Kohは酒と本とネットで本日も引きこもり。さんが投稿したL'ESSOR(東京/外苑前)の口コミ詳細

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「食べたい」は、慣れない、飽きない、すり減らない。

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Kohは酒と本とネットで本日も引きこもり。 (男性) 認証済

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L'ESSOR外苑前、表参道、青山一丁目/フレンチ、ワインバー、ケーキ

1

  • 昼の点数:4.4

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 4.4
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2025/09 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.4
    • | CP4.4
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

ソースに溺れてCalled to heaven. なのです。


えーと、これから話すのは、南青山にあるプ
チグランメゾンで、クラシックなフランス料
理屋で起きた料理と酒のお話。


9月になっても灼熱の日々が続く中、どっしり
としたオーセンティックなフレンチをいただ
きたくてわざわざ都内まで。


すくって飲めるほどのソースひたひたなフレ
ンチが食べたくて。
というか、ソース飲みたくて。

ソース単体で味わって、主素材にベタベタに
まとわらせ、ガルニチュールをとろりとくぐ
らせ、皿を洗わなくてもいいくらいパンで拭
って。

そう、血中成分がいろいろ心配になるやつで
す。
それでもラーメン、つけ麺の危なさには遠く
及びませんが。


たまにこうして蒼いリビドーが滾るのです。


実は、パリに本部を置く、さる格式を重んじ
る美食家秘密結社(?)に長らく席を置く、
敬愛するフーディーがココをお気に入りのよ
うで、前々から一度、ここの料理を味わって
みたかったんですけどね。


入店し、用意された席に着き、メニューを渡
される前に、まずはシャンパンをお願いして
すぐにわかりました。

この店のいろいろが。

店内は広すぎず、重厚すぎない洗練具合がい
いですね。


ここはチャラくてチョロい、軽くておしゃれ
でニセモンでありパチモンでもある今どきの
多くのフレンチとは一線を画す、格式高いレ
ストランです。


1ミリたりともイノベーティブの闇に侵されて
ないのが素晴らしい。


年齢的にもお腹的にも重くなりつつあるフレ
ンチですが、ごく控えめに爽やかに自分勝手
に激推ししてみます。


ファンタスティックでチャレンジングな料理
の数々。

というのが僕のご感想です。


アミューズはガスパチョ。
薄ら寝ぼけたスープが多い中、わずかな量で
はありますが、キレッキレに冷たく、目が覚
めるような酸味、スパイシーで複雑で密な香
りが一気に味覚を目覚めさせます。

さぁ、料理のスタートです。


前菜。
スモークサーモンと夏野菜のテリーヌです。
彩り豊かな夏野菜がぎっしり。
どこを食べても優しく繊細で野菜が旨い。
スモークサーモンのツンと突き抜けた薫香が
加わってまったく別の味わいに。

添えてある酸味が際立つサワークリームをた
っぷりまとわせれば、完璧なオードブルが口
の中で完成します。

これがフランス料理です。

ナニ、この久しぶりの感動は。
これが、、、いやいや、これはあとの話にと
っとかなきゃ。。

できればスプーンか、フィッシュナイフでざ
っくりたっぷり味わいたいかな。

小さな手間がいくつも積み重なって構成され
た料理。

そして、酸味、渋み、苦みを上手にコントロ
ールするシェフを僕は尊敬します。

今日は、ワインのお代が嵩みそう・・
と、うれしい悩みをつぶやいてみます。


パン。
ちょっと変わったシャンピニオンなフォルム。
なんか変だけど愛嬌がある。
でも食べたらおいしいんだよ!?
上質なバターもたっぷりあってうれしい。

これだけでワインが進む。


魚。
スズキのポワレ ソース・ピストゥ。
驚くほど身厚でたっぷりのポーション。
だけど、日本人の多くは白身のポアレって聞
くとあまり期待しませんよね。

でも大丈夫。
期待してください。
皮目は香ばしく、身はふんわり、中心部は熱
々でほんわか。
バジルとオリーブオイルのソースをたっぷり
からめてばっくりと大きめの身をほおばると、、

大型の魚の力強い香りが鼻腔を抜け、爽やか
なソースの香りがあとを追います。
スズキの下には可愛いサイズのムール貝がい
っぱい。
これは楽しくて旨い組み合わせ。

あー、これが、、、いやいや、この話はもっ
とあとで・・


さぁ、盛り上がってきました。
次はいよいよアレです。
今日はこれを食べに来ました。


肉。
和牛フィレ肉・フォアグラ・トリュフ ロッシ
ーニ風。
こちらを選ぶとエクストラチャージが3,000円。

フォアグラとトリュフを贅沢に組み合わせた
料理を、通称「ロッシーニ風」といいますが、
メインの食材は和牛のフィレ。

鬼カロリーですが、ゴージャスで激旨な料理
です。

ソースはペリグルディーヌでしょうか?
僕の気持ちを見透かしたかのようにたっぷり
過ぎるソースの海。

うれしすぎる!

赤ワイン、マディラ酒、フォン・ド・ヴォー、
バターなどを使った濃くて濃い香りと味わい。

ロイヤルロードを威風堂々と歩む、これぞ奥
深く豪奢なフレンチ。

柔らかく味わい深い肉々しい肉。
中身が溶け出さない程度にしっかり火入れし
たフォアグラに肉厚なトリフがのせられて、
肉、フォアグラ、トリュフと繰り返される激
旨ループに脳が美食の海に溺れ、ただの食べ
る阿呆に成り果てます。

うーん、永遠に食べる阿呆に成り下がりたい。

ガルニチュールのマッシュポテトも阿呆に導
く最終魔導兵器です。
ちょっと酸味が立ったソースの旨さったらな
い。
メインのソースに負けない存在感です。

これが、、、あー、まだ言えない。
これは最後までとっておきたい。。


それにしても、ここまでいったいどんだけの
ワイン飲んだんだろ・・
お代も忘れてしまうくらいに旨くて罪深い料
理がワインを呼んで呼んで呼びまくりです。


デセール。
桃のコンポートにソルベにジュレ。

あー、これも酒を飲まなきゃ、のやつだ。
冷たくて、爽やかで深みのある甘さ。
酷暑の夏の最後を飾る料理として最適な選択。

なんて旨いんだよ。
旨いしかない。

これで、、、あー、いやいや、もうちょいあ
とで。。


ミニャルディーズ。
自家製のマドレーヌ、フィナンシェなどなど。

いやはや、ここまでとは。

こいつはちょっとアルコール度数が高い酒で
いただきたい。

いろいろご用意いただきました。
持ってますねぇ、いろいろと重くて旨い酒。

さすがです。


エレガントな空間でゆったりと、心の行き届
いたサービスを受けながら、2時間半の豊か
な食体験。


これだけクラシックに寄せた格式を感じさせ
るフランス料理をいただいて、わずか6,600円。
(税込み)
(肉料理のエクストラチャージを除く)

あー、やっと言えた。
これが一番言いたかったんです。


今でも3,000円から5,000程度のランチでが
んばってる店もあるにはあるけど、これほど
の料理とサービスをこの価格で提供できるっ
て驚きしかない、、大きな声でつぶやいてみ
ます。

ロケーションまで含め、罪深ささえ感じてし
まう圧倒的な満足感は他店を寄せつけません。


えっとですね、今回の食事は総額33,000円
ちょいでした。

この価格差は、肉料理のエクストラチャージ
に加え、ワインたくさんと食後酒2種、合わせ
て17,000円も飲んじゃった上に、なんだか食
欲に勢いがついて、メニューにはないアワビの
一皿(4,700円)をお願いしたせいなのです。

ワインは決して高くないですから。
むしろ安いくらい。


素晴らしい食後感で帰路の足どりまで軽快で
楽しい。


近々、料金の改訂が行われるようですが、そ
れでも、このレストランの魅力が損なわれる
ことはないと確信します。


オーセンティックなフレンチラバー、ソース
ラバーな方々にぜひ訪れていただきたい。

オススメです。


♿車いすお一人様難易度
フレンチでボッチの洗礼は覚悟してね。
オレサマはボッチフレンチは余裕。

♿店内レイアウト
テーブル中心に引きこもり用に個室もあり。
テーブル間は広めで車いすでも余裕。

♿接客
素晴らしいホスピタリティ。
コミュ障でも安心。


ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の主に鮨屋をめ
ぐっています。
食べログを始めて2年が経過しました。
いいね、フォロー、保存いただいた方々、大
変、励みになります。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
敷地内へのアプローチが短いスロープになっ
てますが、これが案外、難関。
可能な限り同伴がベター。
オレサマは一人でがんばった。

  • 最初のアプローチのスロープ。 このわずかな距離と傾斜が案外難関で、ちょっとビビった。

  • スロープ登ったらまっすぐ前に進んで、竹林をめざします。

  • 左へ進んで建物の中へ。 奥へ右へと進むと、、

  • パリの高級路面店のような佇まいのお店が見えてきます。 ちょうど開店時間だったようで、扉が開き、店内へ案内いただきました。

  • 店内すべてが見渡せる素晴らしい席へと案内いただき、なんだかご満悦のオレサマ。

  • 広すぎず、重厚すぎない洗練度合いが心地いい。

  • パーティションで仕切ったり、凹んだ囲まれた小さな空間があったり、たった2席のカウンターがあったり、多彩なレウアウト。 いろんな場所で食べてみたい。 特に小さなカウンターは楽しそうです。

  • 超暑い中、やってきたので、メニューを頂く前に、とにかく泡を。 これが旨いのなんの。 幸せだ。

  • ランチでもちゃんとプレスされたクロスにショ ープレート、そして銀のカトラリー。 ちゃんとしてます。 カトラリーは料理ごとに取り替えられます。

  • まずはアミューズ。 キレッキレに冷えて、酸味が効いてて目が覚めるようなガスパチョ。 スパイシーで香味野菜の香りが明確。 旨いですねー。

  • へんてこな、シャンピニオンなフォルムのパン。 しっかり噛み応えがあって温かくて小麦の味わいが旨い。 上質なバターもたっぷりでうれしい。 ワインがどんどん消える。

  • ワインおまかせ#1 あっという間にワインが消え、たぶん、これお代わりした。

  • 夏野菜のテリーヌ。 たくさんの夏野菜をスモークサーモンで巻いてます。 どれもが甘くて優しい野菜をサーモンで巻くと、直線的な強烈な薫香で異世界へ飛ばされます。

  • そしてサワークリームをたっぷりまとわせると、、爽やか過ぎる酸味と濃くて濃いクリームチーズとともにスカーッと青空に向かって飛び立つような気分に。 久しぶりにテリーヌで感動した。

  • ワインおまかせ#2 これもたぶん、お代わりしたはず。

  • スズキのポアレ。 しっかりしたポーション。 このあたりもクラシックでいい。 ソースはバジルとオリーブオイルに若干のニンニクでしょうか? ちょっと和風なやつが上に飾ってあったり。

  • すごく身厚なスズキ。 皮目は香ばしく、身はふんわりほんわか。 パサツキなんて1ミリもありません。 大きな魚の香りにしっとりと爽快なソース。 下にはムール貝がたっぷり。 おいしい組み合わせ。

  • 使い込まれてますが、丁寧にメンテナンスされた銀のカトラリー。

  • おまかせワイン#3 さて、メインの料理の前にすでに準備完了。 確か、これもお代わりしかかも・・

  • 和牛ヒレ肉、フォアグラ、トリュフのロッシーニ風。 今日はこれが食べたかったんです。 ペリグーソースの少し甘くて深い旨みの海。 マッシュポテトにプルプルのきのこ(セップ?)のつけあわせ。

  • 柔らかくて肉肉しくて旨みたっぷりのヒレの全面にソースをからめて一口、フォアグラとトリュフにも浴びせるようにからめて、激旨ループを繰り返せば、ソースに溺れてCalled to heaven. マッシュポテトのソースも超絶旨い。

  • おまかせワイン#4 これはデセール用に。

  • デセールは桃。 桃のコンポートに桃のソルベ? 桃色のジュレ。 旨すぎな野菜、魚、肉を堪能し、ソースに溺れてのぼせたあとは、一気に冷たく甘くフレッシュな世界へ。 フランス料理にデセールが必須だってことを本能的に知ります。 このタイミングでこの旨さったらない。

  • おまかせワイン#5 さてさて、最後のお楽しみ。 ジンやらアルマニャックやら9年熟成やら、いろいろ見せていただきました。

  • ウイスキーも。 でも、今日はもっと甘いやつがいいかな。

  • というわけで選んだのはアルマニャック。

  • ミニャルディーズ。 一般的にはお茶菓子ですが、僕には40℃以上の濃い酒のおとも。 自家製のマドレーヌやフィナンシェ。 これはどう考えても濃い酒が必要でしょ。

  • おまかせワイン#6 最後のお茶菓子いただいたあとで、まだ飲もうとしてる。

  • なぜなら、食欲に火がついたのか、酒で麻痺したのか、ゆっくりのんびり食ってたので夜ごはんが食べたくなったのか、とにかくお腹が減ったので、もう一皿、アワビの料理を作ってもらったんです。 低温調理っぽい柔らかで旨みの塊のアワビにアワビの肝ソース。 ただの食べる阿呆に成り下がってます。 でも、幸せ過ぎ。

  • 最後の最後に、も1個フィナンシェをいただき、飲み直します。 もう恥ずかしいって気持ちがとっくに消え失せてますから。

  • 自家製フォナンシェ。 旨い。

  • 本日の料理を堪能させてもらった魏国飛シェフと随分わがまま言ってお世話になったギャルソンくん。 素晴らしい料理とホスピタリティーでした。

  • そういえば、お土産までいただいてまして。ほんといろいろご迷惑をおかけしちゃって・・

  • お店でお茶菓子として出していただいたフィナンシェやマドレーヌ。うれしい。その夜、ウイスキーとともにおいしくいただきました。

お店からの返信

L'ESSOR

2025/09/17

この度はご来店有難う御座います。
ご返信が遅くなり申し訳ありません。

又、素晴らしい口コミ、評価、沢山の写真と詳細な記事、とても楽しく拝読させて頂きました。

未だ未だ、足りない部分も沢山あり、ブラッシュアップが必要だと考えています。

機会がございましたら、是非お気軽にお越しください。
お待ちしております。

ビルに入る際はお店に一報下さい。
当店スタッフがお手伝いにあがります。

2025/10/06 更新

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