「レストラン・食堂」で検索しました。
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2025/06訪問
1回
――白いご飯が、まるで吸い込まれていく。 ここは「一穀」。 唐揚げ定食を頼んだら、目の前に現れたのは、照り焼き風のタレをまとった唐揚げに、たっぷりかかったタルタルソース。 うまいに決まってる。 一口頬張れば、カリッとした衣の中から肉汁があふれ出す。 そこに濃厚なタルタルが加わって、甘みと酸味のコンビネーション。 まるで、ご飯を食わせるために生まれた料理だ。 当然、おかわり自由の白米は止まらない。 1杯目、ペロリ。 2杯目、まだまだいける。 3杯目、さすがに腹いっぱい……でも、箸が止まらない。 そして、ひじきと漬物。 これがまた、いいリズムを作ってくれる。唐揚げの余韻をリセットして、またご飯へと戻れる。 ――満腹。でも、満足。 今日は一穀に、白旗。完全降伏だ。
2025/02訪問
1回
――白米が、止まらない。 「越玄一斗」――なんとも気になる名前の店に入った。唐揚げ定食に、ご飯のお供を選べるだと? しかも、ご飯おかわり自由?これは…危険だ。 目の前に現れた唐揚げは、揚げたてジューシーで衣はカリッと。 中はふっくら、噛めば肉汁がじゅわっと広がる。これだけで、茶碗1杯は軽く消える。 だが、ご飯のお供がまたやってくれる。塩辛、生卵、シラス…一つひとつが白米泥棒。 これはもはや、炊き立ての白飯に対する総攻撃だ。 気づけば茶碗は3度目のおかわり。…もう、いいだろう。今日くらいは白旗をあげさせてくれ。 ――満腹なのに、妙に清々しい。 「越玄一斗」、侮れないぞ。これは、また来てしまいそうだ。
2025/03訪問
1回
――チーズの海に沈むハンバーグ、その下から漂う香ばしさに胃が鳴った。 「びっくりドンキー」池袋サンシャイン通り店。 ファミレスの枠に収まらない、独特な世界観と安定の味に惹かれて久々の訪問。 事前予約のおかげで、混雑する時間帯でもすっと席へ通される。 注文したのはチーズフォンデュバーグディッシュ。 ナイフを入れた瞬間、肉汁がじゅわっとあふれ、溶けたチーズと混ざり合って、まるでソースのような一体感。 肉の旨味を際立たせるスパイシーなソースが全体を包み込み、白米との相性も申し分なし。 添えられたサラダも手抜きなしで、シャキシャキの食感と甘めのドレッシングが口直しにちょうどいい。 そして忘れてはいけない、びっくりドンキーのもう一つの主役「スパイシーポテト」。 衣はカリッと、中はほくほく。マヨネーズとケチャップの2種のディップが楽しさを倍増させる。 これがあると、自然と手が止まらなくなる。 ――気取らないけど、ちゃんとうまい。 予約して行く価値、十分にあった。
2025/07訪問
1回
――波音こそ聞こえないけれど、ここは確かに“浜”だった。 鴨川の「浜の食堂」。 用意された銀色のトレーとトングを手に、目の前にずらりと並ぶ新鮮な海の幸を吟味する。イカ、ホタテ、サザエ、ハマグリ……どれも今にも動き出しそうなほどにみずみずしい。 選ぶ楽しさ、焼くワクワク、香ばしい匂いに包まれながら、じりじりと火を入れていく。じゅうっと音を立てるその瞬間に、旅の気分は最高潮を迎える。 ――五感を総動員して食べるとは、まさにこういうことだ。 ただ食べるだけじゃない。体験そのものがごちそうになる場所。 鴨川に来たなら、この“浜のごちそう”は外せない。
2025/06訪問
1回
――鉄板の上でジュッと立ち上る煙と香りが、五感を刺激してくる。 「さわやか」静岡県民の誇りとも言えるファミリーレストラン。 昼どきの店内は観光客と地元民が入り混じり、誰もが肉を待ち望む眼差しを向けている。 名物のげんこつハンバーグは、運ばれてきた時点ではまだ“未完成”。 スタッフが目の前で半分にカットし、鉄板に押し付けるように焼き上げるパフォーマンスは、もはや一つの儀式。 そこから立ち上る音と香ばしさが、口の中の準備を整えてくれる。 ナイフを入れると中はほんのり赤く、絶妙な火入れ。 ソースはオニオンかデミグラスから選べるが、素材の良さを感じたいならオニオンが正解。 ジューシーな肉質にスパイスがじわりと広がり、噛むごとに“肉を食べている”という実感が強まっていく。 ――ファミレスの枠を超えた一皿。 それでいて、肩肘張らずに楽しめるのが「さわやか」の魅力。 静岡を訪れる理由がまた一つ、ここに加わる。
2020/11訪問
1回
――揚げたての衣が、タルタルソースを身にまといながら弾ける。 「大戸屋」赤坂見附店。 定食屋とあなどるなかれ、ここには時々、驚かされる一皿がある。 この日の主役は、チキン南蛮。 まず目に飛び込んできたのは、その圧倒的な存在感。 カリッと揚がったチキンが、デフォルトで2枚。 見た目の時点で、ご飯をおかわりしたくなる衝動にかられる。 一口頬張ると、ザクッと心地よい音のあと、ジューシーな鶏肉の旨みが広がる。 その上にどっさりとかかっているのは、卵感たっぷりのタルタルソース。 黄身のコクと白身のぷつぷつした食感が残り、手作り感を感じる。 玉子のまろやかさが印象に残る仕立てだ。 ――タルタルに寄り添うチキン。 そしてチキンに寄り添う、白いごはん。 バランス感というよりは、圧力のある連携プレーだった。 「定食」というカテゴリの中で、確実にご飯が足りなくなる一皿。 心も胃袋も、満たされた。
2025/07訪問
1回
――タルタルソースに導かれて選んだのに、口に入れた瞬間、スパイスが割り込んできた。 これは……カレー風味? ここは下北沢の「黒川食堂」。 定食屋として人気のあるこの店で、頼んだのはチキン南蛮風の唐揚げ定食。 たっぷりのタルタルソースに期待して箸を伸ばしたが、衣からふわりと香るのはカレーの香り。 カリッと揚がった衣は軽く、中の鶏肉はしっとりジューシー。 味自体はしっかり美味しい。タルタルとの相性も悪くない。 けれど、心のどこかで「そうじゃない」と思ってしまったのもまた事実。 ――期待していたのは、あの甘酢とタルタルの黄金コンビだった。 だけど、出てきたのはスパイシーな変化球。 美味しいけれど、求めていた味とは違った。 そんなズレを感じながら、静かにご飯をかき込んだ昼どきだった。 次はメニューをよく見て頼もう、そう思わせてくれる一皿。
2024/07訪問
1回
――真ん中に、カニがちょこんと乗っている。 それだけで、もう少し贅沢な気分になれる。 「かにチャーハンの店」。 そのまんまのネーミングに、逆に潔さを感じる。 頼んだのはもちろん、カニチャーハン。 ふわっと香る卵とご飯の香ばしさ。 パラパラだけど、油っこすぎない絶妙な炒め具合。 カニの身は見た目より控えめだが、しっかりカニの風味がご飯に染み込んでいる。 スプーンで掘り進めるごとに、ちょっとずつ味が変わるのも楽しい。 上に乗ったカニを後半にとっておいて、味変として混ぜ込む。 その計画性すら、楽しくなる一杯。 ――派手さはない。でも、ちゃんとうまい。 看板に偽りなし。これは、“ちゃんとカニチャーハンの店”だった。
2024/02訪問
1回
――寒い日だった。 体の芯まで温めてくれるものを求めて、自然と足が向いたのは「やよい軒」。 頼んだのはキムチチゲ定食。 ぐつぐつと煮えたぎる赤いスープには、豆腐と豚肉、キムチがたっぷり。 ひと口すすると、ピリッとした辛さと酸味が一気に広がり、額にうっすら汗がにじむ。 ご飯が進む、というより“追いつかない”くらいだ。 それだけでも十分な満足感だが、今日はイカの唐揚げも追加。 外はカリッと香ばしく、中はぷりっとジューシー。 マヨネーズをちょんとのせて、また白飯。 この繰り返しが永遠に続いてほしいと思ってしまう。 そして、やよい軒の最大の武器――ご飯おかわり自由。 このありがたみは、こういう定食でこそ真価を発揮する。 ――財布にも胃袋にも優しいのに、しっかり満たされる。 「やよい軒」、やっぱり頼りになる。 今日もまた、ご飯とともにいい仕事をしてくれた。
2024/12訪問
1回
――シラスの店に来たのに、記憶に残ったのは唐揚げだった。 ここは「山利」。しらすが看板メニューのはず。 だが、運ばれてきた唐揚げ定食のインパクトに、目も鼻も心も奪われた。 カリッと揚がった衣の中には、ふっくらジューシーな鶏肉。 そこにとろりとかかる自家製タルタル。レモンをちょいと搾ってかぶりつけば、サクッ、じゅわっ――もう無言でご飯が進む。 白米はおかわり自由。 そのまま唐揚げと頬張ってもいいし、途中でしらすをのせてミニしらす丼にすれば、味変の妙が楽しめる。 添えられた釜揚げしらすは、さすがのクオリティ。ふわっとしていて、塩気がやさしい。 この店が“シラスの山”と呼ばれるのも納得だ。 ――予約して、並ばず入店。この快適さもまた、うまさの一部かもしれない。 今日は唐揚げだったけど、次は純粋にシラス一本でいってみようか。なんて、思いつつ箸を置いた。
2025/03訪問
1回
――馴染みある定食のはずが、どこか遠く感じる一膳だった。 旭川、大戸屋のチキン南蛮定食。 東京で何度となく口にしてきた味を、旅先でもう一度。そう思って注文したが、目の前に現れたのはどこか小ぶりな一皿だった。 タルタルの存在感はそのままに、チキンの一片がふた回りほど小さく感じられる。そのせいか、皿の余白がやけに目立つ。 味そのものは裏切らない。 衣はカリッと香ばしく、酸味のきいた南蛮ダレが白米を進ませる。タルタルのコクも健在で、口に入れた瞬間は「これこれ」と頷きたくなる。 だが数口進めるうちに、ふと物足りなさが顔を出す。いつもの満腹感が、今日は少し足りない。 ――安心の味に包まれつつも、期待とのズレを感じた一食。 旅先での「いつもの味」は、やっぱり少しだけ違っていた。
2025/08訪問
1回
――見た目からは、もう少し噛み応えがあるかと想像していた。 「うまやの楽屋」有楽町。 博多にルーツを持つこの店で、牛タンを注文。 期待値はほどほどに、けれどほんの少しだけ、心の中では「厚切り」を想像していた。 目の前に届いた皿。 そこにあったのは、丁寧に並べられた薄切りの牛タン。 悪くはない。けれど、あの独特の歯ごたえや肉の旨味を楽しむには、やや物足りなさを感じる厚みだった。 一口食べてみる。 味はしっかり。下味が控えめで、肉そのものの風味を残している。 だが、タン独特のプリッとした食感が、いささか影を潜めている。 “薄い”という感覚が、最後まで食べ終えてもずっと口の中に残った。 添えられた漬物はさっぱりとしていて、箸休めとして優秀。 でも、主役である牛タンがこの軽さでは、全体の印象はどうしても霞んでしまう。 ――おそらく、これはこれで良いのだろう。 けれど、牛タンに対して無意識に期待していた「厚み」と「噛みしめる歓び」は、今回は感じられなかった。 悪くはない。けれど、次も選ぶかと聞かれたら、少しだけ悩む。 そんな、静かな感想を抱えた牛タン定食だった。
2025/06訪問
1回
――銀皿の上で、黒く燻された鶏肉が無言の迫力を放っていた。 鹿児島料理の店「丸万」。 正月休みの人波を避けてふらっと立ち寄ったが、意外にもすぐに案内された。 そして出てきたのが、炭火焼きの鶏。 余計な飾り気なし。銀皿にざくっと盛られ、そっと添えられた柚子胡椒。 ひと口噛めば、炭の香りがじゅっと広がる。 皮はパリッと香ばしく、身は弾力があって、噛むたびに旨味が滲む。 柚子胡椒をほんの少しつければ、風味が一気に引き締まる。 脂も塩気も強すぎず、淡白でもない。ちょうどいい。 ――これが鹿児島の味か。 派手さはないけど、確かに記憶に残る。 混雑を避けたつもりが、思いがけず“当たり”を引いた。 また来るときも、銀皿と炭の香りを求めてこの席に座る気がする。
2025/01訪問
1回
――ファミレスという場所は、時に予想外の一皿を提供してくれる…こともあれば、そうでないこともある。 「ジョナサン」護国寺店。 ハンバーグとチキン南蛮のコンビプレート。見るからに満足感のありそうな盛り付けに、自然と箸が伸びる。 ハンバーグは無難な仕上がり。柔らかさは保ちつつ、肉感もわずかにあり、デミグラスソースも安定した味。 だが、本命のチキン南蛮――ここに一抹の期待があった。 衣はそれなりにカリッと揚がっていて、鶏肉もジューシーさはある。 だが、タルタルソースがどうにもぼやけた印象。 酸味とコクのバランスが取れておらず、卵の粒感もなくて単調。 これでは白米の助走がつかない。 ――米が進まないチキン南蛮は、どこか物足りない。 見た目の華やかさに心躍ったが、味の奥行きはもう一歩欲しかった。 定番ゆえの安心感と、ファミレスの限界。その狭間を感じる一皿だった。 ――外はサクッと、中はとろり。 それが理想のカキフライだと思っている。 ここは「ジョナサン」。ファミレスの定番。 注文したのはカキフライ定食。 たっぷりの千切りキャベツに、れんこんのきんぴら、味噌汁までついて見た目は抜かりない。 肝心のカキフライは――悪くない。 衣はしっかり揚がっていて、タルタルソースもやさしい味。 でも、どこか記憶に残りにくい。 牡蠣のジューシーさや香りの輪郭が、もう一歩出てこない。 “また頼むか?”と聞かれたら、たぶん他のメニューに目が行くだろう。 ただ、それはジョナサンの責任というより、牡蠣への期待値が高すぎる自分のせいかもしれない。 ――ファミレスで季節を感じたかっただけ。 そう思って頼んだなら、十分にその役目は果たしてくれた。 次は、もう少し冒険してみよう。定番メニューの中にも、きっと当たりはある。 ――とんかつを前にして、どこか未来感を覚えるとは思わなかった。 ここはジョナサン。ファミレスの定番、安心の選択。 注文したのはとんかつ定食にドリンクバーをつけて、だいたい1500円。 味は可もなく不可もなし。サクッと揚がった衣に、ちょっと濃いめのソース。 ご飯はふっくら、キャベツはシャキシャキ。すべてが“いつものジョナサン”だ。 だが、今回ちょっと驚いたのは運んできたのが人じゃなかったこと。 ロボットが、静かに料理を乗せて近づいてくる。 そういえばガストもそうだったな、と納得。 ――味では驚かない。でも、仕組みにはちょっと驚く。 時代は進んでも、とんかつは変わらない。 そんな安定感もまた、ファミレスの魅力なのかもしれない。
2025/07訪問
3回
――風呂上がりの体に、生姜焼きは沁みる。 ここは「スパメッツァおおたかの森」。 ひとっ風呂浴びて、ふらっと食事処へ。選んだのは生姜焼き定食。 さっぱり冷奴に、漬物と春雨、そしてどっしり盛られた白飯。 味噌汁もついて、構成としては申し分ない。が――生姜焼きの量が、ちょっと控えめ。 シャキシャキの千切りキャベツの下にもう少し隠れてるかと思ったが、そうでもなかった。 ただ、味はいい。 甘辛いタレと豚の旨味が、ご飯とよく合う。1枚1枚が丁寧に焼かれていて、満足感はある。 でも、やっぱり……もう1〜2枚ほしいところだった。 ――風呂で整ったあとに食べるご飯は、いつもよりうまい。 だからこそ、もっと食べたかったという欲が出る。 次は別のメニューに手を出してみるか……それとも、生姜焼き2倍盛りがあれば、迷わずそっちだな。
2025/04訪問
1回
――並ばず入れる、それだけで安心できる時もある。 でも、口の中までは満たしきれなかった。 ここは「源ちゃん」。 頼んだのは鯛めし。薄切りの鯛にたっぷりの胡麻と青ねぎ、そしてわさび。 横には出汁の入ったポットと、薬味がずらり。 見た目も構成も、しっかり“正しい鯛茶漬け”だった。 まずはそのまま一口。 ……悪くはない。けれど、鯛の甘みも出汁の奥行きも、どこか物足りない。 出汁を注いでお茶漬けにすれば、温かさにほっとはするけれど、味としての印象は薄れていく。 不満はないけれど、感動もない。 そんな昼食だった。 ――ふと頭をよぎるのは「豊洲」。 ここから少し足を伸ばせば、もっと鯛の旨さを感じられる一杯が待っている気がした。 便利さを取るか、味を求めて動くか。 次は、後者を選びたい気分だ。
2024/12訪問
1回
――湯気の立つ味噌汁、つやのある白米、そしてまっすぐに新鮮なまぐろ。 巣鴨ときわ食堂、日曜18時。 行列覚悟かと思いきや、すっと席に通される。 この時間、この落ち着き、この味。妙に嬉しくなる。 定食は奇をてらわない。けれど、ひとつひとつが丁寧。 まぐろはしっとり、筋張らず、しっかりとした旨み。 味噌汁には海の香りがあり、米は艶やかで粒が立っている。 小鉢の漬物がまたよくて、白米が進む。 ――食べるほどに、身体が日常へ帰っていくようだった。 「何か食べたい」というより「ちゃんと食べたい」日に、また来たくなる。 この定食が、日常の真ん中にあるという安心感。