食べまる太郎さんが投稿した北海道焼肉 北うし(北海道/すすきの)の口コミ詳細

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北海道焼肉 北うしすすきの(市電)、すすきの(市営)、豊水すすきの/焼肉、イノベーティブ、ジンギスカン

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  • 夜の点数:4.6

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.6
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 4.6
1回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.6
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.6
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

【完全個室で紐解く、北の和牛と季節のガストロノミー。札幌の夜を彩るイノベーション焼肉】

●お店
・札幌・すすきのの一角、喧騒を離れたビルに佇む、全席完全個室のハイエンドな焼肉店である。
・「北海道焼肉」の名を冠する通り、道産の厳選された黒毛和牛にこだわり、そのポテンシャルを最大限に引き出すエイジングやカット技術を駆使している。
・従来の焼肉の枠に留まらず、発酵バターやフォアグラ、割烹料理などを巧みに組み合わせたコース構成は、まさに「イノベーション焼肉」と呼ぶにふさわしい革新性がある。
・また、素晴らしいワインのラインナップを拝見し、このお店が単なる焼肉店ではなく、北海道のテロワールをグラスと皿の上で表現するガストロノミーであると確信した。
・特に「ドメーヌ・タカヒコ(ヨイチ ノボリ)」や「コンドウヴィンヤード(pon nitay)」といった、入手困難な北海道産ワインを揃えている点は特筆に値する。
・肉師の目利きとシェフの感性が融合し、一皿ごとに驚きと感動を提供する、札幌の食通のための隠れ家である。



●店内・雰囲気
・エントランスを一歩踏み入れると、黒と金を基調としたラグジュアリーで重厚な空間が広がり、非日常へのスイッチが入る。
・全ての座席が完全個室となっており、プライバシーが守られた静謐な空間で、目の前の料理と会話に没頭できる。
・無煙ロースターや洗練されたカトラリー、器の選定に至るまで美意識が貫かれている。
・フルアテンドによる接客は、つかず離れずの心地よい距離感で、特別な接待や記念日を完璧に演出してくれる。



●料理の魅力
今回は、北海道和牛の最高峰と、鮑や松茸などの旬の食材が織りなす特別なコースをいただいた。本日の和牛は十勝牛。
肉の「焼き」だけでなく、フレンチや和の技法を取り入れた構成は、物語のように起伏に富んでいる。

・アミューズ:発酵バターのパン耳と自家製のセシーナ
焼肉店の幕開けとは思えない一皿。
自家製の牛生ハム(セシーナ)の凝縮された旨味と、発酵バターの芳醇な香りがパンの温かさと共に広がり、胃袋を優しく目覚めさせる。

・鮑ときのこの茶碗蒸し
出汁の香りが立ち昇る温かい前菜。
鮑の弾力とキノコの滋味深い味わいが卵地に溶け込む。滑らかな喉越しの中に柚子の柑橘風味が香り、秋の気配を感じる。

・黒毛和牛ユッケ
正真正銘の生肉。
舌の上で脂が溶け出し、濃厚な卵黄と絡み合う甘美な味わいは、鮮度の証明である。

・前菜の彩り
(タラの冷製、雲母豆富、カブのアクアパッツァ、牡丹エビといちごを使ったキムチ)
コース序盤の小皿料理が秀逸である。
特筆すべきは「牡丹エビといちごのキムチ」。海老の甘みと苺の酸味、唐辛子の辛味が奇跡的なバランスで融合している。

・塩焼き(タン元厚切り、ハラミ)
素材の力を直球で味わう焼き物。
「ハラミ」は片面はカリッともう片面はレア目で異なる食感と味わいを一度に楽しめる焼き加減に仕上げてくれる。噛んだ瞬間、野性味あふれる旨味が口の中に広がる。
「厚切りタン」は一枚は酢橘を絞って。もう一枚は3年寝かせたカラスミを削っていただく。サクッとした歯切れの後に肉汁が溢れる極上の味わい。

・タレ焼き(ロース、ヒレ耳)
「ロース」は盤面いっぱいに美しいサシが入ったまさに芸術品。焼き台に乗せた瞬間、甘美な香りが立ち上り、食欲を強烈に刺激する。
口へ運べば、シルクのようにきめ細かな繊維が舌の上で解け、和牛特有の甘い脂が溢れ出す。特筆すべきはタレの完成度だ。深みのあるタレが、濃厚な脂を優しく包み込み、決して重さを感じさせない。ワインとも渡り合える気品を備えた一皿である。

「ヒレ耳」は「肉の女王」ヒレの、さらに希少な部位。中心部よりも赤身の味が濃く、食通が密かに愛する部位である。
焼き上がりはふっくらとしており、歯を入れた瞬間の「サクッ」と切れる食感と、その後に訪れる圧倒的な柔らかさのコントラストに驚嘆する。噛み締めるごとに、赤身本来の鉄分を含んだ旨みと、焦げたタレの香ばしさが口内で爆発的な化学反応を起こす。ヒレの優雅さと、野性味あふれる力強さが共存する、まさに至高の逸品。

・口替わり(柿の白和 フォアグラパウダー)
柿の白和にフォアグラのパウダーが散らされ、和の甘味に洋のコクが重なる独創的な味わい

・北海道和牛シャトーブリアン
肉の女王、ヒレの中心部。
箸で切れるほどの柔らかさでありながら、赤身の味が濃い。繊細な火入れにより、肉汁を一切逃さずに閉じ込めている。
塩(アサリ海産物)、青唐辛子の麹、牛バラ肉と漬けた醤油

・鮑のサラダ
濃厚な肉の合間に挟まる、海の恵み。
2日掛けて炊き上げた鮑の食感と海藻サラダのミネラル感が、口内をリフレッシュさせつつ、贅沢な余韻を持続させる。

・北海道和牛フィレステーキサンド
サクッと焼かれたパンに、極厚のフィレステーキが挟まれた至福のサンド。
パンの柔らかさと肉の柔らかさが同調し、トリュフの使ったソースの香ばしさが一体となって口の中でほどける。

・北海道和牛サーロイン松茸焼きすき
本日のクライマックス。
大判のサーロインをさっと炙り、香り高い松茸と共にいただく。
脂の甘み、割り下のコク、そして松茸の豊潤な香りが三位一体となり、卵を絡めることで完成する秋の味覚の頂点。

・酢橘冷麺 または 和牛茶漬け
「酢橘冷麺」は酢橘の輪切りが浮かぶ美しいビジュアル。
キリッとした出汁と柑橘の酸味が、コースの脂を洗い流し、爽やかな清涼感で締めくくってくれる。
「和牛茶漬け」は艶やかな白米の上には、レアに仕上げられた美しい和牛が鎮座している。
そこに熱々の特製出汁を回しかけると、肉が桜色へと変化し、脂がじんわりとスープに溶け出していく。

・デザート:モンブラン
肉の宴の終幕を飾るにふさわしい、パティスリー顔負けの本格的なモンブラン。
繊細に絞り出されたマロンペーストは、栗そのものを食べているかのような濃厚な香りを放つ。中には軽やかなクリームとメレンゲ、クランブルが潜んでおり、口当たりはエアリーで時折りクランブルの食感を楽しめる。焼肉の後の脂を切るような上品な甘さが、高揚した味蕾を優しく鎮めてくれる。最後のひと口まで、完璧な計算がなされていた。



⚫︎ドリンクの魅力 ワイン/ノンアルコール
和牛の繊細な旨みを濃厚なタレで昇華させる「タレ焼き」を中心に、北海道のテロワールを感じさせる希少なワインとのペアリングを堪能した。
もちろんノンアルコールのチョイスにも妥協はない。お酒が飲めない方でも確実に満足できるだろう。

・スパークリング:MAOI INC.
宴の幕開けは、長沼町の風土を感じる馬追蒸溜所の泡で。きめ細やかな泡沫が弾けるたび、果実のフレッシュな香りが立ち上る。口当たりはドライでキレがあり、これから始まる脂の饗宴を前に、味蕾を心地よく目覚めさせてくれた。

・白ワイン:pon nitay 2023(コンドウヴィンヤード)
「小さな森」を意味するアイヌ語の名を冠した一本。口に含んだ瞬間に広がるのは、森の朝露のような透明感と、しっかりとした芯のある酸。和牛の脂を切るのではなく、寄り添うように同調し、余韻を美しく引き伸ばしてくれる。

・ロゼ:ヨイチ ノボリ コム ルージュ(ドメーヌ・タカヒコ)
まさかここで出会えるとは。入手困難を極める余市の至宝。ロゼとはいえ、その骨格は赤ワインのよう。出汁(ダシ)のような旨みと、日本の森を感じさせる香りが、醤油ベースの「タレ焼き」と驚異的なシンクロを見せる。肉の旨みとワインの旨みが複雑に絡み合う、官能的なマリアージュだ。

・真珠の雫(烏龍茶)
グラスに注がれた黄金色の液体は、宝石のような輝きを放つ。茶葉のふくよかな香りと、渋みのない透き通った甘み。
・ブラットオレンジソーダ
鮮烈な酸味と濃厚な甘みが、肉の脂をリフレッシュさせる大人のソーダ。


✅まとめ
・北海道焼肉 北うしは、単に高価な肉を焼くだけではない、食材の組み合わせと調理法に知的な遊び心を感じさせる名店である。
・完全個室というプライベート空間で、北海道和牛と高級食材の饗宴を心ゆくまで堪能できる。
・希少な道産ワインと最高級和牛の組み合わせは、ここに来なければ味わえない唯一無二の体験。大切なゲストを招くのに相応しい一軒である。

2025/11/25 更新

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