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もしうにが好きなら、このお店は必ず訪れるべき一軒。特に夏の時期は、その魅力が一層際立ちます。ここでは日本でも、いや世界でも屈指といえるほど多彩で最高級のうにを取り揃えており、その贅沢さには圧倒されるはず。シェフやスタッフもとてもフレンドリーで、最良の体験を提供する術をよく知っています。私自身、このお店が大好きで、夏に必ず訪れたい一軒となっています。 魚料理は本当に素晴らしい、実際、この価格帯では超えていると言っても過言ではありません。特にマグロ、ウニ、そして剥皮魚(ホウボウ)は、食べた瞬間、まさに最高の一品です。酒肴の中でも「喉黒魚」の揚げ物は、パリッとした皮が完璧で、内部は口の中でとろけるようにジューシーで、まさに絶品でした。 ここの寿司と酒肴の一品の量は実際にはあまり多くなく、また寿司が酒肴の後に出てくるというわけではなく、交互に出てきて、リズムよく味の変化を楽しませてくれます。まるで、最後のウニの豪華な盛り合わせに向けて、少しずつ味を高めていくような感覚です。 尚充さんはとても気前が良く、初日は友達とその友達で大いに盛り上がり、二日目にはラッキーにも非常に面白く、素晴らしい香港からのお客様と一緒に、ウニの東京タワーを楽しむことができました(笑)。そのおかげで、尚充さんのお弁当箱を初めて見ることもできました。 また、尚充さんはとても気遣いがあり、翌日また訪れたことを覚えていて、私がお酒を飲まないことを知って、色々なお酒を試させてくれました。本当に恐縮でしたが、常に素敵な体験をさせてもらっています。 PS:面白いことに、二日目の途中で富士テレビの取材が入って、カメラマンがキッチンで撮影していたのですが、その際、尚充さんは撮影のために特別に寿司の盛り合わせをガラスのトレイに乗せて準備してくれました——これが初めて見た尚充さんのお寿司の盛り合わせです。撮影が終わった後、尚充さんはカメラマンに食事を振る舞いましたが、カメラマンはお支払いをしようとし、全員に謝意を表してその後帰られました——それでも、そのおかげで店の雰囲気はさらに良くなり、本当に素晴らしい雰囲気でした。
2025/07訪問
2回
The Tabelog Award 2026 Gold 受賞店
食べログ 寿司 TOKYO 百名店 2025 選出店
水天宮前、人形町、茅場町/寿司
名店の中でも、ここまで凛と立ち上がる車海老と烏賊の握りはなかなか出会えない。その佇まいは、大将の端正で堂々とした姿そのもののようだ。 私がSugitaを好きな理由は、彼のオマカセコースが常に「一つの完成された流れ」を描いている点にある。単なる名品の集合ではなく、味が互いに受け渡されていく構成だ。今回のコースを一言で表すなら「醇香」。全体の鮮度と旨味の起伏は、どこか緩やかなM字カーブのように感じられた。 序盤の刺身は、肉厚で歯切れの良い帆立が食欲を呼び起こし、季節の終わりを感じさせるウマヅラハギが続く。次に供される柚子香る白子は、驚くほど軽やかで、まったく重さを残さない。大好物のあん肝が一気にコクを引き上げ、前回飲んだ陽乃鳥が黒龍に変わっていたものの、それでも相性は抜群だった。 火入れの見事な焼き魚と茶碗蒸しを挟み、小肌と烏賊で握りが始まる。心地よい燻香をまとった鰆は、今回も完璧な“橋渡し役”。トロの質も文句のつけようがない。さらに印象的だったのは、ふっくらと弾力のある貝類で、特に赤く、わずかに発光しているかのような赤貝は本当に素晴らしかった。 日本酒のラインナップも、訪れるたびに驚きが増している。一合進んだところで、大将が少し意味ありげに「秘密の一本があります」と出してきたのは、見たことのない十四代。その後に勧められたのが、産土の四農香子・山田錦の混醸で、今日の寿司の香りをさらに引き立ててくれた。 料理をカメラで撮るという行為も、ただの寄りの記録写真から、「この一瞬」を切り取ること自体が楽しくなってきた。 やはり好きだし、また通いたい。 夏に二度訪れたが、二度目のほうが恐ろしいほどの完成度で、日本一の高評価を誇る鮨店の名にまったく恥じない。端正で美しい仕事はもちろん、軽やかさの中に繊細なディテールが幾重にも折り重なり、その一貫ごとの余韻がまさに“夏の鮨”としての心地よさを運んでくる。運よく、空気がふわりと沈み込むあの瞬間まで最も鮮明に撮れたのも印象深い。 特に12時一斉スタートの昼席は、店の実力が最も伸びやかに発揮される時間帯。禁漁期と不漁が重なる夏は寿司屋にとって難しい季節だが、すぎたは国内の冷凍鮪に頼らず、あえて外洋(カナダ)の鮪を選択。意外性に満ちた判断ながら、その質は驚くほど秀逸だった。赤身は外側から内側へほどけていく軽い抵抗の中に“サクッ”としたような独特の歯切れがあり、加えて幼魚の旨味が重なることで、意図したのか偶然なのか、これ以上ないほど夏らしい涼感のある味わいを形作っていた。 夏の二度目の訪問。夏季の出品の強さが本当に際立っていて、正直言って圧倒された。技術の美しさは言うまでもなく、軽やかでありながら細部まで作り込まれた味わいが心から楽しい。偶然とはいえ、(おそらく)ネット上でも最も鮮明な「空気が沈む瞬間」を撮れたのも印象的だった。 特に12:00スタートのランチ回は、最も実力が発揮される時間帯だと感じる。禁漁期や水揚げ不足が重なる夏は、どの寿司店にとっても試練の季節だが、Sugitaではあえて冷凍を使わず、外洋(カナダ)のマグロを採用していた。少し意外に聞こえる選択だが、その品質は予想以上に素晴らしい。 赤身はとりわけ印象的で、外側から内側へとごく軽い抵抗を感じながら歯を入れた瞬間、身が切れるところにわずかな「シャキッ」とした歯切れがある。そこに若い個体の要素も重なり、意図的かどうかは分からないが、結果として驚くほど“夏らしい”感覚に仕上がっていた。 5月に再訪したすぎた。今回は鯖ではなく鰯の棒寿司だったけれど、その完成度の高さはやはり群を抜いていた。カット面の美しさ、まるで鏡のように反射する艶、そして一体感のある味わいは、他店ではなかなか出会えないレベル。 すぎたに通いたくなる理由のひとつが、つまみのレベルの高さ。滑らかに包丁が入ったホタテやイカ(今回はホタテはなかったけど)、そしてしっとりとしていて旨味が凝縮された棒寿司、さらに私の大好物・あん肝と、つまみだけでも満足度が高すぎるラインナップ。 今回特に感動したのが金目鯛の茶碗蒸し。金目鯛の脂の旨味が卵にじんわり染み込んでいて、上にかかった餡のとろみと艶感が、蓋を開けた瞬間に視覚でもう「美味しい」が確定するビジュアル。ひと口でふわっと口の中がとろける感じに、思わずため息が出た。 その後に続く紫ウニの手巻きと甘海老の握りも抜群の鮮度。特に紫ウニは、ほんのり果実のような甘い香りが立ち上がり、旨味がゆっくりと寿司飯と一体になって広がっていく。じわじわと口の中で膨らむこの“遅れてくる旨味”の感じが本当にクセになる。 やっぱりすぎたは、握りもつまみも、ひとつひとつが完璧に計算されていて、五感すべてが満たされる。何度でも通いたくなる名店。 出品は相変わらず光り輝き、空気の中に沈むような滑らかさを感じさせます。 冬の終わりに差し掛かる食材たちは、まさに完璧でした。特に、小肌は先月と比べても格段に素晴らしく、その美味しさには思わず追加で二貫頼んでしまうほどでした。また、貝の季節を迎え、赤貝がデフォルトのコースに登場し、さらに私が大好きな魚「クエ」も味わうことができました。印象的だったのは、安康魚の肝が一時的に泥状の状態を試みた後、元の形に見事に回帰した点です。ただし、表面の処理方法には新たな工夫が感じられ、常に進化を続けていることが分かります。やはり、素晴らしいものは無意識のうちに細部まで磨き上げられていくものだと実感しました。 味も、飲み物も、どれも非常に美味しく、昼食として本当に心地よい時間を過ごすことができました。たとえ食材が最上級でなくとも、その扱いや味のバランス、出品の細部においては常に一流であり、味の安定感は群を抜いています。これが「すぎ田」の魅力です。 追伸:同行の友人は、1日に2回「すぎ田」のメインコースを食べた唯一の記録保持者でもあります。
2026/01訪問
5回
東京で最も予約困難なフレンチの一つ。 和洋介シェフの華やかな経歴と、紹介制という特別なシステムが、この店を東京美食界の殿堂に押し上げている。今年のTabelogで金賞評価を逃したとはいえ、その繊細さ、豪快さ、火入れの正確さ(特に魚料理)や味付けは、むしろ金賞を獲得した一部の店よりも優れていると感じるほどだ。 シェフは一見厳格な表情だが、実はとても温かい人。食材もボリュームも惜しみなく提供し、気に入ったものがあれば「もっと食べる?」と追加してくれる。黒鮑、Sugalabo特製の米、真鯛、松茸、和牛のフライは、繊細さと豪快さが共存する旨みの塊。そして、定番の生ハムと、驚くほどふわふわのポテトブレッドは、いつ食べても心を掴まれる。ワインを少し合わせると、最後まで重さを感じずに楽しめるのも魅力。 さらに、久々に登場した濃厚なプリンも嬉しい驚き。去年は提供タイミングや構成に少しばらつきがあったが、今年はその心配もなく、完璧な流れで楽しめた。 今回は、カウンターでのダイナミックな肉・魚尽くしの食体験について書いたが、料理のボリューム感やテンポ感も心地よく、ここまで満足度の高いフレンチは東京でもそう多くない。間違いなく、わざわざ訪れる価値のある一軒。 次回は、テーブル席での体験についても振り返ってみたい。
2024/09訪問
1回
清らかで上品──まさにそんな言葉が似合う一貫一貫だった。女主厨が描く“夏”は、冒頭の季節魚と野菜を閉じ込めたフランス風アスピックの時点で、その世界観がはっきりと伝わってくる。毎回思うが、Meiさんの寿司には“フレンチの呼吸”がほんのり溶け込んでいて、それが決して主張しすぎず、むしろ寿司の奥行きをそっと広げている。 例えば、ふわりと鼻に抜ける柚子の香りが層を作り、舌の上でほどける細やかな粒立ちが余韻を生み、マグロは選びや漬けのニュアンスがとても繊細で、最後にすっと残る“ほんのりした甘み”が、単なる脂の旨さとは違う“美しい締め方”をしてくれる。軽く炙った鰻の握りも秀逸で、薄くて細かく砕ける焦がしの表面が、香ばしさを上品に纏わせてくる。 店内の柔らかい暖色、均一に落ちるやさしい光、肩の力が抜ける穏やかな空気感。そして彼女のトレードマークの微笑み。友人と軽く飲みながら過ごす時間までもが味になって、全体としてとても“温度のある”心地よい寿司時間だった。 2025年になっても、トップクラスの女性寿司職人は依然として少ない。 (性別の問題ではなく、単純に実際に目にする機会の少なさとして。) そんな中で、彼女はまさに今最も「正統派」な寿司職人の一人。性別を問わず、その技術と存在感は圧倒的で、寿司を握る姿には独特の優雅さと気迫がある。 彼女の寿司は、見た目も味も常に安定しており、一貫ごとに繊細な弧を描くような美しさがある。それは、計算され尽くしたディテールの積み重ねによるもの。例えば、中トロ・大トロ(p12/13)の口当たり。内側はなめらかでクリーミー、表面にはわずかに弾力があり、程よい脂の旨みが広がるが決して重すぎない。例えば、車海老。表面にほんのり海老の卵を纏わせることで、微かなサクッとした食感をプラスするなど、細部へのこだわりが光る。 そして、今回のコースの締めくくりとして登場した**季節限定の蜜柑入り玉子焼き(p18)**が、個人的には忘れられない一品。玉子焼きの層の間に、漬け込まれた蜜柑ピールのようなフィリングが2~3層重なり、口に入れた瞬間、柑橘の香りがふわっと広がる。違和感はなく、むしろ食感の奥行きをぐっと深めるアクセントになっている。 本来は食事を締めくくる甘い一品のはずなのに、むしろ味覚をもう一度リセットし、「もっと食べたい」という衝動に駆られる、そんな魅力を持つ一皿だった。
2025/09訪問
2回
春の味覚の中でも、今年一番心を掴まれたのが、この一本のとうもろこしのように甘くてジューシーな筍でした。普段はあまり野菜を好まない私ですが、一口食べた瞬間に「これは別格」と思わせるほどの衝撃。シャキッとした食感に、口いっぱいに広がる香ばしさと甘み…惜しむらくは、一週間後の再訪ではすでに季節の移り変わりでメニューから外れていたこと。まさに一期一会。 蛍烏賊と筍の炊き込みご飯にはピーマンが加わっており、その組み合わせはまるで中華の「青椒小炒肉」のような懐かしさすら感じる味わい。もしかすると、シェフが上海旅行で得たインスピレーションかも? 桜鱒の大盛りご飯を思い切り頬張れる幸せ、そして山崎の空気のような居心地の良さ。チームの温かい雰囲気も変わらず健在で、何度訪れても癒される名店です。 最後にもう一度言わせてください。この筍、本当に、本っ当に美味しかった!!試食シーンをちょっと煽り気味に投稿したのも納得です(笑) いつもながらの美味しさに加え、メニューにも少し変化が。 特に、ふぐの食感がさらに洗練され、より弾力のある仕上がりに。そして、フォアグラ鰻のソースも改良され、味の一体感が一段と増していた。 山崎シェフは、常に自身の料理を磨き続け、特別な技法や新たな組み合わせに挑戦し続ける職人。その探求心が、一皿ごとに確かに感じられる。 大口で蟹を頬張り、大口で魚を味わい、大口で絶品ジェラートを楽しむ…(今回はシャンパンストロベリー!)。 気づけばこの1ヶ月で4回も山崎へ通っていた。ほぼ同じコースながら、冬の食材は何度食べても飽きることがない。安定したクオリティはもちろん、山崎シェフは毎週のように細部をブラッシュアップし続けている。 特に印象的だったのは、フォアグラ炭火焼き鰻の進化。カリッとした表面はより繊細に、軽やかな食感に仕上げられ、フォアグラは単なる“とろける食感”ではなく、厚みを増すことで生まれる絶妙な口当たりの変化が楽しめる。そして、ソースのバランスも微調整され、より重たさを感じさせない仕上がりに。 さらに、揚げすっぽん、焼きすっぽん、すっぽん鍋の特別メニューも制覇。季節が深まるごとに、すっぽんの旨味もどんどん濃厚になっていくのを感じた。 次は、さらに上のスペシャルメニューに挑戦できるよう精進したい。
2025/04訪問
3回
「Tabelog金賞、都心、予約簡単、美味しくてコスパ抜群、食材一級品、サービス最高」——このキーワードがすべて揃っている店なんて、本当にあるの?と疑ってしまいますが、Chez Innoはその“ありえない”を実現してくれる奇跡のようなフレンチレストランです。 最初にこのお店を知ったのは、寿司「すぎた」の杉田大将との何気ない会話の中。「あそこはいいよ」とさらっと勧められて訪問したのがきっかけでした。歴史ある正統派フレンチでありながら、肩肘張らずに楽しめる空気感。重厚でクラシックな空間に漂う“オールドマネー感”と、温かく活気ある雰囲気が絶妙に共存しています。 ランチコースは一万円台で、ボリュームも内容も大満足。まず一皿目は桜鱒。見た目はシンプルなのに、ひと口で印象が一変。絶品のソースが織りなす奥深い味わいと、魚の繊細な質感に合わせて調整された“ほんのりザラつき”のあるソースが、次の料理への期待を一気に高めてくれます。 続くロブスター料理は、温・冷の二皿構成。どちらもロブスターは一人前まるごと(ハサミ肉まで!)。アスパラやパリッとしたチップス、バリエーション豊かなソースが一体となって、満足感は極まります。 メインはさらに濃厚で印象的。金目鯛×イカ×リゾットの組み合わせは、ソースが染み込んだお米が絶妙なバランスで、最後のひとさじまで夢中にさせてくれる美味しさ。鱸(スズキ)の方は、まるでフィッシュインフィッシュ——柔らかな身の中にサクサクした粒子感が潜んでいて、驚きのある食感です。 締めの牛ホホ肉は、もはや説明不要の“とろける”美味しさ。写真ではその魅力が伝えきれませんが、一口食べればすべてが分かる、そんな一皿。 東京で、これだけの完成度をこの価格で味わえるフレンチは本当に貴重。思わず人に教えたくなるけれど、予約はこれ以上取りづらくなってほしくない…そんなジレンマを感じる名店です。
2025/05訪問
1回
ここでは、常に多彩で独創的な料理の組み合わせに出会え、笑顔を絶やさない大将と和やかな雰囲気の厨房チームが迎えてくれます。加えて、日本の伝統的な節気や行事、食文化についても自然と学べる。そして、こうした体験ができるにもかかわらず、その価格は驚くほど良心的——それが、私が「銀座しのはら」を心から好きな懐石料理店だと思う理由です。 今回の訪問では、特に焼き魚が印象的で、香ばしい脂の香りが立ちのぼり、一口ごとに余韻が残る美味しさでした。そして、毎回楽しみにしている干し柿は今回も期待を裏切らず、さっぱりとしながらも濃厚な風味で、ちょうど味の切り替えが欲しいタイミングに登場する名脇役。(ただ、いつもながら追加注文ができないのは本当に惜しいところです…) 確かに、素材のグレードや技術力、予約の困難さという面でいえば、もっと上を行く名店も存在します。しかし、ここまで気負わずに誰でも自然と懐石料理の魅力に触れられる店は、実はそう多くはありません。「美味しく、楽しく食べる」——その本質を忘れずにいられるこの店が、私はやはり大好きです。
2025/02訪問
1回
冬だけの幸せの味――aca再訪レポート 喉黒のリゾットは、まさに「今日は絶対に美味しいものが食べられる」と感じさせる一皿。運ばれてきた瞬間からふわっと立ち上がる香ばしい香り。濃厚なのに全く重たくなく、魚の旨味がぎゅっと詰まったご飯はふっくらとやわらかく、口の中でじんわりと広がる幸福感。特に印象的なのは、喉黒の身とご飯の食感の一体感。噛んだ時の抵抗感がほとんど同じで、まるで一つの食材かのような一体感がありました。 acaは今回も、安定感と洗練された驚きを兼ね備えた素晴らしい体験でした。冬の食材の力も加わり、料理の一つ一つに季節感と深みがありました。特に印象に残ったのは、意外にも前菜のタコと冬野菜の一品。程よい酸味と甘み、そしてシャキッとした歯ごたえが、一皿目から一気に食欲を引き立ててくれました。 そして、今回の主役とも言える牛肉料理の登場。acaの牛肉は毎回その存在感と演出に目を奪われますが、今回は特に外側のキャラメリゼされた薄い層に驚かされました。口に入れるとほんのりとした「カリッ」という音。その軽やかな食感のすぐ後に、低温調理された内側のとろけるような肉質が追いかけてきて、香ばしさと旨味のコントラストが完璧に調和していました。 acaの料理は決して派手ではありませんが、一皿一皿に込められた丁寧な仕事と、季節の魅力を最大限に引き出すセンスに、毎回感動させられます。次回はどんな驚きが待っているのか、今から楽しみです。
2025/01訪問
1回
いつの間にか、都内の天ぷらは一人六万円超えが当たり前──そんな世界に気圧されて足が遠のいていた頃、「ああ、こういう店こそ僕の“幸せ食堂”だ」と思わせてくれたのが、麻布十番の商店街裏にひっそり佇むこの一軒。賑やかさのすぐ裏で、ふっと静けさが落ちるようなチルな空気感。何度か通っているが、ブレない安定感と“食べていて気持ちがいい”軽やかな天ぷらは相変わらず。大将は見た目も爽やかで、タイミングを見てはちょこっと追加を出してくれることもあり、予約困難店でありながら値上げ幅も控えめなのが嬉しい。 値段の話はさておき、「ここは本当に“食べる価値”がある」と言い切れるのは、やはりその安定したクオリティ。半熟状にとろりと旨味の詰まったホタテ(p3)、香りの立ち方が絶妙な名物・茸の海老包み(p4)、そして写真には収められなかったが紫蘇巻きの白海老など、奇をてらった食材があるわけでもなく、派手な演出もないのに、ただまっすぐに“美味しい”。あえて言えば、海老頭の火入れはやや強めで、個人的にはもう少し柔らかい方が好み。 頻繁に通うわけではないのに、大将はいつも自然体で優しい。外国語も少し話せ、誰に対してもきちんと誠実で、気前も良く、その空気ごと美味しさに繋がっている。こんな天ぷら屋が、やっぱり一番好きだ。
2019/01訪問
1回
こちらは、東京の寿司界でも特徴的な二部構成を持つ名店。 2階が本板(おもていた)で、価格はおおよそ6万円。( 通常はマグロの握りのみ撮影が許可されています。) 地下1階が副板(ふくいた)で、価格は約4万円。 どちらも肴から握りへの流れや構成に違いがあり、それぞれの魅力が光る。 今回はその「本板」を訪れた。 中でも圧巻だったのは、マグロ4貫の手握り。 光沢、見せ方(黒いカウンターが職人によって常に磨かれていて、まるで鏡のような反射があるのも粋だった)、 そして口に入れた時のマグロとシャリの一体感——それは単なる脂の滑らかさではなく、全体がなめらかに溶け合う融合感があった。 シャリの温度は比較的低めながらも、驚くほどマグロに合っていて、違和感は一切ない。 ただ、それほどに完成度の高いマグロが登場するのであれば、それに先立つ酒肴の構成や味の繊細さにも、もう少し踏み込んで欲しいというのが正直なところ。 その後の握りももちろん丁寧で美しく、おいしいのだが、どこか少し物足りなさが残る印象もあった。 それでも、確かな技術と演出の中で味わう極上のマグロ握りは、「また来たい」と思わせるには十分な魅力だった。 次は副板も体験して、それぞれの違いをより深く味わってみたい。
2024/03訪問
1回
こちらは、まるでライブ感溢れる“鰻エンターテインメント”の舞台——Kabutoでの再再再再訪体験。 まず最初に、入店時の空調はやや控えめに感じたものの、ディナータイムには暑さも和らぎ、さほど気にならなかった。 本題の鰻の串焼きから。 今年も「天然+養殖」のハイブリッド鰻を使用した構成。興味深いのは、まったく同じ日付でありながら、今年の天然鰻は明らかに昨年よりもふっくらして見えたこと。一方、去年は養殖のほうがジューシーだった記憶もある。 火入れは今年のほうが軽めで、外はパリッと、中はふっくら。まさに個人的に好みの仕上がりで、満足度は高い。 Kabutoならではの体験、つまり目の前で締める鰻+香りを嗅がせてくれる“違い”のレクチャー、さらに鰻の心臓の生食も健在。 今年は頭の動きがかなり激しく、なかなかにスリリングな演出。心臓も昨年よりおとなしかったけれど、昨年のほうがまだ血の巡りが強く、噛んだ瞬間のピリピリ感が印象的だった(体験としては濃いが、苦手な方には少々ハードかも…)。 串の構成は、記憶より1〜2本少ないような気もするが、タレの焦げ感が控えめで、苦味が減った分だけ、全体的により洗練された印象。味は記憶通り素晴らしく、これで昨年同様の価格というのは、コストパフォーマンスも見事と言える(正直、あの「野田岩」より満足度は高いかもしれない)。 主厨は今回は新しい色味の手拭いを着けていて、店内の雰囲気とよりマッチしていた。相変わらず集中力の高い仕事ぶりと、ふとした時に見せる朗らかな笑顔が印象的。ただ、昨年のような即興のダンス(p10)は今回は見られず(笑)。 食べログ銀賞、4.44という高評価にも関わらず、全く堅苦しさを感じさせない空間——それがKabutoの魅力。食通の方にも、ちょっとした冒険を求める方にも、心からおすすめできる一軒です。
2024/06訪問
1回
茄子があまり得意ではない私ですが、浅沼の茄子天ぷらには本当に驚かされました。かじった瞬間にジュワッと旨みが広がり、繊維感が一切なく、とろけるように口の中で消えていく。しかも熱すぎず、食べやすい。三倍の値段をつける店でも、これほど美味しい茄子には出会えません。これが浅沼に抱いた最初の感動でした。 その口どけの快感をそのまま引き継いでくれたのが、白子の天ぷら。半熟のチーズのようなとろみと、しっかりとした食感のバランスが絶妙で、これもまた印象的な一品です。 そして特筆すべきは魚。友人曰く、最近衣を改良したそうで、以前よりも軽やかでサクサクと崩れる衣が、魚の旨みと抜群の相性。口に入れた瞬間に滑らかにほぐれ、香ばしさと鮮度の両方をしっかり感じられるのに、まったく油っこくない。最後は天丼とお茶漬けをどちらも頼んで、大満足の締めとなりました。エビや鰻はむしろ全体を支える名脇役といったところ。 主厨の浅沼さんは笑顔がとてもチャーミングで、常連客たちが包み込むようなリラックスした空気も心地よい。東京で本当におすすめできる天ぷら店のひとつです。もう一軒のお気に入り「天よこた」と並んで、どちらもコースが2万円台というのも魅力。 6万、10万円といった高額店が増える中、これほど満足度の高い“価値ある2万円”を味わえるなら、行かない理由がありません。
2025/06訪問
1回
爆汁で甘く、とろけるような食感——まるで中トロのような…まさか、これがアジ? 高級住宅街・港区白金台の一角に、ひっそりと佇むミシュラン寿司店。予約困難とは聞いていたものの、実際に取れるのは1年先という話もざら。ただ、そんな“敷居の高そうな”噂とは裏腹に、店内の雰囲気はとても温かく、まるで昔からの常連のような安心感。大将は気さくで笑顔を絶やさず、巧みに包丁と手を操りながら、軽快なトークで場を盛り上げてくれます。初めて訪れた隣席の方も、いつの間にか和やかな会話に自然と加わっていて、カウンター全体が一つの空間としてまとまっているのが印象的でした。 夜のコースはおつまみ+握りでなんと30品ほど。それでもダレることは一切なく、むしろ次々と繰り出される皿にワクワクが止まらない。まるでsugitaを彷彿とさせる淡口仕立てのあん肝×新政ペアリング、透けるように薄く包丁されたイカ、信じられないほどジューシーで旨み溢れるアジ、中トロ、桜鱒…脂のノリも切れ味も抜群。一方で、山﨑に匹敵する香ばしさを感じた藁焼き鰻、宇宙船のように造形が美しい貝の一品まで、目でも舌でも楽しませてくれました。 終盤には“寿司酔い”しそうなほどの満足感。しかし、会計を見た瞬間に目が覚める…このクオリティでこの値段? これはもう、通わない理由がないですね。 一方、アンコウの肝だけは、私にとっては特に目立つほどではなく、普通に美味しいと感じました。もっと美味しい前菜を楽しみにしています。
2025/04訪問
1回
以前からその神秘性で話題に上っていたこちらのレストラン。まるで芸術的なケーキのように、美しさと繊細さを兼ね備えた一皿一皿が並ぶコースでした。シェフ・夏子さんのセンスは、器選びからグラス、ライティング、さらには料理のプレゼンテーションに至るまで、すべてにおいて光っており、細部にまで心配りが感じられます。 ファーストディッシュは、雲丹とチーズを使った小さなタルト。濃厚な香りがふわりと広がり、口の中でとろけるトップと、軽くサクッとしたタルト生地のコントラストが魅力的なスタート。まるでcfbfの一品目を彷彿とさせる印象です。続く柚子と魚卵で太陽の花芯を模したような一皿は、器で軽く押しつぶして中の雲丹ジュレと混ぜていただく仕様。さっぱりとした甘みと海の旨味が絶妙に合わさり、食欲をそそります。 特に心を奪われたのが、自家製のパンと黒鮑、そしてお米を使った一品。丸くて可愛らしいフォルムのパンは、カットした瞬間に燻製バターの芳醇な香りが広がり、思わず箸(いや、ナイフとフォーク)が止まらなくなる一皿。unisやplaiga tokyo以来の“おかわり不可避”の逸品でした。黒鮑は、極めてシンプルな盛り付けながらも、上からかけられたとろみのあるソースと繊細な付け合わせによって、素材の持つ鮮度が最大限に引き出されています。 その後も、トリュフと鰻のラザニア風や、魚のパイなど、華やかな旨味が次々と登場。締めくくりのデザートは、もはや花芸術のような美しさで、味覚だけでなく視覚的にも満たされる体験となりました。 最後には、ナプキンのロゴが「ETE」から「ATE」へと変化しているという小粋なサプライズも。細部まで遊び心が詰まったひとときでした。次回の訪問が今から楽しみです。
2024/09訪問
1回
毎晩18時から一斉スタートし、21時頃まで一巡のみ──これがDK。喧騒の中で静けさを感じられる品の良い空間で、心を込めた料理と驚くほどのボリュームを楽しめる日伊折衷レストランです。 今回まず心を掴まれたのはズッキーニのピッツァ。香ばしく甘みがありながら水っぽさを感じさせないズッキーニに、柔らかくクリーミーなブッラータを合わせ、空気感のある生地と生ハムが支える構成。普段は野菜を好まない私でも手が止まりませんでした。さらに、とうもろこしと生ハムの釜飯の上に、看板のふわふわ卵スフレが重なる一品は、香り高く食欲を刺激し、思わず三杯もおかわりしてしまうほど。 冷やし麺のように爽やかなアサリとミニトマトのパスタ、見た瞬間にパリッとした食感が想像できる鯛の皮、ライムを思わせる清々しさを持ちながら酸味を抑えたオレンジジュース、自家製のスイカ・パイナップル・ココナッツ・紅茶のソルベはなんと食べ放題。締めにはピスタチオなど多彩なジェラート、そして一口サイズのマンゴータルトで夏の食事を爽やかに締めくくってくれました。 オープン当初から通い続けている一軒ですが、これからはさらに豊かな風味と層のある味わい、より緩急のあるコース構成に期待したいところです。 南青山にひっそりと佇む、紹介制の和×イタリアンレストラン。 一晩にわずか6名のゲストしか迎えないこのお店は、私が何度も通い詰めた最初の一軒でもある。店構えは決してビストロ風ではないが、どこか肩の力が抜けた心地よい空間が広がっている。 料理は、海鮮や蟹、鹿肉、牛ステーキから始まり、2~3種類のパスタ、リゾット、釜飯へと続く。最後には、何度でもおかわりできるデザートと、10種類以上のジェラート・アイスクリームが待っている。 そんな贅沢なコースを手掛けるのは、小早川シェフ。柔和な笑顔からは想像もつかないが、すでに50歳を迎えているという。しかし、その料理にはまるで「お腹を空かせた客を絶対に帰さない」という強い想いが込められているようだ。 若い頃にイタリアで長年修業し、日本に戻って長谷川グループに所属。その後、自身の店を構えた彼の料理は、味付けの精度が際立ち、意外性のある組み合わせが光る。例えば、爽やかな果実の酸味を感じるジュレと大海老の組み合わせ、蟹肉たっぷりのコロッケに懐石風の焼き蟹脚を添える演出…。さらに、蟹味噌リゾットの後に続く蟹味噌と蟹肉のパスタ(しかも蟹爪が丸ごと!)、そして黒トリュフを惜しみなく散りばめたボロネーゼまで。以前は最高級の生ハムも提供していたが、残念ながら現在は品切れとのこと。 料理のペースも絶妙で、食事の合間にはシェフとの何気ない会話が弾む。私が肉好きと知ると、気前よく多めにカットしてくれるなど、堅苦しさとは無縁の温かなおもてなし。気づけば3時間があっという間に過ぎていた。 満腹になりすぎて壁を伝いながら店を出ようとした私に、シェフは笑いながら一言。 「今日はご飯のおかわり、一杯だけだったね?次はもっと食べてよ!」 こんなにも満たされる一夜を提供してくれるこの店。またすぐにでも訪れたくなる、そんな特別な場所だ。
2025/07訪問
2回
夏の名物である「豆乳白湯ラー油涼麺」は、大鉢に盛られた豆乳×鶏白湯の組み合わせがまず目を引き、その独特な味わいにも驚かされる。冷たいつけ汁をまとった麺はするりと滑らかで、鶏の旨味と豆乳のまろやかさが絶妙に調和し、濃厚でありながら重さを感じさせない。辛さこそないものの香りをぐっと引き上げる豆豉ラー油がまた秀逸で、この一杯の完成度をさらに高めている。 麺はつけ汁の絡みが非常によく、チャーシューも脂がほどよく乗ったしっとり系で、一体感のある仕上がりが印象的。強くおすすめしたい夏の一品だ。ただ、盛夏ゆえに店内の空調がやや弱く、温度が高めだったのは惜しいところ。主厨や暑さが苦手な客には少し大変かもしれない。 これは、**まるでミニマルアートのような美しさ**を持った一杯の鶏白湯ラーメン。 スチーム泡立て機の巧みな使用によって、スープ表面はまるでミルクフォームやムースのようにふんわりと仕上がっており、**一口目から驚くほどなめらかで香り高い。** 鶏ガラの濃厚な香りが湯気とともに立ち上り、じっくりと時間をかけて炊かれたことがすぐに分かる。しかし、多くの鶏白湯にありがちな**重さや粘度の強さ**は控えめで、**むしろ「澄んだ濃厚さ」**とでも表現したくなる絶妙なバランス感が印象的だった。 骨の旨味が凝縮されながらも、後味がくどくなく、**“飲み続けられる濃厚”**という難しいラインを見事に成立させている。さすが、**数年連続で受賞歴を誇る一杯**である。 あえて細かいことを言うとすれば、チャーシューは美味しいけれど、**このスープの濃密な世界観にもう少し寄り添う存在感がほしかった**かもしれない。また、麺はやや細めでスープとの一体感は素晴らしい反面、**もう少しコシや幅があって、スープを絡め取るような存在感があったら**個人的にはもっと好みだったかも。 …とはいえ、**これで1100円。** 白トリュフオイル入りの上位バージョンではなく、スタンダードの鶏白湯でこのクオリティなのだから、文句を言うのは野暮かもしれない。 **まさに、価格を超えた芸術的な一杯だった。**
2025/08訪問
2回
一般的な焼肉店というより、ここはどこか家庭的で温かい食堂のような存在。古い家屋の客間に招かれて肉を囲む、そんな距離感が心地よい。肉の仕入れ、部位の選び方、そして味付け――その積み重ねこそがこの店の魅力であり、予約困難なのも過度な高級感ゆえではなく、長年の常連が認め続けてきた品質の証だと感じる。 A5和牛や神戸牛といった言葉を前面に押し出すこともなく、気がつけば「今日は何牛だったか」を意識しないまま食べている。美しく、みずみずしく、ご飯が進み、自由に楽しめる。その点こそが、この店の価値を最もよく表している。 焼肉という料理は「一番おいしい店」を定義するのがとても難しい。最終的には焼き手次第であり、好みや味付けの方向性も無限に分かれるからだ。その中で、今回特に印象に残ったのがシャトーブリアンの仕立て。出自が何であれ、脂の重さは一切なく、それでいて驚くほど香り高くなめらか。表面にはほのかな軽い焦げの食感があり、完成度の高さを感じさせる一皿だった。 また、きめ細やかな質感が一目で伝わる牛タンを、あえて極太のロングカットで提供することで生まれる、厚みのある噛み応えと段階的に変化する食感も非常に印象的。 正直に言えば、他の焼肉店でも同等、あるいはそれ以上においしい部位を食べられることはあるだろう。実際、この日は卓上の火力がやや弱く、焼きムラが出てしまった点もあった。それでもなお、体験全体としては十分に満足度が高い。 皿いっぱいに盛られた美しい肉、落ち着いた小さな空間、この雰囲気――好きにならない理由が見当たらない。 日本で最も登るのが難しい山が、必ずしも最も美しい富士山であるとは限らない。それでも、どちらにも登りたい理由がある。金竜山、赤坂らいもん、幸泉、さわいし……それぞれに、足を運びたくなる確かな理由がある。
2025/11訪問
1回
コース全体を通して、特にハムを軸にした小皿料理の展開が印象的。食感や質感の違いを活かした組み合わせはシンプルながら細部に工夫があり、一皿ごとに新しい楽しさがある。特にハムとご飯の意外な融合感は記憶に残る美味しさ。最初の一皿こそ控えめな印象だったが、以降は一気に引き込まれる流れとなった。 シェフ自ら丁寧に料理の構成を説明してくれ、その謙虚で誠実な姿勢にも好感が持てる。 最近人気急上昇で予約困難になってきた店だが、外見の華やかさに頼らず、料理の本質で勝負しているのが魅力。ドリンク価格はやや高めながら、ディナーコースと合わせて一人15,000円ほどという内容は、十分に値打ちがあると言える。
2025/08訪問
1回
東京で一番、いや、日本でも屈指の繊細さを誇るクリームとスフレパンケーキがここに! 見た目からふわふわなこのスフレパンケーキ、口に入れた瞬間まるで雲のように溶け、なめらかでエアリーな食感にうっとり。生クリームも驚くほど軽やかで繊細。何も付けずにそのまま食べても全く重たくならず、むしろどんどん食べたくなる美味しさです。しかも甘さ控えめ!仕上がりも常に安定しており(写真1と写真3は別のタイミングのものですが、見事に同クオリティ)。 直感的に比べると、北千住の名店「茶香」のパンケーキでさえ、こちらに比べると少し焼きすぎたように感じ、ロンドンや表参道にある「Fuwafuwa」や「MICASADECO & CAFE」のパンケーキも、こちらのふわとろ感には及ばず、あくまでシフォンケーキの域にとどまっているように思えます。上海で食べた「有名」と言われるパンケーキも、正直比べものになりませんでした。 今や私にとって最高のブランチスポットであり、通い詰める常連になりました。 ただ、欲を言えばドリンクのクオリティがもう少し高まれば、全体の満足感がさらに上がるはず。もしくは価格がもう少し控えめなら、言うことなしです!
2025/04訪問
1回
何度も通っていながら、そういえばレビューを書いていなかったことに気づきました。斎藤大将は相変わらず、親しみやすさと厳格さを自在に行き来する、その独特の立ち姿。周囲の店がどんどん値上げする中で、今なお数年前と変わらぬ価格で勝負しているのも、ある意味この店らしいところでしょう。 17時半スタートのディナーは、料理そのものの美学を存分に堪能できる時間。握りが落ちるたびに目を奪われ、そしてお隣と軽く日本酒を分け合うような空気感も実に心地よい。お酒がほどよく会話をほぐしてくれる、そんな緩やかな時間が斎藤大将の魅力でもあります。 玉子焼き(写真13)は今回もやはり圧巻。いや、むしろ以前より美しいかもしれません。半透明でプリンのように弾力のある本体、均一に焼き上げられた香ばしい表面が淡い甘みを引き立てる。思わず「お代わり!」と言いたくなる出来映え。 一貫ごとの味わいはブレることなく、軽やかに始まり徐々に厚みを増す流れ。そして何より、目を奪うほど艶やかに輝くフォルムの美しさ。これこそがトップクラスの寿司店が体現する美学と矜持でしょう。次回の訪問が今から待ち遠しいです。