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夜の点数:4.5
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¥1,000~¥1,999 / 1人
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料理・味 -
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美味しすぎる豆乳スープと優しい女将
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2025/07/30 更新
旅先の欲望というのは、唐突で、容赦がない。
沖縄滞在中にふと思った。**「上海料理、食べたい」**と。
旅程に一切、東アジア圏は入っていない。が、胃袋は国境を越えるのが早い。
辿り着いたのは、国際通りから少し外れた、地元密着型の中華食堂。カウンター席に腰を落とすと、すぐに目に飛び込んできたのは「豆乳スープ」の文字。写真で一番おいしそうだった。
本当はナスが食べたかったが、無いなら無いで切り替えは早い。
ついでに「ルーローハン」も注文。これはなんとなく、ご飯を食べたかったから。いつもお腹は、言葉より先に決める。
そして来た豆乳スープ、これが予想の10倍美味しかった。
具材は謎。でも良い。謎だからこそのうまさもある。豆乳が舌の上で滑るたびに、優しい異国に抱かれる気持ち。しかも、ハーフサイズで頼めるという柔軟性。中華料理にして、このパーソナライズ感。すごいです。
ルーローハンは、ご飯がどこにあるか一瞬見失うほど、具の密度がすごい。箸が止まらないとはまさにこのこと。
沖縄にいながら、どこか上海の裏通りで飯を食べているような不思議な時間だった。
満腹で会計しようとしたその瞬間、財布が、ない。
「すみません、忘れました……バッグ、置いていきます……」と小声で差し出すと、女将が**「信用してるよ」と笑ってくれた。**
ここは上海なのか、琉球なのか、天国なのか。とにかく人が優しい。
その後、駐車場のコインパーキングでは新500円玉が使えず、両替を頼んだら、これまた笑顔で応じてくれる人。
食欲から始まった小さな異国旅行が、最後には人の優しさに包まれて終わった。
旅ってこういう、**「予定になかった気持ち」**が一番美味しいですよね。