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現在、大阪のフォーシーズンズホテルでも、香港出身シェフの技が楽しめるように。そう思うと、関西で満足できた広東(風)料理といえば、仁修楼くらいしか記憶になく、同じく仁修楼を愛する日本人の友人と試しに訪れてみた。 まず圧倒されるのは、豪華なインテリアと天井の高さ、そして大阪城を一望できる開けた眺望。さすがはフォーシーズンズといった“格”を感じる空間。 ランチコースは、ひんやりとした甘酸っぱいミニトマトの蜜煮からスタート。夏にぴったりな清涼感のある一品。同時に自家製XO醤と豆板醤もサーブされる。XO醤はしっかりとした海老油の香りが立ち、塩味控えめでとても上品。 一皿目は焼き物。カリッとした皮は軽やかで、薄くスライスされているのにしっかりとした香ばしさ。鹿児島産黒豚の旨みが強く、マスタードや砂糖との相性も抜群。 次に登場した松茸とアワビダケのスープには驚かされた。澄んだスープの表面にはほんのり油のきらめきがあり、松茸の香り、金華ハムのコク、出汁の深みが見事に重なり、口の奥でじんわりと余韻が続く。あまりの美味しさに、思わず友人とレシピを聞きにいってしまったほど。 続く避風塘風の大海老は、海老油香る揚げニンニクのクランブルが絶妙なバランスで、香りも強く塩気やえぐみが過度でない。揚げ加減も秀逸で、冷めてもカリカリ感が一切落ちない仕上がり。私は殻ごと食べる派だが、それも納得の食感。ただ、海老の身がやや火が通りすぎており、おそらく生食を避けたい客層を意識した低めの油温調理かと思われる。 ここまでで高揚していた期待感が、以降の料理ではやや落ち着いた印象に。ここで活躍するのが、最初に出された自家製豆板醤。結局、主役級のメインをしっかり頼まないとバランスが崩れてしまうのだろう。 とはいえ、37階からの大阪の景色と共にいただく食事体験は、何物にも代え難い。 お会計は一人あたり約2万円。まだ伸びしろを感じる部分もあるが、あの松茸のスープのために、私はきっとまた足を運んでしまうと思う。
2025/06訪問
1回
大阪までわざわざ友人と食べに行きたくなる──まさにそんな力を持った寿司店だ。 肩の力が抜けるほど軽やかで楽しい空気感、時折差し込まれる“想定外”のひと手間や新しい遊び心、そして最後のお会計は2万円台という納得感のある価格帯。この絶妙なバランスこそ、何度も足を運びたくなる理由だと思う。 板前の人数は多めだが、主厨の圧倒的な手さばきと、チーム全体の段取りの良さが相まって、提供のテンポはむしろ心地よいほど滑らか。待たされるストレスとは無縁のリズムが続く。 名物の五穀の押し寿司から始まり、一口サイズで旨味が弾ける生牡蠣の“一勺”、そして忘れてはいけないのが、ここならではの美しいマグロのクオリティ。ひとつひとつに驚きと満足が詰まっていて、気の置けない友人と一緒に味わうには、これ以上ない舞台だ。