2回
2024/03 訪問
ずっと行きたいと思っていたお店。
評判通りの温かみのある接客と素材にこだわった野菜やお肉を提供してくれる。配膳されるたび食材や料理の説明をしてくれるのが心地いい。
事前に聞いていた通り、日本酒の品揃えも多く、手頃な価格帯なものが多い。半勺から注文できるので価格を気にすることなく飲み進められる。
最初に籠に入れられた前菜が運ばれてくる。
大和牛のコースではここでもロースビーフやしぐれ煮なども含まれている。正直これだけでも満足なボリュームと品数。
続いて店名にもなっている粟を使った煮物各種が運ばれて来た。粟ってこんなに美味いものかと舌鼓を打つ。奈良の葛を使ったあんかけも美味しい。
大和牛のコースでは大和牛のリブロース(赤身にはサシの入った素晴らしいお肉)の陶版焼きが、付け合わせの野菜の種類も多く珍しい野菜がほとんどな為運ばれて来た時、嬉しい気持ちになる。
どれも素晴らしいお味。締めに太めの素麺に豆乳をベースにしたお汁にくぐらせて食べるお品で終了、かと思ったが、最後に奈良県産いちごとこだわりのカヌレが提供されコースは終了。カヌレは柑橘系の汁が練り込まれているようで、食後さっぱり。
大満足で会計を済ませてお店を出る。
使用する食材は勿論提供されるお料理やお酒にもこだわりを感じられ、温かみのある接客に心まで大満足。奈良に行ったら再訪したいお店。
またよろしくお願いします
2024/05/19 更新
約1年ぶりに再訪。予約時間よりもだいぶ早く到着してしまったが快くお迎え下さった。
どうやら1つの席に対して1組のお客さんのみ案内している様子。前回も感じたが今回もとても温かな接客をして下さった。
前回は2Fの屋根裏のような趣のある席だったが、今回は1Fの中庭に見える席に案内される。より和を感じるまるで田舎の実家に帰ったような客席、今回はこちらで「田舎どりと野菜」の鶏鍋コースを頂く。
こちらに来るといつも日本酒を頂くので、1合目はみむろ杉の無濾過(若干発泡)からスタート。
1杯目に泡系で丁度いいと楽しんでいたところに、前菜として籠膳が到着。基本的には野菜がメインとなっているのだが、こちらにも鳥の叩きがついていた。弾力と旨みの強い鶏肉に、この後の鍋にも非常に期待。他のおばんざいもひとつひとつ丁寧に作られており、珍しい野菜や、普段も食べる野菜を普段行わない料理法で頂くなど工夫が凝らされている。なのでいつ来ても食べ飽きない。
確か2合目は春鹿の…詳しくは忘れたてしまったが
こちらは酸味の強いお酒で、こちらもくいくいと飲めてしまった。そんなところにお鍋が到着。土鍋だが持ち手の特徴のあるお鍋、特注なのだろうか?
中にはギザギザした葉物野菜と緑で丸みを帯びた葉物野菜を中心に彩りの良い野菜、金時人参やインカの目覚め紫色の蕪などで一杯だった。スープは白味噌と豆乳。鶏肉は胸、モモと山芋をつなぎに使ったつくね。お餅がわりに粟も添えられていた。
野菜はどれも新鮮で苦味、甘みなど多種多様ない味わいをもたらし、鶏肉の歯応え、旨みがこの鍋を、より贅沢な幸せとして口内に運んでくれる。これは白味噌と豆乳のスープが全てを包み込んでくれているおかげで、たまに柚子胡椒を混ぜて食べると鍋に新たな辛味を加えより一層の口福感を味合わせてくれる。
そんな頃、確か3合目に何ちゃらスタンダードという日本酒を注文していた。こちらはしっかりとした味の日本酒であったがすっきりとキレのある味で、鍋とも合っていた。
鍋の具材を食べ終える頃、締めに麺かお米の選択をとのことで、お米にしていた。一旦鍋を厨房に戻し仕上げてくれるそう。
運ばれてきたのは古代米と黒胡椒を使用したリゾットのような見た目。こちらにチーズは使用していないとのことだが豆乳がその代わりをしているそうで、本当にリゾットのような仕上がり、メインは白味噌なので洋風の素材は含まれていないのに、洋風な味わいを見せる。本当に美味しい。お腹いっぱいにも関わらず、箸が止まらず最後まで完食。
次に予約していた、粟生を。一緒に粟の稲穂(というのだろうか?)をお持ち頂き、説明をいただく。
稲穂のような部分を使って粟生の皮の部分を作っているとのこと。昔懐かしいかんじ。白小豆も大納言も甘すぎずとても柔らかな味わい。
最後に生姜味のカヌレと奈良産の苺を頂いて終了。
温かな接客と丁寧かつ独創的でも伝統も重んじる素敵な料理に大満足でした。また奈良に来たら必ず寄りたいお店です。ご馳走さまでした。