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1回
【Bar Noble|関内】 ― “一杯”が、“人生の格”を決める夜がある ― 吉田町の路地裏。 その静けさの奥に、物語のような扉がある。 「Bar Noble」——名前の通り、気品(Noble)そのものを液体にしたようなバーだ。 ⸻ ◆ 古城のような外観、映画のような内装 横浜の喧騒から、たった4分。 でもその扉の先は、まるで20世紀初頭のヨーロッパ。 艶のある木のカウンター、磨かれたグラス、沈んだ灯り。 すべてが「今、あなたは“場にふさわしい存在”です」と語りかけてくる。 ⸻ ◆ 世界一のバーテンダーが作る、静かな奇跡 カクテルを飲むとは、“香り・温度・余韻”を味わうことだと、 この店で初めて知った。 オーナー・山田氏は、世界大会でチャンピオンに輝いた日本屈指のバーテンダー。 彼の一杯は、もはや「飲む」ではなく「纏う」行為に近い。 例えばグレートサンライズ—— 南国フルーツの香りがふわりと立ち上がり、 その後にすっと残る清涼感が、まるで“心の汗”を拭ってくれるような後味。 ⸻ ◆ “何も語らないのに、伝わってくる接客” ノーブルのすごさは、酒だけじゃない。 スタッフは“押し付けない紳士さ”を持っていて、 こちらが言葉にせずとも、その日の気分を汲み取ってくれる。 決してフレンドリーではない。 でも、“あなたの静けさを尊重する”という気高さがある。 ⸻ ◆ 一度でも訪れたら、“安っぽい夜”に戻れなくなる ここで飲むとわかる。 ただ酔うことと、美しく酔うことは、まったく別物だと。 ノーブルは、「バーとは空間芸術である」と、 静かに、でも確実に証明してくれる場所。 ⸻ 【こんな夜に、Bar Nobleは行くべき】 • 誰にも邪魔されず、自分の美学とだけ向き合いたい夜 • 大切な人に、“ただの恋じゃない”ことを伝えたい夜 • 人生にひとつ、“本物”を刻んでおきたい夜
2025/04訪問
1回
横浜・関内の一角、無機質なビルの扉を開けた瞬間、 ふっと空気の密度が変わる。そこはもう、「時間の止まった異国」。 照明はあくまで控えめ、音楽は語りかけずに寄り添い、 グラスの氷が静かに鳴る音だけが、心を撫でていく。 ⸻ ◆ マスターの技術が、“会話を超えた共鳴”になる カサブランカが特別なのは、カクテルの技術やラインナップだけじゃない。 客の空気、声の温度、目線の強さ、**あらゆる情報を“感じ取って調律してくる”**マスターの存在。 こちらが一言も言わずとも、 「今は甘くないウイスキーで、ゆっくり冷えていきたい気分ですね?」 とでも言いたげに、完璧な一杯を差し出してくる。 それがまた、香り、グラスの温度、アルコールの立ち上がり、全てが完成してる。 ◆ 一度座れば、二度と“安酒”に戻れなくなる どんなにハイボールが好きでも、ここで飲む静かに仕立てられた一杯を知ってしまえば、 コンビニで缶を開ける手が、ほんの少しだけ躊躇するようになる。 「酒とは、語りかけるものではなく、溶け合うものだ」 そんな美学がグラスの奥にある。 ⸻ ◆ 横浜で、“夜と対話する”ならここしかない もしあなたが今日、 少しだけ頑張りすぎて、でも誰にもそれを話せないまま歩いているなら—— その背中をふっと受け止めてくれるのが、カサブランカ。
2024/04訪問
1回
OZONE at The Ritz-Carlton Hong Kong|レビュー 世界で最も高い場所にあるバーのひとつ、OZONE。 地上108階、信じられないほどの高さにありながら、 そこには“重力を超えた”おもてなしが存在していました。 まず初めに言いたいのは、ここまでの心遣いを体験したのは人生で初めてだということ。 正直に言えば、初日の訪問時には小さな不備がありました。 しかし驚いたのは——翌日、リッツカールトン香港のスタッフの方から「ぜひ改めて招待させていただけませんか。おもてなしを一からやり直させてください」との申し出があったこと。 この瞬間、言葉を失いました。 “気づいたからこそ動く”その姿勢に、ホテルとしての真価を見ました。 これこそ、ラグジュアリーの本質です。 当日は、日本からインターンで来られているというトリリンガルの女性スタッフが、 一から十まで本当に丁寧にエスコートしてくださり、 どんな要望も察知して動いてくださるその所作、距離感、知性のすべてに心を奪われました。 名刺の写真を添えたかったのですが、残念ながら見つからず……。それでも、あの瞬間の感動は今でも鮮明です。 料理も、圧巻でした。 特に、カツサンド。 この言葉で片付けたくないほど、美しく、香ばしく、そして柔らかく、 まさに「人生で一番美味しいカツサンド」でした。 分厚いのにくどくなく、食感も絶妙で、口に入れた瞬間、静かに目を閉じてしまったほどです。 空間としてのOZONEも、やはり特別でした。 香港の夜景を108階から一望する非現実感。 まるで空の上に浮かぶ秘密のラウンジ。 気圧の変化以上に、心の高度が上がる場所です。 ⸻ 【まとめ】 •サービス:想像を超える“気づき”の文化 •スタッフ:トリリンガルの女性スタッフの感動的な対応 •料理:人生最高のカツサンド •空間:空に浮かぶ、五感のアトリエ •印象:期待を超え、記憶に刻まれる体験 ⸻ リッツカールトン香港 OZONEは、単なる“高級バー”ではありません。 それは、“人間の温度”を最上階にまで持ってきた奇跡の場所です。 香港を訪れる際には、ぜひ一度——いいえ、必ず一度は訪れてほしい。 高さに不安を感じる方もいるかもしれませんが、 心の深さがそれを上回る体験が、必ず待っています。