Kohは酒と本とネットで本日も引きこもり。さんが投稿した天ぷら たけうち(福岡/那珂川町その他)の口コミ詳細

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「食べたい」は、慣れない、飽きない、すり減らない。

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Kohは酒と本とネットで本日も引きこもり。 (男性) 認証済

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天ぷら たけうち博多南/天ぷら

1

  • 昼の点数:4.4

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 4.4
1回目

2024/11 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク4.4
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

毎月来たくなったらどうしてくれんだよ!?


ナニ、この天ぷら屋、ちょっと頭、おかしー
だろ。

こんな楽しい天ぷら屋が、まだ世界にあった
のかよッ。


こんなのがあったらおもしろいかな、とか、
鮨も握ってみたらおもしろいかな、とか、
天ぷら前をいろいろやってみようかな、とか、

大将、いろいろ考えすぎだろ。


どんだけ客を楽しませてんだよ。
帰りたくなくなるじゃねーかよ。
毎月来たらどーすんだよ。


天ぷら前の料理がすげー。
すげー品数。


天ぷらのつまみが鮨。
オモシロすぎだろ。
が、、この鮨がけっこうバカにならない旨さ
なので、もう笑うしかない。

昨夜の鮨屋より旨いじゃねーかよ。


おもしろそうなので握ってみましたって鮨じ
ゃねーよ、ここの鮨。
コハダの締め具合なんて、都内の名のある鮨
屋が完全に負けてるじゃねーかよ。


どんだけ酒、すすむんだよ。
天ぷらの前に満腹にさせる気かよ。


ちょっといろいろびっくりした店でした。

天ぷらって、ほんとにユニークな料理法です。

天ぷらは揚げ物料理ですが、僕は昔から、
高温で一気に加熱して衣の中で蒸し焼きにす
る、"蒸し料理 の亜種だと感じています。
フランス料理のブレゼやエチュベの仲間みた
いな。


ただの蒸し焼き料理ではなくて、衣によって、
香りを閉じ込め、タネの食感を残したまま、
油で旨みを数段階高める、という優れた料理
法。


「揚げる」とは、水と油の交換現象です。
そして、旨い天ぷらは、グルテン生成の制御
技術がすべて。


小麦粉使いながら、グルテンを生成させない
なんて、めちゃ矛盾してるように思えますが、
これが真実なのです。


そのためには小麦粉を超低温で凍らせる、冷
水を使って衣液を直前に作る、といった、美
味しい天ぷらを生み出すための、グルテン形
成制御メカニズムを熟知した上で、天ぷら職
人たちは、それぞれ、試行錯誤を繰り返して、
その店独自の揚げ方にたどり着いたんでしょ
う。


やっぱり、料理は科学以外の何ものでもあ
りません。


僕が好きな江戸前天ぷらの名店は、タネが天
女の淡い羽衣を纏ってるようです。


ここの天ぷらは、タネの上で衣が舞ってるよ
う。
決して極薄の衣ではないけど、小さな気泡を
無数に含んで軽いんです。


両店の写真を見比べてみるとよくわかります。


揚げている間、大将は、この凍った小麦粉を
削ぎ落としては、篩いにかけ、何度も何度も
衣液を作り継いでました。

わざわざ手間のかかる調理法を敢えて選択し
ているようにも見え、頼もしい限りです。


アジ、キス、牡蠣、アナゴ。
魚介系タネがデカいのもここの特徴かもしれ
ません。

客が喜びますねー。
特に僕が。


揚げる前までタネ箱に入ってるアジもエビも
キスも牡蠣も大切に扱われ、魚介の状態がい
いことが素人にもわかります。


アナゴは、朝〆て血抜きして、揚げる直前に
客の前で捌く。


115号っていう、まるで怪獣8号みたいな
原木椎茸もナスもれんこんも、最後の包丁は
挙げる直前。


ほんと、大将、手間を惜しまない。


野菜よりも魚介に軸を置いた江戸前に近い構
成。
そのせいもあってか、太白胡麻油を中心に綿
実油のかけ合わせのようです。


お店におまかせでお願いした酒も昨日の鮨屋
と打って変わって、セレクトがいい。
米の旨味たっぷりな辛口の純米を中心に3合ほ
どいただきました。

なので、天ぷらが旨い。


料理中は無言で手元に集中しまくり、その後
は打って変わって、可愛い表情で話すアイコ
ニックな大将、僕、こういう大将、けっこう
好きです。


時間はかかります。
今回は2時間30分以上でした。


でも、これが楽しい。
間で飲んでは、素材が料理になっていく姿、
魚介や野菜が天ぷらになっていく様を、大将
の技を眼の前で見る。
こんな旨い時間、5時間でも大丈夫です。

ぜひ、大切な人と、料理についてのおしゃべ
りするのが大好きな人とご一緒に。


昨夜の鮨屋でご一緒したレディーがこの席に
いれば、さぞ、楽しかっただろうなと、
それだけが残念。


長く楽しかった食事の時間もそろそろ〆め。

いつもなら、ここで、天丼、天ばら、天茶っ
てとこですが、大将、ここでもやらかしてく
れます。


タイとタチウオと松茸の炊き込みごはん。

固めに炊いたこのごはんが、ガチに旨い。
油に馴染んだ味覚を素早くきれいにリセット
して米の旨さを楽しませてくれます。


もう、やばいくらいにお腹いっぱいなのに、
食べれてしまう。
あー、もう、デブでもメタボでもなんでもい
い。

今が一番幸せ。


で、大将が最後に、

「まだお茶漬けもありますから。
 お声がけください。」

と余計な一言。


この旨い炊き込みごはんを茶漬けに??
そんなん、いただかないわけにいかないでし
ょ?
それ聞いてこのまま帰れるわけないじゃん。


最後の最後まで、いけずな大将。
最後の最後まで、お腹も心も満たされ、料理
人の良心があふれでる、とんでもない名店が
福岡の郊外にあったもんだ。


ここの天ぷらのタネと技術は一級です。
ですが、まだ上はあります。


ただ、これだけ幸せな食後感にこの価格は、
超絶だと言わざるを得ないです。


ここを天ぷらのモノサシにしちゃったら、全
国の天ぷら屋さんにケンカ売ることになりま
すのでお気をつけを。


都内には5万円越えの天ぷら屋さんもけっこう
あります。
1年ほど前、昼5万、夜10万の店もできました。

でも、対価に見合うベネフィットはないと確
信します。


たけうちさんを知った者としては余計に。


ついでに、誰、大将が無口で感じ悪いなんて
言う人?
大将、鮨とか天ぷらとか、旨いもんの話する
の大好きですよ。


鮨も旨いし、もつ鍋も旨い。
ラーメンも水炊きも、うどんも鶏皮ぐるぐる
も旨い。


大衆店からファインダイニングまで、名店ぞ
ろいの、ちょっと頭、おかしー街、福岡。
実にけしからん街です。


そんな街で育った、贅沢な味覚の持ち主であ
る福岡人を相手にすれば、そりゃ、店も鍛え
られるわけです。


実は、千葉では数少ない名店との呼び声も高
い、下駄履きで行ける距離にある「天白」
んでは、かつて、車いすのサポートは一切で
きないので、介助2名とともに(3名で)来て
ほしいって、実質的な入店拒否を受けて、ち
ょっとショックだったけど、今日、改めて、
僕には、「たけうち」さんがあるから平気、
と思ってしまいました。


決して下駄履きの距離じゃないけど、福岡で
は、菊鮨さんとか、一高さんとか、日帰りで
楽しませてもらってる店もあるし、ANAさん
の飛行機さえあれば、福岡なんてスニーカー
の距離。

楽勝です。


この満たされすぎた食後感と幸せ感。
あー、福岡まで来てよかった〜。


これだけのコースに酒3合飲んで、17,000円。


たけうちさん、頭、おかしーのもたいがいに
してほしい。
ここで2万円を超えることは不可能に思えて
しまう。
破格すぎて余計な心配しちゃう。
でもうれしい。


初訪店では決して入ることを許されない、僕
の脳内の、

「特別に大切なお店」

に特別にオンリストです。


ガチでオススメの名店。


ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の主に鮨屋をめ
ぐっています。
食べログを始めて1年が経過しました。
いいね、フォロー、保存いただいた方々、大
変、励みになります。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
入口にわずか3,4cmの石段がありますが大丈
夫。
そこからカウンターまでフラットでカウンタ
ーの高さもバッチリ。
一人でも全然、平気です。

  • 一軒家の1階のような店構え。 歩道からフラットに玄関まで行けます。

  • 入口に3,4cmの石段がありますが、まず問題ないでしょう。

  • 内扉を抜けたら、フラットなままカウンターに続きます。

  • ほぼ鮨屋のカウンターのような設え。 左手が揚げ場で右手が魚を捌く場所。 本日の食材のいくつかが見て取れます。

  • おまかせ#1 笑四季 Sensation 純米 生。 豊穣できれいな米の旨味を感じます。 わずかな酸味ですっきりと余韻を引き締め、生のフレッシュ感もあって旨い。

  • ヤイトガツオ。 この福岡で食べれる大好きなタネ。 全身トロ状態。 もずくと酸味で旨い! ここは鮨屋?と天ぷら屋に来たこと忘れます。

  • カワハギ。 朝〆したカワハギの肝あえ。 うーん、カワハギ独特の、濃厚なのにさっぱりした喉越しとクリクリ食感。 これと同じ料理が昨夜の鮨屋で出たけど、少し生臭くて、寝かせて死んでしまった食感とは大違い。

  • アカムツ(のどぐろ)の炙り。 爽やか系の脂がとろけます。 これ、鮨じゃないですから。 シャリに見えるのはイカ。 この組み合わせは初めてだけど、まったく違和感なくスルリと喉に吸い込まれます。

  • おつまみセット。 これだけで軽く1号飲めるだろ。 ここほんとに天ぷら屋なの? バリバリに皮目を炙ったうなぎ、燻製牡蠣、脂だらけのサバ、燻したタコ。 どんだけ旨いんだよ。

  • おまかせ#2 おつまみセットのせいで酒からっぽ。 土佐の淡麗辛口。 米感たっぷりの純米酒。 魚にぴったりすぎ。

  • 天ぷら屋のつまみが鮨(笑)。 これ、おもしろいから握っちゃいましたってレベルの鮨じゃないんだけど? コハダがこんなに旨く〆られて、鮨屋でも開くんかい?!

  • カチカチに凍った小麦粉。 これが、グルテン生成を抑える技の1つです。 それにしてもこうして凍らせるとは!

  • イシガキダイの鮨。 あー、こりゃもう、完全に一級品です。 天ぷら屋さんが、ここまでやっちゃう、ふつう? 「ここから握っていきますんで!」って鮨屋の大将の声が聞こえてきそう。

  • 茶碗蒸し。 ズワイガニと海苔。 焼き海苔の香りが支配的で、どうにも酒を呼ぶ一品が多いなぁ、ここ。 昨日から飲み過ぎはわかっちゃいるけど、どうにも止まらない。

  • 大将、料理の合間にこうしてアナゴを捌いたりします。 ほんとに忙しい。 僕にはこの上なく楽しい時間なんだけど。 客と話してるヒマなんてないし、話す必要もなし。

  • 天ぷらセット。 ここにきて、改めて、そういや、ここ天ぷら屋だったわーって思い出す(笑)。 おもしろすぎだろ。 僕は鬼おろしダイコンは、つゆに入れずにそのまま食べちゃう派。 塩の隣は塩麹。

  • アジ。 一品目はエビではなくアジ。 これがデカい。 熱々はふはふやってるうちに消えてました。 でも旨〜。

  • エビと怪獣115号を仕込み中。 揚げる前にタネに小麦粉振るって知らんかった。

  • エビの頭。 ここから始めるお店が多いですよね。 サクッと一口が旨い。

  • キスの仕込み中。 キス、こんなに厚みがあって大きいの? こんなん見たら、マジ、よだれタレます。

  • クルマエビ。 鮨のマグロ、天ぷらのクルマエビ。 衣は決して薄くはないけど、タネの上で衣が舞ってるよう。 無数の気泡で見た目以上に軽いです。

  • キス。 デカ! 厚! でも、キスのほわほわの柔らかい白身と独特の香りで、気づいたら消えてました。

  • おまかせ#3 AKABU 琥珀。 「AKABU ひやおろし」に代わるNEWスタイルの秋酒なんだとか。 吟醸香が表に出すぎない、それでいて旨味たっぷりの奥深さがあって旨い。

  • 怪獣115号。 115号っていう種の原木しいたけ。 お化け椎茸です。 揚げる直前に最後の包丁を入れて。 香る〜。 旨味あふれる汁が口の中に湧き出すようです。 ただ、熱い!

  • タラの白子。 これはもういわずもがな。 酒、呼びすぎるー。 口腔内やけどにだけ、ご注意を。

  • 牡蠣。 これも大将が大切に仕込んで水抜きしてました。 デカー。 こんなの揚がるんかい?! でも、ちゃんとふるふるサクッと揚がってました。 魚介の天ぷらをこれでもかーっと出してきます。 幸せ過ぎるー。

  • れんこん。 僕は少し薄切りのれんこんが好き。 ちょうどこれくらいのやつ。

  • ナス。 瑞々しい。 これ、天ぷらにしたからこその瑞々しさでしょ。 天ぷらは、衣で香りを閉じ込めて、一気に火を通しちゃう蒸し料理ですから。

  • アナゴ。 さっき捌かれたばかりのやつ。 デカいー。 分厚いー。 ふんわり食感、熱々で湯気たててるからこその香り。 あー、ため息がもれるほどに旨い。

  • こんだけ食ってもまだ出てきます。 〆の炊き込みごはんセット。 これが、また旨くてさ〜。 もう、どうにでもしてくれ!

  • 旨そうでしょ? 旨いんです。 タイとタチウオと松茸の炊き込みごはん。

  • お茶漬けまであるんかい!? もうお腹はとっくに限界を越えてるよー。 でも、ケモノの本能が騒ぐんですよ、あれも食べてーって。 この店、ちょっとヤバいです。

  • はぁ、これでとうとうおしまい。 柿、ナシ、りんごが、猛ったケモノの本能を鎮めてくれます。 もうこの店の料理はとうぶん食べれない、、という喪失感とともに。 来月も来ちゃうかな?

  • 大将と楽しい料理話をした後のお見送り。 タクシー、めちゃ待たしてるの忘れてた・・

  • ほら、真剣に料理してる厳しいなまざしと打って変わって、なんか優しくて可愛い大将。

2024/11/15 更新

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