Kohは酒と本とネットで本日も引きこもり。さんが投稿した鮨 難波(富山/広貫堂前)の口コミ詳細

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「食べたい」は、慣れない、飽きない、すり減らない。

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鮨 難波大泉/寿司、日本料理

13

  • 夜の点数:4.2

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 3.8
      • |酒・ドリンク 4.0
  • 昼の点数:4.4

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク 4.4
13回目

2025/10 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.4
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

夏が去ったら秋の富山湾なのです。


これからの長い文章はふっ飛ばしていただい
てOK。

代わりにぜひ写真とキャプション見ください。


鮨12貫、つみれ汁、小丼、巻物、甘味の計16
品で9,900円(税込み)。
追加で炙り1貫に酒4種2合飲んで〆めて、13,
000円ちょい。

これでも先日、2,000円値上げしてるんです。


今回、富山の旅では難波さんのあと2軒の鮨
屋をめぐりました。

いずれも難波さんよりお安い鮨屋ばかり。

ただ、食べ続けてみた結果、どこより旨く、
食後感、満足感においてダントツに際立って
たのが難波さんでした。

まぁ、当然っちゃ当然だけど。


日本にある32,847店の鮨屋(知らんけど)の
中で、たった2軒ある僕のホーム。

もういっぽうは、松山の「くるますし」さん。

難波さんが母屋なら、くるますしさんは離れ
ってとこ。


江戸前鮨デビューを望む友人、知人、クライ
アントは、まず、ここに導くことにしていま
す。


彼らにとっての、これからたどる鮨の道の最
初の店はモノサシになります。
そのモノサシが正確であり、その先の羅針盤
として機能してほしい。

そんな気持ちで難波さんを紹介します。
僕は鮨 難波の布教担当なのです。


そして、彼らはいろいろめぐったあと、例外
なく難波さんに帰ってきます。

シャケかよ!?


街場の鮨屋/寿司屋は、まだまだ敷居が高か
ったり、お値段が不透明だったり、最終奥義
「時価」をぶちかます店も多々あり、初心者
の恐怖心を煽ります。

その点、難波さんは安心。


半年ぶりの難波さん。
もう10数回訪れてきた店。

そして、僕の全国鮨めぐりの旅の起点となっ
た店。


既にこの地で30年。

もうしっかり根づいて、根を張り、時の洗礼
を経て、富山の鮨を代表する大樹です。
ミシュラン1つ★も獲得しています。


時の重みに叶うのは時のみ。

多くの店は時の重みに堪えられません。
これまでも、これからも。


この違いを「格」といいます。
軽ろやかで澄んでてぶ厚いのです。


敷居は決して高くないです。
難波大将、わりと軽いです。
おしゃべり好きですが、手は素早く確実に
仕事をします。


今回いただいたのは、鮨のみのランチ。

 ヒラメ
 アオリイカ
 イサキ
 シロエビ
 マグロ赤身
 甘エビ
 つみれ汁
 ヒラマサ
 サワラ
 コハダ
 アジ
 マグロ炙り
 アナゴ
 イクラカニシャケの小丼
 干瓢巻き

追加で

 ”なんか炙ったやつ”

をリクエスト。
予想通りの、

 ノドグロ

たった1貫のリクエストでも、写真の通り、
ちゃんと炭火で丁寧に時間をかけて炙ります。
炭火はいつでもスタンバイ、が難波流。

さすが難波さん。

旨くて旨い。
あと3つ食べたい。

最後に甘味として、

 プリン


タネは逸品中の逸品ではありません。
難波さん自身、

「富山のどこの店にもある魚」

を使ってるとのこと。

なんか素敵でしょ。

なのに、富山のどの店より旨い。
魚を仕入れたあとから始まる鮨職人の「仕事」。

ここで違いが生まれるんです。


なにもひけらかさない。
なにも誇示しない。
難波さんはそういう鮨職人です。


頭、悪そうなパフォーマンスを売りにするこ
ともなく、

マグロやウニなど資本主義の原理に縛られた
高額食材にドヤ顔くっつけて技を忘れた店で
もなく、

ノリとおしゃべりばかりに頭使ってお手々が
おろそかになったり、そのノリをうれしがる
歯に海苔つけたキモい客もなく。


京都の飯尾醸造の富士酢をベースにオリジナ
ルブレンドされた酢を使用しています。


きれいで透明に香るシャリは、ヒラメ、タイ、
サヨリ、キスなど白身や、富山湾のスーパー
スターである甲殻類軍団との相性が抜群。

赤酢にはない、華やかな香りときりりとした
塩味、そしてわずかな甘みが、颯爽と吹き抜
ける風のように鼻腔を通り抜け、華のある鮨
のベースになります。


春には春の、夏には夏の、富山湾のスーパー
スターたちの競演を見事に演出します。


清涼な風が吹き抜けるような繊細で豊かな香
り。
難波さんの鮨は、季節が運んでくる香りのメ
ッセージを伝えてくれます。

味覚よりも先に届くもの、そして、咀嚼し、
嚥下した後も残り続けるもの、料理を征する
もの、

それは香り。
香りは味覚を裏切りません。
旨い香りは絶対に旨い。


細身な特徴あるフォルムの鮨を口に放り込ん
で味わえば、

鮨が香りのごはん料理であることを思い出さ
せます。

そしていつも通りに旨い。


江戸の「小粋」と鮨職人の技術の「粋」を結
集したごはん料理。
それが鮨です。


富山は羽田から小一時間で行ける下駄履きの
距離。

10時過ぎの飛行機に飛び乗れば、12時にはカ
ウンターで鮨を楽しめます。

17時に発てば、18時30分には酒で飲めます。


3000m級の山々が連なる立山連峰の雪解け
水は豊富なミネラルと栄養分を含み、やがて
海へと流れ込み、旨い魚介を育みます。

それが「天然のいけす」と呼ばれる富山湾。


漁場、市場、鮨屋と、鮨が近く、ワンストッ
プで完結してしまう奇跡の街、富山。

いずれの季節にもスタープレーヤーが居並ぶ
無敵の海、富山湾。


まぁ魚の旨さは、いわずもがな、ですが、マ
グロやウニなど、高級食材に頼らずとも、年
がら年中、スタープレーヤーが存在する、鮨
の街。

冬には冬の、春には春の、季節を彩る富山湾
の海の幸。

富山湾に不可能はないのです。
たとえ世界が滅んでも、富山湾さえあれば、
オレさまは楽しく生きていける!

と毎回思います。


今回は、立山に登る山男3名に、鮨オタクで
150回は来日してるという中国人カップル、
オレさま、そして一人旅の女性。


難波さんに来ると、素敵な一人旅の女性が毎
回いる謎(笑)。


その夜、JR富山駅近くで食った鮨屋の大将が、

 「難波さんは、富山では伝説の鮨職人」

とか言ってました。

なんかうれしかった。


富山に来て訪店しないことは絶対にない、僕
にとっての萌え領域が難波さん。


それはもう、G◯JOさんでもなく、S◯TOさ
んでもなく、大◯さんでもなく、ましてや、
とっとと金沢に浮気した◯人さんでもない、
不可侵な絶対領域なのです。


まぁ、わかっちゃいるけど、やはし、難波さ
んはスゲーのです。


♿車いすお一人様難易度
余裕。

♿店内レイアウト
カウンターと座敷。

♿接客
大将に全部まかせとけばOK。

ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の主に鮨屋をめ
ぐっています。
食べログを始めて2年が経過しました。
いいね、フォロー、保存いただいた方々、大
変、励みになります。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口には立派なスロープ、店内には男女そ
れぞれにユニバーサルトイレがあります。
路面店の鮨屋としてバリアフリー対策は別格。
大将の難波さん、一見客にもとっても親切で
す。
なにより、大将自身が一番バリアフリーかも。

  • 玄関から道路方面のビュー。 ゆるやかなスロープが設置されてます。

  • 貫禄ある玄関。 ここからカウンターまでずっとフラット。

  • 和傘。 これはタクシーまでのお見送り用かな? お香が炊かれて、清々しい気持ちで店内に。

  • おまかせ#1 難波山では毎回おまかせ。 だいたい富山の名酒から半合ごとにセレクトしてくれます。

  • ショウガ。 難波さんのは、少し厚みのあるタイプ。 辛味、塩味しっかりで甘味は少なめで、シャリシャリした食感ですごく旨い。

  • ヒラメ。 透明感があって澄んだ味わいだけど力強い。 3日熟成なのにこの弾力はなに? 旨みも十分。 難波さんのシャリの良さがすごくわかる握り。

  • アオリイカ。クリリンとした軽快な食感。 これも毎度のタネ。 柑橘の香りを巧みに使います。 これも旨い。

  • イサキ。 炙った握りをよく食べますが、生でもなんという甘さと旨さ。 品のいい脂がのってて抜群に旨い。

  • シロエビ。 これはどうにも富山で食べなきゃダメなタネ。 清らかで繊細で繊細な富山エビ軍団の末っ子。 ショウガをちょこっと乗せるのが難波さん流。

  • おまかせ#2 いつも旨い林さん。 大好き。

  • マグロ赤身。 今回はめずらしく県外産。 富山ではメジマグロがよく出されます。 きれいなねっとり感とわずかな酸味と鉄の香りに満たされます。

  • 甘エビ。 富山エビ軍団のスーパースター。 今回は子持ち。 ねっとり絡むエロティックな甘味が強烈。 小さなツブツブのアタックが海の味。

  • つみれ汁。 白身を一度焼いてつみれに。 柔らかでしっとりしてて優しくて、旨いしかない。 みそ汁じゃなくて、こういうのをだしてくれる大将の気持ちが素敵なのである。

  • ヒラマサ。 難波さんではめずらしいヒラマサ。 僕は初めてじゃないかな。 ヒラマサは青魚ですが、今が旬。 ブリやカンパチの仲間だけあって、重量級の脂が旨い。 まだ少し軽やでプリンとしてます。 これも旨いなぁ。 ずっと咀嚼してたい。

  • サワラ。 難波さんはけっこう白身をごましょうゆまみれにします。 ぺったり吸いつくようなサワラの甘味ある食感に胡麻の強烈な風味が加わって、新鮮な味わい。 これも味わい深い旨さ。

  • コハダ。 難波さんのコハダはわりと軽めの〆め。 酢だち、塩味がどかんときません。 ここのシャリにぴったり。 今回は、おぼろが多めか、ほんのり甘く、より優しいコハダ。 いやー、これも旨いなぁ。

  • アジ。 実にきれいなアジの香りと味わい。 すごいですね。 控えめな香りづけだけど、脂ののりがよくて、僕の大好きなタネ。

  • マグロ炙り。 けっこう火入れしちゃってるので、肉っぽさが増してます。 氷見和牛を超えました。 炙りマグロってあまり経験ないけど、これ旨いです。

  • おまかせ#3 春の酒に火入れして秋まで寝かしたひやおろし。 季節ですなー。

  • アナゴ。 崩壊系のアナゴ。 気をつけて、気を抜かずにさっと持たないと崩壊するレベル。 口に入れたら即、アナゴリゾット完成。

  • イクラカニシャケの小丼。 小丼? いや、小さめのごはん茶碗くらいありますよ。 イクラとカニとシャケの下は茶碗蒸し+シャリ。 熱々。 難波さんらしい一品。

  • おまかせ#4 玉旭純米吟醸。 これも旨いよなー。

  • 干瓢巻き 難波さん謹製干瓢巻。 いつものオリーブオイルで。 辛いんだけど、オリーブオイルをつけると、不思議なことに辛味が大幅に減少して香りだけになります。 これが旨いんだ。

  • こんなふうにオリーブオイルにたんぷり浸して。

  • ノドグロ。 追加で、なんか炙ったのお願いって言ったらノドグロ登場。 うれしい。 たった1貫でもこうして丁寧に炭火で。 ハンディーバーナーとは香りも温度もまったく違うんです。

  • じっくり炙ると、のどぐろの脂が溶け出してシャリに染み込んで、シャリも熱々に。 あー、もう2個お願いしときゃよかった。

  • プリンにて〆め。 難波さんは果物使うことも多いんだけど甘味が毎回、お楽しみ。

  • 軽いタイプのプリン。 酒と魚の味覚をリセットしてさっぱり。

2025/10/18 更新

12回目

2025/03 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.4
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

温厚篤実、この店は今も大切な羅針盤なのです。


迷ったら難波。


ふと疑問に感じることがある。
そして、自らの判断に自信をもてないことも。


そんなときには、難波さんに行くのです。
そして、確認するのです。


「鮨屋は一人で行くには敷居が高い、
 けど行ってみたい。」


その昔、江戸前鮨デビューを望むこの友人を、
最初に連れてきたのが難波さん。

それから10年、いくつもの鮨屋を体験してき
て、久しぶりに難波さんを訪れたその友人が
言いました。


「難波さんって、こんなに旨かったっけ。」


なんて失礼なヤツ。
でも、難波さんはそういう店なんです。


僕は彼らにとっての羅針盤、これからたどる
鮨の道の最初にしてモノサシになるような店
として難波さんを紹介します。


そして、いろいろめぐって帰ってくる店。


そんなふうに考えて、何人もの友人、クライ
アントを難波さんに導きました。

そう、僕は鮨 難波の布教担当なのです。


そして僕にとっても半年ぶりの難波さん。
もう10数回訪れてきた店。

そして、僕の全国鮨めぐりの旅の起点となっ
た店。


その僕が、

「やっぱり難波さんの鮨は旨いなぁ」

としみじみ思うんです。


特別なタネでもない。
難波さん自身、

「富山のどこの店にもある魚」

を使ってるとのこと。


なんか素敵でしょ。

なのに、富山のどの店より旨い。
魚を仕入れたあとから始まる鮨職人の「仕事」。

ここから違いが生まれるんです。


なにもひけらかさない。
なにも誇示しない。
難波さんはそういう鮨職人です。


頭、悪そうなパフォーマンスを売りにするこ
ともなく、

マグロやウニなど資本主義の原理に縛られた
高額食材にドヤ顔くっつけて技を忘れた店で
もなく、

ノリとおしゃべりばかりに頭使ってお手々が
おろそかになったり、そのノリがうれしくて
歯に海苔つけたキモい客もなく。


京都の飯尾醸造の富士酢をベースにオリジナ
ルブレンドされた酢を使います。

春には春の、夏には夏の、富山湾のスーパー
スターたちの協演を見事に演出するシャリ。


きれいな透明で香り高いこの酢を使ったシャ
リは、ヒラメ、タイ、サヨリ、キスなど白身
や、富山湾のスーパースターである甲殻類軍
団との相性が抜群。

赤酢にはない、華やかな香りときりりとした
塩味、そしてわずかな甘みが、颯爽と吹き抜
ける風のように鼻腔を通り抜け、華のある鮨
のベースになります。


力任せのシャリでせまる鮨屋、たとえば、
「鮨 仙八」さんあたりには、このシャリを勉
強してもらいたいなぁ。


清涼な風が吹き抜けるような繊細で豊かな香
り。
難波さんの鮨は、季節が運んでくる香りのメ
ッセージを伝えてくれます。


味覚よりも先に届くもの、そして、咀嚼し、
嚥下した後も残り続けるもの、料理を征する
もの、

それは香り。
鮨は香りがすべて。
香りは味覚を裏切りません。
旨い香りは絶対に旨い。


すごく細身な特徴あるフォルムの鮨を口に放
り込んで味わえば、

鮨が香りのごはん料理であることを思い出さ
せます。

そしていつも通りに旨い。


江戸の「小粋」と鮨職人の技術の「粋」を凝
らしたごはん料理。
それが鮨です。


富山は羽田から小一時間で行ける下駄履きの
距離。

17時に飛び立ば、18時30分には難波のカウ
ンターで飲んでます。


富山が近いのはANAさんの飛行機のおかげ。
富山の鮨が旨いのは富山湾と難波さんのおか
げです。


3000m級の山々が連なる立山連峰の雪解け
水は豊富なミネラルと栄養分を含み、やがて
海へと流れ込み、旨い魚介を育みます。

それが「天然のいけす」と呼ばれる富山湾。


漁場、漁師、市場、仲買、店と、鮨がワンス
トップで完結してしまう奇跡の街、富山。

いずれの季節にもスタープレーヤーが居並ぶ
無敵の海、富山湾。


まぁ魚の旨さは、今さらいわずもがな、です
が、マグロやウニなど、高級食材に頼らずと
も、年がら年中、スタープレーヤーが存在す
る、鮨の街。


冬には冬の、春には春の、季節を彩る富山湾
の海の幸。

富山湾に不可能はないのです。
たとえ世界が滅んでも、富山湾さえあれば、
オレさまは楽しく生きていけるのです!

と毎回思います。


この地に開業してもうすぐ30年。
その間にミシュラン1つ星も獲得しています。
名実ともに富山を代表する鮨屋です。

G◯さんも、S◯さんも、人◯さんも大◯さん
もまだまだ及ばない。


堂々たる風格と、なにより、客へのもてなし
の気概を決して忘れない富山No.1の鮨屋。


それが鮨 難波。


僕が地方の鮨屋をめぐる起点になった鮨屋。

都内の、わりと名の通った鮨屋しか知らなかっ
た僕に、地方の鮨屋の魅力を最初に教えてく
れたのが難波さんなのです。


つまみ5品+鮨10貫+巻物+椀+甘味に半合づ
つの酒を数種飲みました。
そしてコースには含まれない特別にリクエス
トしたお代を含め、〆て、35,000円ほどでし
た。


品数、料理のボリューム、技術を考えれば、
十分に納得できる価格です。


次は、白エビ、ホタルイカ、サクラマスなど
が旬を迎える初夏に訪れるかな。


ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の主に鮨屋をめ
ぐっています。
食べログを始めて1年が経過しました。
いいね、フォロー、保存いただいた方々、大
変、励みになります。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口には立派なスロープ、店内には男女そ
れぞれにユニバーサルトイレがあります。
路面店の鮨屋としては格別にバリアフリーな
店。大将の難波さん、一見客にもとっても親
切です。
なにより、大将自身が一番バリアフリーかも。
一人でもぜんぜん平気。

  • ウニとカニ。 美しいガラスの器を満たすのは、小さめのカニなら一杯分は軽くあるであろう、ぎっしりと詰め込まれたズワイガニの身。 その上に優しいポン酢のジュレ、そしてウニ。 小さいながらも強烈に贅沢な一品からスタート。

  • 女性杜氏が仕込んだ純米吟醸。 そう聞いて口に含むと、なんと繊細で柔らかく女性的な味わいに感じてしまうから、脳ってすぐにバイアスかかります。 いつも温厚な笑顔の難波さん。

  • ヒラメと甘エビ。 ものすごく美しい。 これが富山のどこにでもある魚なの? ヒラメはバッキバキのアスリートの筋肉のような弾力。 とびっきりの鮮度を感じさせる食感。 熟成熟成言うてる熟成信者どもを大内刈りでなぎ倒すほどの圧倒的な旨味。 品のある香りの余韻が嚥下後も長く続きます。

  • ホタルイカ生。 漬けてもないし、茹でてもない、内臓を取り除いた生。 実は初めて。 漬けてとろとろになったのは異なり、小さいながらもイカのパツッとしてプルッとした食感が味わえます。 獲れたてだからこそ、地元だからこその料理。

  • ホタルイカ蒸し 炙ったより、漬けたより、実は蒸しが一番好き。 上品で柔らかな自家製の酢味噌が素晴らしい味わいに仕立ててくれます。 大きくてプックプクのホタルイカ、こんなに小さいのに、なんでこんなに旨いの!

  • アマダイとカラスミ。 あー、こういうのはヤバい。 焼き魚の帝王、アマダイ。 酒肴ヒエラルキー位階第3位のカラスミ。 これは一番酒が進むやつ。 気づいたら、眼の前からアマダイが消えてた。 認知症ってこんな感じ? カラスミはいつもポケットに入れておきたいアイテム。 これ1切れで1合飲める。 もちろん、お代わり。

  • 春子鯛。 春を代表する江戸前の鮨タネ。 旨いよね〜。 難波さんはあまり〆てないんです。 ほぼそのままな感じ。 〆ても〆なくても春の香りがすーっと吹き抜けます。

  • イカ。 イカのこの透き通り加減が美しくかつエロいですなぁ。 中に薬味をはさんで柑橘の擦り下ろしを振る、いつもの難波さん流。

  • クロムツ。 ぺたりと舌にからみつく柔らかい食感にわずかに甘く透明感のある脂が特徴のクロムツ。 富山湾は今、アカムツ(のどぐろ)のいいのが不足してるそう。 のどぐろの影に隠れた感ありのクロムツですが、改めて食べてみればとっても鮨向きな旨い魚。

  • 赤身。 富山産のまぐろは、位置的にかな、大きく育つ前で赤身も脂も弱いんですが、それでも、近海ものだけあって、舌触り、香りが上品です。

  • 中トロ。 脂がのってきて十分な旨味。 酸味と香りが少し弱いのは小型のせいかな。 江戸っ子が大好きなマグロのドバドバっとした脂が苦手な僕にはちょうどいい。 旨いですよ。

  • 大トロ。 真冬の日本近海の大型のマグロほどではないにしろ、脂がとろけて口腔内を支配する大トロ。 旨いなぁ。

  • クロムツ。 こちらは炙り。 握った後に、炭火でじっくり炙ります。 その音と香りもご馳走になっちゃう。 生感をわずかに残したところでいただきます。 あー、旨〜。 ただし、アカムツの脂の旨味にはちょい劣るかなぁ。

  • ニハマ。 古きよきこってりと甘いツメではなく、少しさらっとした甘さ控えめの現代的なツメ。 柔らかに煮た蛤の旨味を引きだしシャリと馴染む旨さ。

  • シイタケ。 ちょっと変りダネで江戸前的ではありませんが、ふっくらと炙られたこれはイノシン酸の旨味の塊。 ブシャーっと天然の旨味がほとばしる、旨けりゃいいじゃん的鮨。 事実、軽く塗られたこんがり醤油で旨さ爆発です。

  • アナゴ。 難さんのアナゴはどちらかというとブサイクなんですが、ちゃんと竹の葉で包んで炙った手がかけられたもの。 崩壊寸前系の一歩手前を温かいうちにどうぞ。

  • 難波さん謹製、山葵たっぷり干瓢巻き。 そのままだと涙が出ますが、添えられたオリーブオイルをくぐられて食べると、あら不思議、尖った辛味が消えて香りが抜けるいい感じの旨い巻物に変身。

  • 骨の出汁。 これでお終い。 名残惜しいですが、これまでの魚たちの協演をこれにてきれいにリセットします。

  • どストレートな甘味。 フレッシュで可憐な果物の甘味で、本日の味わいの思い出を閉じます。 あー、旨かった。 また、近い内に。

  • 朝一の便で羽田に帰るために6時前に着いたら、空港、まだ空いてません。 閉まった空港って初めてです。 陽が昇り始めた立山連峰。 美しいです。

2025/03/02 更新

11回目

2024/08 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.4
    • | CP3.8
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

ダメ人間のみなさん、ここも僕らの聖地ですよ!

突然、飛行機乗りたくなったり、鮨食いたく
なったり、そんなことは人間誰しもよくある
こと。

そんな時、一番役立つのが難波さん。
飛行時間、正味40分程度と、すぐ近くだし、
下駄履き感覚で行けるほど、富山は身近なの
です。

ランチなら日帰りだってできます。

嫁を会社まで送ってそのまま羽田、難波さん
で旨い鮨食って夜には帰宅、すぐに晩ごはん
作って、

「お帰り!」

と、何ごともなかったのごとく嫁を迎える、
なんてことも日常的にできてしまう。

いや、僕は決して主夫でもヒモでもありませ
んよ。
既にほぼ引退して、食べ歩いてるだけです。


今回は、

「ちょっと飛行機乗ってくる」

とちゃんと置き手紙してきました。


久しぶりに難波さんの夜のコースを堪能しま
す。


この店は、京都の飯尾醸造の富士酢をベース
にオリジナルブレンドされた酢を使います。

きれいな透明で香り高いこの酢を使ったシャ
リは、ヒラメ、タイ、サヨリ、キスなど白身
や、富山湾のスーパースターであるエビ軍団
との相性が抜群。

赤酢にはない華やかな香りときりりとした塩
味、そして、わずかな甘みが颯爽と吹き抜け
る風のように鼻腔を通り抜け、鮨を魅了しま
す。

難波さんの鮨って、すごく細身なフォルムな
んです。


うーん、鮨とは香りのごはん料理であること
が記憶に刻まれる瞬間。
いつも通りに旨い!

江戸の「小粋」と鮨職人の技術の「粋」を凝
らしたごはん料理。
それが鮨です。

シャリ好きの僕としては、もう30粒程度、米
の量が増えると、もっとうれしいんだけどな。

あー、火曜日からしあわせ過ぎです。


富山が近いのはANAさんの飛行機のおかげ。
そして、富山の鮨が旨いのは富山湾のおかげ
です。


3000m級の山々が連なる立山連峰の雪解け
水は豊富なミネラルと栄養分を含み、やがて
海へと流れ込み、旨い魚介を育みます。

それが、「天然のいけす」とまで呼ばれる富
山湾。

漁場、漁師、市場、仲買、店と、鮨がワンス
トップで完結してしまう奇跡の街、富山。

いずれの季節にもスタープレーヤーが居並ぶ
無敵の海、富山湾。

まぁ魚の旨さは、今さらいわずもがな、です
が、マグロやウニなど、高級食材に頼らずと
も、年がら年中、スタープレーヤーが存在す
る、鮨の街。


冬には冬の、春には春の、季節を彩る富山湾
の海の幸。

富山湾に不可能はないのです。
たとえ世界が滅んでも、富山湾さえあれば生
きていけるのです!


今回は3時間ほど低温調理したアワビやアナ
ゴの蒲焼など、難波さんではめずらしいつま
みも楽しめました。

特に、1日置いただけのアラのつまみが素晴
らしかった。
とびっきりの鮮度を感じさせる食感、熟成熟
成言うてる熟成信者どもを大内刈りでなぎ倒
すほどの圧倒的な旨味。
品のある香りの余韻が嚥下後も長く続きます。

今、質の良いアラが富山湾ではたくさん揚が
ってるんだって。


夏は鮨屋にとって、旨いタネをどれだけ揃え
られるか、力量が問われる季節。
でも、富山湾に限って言えば、あまりそんな
苦労はないんじゃないかと思ってしまうくら
い、今回も素晴らしいタネが豊富にラインナ
ップされました。


白身の超高級魚キジハタをはじめ、アカイカ、
クロムツ、甘エビ、白エビ、ノドグロ。
もうブッチギリのタネが勢揃いです。

実は、マグロもカツオも獲れちゃう富山湾。
ないのはウニだけ。
(あるにはあるけど出回りません)


都内の調子こいたムダに高額な鮨屋とその客
どもが一番うれしがるマグロとウニは、僕に
とってはオマケのようなもの。
鮨屋の技術が問われるのはそこじゃないです
から。

資本主義の原理に則っただけの、職人の技術
を必要としないタネにはあまり興味がないの
です。


今回、ちょっとおもしろい質問を大将に投げ
かけてみました。

「鮨食べたくなったらどうすんの?」

「金沢の、OかKに行く。
 富山の店は気を使うから行かない。」

「どっちも予約困難店じゃん!
 どうやって?」

「大将に電話してお願いする」

予約困難でも入店できる理由を聞きましたが、
大将同士のアレや時間をナニすることで、だ
いたい行けるらしい。。

うー、ずるいですぞ・・(笑)。


今宵は、年配のカップルに、お一人様の麗し
い女性に僕の4名でした。
カウンターに華があります(笑)。
美しい女性のお一人様って、なんでこんなに
華があるんだろうなぁ。。

しかも酒がめっぽう強いときた!

まぁ、当然ですが、大将も息子くんも、そし
て僕も、いろいろ盛り上がりますわな、こう
いうシチュエーションでは(笑)。


旨い鮨、旨い酒、良き客で盛り上がるカウン
ターでは、時間は加速し続け、あっという間
の2時間少々。

富山にはいい時間しかありません。


難波さんは寛げるなぁ。
ダラダラ飲んでたいなー。
ゆるゆるにほだされて、帰りたくないなぁ。

過去にここを紹介したら、4時間も居座った
挙げ句、大将にホテルまで送ってもらうとい
うバカがいて、ほんとにご迷惑をおかけした
こともあったんですが、それくらい居心地が
いいんですよ。

ダメ人間のみなさん、ここも僕らの聖地です
よ!

次回は、大将と一緒に富山のバーに行く約束
をして、根が生えてしまいそうな重い腰を上
げてホテルへと。


難波さんの料理は少々、量が多めで時に食べ
きれないこともあるんですが、今夜はどうに
か完食。
もうお腹いっぱい。

つまみ5品+鮨10貫+椀+甘味に半合づつの
酒を6、7種、合わせて、27,000円ほど。

品数、料理のボリューム、技術を考えれば、
十分に納得できる価格です。

ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の主に鮨屋をめ
ぐっています。
まだ食べログを始めてまだ1年ですが、いい
ね、フォロー、保存いただいた方々、大変、
励みになります。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口には立派なスロープ、店内には男女そ
れぞれにユニバーサルトイレがあります。
路面店の鮨屋としては格別にバリアフリーな
店。大将の難波さん、一見客にもとっても親
切です。
なにより、大将自身が一番バリアフリーかも。
一人でもぜんぜん平気。

  • ゆるやかなスロープが設置してあります。 手すりまであります。 なんとも行き届いた心遣い。

  • もう30年近く経過してるとは思えない、整ったファサード。

  • 店から道路側への視点。 タクシーからすぐにスロープ、そしてフラットな店内へ。

  • おまかせ#1 本日も富山県の酒のみ。 富山は満寿泉だけではないですぞ。 羽根屋さんの夏の純米吟醸生酒。 透明感と優しい余韻。 爽やかで涼やかな夏の風。

  • 難波さんではめずらしいアワビ。 3時間ほど低温調理して肝ソースで和えてます。 まぁ、どこをどう見ても旨いに決まってる逸品。 自ずと酒を呼ぶのですよ。 今日は飲んじゃいそう。

  • アラとヒラメ。 1日置いたアラとヒラメ。 なんと美しい。 熟成熟成言うてる熟成信者たちを大内刈りでなぎ倒すほどの強烈な旨味のアラ。 食感が楽しめる肉質を残して、旨味も十分なら熟成の出る幕はないのです。 熟成もいい、フレッシュもいい。

  • おまかせ#2 林酒造の限定純米吟醸。 口の中で旨みがふくらみ、スッとした酸味も特徴的。

  • 茶碗蒸し。 底にごま豆腐、その上に焼きナス、そしてイクラ。 異なる香り、異なる味わいを、卵感たっぷりに包みこんだ、鮨屋らしくない、かつ、 難波さんらしい逸品。 暑い日でも、熱々の料理が美味しい。

  • アナゴ。 昆布の佃煮とししとう。 これ、たっぷりすぎ。 ウナギ、アナゴのつまみって、ちょっぴりで、もうちょいほしい、、ってことが多いけど、 これはすんごいボリューム。 これも難波さんらしい(笑)。 遠慮なくムシャムシャいきます。

  • ハモの炙り。 炙られたハモ、美しいです。 梅肉ソースとポン酢で。 清澄な夏の風物詩。 ハモの季節は思いの外長いです。 今夏もいっぱい食べました。

  • キジハタ。 白甘鯛と並ぶ白身の最高峰。 歯ごたえ、旨味、香りを含め、鮨の完成形です。 問答無用に旨い。

  • おまかせ#3 米の旨みたっぷり。 派手な吟醸香はなく、やわらかくなめらか。 キレの良いあと味と淡麗な余韻。 鮨にはちょうどいい。

  • アカイカ。 サクッと感とねっとり感をあわせ持つ包丁が入ってて、食感も舌触りもいいですねー。 噛むほどに味わい深いイカらしい甘さがとろけます。 相変わらず香り高いシャリも素晴らしい。

  • マグロ。 これは富山産ではないやつ。 しっとりと舌にすいつくような本マグロの舌触り。 酸味、甘み、香りもいい。

  • クロムツ。 「ノドグロ」の愛称をもつアカムツに対し、あまりメジャーでないけど、実は高級魚。 上質で繊細な脂がのってて旨いんです。 名前が似てても、生物学的にはクロとアカはまったく似てない魚です。

  • 中トロ。 これも肌理細かな肉質と脂。 煮切りつけていただくだけで旨すぎ。

  • おまかせ#4 魚津酒造の帆波 純米大吟醸 山田錦 シルバーウエーブ。 無濾過原酒・瓶貯蔵のシリーズ「帆波」は限定酒。 ピンクウェーブ、オーシャンウェーブとかもあるんですよね。 これ以降、酒の写真、撮り忘れ。

  • 甘エビ。 誰もが知ってる富山湾のスーパースター、甘エビ。 関東のスーパーなどで見かける甘エビとは姿形がまったく違います。 文字通り、甲殻類特有の甘みがとびっきり強いエビ。 表面のねっとり感、咀嚼のたびに味わえるしっとりとした肉質、濃厚な香りも特徴です。 とろけるように口の中が蹂躙されます。

  • 椀。 マグロのつみれの椀。 驚くのは、マグロの出汁が甘く繊細で優しいこと。 あんなデカくて脂たっぷりな強そうなマグロ出汁は、力強いカツオ出汁とはまったく異なる味わい。 へぇ〜、旨いですね、これ。

  • 白エビ。 こちらもエビ軍団のスーパースター、白エビ。 大きなブリブリのクルマエビも、2,30匹集まった白エビにはタジタジです。 今回は昆布じめされててグルタミン酸系の旨味が倍加されてます。

  • バフンウニ。 なんだか、ここまで繊細さ、清澄感、濃厚な旨味まで味わってきて、一番濃厚なウニ が霞んで感じます。 十分旨いんだけどね。 ほんと満足度の高いラインナップでした。

  • ノドグロ。 出ました、今や全国メジャーなノドグロ。 富山湾のノドグロは鮮度、品質ともに最高級です。 炭火で丁寧に炙られた旨すぎる脂はシャリにまで染み込み、温度、香り、旨味は最高潮に。 絶頂に達する数十秒。

  • アナゴ。 ここでは、最終工程において竹の葉に包んで焼きます。 江戸前を踏襲したほぼ崩壊系のアナゴ。 旨いなぁ。

  • 甘味。 青梅、トマト、キウイ、梅ゼリーなどなど。 魚感がすっきりとリセットされ、ちょっとだけ名残惜しい。

2024/08/04 更新

10回目

2024/03 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

カモが青ネギと白ネギしょってくるようなチョロいオジサンは、たとえ世界が滅んでも富山湾を目指すのです。

人間の欲望というものは、時に
突然に降って湧いたように芽生
えることがあります。

ちょっと用事を済ませた帰り道、、
それは衝動的にやってきました。

 飛行機乗りてー!
 鮨食いてー!

そして、悪魔がこう囁きました。

「そろそろ難波さんが美味しく
 なる季節だよね?」

「飛行機、3週間も乗ってない
 よね?。」

と。

そうです、僕は仕事も用事もな
いのに、時々、フラフラ~と
飛行機乗ってどっか行きたくな
るので、嫁から酷く怒られるの
です。


掻き立てられるように羽田に向
かえば、運良く富山便の往復確
保。
NH321便に飛び乗って、50分後
には富山にいたのでした。

鮨屋と蕎麦屋は下駄履きに限り
ます。
現代科学の粋を集めれば、富山
なんて下駄履きで行けてしまう
距離。


そんな航空業界と鮨業界にとっ
て、鴨が白ネギと青ネギと、つ
いでに白菜までしょってやって
来たようなチョロいオジサンは
また、真っ昼間から富山の鮨屋
のカウンターで、ヘロヘロ酔っ
払いになってたのでした。


鮨とは、香る料理です。
その香りが旨すぎて鮨をおかず
にごはん3杯食べれます。

僕はここの鮨の香りが大好きな
んですよね。

この店は、京都の飯尾醸造の富
士酢をベースにオリジナルブレ
ンドされた酢を使います。

特に春先は、香るタネが多くな
る季節。
ヒラメ、タイ、サヨリ、キスな
ど白身が魅力を放つ季節。
難波さんは、特にそういう鮨タ
ネが旨い鮨屋なんです。

きれいな透明で何よりここの酢
との相性が極まるサヨリやキス
は、残念ながら、まだちょっと
早いとのこと。

それでも、今回、ヒラメ、イカ、
クエなど、熟成が生み出す旨味
と十分過ぎる香りを纏ったタネ
を心から楽しむことができまし
た。


口の中に放り込む直前に、米酢
をまとったシャリと見事な仕事
を施された初春のタネが醸す香
りが一瞬、鼻腔を爽やかに通り
抜けます。

うーん、鮨とは香りのご飯料理
であることが記憶に刻まれる瞬
間。
旨い!

江戸の「小粋」と鮨職人の技術
の「粋」を凝らしたごはん料理。
それが鮨です。

あー、平日の昼間っから、しあ
わせ過ぎです。
難波さんとこは、ランチでも十
分に楽しめるんです。


3000m級の山々が連なる立山
連峰の雪解け水は豊富なミネラ
ルと栄養分を含み、やがて海へ
と流れ込み、旨い魚介を育みま
す。
それが、「天然のいけす」とま
で呼ばれる富山湾。
漁場、漁師、市場、仲買、店と、
鮨がワンストップで完結してし
まう奇跡の街、富山。

いずれの季節にもスタープレー
ヤーが居並ぶ無敵の海、富山湾。
まぁ魚の旨さは、今さらいわず
もがな、ですが、マグロやウニ
など、高級素材に頼らずとも、
鮨本来の味わいが際立つのもこ
の季節。

米の輪郭にきれいに纏わる米酢。
ここの鮨は、赤酢ではなく、米
酢のほうが相性がいい。
品よく艶やかな香りを放つこの
酢で握られる季節の魚介たち。

一度、富山湾の魚たちと難波さ
んの鮨をイメージし始めると、
もう、妄想に翻弄されて夜しか
眠れません。
明けても暮れても鮨にとり憑か
れて、

「何と戦ってんだ、オレは!」

な状態。
鮨好きの闇です。

冬には冬の、春には春の、季節
を彩る富山湾の海の幸。

富山湾に不可能はないのです。
たとえ世界が滅んでも、僕は、
富山湾さえあれば生きていける
のです!


実は、難波さんで一度お願いし
てみたいことがあったんです。
それは、、

 ノドグロの炙り4貫追加

ノドクロを、もういいや、と思
うまで食べてみたいなと。
きっと難波さんなら叶えてくれ
るはず、と思い、一通り終わっ
て追加の時にお願いしてみれば
なんと、本日、ノドグロがない
とのこと。。

Oh!, Ah!, Alas!

よりによって、難波さんにノド
グロがないとは!!

サヨリ、キスが出回る3月、4月
にまた来よう。。

難波さんでは、そこらへんのぽ
っと出の鮨屋やパチモン鮨屋の
ような料理用バーナーでボーッ
とやったりしません。
あれ、表面焦がすし、中は冷た
いままだし、第一、ガス臭くな
ります。
代わりに丁寧に時間をかけて炭
火で炙ります。
だから、中までじんわり火が通
り、脂がシャリに染み出して、
驚くような旨さになるんです。


13貫+巻物+汁物+追加2貫+
甘味にグラスビールと酒2合
飲んで、、、10,043円。。
頭、おっかしーだろー。

いくらなんでも安すぎる。
大将、計算間違いしてないとい
いけど、とこちらが心配になる
くらいのお代。
あんまり安いとなんだか申し訳
ない。


わずか1時間半の難波さん滞在
時間。
それでも、心も体も十分過ぎる
くらい満たされたランチ。
リフレッシュ完了。
明日から、また引きこもって遊
ぶぞー。

さてさて、帰って晩ごはん作り
ますか。

夜には、なにごともなかったよ
うに、しれーっとした顔で、

「お帰りーッ!」

と嫁をお迎えするために。

いい1日でした。
大将、また来るよ。
で、、今回の訪店は、嫁には内
緒にしといてね(笑)。

ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の
主に鮨屋をめぐっています。
まだ食べログを始めたばかりで
すが、いいね、フォローいただ
いた方々、大変、励みになりま
す。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口には立派なスロープ、
店内にはユニバーサルにデザイ
ンされた素晴らしいトイレがあ
ります。
路面店の鮨屋としては格別にバ
リアフリーな店。大将の難波さ
ん、初めての一見客にもとって
も親切です。
なにより、大将自身が一番バリ
アフリーかも。
一人でもぜんぜん平気。

  • まずはヒラメから。 香りますねー。 素晴らしい。 3日熟成とのことですが、まだまだアスリートの太もものようなプリプリ感が残ります。 この店のシャリがドンピシャなタネの1つ。

  • イカ。 一口目がサクッとした僕が大好きなイカの食感です。 この包丁の入れ方が好き。 大量に包丁を入れて、最初からねっとり甘くしたイカが全国的に流行ってますが、僕は 断然、サクッと派です。

  • 同じくヒラメ。 こちらは胡麻和え。 酢で一層爽やかなヒラメも美味しいですが、胡麻で風味を高め、少しねっとりした濃縮感がある こちらも旨い。 鮨屋の仕事ですねぇ。

  • クエ。 少し強い食感のクエ。 これをむしゃむしゃ咀嚼すると旨味があふれます。 とてもきれいな透明感で、上品な旨味の最高級魚。 これもシャリとの相性が秀でています。

  • 富山湾のスタープレーヤーの1人、甘エビ。 僕は昔、この店で甘エビを食べて、甘エビの概念がひっくり返りました。 ねっとりとしかも噛みごたえがあって、まさに甘さ特質の甲殻類。 小さいけど、その存在感はまったくかすみません。

  • 富山湾名産のメジマグロ。 今回は30kgだったかな、、ほんとに小さいマグロの幼魚。 大人のマグロとは比べるべくもないですが、これはこれでマグロとは異なる美味しさ。 ちょっとカツオに近いような味わい。

  • 同じ個体の中トロ。 このあたりの部位になると、マグロらしい香りや旨味が増してきます。 メジマグロ、経験のない方は一度ここでお試しを。 爽やかで軽いマグロも美味しいですよ。

  • こちらは大人のマグロの赤み。 メジを食べ終わったあとだけに、一層、旨味を感じることができます。 全国制覇しつつある赤酢ですが、難波さんは、あくまで米酢で最後まで貫きますが、まったく違和感もないし、負けてない。

  • 同じ個体の中トロ。 これは旨いですねー。 少し強めだけど、極めて爽快な酸味がマグロの脂と戦うことなく包みこんでスッキリとした食後感。

  • 医者から指導が入りそうな肥満認定されたアジも美味しいですが、脂がライトな春先のアジは若々しい味わい。 これも、難波さんのシャリとの相性が素晴らしい。

  • もう獲れてるんですね、、初春のホタルイカ。 これも富山湾を代表する小さな小さなスーパースター。 本日は沖漬けされたホタルイカを握っていただきました。 甘くて塩っぱくて、とろけるような食感の中に、キモ、ワタ、ミソがいっしょくたにされたような濃縮された強い旨味。 うーん、これは旨いです。

  • 難波さんでは、アナゴは、ツメ、塩とはんぶんこにして供されますが、これは半分づつではなく2貫ですよね。 なんか、得した感あるなー。 ここは関東と同じく煮る工程を入れるので、みんなが大好きな温かいふわトロの崩壊系。

  • カニとイクラの茶碗蒸し。 と思うでしょ? 実は中にシャリが敷かれてて、難波さんいわく、鮨屋の雑炊なんだとか。 温かい一品にほっと一息。 食欲、、まったく衰えません。

  • 難波さん名物の山葵多めの干瓢巻き。 これを、緑の香りがするフレッシュなオリーブオイルに漬け込んでいただくのが難波さん流。 不思議と辛くないんです。 ここまで14品。 まだ食欲が衰えない・・

  • ここからは追加。 まずは、メジマグロの炙り。 どうしたことか、先程の食感や旨味はまだ記憶してるにも関わらず、別物の味わい。 炙り、、すごい変化です。 難波さんは、料理用バーナーで、ボーッとやったりしません。 あれ、表面焦がすし、中は冷たいままだし、第一、ガス臭くなります。 丁寧に時間をかけて炭火で炙ります。 だから、中までじんわり火が通り、脂がシャリに染み出して、驚くような旨さになるんです。

  • これも追加。 こちらは、炙ったヒラメのエンガワ。 プルプルグリグリとしっかりした食感のエンガワも炙ると、、どうしたことでしょう。 トロンっとした脂と旨味、油っこさを取り除いた牛すじのよう。 これも炭火がなせる技。 これもクソ旨かったなー。 ひと手間を惜しまない、、それは愛情以外のなにものでもありません。

  • これでおしまい。 名残惜しい。 まだ飲みたいし食べたい。 でも、そろそろ帰らなきゃね。 再訪の想いを胸に、ごちそうさまでした。

  • 本日のアクアラインは20mの強風で波高し。 クルマの速度も50kmに規制中。 最終着陸態勢の並走中の両機がA、C滑走路に向かって降下中。 これから乗るNH321便も揺れるだろうなー。 楽しそう!

  • 翌日、ホテルから立山連峰を臨む。 少し雲がかかってますが、概ねいい天気。 快適な空の旅になりそうです。

2024/08/04 更新

9回目

2023/06 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

遠い未来、彼女に出逢えてよかったと、彼がそう回想できるようにと思うわけです。

もう何回、この店に通ったこと
か。
たぶん、地元のお客さんを除い
て他県からの訪問数は日本一じ
ゃないかと微かな自信がありま
す。

空前の鮨ブームにのって調子こ
いた都内の鮨屋に飽きて、地方
の鮨屋を巡る旅を始めて最初に
訪れたのがこの店。
もう数年前のこと。

思い出すな、この店のランチを
いただいた時の衝撃。
香り立つ鮨、その日に揚がった
魚でなければ成し得ないタネの
品質、そして、ひっくり返るく
らい驚いたお代。

こんな鮨屋が身近にあったら、
そりゃ、都内の鮨屋に行くのが
アホらしくなるわな。
東京の鮨屋、そろそろオワコン
です。

今では、世界に何が起ころうと
も富山湾とこの店さえあれば生
きていけると確認してるんです
よ(笑)。

富山って決して大きな街ではな
いけど、ミシュラン★獲得店が
20店舗もあって、クソ旨い酒が
あって、現在も人が住み続ける
唯一の世界遺産があって、ドン
ペリニヨン最高醸造責任者を28
年間務めたオジサンが、日本酒
作りたくなってわざわざ立山に
醸造所を建てるような不思議で
素敵な街、富山。

今年2回目の富山、そして難波
さん。
今回、めずらしくピンではなく
男2人で訪問。


たとえ間違った方向であっても
突き抜けた情熱とか
痛々しいまでの蒼さとか
勘違いもはなはだしい努力とか

実は嫌いじゃないんです。
ㅤㅤ
ただ、どこかで見たような、で
も、劣化コピーにすらなってい
ない質の低さ、頭の悪さが簡単
に露呈するような、いっけん要
領よさげなパチもんはいただけ
ません。


いっそ清々しいほどに黒く、
あざとく、腐ってるほうがマシ
です。

その面構えには、たどってきた
人生そのものが刻まれてるもん
です。
面みりゃ、だいたいわかるって
もんですよ。

鮨屋の店構え、大将の面構え。
60数年も生きてくりゃ、いろ
いろ見えますって。


いわゆる高級鮨が世界的に空前
のブームを巻き起こしています。
米国では「OMAKASE」という
システムを導入して客単価10万
円を超える店も現れています。
日本の鮨屋はとっくの昔に、こ
のシステムで運営されています。

当然、このブームを支えている
のは僕ら客です。

そして、今日も、このブームに
誘われて、一人の男が生まれて
初めて高級鮨屋の暖簾をくぐろ
うとしています。

なぜなら、僕が日々、地方の鮨
屋の布教活動を通して、誰彼な
く、あることないことくっちゃ
べって鮨の魅力を説いて回って
るから(笑)。

当然、彼らの頭の中は、わけが
わからないまま僕の術中にはま
り、夢のような鮨の世界に彩ら
れ、大谷翔平の特大ホームラン
と164キロの豪速球を1試合で
目にした野球少年のような無垢
でキラキラな瞳をもって生まれ
て初めて白木の一枚板でできた
カウンターの前にしてトキメく
わけです!

でも、もしも、初めて訪れた店
が、安っぽいメディアが取り上
げるような、ぽっと出のパチも
んだったりしたら、彼の鮨人生
は、いきなり邪悪で混沌とした
魔界からスタートすることにな
ります。


今回、僕が誘ったのは僕より25
歳も若い男性。
僕の布教活動の中で鮨に魅入ら
れた一人です。

もしも彼が今後、一人で鮨屋探
しをするようになった時、初め
て経験した鮨屋が良くも悪くも
大きく影響するはずです。

遠い未来、この店に出逢えてよ
かったと、彼が回想できるよう
にと、そう思うわけです、この
店に案内した僕としては。


そして僕がその最初の店に選ん
だのが難波さん。

この店の上にも下にも多くの鮨
屋があるけど、これからたどる
鮨の魔界を迷うことがないよう
羅針盤となる店、メモリがきち
んと刻まれたものさしとなるよ
うな店として選んでみました。


はたして女神は彼に金の斧と銀
の斧を与えるのか、それともボ
ロボロの鉄の斧を与えるのか・・

ーー
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━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口には立派なスロープ、
店内にはユニバーサルにデザイ
ンされた素晴らしいトイレがあ
ります。
路面店の鮨屋としては格別にバ
リアフリーな店。大将の難波さ
ん、初めての一見客にもとって
も親切です。
なにより、大将自身が一番バリ
アフリーかも。
一人でもぜんぜん平気。

  • お刺身。 メジマグロと鯛。 刺し身の鯛と握りのタネとしての鯛は、完全に別物の食感と味わい。 鮨屋のしごとです。

  • エンガワ。 これは大きなヒラメのようで、エンガワも分厚い。 グリグリの食感の身を咀嚼するほどにあふれる脂。 新鮮でないととてもいただけない貴重な品。

  • あん肝。 あん肝の揚げ出し豆腐仕立て。 これは新しい食感と味わい。 あん肝ラブな僕にはうれしい逸品。 まだまだ知らないあん肝が世の中にはあるようです。

  • ホタルイカ。 アカガイとともにジュレで。

  • 白子。 酢飯の上にふぐの白子と紅ズワイガニ、アスパラをのせて蒸した料理。 尿酸値爆上げ系素材としゃりを咀嚼する中に柑橘の香りの苦味が混ざり込んで食欲を加速させる、ちょっとヤバイやつ。

  • うに。 小川さんとこのうにを使った逸品。 とろとろの濃厚なうにと自家製そら豆豆腐の優しく繊細な味わい

  • 白味噌仕立ての汁物 中には炙ったサワラが3切れ。 炙った皮目の香りが少し甘めの汁を引き立てて、とても上質な料理になっています。

  • クエ。 塊を飲み込めないヘタレな僕用にたくさん包丁入ってます。 ここも僕の苦手を把握してくれてるありがたい店。

  • イカ。 中にも上にもいろいろ仕込んであります。 僕は、ネトネト系、細胞破壊系のイカより、こうしたサクッといただくイカが好きです。

  • シロエビ。 これも富山湾を代表するタネ。 爽やか。

  • 赤身。 富山湾で捕れたメジマグロの赤身。 ちょっと小さすぎる個体のようで、まだマグロらしい旨味が薄いかな。

  • ヒラメ。 ちょっと奇想天外な外観ですが、ゴマで和えたヒラメなんです。 初めての鮨ですが、これはこれでかなりアリ。

  • 中トロ。 富山産メジマグロの中トロ。 鮨屋で地のマグロを出すところはめずらしい。 何でも捕れる富山湾、さすがです。

  • アマエビ。 これも富山湾自慢のタネ。 ボリュームがあって、口内中が甘くねっとりとした富山湾の幸で埋め尽くされます。

  • コハダ。 麹の香りが立つこの店の酢で締めたコハダは他店では味わえない。

2024/02/23 更新

8回目

2021/11 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

スタープレーヤーの何人かは、休養リスト入りだったり、大人の階段踏み外しちゃったり。

11月入りして、もう、ずっと
ざわざわしててですね。

漁解禁。
ズワイガニの。

ずっと「富山」の天気をチェ
ックしてました。
でも、、、解禁以来、雨と
雷マークが連日並んでて。

11月後半になると、雷が鳴り、
アラレが降る日もあり、季節
は一気に冬へと向かう北陸。

それでなくてもご祝儀相場で
割高なのに、不漁でますます
お高くなってて、下手すると
蟹がない!!
なんてこともありえるわけで
す。。

中でも漁期がたった2ヶ月弱
の超期間限定、香箱ガニが今
回の旅の一番の目的。

深海に生息するとはいえ、漁
場から港、そして鮨屋までが
極めて近く、朝、水揚げされ
たカニはわずかな時間で俎板
にのります。

寝かせることで香りや旨味を
ひきだす魚とは異なり、カニ
は鮮度が命。
水揚げされ、その日、客がく
る直前に茹でられ、客の前で
さばく。

あたり前のことをあたり前に
やる。
旨い料理のためにあたり前の
ことをやる。
そして、この香箱ガニが目の
前に供されます。

3,000m級の山々が連なる立
山連峰から流れこむ雪解け水
は豊富なミネラルと栄養分を
含み、旨い魚介を育む「天然
のいけす」とまで呼ばれる富
山湾を目の前に、漁師、市場、
仲買、店と、鮨がワンストッ
プで完結してしまう奇跡の街。

スタープレーヤーがずらりと
並ぶこの季節。
まぁ魚の旨さは、今さらいわ
ずもがな、ですが、鮨の旨さ
が際立つのもこの季節。

米の輪郭にきれいに纏わる米
酢。
京都の酒蔵でこの店専用に醸
造された、品よく艶やかな香
りを放つこの酢で握られるこ
の季節の魚介たち。

想像するだけで・・
もう、妄想と天候に翻弄され
て、何と戦ってんだ、オレ様
な状態の毎日。
鮨好きの闇です。

どちらかというと、不漁のダ
メージはことのほか大きく、
スタープレーヤーの何人かは、
休養リスト入りだったり、大
人の階段ふみはずしちゃたり、
ちょっと迷子になっちゃった
りで、今回は少し残念な富山
になったんですが、それでも、

「コレはすげー!」

な超二刀流的な蟹や、

「こんな超安な世界があった
 のかー」

的な逸品との出逢いもあり、
改めて恐るべき富山の一面を
見た旅でもあったのです。

ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の
主に鮨屋をめぐっています。
まだ食べログを始めたばかりで
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ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口には立派なスロープ、
店内にはユニバーサルにデザ
インされた素晴らしいトイレ
があります。
路面店の鮨屋としては格別に
バリアフリーな店。
大将の難波さん、初めての一
見客にもとっても親切です。
大将自身が一番バリアフリー
かも。
一人でもぜんぜん平気。

  • ズワイガニ漁解禁直後から天候不順で漁獲量激減。 これをめざしてやってきたはいいけど、供されなかったらどないすんねん! って心配は杞憂に。 大将、特大の香箱蟹をしっかり仕入れててくれてました。 僕史上、最高となった今回の香箱蟹。 香箱蟹のタワマンかよ! 朝競り落とされた蟹を、開店直前に茹で、客の目の前で食べる直前にさばく。 ほんわか温かで、ふわっふわ。

  • きじはた。 はた、クエは肉質が固く飲み込むのがきついので、大将、こんな感じに小さくしてくれます。

  • あん肝。 なんじゃこれは! のふわとろ食感。 新しい味覚。

  • あなご。 ツメと塩で。 どちらも美味しい。 微妙な差だけど、今回は塩のほうがより美味しかったかな。

  • めじまぐろ。 10キロの超幼魚。

  • こはだ。 大好きなたねの1つです。 今日のこの姿は、この店でははじめて。 大きさや厚みで、姿を変えてるんだろうか。

  • いか。 舌に触れる塩とすだちが鮮烈でいかの甘みを引き立てます。 清澄かつ官能的という矛盾した旨すぎる味わい。

  • たらの温かいすりながし。 刺し身のあとにこういうのが出ると、胃も心もほっとします。

  • ズワイガニ。 小ぶりなズワイとはいえ、侮れません。 脱皮後しっかり時間が経過した堅蟹。 身がぎっしりと詰まってて甘くふわふわな食感。 朝競りのカニが夕方にはふわふわに茹でられて供される。 これが富山の常識。 この街のポテンシャルが怖い。。

  • めじまぐろ。 別の個体。 こちらは100キロ。

  • ウニの茶碗蒸し。 中には、白子と百合根が待ち受けてて、二大濃厚魔王の共演。

2023/07/26 更新

7回目

2021/08 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味3.9
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

片道1時間弱。今日のランチは富山にしよう。

人間の欲望というものは、時に
突然に降って湧いたように芽生
えることがあります。

いつものように嫁を会社まで送
ってった帰り道、、それは突然
衝動的に、

 飛行機乗りてー!
 鮨食いてー!

と湧き出てきて、悪魔がこう囁
きました。

「今すぐ羽田に行けば、昼に
 難波さんで鮨食って、夜、
 嫁が帰宅する前に帰れるぞ。」

と。

掻き立てられるように羽田に迎
えば、運良く富山便の往復確保。
NH316便富山行きに飛び乗って、
50分後には富山にいたのでした。

もう、難波さんは下駄履きで行
けると錯覚しそうです。
飛行機すごい!!

そんな航空業界と鮨業界にとっ
て、鴨が白ネギと青ネギしょっ
てやって来たようなチョロいオ
ジサン一人、13時過ぎには富
山の鮨屋のカウンターにいたの
でした。

難波さんとこは、ランチで十分
楽しめるんです。
たまに難波さんに、

「つまみも3,4品お願い!」

って伝えておけば、夜メニュー
に近い構成もいただける、とて
も使い勝手のいいお店。

春には春の、夏には夏の、季節
を彩る富山湾の海の幸。

富山湾に不可能はないのです。

わずか1時間程度の難波さん
滞在時間。
それでも、心も体も十分過ぎる
くらい満たされたランチ。

さて、帰って晩ごはん作ろっと。

夜9時には、しれーっとした顔
で、

「お帰りーッ!」

と嫁を迎えて晩ごはん。

いい1日でした。

ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の
主に鮨屋をめぐっています。
まだ食べログを始めたばかりで
すが、いいね、フォローいただ
いた方々、大変、励みになりま
す。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口には立派なスロープ、
店内にはユニバーサルにデザ
インされた素晴らしいトイレ
があります。
路面店の鮨屋としては格別に
バリアフリーな店。
大将の難波さん、初めての一
見客にもとっても親切です。
なにより、大将自身が一番バ
リアフリーかも。
一人でもぜんぜん平気。

  • 鱧の皮の炙り。 昨今はやりのハンディーバーナーではなく、炭火で丁寧に炙るのが鮨屋。 バーナーでは焦げの悪い香りがついて、その上、火の通りが悪くて、食べればその違いは一目瞭然。

  • 富山海老とヒラメの刺し身。 この店で富山海老が出なかったこと、一度もない(笑)。

  • イクラと鱧の冷製茶碗蒸し。 冷たい出汁の味わいと異なる食感の素材が夏を演出。

  • 春から夏にかけて、鮨のはじまりのタネはこれが一番。 真鯛。

  • 僕の好きな夏マグロ。 メジなので小さいやつ。

  • 穴子をツメと塩にて。 爽やかな目覚めのような香るわさびとふわふわの身質が素晴らしい。

  • 久しぶりの沖止め故、パッセンジャーボーディングリフト(PBL)にて搭乗。 右側から乗るって、みなさん、あまり経験ないですよね。 今回の機材は新造機らしくピカピカ。

2023/07/26 更新

6回目

2021/04 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

爽快で鮮烈な春風が体を駆け抜けるかのような感覚、春は特に鮨が香る季節です。

僕がわりと信頼する、とある、
foodieに、

『この店に気軽に通える
 富山市民に嫉妬を覚え
 る』

と言わしめる鮨屋。


僕が富山に通い始めたのはこの
鮨屋がきっかけでした。

今では、通う鮨屋が2,3店ほ
どある、僕の大好きな街。

この店に下駄履き気分で通うた
め、半分冗談、半分本気で富山
に小さなマンション買おうかと
考えた去年。
でも、やっぱり富山、降るとき
ゃ降るんですね、雪。
あの雪は車いすには絶対ムリ!

というわけで、2021年の初め
ての富山訪問は4月初旬になっ
てしまいました。

3,000m級の山々が連なる立山
連峰から流れこむ雪解け水は、
豊富なミネラルと栄養分を含み
旨い魚介を育み、

「天然のいけす」

とまで呼ばれる富山湾を目の前
に、漁場、漁師、市場、仲買、
店と、鮨がワンストップで完結
してしまう街ですからね。

まぁ魚の旨さは、今さらいわず
もがな、です。
鮨は、香りの料理だと思ってい
ます。
この店の鮨の香りが特に好きで
す。
際立つ米の輪郭にきれいに纏わ
る米酢。

聞けば、京都の酒蔵でこの店専
用に醸造されてるんだとか。
艶やかで彩り豊かな香りがどの
店の酢よりも好きです。

そもそも鮨屋って、店に入って
すぐに、使ってる酢の香りが迎
えてくれるものです。

この、ファーストインパクトに
いつも心がときめきます。
(生魚のニオイがしたなら、そ
の店はアウト)

丁寧に醸造された上品な米酢の
酸味と、日本人が大好きな炊き
たてのごはんから立ち上る湯気
が織り成す風雅な香り。

そこに、旬を迎える魚ごとに異
なる香りが結びあい、爽快で鮮
烈な春風が体を駆け抜けるかの
ような感覚を味わうことができ
ます。

春は特にとくに、鮨が香る季節。
鮨屋で下処理された魚はものす
ごく香るんです。

鮨屋にあって日本料理屋にない
ものがあるとすれば、この魚の
香りだと思います。

この日は、さより、鰆、春子が
特に素晴らしかった。

鮨屋も春爛漫なのです。

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主に鮨屋をめぐっています。
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入り口には立派なスロープ、
店内にはユニバーサルにデザ
インされた素晴らしいトイレ
があります。
路面店の鮨屋としては格別に
バリアフリーな店。
大将の難波さん、初めての一
見客にもとっても親切です。
なにより大将自身が一番バリ
アフリーかも。
一人でもぜんぜん平気。

  • ふぐの白子の茶碗蒸し。 絶品です。 富山湾では春にふぐが旬を迎えます。富山湾、なんでも獲れちゃう。

  • 鯛。 一番美味しい季節です。

  • 自家製カラスミとお餅の海苔巻。 これだけで2合はイケます。 いつもポケットに持ち歩きたいカラスミ。

  • この日の一番はこれでした。 鰆(サワラ)。 ものすごく上質な脂ととろけるような舌触り。 おかわりしました。

  • 香りの爆弾のっけたアジ。 ショウガとネギが爆発します。

  • 3日熟成のヒラメ。 噛むほどに旨味が増します。

  • 春はこのさかなが王様。 どっしりとした酢飯の香りに鮨の中に隠れた薬味とさよりの香りが折り重なり、目が覚めるような艶やかな春をもたらしてくれます。

  • 中トロ。 春のメジマグロは軽やかで好きです。

  • 富山鮨の定番、ノドグロの炭火炙り。 まちがってもバーナーで炙ってはいけません。 バーナーはダメですよ、あの香ばしく軽やかな脂を瞬時に焦がしてしまうし、中は冷たいままだから。炙りは炭火に限ります。

  • スミイカ。 ヤリイカのようにクリクリでもなく、コウイカのようにネットリでもない、爽やかにエロい味わい。

  • シロエビ。 これも富山だけのごちそう。

  • 赤身。メジマグロのさわやかな赤身。

  • イワシのつみれ汁。 おいしい!

  • 甘海老。 富山湾の定番のタネ。

  • アナゴ。 もう、崩壊寸前の柔らかさ。口に放り込んだ瞬間、アナゴリゾットです。

  • 煮蛤。なんでも獲れちゃう富山湾。

  • コハダ。 季節柄、少し身ののりがよくないかな。

2023/07/26 更新

5回目

2020/11 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

4番バッターばっかりそろえても勝てるとは限らない、が、こと富山に限って言えば・・

僕の一番大切な食料庫の富山湾。

その食料庫に、今年もまたまた
登場。

そうです、富山湾の冬のスーパー
スター、香箱蟹選手です!!
それでなくとも平時からスター級
選手があふれる富山湾。

この冬、富山湾には、

 香箱蟹
 ズワイガニ
 紅ズワイガニ
 氷見の寒ブリ
 トヤマエビ
 甘エビ

などなど、もうオールスターが
勢揃いです!!
満を持してANAさんに飛び乗っ
てやってきました、今年7回目
の富山。

冬は富山しか勝たん。

※新しいiPhone、なんか使い慣
れなくてイマイチきれいに撮れ
ません。。

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入り口には立派なスロープ、
店内にはユニバーサルにデザ
インされた素晴らしいトイレ
があります。
路面店の鮨屋としては格別に
バリアフリーな店。
大将の難波さん、初めての一
見客にもとっても親切です。
一人でもぜんぜん平気。

  • 脚の身、肩身、外子、内子、ミソと掘り進むごとに食感と味わいが変化していくのが香箱蟹の醍醐味。 まるでダンジョンを進む冒険者になった気分。 これだけで二合はいけます。

  • 焼きフグと焼きシイタケ。 できれば焼き白子も一緒にあれば、、ですが、こちらは来年春のお楽しみ。

  • キジハタ。 九州あたりでは、「アコウ」でしょうか。 しっかり歯ごたえのある身質、そして旨味を湛えた高級魚。 難波さんではよく供されるタネ。 美味しいです。

  • アジ。 江戸前では、青ネギと生姜を使った香りの爆弾を開いた身にのっけることが多いですよね。 ここはちょっと香り控えめながら、脂のったアジのアジわいを一層深めて、重層的な香りが鼻孔を通り抜け、旨い!

  • なんだっけ? 失念・・

  • 美味しい魚がいっぱい泳いでる、僕の大切な食料庫、富山湾。 今日もなにやらスピリチュアル感にあふれてます。 着陸直前まで大揺れで、頭をゴンゴン壁にぶっつけながら撮りました。

  • アカイカ。 最近、わざと冷凍して細胞膜を破壊したり、大量の包丁を入れて食感を壊して甘みを増すような仕立てのイカの握りを出す店が増えてます。 流行りなんでしょうか。。 僕は、サクッと身切れがよく、噛むほどに甘みがましてくる伝統の江戸前スタイルが好きなんですけど。 ここのイカは、その中間といったところかな。

  • ノドグロ炙り。 なんだろう、今日の難波さん、いつものノドグロ炙りの、目を閉じて10分くらいむしゃむしゃしてたいようなノドグロじゃない・・ 息子くんが炙ったのかな??(笑)

  • 迷いガツオ。 日本海を北上してくるカツオを迷いガツオと言うそうですが、迷ってても迷ってなくても、ここの鮨タネのカツオは美味しいです。 切り身に香りの爆弾添えの江戸前も、福岡の、迷ってないヤイトカツオも、カツオってなんでこんなに旨いんだよ!

  • 甘エビ。 僕が初めて富山の鮨屋で驚いたは、この甘エビ。 でかいんです。 関東周辺のスーパーに並ぶ甘エビって、これに比べたら、まるで白魚並みにか細くて頼りない。 甘エビって口いっぱいに、上顎をねっとりと刺激する、とってもエロティックなエビだったんですね。

2023/07/26 更新

4回目

2020/08 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味3.9
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

有名な方がカウンターに・・

いつも使ってるSNSのニュース
フィードに最近、ちょいちょい、

『富山に住むなら○○不動産』

的な広告が表示されるんですけ
ど(笑)。

僕が富山に通いつめてることを
どっかで聞きつけたらしい、、
このSNSのマッチング機能、
なかなかやります。

実は、2日前にここのランチに
空きが出たのを知ってしまって
ワサワサしてました。

なので、盆も正月もごはん作ら
されてる可哀想な僕をこっそり
なぐさめるために、嫁がでかけ
た直後にさくっと富山に飛んで
鮨食べて、嫁が帰って来る前に
ささっと帰宅して、しれーと普
通に晩ごはんを作る作戦を決行
しました。


そして、なぜかカウンターには、
僕が敬愛する有名な方が・・
偶然にもほどがある。。

お声がけなど恐れおおくてでき
ませんので、隅っこで小さく縮
こまっていただきました。

それにしても難波さんのランチ
リーズナブル過ぎ。

「お値段、上げなよー。」

って難波さんに言うも、上げな
いんだろうな、この人。
朝、羽田を出発して夜には帰宅
できるとっても便利で美味しい
難波さん。
もう日常的に使い勝手が良すぎ
てちょっと困る・・


今回のANAさんは、偶然、往復
ともに同じ機材、同じクルーで、
帰路の機内では、

「お帰りなさい!」

ってちょっと恥ずかしいお出迎
え。

もちろん、帰ってすぐに嫁をお
迎えに行って晩ごはんも作りま
したよ。

ーー
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主に鮨屋をめぐっています。
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入り口には立派なスロープ、
店内にはユニバーサルにデザ
インされた素晴らしいトイレ
があります。
路面店の鮨屋としては格別に
バリアフリーな店。
大将の難波さん、初めての
一見客にもとっても親切で
す。
一人でもぜんぜん平気。

  • 鱧。 鱧すら富山湾で獲れるんです。 もう富山湾で獲れないものはない! 湯引きせず、炭火炙りで。

  • これはこの鮨屋のスペシャリテと言ってもいい一品。 うにごはん。

  • きじはた。 しっかりした食感と旨味あふれる高級魚です。

  • あかいか。 中にちょっとだけ仕込みがされてます。

  • 甘エビ。 生でいただくとアミノ酸由来の甘みに近い強烈な旨味が広がる富山湾自慢のタネです。

  • 名物、富山湾産のメジマグロ(本マグロの幼魚)の大トロ。 冬マグロの脂の1/5程度で、すっきりと切れが良いのが特徴です。

  • 大好きなノドクロ(アカムツ)の炙り、と思いきや、本日は、クロムツの炙りでした。

  • 原木栽培の生しいたけ。 握りなんです、これ。 グルタミン酸の旨味爆発です。

  • 穴子。 ツメと塩で。

  • 今日はCAさんに加え、地上係員の若い男の子からもメッセージをいただきました。 ANAのみんな、がんばれ!

2023/07/26 更新

3回目

2020/01 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

ポッと出の下位互換とは一線を画す、年季の入ったつまみと鮨。

メディアが大好きな、ぽっと出の
アレとか、いろいろ盛りすぎで、
パチもんだらけになってきた東京
のごはんがだんだん嫌になってき
たので、用もなし、野暮用もない
のにANAさんの飛行機乗ってどっ
か行ってみるという、ぶらり途中
下車な旅を繰り返しているうちに、
昨年春より富山に張り付いてしま
いました。

今回は鮨ダネも酒もすべて富山産。

漁師、漁場、市場、仲買、鮨屋。
ワンストップで完結できる富山、
恐るべしです。

お値打ちすぎる価格にさらに驚嘆。

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━ バリアフリー情報 ♿ ━
入り口には立派なスロープ、店内
にはユニバーサルにデザインされ
た素晴らしいトイレがあります。
路面店の鮨屋としては別格のバリ
アフリーな店。
大将の難波さん、初めての一見客
にもとっても親切です。
一人でもぜんぜん平気。

  • 香箱ガニ 蟹のすべての旨味をこの小さな甲羅の中で味わえる超季節限定の富山湾の宝物。 次の季節までさようなら。

  • 左から氷見の寒ブリ、トヤマエビ、迷いガツオ。 すべて富山湾産。 漁師、漁場、市場、仲買、鮨屋。 ワンストップで完結できる富山、恐るべし。

  • 牡蠣の燻製とバイ貝の酒蒸し。 特にバイ貝の食感と淡く滋味深く染み出す出汁に感動です。

  • いくらとノレソレの、茶碗蒸し。 濃密なとろみで上顎を刺激する魚卵と淡白でツルツルした稚魚の食感が心地いい。

  • ぶり大根 このレベルのぶり大根を家で作れたらどんだけ幸せなことか・・

  • 少し熟成させたヒラメ。 微生物の精緻な働きから生まれる香り豊かなこの店専用の醸造酢と最も相性のいいタネの1つ。

  • これが甘エビ。 これこそが甘エビ。 この品質をこのお値打ち価格で。。 富山の人、羨ましすぎます。

  • イカ ねっとりと素材の食感を活かしながら、サクッとした身切れ。 これこそ、鮨のための包丁技。

  • 満寿泉純米生 火入れ(加熱処理)しないため、酵素が発酵し続ける生酒は、生きているので変化が続きます。 飲み頃が何より大事。 満寿泉 純米生。 冬季限定醸造、しぼりたての新鮮な風味。 満寿泉らしい純米生。

  • イカ ねっとりと素材の食感を活かしながら、サクッとした身切れ。 これこそ、鮨のための包丁技。

  • メジマグロ 本マグロらしい酸味も感じさせながら、軽く爽やかな脂が特徴のメジマグロ。 夏マグロのほうが好みの僕にはこれがちょうどいい。

  • クロムツの炙り 濃厚な旨みと脂の甘みが特徴のクロムツを炙ると、、 とろりと溶け出した脂が米の間に染み込んで、そりゃ、もう至福の味わい。 でも、ノドグロ(赤むつ)の炙りが1枚上手なんです。

  • 名誉北洋大吟醸酒造年度 立山連邦水系の豊富な伏流水と山田錦、富山県初の自主開発酒米雄山錦で仕込まれる、海の幸のための清酒。

2023/07/26 更新

2回目

2019/12 訪問

  • 夜の点数:4.2

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

たとえ世界が滅んでも、僕は富山湾さえあれば生きていける。

魚種の豊富さでは有数の漁場で
あり「天然のいけす」とも呼ば
れる富山湾。

3,000m級の山々が連なる立山
連峰から流れこむ雪解け水は豊
富なミネラルと栄養分を含み、
旨い魚介を育むとのこと。

水温が下がり、脂を蓄え旨みを
増し、身が締まった富山湾の魚
介類は、今、クライマックスを
迎えています。

寒ブリ、白エビ、トヤマエビ、
メジマグロ(本マグロの幼魚)。
そして先月漁が解禁されたズワ
イガニ。

中でも漁期がたった2ヶ月弱の
雌ガニ、超期間限定の香箱ガニ
が今回の旅のお目当てなのです。
深海に生息するとはいえ、漁場
から港そして鮨屋までが極めて
近く、朝、水揚げされたカニは
わずかな時間で俎板にのります。
寝かせることで香りや旨味をひ
きだす魚とは異なり、カニは鮮
度が命。

水揚げされ、その日、客がくる
直前に茹でられ、客の前でさば
く。
あたり前のことをあたり前にや
る。
旨い料理のためにあたり前のこ
とをやる。

そして日本一の香箱ガニが目の
前に供されます。
難波さんには今年4回来たけど、
いやー、今回は特にすごかった。

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2023/07/26 更新

1回目

2019/04 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味3.9
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

鮨の道に迷う人にとって羅針盤となるような店。

東京の鮨屋、10年ほどいろいろ
通って飽きてしまったんです。

世の中に、もっとおもしろい鮨、
僕が知らない鮨、出逢ったこと
のない鮨があるんじゃないかと。

ANAさんの飛行機乗ってひきこ
もりが行く全国旨い鮨めぐりの
旅を始めておおよそ5年。

その第一回は、確か、富山のこ
の店だったはず。

もう何回来たかわかりません。

僕は日々、鮨の魅力について布
教し、誰彼なく、あることない
ことくっちゃべって鮨の魅力を
説いてます(笑)。

そして、今日も、僕の布教活動
に誘われて、一人の男が生まれ
て初めて高級鮨屋の暖簾をくぐ
ろうとしています。

当然、彼らの頭の中は、わけが
わからないまま僕の術中にはま
り、夢のような鮨の世界に彩ら
れ、少年のような無垢でキラキ
ラな瞳をもって生まれて初めて
白木の一枚板でできたカウンタ
ーの前にしてトキメくわけです!

でも、もしも、初めて訪れた店
が、安っぽいメディアが取り上
げるような、ポッと出のパチも
んだったりしたら、彼の鮨人生
は、いきなり邪悪で混沌とした
魔界からスタートすることにな
ります。

もしも彼が今後、一人で鮨屋探
しをするようになった時、初め
て経験した鮨屋が良くも悪くも
大きく影響するはずです。
初めてつきあった女、初めて読
んだ小説。

鮨屋にもそんなとこがあるよう
です。

そんな僕の信者たちに最初に紹
介したり招待する店は、必ず、
ここと決めています。

世界が滅んでも、富山湾さえあ
れば生きていける僕にとって、
かけがえのない小さな街にある
小さな鮨屋。

この店の上にも下にも多くの鮨
屋があるけど、これからたどる
鮨の道を彼らが迷うことのない
よう羅針盤となるような店、メ
モリがきちんと刻まれたものさ
しのような店と、僕は思ってい
ます。

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店内にはユニバーサルにデザ
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2023/07/26 更新

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