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1~1 件を表示 / 全 1 件
The Tabelog Award 2026 Gold 受賞店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2025 選出店
北鉄金沢、金沢、七ツ屋/日本料理
4.70
435人
夜¥40,000~¥49,999
昼¥40,000~¥49,999
夜の点数:4.5
長年にわたり全国の懐石料理ランキングで一、二位を争う名店——それが片折。 東京から遠く離れた場所にありながら、今もなお人々を惹きつけてやまない。もちろん、私もその一人。これは私の初訪問の記録であり、「美味しさ」と「まだ見ぬ完成形」への夢が交錯する夜だった。 訪れたのは雨の夜。店の外に広がる川沿いの風景は少し寂れた印象で、待ち時間もやや淡々としていたが、一歩店内に入れば、その空気は一変。 洗練された静謐な空間に、店主と女将の笑顔が温かく、でも凛として迎えてくれる。まずはウェルカムドリンク、そして噂に聞く“手に取れないほど熱いおしぼり”が登場。正直、季節がもう少し冬寄りだったら、そのありがたみも倍増していたかもしれない。 そして、最初に心を奪われたのは、なんと「かつお昆布出汁」だった。 聞けば最もシンプルなはずの椀物だが、実際に味わうとその深みとバランスは筆舌に尽くしがたい。 透き通るほど薄く削られたかつお節、フィルターとして何度も漉されて完成される出汁。旨味は強いのに、雑味が一切ない。 ほんのり塩味、しかし燻製感は皆無。後口に残る香気は、まさに“余韻”としての完成形。 この一椀だけで、SNSに思わず感嘆の投稿をしてしまったほど。 これこそが片折の真髄なのだろう。 精妙なバランス感覚、丁寧すぎるほどの所作。北陸ならではの鮮魚もまた、別格だった。 刺身は数こそ多くないが、一貫一貫が甘みと食感の完成度を誇り、飾り気なくとも記憶に残る。 繊細な包丁目の入ったイカや、追加をお願いしてしまった絶妙な火加減と香ばしさの白甘鯛の唐揚げ——どれもが一流の“静かな主張”。 正直、私はこれまで京懐石の魅力を完全には理解できていなかったかもしれない。 でも、ここ片折では、静かに、でも確実にその真価を体験できた。 ただ一つ意外だったのは、喉黒の火入れ。少し固く仕上がっており、これは少し残念だった点。 そして、コースが終わった瞬間の“物足りなさ”もまた印象的だった。 それは量の問題ではなく、「あれ? もう終わり?」という没入の果ての感覚。 もしかしたら、出会いたかった素材にまだ出会っていないからかもしれない。 次に訪れるとき、その答えが見つかると信じている。 とても愛しい場所。でも、まだ満ち足りない——そんな贅沢な余韻が残った。
2024/09訪問
1回
長年にわたり全国の懐石料理ランキングで一、二位を争う名店——それが片折。 東京から遠く離れた場所にありながら、今もなお人々を惹きつけてやまない。もちろん、私もその一人。これは私の初訪問の記録であり、「美味しさ」と「まだ見ぬ完成形」への夢が交錯する夜だった。 訪れたのは雨の夜。店の外に広がる川沿いの風景は少し寂れた印象で、待ち時間もやや淡々としていたが、一歩店内に入れば、その空気は一変。 洗練された静謐な空間に、店主と女将の笑顔が温かく、でも凛として迎えてくれる。まずはウェルカムドリンク、そして噂に聞く“手に取れないほど熱いおしぼり”が登場。正直、季節がもう少し冬寄りだったら、そのありがたみも倍増していたかもしれない。 そして、最初に心を奪われたのは、なんと「かつお昆布出汁」だった。 聞けば最もシンプルなはずの椀物だが、実際に味わうとその深みとバランスは筆舌に尽くしがたい。 透き通るほど薄く削られたかつお節、フィルターとして何度も漉されて完成される出汁。旨味は強いのに、雑味が一切ない。 ほんのり塩味、しかし燻製感は皆無。後口に残る香気は、まさに“余韻”としての完成形。 この一椀だけで、SNSに思わず感嘆の投稿をしてしまったほど。 これこそが片折の真髄なのだろう。 精妙なバランス感覚、丁寧すぎるほどの所作。北陸ならではの鮮魚もまた、別格だった。 刺身は数こそ多くないが、一貫一貫が甘みと食感の完成度を誇り、飾り気なくとも記憶に残る。 繊細な包丁目の入ったイカや、追加をお願いしてしまった絶妙な火加減と香ばしさの白甘鯛の唐揚げ——どれもが一流の“静かな主張”。 正直、私はこれまで京懐石の魅力を完全には理解できていなかったかもしれない。 でも、ここ片折では、静かに、でも確実にその真価を体験できた。 ただ一つ意外だったのは、喉黒の火入れ。少し固く仕上がっており、これは少し残念だった点。 そして、コースが終わった瞬間の“物足りなさ”もまた印象的だった。 それは量の問題ではなく、「あれ? もう終わり?」という没入の果ての感覚。 もしかしたら、出会いたかった素材にまだ出会っていないからかもしれない。 次に訪れるとき、その答えが見つかると信じている。 とても愛しい場所。でも、まだ満ち足りない——そんな贅沢な余韻が残った。