3回
2025/11 訪問
クリスマスケーキの最終決定を下すべく、久しぶりに「コムトジュール」へ。
ここは季節のフルーツの扱いと、カスタードクリームの質が抜群に良い。今回は無花果やリンゴ、そして紅茶を使ったケーキをいただいた。
まず「無花果のタルト」は、通常のタルトとは一線を画す。
まるでミルフィーユとタルトを融合させたかのような構造で、パイ生地から漂うまろやかなバターの香りとサクサク感、そこにカスタードの濃厚な旨みが重なり、たまらなく美味しい。特に、無花果の甘みとカスタードの卵のコクとの相性は抜群だった。
そして、「無花果とベリーの焼きタルト」の完成度には言葉を失う。
タルト生地の軽やかなクッキー感、薄く敷かれたカスタード、そこにベリーの甘酸っぱさと無花果の甘味が絶妙なバランスで絡み合っている。これは言葉にできないほどの美味しさだ。
自信作と銘打たれた「タルトタタン」も、その名に恥じない出来栄え。もはや単なるリンゴの枠を超えた、深みのある味わいに圧倒された。
最後にいただいた「紅茶のケーキ」は、唯一無二の存在感。
ケーキ屋でありそうでなかった、紅茶を練り込んだクリームとスポンジが、絶妙な香りと爽やかさを生んでいる。これが甘酸っぱい苺と実によく合うのだ。生菓子として紅茶をここまでのクオリティに昇華させる手腕、恐ろしいほどである。
今年のクリスマスケーキは、ここで買う。
2025/11/25 更新
2025/09 訪問
ここのお菓子は本当に美味しいし、本格的
友人に教えてもらい、毎週通うようになってしまうくらいに虜にされました。
驚いたのが定番だけでなく独創性溢れる創作的なケーキがたくさんあるんです!
今回はガトーショコラとイタリア栗のモンブランを頂いたのですが、言葉を失いました。
ガトーショコラはふんわりとした食感があり、チョコレートの濃厚さがありつつもくどくない味でとてもあっさりしてるんです。
モンブランに関しては今まで和栗のものしか食べてこなかったのですが、イタリア栗の美味しさを見せつけられました。
主張は強くないのに栗の繊細な甘さが引き立っていて、どう作ったら、この味が出るのだろうと不思議に思いました。
焼きタルトも食べたのですが、タルトの完成度が素晴らしい
洋梨とピスタチオのタルトは絶品!
隠し味にバナナのペーストを生地に練り込んであるのが、洋梨の美味しさをより引き立てているのです。
しかも全品500円台!
グランバーニュの数段レベルの高い味なのに安すぎる
罪悪感もゼロ!
2025/09/13 更新
コムトジュールという店に、私もすっかり心を奪われつつある。
断言してもいいが、ここの「タルトタタン」と「バナナのシブースト」は、日本一と呼んで差し支えないレベルにある。
まずはタルトタタンだ。
日本のリンゴにありがちな単調な甘さとは無縁の、キュッと締まった絶妙な甘酸っぱさがたまらない。
さらに心憎いのが、タルト生地の下に敷かれた薄いカスタードクリームの層だ。これが全体に奥行きを与え、絶妙な旨さを醸し出している。
そのままでも完成されているが、好みでクリームチーズを合わせれば、目が飛び出るほどの衝撃的な旨さに化ける。これは買わずにはいられない、魔性の味だ。
そして、バナナのシブーストも秀逸。
バナナの濃厚な甘みに対し、表面をブリュレしたカラメルのほろ苦さが絶妙なコントラストを描き出し、めちゃくちゃに美味い。
カスタードの質もさることながら、この店はタルト生地の使い方が巧みすぎる。
基本となるカスタード入りシュークリームを食せば、この店のカスタードがいかに高次元であるかを思い知らされる