5回
2025/07 訪問
素敵な時間を過ごすことが出来ました。
お店へタクシーで向かう際、ドライバーさんから、「今日の気温は今の札幌ではありえない」と仰られるほど暑い日にお店へお邪魔しました。
12:00ほんの少し前(開店の少し前)、お店の引き扉を軽くスライドしてみると開いたのでそのまま入店してしまったら、支配人は少し驚いた表情を見せたので引き返そうとしましたが、快く入店を許可して下さいました。
店内全体を見渡せるいつもの一番奥のカウンター席に通して頂きました。
「今日は何からいかれますか?」と最早定型文となりつつある支配人からのお声掛けに「白ワインでお願いします」といつものように回答します。
最初のワインはシチリア島のワインでした。
シチリア島に並ならぬ情熱を持っている今日の連れは少し緊張した面持ちから表情が明るくなったように感じました。
ワインは心地よい酸味を感じさせながらも、樽熟成されたワインとのことで、樽の香りやコクも感じることが出来ました。後味のはちみつのような甘さが私は好きでした。
前菜はズッキーニにモッツァレラのフリットをくっつけて、まるで大きなマッチのような形状の見た目にも可愛い前菜でした。ズッキーニから溢れるジューシーな旨みとモッツァレラのコクとの調和が素晴らしく、東京程ではないにしろ札幌の日差しを長く浴び疲れた身体を癒してくれるそんな前菜でした。ズッキーニには細かく包丁が入れられていてとても食べ易い状態だったのも良かったです。
メインはヒラメのソテーでした。下にはおかひじきが敷かれてガスパチョソースと絡めて頂きます。
スペイン料理のトマトとスパイスのガスパチョよりも優しいお味でトマトというよりもニンジンに近い甘さを感じるソースでした。ヒラメと相性もよく、おかひじきの歯応えも楽しい、季節の変わり目に感じる疲れを落とすそんなお料理でした。
メインに合わせるワインはウンブリア産のオレンジワインでした。元々はシチリアーネのワインを開栓して下さる予定だったようですが、以前にこちらで頂いたことのあるワインだとわかり急遽変更です。こちらのオレンジワインも開栓して下さいました。オレンジワインの経験値は少ないのですが、先程の白とは異なる酸味と華やかな果実感を感じるワインです。主張が多くはないワインではありますがメインのヒラメの繊細さを壊すことなく優しいガスパチョとのマリアージュを楽しめました。
パスタは先程迄とは全く違い力強いお肉を使ったボロネーゼでした。銘柄は忘れてしまいましたが和牛だったと思います。お肉自体の味や歯応えを楽しむパワーを与える一品でした。
合わせたワインはタウラージ産の赤ワインで2019年のヴィンテージでした。こちらも開栓して下さいました。年代モノの赤ワインの時には必ず出てくるオールドリーデルは一脚しかない為イタリア大好きっ子の連れに譲り、開栓直後と空気に触れさせた後の違いを感じてもらいました。
支配人からシチリアワインについてのお話を頂き、シチリア島への興味をより深めたようです。
肝心のワインはオークの香りとブラックベリー系の若干渋みを感じます。さほど重厚感は感じませんでしたが良いワインなのだと思います。
最後のデザートはパインとバジルを使ったジェラートとパンナコッタ、ソースはカモミールを使ったものだそうです。バジルとパインの清涼感を存分に味わうことができます。
パンナコッタとカモミールのソースとジェラートを合わせて食べると、上手く表現出来ませんが、夏の暑い日にふと日陰に入った時に感じる風の心地よさと落ち着き、そんな癒しを感じるデザートでした。
今回のショートコースは夏の訪れを告げるにふさわしいランチでした。
今度はいつ行けるかわかりませんが、また必ず再訪したいと思います。
素晴らしい体験をありがとうございました。
またよろしくお願いします。ご馳走さまでした。
2025/07/07 更新
2025/05 訪問
ここへ来るために札幌へ行く
北海道2日目。
こちらで素晴らしいワインとお料理を頂きながら、新たな気づきを得ることが今回の旅の目的でした。
結果、今回も予想を上回るお料理とワインを頂き、新たな気づきを得られました。
12時の開店に合わせて来店。いつもと同じ奥のカウンター左側のお店全体を見渡せる席に一人用のテーブルセットがありました。
他にカウンターとテーブル席にそれぞれ二名用のテーブルセットが用意されています。
「今日はどういう感じで?」と支配人。「ワインからでお願いします」と私。駆けつけ1杯目はイタリアの…詳細は忘れましたが、ミネラル感のある飲みやすいワインでした。
運ばれてきた前菜は、帆立とこしあぶらのフリット
自家製マヨネーズと共に、と名をつけるならそんな感じのお料理です。
とてもからっと揚がったこしあぶらの爽やかな苦みが心地よく、帆立はとても味がしっかりしていて、自家製マヨネーズにも負けず、組み合わさることで更に美味しさが増す。そんな感じでした。
2杯目はイタリアベネトの白(こちらは新たに開栓して頂いたものです)でした。色の濃い白ワインでしたが、樽の色が移ったとのことです。余韻を感じられ若干甘みも感じますが、とても良いワインなのではないかと思いました。私は好きなワインです。
メイン料理は、マツカワガレイにそら豆とケールなど緑のお野菜を合わせたものでした。
マツカワガレイ(呼び名は多々あり、支配人はマツカワと言い、カレイの王様とのことでした)
そら豆のペーストを軸に後からケールの優しい苦味がくる感じですが、あおさ?も入っているのか、マツカワの脂とあおさの旨み、ケールの苦味、そら豆の滑らかさが一体感を持って口の中に広がります。そら豆はペースト状ですが、つぶも残しており歯応えの変化も楽しめます。とても美味しかったです。
最後のパスタを待つ間、支配人はイタリア トスカーナのチェルヴィオーロ 赤 2014年をオールドリーデルと共にお持ち下さいました。
オールドリーデルでの提供は、まだ開栓したばかりで硬さが残っているからとのことです。
2014年のヴィンテージ。正直ランチでそんな高級ワインを頂いて良いのでしょうか?値段が気になります。
パスタは、パンチェッタ、今が旬という笹竹を具材に、ピリ辛のトマトソースでまとめたものでした。
パンチのあるパンチェッタがパスタの味のベースになりながらも、笹竹が心地よい食感でサポート、オリーブオイルは量は多いものの主張は少なめでお料理の底上げをしている、三位一体、とても素晴らしいハーモニー。
頂いたトスカーナの赤は、それをさらに味わい深いものにさせてくれます。高級なワインってこんなにも穏やかで落ち着いていながら、全てを調和させる力を持っていることを知りました。きっととても高いワインなのだと思います。
そんなことを考えている間に、カップル来店。
支配人は、カウンターかテーブルかを尋ねていました。なるほど、来店されたカップルに選んでもらう為だと知りました。やはりこのお店は来店される前から接客が始まっていると理解。
忘れていましたが、デザートも付くそうです。
ですが、支配人が持ってきて下さったのはデザートワインでした。ベリー系の甘味と以下に記載した桜餅がとてもよく調和していました。
運ばれてきたデザートは玄米、桜、あんこのペースト、抹茶のクッキー。どれも多くは主張しないものの全て合わせて食べると、すっかり桜餅。
とてもこだわりのある桜餅でした。
最後にエスプレッソまで頂いて…。
6800円とは到底考えられないクオリティ。
ご馳走さまでした。次回はいつ訪問できるかわかりませんが、またよろしくお願いします。
2025/05/26 更新
2025/03 訪問
料理とワインのペアリングが秀逸、最高の接客
急遽札幌に行く用事が出来たので、迷わずこのお店に予約を入れさせて頂いた。前回来店時に素晴らしいワインのペアリングを披露して頂き、再度札幌訪問時には必ず行こうと決めていたからで、今回も、とても素晴らしかった。
ランチに掛けられる予算は限られているので、一番お値打ちのコースを予約させて頂いたが鰊、鮟鱇、魚介と青梗菜、北海道産豚肉とデザート2種、コーヒーで大満足だった。
今回はビールやスパークリングは頂かず、白からお願いし結果、白2種、ロゼ、赤の4種頂いた。
鰊には洋梨やりんごを感じるキレのある白を。
鮟鱇には深みのあるバニラやオークの余韻が素敵な白で。
魚介と青梗菜をピリ辛に仕上げたパスタには、まさかのロゼ。赤色系の果実の香りを感じるロゼに魚介と野菜の旨みピリ辛さが絶妙にマッチしていた。
メインの豚肉には、バルバレスコ産の赤、チェリーやオークの香りに重厚感のある味わいで、私には普段飲むことの出来ない高級感。4種類のうち2つのワインは新たに開栓して頂いたもので、支配人の心意気に大変感謝でした。
相変わらずの心地よい距離感での接客、お気遣いを頂き、食事というよりも癒しの時間を過ごさせて頂いたかのよう。気になる会計もとてもリーズナブルで、本当に大満足でした。
次回はいつになるかわかりませんが必ず再訪させて頂きます。ご馳走さまでした。
追記: 2皿目に合わせて出して頂いたイタリア白Langhe Chardonnay 2022 / Franconeが気になり、購入を試みるもどの酒屋さんを探しても見つからず、カード会社のコンシェルジュに確認したところ、横浜のインポーターが限定で輸入している品だそうで、一部のレストランでしか扱っていないとのこと。貴重なワインを頂くことが出来、更に嬉しくなりました。
2025/03/04 更新
2024/09 訪問
当初そのつもりはなかったのだが、久しぶりの自腹本気喰い(飲み)となってしまった。
【注意】お料理について全く言及してませんが、とても美味しかったです。料理名は私の記憶を頼りに書いてますので、全く正確ではありません。
北海道出張の前乗りで、連休最終日に札幌へ。
事前に食べログから予約を入れていたこちらのお店へランチでGO。
雑居ビルの2F、コースのみ、箱の大きさ、内装の雰囲気など、仙台のベジー by Yと若干似ているが、こちらのシェフはまだ若い感じ。あちらは手練といった違いがある。
12:00の開店を待ってビルの前で時間を潰していたところ、同じお店で食事されるご予定であろうマダム達が先に入って行った。私は一見なので12:00を過ぎたあたりで入店。先に来店されたマダム達はテーブル席におわした。私は窓側のカウンター席に。
シェフやサポートの女性の動きが見えて楽しい。フロアにはソムリエかと思われる方がいる。
ソムリエ?の方がおしぼりを持って下さった。
私: 「では、とりあえず…」
ソムリエ?の方: 「生ですね」
ちょっとびっくりしたが、食べログの予約時に「食事に合わせて生ビールとワインを頂きます」と書いていたのをちゃんと読んでくれていたのだろうか?
少し嬉しい。
外で待っていたせいか、少し汗ばんできた。
するとさっとお水をお持ち下さった。この方出来る人だ。ちょっと緊張。
料理名は忘れたが「甘いとうもろこしのパンナコッタとスープにエスプレッソの粉と揚げたチーズで苦味を」に合わせてビール飲んだ。
「次のお料理に合うワインを」とオーダーし提供されたのはトスカーナのオーガニックワインだった。確か品種はピロノワール。
お料理は「ヒラメを揚げたものとズッキーニ、白ワインとアサリの出汁を使ったソース」。
ちょっと酸化気味?アレっと思いながら、水を飲んだり、パンを食べたりして口内を整えながらをワインを飲み干し、次のワインを頼んだが、彼はそれを見逃さない。
「北寄貝と空芯菜、カラスミのパスタ、仕上げに白ワイン」に合わせてお持ち頂いたのはオレンジワインを生産しているワイナリーのロゼ。
これは今回、開栓して下さったものだ。
私がさっき訝しげな表情をしたからか?敢えてか、偶然か、は知る由もないがやっぱり出来る方は少し違う。味の言語化は私には無理なので「美味しかった」とだけに留めておく。
メインは「豚肉とアジヘイという品種のかぼちゃと紫芋をバルサミコとお塩で」だった。
そしてワインはナポリの赤だったが、合わせて下さったグラスはオールドリーデル。とっても大きなグラスにびっくり。どうやらソムリエさんの私物?のようだ。現在のリーデルのロゴとは異なっている。
ワインは料理との相性が大事かと思っていたが、グラスとの相性も大事。さすがブドウの品種や産地により様々なグラスを用意しているリーデル。
ていうかこの人の方がすごい。わざわざそんなグラスを用意してくれるとは…勿論料理との相性もバッチリ。
最後に「ヘーゼルナッツのパンナコッタとローズマリーのジェラート」まで楽しんで、これは必ず再訪せねばと思い名刺を置いていくと、ソムリエと思っていた方は支配人だった…どおりで…(汗)
会計は想像していたよりだいぶ安かった。
ありがとうございます!
次いつ再訪出来るかな。ご馳走さまでした。
2024/09/17 更新
当日の昼前にお電話し席をご用意下さるとのことでラストオーダー直前に伺う予約をお願いしました。
というのも、今回ご一緒頂く飲兵衛さんは午前中、札幌から1時間半程離れた場所で用事を済ませなければならなかった為、ラストオーダーギリギリでないと来店出来なかったからです。
私の方は予定の時間より少し早めに到着。
店内は賑わっており、今回はシェフやサポートの方の仕事を正面から見ることの出来る席に通して頂きビールを頂いておりました。テキパキとお料理を仕上げながらも途中でシェフがサポートされている方に優しく指導されている様に好感を持ちました。
ラストオーダーも差し迫った時間となり、私は前菜のとうもろこしの冷製スープを頂きました。削られたカカオがアクセントとなり美味しいです。
飲兵衛さんがなかなか現れません。後で知ったのですが、レンタカー返却場所が急遽変更され、その為時間が取られてしまったようです。
そんな状態にも関わらず、支配人は嫌な顔一つせず丁寧な接客とお話に付き合って下さいました。
一皿目とビールを完全に飲み終えた頃、飲兵衛さん到着。私は白ワインをオーダーしたのですが、飲兵衛さんには生ビールと白ワインと冷製スープをサーブ。普段はゆっくり食事する飲兵衛さんもこの日は急いで食べてくれました。
メインはサメガレイとズッキーニ白ワインソース。旬は夏から秋だそうで、北海道では一般的な大型のカレイだそうです。カレイの中でも脂分を感じるのでズッキーニと合わせることで味のバランスが取れています。上記に白ワインソースが絡んみ絶妙な味わい。最初に頂いたパンにお代わりしてバケットも頂きこちらのソースを味わい尽くしました。
3品目は恵庭産の豚肉にししとうを合わせたパスタです。荒く挽かれた豚肉のジューシーさにししとうの辛身が混ざってさらに食欲を掻き立てます。
この時頂いた赤ワインはとても良いワインでした。
厚みがあって滑らかでドライな感じもありながら、プラムかブラックベリーのような果実感、いい意味で乾いた感じ?なめし革のような香り感じました。
今までに飲んだワインとは異なる感じのワインを経験させていただきました。
デザートは、ホワイトチョコのムースにスイカのゾルべ、カンパリのジュレを合わせたものです。
これがとっても美味しい、何故こんな組み合わせが出来るのかと感激しました。
私は初めてこのお店に伺ってから、札幌に来ると必ず立ち寄らせて頂いております。もっと高い金額を出せばより良いお店があることは、勿論、理解していますが、この店の素晴らしさは、お料理はもちろん、店内の雰囲気・清潔感、お仕事に携わっている方のテキパキ感、接客全て流石なものがあります。
でも一番素敵なのは、旅の目的地となりえる特別感を持っていることではないでしょうか。
私には、また話を聞かせてもらいたいと思える経験と記憶がまた足を運ばせる原動力になっています。
今回の素晴らしい体験をさせて頂きありがとうございました。またよろしくお願いします。