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生まれ育ちが東京の人の方が存外行く機会が少ないかもしれない江戸の味覚の代表格、駒形どぜう。 私たち田舎者が若い頃、東京出張の際して先輩方に連れられて伺ったザ・東京的などじょう鍋の店。 初めて頂く時には若干の抵抗感を感じるが、一度試せば其れは骨まで柔らかく、滋養に満ちた食い物としても格別。しかも、庶民の食い物とだけあって価格もリーズナブル、そして何よりも旨いが故にその味は癖になる。 駒形どぜうは店構えがまた素晴らしく、如何にも老舗といった威風堂々たる外観。又、扉を潜ると見える店内風景は正に趣に満ちている。 高天井の大座敷に大勢が胡座をかき、どじょうをつつく光景に、まるで違う時代にトリップしたかの様な感覚を覚えながら~本日もご馳走さま。
2019/10訪問
1回
言わずと知れた神田の老舗、まつやさん。江戸出張に際してこの界隈を根城とする、私のいつもの昼飯処。 猪目窓と装飾格子が設えられた風情に満ちた店構えをじっくり眺めて、暖簾を潜って客席へと歩を進める。ふと振り返れば、先に眺めた格子の隙間から光が漏れ注ぎ、仄暗さに未だ慣れない目に眩しさを感じさせる。南面した店で日々繰り広げられる光の変遷に老舗の風格が宿る。 席に腰掛けていつもの如く蕎麦を注文し、暫しして眼がなれた頃、卓に蕎麦が運ばれる。つべこべ言わず、颯と蕎麦を手繰って腹を満たして足早に店を後にする。古より其処にあり続ける仕事合間の日常に思いを馳せつつ頂く美味しい蕎麦に、ご馳走さま。
2020/10訪問
1回
ご存知神田淡路町の老舗、かんだやぶそば。注文の際に店員さんが発する独特な通し声があたりに響き、江戸の雰囲気と情緒を実体験出来る稀有な店。 此方は、奇跡的に戦禍を免れた貴重な建築で生業を続けていたが、残念ながら数年前に火災で建物が焼失した。 しかし、再建された店の構えもなかなか素敵なので、これから時を経て、また従前の風格をいつか纏う日を想像しつつ、蕎麦屋の肴をあてに日本酒を頂く。 香ばしく炭で炙られた海苔、定番の板わさなどを摘まんで、最後の締めに当然だが蕎を手繰る。ところで、ここの蕎麦の緑はクロレラなんですよね~美味しく完食しつつ、ご馳走さま。
2018/10訪問
1回
江戸出張中に予期せず時間が空いた際、何をしようかと思ったらば真っ先に頭に浮かぶのが浅草見物。 江戸情緒と賑わいを感じながらブラブラと浅草の街を歩き回り、暫し時が過ぎて小腹が空いたなら、知れた蕎麦の老舗、並木藪さんで蕎麦を手繰るなど如何か。 初夏とは言えど暑過ぎる東京の天気に疲弊した体には、冷し締められた蕎麦のツルリとした喉ごしが心地良く、その涼感が体中に沁みわたる。 情緒豊かな木造店舗でのんびりと頂く美味しいお蕎麦~本日はご馳走さま。
2016/06訪問
1回
とんかつ激戦区の蒲田にて、一目置かれる とんかつ丸一さん 。日々、開店前から行列待ち必至の名店、10席程の大きくない店に回転良く次々とお客さんが出入りする。 肝心要のトンカツは、一言で言って超美味すぎ。火の入れ加減、衣のサクサク感と香ばしさ、揚げの技術は国宝級、しかも此ほどの数の客を相手にである。また、肉の下処理も抜かりない、そして付け合わせのキャベツは不思議な程に甘い。そして留めに赤味噌仕立ての豚汁がまた華やかな味だこと。 全てにおいて感動レベルの完璧な出来映え、わが人生で出会った最高峰のトンカツに感服しつつ~ご馳走さま。
2024/01訪問
1回
ビルの谷間に江戸情緒、新橋出張ついでに虎ノ門 砂場さんにて砂遊び。。。ではなく晩酌、若干フライング気味ではあるが許してたい m(__)m 板わさツマミに酒をやりつつ、店内の様子をボーっと眺める。一見、開店以来ずっと続いてきた生業の日常がただ其処にある様に見えるが、しかし流石は老舗かな、よく見ると接客の間合いが実に素晴らしい。 蕎麦湯が欲しいなと思えばスッと卓に、食べ終えて満足と思えばお茶が、又そろそろ帰えろかなのタイミングで伝票が渡される。 客のペースがしっかりと見えているのだろう、あの方はきっと女将かな。 出来そうで出来ない、さりげないもてなしが心地よい、これぞ江戸の真髄と感心、勿論のこと蕎麦も旨かった~ご馳走さま。
2018/10訪問
1回
これまで食した 「塩ラーメン」 でトップワンに君臨する、町田汁場 しおらーめん進化さん。町田駅から離れた場所にあるが、一度は足を運ぶ価値がある店。 澄み渡った黄金色の美しいスープに、小麦の風味が豊かな細めんが完璧にマッチする極上の塩ラーメン。鶏とアゴの出汁、そして選りすぐられた数種の塩が絶妙なバランスで織り成す、優しくも魅惑的なその味が人々を虜にする。併せて、柔らかな桜色の叉焼と青葱と言うシンプルな具材のみで、味に此の奥行きを表現する店主の技量と研究成果に感服せざるを得ない。 願わくば時々は食したいラーメンだが、店が遠方にあり足を運ぶ機会が得られない。ふるさと同様、理想のラーメンも遠くにありて思うものかなと己を納得させつつ、ご馳走さま。 P.S 店舗が移転した模様、新しい店に伺わねば。
2024/12訪問
1回
江戸出張の我が出城の傍にある、とんかつの百名店、やまいちさん。中々タイミングが会わず、コロナ禍を経て念願かなってお邪魔した。 流石の人気で開店10分前に到着するも既に行列、それに並び少し待ち11時の開店と同時に、一回転目の最後の客として入店する。見渡すと店内には棟方志功の版画が飾られカジュアルだが素敵な雰囲気。また厨房には女性店主、そしてホールを若い女性がまわしている様子、見た感からして親子かなと思いつつ、今日は 「特ロース定食」 と泡小瓶を注文した。出張終わりの昼間に頂くビールは格別、小皿に盛られた漬物が付いてくる。 暫しして、目当てのトンカツが運ばれて来た。肉質も味も最高レベル、そして何より揚げの技術がピカイチで衣がサックサク。キツネ色に揚げられたパン粉が食欲をそそる。尚、味噌汁はナメコと豆腐が入った赤だし、他にキャベツにレモン、辛子が添えられる。卓上にはソースは勿論、醤油、岩塩、柚子胡椒、唐辛子、おろし醤油など味変アイテムがずらり並ぶ。時々それらをを手に取り、多様な味を楽しむ至福の時間に感謝しつつ、ご馳走さま。
2024/12訪問
1回
講習会参加の為に日本橋へ。会の始まりが午後からなので、先ずは戦の前の腹ごしらえに此方、室町砂場さんへ。界隈きっての老舗の筈だが運良く待たずに入店。 明治から続くこちらの店では、天もりと天ざるがとても有名、というか此処が発祥の地なのだとか~と言うわけで、素直に天もりを注文して雛壇様の不思議な席から客席をぼんやり眺めていると、ふと卓に届けられた天もりの姿に少し驚かされる。 見るに天の衣がつけ汁に既に浸かって汁を吸った状態なのだ。ところで蕎麦は安定的な旨さ、流石は150年続く老舗~ご馳走さま。
2023/11訪問
2回
JR蒲田駅前にある老舗の町洋食屋。店の看板に謳われた 「昔ながらの」 の言葉通り、落ち着いた安定的メニユーが揃う。 今日は名物の特大生姜焼きをと思って来たが、我が胃袋と相談の結果、普通サイズにビールを注文。 料理の到着を待つ間、店内の様子を眺めて感じた店内に漂う雰囲気の良さ、マスターや店員さんの朗らかさが滲み出ている。 だから古くから続いている店って良いなと思いつつ、提供された極厚なのに柔らかな豚肉を口いっぱいに頬張る。おろし生姜がたっぷり載った納得の生姜焼に舌鼓、ご馳走さま。
2024/01訪問
1回
堀井のよしみ
2025/11訪問
1回
"たけ" 由来は竹内さん
2025/11訪問
1回
創業元禄15年(1702年)と言うことは現在が2025年-1702年=323年! 江戸三鮨で唯一現存して今も生業を続ける超ド級の老舗、笹巻けぬきすし総本店。 店内でランチを頂こうと思って来たが、生憎と時間が会わず。。。しかし、どうしても食したく7ケ入折り詰めを購入する。そもそも、酢と笹の殺菌性に依る日保ちの良さが売りの食い物だからと、安心して秋田くんだりに持ち帰る。 その夜、晩酌のアテにと折り詰めを開封する。包装も折箱も良い感じの古めかしさ、何方かへの訪問に手土産にするに丁度良く落ち着いた感じ。 折り蓋を開けると、詰められた 「笹巻けぬきすし」 が行儀良く並ぶ。其れらを摘み上げて笹をほどくと、海苔巻、おぼろ、小鰭、玉子、鯛、海老の鮨が慎ましやかに姿を現す。早速、味わうと現代の鮨に比べて酢が強め、そして結構な塩気が有り、醤油無しで十分いける。江戸初期の調味料事情や食材の鮮度維持手法について思案を巡らし頂けば、其の滋味への理解が深まり殊更に旨さを感じる。 悠久の時間を繋いだ老舗の味を、皆さま方も一度はお試し頂き、店の経済に貢献しつつ、江戸の希少な食文化が未来に残って行くと嬉しいなと思いつつ、ご馳走さま。
2024/12訪問
1回
日本最古の居酒屋みますやさんに、コロナ禍を経て漸く馳せ参じる。圧倒的な老舗が故に簡単には予約の電話が繋がらぬが、だからこそ有り難みが増すという、此はもはや何処ぞの敬虔な信徒らが行う聖地巡礼にも近い感覚。 暖簾を潜ると程よくガヤガヤとし、人間臭さが漂う心地よい空間。この日は定番メニューの 「さくら刺し、どゼう丸鍋、牛煮込み」 をアテに美味しく酒を頂き、程なく酔っぱらいオジ完成。よって、くだ撒きちらかす前に潔く次の店への移動を決意してお勘定。旨い肴と酒が毎夜の如く人々の縁を繋ぐ、日本の居酒屋文化を心行くまで堪能して、今宵はご馳走さま。
2024/12訪問
1回
コロナ禍以前から通っている淡路町界隈~奇跡的に空襲を免れた情緒溢れる建物で、未だ生業を続ける老舗が軒を連ねる大都会の異世界に今日も迷い込む。 今宵は此処、ぼたんさんにて 「鳥すき」 をつつきながら大学同期と楽しい時間。建築学科卒の我々は、料理の旨さは一旦端へと置いといて、先ずは歴史を背負った貴重な此方の建物に関心を抱きつつ食事を始める。手際良く中居さんが鍋を整え火を着けるのを見て漸く食欲に火が着き始める。 茶碗に取り分けて頂いた鶏を早速つつく、甘からい出汁の味わいが口に広がる。長く続く店の料理は気取りが無い。誰にもが等しく、旨いと思える味が其処にはあると私は思う。楽しい会話と美味しい食材に感謝しつつ鍋を空にして、今日もご馳走さま。