「車いすなんで」と一言
伝えておけば、たかおかさんか
スタッフさんが手伝ってくれます。
店内はフラット。
一人でも大丈夫ですよ。
鰹。 本日の逸品。 香りの饗宴。
とり貝。 今年最後かな。
車海老。 握る直前に茹でるのが作法。 なので、酢飯も少し温かめが美味しいし、香りも立ちます。
キンメのづけ。 京都は宇治の辛子。 千葉の鮨屋なら、まずはキンメでしょ
うに食べ比べ。 完全な出来レースです(笑)。
炙り鰯棒鮨ゲリドンスタイル(笑)。 サバのピンチヒッター。 鰯らしい香りと脂が想定外の旨さ。
焼き魚。 焼き魚が一番美味しいのは鮨屋。
シマアジ。 上質な脂質、白身にはない濃い旨み。
赤身。 築地の樋長さんが落としたどっかのまぐろ。 10日熟成。 いい感じに酸味が立ってます。
2023/07/26 更新
千葉において、正統な江戸前鮨の筆頭は、
「鮨 たかおか」さん
に異論のある人はいないでしょ。
「寿司栄」さんも人気だけど、ちょっと変態
さんだし、江戸前鮨とはスタイルが違うしね。
ㅤ
ㅤ
たかおか大将、八重洲に出店する前に言って
た通り、2年で千葉に帰ってきました。
ㅤ
鮨不毛の地、いやもう、脱毛状態とも言える
千葉ですが、こと食材に限っては、野菜も魚
介も乳製品も一級品がそろう千葉。
生産者さんは一流なのですよ。
その素晴らしい食材の多くは都内へ・・
地元で買い支えられないのがなんとも悲しい
千葉の現実。
マグロやキンメ、アワビ、ハマグリを筆頭に
貝類は言うに及ばず、アジやカツオ、タイに
スズキ、ヒラメにタチウオ、イワシ、、そし
てイセエビに至っては、本場三重県を漁獲高
で上回り、今や日本一。
来年からはチバエビと呼んもいいんだよ!?
ただ、地元の魚ですら、一部は豊洲を通さな
ければ入らないっていう、少々やるせない、
こういう矛盾はいい加減、日本中から消えて
ほしいところ。
地方の食文化が華咲く機会を奪ってる理由の
1つですよ。
自治体も生産者さんもお店も客も、今一度、
考えてみなきゃいけないこと。
ㅤㅤ
たかおか大将は、千葉の食材については屈指
のスペシャリスト。
ここでは、千葉の旨い魚、千葉の鮨、千葉の
酒にㅤ委ねていいんです。
ㅤ
3年前と同じく、
入店と同時に、微かな一筋の香りが迎えてく
れます。
燻香です。
希少な天然香木のような幽玄で静寂な香り。
これは、もう、アレを燻してるに違いない。
この店の一部を語るような香りです。
ㅤ
ㅤ
江戸の「小粋」と職人の技術の「粋」を結
集した一点突破のごはん料理、それが鮨。
そして魚介と酢と米が為す香りの料理でもあ
ります。
フレッシュな魚介の清廉な香りと、熟成させ
たり、炙ったり、燻したりすることで新たに
生まれる深い香り。
ㅤ
これらが折り重なり、結び合い、小さな小さ
な一つ料理に姿を変え、精緻に鮮烈に調律さ
れた香りが鼻孔を通り抜け、口腔内に美しい
華が咲き誇ります。
シャリが個性的なのもここの特徴。
酢だちはきりりと、塩味も明確。
馥郁たる豊かな香り。
米は抜きん出て固く炊かれてます。
ここより固い炊きを僕は知りません。
柔和な大将とは対象的な軸が明確な男っぽい
シャリ。
なんですが、、
炊きが若干柔らかくなって、固さが気になら
なくました。
そして、一層、エアリーな握りに。
僕的にはうれしい変化。
東京でなんかあった?!
ㅤ
鮨においては、ㅤあと一歩、至ってないかな、
というのが以前の感想でした。
口に放り込んだときに感じる、ごくわずかな
欠落感。
物足りなさ、あと一歩感。
それが今回、ほぼ満たされました。
やっぱり東京でなんかあった?!
齢40を過ぎたたかおか大将、いよいよ脂がの
ってきたか。
ㅤ
つまみのラインナップはほぼ変わらず。
煮タコ、鰆の燻製、白甘鯛の焼き、あん肝、
アジの和え物、ハマグリ出汁の茶碗蒸し、炙
りサバ鮨、カラスミ。
ずっとこんな感じですよね、たかおかさんっ
て。
でも、、
今回は、どれも素晴らしかった。
たかおか大将、殻を破って化けました。
新たな引き出しが開いたよう。
この3年で一層成長してたんだね。
絶対、東京でなんかあっただろ?!ㅤ
ㅤ
ㅤ
それぞれの料理と鮨の詳細は、写真にキャプ
ションとして記してますので、参考にしてい
ただければ。
ㅤ
つまみ8品、鮨12貫、みそ汁、玉に酒4種
2合、山﨑ハイボール1杯で〆て35,000円。
十分に満足できる値づけㅤ。
ㅤ
いずれ、房総の南のほうで、地元の魚だけ使
った地元に根づいた鮨屋を開きたい。。
って新たな夢を語ってたたかおか大将。
千葉愛あふれる彼らしい素敵な未来です。
もともと、 ディスティネーションレストラン
を標榜するたかおか大将。
そうそう、マグロやウニなんていらないから、
思いっきり地域性を押し出せばいい。
たださぁ、そうなるとオレさまが行きにくく
なるので、その時は絶対、泊まるとこも併設
してくれよな。
「オーベルジュ たかおか」
ってことでよろしくです。
ついでに、「ウシマル」さんもオーベルジュ
にしてほしい。
旨いもんたらふく食って、旨い酒ガブ飲みし
たあとは、幸せなまま眠りたい。
美食の至る先はベッドなのです。
♿車いすお一人様難易度
実に腰の低い大将で、こっちが恐縮するくら
い。
Fラン以下の難易度30。
♿店内レイアウト
カウンターのみ
♿接客
丁寧で親切な大将にすべておまかせすればよ
ろし。
ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の主に鮨屋をめ
ぐっています。
食べログを始めて2年が経過しました。
いいね、フォロー、保存いただいた方々、大
変、励みになります。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー
━ バリアフリー情報 ♿ ━
入口に小さな段差が2段。
予約時にその旨伝えておけばお手伝いいただ
けます。