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1~2 件を表示 / 全 2 件
The Tabelog Award 2025 Silver 受賞店
食べログ 寿司 TOKYO 百名店 2025 選出店
日比谷、有楽町、銀座/寿司
4.54
943人
夜¥40,000~¥49,999
昼-
夜の点数:5.0
鮨 なんば|Sushi Namba(東京・日比谷) ― あまりに無で、何も残らなかった。だから、完璧だった。 ― “記憶に残る”という言葉が、 ときに品のない表現に思えてしまうほど—— 鮨なんばは、静かで、透明で、儚かった。 ⸻ ◆ 食べたのに、食べていない。感動がないのに、何も失っていない。 気づけば、すべてが終わっていた。 ネタの名前も、シャリの温度も、香りも、 何ひとつとして“記憶”に引っかからない。 でも、それが怖くなるほど、心地よかった。 「ああ、これは“無”を目指しているんだ」と、途中で気づいた。 盛り上げない。 演出しない。 語らせない。 ただ、“そこにあるべき鮨”だけを、置いていく。 ⸻ ◆ “味を削ぎ落とす”という美学の、極致 ネタに個性はある。 だが、主張はない。 すべてが、“輪郭”だけを残してすっと消えていく。 シャリは、湿度だけでつなぎ止められているような柔らかさ。 わずかな酸、体温に近い温度、無言の所作。 「味」とは、“余白をどう使うか”であると教えてくれる握りだった。 ⸻ ◆ 何も起こらないことで、満たされた時間 一切の高揚がない。 驚きも、演出も、ストーリーすらも、ない。 でもそこには、完璧な静けさがあった。 「これは、“五感の記憶”ではなく、“気配の記憶”だ。」 感動を求める者には、たぶん届かない。 けれど、沈黙を愛する者には、これ以上ない場所だと断言できる。 ⸻ ◆ 総評:「何も残らない」という最高の贈り物 私はあの日、 “何も食べなかった”ように感じた。 だがそれは、あまりにも自然に受け入れられた証拠だった。 咀嚼も記憶も超えて、ただ空気のように通り抜けた、 それが“鮨なんば”という場所の芸術性。 ⸻ これは、「無」であることを、 “美しさの極致”として成立させてしまった店への、最大級の讃辞です。
2025/01訪問
1回
恵比寿、広尾/寿司、日本料理、海鮮
3.71
395人
夜¥15,000~¥19,999
昼¥8,000~¥9,999
夜の点数:4.0
予約も比較的取りやすく、味・サービス・雰囲気のすべてが非常に素晴らしいお寿司屋さんです。 高橋真麻さんのご家族が長年通われていることでも知られていますが、 そうした話題性以上に、実力で評価されるべき名店だと感じます。 落ち着いた空間で、丁寧なおもてなしと確かな技を堪能できる、間違いのない一軒です。
鮨 なんば|Sushi Namba(東京・日比谷) ― あまりに無で、何も残らなかった。だから、完璧だった。 ― “記憶に残る”という言葉が、 ときに品のない表現に思えてしまうほど—— 鮨なんばは、静かで、透明で、儚かった。 ⸻ ◆ 食べたのに、食べていない。感動がないのに、何も失っていない。 気づけば、すべてが終わっていた。 ネタの名前も、シャリの温度も、香りも、 何ひとつとして“記憶”に引っかからない。 でも、それが怖くなるほど、心地よかった。 「ああ、これは“無”を目指しているんだ」と、途中で気づいた。 盛り上げない。 演出しない。 語らせない。 ただ、“そこにあるべき鮨”だけを、置いていく。 ⸻ ◆ “味を削ぎ落とす”という美学の、極致 ネタに個性はある。 だが、主張はない。 すべてが、“輪郭”だけを残してすっと消えていく。 シャリは、湿度だけでつなぎ止められているような柔らかさ。 わずかな酸、体温に近い温度、無言の所作。 「味」とは、“余白をどう使うか”であると教えてくれる握りだった。 ⸻ ◆ 何も起こらないことで、満たされた時間 一切の高揚がない。 驚きも、演出も、ストーリーすらも、ない。 でもそこには、完璧な静けさがあった。 「これは、“五感の記憶”ではなく、“気配の記憶”だ。」 感動を求める者には、たぶん届かない。 けれど、沈黙を愛する者には、これ以上ない場所だと断言できる。 ⸻ ◆ 総評:「何も残らない」という最高の贈り物 私はあの日、 “何も食べなかった”ように感じた。 だがそれは、あまりにも自然に受け入れられた証拠だった。 咀嚼も記憶も超えて、ただ空気のように通り抜けた、 それが“鮨なんば”という場所の芸術性。 ⸻ これは、「無」であることを、 “美しさの極致”として成立させてしまった店への、最大級の讃辞です。