Kohは酒と本とネットで本日も引きこもり。さんが投稿したonde(沖縄/壺川)の口コミ詳細

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「食べたい」は、慣れない、飽きない、すり減らない。

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Kohは酒と本とネットで本日も引きこもり。 (男性) 認証済

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onde壺川、旭橋、奥武山公園/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 昼の点数:4.4

    • ¥8,000~¥9,999 / 1人
      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.4
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2025/11 訪問

  • 昼の点数:4.4

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.4
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥8,000~¥9,999
    / 1人

血が滴る鹿食ってたら、豚をローストする香ばしい香りが漂ってくるけしからん店なのです。


最近、ボッチメシにすっかり馴染んでる。

なんなら、脳内会話だけしてりゃいいボッチ
メシを愛しはじめてる。


麗しいマダムを求めてはボッチが集まる白金
のフレンチも、ワイン売るのが本業で、飲食
は片手間で、時間持て余し気味のコケティッ
シュなソムリエールがいる丸の内のワインバ
ーも、恵比寿のお城の2階さえも既に攻略し
たオレサマのボッチ食べ歩きもそろそろ佳境
かもしれません。


ただ、ボッチ故の素晴らしいコミュ障っぷり
と、知りたがり聞きたがりで可哀想なほどの
無知ぶりが同情を引き、レストランでも鮨屋
でも一流のプロたちに遊んでもらったり、
教えてもらったり、

車いすが予約して一人で飛行機乗ってわざわ
ざやってくれば、歓迎してくれるシェフや鮨
職人も少なからずいて、

わりと楽しい時間に事欠かないボッチメシは
それなりに楽しいんですけど。


日本は車いすに優しい国です。

-


さて、那覇空港に到着早々、ビール屋さんで
2日間の予定を決め、必要な予約を入れ、最
初にやってきたのがここ。

いっけん窓1つないかなりスノッブなファサ
ード。
室内はキレイな光をふんだんに取り入れる不
思議空間。

気づけばタネも仕掛けもあるんだけど(笑)。

5m以上ある抜けた天井高が心地よく、間違い
なく建築家の手になる建物。


ランチは、

 1ドリンク付きondeランチショートコース

の一択のようです。

でも、これが大正解のびっくりコース。


ここはボッチが寂しくないよう、カップルが
イチャラブできよう、グループは気兼ねなく
騒げるよう、なかなか巧みな間取り設計にな
ってて、なかなかやります。


カッケー兄ちゃん2名とラテン系素敵女子の
3名体制。

みんなほんとに感じがいい。
ナニ、この親しみやすい感じのよさは。
人生、2回目なの?


後から後から、女性のピン客がやってきて、
あとは地元のなんかのコミュニティさんたち
が約10名。

そして60をとっくに過ぎたボッチのオレさま。

ラノベかweb小説に出てきそうな異世界食堂
のようなシチュエーションになってきました。


まずは、コースに含まれる泡が登場。
合わせてアミューズ。

オリーブオイルに浸ったスプーン一杯の自家
製モッツァレラ。
岩塩をちょろっとのっけて。

濃縮感はないけどほんのり甘くてちゅるんと
してる。
小さいけど泡にピッタリ。


イタリア栗を使った自家製パンは、栗のほの
かな香りでわずかな甘さ。
ソース使う料理がいくつかあるようなので、
後にとっとこ。


続いてスペシャリテの一皿。
淡路島玉ねぎのプリン。

青は沖縄の海をイメージ。
オリーブオイルの黄色と海藻ソースの青。
フレンチの皿の上にはあまり生まれない彩り
が目を奪います。

ブルースピルリナ(海藻)とアーサーソース
のミネラル感とオリーブオイルが野菜のプリ
ンに深みと塩味を加えます。

沖縄のシェフでないと生まれない発想。

遠心分離機で、玉ねぎから玉ねぎだけ抽出し
たような科学の力を感じます。

歯触りに玉ねぎらしさは微塵もなく、どこま
でもなめらか。

おもしろいこと、やりやがります。


気づいたらワインが空っぽに・・
困った旨さです。

早々に白ワインをオーダー。
ブルゴーニュのシャルドネ。
樽香が感じられ、フレッシュで柑橘系果実の
ニュアンス、なのに重厚感あり。


続いて本日の前菜。

天然赤海老の炙りとクレームドシャンピニオ
ン柑橘の香り

鮨にも使えるくらいの半生状態の大きな赤エ
ビが2匹。

グリルされた甲殻類の香ばしい香り漂います。
きのこ類のちょっと甘く謎めいたソースに、
くるみオイルと柑橘ジュースをさっとまわし
かけ、広島の梶谷農園さんのマイクロリーフ
をのっけて。

清涼な酸味にほのかな甘み、甲殻類が放つ香
りと濃い旨み。

ワインが旨い。
そそるぜ、これは。

立派にフレンチしてますよ。


そしてワインがまた空っぽ・・

早々に相性のいいやつお願いしたら、
アルザスのピノグリをリコメンド。
ちょいスモーキーで、苦味と渋みの変化球。

次の料理にピッタリなんだとか。


続いて、本日の温かい前菜。
ということはまだメインディッシュもあるん
かよ?!

北海道産 秋刀魚のクリームコロッケ。

これ、アンクルート(パイ包み)で有名なボ
ールボキューズもびっくりの香りの爆弾です。

エイヤ!で割ったら、秋刀魚の香りが爆発。

秋刀魚が焼ける時に生じるメイラード反応と
カラメル化、そして脂質の熱分解が絡まり合
った複雑で芳醇な香りと旨みがコロッケの中
にちゃんと感じられ、ベシャメルソースとも
全然ケンカしません。


クリームコロッケはカニだけのものじゃない
ことが証明されました。

熱々で唇、火傷しながら思いっきり頬張るの
が正しい食いかたです。

思いっきり行きましょう。

焼けた唇は彼女(彼)かワインにケアしても
らってね。


そしていよいよメインディッシュ。
おいおい、このコース、泡付きで3,500円
だったはずだよな。


ワインも合わせてもらいましょうか。

ボルドーのメドックです。
重厚で深い酸味、そして謎み(笑)。
エクシトラチャージ500円で蝦夷鹿もものロ
ーストになります。

鹿を迎え撃つ準備は整いました。


皿が登場した瞬間、絶対、食えん・・と思い
ました。

だって想定の3倍のポーションだし。
でも一口食ったらひっくり返りました。
肉喰らい尽くす捕食者に成り果ててぜんぶ食
ってしまったがな。

10分ほどケモノ化してました。


湧き出す肉肉しい旨み。
滴る血。
清廉な鹿肉です。

何度も言うけど、これ、3,500円のコースだ
しょ!?

日本ってこんなに安く鹿肉食える国だったっ
けか・・と思ってしまう。

表面のローストした香ばしさと血の深みのコ
ントラストが食欲を呼びます。

ソース・ポワブラードにたっぷり浸して食べ
ると蒼いリビドーが滾り、遠吠えしそうにな
ります。


歯応えしっかりでしっとり。
ナニ、これ、想定の3倍旨いじゃん。


マッシュポテトをオマージュした、ふわぷる
んな蕎麦がき風ガルにチュールもおもしろい。

これ、2万円のフレンチのメインディッシュを
張れるレベル。

もちょっとソースにコクがあって強ければ完
璧。


うれしく楽しく鹿食ってたら、豚をロースト
する香ばしく豚らしい旨そうな香りがオープ
ンキッチンから届きやがります。

ナニ、この挑発的な旨い香りは。
鹿も豚も食いたい・・

オープンキッチンからシェフがニコッと微笑
みます。
なんだ、この楽しさ。


途中から、料理に合わせて酒を選んでもらう
ようお願いしておいて正解でした。

プロにプロの仕事をしてもらうには、素人は
可能な限り口出さない。
そんな頼もしさ感じさせるもう一人のイケメ
ンスタッフ。


ボッチをボッチにさせないように、忙しい中、
色々気遣ってかまってくれる件のラテン系素
敵女子が素敵すぎる。


それにしても、この3名、客によく目が届いて
ます。
スゲーな。

教育ではなく、ナチュラルな人柄に裏付けら
れたサービスがなんとも心地いい。


料理の質、スタッフのチームワーク、サービ
ス、居心地、価格、何一つ文句のつけようが
ありません。


こういう店を普段着の店として、馴染みの客
として使い倒したい。
近所にきてくれるなら、出資してもいい。


楽しくて
うれしくて
安くて
旨い。

サイコーかよ!?

スタッフの笑顔が素敵すぎる。


近いうちにフレンチ百名店WESTにリストさ
れる実力、十分にありますよ。


スパークリングワイン一杯(コースに含む)
に上質な料理4品、デザートが付いて3,500円
のとんでもコース。

メインディッシュに蝦夷鹿選んでエクストラ
チャージが500円、旨いワインを白3、赤1
飲んで〆て9,000円ほど。


オレさまの大切な、ちょっと頭、おかしー店
予備軍認定です。


羽田〜那覇は便数が多いのでランチでもディ
ナーでも日帰りできてしまう。
マイル使えば無料で往復、、

来週、ディナーの予約するかなってつい思っ
てしまう。


マジ、オススメです。


♿車いすお一人様難易度
特質もののホスピタリティ。
ボッチにもコミュ障にも優し過ぎ。

♿店内レイアウト
カウンターはちょっと高し。
ボッチにも心地いいテーブル席あり。

♿接客
久しぶりに出会った素晴らしいホスピタリテ
ィ。

ーー
読んでいただきうれしいです。
車いすで飛行機に乗って全国の主に鮨屋をめ
ぐっています。
食べログを始めて2年が経過しました。
いいね、フォロー、保存いただいた方々、大
変、励みになります。
ありがとうございます!
ご参考になればうれしいです。
ーー

━ バリアフリー情報 ♿ ━
まったく問題なし。

  • 通りから一軒分奥まった場所にあってちょっとわかりにくいです。 駐車場の中というか右隣の窓なし、真っ白な建物が目印。 有料だけどこの駐車場の利用も可能。

  • 入り口、その1。 2、3cmの小さな段差があります。 この扉が車いすにはわりと重い。

  • 入り口、その2。 その1の中にもう1つ扉。 これも車いすにはちょっと重い。 ここを入れば店内。

  • 5mを超えそうな高い天井が気持ちいい。 グループ向けエリアはパーティションで仕切れるよう。 ボッチ用カウンター、カップル用テーブルも用意され居心地がすこぶるいい。 スノッブなファサードとは対照的に、店内にはきれいな光が降り注ぎます。

  • オープンキッチン前はカウンター席。 ここが一番楽しそう。 すっごい旨そうな香りも味わえる。 しかも無料で! 車いすにはちょっと高い。

  • ランチメニュー。 3,500円でスパークリングワインまで付いてお得すぎ。 これがとんでもないコースでした。

  • まずは泡を一杯。 繰り返しますが、これはコースにお代が含まれてます。

  • アミューズ。 オリーブオイルに浸ったスプーン一杯の自家製モッツァレラ。 岩塩をちょろっとのっけて。

  • 濃縮感はないけどほんのり甘くてちゅるんとしてる。 小さいけど泡にピッタリ。

  • 続いてスペシャリテの一皿。 淡路島玉ねぎのプリン。 青は沖縄の海をイメージ。 オリーブオイルの黄色と海藻ソースの青。 フレンチの皿の上にはあまり生まれない彩りが目を奪います。 遠心分離機で、玉ねぎから玉ねぎだけ抽出したような科学の力を感じます。 歯触りに玉ねぎらしさは微塵もなく、どこまでもなめらか。 おもしろいこと、やりやがります。

  • おまかせ#1 ブルゴーニュのシャルドネ。

  • 樽香が感じられ、フレッシュで柑橘系果実のニュアンス、なのに重厚感あり。 次の皿にピッタリとのこと。

  • 続いて本日の前菜。 天然赤海老の炙りとクレームドシャンピニオン柑橘の香り 鮨にも使えるくらいの半生状態の大きな赤エビが2匹。

  • グリルされて甲殻類の香ばしい香り漂います。 きのこ類のちょっと甘く謎めいたソースに、 くるみオイルと柑橘ジュースをさっとまわしかけ、広島の梶山農園さんのマイクロリーフをのっけて。 清涼な酸味にほのかな甘み、甲殻類が放つ香りと濃い旨み。 そそるぜ、これは。 立派にフレンチしてますよ。

  • おまかせ#2 アルザスのピノグリをリコメンド。 ちょいスモーキーで、苦味と渋みの変化球。 次の料理にピッタリなんだとか。

  • 続いて、本日の温かい前菜。 ということはまだメインディッシュもあるんかよ?! 北海道産 秋刀魚のクリームコロッケ。 これ、アンクルート(パイ包み)で有名なボ ールボキューズもびっくりする香りの爆弾です。

  • エイヤ!で割ったら、秋刀魚の香りが爆発。 焼いた秋刀魚独特な香りと旨みはベシャメルソースと全然ケンカしません。 クリームコロッケはカニだけのものじゃないことが証明されました。 熱々で唇、火傷しながら思いっきり頬張るのが正しい食いかたです。 思いっきり行きましょう。 焼けた唇は彼女(彼)かワインにケアしてもらってね。

  • おまかせ#3 ボルドーのメドックです。 重厚で深い酸味、そして謎み(笑)。 エクシトラチャージ500円で蝦夷鹿もものロ ーストになります。 鹿を迎え撃つ準備は整いました。

  • そしていよいよメインディッシュ。 おいおい、このコース、泡付きで3,500円 だったはずだよな。 皿が登場した瞬間、絶対、食えん・・と思いました。 だって想定の3倍のポーションだし。 でも一口食ったらひっくり返った。 野獣が肉を喰らい尽くすようにぜんぶ食ってしまった。 10分ほどケモノと化してました。 マッシュポテトをオマージュした、ふわぷるんな蕎麦がき風ガルにチュールもおもしろい。

  • 湧き出す肉肉しい旨み。 滴る血。 そして鹿肉らしく清廉。 日本ってこんなに安く鹿肉食える国だったっけか・・と思ってしまう。 表面のローストした香ばしさと血の深みのコントラスト。 ソース・ポワブラードにたっぷり浸して食べると蒼いリビドーが滾ります。 遠吠えするかもしれない。 歯応えしっかりでしっとり。 ナニ、これ、想定の3倍旨いじゃん。

  • おまかせ#4 デザートに合わせてもらいました。 少し甘いやつ。 アルコール度数がもう少し高く、奥深さがあれば貴腐ワイン。

  • 自家製バスクチーズ。 水チョコが人気みたいですが、これもなかなかやります。 中心部は生感があり、表面はこんがり焼かれて甘さ、コク、濃縮感が強いデザート。 3,500円のコースでこれ以上の贅沢は言えません。

2025/11/16 更新

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